ロシアのアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使が、シリアを訪問し、首都ダマスカスでアサド大統領と会談した。
SANA(1月20日付)によると、会談では、最新の中東地域・国際情勢について意見が交わされ、アサド大統領は、西側諸国のロシアに対するさまざまな圧力について、ロシアが国際社会において重要な役割を果たし、国際法の保護に務めることに対して、非道徳的な政策をもって対抗し、一部諸外国に混乱をもたらし、これらの国とその国民を支配しようしているとの見方を示した。
会談ではまた、両国協力関係や、この関係がシリア国内での「テロとの戦い」への勝利、治安・安定の回復にもたらした影響について意見が交わされた。
ラヴレンチエフ特使は、シリアとの関係発展を重視し、復興に向けてシリア国民への支援を続けたいとするヴラジーミル・プーチン大統領のメッセージを伝えるとともに、シリアがアラブ地域において重要な役割を回復しつつあることに安堵の意を示した。
これを受けて、アサド大統領は、プーチン大統領以下ロシアの首脳の両国関係強化に向けた取り組みを高く評価した。
AFP, January 20, 2022、ANHA, January 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 20, 2022、Reuters, January 20, 2022、SANA, January 20, 2022、SOHR, January 20, 2022などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.