シリア民主軍はYPGと「イランの民兵」を主体とする「北部の落雷」作戦司令室の結成を否定(2022年6月13日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍広報センターのファルダート・シャーミー・センター長は、アラビー・ジャディード(6月13日付)に対して、「北部の落雷」合同作戦司令室の存在を否定、トルコ軍が計画しているとされる新たな侵攻作戦について「トルコが攻撃に踏み切っても、その道のりは薔薇の花で飾られれることはない」と述べた。

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アラビー・ジャディード(6月13日付)によると、シリア軍は最近になって、トルコ軍が準備しているとされる侵攻作戦に備えて、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県のタッル・リフアト市やマンビジュ市の一帯に部隊を派遣している。

消息筋によると、派遣された増援部隊は、シリア軍第3師団の戦闘部隊、第11師団、第5師団、第16旅団の第4師団の戦車(T-72、T-55、T-62)、対装甲兵器、迫撃砲、第5軍団の兵士で、タッル・リフアト市内、同市近郊のマルアナーズ村、カフル・ナーヤー村、ウンム・フーシュ村、ワフシーヤ村、マンナグ村一帯、アイン・ダクナ村、シャイフ・イーサー村、マンビジュ市近郊のアリーマ町、ウンム・アダサ村、ヒルバト・マースィー村に展開した。

派遣された兵力は、タッル・リフアト市一帯が約1,500人、マンビジュ市一帯が約1,000人に達するという。

AFP, June 13, 2022、ANHA, June 13, 2022、al-‘Arabi al-Jadid, June 13, 2022、al-Durar al-Shamiya, June 13, 2022、Reuters, June 13, 2022、SANA, June 13, 2022、SOHR, June 13, 2022などをもとに作成。

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