トルコのエルドアン大統領「トルコの脅威はPKKを支援する米国によってまずもたらされている」(2018年4月22日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、NTVハベル(4月22日付)とのインタビューで、「我が国にとっての脅威はまず、米国によってもたらされている。なぜなら米国はシリア北部でクルディスタン労働者党(PKK)にただで武器弾薬を供与しているからだ」と述べた。

エルドアン大統領は「我々が購入できない武器を米政府はこのテロ組織にただで供与している。つまり、脅威は我々の戦略的パートナーからまずもたらされている。ここに問題がある」と述べた。

AFP, April 22, 2018、ANHA, April 22, 2018、AP, April 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2018、al-Hayat, April 23, 2018、NTV Haber, April 22, 2018、Reuters, April 22, 2018、SANA, April 22, 2018、UPI, April 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がヒムス県北部の反体制武装集団への攻撃を再開(2018年4月22日)

ヒムス県で、『ハヤート』(4月22日付)によると、県北部でシリア軍が反体制武装集団に対する攻撃を再開した。

攻撃は、ラスタン市の処遇などをめぐる「ヒムス県北部とハマー県南部の交渉委員会」とロシアの停戦交渉が決裂したことを受けたもの。

AFP, April 22, 2018、ANHA, April 22, 2018、AP, April 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2018、al-Hayat, April 23, 2018、Reuters, April 22, 2018、SANA, April 22, 2018、UPI, April 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

反体制武装集団が退去した東カラムーン地方のシリア軍拠点をダーイシュが奇襲(2018年4月22日)

ドゥラル・シャーミーヤ(4月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、反体制武装集団が退去を続けている東カラムーン地方のシリア軍拠点複数カ所を奇襲し、ビイル・アファーイー地区、マンクーラ地区、サフラ地区、ズバイダ山一帯を制圧した。

AFP, April 22, 2018、ANHA, April 22, 2018、AP, April 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2018、al-Hayat, April 23, 2018、Reuters, April 22, 2018、SANA, April 22, 2018、UPI, April 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

東カラムーン地方(ダマスカス郊外県)からの反体制武装集団の退去続く(2018年4月22日)

ダマスカス郊外県では、SANA(4月22日付)によると、東カラームーン地方のルハイバ市、ジャイルード市、ナースィリーヤ村で活動を続けてきた反体制武装集団の戦闘員と家族が、前日に引き続き、シリア政府によって用意された大型バス30台に分乗して、シリア北部(イドリブ県、アレッポ県)に退去した。

『ハヤート』(4月23日付)によると、搬送された戦闘員と家族の数は3,200人(シリア人権監視団によると、2,500人)。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月22日付)によると、彼らを乗せた大型バスの車列は、トルコの実質占領下にあるバーブ市を経由し、ジンディールス市方面に向かったという。

SANAによると、同地から退去する戦闘員と家族は5,000~6,000人に及ぶ見通し(『ハヤート』(4月22日付)によると、7,000人)。

またバトラー山、ガリーザ地区、ガール山で活動を続けてきた武装集団戦闘員が、退去に先立ち、シリア政府に重火器・中火器、武器弾薬庫を引き渡した。

SANA, April 22, 2018
SANA, April 22, 2018
SANA, April 22, 2018
SANA, April 22, 2018


AFP, April 22, 2018、ANHA, April 22, 2018、AP, April 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2018、al-Hayat, April 22, 2018, April 23, 2018、Reuters, April 22, 2018、SANA, April 22, 2018、UPI, April 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はダーイシュとシャーム解放機構が活動を続けるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、ハジャル・アスワド市への攻撃を続ける(2018年4月22日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(4月22日付)によると、シリア軍がヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、ハジャル・アスワド市にあるダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の拠点に対する爆撃・砲撃を継続した。

シリア人権監視団によると、攻撃で3人が死亡した。

SANA, April 22, 2018

AFP, April 22, 2018、ANHA, April 22, 2018、AP, April 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2018、al-Hayat, April 23, 2018、Reuters, April 22, 2018、SANA, April 22, 2018、UPI, April 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領はパキスタン新大使の信任状捧呈式に出席(2018年4月22日)

アサド大統領は首都ダマスカスにある人民宮殿で、シリアに新たに着任したパキスタンのラーシド・カマール大使の信任状捧呈式に出席した。

SANA(4月22日付)が伝えた。

SANA, April 22, 2018

AFP, April 22, 2018、ANHA, April 22, 2018、AP, April 22, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 22, 2018、al-Hayat, April 23, 2018、Reuters, April 22, 2018、SANA, April 22, 2018、UPI, April 22, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは2件の停戦違反を、トルコ側は1件の違反を確認(2018年4月22日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(4月22日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(ラタキア県)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも1件(ハマー県)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 22, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのエルドアン大統領「イドリブ県制圧後に、タッル・リフアト市、マンビジュ市、アイン・アラブ市に向かう」(2018年4月21日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は「イドリブ県を制圧した後、タッル・リフアト市、マンビジュ市に向かいたい。我々が脅威に曝されている地域がシリア領内にあり、そのなかにはアイン・アラブ(コバネ)市も含まれる」と述べた。

TRT(4月21日付)が伝えた。

AFP, April 21, 2018、ANHA, April 21, 2018、AP, April 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2018、al-Hayat, April 22, 2018、Reuters, April 21, 2018、SANA, April 21, 2018、TRT, April 21, 2018、UPI, April 21, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県マヤーディーン市近郊でダーイシュがシリア軍拠点を攻撃(2018年4月21日)

ダイル・ザウル県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月21日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマヤーディーン市近郊のラフバ城、ドゥワイル村、ガブラ村にあるシリア軍拠点を攻撃し、シリア軍兵士複数が死傷した。

AFP, April 21, 2018、ANHA, April 21, 2018、AP, April 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2018、al-Hayat, April 22, 2018、Reuters, April 21, 2018、SANA, April 21, 2018、UPI, April 21, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

『ル・パリズィアン』:14日のシリア攻撃に参加したフランス軍に「技術的トラブル」が発生していた(2018年4月21日)

フランス日刊紙『ル・パリズィアン』(4月21日付)は、ダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市での塩素ガス使用疑惑事件を口実とする14日の米英仏のシリア攻撃に関して、攻撃開始直前にフランス軍航空機と艦艇に「技術的トラブル」が発生していたとの極秘情報を入手した、と伝えた。

同紙によると、攻撃に参加したラファール戦闘機5機のうちの1機がミサイル発射に失敗、操縦士はマニュアルに従い、主導でミサイルを切り離したという。

また、攻撃に参加したフリゲート艦のコンピューターにも不具合が生じ、ミサイルが発射できなくなったという。

ただし、これらのトラブルはフランス軍の攻撃に影響は及ぼさなかったという。

al-Durar al-Shamiya, April 21, 2018

AFP, April 21, 2018、ANHA, April 21, 2018、AP, April 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2018、al-Hayat, April 22, 2018、Le Parisien, April 21, 2018、Reuters, April 21, 2018、SANA, April 21, 2018、UPI, April 21, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はヒムス県北部、ハマー県南部でシャーム解放機構などからなる反体制武装集団と交戦(2018年4月21日)

ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月21日付)によると、アル=カーイダ系のシャーム解放機構が第4軍団とともに、県北部のハムラート村一帯でシリア軍と交戦、これを撃退した。

また、シリア人権監視団によると、県北部のイッズッディーン村一帯、ヒムス市とサラミーヤ市(ハマー県)を結ぶ高速道路一帯でシリア軍と反体制武装集団が交戦した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルズィーター市、ジャイサート村を砲撃した。

**

ラタキア県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月21日付)によると、ミクダード・ブン・アムル旅団を名乗る武装集団が声明を出し、県北部のラシュー丘にあるシリア軍拠点を攻撃し、兵士15人を殺害したと発表した。

AFP, April 21, 2018、ANHA, April 21, 2018、AP, April 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2018、al-Hayat, April 22, 2018、Reuters, April 21, 2018、SANA, April 21, 2018、UPI, April 21, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコとその支援を受ける反体制武装集団は旧ロジャヴァ支配地域に戦闘員の家族を移住させる(2018年4月21日)

アレッポ県では、ANHA(4月21日付)によると、トルコ軍とその支援を受ける反体制武装集団が、アフリーン郡シャッラー村近郊にあるバルアファー村の住民を追放し、同地に武装集団戦闘員の家族を移住させた。

**

ハサカ県では、ANHA(4月21日付)によると、トルコ軍がカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェフ)市近郊のカルディーム村の石油採掘ステーションを越境砲撃した。

AFP, April 21, 2018、ANHA, April 21, 2018、AP, April 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2018、al-Hayat, April 22, 2018、Reuters, April 21, 2018、SANA, April 21, 2018、UPI, April 21, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はダーイシュとシャーム解放機構が活動を続けるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、ハジャル・アスワド市への攻撃を続ける(2018年4月21日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(4月21日付)によると、シリア軍がヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、ハジャル・アスワド市にあるダーイシュ(イスラーム国)、シャーム解放機構の拠点に対する爆撃・砲撃を継続した。

『ハヤート』(4月22日付)によると、これにより住民6人が死亡した。

SANA, April 21, 2018

AFP, April 21, 2018、ANHA, April 21, 2018、AP, April 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2018、al-Hayat, April 22, 2018、Reuters, April 21, 2018、SANA, April 21, 2018、UPI, April 21, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構の幹部でサウジアラビア人説教師のムハイスィニー氏は東カラムーン地方で活動を続けてきた反体制武装集団による武器引き渡しを「裏切り」と非難(2018年4月21日)

シャーム解放機構の幹部でサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏は、ダマスカス郊外県東カラムーン地方で活動を続けてきた反体制武装集団がシリア北部への退去に先立って、大量の武器弾薬をシリア軍に引き渡したことに関して、シリア北部にテレグラムのアカウント(https://telegram.me/mhesne)を通じて、「シャームのイスラーム教徒は今日、武器引き渡しという裏切りの典型のなかに身を置いている」と非難した。

AFP, April 21, 2018、ANHA, April 21, 2018、AP, April 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2018、al-Hayat, April 22, 2018、Reuters, April 21, 2018、SANA, April 21, 2018、UPI, April 21, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

東カラムーン地方(ダマスカス郊外県)の戦闘員はイドリブ県のほか、トルコの実質占領下にある旧ロジャヴァ支配地域に退去(2018年4月21日)

ダマスカス郊外県では、SANA(4月21日付)によると、東カラムーン地方のルハイバ市、ジャイルード市、ナースィリーヤ村で活動を続けてきた反体制武装集団の戦闘員と家族が、シリア政府によって用意された大型バス35台に分乗して、シリア北部(イドリブ県、アレッポ県ジャラーブルス市)に退去した。

『ハヤート』(4月22日付)によると、反体制武装集団のうちイスラーム軍はイドリブ県に退去、殉教者アフマド・アブドゥー軍団、ラフマーン軍団はアレッポ県ジャラーブルス市、カルヤタイン殉教者旅団は、シリア砂漠(ヒムス県東部)に退去するという。

なお、イスラーム軍のムハンマド・アッルーシュ政治委員会議長がテレグラムのアカウント(https://telegram.me/Mohammed_Aloush)で明らかにしたところによると、東カラムーン地方で活動を続けていたのは以下の10組織

1. シャーム自由人イスラーム運動
2. ラフマーン軍団サナーディード旅団
3. 東部獅子軍
4. カルヤタイン自由人(カルヤタイン殉教者旅団)
5. イスラーム軍
6. シャーム解放機構
7. 軍事評議会
8. シャーム解放軍
9. 砂漠特殊任務旅団
10. 殉教者アフマド・アブドゥー軍団

**

また退去に先立ち、シリア政府に重火器・中火器、武器弾薬庫を引き渡した。

引き渡された武器弾薬なかには、T-62戦車、T-52戦車、82mm自動迫撃砲、B-10無反動砲のほか、米国製のTOW地対地ミサイルやイスラエル製の武器が含まれていた。

SANA, April 21, 2018
SANA, April 21, 2018
SANA, April 21, 2018
SANA, April 21, 2018

**

ANHA(4月21日付)によると、東カラムーン地方を退去した反体制武装集団の戦闘員と家族数百人が、トルコの実質占領下にあるアレッポ県アフリーン郡ジンディールス市一帯に到着した。

SANA, April 21, 2018
SANA, April 21, 2018
SANA, April 21, 2018
SANA, April 21, 2018
SANA, April 21, 2018

AFP, April 21, 2018、ANHA, April 21, 2018、AP, April 21, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 21, 2018、al-Hayat, April 22, 2018、Reuters, April 21, 2018、SANA, April 21, 2018、UPI, April 21, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは5件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2018年4月21日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(4月21日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(ラタキア県3件、アレッポ県2件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(イドリブ県1件、ダルアー県1件)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 21, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ドイツ公共放送局ZDF:ドゥーマー市での化学兵器攻撃はおそらくは演技(2018年4月20日)

ドイツの公共放送局ZDF(第2ドイツ・テレビ)のニュース番組「ZDF ホイテ」(ZDF Heute)は、7日にダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市で塩素ガス使用疑惑事件に関して、「ドゥーマー市での化学兵器攻撃はおそらくは演技で、現地にいる多くの人がそう強く確信しているようだ」とする現地レポートを放映した。

レポートはベテラン・レポーターのウリ・ギャック氏によるもの。
https://www.zerohedge.com/sites/default/files/inline-images/syria%20zdf%202.jpg

 

AFP, April 20, 2018、ANHA, April 20, 2018、AP, April 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2018、al-Hayat, April 21, 2018、Reuters, April 20, 2018、SANA, April 20, 2018、UPI, April 20, 2018、ZDF, April 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米英仏はシリア国内での化学兵器の使用実態の調査に向け、国連安保理に修正決議案を提出(2018年4月20日)

『ハヤート』(4月22日付)は、複数の外交筋の話として、米英仏が、シリア国内での化学兵器の使用実態の調査に向け、国連安保理に修正決議案を提出したと伝えた。

この決議案は、15日に提出された決議案を修正したもので、「独立国際調査機関」(UNIMI)の設置と人道支援の配給と国連監督下での和平協議の開始をセットで求めている。

AFP, April 20, 2018、ANHA, April 20, 2018、AP, April 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2018、al-Hayat, April 21, 2018、Reuters, April 20, 2018、SANA, April 20, 2018、UPI, April 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリアの外務在外居住者省:「大統領は米国の奴隷の勲章をつけることはない」とし、レジオンドヌール勲章をフランスに返還(2018年4月20日)

外務在外居住者省は、フランス政府がジャック・シラク政権時代の2001年にアサド大統領に授与されたレジオンドヌール勲章(フランス最高位の勲章)の返還を求めているに関して、「大統領は米国の奴隷の勲章をつけることはない」とし、ルーマニア大使館を通じて返還したことを明らかにした。

『ハヤート』(4月21日付)が伝えた。

AFP, April 20, 2018、ANHA, April 20, 2018、AP, April 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2018、al-Hayat, April 21, 2018、Reuters, April 20, 2018、SANA, April 20, 2018、UPI, April 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍はダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市でアル=カーイダ系のシャーム解放機構が化学兵器を生産していたことを示す新たな証拠を発見(2018年4月20日)

ロシア軍放射線化学生物防衛部隊(radiological, chemical and biological defense corps)のアレクサンドル・ロディオノフ大佐は、記者団に対して「ロシア軍は、ヌスラ戦線(シャーム解放機構)が化学兵器を生産していたことを示す新たな証拠をドゥーマー市で見つけた」と述べた。

「武装集団の化学ラボを検査中に大量のヘキサミンを発見した。これは武装集団が化学兵器を生産していたことを示す証拠だ…。この物質は有毒物質を製造するために使われるものだ」と述べた。

SANA, April 20, 2018

これに先だって、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、スプートニク・ニュース(4月20日付)に対して、「ロシア軍は興味深い物質を発見し続けている…。東グータ地方内の武装集団支配地域で塩素のコンテナを発見した」と述べていた。

スプートニク・ニュース(4月20日付)が伝えた。

AFP, April 20, 2018、ANHA, April 20, 2018、AP, April 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2018、al-Hayat, April 21, 2018、Reuters, April 20, 2018、Sputnik News, April 20, 2018、SANA, April 20, 2018、UPI, April 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はロシアでラヴロフ外務大臣、ショイグ国防大臣らと会談(2018年4月20日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、モスクワでセルゲイ・ラブロフ外務大臣、セルゲイ・ショイグ国防大臣らと会談し、シリア情勢への対応について意見を交わした

『ハヤート』(4月21日付)によると、ショイグ国防大臣は会談で、1月末のソチでのシリア国民対話大会で設置合意された制憲委員会設置に向けた動きやこれまでのアスタナ会議の成果などについて意見を交わし、ダーイシュ(イスラーム国)とシャーム解放機構といったテロリストを除くすべての当事者による真摯な政治対話を準備することを改めて確認した。

米英仏のシリア攻撃については、シリア危機終息に向けた動きを妨害したと批判した。

また、ラブロフ外務大臣は、米英仏の攻撃を「デミストゥラ氏の活動を妨害する敵対行為だ…。これらの国は…ジュネーブの交渉を爆撃したようなものだ」と批判する一方、「我々はジュネーブでデミストゥラ氏の参加のもと、そしてまた保証国(ロシア、トルコ、イラン)との連携のもと、可能な限り早急に、憲法、委員会の活動開始に漕ぎ着けたい」と述べた。

一方、ミハエル・ボグダノフ外務副大臣は、「今後の対話においてシリアの反体制武装集団を排除しない」と述べた。

AFP, April 20, 2018、ANHA, April 20, 2018、AP, April 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2018、al-Hayat, April 21, 2018、Reuters, April 20, 2018、SANA, April 20, 2018、UPI, April 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ナウワート米国務省報道官「ロシアとアサド政権はドゥーマー市の化学兵器攻撃現場を洗浄し、証拠を隠滅しようとしている」(2018年4月20日)

米国務省のヘザー・ナウアート報道官は記者会見で、米英仏のシリア攻撃の根拠となった7日のダマスカス郊外県東グータ地方ドゥーマー市での塩素ガス使用疑惑事件に関して、「我々はロシアとシリア政府が化学兵器禁止機関(OPCW)の査察チームのドゥーマー市への到着を遅らせようとしていると信頼に足る情報を握っている…。その目的は攻撃が行われたとされる現場を洗浄し、化学兵器が使用された証拠を隠滅することにある」と述べた。

**

一方、ロシアのミハイル・ボグダノフ外務副大臣は、OPCWの専門家チームのドゥーマー市での活動を保証するため反体制派と交渉を行っていると述べた。

また、ステファン・ドゥジャリーク国連事務総長報道官もニューヨークでの記者会見で、OPCWの専門家チームが早急にドゥーマー市に入れるよう…、ロシアやシリア政府を含むさまざまな関係当時者が集中的に連絡をとり合っている」と述べた。

AFP, April 20, 2018、ANHA, April 20, 2018、AP, April 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2018、al-Hayat, April 21, 2018、Reuters, April 20, 2018、SANA, April 20, 2018、UPI, April 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアのラヴロフ外務大臣「シリアにS-300防空システムを供与しないという道義的義務はなくなった」(2018年4月20日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、4月14日の米英仏のシリア攻撃に関して、「シリアにS-300防空システムを供与しないという道義的義務はなくなった」と述べた。

ラブロフ外務大臣はまた、シリア空爆に先立って、ロシアが米政府高官に対して、シリア領内におけるロシアの「レッドライン」を通告していたとしたうえで、米軍の攻撃がこの「レッドライン」を踏み越えるものではなかったことを明らかにした。

RIAノーヴォスチ通信(4月20日付)が伝えた。

AFP, April 20, 2018、ANHA, April 20, 2018、AP, April 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2018、al-Hayat, April 21, 2018、Reuters, April 20, 2018、RIA Novosti, April 20, 2018、SANA, April 20, 2018、UPI, April 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

東カラムーン地方で活動を続けてきた反体制武装集団はドゥマイル市に続いて、ルハイバ市、ジャイルード市、ナースィリーヤ村からの退去要求を受諾(2018年4月20日)

ダマスカス郊外県では、SANA(4月20日付)によると、東カラムーン地方で活動を続けていた反体制武装集団が、ドゥマイル市に続いて、ルハイバ市、ジャイルード市、ナースィリーヤ村から退去することでシリア政府と合意した。

合意に従い、反体制武装集団は重火器・中火器、武器弾薬庫、を21日早朝からシリア政府に引き渡し、トルコの実質占領下にあるアレッポ県ジャラーブルス市、イドリブ県に退去する。

また、ドゥマイル市で、シリア軍がイスラーム軍が使用していた拠点で米国製の武器弾薬などを発見し、押収した。

SANA, April 20, 2018

AFP, April 20, 2018、ANHA, April 20, 2018、AP, April 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2018、al-Hayat, April 21, 2018、Reuters, April 20, 2018、SANA, April 20, 2018、UPI, April 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はダーイシュとシャーム解放機構が活動を続けるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、ハジャル・アスワド市を砲撃・爆撃:シリア人権監視団によるとダーイシュはシリア政府からの退去要求を受諾(2018年4月20日)

ダマスカス県・ダマスカス郊外県では、SANA(4月20日付)によると、シリア軍が、ダーイシュ(イスラーム国)やシャーム解放機構が活動を続けるヤルムーク・パレスチナ難民キャンプ、タダームン区、ハジャル・アスワド市に対して激しい砲撃・爆撃を加えた。

これに対し、ダーイシュはタダームン区、ザーヒラ地区を砲撃し、住民6人が負傷した。

SANA, April 20, 2018

シリア人権監視団によると、ダーイシュは、20日にシリア政府が示した最期通告(48時間以内の退去)を受諾した旨、仲介者を通じて伝えたという。

**

ヒムス県では、ドゥラル・シャーミーヤ(4月20日付)によると、県北部のハムラート村一帯でシリア軍と反体制武装集団(第4軍団)が交戦した。

AFP, April 20, 2018、ANHA, April 20, 2018、AP, April 20, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2018、al-Hayat, April 21, 2018、Reuters, April 20, 2018、SANA, April 20, 2018、UPI, April 20, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは5件の停戦違反を、トルコ側は1件の違反を確認(2018年4月20日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(4月20日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(アレッポ県4件、ラタキア県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも1件(ハマー県)の停戦違反を確認したという。

一方、過去24時間にヒムス県の1カ村、クナイトラ県の1カ村の代表がシリア政府との停戦合意に署名した。

これにより、シリア政府との停戦に応じた自治体は2,508市町村、武装組織の数は234組織に達したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 20, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は4月13日~4月19日までの7日間でシリア領内で19回の爆撃を実施(2018年4月20日)

米中央軍(CENTCOM)は、4月13日~4月19日の7日間でのシリア、イラク両国における有志連合の空爆の戦果をHPで発表した。

4月13日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し6回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は4回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

4月14日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し2回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

4月15日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し6回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は5回で、ブーカマール市近郊(4回)とシャッダーディー市近郊(1回)に対して行われた。

4月16日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し3回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は2回で、ブーカマール市近郊とシャッダーディー市近郊に対して行われた。

4月17日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し6回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は5回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

4月18日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し1回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

4月19日は、シリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対し2回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は1回で、ブーカマール市近郊に対して行われた。

CENTCOM, April 20, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア国防省:ロシア・トルコ停戦監視委員会のロシア側監督チームは5件の停戦違反を、トルコ側は2件の違反を確認(2018年4月19日)

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間(4月19日)で、「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を5件(アレッポ県1件、ラタキア県3件、ハマー県1件)確認したと発表した。

またトルコ側の監視チームも2件(ハマー県1件)の停戦違反を確認したという。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 19, 2018をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPG主体のシリア民主軍とダーイシュが捕虜交換(2018年4月19日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)がウマル油田地区で捕虜交換を行った。

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPGは9・11事件容疑者のドイツ系シリア人を拘束(2018年4月19日)

AFP(4月19日付)は、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)の司令官の話として、YPGが9・11事件への関与が疑われているシリア系ドイツ人のムハンマド・ハイダル・ザンマール容疑者を拘束した、と伝えた。

AFP, April 19, 2018、ANHA, April 19, 2018、AP, April 19, 2018、al-Durar al-Shamiya, April 19, 2018、al-Hayat, April 19, 2018、Reuters, April 19, 2018、SANA, April 19, 2018、UPI, April 19, 2018などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.