シャーム解放機構などの支配下にあるイドリブ県で武装集団戦闘員の暗殺相次ぐ(2018年5月13日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月13日付)によると、マアッラト・ミスリーン市近郊の街道で、ナスル軍の車が爆弾の爆発に巻き込まれ、乗っていた戦闘員1人が死亡、2人が負傷した。

車は、アレッポ県アフリーン市から戻る途中だったという。

また、シャーム解放機構のメンバーがカフルナブル市とハザーリーン市を結ぶ街道で襲撃され、1人が死亡、1人が負傷した。

このほか、サルキーン市近郊で、1ヶ月前に拉致されていたイドリブ県政治委員会メンバーのアブドゥッラー・シャウキー・ダラア氏が殺害された。

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イナブ・バラディー(5月14日付)は、イドリブ県ビンニシュ市にあるシャーム解放機構の拘置所で収監されていたダーイシュ(イスラーム国)の捕虜28人が数日前に脱走していたと伝えた。

AFP, May 13, 2018、ANHA, May 13, 2018、AP, May 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 13, 2018、al-Hayat, May 14, 2018、‘Inab Baladi, May 14, 2018、Reuters, May 13, 2018、SANA, May 13, 2018、UPI, May 13, 2018などをもとに作成。

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ロシア軍使節団が監視所設置の準備のためイドリブ県を視察:エルドアン大統領「今週中に最後となる監視所をイドリブ県の2カ所に設置する」(2018年5月13日)

『ワタン』(5月13日付)は、ロシア軍の使節団が、イドリブ県南部のウンム・サフリージュ村、タッル・マラク村および同県東部のヒジャーズ鉄道線路以東の一帯を視察したと伝えた。

視察はロシア軍の監視所設置を準備するため。

ロシア軍の監視所は、トルコ軍が同地に既に設置している監視所に対峙するかたちで設置される予定だという。

al-Durar al-Shamiya, May 13, 2018

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、イスタンブールのアタテュルク国際空港での記者会見で、「トルコは最後となる監視所をイドリブ県内の2ケ所に来週中に設置する…。lこれにより、イドリブ県の問題はかなり解決するだろう」と述べた。

アナトリア通信(5月13日付)が伝えた。

AFP, May 13, 2018、Anadolu Ajansı, May 13, 2018、ANHA, May 13, 2018、AP, May 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 13, 2018、al-Hayat, May 14, 2018、Reuters, May 13, 2018、SANA, May 13, 2018、UPI, May 13, 2018などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍はダーイシュとの戦闘の末、ダイル・ザウル県バーグーズ村を制圧(2018年5月13日)

ダイル・ザウル県では、ANHA(5月13日付)によると、「ジャズィーラの嵐」作戦を再開した西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米主導の有志連合の航空支援を受けて、県東部のダーイシュ(イスラーム国)支配地域で掃討作戦を継続し、バーグーズ村を制圧した。

AFP, May 13, 2018、ANHA, May 13, 2018、AP, May 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 13, 2018、al-Hayat, May 14, 2018、Reuters, May 13, 2018、SANA, May 13, 2018、UPI, May 13, 2018などをもとに作成。

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ヒムス県北部とハマー県南部の反体制武装集団戦闘員とその家族の退去続く(2018年5月13日)

SANA(5月13日付)によると、ロシア仲介によるシリア政府と、ヒムス県北部・ハマー県南部の反体制武装集団の停戦合意(1日)に従い、シリア軍に重火器、中火器の引き渡しを完了した武装集団の戦闘員とその家族が、7、8、11、12日に引き続き、シリア政府によって準備された大型バス73台に分乗し、ラスタン市近郊のラスタン橋からトルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市方面とシャーム解放機構などの反体制武装集団の支配下にあるイドリブ県に退去した。

うち53台はアレッポ県に、33台はイドリブ県に向かった。

AFP, May 13, 2018、ANHA, May 13, 2018、AP, May 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 13, 2018、al-Hayat, May 14, 2018、Reuters, May 13, 2018、SANA, May 13, 2018、UPI, May 13, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はダーイシュとの戦闘の末、ハジャル・アスワド市北部地区を制圧(2018年5月13日)

ダマスカス郊外県では、SANA(5月13日付)によると、シリア軍がハジャル・アスワド市でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を継続し、市役所交差点などがある同市北部地区を制圧した。

SANA, May 13, 2018

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のアレッポ市のナイル通り、ハーリディーヤ地区に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾6発が着弾し、住民多数が負傷した。

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ダルアー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月13日付)によると、シャーム解放機構などからなる「堅固な建造物」作戦司令室はダルアー市内のシリア軍拠点複数カ所を砲撃した。

AFP, May 13, 2018、ANHA, May 13, 2018、AP, May 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 13, 2018、al-Hayat, May 14, 2018、Reuters, May 13, 2018、SANA, May 13, 2018、UPI, May 13, 2018などをもとに作成。

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アサド大統領は最高憲法裁判所長官および判事10人を認証(2018年5月13日)

アサド大統領は、5月8日に施行された2018年政令第165号で最高憲法裁判所の長官に任命されたムハンマド・ジハード・ラッハーム氏および判事10人の認証式を行い、11名と面談した。

SANA(5月13日付)が伝えた。

SANA, May 13, 2018

AFP, May 13, 2018、ANHA, May 13, 2018、AP, May 13, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 13, 2018、al-Hayat, May 14, 2018、Reuters, May 13, 2018、SANA, May 13, 2018、UPI, May 13, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは8件の停戦違反を、トルコ側は1件の違反を確認(2018年5月13日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月13日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を8件(アレッポ県6件、ラタキア県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも1件(ハマー県)の停戦違反を確認したという。

一方、過去24時間にダイル・ザウル県の3カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,512市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 13, 2018をもとに作成。

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シャーム解放機構などからなる反体制武装集団が支配するイドリブ市にある国民救済内閣の施設で爆発が発生、9人死亡(2018年5月12日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月12日付)やホワイト・ヘルメットによると、イドリブ市内のカスィーフ地区にある国民救済内閣の施設で爆発が発生し、9人が死亡、25人以上が負傷した。

al-Durar al-Shamiya, May 12, 2018

AFP, May 12, 2018、ANHA, May 12, 2018、AP, May 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 12, 2018、al-Hayat, May 13, 2018、Reuters, May 12, 2018、SANA, May 12, 2018、UPI, May 12, 2018などをもとに作成。

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米主導の有志連合はダーイシュ支配下のハサカ県南東部を爆撃し、女性と子供を含む17人を殺害(2018年5月12日)

ハサカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月12日付)によると、米主導の有志連合がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にある県南東部のハマーディー村を爆撃し、女性と子供を含む一家8人を殺害した。

有志連合はまた、ハッダージュ村に対しても爆撃を行い、女性5人と子供4人を殺害した。

al-Durar al-Shamiya, May 12, 2018

一方、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、米主導の有志連合の航空支援を受け、県東部のイラク国境地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討戦を続け、バーグーズ村を制圧した。

AFP, May 12, 2018、ANHA, May 12, 2018、AP, May 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 12, 2018、al-Hayat, May 13, 2018、Reuters, May 12, 2018、SANA, May 12, 2018、UPI, May 12, 2018などをもとに作成。

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ロジャヴァ支配下のラッカ市で爆発が発生し、多数が死傷(2018年5月12日)

ラッカ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月12日付)によると、西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるラッカ市中心街のタッル・アブヤド街道で爆弾が仕掛けられていた車が爆発し、多数が死傷した。

al-Durar al-Shamiya, May 12, 2018

AFP, May 12, 2018、ANHA, May 12, 2018、AP, May 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 12, 2018、al-Hayat, May 13, 2018、Reuters, May 12, 2018、SANA, May 12, 2018、UPI, May 12, 2018などをもとに作成。

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ヒムス県北部とハマー県南部の反体制武装集団は、トルコによる受入拒否を受け、トルコ占領下のアレッポ県北部だけでなく、シャーム解放機構などの支配下にあるイドリブ県に退去(2018年5月12日)

SANA(5月12日付)によると、ロシア仲介によるシリア政府と、ヒムス県北部・ハマー県南部の反体制武装集団の停戦合意(1日)に従い、シリア軍に重火器、中火器の引き渡しを完了した武装集団の戦闘員とその家族が、7、8、11日に引き続き、シリア政府によって準備された大型バス86台に分乗し、ラスタン市近郊のラスタン橋からトルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市方面とシャーム解放機構などの反体制武装集団の支配下にあるイドリブ県に退去した。

うち53台はアレッポ県に、33台はイドリブ県に向かった。

SANA, May 12, 2018

なお、ドゥラル・シャーミーヤ(5月11日付)によると、イドリブ県への戦闘員と家族の退去は、アレッポ県北部を実質占領するトルコ当局が、バーブ市方面への戦闘員の退去を拒否したのを受けた動きだという。

ドゥラル・シャーミーヤ(5月12日付)によると、トルコ当局は、アレッポ県バーブ市方面に向かったバスの車列に対しても通行を許可した。

シリア人権監視団によると、12日に退去した戦闘員とその家族は約3,500人。

また、これまでに退去した戦闘員とその家族の数は9,000人に達しているという。

AFP, May 12, 2018、ANHA, May 12, 2018、AP, May 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 11, 2018、May 12, 2018、al-Hayat, May 13, 2018、Reuters, May 12, 2018、SANA, May 12, 2018、UPI, May 12, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はハジャル・アスワド市でダーイシュ掃討戦を続ける(2018年5月12日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(5月12日付)によると、シリア軍がハジャル・アスワド市一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対する爆撃・砲撃を継続、同地でダーイシュと交戦した。

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ダルアー県では、SANA(5月12日付)によると、反体制武装集団がダルアー市空港地区を砲撃した。

AFP, May 12, 2018、ANHA, May 12, 2018、AP, May 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 12, 2018、al-Hayat, May 13, 2018、Reuters, May 12, 2018、SANA, May 12, 2018、UPI, May 12, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは7件の停戦違反を、トルコ側は6件の違反を確認(2018年5月12日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月12日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(アレッポ県5件、ラタキア県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも6件(イドリブ県3件、ハマー県3件)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 12, 2018をもとに作成。

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シリア国民連合とムウタスィム旅団の仲介で、ダマスカス郊外県で対立を続けてきたイスラーム軍とラフマーン軍団が和解(2018年5月11日)

シリア革命反体制国民連立傘下の暫定内閣はフェイスブックのアカウント(https://www.facebook.com/syriaig/)を通じて声明を出し、アレッポ県北部でムウタスィム旅団とともに、イスラーム軍とラフマーン軍団の幹部の会合を仲介、両者を和解させたと発表した。

会合には、暫定内閣のジャワード・アブー・ハトブ首班、シリア革命反体制国民連立のムハンマド・シャマーリー准将らが出席し、仲介にあたったという。

al-Durar al-Shamiya, May 12, 2018

AFP, May 12, 2018、ANHA, May 12, 2018、AP, May 12, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 12, 2018、al-Hayat, May 13, 2018、Reuters, May 12, 2018、SANA, May 12, 2018、UPI, May 12, 2018などをもとに作成。

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アレッポ県アフリーン郡でYPGがトルコ軍とその支援を受ける武装集団と交戦、トルコ軍は同地を爆撃(2018年5月11日)

アレッポ県では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の広報センターによると、人民防衛部隊がシャッラー村近郊でトルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団と交戦した。

戦闘が行われたのは、マイダーニカ村、クールト・クーラーク村、カフルルーマ村で、トルコ軍はこの戦闘で同地一帯を爆撃したが、人民防衛部隊は武装集団戦闘員7人を殺害したという。

ANHA(5月11日付)が伝えた。

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一方、人民防衛隊の広報センターが声明を出し、4月28日から5月8日までの16日間で、アレッポ県アフリーン郡各所でトルコ軍およびその支援を受ける反体制武装集団に対いて8回の軍事作戦を敢行し、トルコ軍兵士や武装集団戦闘員合わせて15人を殺害、5人を負傷させたと発表した。

AFP, May 11, 2018、ANHA, May 11, 2018、AP, May 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 11, 2018、al-Hayat, May 12, 2018、Reuters, May 11, 2018、SANA, May 11, 2018、UPI, May 11, 2018などをもとに作成。

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シリア軍はハジャル・アスワド市でダーイシュ掃討戦を続け、変電所などを制圧(2018年5月11日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(5月11日付)によると、シリア軍がハジャル・アスワド市一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対する爆撃・砲撃を継続、同地でダーイシュと交戦した。

この戦闘で、シリア軍は同市西部の変電所や学校などの施設を制圧した。

SANA, May 11, 2018

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ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月11日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマヤーディーン市近郊の砂漠地帯にあるシリア軍拠点複数カ所を奇襲した。

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アレッポ県では、SANA(5月11日付)によると、アレッポ市マアーディー地区で反体制武装集団が仕掛けた爆弾が爆発し、住民2人が死亡、9人が負傷した。

この爆発に関して、アブー・アマーラ特殊任務中隊が声明を出し、犯行を認めた。

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ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(5月11日付)によると、シリア軍が県北部のハマーミーヤト丘一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が反体制武装集団支配下のダルアー市各所を砲撃し、数十人が負傷した。

AFP, May 11, 2018、ANHA, May 11, 2018、AP, May 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 11, 2018、al-Hayat, May 12, 2018、Reuters, May 11, 2018、SANA, May 11, 2018、UPI, May 11, 2018などをもとに作成。

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首都ダマスカス南部のヤルダー市、バッビーラー町、バイト・サフム市に内務治安部隊と警察が展開し、シリア政府の支配下の完全復帰(2018年5月11日)

ダマスカス郊外県では、SANA(5月11日付)によると、ヤルダー市、バービッラー市、バイト・サフム市で活動していた反体制武装集団の戦闘員とその家族が、トルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市方面とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるイドリブ県に退去したことを受け、内務治安部隊や警察が同地に展開、同地中心街に集まった住民の歓迎を受けた。

SANA, May 11, 2018

SANAはまた、トルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市方面とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるイドリブ県に退去した同地の反体制武装集団が、シリア軍に重火器、中火器を引き渡したとする武器弾薬の写真、画像を公開した。

SANA, May 11, 2018

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ヒムス県では、SANA(5月11日付)によると、UNESCO世界遺産のパルミラ遺跡群を擁するタドムル市に、住民数千人が帰宅した。

SANA, May 11, 2018

AFP, May 11, 2018、ANHA, May 11, 2018、AP, May 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 11, 2018、al-Hayat, May 12, 2018、Reuters, May 11, 2018、SANA, May 11, 2018、UPI, May 11, 2018などをもとに作成。

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ヒムス県北部とハマー県南部の反体制武装集団がトルコ占領下のアレッポ県北部への退去を再開(2018年5月11日)

SANA(5月11日付)によると、ロシア仲介によるシリア政府と、ヒムス県北部・ハマー県南部の反体制武装集団の停戦合意(1日)に従い、シリア軍に重火器、中火器の引き渡しを完了した武装集団の戦闘員とその家族が、7、8日に引き続き、シリア政府によって準備された大型バス71台に分乗し、ラスタン市近郊のラスタン橋からトルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市方面に退去した。

SANA, May 11, 2018

AFP, May 11, 2018、ANHA, May 11, 2018、AP, May 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 11, 2018、al-Hayat, May 12, 2018、Reuters, May 11, 2018、SANA, May 11, 2018、UPI, May 11, 2018などをもとに作成。

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イスラエルのリーベルマン国防大臣「アサドに「イランを追い出せ」というメッセージを送りたい」(2018年5月11日)

イスラエルのアヴィグドール・リーベルマン国防大臣は、10日の占領下ゴラン高原に対するイラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス旅団によると思われるロケット弾攻撃とそれに対するイスラエル軍の報復攻撃に関して、「私はこの機会を利用して、アサドにメッセージを送りたい。イランを追い出せ!」と述べた。

リーベルマン国防大臣は「彼ら(イラン)はお前を助けない…。彼らは有害なだけで、彼らがいることで被害と問題しか生じない」と強調した。

リーベルマン国防大臣はまた、「イラン核合意から離脱というドナルド・トランプ米大統領の決定を支持する者とはいったい誰なのか? それは、イスラエル、サウジアラビア、そしてアラブ湾岸諸国だ。これらの穏健な国は穴から出てきて、「悪の枢軸」がいると公言すべき時が来たと考えている」と述べ、イランと対峙するよう呼びかけた。

AFP(5月11日付)、『イェディオト・アハロノト』(5月11日付)などが伝えた。

al-Durar al-Shamiya, May 11, 2018

AFP, May 11, 2018、ANHA, May 11, 2018、AP, May 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 11, 2018、al-Hayat, May 12, 2018、Reuters, May 11, 2018、SANA, May 11, 2018、UPI, May 11, 2018、Ynet News, May 11, 2018などをもとに作成。

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CENTCOM:YPG主体のシリア民主軍車列がダイル・ザウル市近郊で何者かの攻撃を受ける(2018年5月11日)

米中央軍(CENTCOM)は、ダイル・ザウル県ダイル・ザウル市近郊で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の車列が正体不明の勢力の攻撃を受け、自衛のために反撃を行った、と発表した。

AFP, May 11, 2018、ANHA, May 11, 2018、AP, May 11, 2018、CENTCOM, May 11, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 11, 2018、al-Hayat, May 12, 2018、Reuters, May 11, 2018、SANA, May 11, 2018、UPI, May 11, 2018などをもとに作成。

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ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは4件の停戦違反を、トルコ側は1件の違反を確認(2018年5月11日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(5月11日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を4件(アレッポ県2件、ラタキア県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも1件(ダルアー県)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 11, 2018をもとに作成。

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米主導の有志連合は5月4日~5月10日までの7日間でシリア領内で53回の爆撃を実施(2018年5月11日)

米中央軍(CENTCOM)は、5月4日~5月10日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

5月4日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し8回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は7回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

5月5日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し15回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は12回で、ブーカマール市近郊(10回)、シャッダーディー市近郊(2回)に対して行われた。

5月6日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し8回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は8回で、ブーカマール市近郊(5回)、シャッダーディー市近郊(3回)に対して行われた。

5月7日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し7回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は6回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

5月8日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し5回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は5回で、ブーカマール市近郊(4回)、シャッダーディー市近郊(1回)に対して行われた。

5月9日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し6回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は4回で、ブーカマール市近郊(2回)、シャッダーディー市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)に対して行われた。

5月10日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し4回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は4回で、ブーカマール市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)に対して行われた。

CENTCOM, May 11, 2018をもとに作成。

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アサド大統領がギリシャ日刊紙『イ・カシメリニ』のインタビューに応じる「私は戦争が始まる10年前から大統領だったが、シリア国民を殺戮していなかった。西側がテロリストを支援したことで紛争は始まったのだ。彼らにこの戦争の責任はある(2018年5月10日)

アサド大統領は、ギリシャ日刊紙『イ・カシメリニ』のインタビューに応じた。

インタビューは英語で行われ、その映像(https://youtu.be/HRIMAKeKU64)、英語全文(https://sana.sy/en/?p=137019)、アラビア語全訳(https://www.sana.sy/?p=751436)はSANA(5月10日付)が配信した。

また『イ・カシメリニ』も映像(https://youtu.be/GxnyQkynUhA)とギリシャ語全訳(http://www.kathimerini.gr/963386/gallery/epikairothta/politikh/apokleistikh-synentey3h-toy-proedroy-ths-syrias-mpasar-al-asant-sthn-k-kataskeyasmenes-oi-kathgories-gia-xhmika)と映像を配信した。

SANA, May 10, 2018

インタビューでのアサド大統領の主な発言は以下の通り:


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「まず、我々はいかなる化学兵器も保有していない。2013年に廃棄したからだ…。第2に、保有していたとしても、使用しない。それには幾つもの理由があるが、2点だけ言っておきたい。軍が化学兵器を保有していて、戦争中だと仮定したら、どこで使うべきだろう? 戦闘が終わろうとしている時に使うだろうか? 戦争中にどこかで使うか、テロリストが台頭している場所で使うべきであって、軍が戦闘を終え、テロリストが降伏し、「この地域から去る準備ができた」と言っている時ではない…。(シリア軍がダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市で4月に化学兵器を使用したとの)西側の主張は、シリア軍が勝利する前ではなくて、勝利した後に始まった」。

「第2に、ドゥーマー市――化学兵器が使用され、45人あまりが死亡したと彼らが主張している地域――のような人口密集地域での大量破壊兵器を使用すれば…、数千人が一度に死んでいるはずだ。第3に、なぜ、化学兵器、あるいは化学兵器とされる兵器で子供と女性しか死なないのか? なぜ戦闘員が死なないのか。ビデオを見ると、それは完全な偽物だ。化学兵器が使用されているのに、なぜ医師は看護師が無事なのか…。何の防護服も身につけていないし…、ただ犠牲者に水をかけて…洗い流すだけで大丈夫になる…。なぜか? またより重要なのは、テロリストが負けてから、米国、フランス、英国、そしてその同盟国が…重要なカードを失い、シリア軍を攻撃しなくてはならなくなったということだ」。

「化学兵器攻撃があったと主張している側が、攻撃があったということを証明しなければならない。(事件に関しては)二つのシナリオがある。テロリストが化学兵器を保有し、意図的に使うか、爆発が起きたというもの。もう一つは、ドゥーマー市住民へのすべての調査が述べている通り…攻撃など行われていないというものだ。我々には、何が起きたかを示す証拠はないのに、西側は(シリア軍が化学兵器を使用したと)主張している…。問題は、攻撃があったと主張する西側高官に向けられるべきなのだ。彼らにこう尋ねたい。事件についての具体的証拠はどこにあるのか? 彼らはそうした報告があったと言うだけだ。だが、報告は疑わしいものかもしれない。ホワイト・ヘルメットのビデオ…、彼らは英国外務省などの支援を受けている」。

(ドナルド・トランプ米大統領がアサド大統領を「動物」と批判したことに関して)「この地位、つまり一国の大統領の地位にいる時、その人は自分自身の道徳ではなく、何よりもまず国民の道徳を代表しなければならない…。自分の国を代表しているからだ。問題は、こうした発言が米国の文化を代表しているのかということだ…。私はそうは思っていない。第2に、トランプ(大統領)が明け透けと自らを表面している点だけは良いことかもしれない…。個人的なことを言うと、私は気にしていない。私は事態に政治家、そして大統領として対処しているからだ…。重要なのは、いかなることであれ、私、私の国、我々の戦争、テロリスト、我々の暮らしに影響を及ぼすか否かということだ」。

「(トランプ大統領が達成した)唯一のミッションとは、ISIS(ダーイシュ(イスラーム国))をラッカから逃がしたことぐらいだろう…。もし彼がシイラを破壊していると言うのであれば、もちろん、それが達成された別のミッションということになる。一方、テロとの戦いについて言うと、米国が行っている唯一のミッションとは、テロリストを支援することであることは明白だ」。

(北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と同様にトランプ大統領と会談するかとの問いに関して)「選挙前に言っていたことと逆のことを行ったり、今日言っていたことと逆のことを明日、あるいは同じに日にしたりするような人間と何を達成できるのか、ということを問うべきだ…。一貫性の問題なのだ…。このような人間がいる政権と何かを達成できるとは思っていない。しかも、我々は(トランプ)大統領が支配しているなどとは考えていない。国家の深層…が大統領をコントロールしていると考えている。米国ではいつもそうだった」。

「私は常に、シリアに安定を回復するのに1年もかからないだろうと言ってきた…。このことに何の疑いも持っていない。だが、もう一つの要因がある。それはテロリストがどの程度の支援を受けているのかという問題だ。これには私は答えることはできない…。だが、支援が続く限り、時間は重要な要素ではなくなる。この場合の重要な要素は、我々がいつかこの紛争を終わらせ、シリアを政府の支配のもとに再統合することにあり、それがいつかではなくなる」。

「大統領として自分の同盟者が誰かと訊かれれば、それはシリア国民だ。シリアの同盟者はと訊かれれば、もちろん、イランとロシアということになる…。もちろん中国も安保理で我々を支持してくれている…。これらの国はシリアの主権、自決権を尊重し、それを確たるものとするために支援してくれている」。

「まず、これ(トルコの行為)は侵略であり、占領だ。だが、シリア領内にいるトルコ軍兵士のなかに占領を代表しているものはいない。つまり、トルコ国民は我々の敵ではないということだ…。我々はトルコ人一般と(レジェップ・タイイップ・)エルドアン(大統領)を区別すべきなのだ。エルドアンはムスリム同胞団だ…。彼の帰属はこの組織の…暗黒のイデオロギーの方を向いている…。テロリストが(シリア国内の)さまざまな地域で敗北し、トルコであれ、西側であれ、カタールであれ、サウジアラビアであれ、こうした国のアジェンダを実行できなくなっているなか、誰かが介入しなければならない。それが、最近シリアに対して攻撃を行った西側諸国であり、エルドアンは、西側、とりわけ米国から事態に干渉し、複雑にするようまかされているようなものだ…」。

「戦争が始まった当初から、エルドアンはテロリストを支援してきた。だが当時、彼は「シリア国民を守る」「シリア国民を支援する」…といった言葉の背後に身を隠してきた…。だが状況が変わるなかで、彼はマスクを脱いで、侵略者としての容姿を露わにしている。これは良いことだ…。つまり、エルドアン政権下のトルコがシリアに派兵することと、テロリストを支援することには大差は無い。テロリストとはエルドアン政権の代理だからで…根っこは一緒だ。

「何よりもまず、我々はテロリストと戦っている。我々にとってのテロリストとは、彼(エルドアン大統領)の軍であり、米軍、そしてサウジアラビア軍だ…。テロリストは一つのアジェンダのために行動し、一人の支配者、米国に従っている…。エルドアンは彼個人のアジェンダを遂行しているのではない。米国のアジェンダを遂行しているに過ぎない」。

(米・ロシアによる第三次世界大戦を懸念しているかとの問いに関して)「たった一つの理由で、懸念していない。幸運なことに、ロシアには賢明な指導者がおり、紛争を創出したいという米国の国家の深層部分のアジェンダを知っているからだ」。

「個人的意見ではなく、事実と現実として言うと、シリアが分割されることはない…。危機発生当初から、今日にいたるまで、現実として、シリアでは、さまざまな社会集団が共存を続けている…。互いの改善は、おそらくは戦争の影響で、以前より良くなってさえいる。一方、テロリストの支配地域に目を向けると…、エスニシティ、宗派、宗教に基づく線引きがなされていることが分かる。現実問題として、テロリストの支配地域にしか分裂はみられない…。だが、こうした憶測(シリアは分裂するとの憶測)がもたらされたのは…米国が現在、とくにシリア東部を支配することに力を入れていて…テロリストたちにシリアが再び一つになることはあり得ないという印象を与えようとしているからだ。だが、シリアは一つになる」。

「米国は…自分達の目的を達成できないと、別の目的に訴えようとする。それは、混乱を作り出すというものだ」。

「私が過ちを犯していなかったとしたら、もはや人間ではない…。事態が複雑になればなるほど、より多くの過ちが生じるだろう。だが、過ちを犯さないようにするにはどうしたらよいか? 何よりもまず、組織、議会、組合だけではなく、より多くの国民に諮ることだ…。国策におけるもっとも主要な柱はテロと戦うことだった。テロとの戦いが誤りだったとは考えていない」。

(復興にどこくらいの費用がかかるかとの問いに対して)「数千億。少なくとも2,000億、一部の推計では、4,000億ドルはかかるだろう。なぜ正確な数値でないのか? それは、一部の地域が今もテロリストの支配下にあるからだ。我々は正確な数値を算定できない。増減はあるかもしれない」。

「政治家の私の将来は二つからなりなっている。一つは私の意思、もう一つはシリア国民の意思だ。もちろん、シリア国民の意思の方が私の意思よりも重要だ。私がこの地位(大統領職)に就き、国を助け、政治的役割を果たしたいと考えても…、大衆の指示が何もできないし、失敗するだろう…。シリア国民の大多数の指示を得られていなかったら、なぜ7年も(大統領職に)とどまることができただろうか?」。

「多くの血が流されていると言う場合、だれが流血を招いたのかに言及すべきだ。私は戦争が始まる10年前から大統領を務めているが、この10年間にシリア国民を殺戮していただろうか? 誰か、その筆頭にあげられるのは西側がテロリストを支援したことで紛争は始まったのだ。彼らにこの戦争の責任はある…。西側、とりわけ、フランス、英国、米国、そしてサウジアラビア、カタール、トルコに責任がある」。

AFP, May 10, 2018、ANHA, May 10, 2018、AP, May 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2018、al-Hayat, May 11, 2018、Kathimerini, May 11, 2018、Reuters, May 10, 2018、SANA, May 10, 2018、UPI, May 10, 2018などをもとに作成。

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イラン、イスラエル、ロシア、米国は、イラン・イスラエルの軍事的緊張への懸念を表明(2018年5月10日)

イスラエルのハサン・ロウハーニー大統領は、占領下ゴラン高原に対するイラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス旅団によると思われるロケット弾攻撃とそれに対するイスラエル軍の報復攻撃に関して、「新たな緊張を望んでいない」と述べた。

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ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は「イランとイスラエルの緊張増加への懸念」としたうえで、「政治的外交的解決を望む」と表明し、自制を呼びかけた。

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣はまた「すべての問題は対話を通じて解決されるべきだ」と述べ、事態悪化への懸念を示した。

ナハールネット(5月11日付)が伝えた。

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米ホワイト・ハウスは声明を出し、「イランの体制がシリアから行った挑発的ロケット弾攻撃を行った」と非難、「イスラエルによる自衛行動を支持する」したうえで、「イラン・イスラーム革命防衛隊にすべての責任があり、革命防衛隊、そしてヒズブッラーを含むすべての民兵に、挑発行為以上のことを行わないよう呼びかける」と表明した。

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イスラエル空軍もツイッターのアカウント(https://twitter.com/IAFsite/)で、占領下ゴラン高原に対するゴドス旅団によると思われるロケット弾攻撃への報復として、「シリアにあるイランの軍事的標的数十カ所を攻撃した。ゴドス軍団が攻撃の背後にいる…。イスラエル国防軍はさまざまなシナリオを準備しているが、事態の悪化を望んでいない」と発表した。

AFP, May 10, 2018、ANHA, May 10, 2018、AP, May 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2018、al-Hayat, May 11, 2018、Naharnet, May 11, 2018、Reuters, May 10, 2018、SANA, May 10, 2018、UPI, May 10, 2018などをもとに作成。

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イラン国家安全保障委員会副議長「イランはイスラエルに対して発射されたロケット弾とは無関係…シリア軍が責任を負っている」(2018年5月10日)

イランの国家安全保障委員会のアブー・ファズル・ハサン・ビーギー副議長は、「イランはイスラエルに対して発射されたロケット弾とは無関係である。イランが実施していたら、ただちに発表していた」としたうえで、「シリア軍がイスラエルの拠点に対する砲撃に責任を負っている」と強調した。

ビーギー副委員長はまた「シリア領内にイラン的プレゼンスはなく、軍事基地も存在しない…。こうした攻撃は報復なしには済まされないだろう」と付言した。

スプートニク・ニュース(5月10日付)が伝えた。

AFP, May 10, 2018、ANHA, May 10, 2018、AP, May 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2018、al-Hayat, May 11, 2018、Reuters, May 10, 2018、SANA, May 10, 2018、Sputnik News, May 10, 2018、UPI, May 10, 2018などをもとに作成。

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イスラエルのネタニヤフ首相「我が軍の適切な攻撃と防衛の備えによって、イランの作戦は失敗した…。シリア軍が我々に対抗すれば、我々も対抗するというメッセージを示した」(2018年5月10日)

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、占領下ゴラン高原に対するイラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス旅団によると思われるロケット弾攻撃とそれに対するイスラエル軍の報復攻撃に関して、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/netanyahu)を通じてビデオ声明を出し、「シリア国内のイランの標的に対して極めて大規模な攻撃を実施した…イランはレッドラインを越えた。イスラエルの報復は適切だった」と述べた。

ネタニヤフ首相は以下の通り述べた。

「我が軍が行った適切な攻撃と防衛の備えによって、イランの作戦は失敗した…。我々は断続的戦いの最中にあり、我々の政策は明白だ。それは、イランがシリアを軍事拠点化するのを許さないというものだ…。昨日アサド政権に明白なメッセージを送った。それは我々の作戦はシリアにあるイランの標的を狙ったものだが、シリア軍が我々に対抗すれば、我々も対抗する。これが昨日起きたことで、シリアの防空兵器が我が軍戦闘機に対して地対空ミサイルを発射したのに対して、我々はそれを撃破したのだ」。

「繰り返し言おう。我々を攻撃する者に、我々は7倍返しする。我々を打ちのめそうとする者に、我々は先手を打って打撃を与える。このように行動してきたし、これからもそのように行動し続ける」。

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イスラエルのアヴィグドール・リーベルマン国防大臣は、ヘルツェリアでの安全保障会議後、10日未明のシリア領内に対すする爆撃・砲撃に関して「シリア国内にあるイランのすべてのインフラを破壊した。我々は「この章が終わった」ことを望んでいる…。みながこのメッセージを理解しているだろうと願っている」と述べ、イスラエル領内(占領下のゴラン高原を含む)に対するイラン(・イスラーム革命防衛隊)の砲撃が行われることはなくなるとの見方を示した。
スプートニク・ニュース(5月10日付)が伝えた。

AFP, May 10, 2018、ANHA, May 10, 2018、AP, May 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2018、al-Hayat, May 11, 2018、Reuters, May 10, 2018、SANA, May 10, 2018、Sputnik News, May 10, 2018、UPI, May 10, 2018などをもとに作成。

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シリア外務在外居住者省「イスラエルの爆撃・砲撃は、手先であるテロ集団の敗北を受けた行われた新たな段階の敵対行為」(2018年5月10日)

外務在外居住者省公式筋は、イラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団による占領下ゴラン高原へのロケット弾攻撃への報復としてイスラエル軍がシリア領内各所を爆撃・砲撃したことに関して、「イスラエルの手先であるテロ集団の敗北」を受けて行われた「新たな段階の敵対行為」と位置づけたうえで、「シオニスト政体のこうした敵対行為は、シリアで敗北を喫した計略の再生をもたらさず、地域に緊張を増大させ、国際の平和と安全を脅かすだけ」と批判した。

SANA(5月10日付)が伝えた。

AFP, May 10, 2018、ANHA, May 10, 2018、AP, May 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2018、al-Hayat, May 11, 2018、Reuters, May 10, 2018、SANA, May 10, 2018、UPI, May 10, 2018などをもとに作成。

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イラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団によるとされる占領下ゴラン高原へのロケット弾攻撃への報復として、イスラエル軍がイラン関連施設などを激しく爆撃・砲撃、シリア軍がこれを迎撃(2018年5月10日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ(Avichay Adraee)報道官はツイッターのアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)を通じて、「10日午前0時10分、イランのゴドス軍団(イラン・イスラーム革命防衛隊)がゴラン高原にある前哨地に対してミサイル(missiles)約20発を発射した。その一部は撃破され、被害が出たかどうかは分からない」と綴った。

al-Hayat, May 11, 2018
SANA, May 10, 2018
SANA, May 10, 2018
SANA, May 10, 2018
SANA, May 10, 2018
SANA, May 10, 2018
SANA, May 10, 2018
SANA, May 10, 2018
SANA, May 10, 2018
SANA, May 10, 2018
SANA, May 10, 2018
Twitter, May 10, 2018

アドライ報道官はまた「我々はこの事件をイランの敵対行為と捉え、非常に危険だと見ている。我々はさまざまなシナリオを用意している」と付言した。

イスラエル軍のジョナサン・コンリカス報道官(中尉)はまた、ロイター通信(5月10日付)に対して「(イラン・イスラーム革命防衛隊クドス軍団の)ガーセム・ソレイマーニー司令官が(攻撃)実施を命令し、これを指揮したが、その目的は分からない」と述べた。

攻撃は、グラード・ロケット弾20発によるもので、イスラエル軍側には被害はなかったという。

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イスラエル軍は声明を出し、イラン・イスラーム革命防衛隊のゴドス軍団の砲撃への報復として、シリア領内にあるゴドス旅団の拠点数十カ所に対して爆撃を行ったと発表した。

空爆の標的となったのは、ダマスカス郊外県キスワ市近郊にある軍事拠点、兵站拠点、首都ダマスカス北部のイラン・イスラーム革命防衛隊の基地、ダマスカス国際空港内のゴドス旅団の武器庫、諜報・軍事関連拠点複数カ所。

これに対して、シリア軍は迎撃を行ったが、イスラエル軍はシリア軍のSA-17、SA-22、SA-2、SA-5といった地対空ミサイル・システムを狙って、さらに反撃したという。

イスラエル軍の声明によると、シリア軍は防空システムでイスラエル軍機を撃墜しようとしたが、イスラエル軍側に被害はなかったという。

イスラエル空軍もツイッターのアカウント(https://twitter.com/IAFsite/)で、占領下ゴラン高原に対するゴドス旅団によると思われるロケット弾攻撃への報復として、「シリアにあるイランの軍事的標的数十カ所を攻撃した。ゴドス軍団が攻撃の背後にいる…。イスラエル国防軍はさまざまなシナリオを準備しているが、事態の悪化を望んでいない」と発表した。

一方、SANA(5月10日付)は、シリア軍消息筋の話として、イスラエル軍がシリア領内各所にミサイル数十発を発射、シリア軍が防空システムでこれを応戦、そのほとんどを撃破したと伝えた。

SANA消息筋によると、イスラエル軍のミサイル攻撃を受けたクナイトラ県では、シリア軍の防空部隊がバアス市上空でミサイルを撃破し、被害を回避したほか、首都ダマスカス、ヒムス県、スワイダー県の上空で、イスラエルのミサイルが撃破されたという。

たが、迎撃を逃れたミサイル複数発が着弾し、シリア軍防空大隊の陣地、レーダー施設、武器弾薬庫が被害を受けたという。


その後、シリア軍武装部隊総司令部は声明を出し、10日未明にイスラエル軍が複数の軍陣地を狙って

打ち込んだミサイルの大部分を防空システムで撃破したが、3発が着弾し、3人が死亡、2人が負傷、レーダー・ステーション1カ所、武器弾薬庫1棟、防衛大隊陣地複数カ所が被害を受けたと発表した。

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シリア人権監視団は、イスラエル軍の攻撃でシリア軍兵士5人、親政権民兵の戦闘員少なくとも18人が死亡したと発表した。

また、同監視団によると、イランの拠点のほかにも、ヒズブッラーの戦闘員が駐留していると思われるムウダミーヤト・シャーム市にある拠点複数カ所、ヒムス市南西部の拠点複数カ所が爆撃の標的となったという。

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ロシア国防省は声明を出し、イスラエル軍のF-15及びF-16戦闘機28機が空対地ミサイル60発を発射、またイスラエル軍地上部隊が地対地ミサイル10発を発射し、シリア国内のシリア軍やイラン関連の拠点を攻撃、シリア軍の防空システムが約半数のミサイルを撃破、これに対して、イランの武装部隊が展開する拠点複数カ所、首都ダマスカス近郊やその南方にあるシリア軍防空施設が、イスラエルの攻撃を受けた、と発表した。

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イスラエル軍の反撃に関して、ドゥラル・シャーミーヤ(5月10日付)は、複数の現地消息筋の話として、クナイトラ県のハーン・アルナバ市、バアス市、カブア丘、ハドル村、同地に隣接するダマスカス郊外県南西部にあるシリア軍と「イランの民兵」(イラン・イスラーム革命防衛隊の支援を受ける「同盟部隊」のこと)の陣地複数カ所が、イスラエル軍の爆撃と砲撃を受けたと伝えた。

また、RT(5月10日付)は、イスラエル軍がダマスカス郊外県のサアサア町近郊にあるシリア軍第137機甲連隊基地、バリー航空基地などにも爆撃を行ったと伝えた。

また、ドゥマイル市近郊の第116連隊基地、第122航空基地などでも大きな爆発が発生したという。

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NNA(5月10日付)がレバノン軍の発表として伝えたところによると、このシリアへのミサイル攻撃と時を同じくして、イスラエル軍戦闘機4機が、レバノン領空を侵犯した。

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なお、フッラ・チャンネル(5月11日付)は、米高官の話として、イラン政府がシリア領内に約7万人の戦闘員を派遣、10の武装集団が各地に進駐していると伝えた。

このなかで最大の戦闘員を擁するのが、レバノンのヒズブッラー(1万人)で、続いてイラン・革命防衛隊のゴドス軍団やバースィージュ(5万人)、ファーティミーユーン旅団、イラン人民動員隊などが続くという。

AFP, May 10, 2018、Alhurra, May 11, 2018、ANHA, May 10, 2018、AP, May 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2018、al-Hayat, May 11, 2018、Naharnet, May 10, 2018、NNA, May 10, 2018、Reuters, May 10, 2018、RT, May 10, 2018、SANA, May 10, 2018、UPI, May 10, 2018などをもとに作成。

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アル=カーイダ系のシャーム解放機構が主導する「堅固な建造物」作戦司令室がシリア政府支配下のダルアー市を砲撃(2018年5月10日)

ダルアー県では、SANA(5月10日付)によると、ダルアー市ダルアー・バラド地区で活動を続ける反体制武装集団が隣接するバアス党ダルアー支部一帯や難民キャンプ地区を砲撃し、女性1人を含む2人が負傷した。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(5月10日付)は、アル=カーイダ系のシャーム解放機構が主導する「堅固な建造物」作戦司令室が、シリア政府支配下にあるダルアー市ダルアー・バラド地区の治安厳戒地区を重火器で攻撃したと伝えた。

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ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(5月10日付)によると、シリア軍がハジャル・アスワド市一帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対する爆撃・砲撃を継続、同地でダーイシュと交戦した。

AFP, May 10, 2018、ANHA, May 10, 2018、AP, May 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2018、al-Hayat, May 11, 2018、Reuters, May 10, 2018、SANA, May 10, 2018、UPI, May 10, 2018などをもとに作成。

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ヤルダー市、バッビーラー町、バイト・サフム市からの反体制武装集団戦闘員退去続く(2018年5月10日)

ダマスカス郊外県では、SANA(5月10日付)によると、3、4、5、6、7、8日に引き続き、ヤルダー市、バービッラー市、バイト・サフム市で活動を続けてきた反体制武装集団の戦闘員とその家族数十人が、シリア政府によって準備された大型バスに分乗し、トルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市方面とシャーム解放機構などからなる反体制武装集団の支配下にあるイドリブ県に退去した。

AFP, May 10, 2018、ANHA, May 10, 2018、AP, May 10, 2018、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2018、al-Hayat, May 11, 2018、Reuters, May 10, 2018、SANA, May 10, 2018、UPI, May 10, 2018などをもとに作成。

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