【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局が用意した救援物資を積んだ車列がトルコ占領地とシリア政府支配地との境界の通行所で足止め(2023年2月10日)

ANHA(2月10日付)は、北・東シリア自治局の支配地からトルコ占領下のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域内の被災地に救援物資を輸送しようとしている車輌が、両支配地の境界に位置するアレッポ県のウンム・ジャッルード村にある通行所で、トルコ側の許可を得られずに足止めを食っていると伝えた。

北・東シリア自治局広報局共同局長で、危機対策室メンバーでもあるジュワーン・ムッラー・イブラーヒーム氏はANHAに対して「我々は今も、支援受け取りに関するいかなる部局からの回答も得られず、ウンム・ジャッルード村の通行所で待機している」と述べた。

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また、イブラーヒーム氏によると、北・東シリア自治局が用意した救援物資を積んだ車列が、「ユーフラテスの盾」地域地域に物資を運ぶため、アレッポ県マンビジュ市を出発、シリア政府支配地との境界に位置するターイハト・トゥワイマート村の通行所に到着した。


イブラーヒーム氏によると、ターイハト・トゥワイマート村に到着したのは灯油を積んだトレーラーなど50輌で、シリア政府支配下の被災地に燃料を提供するのが目的で、シリア政府側から通行許可が下りるのを待っているという。

AFP, February 10, 2023、ANHA, February 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2023、Reuters, February 10, 2023、SANA, February 10, 2023、SOHR, February 10, 2023などをもとに作成。

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