シリア軍筋は、イスラエル軍戦闘機が9月3日午前1時26分、レバノンの首都ベイルート南東上空を侵犯し、首都ダマスカス一帯の複数カ所に向けてミサイルを発射、シリア軍防空部隊がこれを迎撃し、ほとんどを撃破、被害は物的被害に限定されたと発表した。
これを受け、外務在外居住者省は国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を送り、国連憲章に基づき責任ある対応を行い、再発防止に向けた断固たる措置を講じるよう求めた。
SANA(9月3日付)が伝えた。
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シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦闘機が攻撃したのは、ダマスカス県バルザ区、ダマスカス郊外県ジュムラーヤー村で、人的被害はなかった。
サウト・アースィマ(9月3日付)によると、ジュムラーヤー村では、科学研究センターが標的となったほか、ドゥライジュ町にある「イランの民兵」の拠点1カ所が狙わ、甚大な人的被害が出た模様だという。
AFP, September 3, 2021、ANHA, September 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 3, 2021、Reuters, September 3, 2021、SANA, September 3, 2021、SOHR, September 3, 2021などをもとに作成。
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