オランダの報道調査グループはウクライナなど欧州諸国がシリア政府支配地から肥料の主成分であるリンの輸入を再開していたと暴露(2022年6月30日)

オランダの報道調査グループのライトハウス・リポーツは、と欧州の複数の国がシリア政府の支配地から肥料の主成分であるリンの輸入を再開していると発表した。

シリア政府支配地からの輸入を再開したのは、イタリア、ブルガリア、スペイン、ポーランドといったEU加盟国。

イタリアは2020年、ブルガリアは2021年、スパインとポーランドは今年初めに輸入を再開したという。

ライトハウス・リポーツによると、EU加盟国以外では、セルビアが2017年以降7200万ドル相当のリンを、ウクライナが2018年以降3000万ドル相当のリンをそれぞれ輸入している。

欧州諸国にリンを輸出しているのは、欧米諸国が制裁対象としているロシアの企業。

2018年からタルトゥース港(タルトゥース県)から欧州向けに貨物船で輸出を行っているという。

AFP, July 1, 2022、ANHA, July 1, 2022、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2022、Lighthouse Reports, June 30, 2022、Reuters, July 1, 2022、SANA, July 1, 2022、SOHR, July 1, 2022などをもとに作成。

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