米中央軍(CENTCOM)は、米国人請負業者1人が死亡、米軍兵士複数と米国人請負業者1人が負傷したイラン・イスラーム革命防衛隊に所属するグループの攻撃に対応したと発表した。
Below is a statement from the CENTCOM Commander on the precision strikes in response to American casualties in Syria. pic.twitter.com/MIJeQh1VtD
— U.S. Central Command (@CENTCOM) March 24, 2023
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国防総省も声明を出し、攻撃に関して、現地時間の午後1時38分に、ハサカ市に近い有志連合の整備施設が、イラン製と見られる特攻用(one-way)の無人航空機(ドローン)によるものだったことを明らかにしたうえで、米国人請負業者1人が死亡、米軍兵士5人と米国人請負業者1人が負傷したと発表した。
また、ロイド・オースティン国務長官は、この攻撃に対して以下の通り発言した。
CENTCOMはジョー・バイデン米大統領の支持を受けて、同日夜、シリア東部でイラン・イスラーム革命防衛隊(IRGC)に所属する複数のグループが私用していた施設に対して、精密爆撃を実施した。
この爆撃は今日の攻撃、さらにはIRGCに所属する複数のグループによるシリア国内の有志連合に対する最近の攻撃への対抗措置として行われた。
バイデン大統領がこれまで明らかにしてきた通り、我々は我々の国民を守るために必要なあらゆる措置を講じ、我々が選んだ時間と場所に対して常に対応する。
我々の部隊を攻撃して罰を免れる者はいない。
我々の思いは、今日のはじめに殺害された請負業者の家族や同僚、負傷者とともにある。
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これに関して、シリア人権監視団は、北・東シリア自治局の支配下にあるハッラーブ・ジール村の米軍(有志連合)の基地が「イランの民兵」所属と思われる無人航空機(ドローン)の攻撃を受け、米国人1人が死亡、米軍兵士複数が負傷したと発表した。
また、有志連合は24日、ハッラーブ・ジール村で、住民など多数を逮捕し、「イランの民兵」との関与を捜査するための取り調べを開始したという。
AFP, March 24, 2023、ANHA, March 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, March 24, 2023、Reuters, March 24, 2023、SANA, March 24, 2023、SOHR, March 24, 2023などをもとに作成。
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