ロシア難民受入移送居住センター:難民332人と国内避難民(IDPs)16人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は721,193人、2019年以降帰還したIDPsは104,472人に(2021年11月10日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報を公開し、11月9日に難民322人が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民299人(うち女性90人、子供152人)、ヨルダンから帰国したのは23人(うち女性7人、子供12人)。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は721,193人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者324,764人(うち女性97,601人、子ども165,345人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者396,429人(うち女性118,975人、子ども202,175人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,813,318人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は950,473人(うち女性285,234人、子供484,442人)となった。

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一方、国内避難民16人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは16人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は16人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は104,672人(うち女性40,891人、子供33,907人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,373,268人(うち女性423,450人、子供677,673人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, November 10, 2021をもとに作成。

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