ラーミー・マフルーフ氏は大規模火災の被害者を支援するためシリアテル社の収益を寄付させるよう当局に迫る(2020年10月13日)

アサド大統領のいとこでビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏は、自身のフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/RamiMakhloufSY/)にメッセージを投稿し、10月8日晩から11日にかけての沿岸部での大規模火災の被害者を支援するため、シリアテル社の収益を寄付させるよう当局に迫った。

メッセージの内容は以下の通り:

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「シリア沿岸の我が住民へ:

我々の心は、我々の村の森が目の当たりにした恐るべき光景によって焼かれている。森はすべてのシリア人が呼吸する肺だった…。我々の目は、自宅から避難した数百という人々、数千ドゥーナムという彼らの農地の火災を前に涙している。それは彼らの収入源であり、唯一生活を保証するものだ…。アッラーが、彼らすべてを忍耐強くし、犠牲者に慈悲を与え、負傷者を回復させ、残された住民を支え、我々が彼らを支え、癒やすのを支えてくれますように…。

至高なるアッラーの命により、我々はシリアテルが保有するラーマーク開発人道プロジェクト(民間持株会)社の利益の一部、70億シリア・ポンド(約14億円)を、沿岸地域、とりわけ火災の被害を受けた地域の住民を支援するのに充てた。我々はシリアテル専任の司法監督者に書面を送り、会社の利益を分配するか、利益を分配する権限を持つ取締役会の選挙を実施するための臨時の総務会を召集する訴えを起こすよう要請している。これは、被災者がこうした介護を奪われることなく、彼らが寄り添ってもらっていると感じるためのものだ。我々は、アッラーが欲するのなら、この金額を取得したうえ、社会問題労働省と共同でこれを分配したい。そのための会合開催が遅れ、この金額を分配できなければ、我々は、我々の住民が財政支援を受けることができないことの全責任が司法監督者であるSY-TRAにあると追及する。彼らはこうした支援をもっとも必要している。

神よ、私はそう述べたと告白する。」

AFP, October 13, 2020、ANHA, October 13, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 13, 2020、Reuters, October 13, 2020、SANA, October 13, 2020、SOHR, October 13, 2020などをもとに作成。

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