【トルコ・シリア大地震】政府支配地での救援支援の動き(2023年2月15日)

ダルアー県の手工業者、備蓄用パン製造関係者、ダイル・アダス村の住民らが4300シリア・ポンドの義援金を集め、被災地に寄付した。

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ダイル・ザウル県のファーディル・ナッジャール県知事は報道声明を出し、6日のトルコ・シリア大地震による建物の被害状況の調査の進捗について、被害を受けた建物の住民をダイル・ザウル市内の3ヵ所に設置された避難所に収容する一方、倒壊の恐れがある建物4棟を解体するなど、解体作業を進めていると発表した。

一方、被災地への支援状況については、住民から提供された救援物資を貨物車輌8輌で、アレッポ県、ハマー県、ラタキア県に輸送したしたことを明らかにした。

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祖国の負傷者プロジェクトはフェイスブックを通じて声明を出し、アレッポ市のハムダーニーヤ・スポーツ・サロンに開設されている避難所に、戦傷者の家族25世帯113人が避難し、必要な支援を受けていると発表した。

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高等教育科学研究省は声明を出し、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、ダルアー県、スワイダー県、クナイトラ県、ヒムス県、ダイル・ザウル県、ハサカ県の大学、研究所などの高等教育研究機関の授業を2月19日から再開すると発表、各機関に試験日程や校務の調整を指示した。

また、アレッポ県、ラタキア県、ハマー県、タルトゥース県の被災4県については、授業や試験を2月23日まで延期し、25日に再開すると付言した。

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スハイル・アブドゥッラティーフ公共事業住宅大臣は、建設関連各社に対して、被災県の住民に住居を確保するため、100戸のプレハブ住居を至急用意するよう呼びかけた。

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スワイダー県は、「住民から住民へ…一つの国、一つの手」と銘打ったキャンペーンで住民らが寄付した食料品、医薬品、毛布、クッション、おむつ、乳児用のミルクを被災地に送った。

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ラッカ県庁の仮本舎が設置されているサブハ町では救援物資を積んだ車122輌からなる車列が、被災地に向かった。

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ダマスカス郊外県は住民らが提供した救援物資をハマー県に輸送した。

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SANA(2月15日付)が伝えた。

AFP, February 15, 2023、ANHA, February 15, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 15, 2023、Reuters, February 15, 2023、SANA, February 15, 2023、SOHR, February 15, 2023などをもとに作成。

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