シリア国内の暴力:ダマスカスで砲撃により子供10人以上が死亡(2014年11月5日)

 

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が占拠するカーブーン区内の複数カ所(ハヤート学校など)に対して迫撃砲弾複数発が着弾し、子供11人が死亡した。

これに関して、カーブーン報道局を名乗る反体制組織は、シリア軍の砲撃によって13人が死亡したと発表した。

**

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(11月5日付)によると、首都南部で活動するシャリーア委員会が「イスラーム教徒の土地からの撤退はムジャーヒディーンの合意がなされるまで禁じられる」との声明を出し、ダマスカス南部戦線からの撤退を禁じた。

一方、Champress(11月5日付)によると、カラムーン地方内の軍拠点1カ所が「テロリスト」の攻撃を受けたが、シリア軍がこれを撃退し、戦闘員複数を殺傷した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タイバ町で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦し、ジハード主義者13人が死亡した。

また、シリア軍の砲撃・空爆によって、シャイフ・マスキーン市で女性3人と子供2人を含む9人(避難民と思われる)が、ヤードゥーダ村で2人が、ブスル・ハリール市で1人が、イブタア町で2人が死亡、同地一帯でシリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、Champress(11月5日付)によると、イブタア町、シャイフ・マスキーン市、アトマーン村、ダーイル町、ナスィーブ国境通行所一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ハンダラート・キャンプで、看護師1人が死亡した。

一方、Champress(11月5日付)によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区、タッラト・カッダーラ、アーミリーヤ地区、サラーフッディーン地区、ライラムーン地区、ズブティーヤ村、バッラース村、アターリブ市、サイファート村、バーシュカウィー村、アルド・マッラーフ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍の発砲により、男性1人が死亡した。

一方、Champress(11月5日付)によると、ナバア・サフル村、マジュドゥーリヤー村、ナブア・ブフース村、マスハラ丘、バーティナ村、ハミーディーヤ村、バイト・ジン村郊外で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、タビーシュ村、カフルサジュナ村、カンスフラ村をシリア軍が空爆し、活動家2人を含む複数人が死亡した。

一方、Champress(11月5日付)によると、バーラ村、バルユーン村、カンスフラ村、タマーニア町、ハーン・シャイフーン市、タビーシュ村、サラーキブ市、ワーディー・ダイフ町、マアッラト・ヌウマーン市、ダイル・サンバル村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の外国人戦闘員41人を含む戦闘員多数を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、Champress(11月5日付)によると、シリア軍は、ラスタン・ダム、ラスタン市、ダイル・フール村、カフルラーハー市、ヒルバト・ドゥワイビー村、ムシャイリファ村、マスウーディーヤ村北東部、スルターニーヤ村、アルシューナ村、ワーディー・バアユーン、ウカイリバート町、ジャズル・ガス採掘所一帯、タッラト・ミルフ、カーラート・タヒーン村、ウンム・タバービール村、ガントゥー市、ヒムス市ワアル地区で、反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、Champress(11月5日付)によると、サイヤード村、ラターミナ町、カフルズィーター市、ラスム・アワーイド村、ハリーシャ村、南カスタル村、ワーディー・イザーム村、ヌアイマ村、ハディーラ村周辺で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 5, 2014、AP, November 5, 2014、ARA News, November 5, 2014、Champress, November 5, 2014、al-Hayat, November 6, 2014、Kull-na Shuraka’, November 5, 2014、al-Mada Press, November 5, 2014、Naharnet, November 5, 2014、NNA, November 5, 2014、Reuters, November 5, 2014、SANA, November 5, 2014、UPI, November 5, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の動き:民間航空会社「シャームの翼」、国内便再開(2014年11月5日)

民間航空会社「シャームの翼」は、11月8日からダマスカス国際空港・カーミシュリー空港(ハサカ県)、殉教者バースィル・アサド国際空港(ラタキア県)・カーミシュリー空港往復便を再開すると発表した。

ARA News(11月5日付)が伝えた。

AFP, November 5, 2014、AP, November 5, 2014、ARA News, November 5, 2014、Champress, November 5, 2014、al-Hayat, November 6, 2014、Kull-na Shuraka’, November 5, 2014、al-Mada Press, November 5, 2014、Naharnet, November 5, 2014、NNA, November 5, 2014、Reuters, November 5, 2014、SANA, November 5, 2014、UPI, November 5, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き:シリア革命家戦線は、ヌスラ戦線とダーイシュへの徹底抗戦の意思を表明(2014年11月5日)

シリア革命家戦線のニダール・ムハンマド・ラマダーン・サビーフ報道官は声明を出し、同戦線のジャマール・マアルーフ氏を「革命の寵児」と讃えたうえで、シャームの民のヌスラ戦線、ダーイシュ(イスラーム国)に「シリアを一片たりとも渡さない」と徹底抗戦の意思を示した。

AFP, November 5, 2014、AP, November 5, 2014、ARA News, November 5, 2014、Champress, November 5, 2014、al-Hayat, November 6, 2014、Kull-na Shuraka’, November 5, 2014、al-Mada Press, November 5, 2014、Naharnet, November 5, 2014、NNA, November 5, 2014、Reuters, November 5, 2014、SANA, November 5, 2014、UPI, November 5, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

諸外国の動き:イランがイラク人、アフガン人民兵の統合を決定(2014年11月4日)

スィラージュ・プレス(11月4日付)は、複数の消息筋の話として、イランが、シリア領内に投入したとされるイラク人、アフガン人民兵を統一司令部の下に統合し、シリア軍と並立する「並列軍」を設置することを決定したと報じた。

同プレスによると、イランはアレッポ市郊外ハンダラート・キャンプ一帯での戦闘などにイラク人、アフガン人民兵数千人を投入しており、新設されるであろう「並列軍」は、ヒズブッラーの部隊を模し、同部隊とともにアサド政権と共闘するという。

複数の反体制筋によると、イランはこうした民兵に月額で400米ドルを支払っているという。

なお、イランのこの決定に先だって、シリア政府は予備役数千人を召集、また兵役免除の規制を強化したという。

**

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、TRT(11月4日付)のインタビューに応じ、アイン・アラブ市をめぐる米国の政策を批判した。

エルドアン大統領は、米軍によるアイン・アラブ市への武器・支援物資の投下に関して「あなたがた(米国)は、PKKもイスラーム国もテロリストだと言っていたが、前者に武器を供与し、両者に武器を投下した」と批判した。

また「あなたがた(米国)はアイン・アラブに囚われている…。純粋でない…邪悪な計略…意図がある…。アイン・アラブはトルコに隣接している。米国ではなくトルコにとって戦略的要衝なのだ」と述べた。

AFP, November 4, 2014、AP, November 4, 2014、ARA News, November 4, 2014、Champress, November 4, 2014、al-Hayat, November 5, 2014、Kull-na Shuraka’, November 4, 2014、al-Mada Press, November 4, 2014、Naharnet, November 4, 2014、NNA, November 4, 2014、Reuters, November 4, 2014、SANA, November 4, 2014、Siraj Press, November 4, 2014、TRT, November 4, 2014、UPI, November 4, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国をめぐる動き:アイン・アラブでの戦闘続く(2014年11月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市中心街(市庁舎一帯、自由広場、ハンサー学校、ハーッジ・ラシャード・モスクなど)、東部、南部(バアス学校)一帯、同市西部郊外のアルバルール村、マナーズィー村、アブルーシュ農場で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦する一方、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊が、同市一帯のダーイシュ拠点を重火器で砲撃した。

この戦闘で双方に10人以上の死者が出た。

また同監視団によると、米国など有志連合によるアイン・アラブ市郊外イザーア地区、ジュールバク村へのダーイシュ拠点への空爆で、ダーイシュ戦闘員13人が死亡した。

一方、ARA News(11月4日付)によると、重火器などを積んだペシュメルガ増援部隊の車輌9輌がトルコからアイン・アラブ市に入った。

**

『ハヤート』(11月5日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)は2014年2月にラッカ県タッル・アブヤド市・ハサカ県ラアス・アイン市街道で拘束したクルド人93人を釈放した。

このうち53人はトルコ領内に入国したという。

**

ハサカ県では、ARA News(11月5日付)によると、米国など有志連合は、ヤアルビーヤ町一帯を空爆した。

AFP, November 4, 2014、AP, November 4, 2014、ARA News, November 4, 2014、November 5, 2014、Champress, November 4, 2014、al-Hayat, November 5, 2014、Kull-na Shuraka’, November 4, 2014、al-Mada Press, November 4, 2014、Naharnet, November 4, 2014、NNA, November 4, 2014、Reuters, November 4, 2014、SANA, November 4, 2014、UPI, November 4, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:アレッポなどでシリア軍とアンサール・ディーン戦線の戦闘続く(2014年11月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ハンダラート・キャンプ一帯、サイファート村周辺、アレッポ市ザフラー協会地区(空軍情報部)、ハーリディーヤ地区、サーフール地区、ブスターン・カスル地区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月4日付)によると、サフィーラ市、ダーラト・イッザ市、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区、ハナーヌー地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線をはじめとするジハード主義武装集団と交戦する一方、迫撃砲弾複数発が着弾し、住民2人が死亡、28人が負傷した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハティータト・トゥルクマーン村、ザブディーン村、ジスリーン町、アイン・タルマー村、ハティータト・ジャルシュ町をシリア軍が地対地ミサイルなどで空爆する一方、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線をはじめとするジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月4日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

スワイダー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(11月4日付)によると、反体制武装集団が、ハラバー村を制圧した。

同村はドゥルーズ派の村で、反体制武装集団がドゥルーズ派の村を制圧するのは2011年3月以降初めてだという。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、「彼らの扉へ入れ」の戦いを行う反体制武装集団(いわゆる「自由シリア軍」)が、タッル・ハマド、ナーヒヤ検問所、シャイフ・マスキーン市東部を制圧した。

シャイフ・マスキーン市西部では、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団が、「自由シリア軍」の作戦に同調するかたちで、シリア軍と交戦しているという。

これに対し、シリア軍はタイバ町、ブスル・ハリール市を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(11月4日付)によると、ダルアー市ヨルダン通り、ビイル・ウンム・ダラジュ地区など、カルファー村、ウンム・マヤーズィン町、シャイフ・マスキーン市、ブスル・ハリール市、西ガーリヤ村、アトマーン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がフバイト村、ザーウィヤ山のバルユーン村、マガーラ村、バーラ村を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(11月4日付)によると、ダイル・サンバル村、カンスフラ村、タマーニア町、イフスィム村、イブリーン村、ハーン・シャイフーン市、バルユーン村、バーラ村、フバイト村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

クナイトラ県では、SANA(11月4日付)によると、ジャバーター・ハシャブ村一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(11月4日付)によると、ジバーブ・ハマド村、タドミーリーヤ村、フーシュ・ハッジュー村、アイン・フサイン村、ダイル・フール村、タルビーサ市、タイバ村、フワイスィース村、タッラト・ミルフ、タッラト・ラージマ、ウカイリバート分岐点、ジャズル・ガス採掘所一帯、マフル油田一帯、ドゥワイズィーン村、イルハル村、ジャッハール・ガス採掘所南部、マジュバル村、ワーディー・バルアース、アブー・キッラ・ダム北部などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、SANA(11月4日付)によると、サイヤード村、ラターミナ町、カフルズィーター市、アトシャーン村、トゥルール・ハムル、アイドゥーン村、アブー・ジュバイラート村、ハーヌーティーヤ村、上カスタル村、ジャンナー・アルバーウィー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 4, 2014、AP, November 4, 2014、ARA News, November 4, 2014、Champress, November 4, 2014、al-Durar al-Shamiya, November 4, 2014、al-Hayat, November 5, 2014、Kull-na Shuraka’, November 4, 2014、al-Mada Press, November 4, 2014、Naharnet, November 4, 2014、NNA, November 4, 2014、Reuters, November 4, 2014、SANA, November 4, 2014、UPI, November 4, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き:「ダーイシュおよび過激テロ勢力に対抗するシリア宣言」採択(2014年11月4日)

シリア国内で活動する反体制活動家が11月3日からダマスカス県内(ダーマー・ルーズ・ホテル)で開催されていた会合(民主的行動委員会)が「ダーイシュおよび過激テロ勢力に対抗するシリア宣言」を採択・発表して閉幕した。

声明では、ダーイシュ(イスラーム国)を「自由で尊厳あるシリア国民の生活、民主国家に向けた目標に敵対する」として拒否し、すべての勢力にダーイシュに対抗するよう求める一方、「シリア人の自由な意思を尊重する政府の樹立に向けた政治的解決」を主唱した。

会合には、シリア国民建設潮流メンバーら反体制活動家のほか、アリー・ハイダル国民和解担当国務大臣(シリア民族社会党インティファーダ派)も出席していた。

クッルナー・シュラカー(11月4日付)が伝えた。

Kull-na Shuraka', November 4, 2014
Kull-na Shuraka’, November 4, 2014
Kull-na Shuraka', November 4, 2014
Kull-na Shuraka’, November 4, 2014

AFP, November 4, 2014、AP, November 4, 2014、ARA News, November 4, 2014、Champress, November 4, 2014、al-Hayat, November 5, 2014、Kull-na Shuraka’, November 4, 2014、al-Mada Press, November 4, 2014、Naharnet, November 4, 2014、NNA, November 4, 2014、Reuters, November 4, 2014、SANA, November 4, 2014、UPI, November 4, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヌスラ戦線指導者ジャウラーニー氏のインタビュー(2014年11月4日)

シャームの民のヌスラ戦線の指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏とのインタビューを録音したとされる音声データ(http://www.youtube.com/watch?v=hFpIMi_hmRE)がインターネットにアップされた。

このなかでジャウラーニー氏は、「シャームの地は今日、多くの脅威に曝されている…。その最たるものが(米国が主導する)国際同盟だ」と批判、「西側や米国に与する諸派に連日、武器が供与されている」と述べ、米国など有志連合によるシリアへの軍事介入がヌスラ戦線にとって脅威を及ぼしているとの見方を示した。

一方、シリア革命家戦線司令官のジャマール・マアルーフ氏については「ザーウィヤ山(イドリブ県)の住民、ヌスラ戦線に敵対し、窃盗や道路封鎖を行う者たちを囲っていた」と述べ、その放逐を正当化した。

 

このほか、レバノンでの戦況に関して、「カラムーンの我らが同胞は、自らの懐にたくさんのサプライズを隠し持っている。真の戦闘はレバノンではまだ始まっていない」と主張した。

そのうえで「ムジャーヒディーンが彼ら(ヒズブッラー)とイスラエルとの国境地帯に達したときに、問題がセンスィティブなものになることを我々は忘れていない。間違いなく、これによってイスラエルの恐怖心は高まるだろう」と付言、イスラエルと直接対峙するがないことを暗示した。

AFP, November 4, 2014、AP, November 4, 2014、ARA News, November 4, 2014、Champress, November 4, 2014、al-Hayat, November 5, 2014、Kull-na Shuraka’, November 4, 2014、al-Mada Press, November 4, 2014、Naharnet, November 4, 2014、NNA, November 4, 2014、Reuters, November 4, 2014、SANA, November 4, 2014、UPI, November 4, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

最新論考「イスラム国爆撃」(共同通信社)

青山弘之「イスラム国空爆」(共同通信社)

シリアとイラクで勢力を広げている過激派の「イスラム国」に対して米国を中心とした有志連合が空爆に踏み切った。・・・

『岩手日報』2014年11月3日、『佐賀新聞』2014年11月5日、『デイリー東北』2014年11月5日、『高知新聞』2014年11月6日、『山形新聞』2014年11月7日に掲載。

イスラーム国をめぐる動き:アイン・アラブの攻防続く(2014年11月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市内各所で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

また米国など有志連合は、アイン・アラブ市内の工業地区、カーニー・アラバーン地区にあるダーイシュ拠点、マズラアト・ダーウド村、マナーズィー村などを4度にわたって空爆した。

米空軍はまた、マンビジュ市からアイン・アラブ市に向かって移動中のダーイシュ増援部隊を空爆し、車輌複数台を破壊した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ブーカマール市でダーイシュ(イスラーム国)が男性8人を処刑した。

8人はいずれも武装集団メンバーで数日前に投降していたという。

ダーイシュはまた、ダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区でも男性2人をシリア政府に内通していたとして斬首、また1人を「覚醒評議会」(部族民兵)に属していたとして処刑した。

一方、Champress(11月3日付)によると、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区、工業地区、ハウィーカ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 3, 2014、AP, November 3, 2014、ARA News, November 3, 2014、Champress, November 3, 2014、al-Hayat, November 4, 2014、Kull-na Shuraka’, November 3, 2014、al-Mada Press, November 3, 2014、Naharnet, November 3, 2014、NNA, November 3, 2014、Reuters, November 3, 2014、SANA, November 3, 2014、UPI, November 3, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:ヌスラ戦線、ダーイシュに続いて対トルコ国境(バーブ・ハワー)をめざす(2014年11月3日)

イドリブ県では、『ハヤート』(11月4日付)が、シャームの民のヌスラ戦線が、トルコ国境のバーブ・ハワー国境通行所に近いサルマダー村に兵力を集中させ、同地の制圧をめざしていると報じた。

また、シリア人権監視団によると、ヌスラ戦線によって1日に制圧されたダイル・サンバル村をシリア軍が3回にわたって空爆した。

一方、Champress(11月3日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市、バービーラー村、サラーキブ市、マシュバク村周辺、ラーミー村、ナリラヤー村、シャイフ・イドリース村、タフタナーズ市、バルユーン村、カンスフラ村、アブー・ズフール町、バーラ村、ダイル・サンバル村、フバイト村、タマーニア町で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区、フワーリーン村、タルビーサ市などで、シリア軍と反体制武装集団が交戦し、36人が死亡した。

またヒムス市アクラマ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、女性1人が負傷した。

一方、Champress(11月3日付)によると、ウカイリバート町、シャーイル油田一帯、タフハ村、ジャズル・ガス採掘所一帯、アイン・フサイン村郊外で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザフラー協会地区(空軍情報部)で、シリア軍、国防隊、バアス大隊、ヒズブッラー戦闘員がアンサール・ディーン戦線と交戦した。

またアレッポ市ハイダリーヤ地区などをシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、Champress(11月3日付)によると、アレッポ市旧市街、マシュハド地区、スッカリー地区、ラームーサ地区、ライラムーン地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区をシリア軍が砲撃した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザーキヤ町、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ハラスター市、ザブディーン村で、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が第175連隊基地を砲撃した。

これに対し、シリア軍はブスラー・シャーム市、ブスル・ハリール市を砲撃、シャイフ・マスキーン市でシャームの民のヌスラ戦線などと交戦した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(11月3日付)によると、ダマスカス殉教者旅団、バルク・イスラーム旅団、アフル・アズム旅団、ヒムス・ワリード旅団が「彼らの扉へ入れ」の戦いを開始、シャイフ・マスキーン市一帯のシリア軍拠点などへの攻撃を開始した。

他方、Champress(11月3日付)によると、ダルアー市バジャービジャ地区などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

Kull-na Shuraka', November 3, 2014
Kull-na Shuraka’, November 3, 2014

**

 

ハマー県では、Champress(11月3日付)によると、サイヤード村、ジャンナー・アルバーウィー村、ハッダージュ村、サウハ村、ムスタリーハト・タフマーズ村、アブー・リマール村、ラスム・アッブード村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 3, 2014、AP, November 3, 2014、ARA News, November 3, 2014、Champress, November 3, 2014、al-Hayat, November 4, 2014、Kull-na Shuraka’, November 3, 2014、al-Mada Press, November 3, 2014、Naharnet, November 3, 2014、NNA, November 3, 2014、Reuters, November 3, 2014、SANA, November 3, 2014、UPI, November 3, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の動き:ダマスカスがアーシューラー祝祭で活気(2014年11月3日)

クッルナー・シュラカー(11月1日付)、『ハヤート』(11月3日付)などは、ダマスカス県内のレストランやホテルで、アーシューラー(ムハッラム月10日/11月3日)に合わせて、シリアのシーア派、レバノン、イラク、イランからの巡礼者・観光客、親政権の民兵隊員らが、盛大に祝祭を催していると報じ、その写真を掲載した。

シリア国内でこうした盛大な祝祭が催されるのは初めてだという。

Kull-na Shuraka', November 1, 2014
Kull-na Shuraka’, November 1, 2014
Kull-na Shuraka', November 1, 2014
Kull-na Shuraka’, November 1, 2014
Kull-na Shuraka', November 1, 2014
Kull-na Shuraka’, November 1, 2014
Kull-na Shuraka', November 1, 2014
Kull-na Shuraka’, November 1, 2014

AFP, November 3, 2014、AP, November 3, 2014、ARA News, November 3, 2014、Champress, November 3, 2014、al-Hayat, November 3, 2014、November 4, 2014、Kull-na Shuraka’, November 1, 2014、November 1, 2014、November 3, 2014、al-Mada Press, November 3, 2014、Naharnet, November 3, 2014、NNA, November 3, 2014、Reuters, November 3, 2014、SANA, November 3, 2014、UPI, November 3, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の動き:政府は、国防隊、人民諸委員会の統合を検討(2014年11月3日)

クッルナー・シュラカー(11月3日付)は、複数の親政権筋の話として、シリア政府が、反体制武装集団の掃討にあたっている国防隊(義勇部隊)、人民諸委員会(自警団)を統合し、「国民治安委員会」の創設を検討している、と報じた。

AFP, November 3, 2014、AP, November 3, 2014、ARA News, November 3, 2014、Champress, November 3, 2014、al-Hayat, November 4, 2014、Kull-na Shuraka’, November 3, 2014、al-Mada Press, November 3, 2014、Naharnet, November 3, 2014、NNA, November 3, 2014、Reuters, November 3, 2014、SANA, November 3, 2014、UPI, November 3, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

国民和解に向けた動き:反体制派の会合にハイダル国務大臣が参加(2014年11月3日)

シリア国民建設潮流メンバーら、シリア国内で活動する反体制活動家がダマスカス県内で開いた会合(民主的行動委員会)に、アリー・ハイダル国民和解担当国務大臣(シリア民族社会党インティファーダ派)が出席し、ダーイシュ(イスラーム国)への対応などについて協議した。

同会合は、ダーイシュに反対する共同声明の作成をめざしている。

クッルナー・シュラカー(11月3日付)が伝えた。

Kull-na Shuraka', November 3, 2014
Kull-na Shuraka’, November 3, 2014

AFP, November 3, 2014、AP, November 3, 2014、ARA News, November 3, 2014、Champress, November 3, 2014、al-Hayat, November 4, 2014、Kull-na Shuraka’, November 3, 2014、al-Mada Press, November 3, 2014、Naharnet, November 3, 2014、NNA, November 3, 2014、Reuters, November 3, 2014、SANA, November 3, 2014、UPI, November 3, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国をめぐる動き:ペシュメルガがアイン・アラブの戦闘に参加(2014年11月2日)

アレッポ県では、『ハヤート』(11月3日付)などによると、アイン・アラブ市に派遣されたイラク・クルディスタン地域ペシュメルガ戦闘員が、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊との合同作戦を開始し、同市周辺のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して重火器で砲撃を行った。

またペシュメルガはアイン・アラブ市内で爆発物撤去の作業を行った。

人民防衛隊も、アイン・アラブ市東部の市庁通り、自由広場などでダーイシュと交戦、14人を殲滅した。

一方、米中央軍によると、米空軍は、2日から3日にかけて、アイン・アラブ市一帯のダーイシュの部隊などに対して6回にわたって空爆を行った。

**

ダイル・ザウル県では、米中央軍によると、米空軍が、同県東部を2度にわたり空爆し、ダーイシュの戦車を破壊した。

AFP, November 2, 2014、AP, November 2, 2014、ARA News, November 2, 2014、Champress, November 2, 2014、al-Hayat, November 3, 2014、Kull-na Shuraka’, November 2, 2014、al-Mada Press, November 2, 2014、Naharnet, November 2, 2014、NNA, November 2, 2014、Reuters, November 2, 2014、SANA, November 2, 2014、UPI, November 2, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:ダマスカス大学前で連続自爆テロ(2014年11月2日)

ダマスカス県では、ARA News(11月2日付)によると、ダマスカス大学の文学部、医学部の入り口付近(マッザ区)で、連続自爆テロが発生し、自爆犯1人が死亡、学生複数が負傷した。

またシリア人権監視団によると、ジャウバル区をシリア軍が砲撃した。

**

ハサカ県では、ARA News(11月2日付)によると、ハサカ市東部で、治安機関と国防隊のパトロール部隊を狙った爆弾テロが発生、隊員1人が死亡、2人が負傷した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がハンダラート・キャンプ一帯で、アンサール・ディーン戦線と交戦した。

またアレッポ市カラムトゥッラーブ地区で、「自由シリア軍」とヌスラ戦線がシリア軍と交戦し、双方に死傷者が出た。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハウワーシュ村をシリア軍が砲撃する一方、ジハード主義武装集団はスカイラビーヤ市各所を砲撃した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン山地一帯郊外の無人地帯で、ヒズブッラー戦闘員とシャームの民のヌスラ戦線が交戦した。

**

ヒムス県では、Champress(11月2日付)によると、ザアフラーナ村、ワーディー・カフフで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、Champress(11月2日付)によると、アトマーン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、Champress(11月2日付)によると、ファイルーン村、マアッラトミスリーン市、カンスフラ村、カストゥーン村、ビンニシュ市、アルバイーン山周辺、ザーウィヤ山周辺、ナフリヤ村ーで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 2, 2014、AP, November 2, 2014、ARA News, November 2, 2014、Champress, November 2, 2014、al-Hayat, November 3, 2014、Kull-na Shuraka’, November 2, 2014、al-Mada Press, November 2, 2014、Naharnet, November 2, 2014、NNA, November 2, 2014、Reuters, November 2, 2014、SANA, November 2, 2014、UPI, November 2, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:ヌスラ戦線、イドリブ県のハズム運動拠点も制圧(2014年11月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線が、「穏健な反体制派」の一つハズム運動の拠点ハーン・スブル村を制圧し、同運動司令官の一人ムハンマド・ガーズィー氏を捕捉した。

ハズム運動は、ヌスラ戦線の進軍を受け、同村から撤退していた。

またヌスラ戦線は、ハズム運動を含むジハード主義武装集団が占拠していたマアッルシューリーン村、ムアスラーン村、ダーディーフ村、カフルバッティーフ村、カフルルーマー村も合わせて制圧した。

AFP, November 2, 2014、AP, November 2, 2014、ARA News, November 2, 2014、Champress, November 2, 2014、al-Hayat, November 3, 2014、Kull-na Shuraka’, November 2, 2014、al-Mada Press, November 2, 2014、Naharnet, November 2, 2014、NNA, November 2, 2014、Reuters, November 2, 2014、SANA, November 2, 2014、UPI, November 2, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアの反体制勢力の動き:二つの人権団体、10月の死者数に関してまったく異なった数値を発表(2014年11月1日)

シリア人権ネットワークは、2014年10月の戦闘による犠牲者の60%がシリア軍によって殺害されたと主張する一方、シリア人権監視団は、犠牲者の50%が反体制武装集団戦闘員だと発表した。

シリア人権ネットワークは月例報告で2014年10月のシリア国内での戦闘による死者数が1,987人に達したと発表した。

死者の内訳は以下の通り:

  • シリア軍が殺害した民間人1,231人(うち子供216人、女性121人、拷問による死者118人)。
  • シリア軍が殺害した反体制武装集団戦闘員492人
  • ダーイシュ(イスラーム国)が殺害した民間人39人
  • ダーイシュが殺害した反体制武装集団戦闘員38人
  • 反体制武装集団が殺害した民間人43人(うち女性、子供17人)
  • 反体制武装集団どうしの戦闘で死亡した戦闘員11人
  • そのほか身元不明者124人
  • 米国など有志連合による空爆で死亡した民間人9人(うち子供1人)

一方、シリア人権監視団は、2014年10月のシリア国内での戦闘による死者数が5,772人に達したと発表した。

死者の内訳は以下の通り:

  • 反体制武装集団のシリア人戦闘員1,552人(ジハード主義武装集団、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊を含む)
  • 反体制武装集団の外国人戦闘員1,342人(ダーイシュ、シャームの民のヌスラ戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍、ジュンド・アクサーなど)
  • 民間人1,064人(うち18歳以下の251人、18歳以上の女性112人)
  • シリア軍兵士876人
  • 国防隊、人民諸委員会など770人
  • ヒズブッラー戦闘員28人
  • 親政権外国人戦闘員128人
  • そのほか身元不明者9人

シリア人権ネットワーク・ホームページ(http://sn4hr.org/blog/2014/11/01/1819/)、シリア人権監視団ホームページ(http://syriahr.com/en/2014/11/about-6000-killed-in-october-2014/)、ワールド&インテリジェンス(http://wldintel.blog60.fc2.com/blog-entry-1426.html)をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国をめぐる動き:ダーイシュがヒムス県のガス採掘施設を制圧(2014年11月1日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシャーイル油田内のヒヤン・ガス社のガス採掘施設の大部分を制圧した。

**

アレッポ県では、米中央軍によると、米国など10月31日から11月1日にかけてアイン・アラブ市一帯を5回にわたって空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点9カ所、施設1棟を破壊した。

シリア人権監視団によると、米軍などの空爆で、ダーイシュ戦闘員11人(ラッカ県への空爆の死者も含む)が死亡したという。

また西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊隊員15人がダーイシュとの戦闘で死亡した。

AFP, November 1, 2014、AP, November 1, 2014、ARA News, November 1, 2014、Champress, November 1, 2014、al-Hayat, November 2, 2014、Kull-na Shuraka’, November 1, 2014、al-Mada Press, November 1, 2014、Naharnet, November 1, 2014、NNA, November 1, 2014、Reuters, November 1, 2014、SANA, November 1, 2014、UPI, November 1, 2014などをもとに作成。


(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:アレッポでシリア軍がヌスラ戦線などからなるアンサール・ディーン戦線と交戦(2014年11月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市シャイフ・ナッジャール地区、アーミリーヤ地区、ザフラー協会地区(空軍情報部一帯)、ハンダラート・キャンプ一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、アンサール・ディーン戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、シリア軍がハンダラート・キャンプ一帯を空爆した。

一方、Champress(11月1日付)によると、アレッポ市アーミリーヤ地区、スッカリー地区、アシュラフィーヤ地区、タッル・ザラーズィール地区、マシュハド地区、ラームーサ地区、シャイフ・サイード地区、マルジャ地区、ライラムーン地区、ズィルバ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団が撃った迫撃砲弾がダーヒヤト・アサド町、ジャルマーナー市に着弾、またフーシュ・ファーラ村、ザマルカー町一帯、ハラスター市郊外の空軍情報部周辺、カナーキル村などで、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、Champress(11月1日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外、カラムーン地方無人地帯、アルバイン市、アイン・タルマー村、フーシュ・ナスリー農場、ハラスター市北部農園地帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の外国人戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がジャウバル区一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

一方、Champress(11月1日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル油田一帯で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、シリア軍が同地一帯を3度にわたって空爆した。

一方、Champress(11月1日付)によると、ヒムス市ワアル地区、東サラーム村、ムシャイリファ村、アルシューナ村、クナイトラート村、上カスタル村、下カスタル村などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルズィーター市、ハマーダト・ウマル村などを「樽爆弾」で空爆した。

**

シリア人権監視団は、10月のシリア国内での戦闘による死者数が5,772人に達したと発表した。

同監視団によると、このうち民間人は1,064人(18歳以下の子供251人、18歳以上の女性112人を含む)で、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線など外国人戦闘員は1,342人、西クルディスタン移行期民政局とシリア人ジハード主義者戦闘員が合わせて1,552人、シリア軍、国防隊、人民諸委員会の隊員は876人、ヒズブッラー戦闘員28人、親政権の外国人戦闘員は128人。

**

クナイトラ県では、Champress(11月1日付)によると、ウンム・バーティナ村一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、Champress(11月1日付)によると、アトマーン村・タファス市街道、ダイル・アダス村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、Champress(11月1日付)によると、ファイルーン村、タッル・ルーズ村、タラブ村、タフタナーズ市周辺、カストゥーン村、イフスィム村、カフルルーマー村、ガザール、村東部、ブカフルーン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 1, 2014、AP, November 1, 2014、ARA News, November 1, 2014、Champress, November 1, 2014、al-Hayat, November 2, 2014、Kull-na Shuraka’, November 1, 2014、al-Mada Press, November 1, 2014、Naharnet, November 1, 2014、NNA, November 1, 2014、Reuters, November 1, 2014、SANA, November 1, 2014、UPI, November 1, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:ヌスラ戦線がシリア革命家戦線支配地域の制圧を完了(2014年11月1日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線が、シリア革命家戦線支配地域での進軍を続け、シリア革命家戦線の本拠地ダイル・サンバル村を制圧、武器、戦車などを捕獲した。

ヌスラ戦線はこれにより、ザーウィヤ山のほぼすべての町・村を手中に収めた。

また同監視団によると、ヌスラ戦線の構成を受け、「穏健な反体制派」であるシリア革命家戦線の戦闘員数十人が離反し、ヌスラ戦線に加入した。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(11月1日付)によると、シリア革命家戦線は、ヌスラ戦線と交戦することなく、ダイル・サンバル村、マガーラ村から撤退、両村はヌスラ戦線によって制圧されたという。

なお、これを受け、シリア革命戦線のジャマール・マアルーフ司令官はビデオ声明(http://www.youtube.com/watch?v=yGNT5ko0-SE)を出し、「我々はアッラーのおかげで、ザーウィヤ山をバッシャール・アサドの悪党、そしてバグダーディーの悪党(イスラーム国)から解放していた」としたうえで、ヌスラ戦線によるザーウィヤ山制圧に関して「お前(アブー・ムハンマド・ジャウラーニー)は、ザーウィヤ山の村を一つたりとも開放していない…。ヌサイリー体制と同様、占領しに来ただけだ」と主張した。

これに対して、ヌスラ戦線は、共闘するジュンド・アクサーと共同声明を出し、ザーウィヤ山一帯でのシリア革命家戦線に対する作戦を停止すると発表、ジャマール・マアルーフ司令官らシリア革命家戦線メンバーに対する裁判を行うための法廷を設置したと発表した。

Kull-na Shuraka', November 1, 2014
Kull-na Shuraka’, November 1, 2014

AFP, November 1, 2014、AP, November 1, 2014、ARA News, November 1, 2014、Champress, November 1, 2014、al-Durar al-Shamiya, November 1, 2014、al-Hayat, November 2, 2014、Kull-na Shuraka’, November 1, 2014、al-Mada Press, November 1, 2014、Naharnet, November 1, 2014、NNA, November 1, 2014、Reuters, November 1, 2014、SANA, November 1, 2014、UPI, November 1, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き:西クルディスタン移行期文民局が「自衛義務法」を施行(2014年11月1日)

西クルディスタン移行期民政局ジャズィーラ地区(ハサカ県東部)は、「自衛義務法」の施行を発表し、ハサカ県内各所の住民に対して、防衛委員会(国防省)への情報提供などの協力を呼びかけた。

クッルナー・シュラカー(11月1日付)が伝えた。

AFP, November 1, 2014、AP, November 1, 2014、ARA News, November 1, 2014、Champress, November 1, 2014、al-Hayat, November 2, 2014、Kull-na Shuraka’, November 1, 2014、al-Mada Press, November 1, 2014、Naharnet, November 1, 2014、NNA, November 1, 2014、Reuters, November 1, 2014、SANA, November 1, 2014、UPI, November 1, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

諸外国の動き:外国人戦闘員が月1,000人のペースでシリア、イラクに入国(2014年10月31日)

『ワシントン・ポスト』(10月31日付)は、米諜報機関高官の話として、米国など有志連合による空爆にもかかわらず、毎月1,000人の外国人戦闘員がシリアとイラクに潜入し、ダーイシュ(イスラーム国)に加わっていると報じた。

なお9月23日から1ヶ月の間で、米国などの空爆で死亡したダーイシュ戦闘員は約460人。

**

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領はフランスを訪問し、フランソワ・オランド大統領と会談、ダーイシュ(イスラーム国)への対応などについて協議した。

エルドアン大統領は会談後、米国など有志連合がアイン・アラブ市一帯に集中的に空爆を続けていることに関して「こうしたことを理解することは困難だ」と述べ、疑義を呈した。

またアサド政権に関しては、国際社会に対して「(アサドが)去ったら何が起きるか自らに問うべきだ」としたうえで、「アサドが去れば、何が起きるかをシリア人が決める…。そうでないうちに民主主義について語ることは意味がない」と主張した。

一方、オランド大統領は、「自由シリア軍」教練に向けた活動を行うことを決定したとしたうえで、「ダーイシュが支配する地域を取り戻すことは、(自由シリア軍の)現地で力を持っていなければ不可能だ」と述べた。

『ハヤート』(11月1日付)が伝えた。

**

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、国連安保理の非公式会合でシリアの紛争への対応に関して三つの優先事項を提言した。

デミストゥラ特別代表が提示した三つの優先事項は以下の通り:①暴力の低下、②人道支援物資配給促進、③政治プロセスの「種を蒔く」こと。

デミストゥラ特別代表はまた、紛争解決にかかる「前提条件」を乗り越える必要を強調し、和解に向けた政治的対話開始に際してのアサド大統領の進退については明言しなかった。

『ハヤート』(11月1日付)などが伝えた。

AFP, October 31, 2014、AP, October 31, 2014、ARA News, October 31, 2014、Champress, October 31, 2014、al-Hayat, November 1, 2014、Kull-na Shuraka’, October 31, 2014、al-Mada Press, October 31, 2014、Naharnet, October 31, 2014、NNA, October 31, 2014、Reuters, October 31, 2014、SANA, October 31, 2014、UPI, October 31, 2014、The Washington Post, October 31, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

レバノンの動き:北部県で武装集団摘発(2014年10月31日)

ナハールネット(10月31日付)によると、北部県トリポリ市スーク・ハドラー地区で、レバノン軍がレバノン人8人とシリア人6人を逮捕、武器弾薬を押収した。

またNNA(10月31日付)によると、レバノン軍は北部県アッカール郡ズーク・ハバリーサ村で、サラフィー主義シャイフ、ハーリド・フブルス氏に近いとされる容疑者2人を身柄拘束した。

AFP, October 31, 2014、AP, October 31, 2014、ARA News, October 31, 2014、Champress, October 31, 2014、al-Hayat, November 1, 2014、Kull-na Shuraka’, October 31, 2014、al-Mada Press, October 31, 2014、Naharnet, October 31, 2014、NNA, October 31, 2014、Reuters, October 31, 2014、SANA, October 31, 2014、UPI, October 31, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム国をめぐる動き:「自由シリア軍」、武器配給を受けられずアイン・アラブからトルコに帰国(2014年10月31日)

アレッポ県では、ARA News(10月31日付)がアイン・アラブ市内の信頼できる複数の消息筋の話として、28日にトルコから同市内に入った「自由シリア軍」戦闘員14人が、現地での武器配給を受けられずトルコに帰国した、と報じた。

またARA News(10月31日付)によると、ダーイシュは国境通行所一帯を砲撃する一方、市内各所で人民防衛隊と交戦した。

米中央軍によると、米国など有志連合は30日から31日にかけて、アイン・アラブ市一帯を4回にわたって空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点4カ所、施設1棟を破壊した。

これに関して、シリア人権監視団は、空爆により、デンマーク人戦闘員1人を含むダーイシュ戦闘員21人が死亡した、と発表した。

『ハヤート』(11月2日付)などによると、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員約150人、車輌20輌が晩、国境通行所を通って、アイン・アラブ市に入った。
ペシュメルガ部隊は、タッル・シャイール方面に向かったという。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、マヤーディーン市ジャルダーク広場で、ダーイシュ(イスラーム国)が男性1人を処刑した。

この男性は、政権側の警官だったという。

クッルナー・シュラカー(10月31日付)によると、ダーイシュはまたアシャーラ市で、イスラーム軍司令官(東部地区司令官)のサリーム・ハーリド氏を含む3人を処刑した。

一方、Champress(10月31日付)によると、ダイル・ザウル市旧空港地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、Champress(10月31日付)によると、シリア軍がシャーイル・ガス田一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、多数の戦闘員を殺傷したという。

AFP, October 31, 2014、AP, October 31, 2014、ARA News, October 31, 2014、Champress, October 31, 2014、al-Hayat, November 1, 2014、November 2, 2014、Kull-na Shuraka’, October 31, 2014、al-Mada Press, October 31, 2014、Naharnet, October 31, 2014、NNA, October 31, 2014、Reuters, October 31, 2014、SANA, October 31, 2014、UPI, October 31, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:イドリブでヌスラ戦線とシリア革命家戦線(穏健な反対派)の戦闘続く(2014年10月31日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線、ジュンド・アクサーからなるジハード主義武装集団が、シリア革命家戦線とダイル・サンバル村一帯で交戦した。

ダイル・サンバル村はシリア革命家戦線の拠点。

この戦闘で、シリア革命家戦線は、ハントゥーティーン村一帯を迫撃砲で攻撃した。

一方、シリア軍もイドリブ県一帯を「樽爆弾」で空爆した。

他方、Champress(10月31日付)によると、ズィヤーラ町で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カルヤタイン市の住民35人が刑務所内で拷問を受け死亡した。

またシリア軍がラスタン市を「樽爆弾」で空爆し、子供2人を含む4人が死亡した。

一方、Champress(10月31日付)によると、ヒムス市ワアル地区、ウンム・リーシュ村、ハリージャ村、マスアダ村、ウンム・サフリージュ村、ザアフラーナ村、タルフ村、ラスタン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がバイト・ティーマー村、ハーン・シャイフーン・キャンプ一帯を「樽爆弾」で空爆する一方、アルバイン市、マルジュ・スルターン村周辺でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、Champress(10月31日付)によると、マウダアー市西部のフーシュ・ナスリー村、アーリヤ農場、アッブ農場、ハラスター市郊外、ザマルカー町、ラアス・マアッラ町無人地帯、ジャラージール町、カーラ市郊外無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス県では、『ハヤート』(11月1日付)などによると、シリア当局が県内のインターネット回線を「保守点検」のために遮断した。

クッルナー・シュラカー(10月31日付)によると、インターネット回線が不通となったのは午前6時から12時までの約6時間。

一方、Champress(10月31日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、Champress(10月31日付)によると、アトマーン村、マスィーフ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、Champress(10月31日付)によると、アレッポ市ブスターン・バーシャー地区、ブアイディーン地区、サラーフッディーン地区、ジャービリーヤ地区、フライターン市、ハーン・アサル村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 31, 2014、AP, October 31, 2014、ARA News, October 31, 2014、Champress, October 31, 2014、al-Hayat, November 1, 2014、Kull-na Shuraka’, October 31, 2014、al-Mada Press, October 31, 2014、Naharnet, October 31, 2014、NNA, October 31, 2014、Reuters, October 31, 2014、SANA, October 31, 2014、UPI, October 31, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

諸外国の動き:ヘーゲル米国防長官、「爆撃はアサドを利する」(2014年10月30日追記)

チャック・ヘーゲル米国防長官は記者会見で、米国など有志連合によるダーイシュ(イスラーム国)殲滅に向けた空爆に関して「アサドを利することになる」と述べた。

『ハヤート』(11月1日付)などが伝えた。

**

『ガーディアン』(10月30日付)は、シリアとイラクで伸張するダーイシュ(イスラーム国)に関して、過去数年間で80カ国から約15,000人の外国人戦闘員が参加していると報じた。

同紙が入手した国連安保理の報告書によると、2010年以降、シリアとイラクに潜入した外国人ジハード主義者の数は、1990~2010年に潜入した戦闘員の数の数倍に達し、出身国は、フランス、ロシア、英国など80カ国におよぶという。

The Guardian, October 30, 2014、al-Hayat, November 1, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き:国民評議会が米国などによるシリア爆撃を非難/国民連合暫定政府閣僚らの給与半額に(2014年10月30日追記)

シリア国民評議会(シリア革命反体制勢力国民連立所属)は声明を出し、イドリブ県アービディーン避難民キャンプに対するシリア軍の空爆(29日)に関して、ダーイシュ(イスラーム国)掃討をめざす米軍など有志連合の「戦闘機がなぜシリアの子供たちを守らないのか? 政権側の戦闘機が有志連合の戦闘機のそばで安心して飛行できるのはどういうことか?」と批判した。

**

シリア革命反体制勢力国民連立暫定政府のアフマド・トゥウマ暫定首班は決定第33/2号を発し、暫定政府閣僚の給与などを20~50%削減することを決定した。

これにより、8,000米ドルだった首班の給与(月額)、そして6,000米ドルだった閣僚の給与は3,500米ドルに削減されるという。

AFP, October 31, 2014、AP, October 31, 2014、ARA News, October 31, 2014、Champress, October 31, 2014、al-Hayat, November 1, 2014、Kull-na Shuraka’, October 31, 2014、al-Mada Press, October 31, 2014、Naharnet, October 31, 2014、NNA, October 31, 2014、Reuters, October 31, 2014、SANA, October 31, 2014、UPI, October 31, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

諸外国の動き:イスラーム国戦闘員志願の日本人大学院生に関する捜査続く(2014年10月30日)

『毎日新聞』(10月30日付)は、北海道大学大学院の男子学生(26歳)が、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員になるためシリアへの渡航を計画した事件で、学生が警視庁公安部の事情聴取に対し、「渡航を仲介した元大学教授から、イスラーム国と別の過激派組織の二つを紹介された」と話していることが捜査関係者への取材で分かったと報じた。

公安部は、現地情勢の説明など元教授の助言で計画が具体化していったとみて詳しい経緯を調べているという。

捜査関係者などによると、学生は4月頃、秋葉原の古書店でシリアでの求人の張り紙を見て、渡航を考えるようになった。

その後、古書店運営会社の役員で杉並区の一軒家で共同生活をしていた30代の男性から元同志社大教授の中田考氏を紹介されたが、その際、中田氏から「イスラーム国かヌスラ戦線なら紹介できる」と説明されたという。

学生は当初からイスラーム国で戦闘員になることを希望していたため、イスラーム国への参加を選んだとみられるという。

『毎日新聞』2014年10月30日付けをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:各地での戦闘続く(2014年10月30日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマルジュ・スルターン村一帯、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯を「樽爆弾」などで空爆した。

またハラスター市では、ウンマ軍に所属する武装集団の司令官が武装集団の襲撃を受け、暗殺された。

一方、Champress(10月30日付)によると、フーシュ・ファーラ農場、リーハーン農場、タッル・クルディー町一帯、ドゥーマー市、アルバイン市、ザマルカー町一帯、ハラスター市郊外、カースィミーヤ町、ザマーニーヤ村、ダイル・サルマーン町、アイン・タルマー村、マシュラファ村無人地帯、ラアス・マアッラ町無人地帯、アッサール・ワルド町無人地帯、ザバダーニー市、ダーライヤー市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヌアイマ村、ムザイリーブ町、アシュアリー農場、ジュバイラト・ブカール村などをシリア軍が空爆した。

一方、Champress(10月30日付)によると、ダルアー市旧税関地区、ヨルダン通り、アトマーン村、インム・マヤーズィン町、ジュライン村、ヌアイマ村、シャイフ・マスキーン市、タファス市、サフム・ジャウラーン村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、アイン・ズブダ村、ハミーディーヤ村一帯をシリア軍が空爆した。

一方、Champress(10月30日付)によると、ジャバーター・ハシャブ村、マスハラ村、スワイサ村、トゥルナジャ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

アレッポ県では、マサール・ニュース(10月30日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線とハズム運動によるアレッポ市中立化合意を受け、ムジャーヒディーン軍が市内にあるハズム運動の拠点を接収した。

一方、Champress(10月30日付)によると、アレッポ市ジャンドゥール地区、カースティールー地区、ライラムーン地区、スッカリー地区、ラーシディーン地区、アアザミーヤ村
フライターン市、タームーラ村、ハーン・トゥーマーン村、ナイラブ周辺で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、Champress(10月30日付)によると、タドムリーヤ村、ファースィダ村、ハシャービーヤ村、マヌーフ村、マラーン・ファワーイル村、ジバーブ・ハマド村、タフハ村、ハヌーラ村北部、ウンム・シャルシューフ村、ラスタン市、ウンク・ハワー村、シャンダーヒーヤ村、サアン村周辺で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シャームの民のヌスラ戦線はツイッターを通じて声明を出し、29日にヒムス市ザフラー地区で起きた爆弾テロへの関与を認めた。

**

ダマスカス県では、Champress(10月30日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、Champress(10月30日付)によると、ザカーヤー・サジュナ村、タッルアース村、フバイト村、マアッラト・ヌウマーン市、タマーニア町、スィンジャール町、ワーディ・サルファフ村、サルジャ村、タフタナーズ市、ビンニシュ市、カフルナジュド村、サラーキブ市、ナリラヤー村、カフルシャラーヤー村、バッザ村周辺、下カスタン村周辺、アルバイーン山周辺、ブダーマ村、カストゥーン村、タッル・ディニート村、ファイルーン村、バザーブール村、ジダール・ブカフルーン村、マラティーン村、バルーマー村、カンスフラ村周辺などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、Champress(10月30日付)によると、ザカート村、サイヤード村、ハマーディー・ウマル村、南カスタル村、中カスタル村、ラスム・サワーニー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 30, 2014、AP, October 30, 2014、ARA News, October 30, 2014、Champress, October 30, 2014、al-Hayat, October 31, 2014、Kull-na Shuraka’, October 30, 2014、al-Mada Press, October 30, 2014、Naharnet, October 30, 2014、NNA, October 30, 2014、Reuters, October 30, 2014、SANA, October 30, 2014、UPI, October 30, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.