「シリア難民・避難民の帰還に関する国際会議」の第5回シリア・ロシア合同会合が首都ダマスカスのコンベンション・センター(ウマウィーイーン宮殿)で続けられた。
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2日目となる18日には、ロシア連邦に所属するクリミア共和国のゴルディン・セルゲイ・ニコラエヴィッチ第1副首長らからなる代表団が、経済対外通商省の代表と会談し、両国通商関係発展の方途について意見を交わした。
また、シリア金融監督中央機構とロシアの会計検査院の代表が会談し、の両者による共同行動の戦略などについて意見を交わした。
シリア、ロシア両国の関税局の代表も会談し、通関業務の発展の方途について意見を交わした。
ダマスカス商業会議所連合もロシア側の代表団と会談を行い、電子認証サービスなどについて意見を交わした。
このほか、「外国でのロシア語・文化研究における映画の役割」と題した会合が開催され、シリアの映画公社がロシアの映画制作会社との映画上演、文化交流の方途について意見を交わした。
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また、会合と並行して各地でロシア側の来訪者らとさまざまな会談や交流が行われた。
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ロシアのニジニ・ノヴゴロド州の使節団がティシュリーン大学病院(ラタキア県ラタキア市)を訪問し、ロシア人医師による医学生への研修を視察した。
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バアス大学(ヒムス県ヒムス市)は、ロシアのサンクトペテルブルク大学、コワレフスキー海洋生物学研究所と学術協力協定を締結した。
また、バアス大学の電気工学部では、第2回ロシア語オリンピックが開催され、170人の学生が参加した。
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ロシアのRUDN(ロシア人民友好)大学の使節団がダマスカス県の私立アジア学校を訪問した。
訪問は同大学への留学にかかる奨学金資格試験を準備するのが目的。
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ヒムス県では、タドムル市の教育複合施設が再建された。
ロシア語教育センターが併設されるかたちで再建された施設の再開式典には、アブドゥルハキーム・ハマード教育省事務次官に加えて、ロシアのデニス・グリポフ教育副大臣も参列した。
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アムル・サーリム国内通商消費者保護大臣が、ロシア連邦に属するクリミア共和国のセルゲイ・ゴルディン主張常駐代表および同国使節団と会談し、両国関係発展の方途などについて意見を交わした。
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ムハンマド・ハッサーン・カトナー農業・農業改革大臣が、ロシアのニキツキー植物園のセルゲイ・カフロフ・駐シリア代表事務所長と会談し、農業分野や科学研究分野での協力発展・活性化の方途について意見を交わした。
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ズィヤード・サッバーグ工業大臣は、ロシア連邦に所属するドネスク人民共和国のナタリア・ニコロノヴァ外務大臣を代表とする同国使節団と会談し、両国の協力の方途について意見を交わした。
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このほか、ロシアの首都モスクワでは、セルゲイ・ラブロフ外務大臣とリヤード・ハッダード駐ロシア・シリア大使と会談した。
会談において、ラヴロフ外務大臣は離任を控えたハッダード大使に、ロシアがシリアとその国民を引き続き体系的に支援すると伝えた。
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SANA(10月18日付)が伝えた。
AFP, October 18, 2022、ANHA, October 18, 2022、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2022、Reuters, October 18, 2022、SANA, October 18, 2022、SOHR, October 18, 2022などをもとに作成。
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