欧州委員会はベルギーのブリュッセルで、2月6日に発生したトルコ・シリア大地震の被災者を支援するための国際援助会議「トルコとシリアの人々とともに」を開催し、EUおよび加盟諸国、国連機関、欧州投資銀行(EIB)、欧州復興開発銀行(EBRD)などの60以上の国・機関の代表者が一同に介した。
ウルズラ・ゲルトルート・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長と同評議会の議長国を務めるスウェーデンのウルフ・クリステルソン首相が議長を務めた会議では、70億ユーロを調達し、うち60億5000万ユーロをトルコに、9億5000万ユーロをシリアに人道支援のために供与することを決定した。
ただし、会議にシリア政府の参加は認められなかった。
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外務在外居住者省は声明を出し、同会議の開催において、シリア政府との調整がなされず、また参加の招待を受けなかったことに遺憾の意を表明、被災者の人道状況や生活状況を改善するには、シリア国民に対する集団的懲罰政策(経済制裁)の無条件での即時解除が最低限必要だと表明した。
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SANA(3月19日付)が伝えた。
AFP, March 20, 2023、ANHA, March 20, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2023、Reuters, March 20, 2023、SANA, March 20, 2023、SOHR, March 20, 2023などをもとに作成。
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