ハサカ市で米軍とシリア民主軍の犯罪行為に抗議するデモ(2022年2月16日)

ハサカ県では、SANA(2月16日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市中心街の大統領広場(政府支配下)で、ユーフラテス大学ハサカ分校の教員や学生、教育局職員、ハサカ県教員組合、シリア共産党ジャズィーラ地域委員会、高校生らがデモを行い、県内の教育部門に対する米軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の犯罪行為を拒否、抗議の意思を示した。

米軍は、1月のダーイシュ(イスラーム国)によるグワイラーン刑務所襲撃・脱獄事件を制圧するとして、ユーフラテス大学の土木工学部、経済学部、技術監督者工学技術研究所を爆撃し、破壊した。

また、シリア民主軍は、同地の生徒数千人から教育省のカリキュラムに基づいた教育を受ける機会を奪っている。

デモは2月9日に続いて2度目。

AFP, February 16, 2022、ANHA, February 16, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 16, 2022、Reuters, February 16, 2022、SANA, February 16, 2022、SOHR, February 16, 2022などをもとに作成。

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