アルメニアのアララト・ミルゾヤン外務大臣を代表とする同国使節団が、同国からの食料品、医療物資などの救援物資36.6トンを乗せた航空機に同乗して、ダマスカス国際空港に到着した。
使節団を空港で出迎えたファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は、ミゾルヤン外務大臣らの訪問について、両国の強力な歴史的関係を表すものとして歓迎の意を示した。
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ミルゾヤン外務大臣ら使節団は、首都ダマスカスでアサド大統領と会談した。
アサド大統領は会談で、アルメニアの救命チームの活動や救援支援に謝意を示すとともに、両国の強力関係の発展が両国民に利益をもたらすとして、そのための取り組みの重要性を強調した。
また、今日の世界におけるさまざまな課題や変化に対処するためには、理念や利益を共有する国々の同盟関係のネットワークを構築することが求められいると述べた。
これに対して、ミルゾヤン外務大臣は、1988年にアルメニアを襲った地震でシリアからの支援があったことが、トルコ・シリア大地震に際してシリア国民に寄り添うことにもつながったと述べた。
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ミゾルヤン外務大臣はその後、アレッポ市に移動し、シャッアール地区、バーブ街道地区、フルワーニーヤ地区、ルーズ街道地区の被災状況を視察、救援活動にあたっているアルメニアの人道支援チームと面談した。
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SANA(2月23日付)が伝えた。
AFP, February 23, 2023、ANHA, February 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, February 23, 2023、Reuters, February 23, 2023、SANA, February 23, 2023、SOHR, February 23, 2023などをもとに作成。
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