アレッポ市の救援対策室は、市内にあるシリア開発信託の事務所で記者会見を開き、トルコ・シリア大地震の被災者への人道的対応の進捗と成果を説明するための記者会見を開いた。
アレッポ県のフサイン・ディヤーブ県知事は記者会見のなかで、地震発生当初は救援活動、瓦礫の撤去作業、生存者の捜索、被災者と負傷者の救出に注力、アサド大統領とアスマー・アフラス夫人の訪問を機に、救援活動と避難を連動させたあらゆる措置の工程を作成し、避難所の設置などにあたったと説明した。
また、アレッポ県での犠牲者が432人、負傷者が714人、行方不明者が6人、被災した世帯が1万3000世帯、倒壊した建物が54棟、倒壊の可能性があるなどとして住民が退避した建物が220棟に達していることを明らかにした。
その一方、技師組合、アレッポ市議会、技術研究サービス公社、アレッポ大学などの専門家らが115以上の工学委員会を発足させ、これまでに建物1万1277棟を調査、8684棟の安全を確認したと付言した。
国外からの支援物資の搬入については、これまでに47機の航空機がアレッポ国際空港に到着していると説明した。
SANA(2月19日付)が伝えた。
AFP, February 19, 2023、ANHA, February 19, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 19, 2023、Reuters, February 19, 2023、SANA, February 19, 2023、SOHR, February 19, 2023などをもとに作成。
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