【トルコ・シリア大地震】アサド大統領とアスマー夫人がアレッポ市の被災地と避難所を視察(2023年2月10日)

アサド大統領とアスマー・アフラス夫人はアレッポ県を訪れ、被災者を慰問、被災地で続けられている救出活動を視察した。

アサド大統領夫妻が訪れたのは、アレッポ市にあるアレッポ大学病院、マシャーリカ地区の被災現場、避難所が設置されているザイン・アービディーン・モスクと聖エリアス教会、(ギリシャ正教)、サーイド教会が設置した野外炊事場、ガルナータ公立小学校。

アサド大統領は、アレッポ大学病院で働く医師やスタッフに次のように述べた。

我々が経験したすべての危機において、シリアはここにいるスタッフのおかげで持ちこたえ、痛みに耐えることができまた。だが、こうした地震は前例のない災害であるにもかかわらず、我々はそこで多くの英雄を目撃した。我々は皆、誰もが人生の最後の時間になるかもしれないと恐れているなかで、自然と行われている救助活動にカメラを向けている。なくなったすべての人をアッラーが憐れみますように。負傷者が回復しますように。こうしたなかで、我々は常に人知れず活動する英雄を忘れがちだ。メディアで彼ら、つまり医療スタッフを目にすることはない。我々は今、家族を失った悲しみに暮れる患者たちの話を聞いた。だが、彼らは意気揚々としており、我々は誰一人に対しても容態について訊くことはなかった。にもかかわらず、彼らはみなこう答えてくれた。「アッラーに賛美あれ。すべては保障されています。あなた方のおかげです」。これこそが愛国心だ。これこそが英雄主義だ。これこそが不屈の精神だ。これこそがシリアだ。これこそがアレッポだ。
アサド大統領はまた、救出活動と瓦礫の撤去作業が続けられているマシャーリカ地区で、民間防衛隊員らに次のように述べた。

この数日間に、あなた方はさらなる英雄伝を成し遂げた。これこそが我々の国の真の姿だ。シリアでの今回の危機が、国をあきらめないシリアの市民の真のありようを明らかにした。あなた方は、戦闘で闘う兵士のように戦士となった。

アサド大統領は、アレッポ市での瓦礫の撤去作業や負傷者の救出作業を取材するメディアに対して次のようにも述べた。

西側は、人道状況ではなく政治を優先していると言われている。だが、それは正しくない。ある状況を別の何かに優先させるためには、二つの状況がなければならない。西側には政治は存在するが人道状況などない。あるのは、事態を政治利用することだけで、それが当然のことになっているのだ。人道的な感情など今も、過去にも存在しなていない。近代植民地主義においても、その後にも、前にもだ。600年に及ぶ植民地主義は、諸国民への殺戮、盗み、略奪に基づいているのだ。

アレッポ大学病院








マシャーリカ地区





野外炊事場


ガルナータ小学校




避難所







https://www.facebook.com/SyrianPresidency/videos/%D8%AA%D8%B5%D8%B1%D9%8A%D8%AD-%D8%A7%D9%84%D8%B1%D8%A6%D9%8A%D8%B3-%D8%A7%D9%84%D8%A3%D8%B3%D8%AF-%D9%84%D9%88%D8%B3%D8%A7%D8%A6%D9%84-%D8%A7%D9%84%D8%A7%D8%B9%D9%84%D8%A7%D9%85-%D9%81%D9%8A-%D8%A3%D8%AD%D8%AF-%D9%85%D9%88%D8%A7%D9%82%D8%B9-%D8%A5%D8%B2%D8%A7%D9%84%D8%A9-%D8%A7%D9%84%D8%A3%D9%86%D9%82%D8%A7%D8%B6-%D9%88%D8%A7%D9%86%D8%AA%D8%B4%D8%A7%D9%84-%D8%A7%D9%84%D9%85%D8%B5%D8%A7%D8%A8%D9%8A%D9%86-%D9%81%D9%8A/1178230346396137/

https://www.facebook.com/watch/?v=863941854871949#_=_

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SANA(2月10日付)が伝えた。

AFP, February 10, 2023、ANHA, February 10, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2023、Reuters, February 10, 2023、SANA, February 10, 2023、SOHR, February 10, 2023などをもとに作成。

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