ハジャル・アスワド市一帯でシリア軍とダーイシュの戦闘続く(2018年5月17日)

ダマスカス郊外県では、SANA(5月17日付)によると、シリア軍がハジャル・アスワド市北部一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を継続した。

これに対して、ダーイシュはダマスカス県のザーヒラ地区、シャイフ・ムフイーッディーン地区を砲撃し、住民5人が負傷した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月17日付)によると、アレッポ市南部のハーディル村から「イランの民兵」の車列約70台が撤退した。

これにより、同地には「イランの民兵」の戦闘員約100人と車輌30台が残留するのみだという。

AFP, May 17, 2018、ANHA, May 17, 2018、AP, May 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 17, 2018、al-Hayat, May 18, 2018、Reuters, May 17, 2018、SANA, May 17, 2018、UPI, May 17, 2018などをもとに作成。

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ヒムス県北部・ハマー県南部から退去した武装集団戦闘員らの数は3万5,000人に(2018年5月17日)

ヒムス県では、SANA(5月16日付)によると、県北部およびハマー県南部で活動を続けていた反体制武装集団戦闘員とその家族の退去が15日に完了したことを受け、反体制派の主要拠点だったガントゥー市、ダール・カビーラ村、ティールマアッラ村にシリア軍部隊が展開し、政府関連施設にシリア国旗を掲揚し、住民の歓迎を受けた。

SANA, May 17, 2018

一方、シリア人権監視団は、サムアリール村の通行所に、イドリブ県への退去を望む障害者数百人が取り残されていると発表した。

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ハマー県では、SANA(5月17日付)によると、県南部およびヒムス県北部で活動を続けていた反体制武装集団戦闘員とその家族の退去が15日に完了したことを受け、ヒルブナフサ村にシリア軍部隊が展開し、政府関連施設にシリア国旗を掲揚し、住民の歓迎を受けた。

SANA, May 17, 2018

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ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置されている当事者和解調整センターのユリ・エフトシェンコ代表は声明を出し、ロシア仲介によるシリア政府と、ヒムス県北部・ハマー県南部の反体制武装集団の停戦合意(1日)に従い続けられていた武装集団による重火器、中火器の引き渡しと、戦闘員とその家族のアレッポ県、イドリブ県への退去が完了したとしたうえで、退去した反体制武装集団戦闘員とその家族の数が3万5,270人に達したと発表した。

また、各地での戦闘終息を受けて、避難民791人が帰宅したと発表した。

うち202人はヒムス県、131人はダマスカス郊外県東グータ地方、458人はマンビジュ市一帯の住民だという。

AFP, May 17, 2018、ANHA, May 17, 2018、AP, May 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 17, 2018、al-Hayat, May 18, 2018、Reuters, May 17, 2018、SANA, May 17, 2018、UPI, May 17, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合がハサカ県で空挺作戦を実施しダーイシュ幹部を拘束する一方、ダーイシュはカーイム市国境通行所のイラク軍部隊をシリアから越境攻撃(2018年5月17日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が県東部のイラク国境近くで空挺作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)の司令官1人を拘束した。

空挺作戦は、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、司令官が潜伏するバフラト・ハーヌーティーヤ村近郊の村(ワーキア村)を包囲するなか、有志連合のヘリコプターが行ったという。

アナトリア通信(5月17日付)は、イラク軍のアフマド・ドゥライミー大尉の話として、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア領内(ダイル・ザウル県東部)からイラク領内のアンバール県カーイム市の国境通行所一帯に展開するイラク軍国境警備隊所属台4旅団第1連隊に対して攻撃を行ったと伝えた。

これを受け、イラク軍はダーイシュと4時間以上にわたり交戦し、ダーイシュをシリア領内に撃退したという。

なお、この空挺作戦に関して、ドゥラル・シャーミーヤ(5月18日付)は、複数の活動家の話として、ダーイシュの指導者アブー・バクル・バグダーディー氏の拘束を狙ったものだったと伝えた。

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ANHA(5月17日付)は、アレッポ県アフリーン郡ブルブル町近郊のクーリター村でトルコ軍が9日、女性を含む村人16人を拉致、連行した、と伝えた。

AFP, May 17, 2018、ANHA, May 17, 2018、AP, May 17, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 17, 2018、May 18, 2018、al-Hayat, May 18, 2018、Reuters, May 17, 2018、SANA, May 17, 2018、UPI, May 17, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは6件の停戦違反を、トルコ側は5件の違反を確認(2018年5月17日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月17日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を6件(アレッポ県4件、ラタキア県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも5件(イドリブ県3件、アレッポ県1件、ラタキア県1件)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 17, 2018をもとに作成。

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OPCWはサラーキブ市に対するシリア軍ヘリコプターの「樽爆弾」での攻撃があった2月4日に塩素ガスが使用されていたと結論づける(2018年5月16日)

化学兵器禁止機関(OPCW)は声明(https://www.opcw.org/news/article/opcw-fact-finding-mission-confirms-likely-use-of-chlorine-in-saraqib-syria/)を出し、シリアでの化学兵器使用の実態を調査している事実調査団が15日に発表した報告書のなかで、今年2月4日にイドリブ県サラーキブ市で発生した化学兵器使用疑惑事件に関して、塩素ガスが使用されたと結論づけたと発表した。

調査団は、塩素がサラーキブ市タリール地区での「力学的衝突」(mechanical impact)により、シリンダー複数本から発生したと特定したという。

調査では、塩素が詰められていたと判断し得るシリンダー2本を特定したほか、目撃者の証言に依拠、また環境試料の検査で通常レベルを超えた塩素が検出されたという。

また、事件発生直後に、塩素などによる有毒化学物質による兆候や症状の患者多数が複数の医療施設に搬送されていたという。

アフメト・ウズムジュOPCW事務総長は「いかなる理由、状況であれ、またいかなる当事者が使用したにせよ、有毒ガスの武器としての使用を厳しく非難する」と述べたという。

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同地では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月5日付)が複数の現地消息筋の話とし、シリア軍ヘリコプター複数機が夜間に飛来し、塩素ガスを装填した爆弾を投下、民間人11人が呼吸困難などの中毒症状を訴えたと伝えていた。

中毒症状を訴えた11人のなかには、ホワイト・ヘルメットの隊員3人も含まれていた。

ロイター通信(2月6日付)も、シリア米医療協会(SAMS)など複数の医療グループ、救急隊員の話として、化学物質が投下され、11人が「塩素ガスが使用されたことを示す」呼吸困難などの症状を訴えたと伝えたていた。

このほか、シリア人権監視団も、サラーキブ市ではシリア軍のヘリコプターが爆撃した直後、異臭が拡がったと発表したほか、ホワイト・ヘルメットの救急隊に所属するラーディー・サアド氏は、化学物質を装填した「樽爆弾」2発がヘリコプターから投下されたと証言していた。

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これを受け、米国務省は2月6日に声明を出し、イドリブ県サラーキブ市でシリア軍が塩素ガスを使用したとの情報が流れていることに関して、「シリア政府が再び化学兵器を使用したことを確認したら、忌まわしい行為であり、そうしたことを行ってはいけないという道義的、法的な規範に違反していることになる」と懸念を表明していた。

ヘザー・ナウアート報道官は「米国は、シリア政府が無垢の市民に対して塩素ガスを使用していると依然として疑われていること、そして今回はイドリブ県サラーキブ市近郊で使用されたことに重大な懸念を感じている…。この手の攻撃はこの3日で6回目になる」と述べ、シリア軍による塩素ガス使用を断定、そのうえで、ロシア政府に対して、アサド政権とその「支援者」に圧力をかけ、攻撃を停止させるよう呼びかけていた。

AFP, May 16, 2018、ANHA, May 16, 2018、AP, May 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, February 5, 2018、May 16, 2018、al-Hayat, May 17, 2018、Reuters, May 16, 2018、SANA, May 16, 2018、UPI, May 16, 2018などをもとに作成。

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メール・ル:シリア軍がハサカ県内の検問所でフランス軍兵士60人を拘束か?(2018年5月16日)

ロシアのメール・ル(@mail.ru、5月16日付)は、シリア軍がハサカ県内の検問所でフランス軍兵士60人を拘束していた、と伝えた。

同サイトによると、60人は、トヨタのランド・クルーザー20台からなる車列に分乗し、イラク領内から道に迷って、ハサカ県に進入、5月1日にシリア軍の検問所で拘束されたという。

al-Durar al-Shamiya, May 16, 2018

AFP, May 16, 2018、ANHA, May 16, 2018、AP, May 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2018、al-Hayat, May 17, 2018、Mail.ru, May 16, 2018、Reuters, May 16, 2018、SANA, May 16, 2018、UPI, May 16, 2018などをもとに作成。

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アスタナ会議の反体制派代表団代表「反体制武装集団は政治的解決に傾き、アサド政権にとって代わろうとは思っていない」(2018年5月16日)

アスタナ8会議(2017年12月)でシリア軍事革命諸勢力代表団の団長を務め、シリア革命反体制国民連立傘下の暫定内閣前首班だったアフマド・トゥウマ氏はRT(5月16日付)のインタビューに応じ、そのなかで反体制武装集団が現在、シリア内戦の政治的解決に傾いている、と述べた。

RT, May 16, 2018

トゥウマ氏は「シリアの反体制武装勢力の多くの指揮官が今や、政治的解決に傾き、シリア情勢をめぐる国際社会の相互理解を受け入れようとしている」と述べた。

トゥウマ氏はまた、「反体制派がアサド政権にとって代わって政権を握ろうとは思っていない」と付言した。

AFP, May 16, 2018、ANHA, May 16, 2018、AP, May 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2018、al-Hayat, May 17, 2018、Reuters, May 16, 2018、RT, May 16, 2018、SANA, May 16, 2018、UPI, May 16, 2018などをもとに作成。

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トルコ軍部隊がイドリブ県北西部に最期となる監視所設置を開始(2018年5月16日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月16日付)が、14日にカフル・ルーサイン村の通行所からシリア領内に進入したトルコ軍部隊が、ジスル・シュグール市近郊のイシュタブリク丘に最期となる監視所の設営を開始した。

al-Durar al-Shamiya, May 16, 2018
al-Durar al-Shamiya, May 16, 2018

AFP, May 16, 2018、ANHA, May 16, 2018、AP, May 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2018、al-Hayat, May 17, 2018、Reuters, May 16, 2018、SANA, May 16, 2018、UPI, May 16, 2018などをもとに作成。

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シリア軍は武装集団が退去したヒムス県北部の中心都市ラスタン市とタルビーサ市に展開し、住民の歓迎を受ける(2018年5月16日)

シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、ヒムス県北部とハマー県南部での反体制武装集団戦闘員とその家族の退去完了し、同地の65市町村、1,200平方キロメートルの治安と安定を回復したと発表した。

戦闘員と家族の退去は、ロシア仲介によるシリア政府と同地の反体制武装集団の停戦合意(1日)に従って行われていた。

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ヒムス県では、SANA(5月16日付)によると、県北部およびハマー県南部で活動を続けていた反体制武装集団戦闘員とその家族の退去が15日に完了したことを受け、同地の中心都市であるラスタン市、タルビーサ市にシリア軍部隊が展開し、政府関連施設にシリア国旗を掲揚し、住民の歓迎を受けた。

SANA, May 16, 2018

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ダマスカス郊外県では、SANA(5月16日付)によると、2~4月にかけて反体制武装集団が支配していた東グータ地方から脱出し、ハルジャラ仮設居住センターで避難生活を送っていたサクバー市の住民数十世帯331人が帰宅した。

SANA, May 16, 2018

一方、反体制武装集団が退去した東カラムーン地方では、シリア軍部隊が戦車など大量の兵器・弾薬を発見、押収した。

AFP, May 16, 2018、ANHA, May 16, 2018、AP, May 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2018、al-Hayat, May 17, 2018、Reuters, May 16, 2018、SANA, May 16, 2018、UPI, May 16, 2018などをもとに作成。

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ダーイシュが撃った迫撃砲弾が首都ダマスカス中心街に着弾し住民2人が死亡、19人が負傷(2018年5月16日)

ダマスカス県では、SANA(5月16日付)によると、ダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市一帯で活動を続けるダーイシュ(イスラーム国)が撃った迫撃砲弾1発が県中心街のヴィクトリア橋一帯に着弾し、住民2人が死亡、19人が負傷した。

SANA, May 16, 2018
SANA, May 16, 2018


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ダマスカス郊外県では、SANA(5月16日付)によると、ハジャル・アスワド市北部一帯では、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を継続した。

AFP, May 16, 2018、ANHA, May 16, 2018、AP, May 16, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 16, 2018、al-Hayat, May 17, 2018、Reuters, May 16, 2018、SANA, May 16, 2018、UPI, May 16, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは3件の停戦違反を、トルコ側は7件の違反を確認(2018年5月16日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月16日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を3件(アレッポ県)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも7件(イドリブ県6件、ハマー県1件)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 16, 2018をもとに作成。

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シリア・ムスリム同胞団は米大使館のエルサレム移転とイスラエルによるパレスチナ人抗議デモをめぐって、ロシアとイランを非難(2018年5月15日)

トルコで活動するシリア・ムスリム同胞団は声明を出し、米大使館へのエルサレムへの移転に抗議するパレスチナ人に対するイスラエルの弾圧(14日)に関して、「世界で覇権を行使する大国、とりわけ超大国の米国とロシアが、国際法や人権憲章に無頓着であることのなかに、人間関係をおざなりにした介入姿勢を見て取ることができ、それは国際の平和と安全に資することはない」と非難した。

そのうえで国際社会に対して「パレスチナ人民に対する犯罪を人道的、政治的に非難し、1967年に(イスラエルが)占領した土地を正当な持ち主に返還する」よう呼びかけた。

一方、「アラブ連盟の役割を懐疑的に見ている」と非難、「パレスチナ人民、イラク人民、シリア人民をはじめとするアラブ世界の諸人民が置かれている不正と侵略、そしてイスラエルと宗派主義的サファヴィー朝(イラン)の占領に対処するための歴史的責任を負う」よう迫った。

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なお、なお、シリア革命反体制国民連立も16日、米大使館へのエルサレムへの移転に抗議するパレスチナ人に対するイスラエルの弾圧に反対する声明を出している。

AFP, May 15, 2018、ANHA, May 15, 2018、AP, May 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 15, 2018、May 16, 2018、al-Hayat, May 16, 2018、Reuters, May 15, 2018、SANA, May 15, 2018、UPI, May 15, 2018などをもとに作成。

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ダルアー県の反体制武装集団支配地域で戦闘員退去に向けた動き(2018年5月15日)

ドゥラル・シャーミーヤ(5月15日付)は、複数の地元消息筋の話として、ロシアが、ダルアー県マハッジャ町を支配する反体制武装集団に対して、戦闘員およびその家族の退去(ないしは投降)について協議するための交渉委員会を設置するよう迫っていると伝えた。

同サイトによると、シリア軍も14日、同地の反体制武装集団に対して48時間以内に交渉委員会を設置するよう最後通告を行ったという。

マハッジャ町はダルアー市と首都ダマスカスを繋ぐ街道上に位置する要衝で、反体制武装集団の支配下にある。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍のヘリコプターがダルアー県北部のおよび東部の反体制武装集団支配地域の村や町に投降と和解を呼びかけるビラを散布した。

Google Map

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イドリブ県では、ホワイト・ヘルメットがフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/SyriaCivilDef/)を通じて発表したところによると、シリア軍戦闘機がアリーハー市を爆撃し、女児2人が死亡、子供1人と女性1人が負傷した。

ホワイト・ヘルメットによると、爆撃はアウラム・ジャウズ村、ラーミー村に対しても行われたという。

Facebook, May 16, 2018

AFP, May 15, 2018、ANHA, May 15, 2018、AP, May 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 15, 2018、al-Hayat, May 16, 2018、Reuters, May 15, 2018、SANA, May 15, 2018、UPI, May 15, 2018などをもとに作成。

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ヒムス県北部、ハマー県南部から反体制武装集団戦闘員の退去が完了し、シリア軍が展開(2018年5月15日)

SANA(5月15日付)によると、ロシア仲介によるシリア政府と、ヒムス県北部・ハマー県南部の反体制武装集団の停戦合意(1日)に従い、シリア軍に重火器、中火器の引き渡しを完了した武装集団の戦闘員とその家族が、7~8、11~14日に引き続き、シリア政府によって準備された大型バス73台に分乗し、ヒムス県ムフターリーヤ村一帯からシャーム解放機構などの反体制武装集団の支配下にあるイドリブ県に退去した。

『ハヤート』(5月16日付)によると、これにより、同地から反体制武装集団の戦闘員とその家族2万7,350人以上の退去が完了した。

また、反体制武装集団の退去が完了した同地の村々にシリア軍が展開し、政府関連施設にシリア国旗を掲揚した。

al-Hayat, May 16, 2018

シリア軍が展開したのは、ハマー県の北カンタラ村、南カンタラ村、東ダミーナ村、ジューマクリーヤ村、バリーチース村、アイドゥーン村、ダラーク村、トゥルール・ハムル村、マザーザ村、ジャマーリーヤ村など。

AFP, May 15, 2018、ANHA, May 15, 2018、AP, May 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 15, 2018、al-Hayat, May 16, 2018、Reuters, May 15, 2018、SANA, May 15, 2018、UPI, May 15, 2018などをもとに作成。

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首都ダマスカス南部でシリア軍がダーイシュに対する掃討戦を継続する一方、北部の国際幹線道路が復旧(2018年5月15日)

ダマスカス郊外県では、SANA(5月15日付)によると、シリア軍がハジャル・アスワド市北部一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を継続した。

一方、ダマスカス県北部では、ダマスカス郊外県東グータ地方が4月にシリア政府の支配下に復帰したことを受けて、アッバースィーイーン・バス発着所とバグダード橋を結ぶ国際幹線道路(ダマスカス・ヒムス街道)17キロの復旧が完了し、再開された。

SANA, May 15, 2018

AFP, May 15, 2018、ANHA, May 15, 2018、AP, May 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 15, 2018、al-Hayat, May 16, 2018、Reuters, May 15, 2018、SANA, May 15, 2018、UPI, May 15, 2018などをもとに作成。

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アスタナ9会議閉幕:ロシアのソチでシリア情勢への対応を協議するための国際会議を7月に開催することを確認(2018年5月15日)

カザフスタンの首都アスタナで14日に開幕していたシリア政府と反体制武装集団の停戦協議「アスタナ9会議」が2日間の日程を終え、閉幕した。

閉幕に際して、会議保障国のロシア、トルコ、イランは共同声明を発表した。

声明の骨子は以下の通り:

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1. ソチでのシリア国民対話大会の提言実施を支援し、シリア問題担当国連特別代表およびシリアの当事者との協議を行うことで、国連安保理決議第2554号に基づく政治プロセス推進に向けた共同の取り組みを継続すること。
2. ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線(現シャーム解放機構)、アル=カーイダやダーイシュとつながりのある組織の根絶に向けた「テロとの戦い」を継続すること。
3. 緊張緩和地帯を、戦闘停止維持において「中軸的役割」を果たすものと位置づけ、設置にかかる覚書実行の重要性を確認すること。
4. 生活再建に向けてすべてのシリア人を支援するための取り組みを強化し、緊急人道支援の迅速且つ安全な配給を保障し、当事者間の信頼醸成に向けた取り組みを強化すること。
5. 逮捕者・捕虜の交換にかかる作業グループの会合を7月に開催すること。また、ロシアのソチでシリア情勢への対応を協議するための国際会議を7月に開催すること。

SANA(5月15日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(5月15日付)などが伝えた。

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ドゥラル・シャーミーヤ(5月15日付)によると、反体制派代表団(シリア軍事革命諸勢力代表団)は、共同声明に先立ってトルコの代表団と会談し、ヒムス県北部およびハマー県南部で現在推し進められている反体制武装集団戦闘員とその家族の退去、同地での停戦違反、イドリブ県におけるトルコ軍の監視所の設置などへの対応について協議した。

トルコ側は協議において、イドリブ県における停戦維持と安全の確保の必要を強調したという。

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アスタナ9会議に参加するロシア代表団を率いるアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使は記者会見を開き、米国の不参加を非難するとともに、反体制武装集団代表団の出席を高く評価した。

ラヴレンチエフ特使は「米国はアスタナ会議に常に(オブザーバーとして)参加していた。だが、今回はシリアでの問題解決に向けた国際社会の取り組みを支援するのを断念した。我々は遺憾の意を表明するとともに、交渉や対話を通じて問題解決に向けた複合的な手段を案出していきたい」と述べた。

ラヴレンチエフ特使はまた、シリアの反体制派が会議に参加したことに歓迎の意を示しつつ、ダマスカス郊外県東グータ地方、東カラムーン地方、ヒムス県北部・ハマー県南部での反体制武装集団の戦闘員と家族の退去に関して、この動きに対する反体制派からの異議申し立てへの「唯一の解決策は、殲滅だ」と述べた。

SANA(5月15日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(5月15日付)などが伝えた。

SANA, May 15, 2018

AFP, May 15, 2018、ANHA, May 15, 2018、AP, May 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 15, 2018、al-Hayat, May 16, 2018、Reuters, May 15, 2018、SANA, May 15, 2018、UPI, May 15, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは5件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2018年5月15日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月15日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(アレッポ県3件、ラタキア2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(アレッポ県1件、ダルアー県1件)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 15, 2018をもとに作成。

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シリア統計局は『年間統計集(2017年版)』を発表:総人口は2011年より320万人減少(2018年5月14日)

シリア内閣府中央統計局は、2011年に「アラブの春」がシリアに波及して以降初となる『年間統計集(2017年版)』を5月8日付で公式ホームページ(http://www.cbssyr.sy/yearbook.htm)を通じて公刊した。

http://www.cbssyr.sy/

中央統計局の集計によると、2016年(末)時点の国内総人口は2129万600人(データ収集できなかった県を除くと1332万500人)。

http://www.cbssyr.sy/
http://www.cbssyr.sy/

『年間統計集』は2012年以降発表されていなかった。

前回発表された『年間統計集(2011年)』では、2011年1月1日時点の(国内)総人口は2450万400人とされていた。

なお、シリア政府の認可を受け国内で研究活動を続けるシリア世帯住民委員会(http://www.scfa.gov.sy/)が2017年に発表した推計データによると、シリアの総人口は国内居住者2,100万人、国外居住者700万人、合計2,800万人だった。

『ワタン』(5月15日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(5月15日付)が伝えた。

AFP, May 15, 2018、ANHA, May 15, 2018、AP, May 15, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 15, 2018、al-Hayat, May 16, 2018、Reuters, May 15, 2018、SANA, May 15, 2018、UPI, May 15, 2018、al-Watan, May 15, 2018などをもとに作成。

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ヒズブッラーのナスルッラー書記長「ロケットの夜」は、イスラエルが、報復、処罰に直面することなしにシリアを攻撃できないことを示した」(2018年5月14日)

レバノンのヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、ムスタファー・バドルッディーン暗殺3周年に合わせて、マナール・チャンネルを通じてテレビ演説を行い、5月10日未明のイラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団によるとされる占領下ゴラン高原のイスラエル軍前哨地へのロケット弾攻撃を「ロケットの夜」と名づけ、その成果を鼓舞した。

ナスルッラー書記長の主な発言は以下の通り。

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「占領下のゴラン高原にある占領者の陣地がこうした砲撃を受けたのはこれが初めてだ。イスラエルはロケット弾20発が発射され、一部は撃破したと主張している。だが、実際には大口径のロケット弾を含む55発が多数の軍事拠点に対して発射された。これにより大きな爆発が複数回発生し、ゴランの入植地の住民はパニックになり、シェルターへの避難を余儀なくされた」。

「これは、シリアに対するイスラエルの攻撃に対する報復の一形態に過ぎない。敵が受け取ったメッセージは…、「好きなように殺戮や爆撃を続けられるなどと考えることは間違えだ」というものだ」。

「イスラエルは今日以降、シリアを攻撃し続ければ、報復を免れない…。適切な時、場所、そして適切な方法で報復は行われるだろう。お前達はシリアの主権を侵略し続けることはもはやできない。報復、そして処罰に直面することなしに攻撃は行えない…。シリアでの事件でもっとも重要なのは、イスラエルの威信が失墜したことだ…。この画期的なロケット弾攻撃で、我々は新たな段階を迎えた」。

「イスラエルは(ロケット弾攻撃での)被害や標的となった地点について口をつぐんだままだ」。

「次の報復は、イスラエルのシリアへの反撃がレッドラインを越えれば、占領下パレスチナの心臓部に第2の砲撃が行われるだろう」。

「この事件においてもっとも重要な意味は、イスラエル国内の前線において戦争の準備ができていなかったということだ…。イスラエルはこの事件をウソで覆い隠そうとしている…。リーベルマン(イスラエルのアヴィグドール・リーベルマン外務大臣)は、シリア国内のイランの基地すべてを破壊したなどと言っているが、そんなことは起きていない」。

AFP, May 14, 2018、ANHA, May 14, 2018、AP, May 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2018、al-Hayat, May 15, 2018、Qanat al-Manar, May 15, 2018、Reuters, May 14, 2018、SANA, May 14, 2018、UPI, May 14, 2018などをもとに作成。

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ロシア・エジプト外相会談:ロシアはシリアでの政治プロセスを米国が妨害していると批判、エジプトはシリアへの派兵を事実上拒否(2018年5月14日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣とモスクワで会談した。

会談後の記者会見で、ラブロフ外務大臣は、シリア情勢について「政治プロセス開始に必要な状況が整った」と述べる一方、「一部の外国勢力がシリアでの政治プロセスを妨害している」と指摘、米国がアラブ諸国にシリアへの部隊派遣を要請していることを「シリア主権を侵害する分割の試み」と批判した。

一方、シュクリー外務大臣は、シリアへの派兵に関して「我々はこの問題に立ち入ってはいない…。エジプトに関して言うと、この問題は今のところ公式レベルでは提起されていない」と述べた。

AFP, May 14, 2018、ANHA, May 14, 2018、AP, May 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2018、al-Hayat, May 15, 2018、Reuters, May 14, 2018、SANA, May 14, 2018、UPI, May 14, 2018などをもとに作成。

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イラク軍はYPG主体のシリア民主軍とシリア東部のダーイシュ掃討に向けた合同作戦司令室を設置し、シリア領内のダーイシュ拠点を爆撃(2018年5月14日)

イラク軍は声明を出し、「武装部隊総司令部の命令を受け、イラク空軍のF-16戦闘機がシリア領内にあるダーイシュ(イスラーム国)の司令兵站拠点を爆撃、これを完全に破壊した」と発表した。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月14日付)によると、爆撃は、ダイル・ザウル県東部のバーグーズ村制圧に向けて、イラク軍、イラク人民動員隊が、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と合同作戦司令室を設置したことを受けたものだという。

なお、合同作戦司令室設置を受けて、イラク軍とイラク人民動員隊は11日から、バーグーズ村に向けて進軍を本格化させている。

al-Durar al-Shamiya, May 14, 2018

AFP, May 14, 2018、ANHA, May 14, 2018、AP, May 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2018、al-Hayat, May 15, 2018、Reuters, May 14, 2018、SANA, May 14, 2018、UPI, May 14, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュが支配していたハジャル・アスワド市の80%以上を制圧、クドス旅団とともにパレスチナ難民キャンプに向け進軍(2018年5月14日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍はダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあったハジャル・アスワド市の80%以上を制圧した。

また、シリア人権監視団によると、これを受け、シリア軍は、パレスチナ人の民兵組織のクドス旅団などとともに、ダマスカス県南部のヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、タダームン区、ザイン地区一帯に進軍し、ダーイシュと激しく交戦した。

syria.liveuamap.com, May 14, 2018

一方、SANA(5月14日付)によると、シリア軍がハジャル・アスワド市でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を継続し、13日制圧した同市北部地区からさらに同市北部一帯に進軍した。

SANA, May 14, 2018

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イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月14日付)によると、ダーライヤー中隊連合を名乗る武装集団(ダマスカス郊外県出身者からなると思われる武装集団)の特攻自爆戦闘員(インギマースィー)が、カファルヤー町近郊にある人民諸委員会の拠点に対して自爆攻撃を行い、民兵(12イマーム派)多数を殺害した。

AFP, May 14, 2018、ANHA, May 14, 2018、AP, May 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2018、al-Hayat, May 15, 2018、Reuters, May 14, 2018、SANA, May 14, 2018、UPI, May 14, 2018などをもとに作成。

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ヒムス県北部、ハマー県南部の反体制武装集団の戦闘員と家族がイドリブ県に退去(2018年5月14日)

SANA(5月14日付)によると、ロシア仲介によるシリア政府と、ヒムス県北部・ハマー県南部の反体制武装集団の停戦合意(1日)に従い、シリア軍に重火器、中火器の引き渡しを完了した武装集団の戦闘員とその家族が、7~8、11~13日に引き続き、シリア政府によって準備された大型バス112台に分乗し、シャーム解放機構などの反体制武装集団の支配下にあるイドリブ県に退去した。

このうち59台はヒムス県サムアリール村からイドリブ県方面に、63台はラスタン市近郊のラスタン橋から同じくイドリブ県方面に向かった。

SANA, May 14, 2018

AFP, May 14, 2018、ANHA, May 14, 2018、AP, May 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2018、al-Hayat, May 15, 2018、Reuters, May 14, 2018、SANA, May 14, 2018、UPI, May 14, 2018などをもとに作成。

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アスタナ9会議開幕:反体制派は「トルコとシャーム解放機構(ヌスラ戦線)の戦いはない」とする一方、シャーム解放機構に脱アル=カーイダ化を呼びかける(2018年5月14日)

カザフスタンの首都アスタナで、シリア政府と反体制武装集団の停戦協議「アスタナ9会議」が開幕した。

会議は14、15日の2日の予定。

バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府使節団は、アスタナで、イランのホセイン・ジャーベリー・アンサーリー・アラブ・アフリカ担当外務副大臣を団長とするイラン代表団、アレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使を団長とするロシア代表団と個別に会談した。

イラン代表団との会談では、アスタナ9会議の議事内容のほか、トルコによる国際法、国連憲章、アスタナ合意への違反に対して協力して対処すること、テロとの戦いを継続することが確認された。

SANA, May 14, 2018

ロシア代表団との会談では、テロとの戦いの継続について意見が交わされた。

SANA(5月14日付)が伝えた。

なお、ロシア、イランとともに、会議の保証国であるトルコは、セダト・オナル外務大臣特別顧問を団長とする代表団を派遣している。

また、ヨルダンの代表団、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はオブザーバーとして参加した。

ロシア、イラン、トルコ、そしてシリア政府の代表団、デミストゥラ・シリア特別代表、ヨルダンの代表団は13日に、反体制派代表団(シリア軍事革命諸勢力代表団)は14日未明にアスタナ入りした。

シリア政府代表団とシリア軍事革命諸勢力代表団の直接協議はなされない。

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シリア軍事革命諸勢力代表団の団長を務める自由シリア軍参謀委員会副司令官でヒムス戦線司令官のファーティフ・ハッスーン大佐はDPA(5月14日付)の取材に応え、「イドリブ県でトルコとシャーム解放機構の間にいかなる逃走も起きない」としつつ、シャーム解放機構に対して、アル=カーイダの思想に準じた活動を放棄するよう呼びかけた。

al-Durar al-Shamiya, May 14, 2018

『ハヤート』(5月15日付)が、複数の反体制消息筋の話として伝えたところによると、会合では、緊張緩和地帯での停戦違反、強制移住、逮捕者・捕虜への対応、1月末のソチでのシリア国民対話大会で設置が合意された制憲委員会への対応などが話し合われる予定だという。

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一方、カザフスタン外務省のアンワル・ザイナコフ(Anwar Zhainakov)報道官は記者団に対して、「米国代表団は今次のアスタナでの会議への参加を見合わせた」と発表した。

RT(5月14日付)が伝えた。

AFP, May 14, 2018、ANHA, May 14, 2018、AP, May 14, 2018、DPA, May 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2018、al-Hayat, May 15, 2018、Reuters, May 14, 2018、SANA, May 14, 2018、UPI, May 14, 2018などをもとに作成。

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シリア外務省は米大使館のエルサレム移転に伴うパレスチナ人の大規模抗議行動に対するイスラエルの「虐殺」を非難(2018年5月14日)

外務在外居住者省の高官筋は、米大使館へのエルサレムへの移転に抗議するパレスチナ人に対するイスラエルの「虐殺」をもっとも強い調子で非難すると表明した。

イスラエル・パレスチナでは14日、イスラエル建国(ナクバ)70周年に合わせて、米国が在イスラエル大使館をテルアビブからエルサレムに移転するのに抗議するため、パレスチナ人による大規模デモが西岸、ガザ回廊の各地で発生、イスラエル軍・治安当局の実弾射撃で50人以上が死亡した。

SANA(5月14日付)が伝えた。

al-Durar al-Shamiya, May 14, 2018

AFP, May 14, 2018、ANHA, May 14, 2018、AP, May 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2018、al-Hayat, May 15, 2018、Reuters, May 14, 2018、SANA, May 14, 2018、UPI, May 14, 2018などをもとに作成。

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スプートニク・ニュース:トルコ諜報機関はシャーム解放機構の幹部らへの粛清リストを作成し、暗殺を頻発化(2018年5月14日)

スプートニク・ニュース(5月14日付)は、5月に入ってイドリブ県で頻発している反体制武装集団のメンバーに対する暗殺事件に関して、トルコの支援を受ける反体制派の話として、トルコの諜報機関が粛清リストを作成したとしたうえで、トルコが自らの政策や指示を拒否するシャーム解放機構の幹部らの暗殺に関与していると伝えた。

暗殺事件は、トルコの支援を受けるシャーム軍団が、自由イドリブ軍、ナスル軍、イッザ軍、第1沿岸師団とともに新たな武装集団を発足させる動きを本格化させているなかで増加しており、この動きを後押しすることを狙ったものだという。

ANHA, May 14, 2018

AFP, May 14, 2018、ANHA, May 14, 2018、AP, May 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2018、al-Hayat, May 15, 2018、Reuters, May 14, 2018、SANA, May 14, 2018、Sputnik News, May 14, 2018、UPI, May 14, 2018などをもとに作成。

トルコ軍部隊がイドリブ県ジスル・シュグール市郊外に最後の監視所を設営するためにシリア領内に進入(2018年5月14日)

イドリブ県では、ANHA(5月14日付)によると、トルコ軍部隊がカフル・ルーサイン村に設置された通行所を経由して県内に入った。

150台以上の車輌からなる部隊は、イドリブ県内で最後の監視所を設置するために派遣されたもの。

最後の監視所は、ラタキア県との県境に近いジルス・シュグール市郊外に設置される予定。

AFP, May 14, 2018、ANHA, May 14, 2018、AP, May 14, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2018、al-Hayat, May 15, 2018、Reuters, May 14, 2018、SANA, May 14, 2018、UPI, May 14, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは1件の停戦違反を、トルコ側は1件の違反を確認(2018年5月14日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月14日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を1件(アレッポ県)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも1件(ハマー県)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 14, 2018をもとに作成。

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ダマスカスにある世界最古のシナゴーグからトーラーの写本を持ち出そうしたラフマーン軍団(自由シリア軍)の密輸グループをトルコ警察が逮捕(2018年5月13日)

『ハヤート』(5月14日付)などによると、トルコ警察当局は、シリア国内からユダヤ教の聖典トーラーの写本2冊を持ち出そうとした密輸グループを逮捕した。

逮捕されたのは5人組の密輸グループのメンバー2人で、最近になってダマスカス郊外県東グータ地方からシリア北部に退去したラフマーン軍団(自由シリア軍)のメンバーだという。

写本は、ダマスカス県ジャウバル国ある世界最古のユダヤ教のシナゴーグのエリヤフ・ハナヴィ寺院が所蔵していた貴重な文化財で、羊皮紙で作られており、金、エメラルド、サファイヤなどで装飾されている。

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AFP, May 13, 2018、ANHA, May 13, 2018、AP, May 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 13, 2018、al-Hayat, May 14, 2018、Reuters, May 13, 2018、SANA, May 13, 2018、UPI, May 13, 2018などをもとに作成。

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イスラエルのリーベルマン外務大臣「アサドよ、イランの最高指導者ハーメネイーにお前が操り人形でなく、シリアに介入する権利などないと伝えろ」(2018年5月13日)

イスラエルのアヴィグドール・リーベルマン外務大臣は、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/avigdorliberman)で、「アサドよ、今日起きたことから学べ。イランの最高指導者ハーメネイーにお前が操り人形でなく、シリアに介入する権利などないと伝えろ」と綴った。

AFP, May 13, 2018、ANHA, May 13, 2018、AP, May 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 13, 2018、al-Hayat, May 14, 2018、Reuters, May 13, 2018、SANA, May 13, 2018、UPI, May 13, 2018などをもとに作成。

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