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内閣、人民議会の動き
ムハンマド・サイフッディーン社会問題労働大臣は、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)のケリー・クレメント副高等弁務官と会談し、6日のトルコ・シリア大地震の被害に対応するための資金援助や緊急対応プロジェクトの拡張などについて意見を交わした。
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また、ムハンマド・ラフムーン内務大臣もクレメント副高等弁務官と会談し、UNCHRとの関係発展の方途について意見を交わした。
さらに、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣もクレメント副高等弁務官と会談し、地震災害対応などについて意見を交わした。
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フサイン・アルヌース首相を議長とする高等水利委員会が開かれ、6日のトルコ・シリア大地震を受けて水資源省が策定した国民水利政策について審議、全国レベルでの水の安全保障の確保の方途について意見を交わした。
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フサイン・アルヌース首相は6日のトルコ・シリア大地震への対応について協議するための閣議を開き、高等救援委員会の監督のもとに被災者に迅速に支援物資を配給するための措置を了承した。
了承された措置のなかには、近隣諸国以外の国からの物資の受け入れ手続きの免除、各県の救援委員会支部によるシリア開発信託、シリア・アラブ赤新月社、シリア貿易機構などへの支援物資配給業務の委託などが含まれている。
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人民議会は第8回定例会第12回本会議を召集し、6日のトルコ・シリア大地震での救援活動、諸外国の支援などへの対応について審議した。
省庁、県・自治体、NGOなどの動き
6日のトルコ・シリア大地震を受けて休校になっていた小中学校などが、前日の文化省の方針を受けて、アレッポ県、ラタキア県、ハマー県、イドリブ県の被災地を除いて、授業を再開した。
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ダルアー県の保健局は、ラタキア市に救急車2台と移動式診療所1台を派遣した。
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ヒムス県で集められた救援物資を積んだ貨物車輌15輌からなる車列が、アレッポ県とラタキア県の被災地に向かった。
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観光省は同省が所轄するホテル観光訓練総局と連携して、被災県への食料の提供を続けた。
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スワイダー県で集められた救援物資を積んだ車列が新たに被災県に向かった。
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アレッポ県のフサイン・ディヤーブ県知事は、アサド大統領の指示を受け、アレッポ市シャッアール地区で被災者の救援活動を続けている消防隊員のワリード・フーリー氏と警察官のウサーマ・ダーリー氏と面談、両名を激励した。
両名は、救助活動中に大量の紙幣や金貨を発見し、当局に届け出ていた。
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ダマスカス県にある聖マリア教会で6日のトルコ・シリア大地震の被害者を追悼するミサが行われた。
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在スペイン・シリア大使館で被災者への支援のための募金活動が開始された。
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アレッポ工業会議所が被災者に支援物資を届けた。
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シリア政府の支配下にあるイドリブ県南部の住民が、被災者を支援するための物資を届けた。
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カーミシュリー市の住民らが被災者支援のイニシアチブを立ち上げた。
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俳優のファーディー・サビーフ氏とバースィム・ヤーフール氏がラタキア市とジャブラ市に支援物資を送った。
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私立の学校が被災者に2500万シリア・ポンドを寄附した。
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ハサカ県から被災地に救援物資が送られた。
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ヒムス県のボーイスカウト組織が募金活動を開始した。
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スワイダー県の学生らが、被災者のための献血活動を開始した。
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手工業者総連合は被災者を支援するためのキャンペーンを開始した。
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タルトゥース県マシュター・フルウ町の被災者180世帯が住民のイニシアチブによって避難所に収容された。
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医師組合ダルアー支部は被災者への支援物資を受け付ける窓口を開設した。
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ダルアー県の「ファスアト・サナドクム」イニシアチブがアレッポ県に救援物資を届けた。
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ヒムス県で集められた食料、医薬品、毛布、衣服などの支援物資25トンがアレッポ県に届けられた。
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ダマスカス郊外県で集められた救援物資が25輌の貨物車輌でアレッポ県に運ばれた。
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SANA(2月12日付)が伝えた。
AFP, February 12, 2023、ANHA, February 12, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2023、Reuters, February 12, 2023、SANA, February 12, 2023、SOHR, February 12, 2023などをもとに作成。
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