イドリブ県では、イナブ・バラディー(12月15日付)などによると、シリアのアル=カーイダとして知られる国際テロ組織のシャーム解放機構(旧シャームの民のヌスラ戦線)のアブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者が、同機構にいわゆる「解放区」の自治を委託されているシリア救国内閣のアリー・アブドゥッラヒーム・カッダ首班ら複数の閣僚とともに、県内の国内避難民(IDPs)キャンプを視察、その様子を撮影した写真が、シリア救国内閣が運営するシャーム通信(12月15日付)を通じて公開された。
この視察と合わせて、「キャンプにおける我らが住民の現実と対処法」と銘打った会議を開催、ジャウラーニー指導者は「#دفء_الشتاء」(暖かい冬)と銘打ったキャンペーンを立ち上げ、シリア政府支配地との境界線一帯のIDPsキャンプへの支援を呼びかけた。
15,000世帯が身を寄せているこれらのキャンプへの支援は、前年比で75%も減少しているという。
AFP, December 15, 2022、ANHA, December 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, December 15, 2022、‘Inab Baladi, December 15, 2022、Reuters, December 15, 2022、SANA, December 15, 2022、SOHR, December 15, 2022、Wikala Anba’ al-Sham, December 15, 2022などをもとに作成。
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