石油鉱物資源省は、2011年3月以降、現在に至るまでの石油部門の直接・間接の被害総額が約1005億米ドルに達すると発表(2022年2月5日)

石油鉱物資源省は、2011年3月の「アラブの春」波及に伴う「戦争」勃発以降、現在に至るまでの石油部門の直接・間接の被害総額が約1005億米ドルに達すると発表した。

同省が会合で明らかにしたところによると、シリア国内での2021年の原油生産量は約3140万バレル、1日平均で8万5900バレルが生産された。

うち、1日平均で1万6000バレルが政府支配地域で精製される一方、1日平均7万バレルが東部地域を占領する米国とその「傭兵」(クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)が主導する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍、北・東シリア自治局など)によって盗奪された。

天然ガスの生産量は約45億立方メートル、1日平均で1250万立方メートルが生産された。

うち79%が電力省に、6%が工業省に、15%が石油鉱物省に引き渡された。

電力省は1日平均900万立方メートルの天然ガスをハサカ県北東部のスワイディーヤ発電所(スワイディーヤ村)での発電のために使用した。

家庭用ガスの生産量は11万8000トン、1日平均323トンが生産された。

ヒムス石油精製所(ヒムス県)、バーニヤース石油精製所(タルトゥース県)での石油派生物から再生産された石油は570万トン、ハイオク・ガソリンの生産量は94万4000トン、レギュラー・ガソリンの生産量は1万1000トン、灯油の生産量は151万9000トン、燃料の生産量は273万4000トン、アスファルトの生産量は7万7000トン、リン酸塩の生産量は110万トン、岩塩の生産量は11万3000トンだった。

「戦争」勃発以降の被害は、職員235人が死亡、46人が負傷し、112人が誘拐・拉致の被害に遭い、人的被害を総額は1005億米ドルに達した。

SANA(2月5日付)が伝えた。

AFP, February 5, 2022、ANHA, February 5, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2022、Reuters, February 5, 2022、SANA, February 5, 2022、SOHR, February 5, 2022などをもとに作成。

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