ダイル・ザウル県とラッカ県で「人民諸派」がシリア民主軍を襲撃、兵士複数負傷(2021年11月10日)

ダイル・ザウル県では、SANA(11月10日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるハジーン市の入口の第2交差点近くで、「人民諸派」が駐車していたオートバイに爆弾を仕掛けて爆破、近くにいた人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士多数が負傷した。

シリア人権監視団は、ハジーン市での爆発で北・東シリア自治局内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員2人が重傷を負い、その後死亡したとしたうえで、犯行はダーイシュ(イスラーム国)のスリーパー・シェルによる可能性が高いとの見方を示した。

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ラッカ県では、SANA(11月10日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ市のバースィル交差点近くで「人民諸派」がシリア民主軍の車輌に爆弾を仕掛けて爆破させ、車輌を大破させた。

AFP, November 10, 2021、ANHA, November 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2021、Reuters, November 10, 2021、SANA, November 10, 2021、SOHR, November 10, 2021などをもとに作成。

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