【トルコ・シリア大地震】米国は国連安保理でシリア北西部への支援を認めるための決議の即時投票を求める一方、シリアは米国による制裁の即時解除を求める(2023年2月13日)

国連安全保障理事会で、6日にトルコととシリアを襲った大規模地震への対応を協議するための会合が開催された。

会合では、米国のリンダ・トーマス=グリーンフィールド国連大使が以下のように述べ、シャーム解放機構の支配下にあるシリア北西部への国連による人道支援を認めるため決議の投票を即時に行うよう求めた。

今すぐ。時間が重要だ。
被災地の人々が我々を頼りにしている。
我々は彼らを失望させることはできない。人道支援を提供するための追加の国境通行所の承認を求める国連の呼びかけに耳を傾ける決議に直ちに投票しなければならない。
緊急性と目的をもって行動する時が来た。

ロイター通信(2月13日付)などが伝えた。

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一方、バッサーム・サッバーグ在国連シリア代表は、トルコ・シリア大地震によるシリア国内での被害について説明、シリアに対して支援を行っているすべての加盟国を改めて称賛するとともに、欧米諸国による違法な一方的経済制裁によって、国際社会が支援の手を差し伸べることが妨げられ、遅れたことを非難した。

サッバーグ代表は、そのうえで、国際社会に対して、人道支援の政治利用を退け、欧米諸国による経済制裁の完全撤廃するよう求めた。

SANA(2月13日付)が伝えた。

AFP, February 13, 2023、ANHA, February 13, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2023、Reuters, February 13, 2023、SANA, February 13, 2023、SOHR, February 13, 2023などをもとに作成。

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