【トルコ・シリア大地震】北・東シリア自治局の支配地で支援活動続く(2023年2月10日)

アレッポ県では、北・東シリア自治局の支配下にあるタッル・リフアト市一帯のいわゆる「シャフバー地区」で、トルコ占領下のいわゆる「オリーブの枝」地域の拠点都市の一つであるジンディールス町からの国内避難民(IDPs)や被害者の遺族らが、弔問テントを設営し、犠牲者らの冥福を祈った。


また、アレッポ市シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区で被災し、シャフバー地区に非難した被災者の数が1,300世帯以上に達した。

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北・東シリア自治局ジャズィーラ地方の民主自治局は、9日に開始した「人道のためにともに」」キャンペーンで義援金を募集するため、ハサカ県のカーミシュリー市、アームーダー市、マーリキーヤ(ダイリーク)市、ヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市、タッル・ハミース市、マアバダ(カルキールキー)町、タッル・ブラーク町、ジンディールスし、ハサカ市各所などに18のテントを設置した。

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北・東シリア自治局執行評議会のビーリーファーン・ハーリド共同議長、ハムダーン・アブド同共同副議長、民主連合運動(TEV-DEM)のガリーブ・ハッスー共同議長らからなる使節団が、6日のトルコ・シリア大地震で大きな被害を受けたアレッポ市シャイフ・マクスード地区とアシュラフィーヤ地区、トルコによる占領に際して避難してきたアフリーン郡の住民が身を寄せているサルダム、バルハダーン両キャンプを視察し、被災者を慰問した。

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アレッポ県マンビジュ市南部で被災し、政府支配下のアレッポ市の病院に搬送されていた4歳の女児と女性が死亡し、政府支配地と北・東シリア自治局支配地を結ぶターイハト・トゥワイマート村(=ターイハ村)の通常所を経由して、マンビジュ市に移送された。

 

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北・東シリア自治局傘下のタブカ民政評議会社会問題委員会と組織問題局は声明を出し、「こちらシリア」と銘打った義援金や支援を募集する運動を開始したと発表した。

https://youtu.be/4g-JXeHMFn

AFP, February 10, 2023、ANHA, February 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2023、Reuters, February 10, 2023、SANA, February 10, 2023、SOHR, February 10, 2023などをもとに作成。

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