ダイル・ザウル県内でダーイシュ(イスラーム国)とムーハサン市住民の対立が激化(2015年10月2日)

ダイル・ザウル県では、ARA News(10月2日付)は、複数の消息筋の話として、ムーハサン市で、ダーイシュ(イスラーム国)メンバーと、ダーイシュに追従していた同市の指導者との間で対立が激化し、ダーイシュと部族民兵の交戦が生じていると伝えた。

両者の緊張状態は数日前、ダーイシュの宗教警察(ヒスバ)が女性に対して厳格な規則を押しつけ、またダイル・ザウル航空基地一帯での戦闘に参加していた若者らや女性が逮捕され、公開処罰を受けたことで激化したという。

**

ハサカ県では、ARA News(10月3日付)によると、ダーイシュのバラカ州が、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊との戦闘の末にアブドゥルアズィーズ山の大部分を制圧したと発表した。

これに対して、人民防衛隊はアブドゥルアズィーズ山一帯での戦闘でダーイシュ戦闘員28人を殲滅したと発表した。

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、October 3, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

南部戦線(自由シリア軍)「ロシア軍とイラン軍への攻撃は我々の部隊にとって合法的な標的」(2015年10月2日)

ダルアー県で活動する南部戦線(自由シリア軍)は、ロシア軍によるシリア領内での空爆開始を受けて声明を出し、「ロシア、イラン両政府はシリア国民の真の敵」としたうえで、占領への抵抗を保障した国際法に基づき「ロシア軍とイラン軍への攻撃は我々の部隊にとって合法的な標的とみなす」と発表した。

Kull-na Shuraka', October 2, 2015
Kull-na Shuraka’, October 2, 2015

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

オバマ米大統領「「穏健な反体制派」への軍事教練の失敗は、彼らが「樽爆弾」の攻撃を受けており、ダーイシュとの戦闘に集中できないため」(2015年10月2日)

バラク・オバマ米大統領は記者会見で、ロシアがダーイシュ(イスラーム国)と「イスラーム教スンナ派の反体制派」を区別せずに空爆していると述べた。

また「穏健な反体制派」への軍事教練の失敗に関して、彼らが「樽爆弾」の攻撃を受けているためにダーイシュとの戦闘に集中できないと主張した。

記者会見でのオバマ米大統領の主な発言は以下の通り。

「何よりもまず、シリアで何が起きているのか…を理解しよう。アサドに対する平和的デモが内戦に発展したのは、アサドが想像を絶する蛮行で抗議行動に対峙したからだ。だから、これは米国とシリアの当事者の間の紛争ではない。これはシリア国民と野蛮で非常な独裁者の間の紛争だ」。

「アサドが未だに権力の座にいるのは、ロシアとイランが支援してきたからだ…。彼ら(ロシア)は、圧倒的なシリア国民が拒んでいる体制をてこ入れしている…。だから、プーチン大統領との会談で、私ははっきりと、シリアの問題を解決する唯一の方法が政治的移行であり…、それを実現する唯一の方法が、アサドを移行させることだと言った…。これは私が行った判断ではなく、圧倒的大多数のシリア人が下した判断だ。だから、私は、プーチン大統領がアサドやイランを仲介して、政治的移行を推し進めるのであれば、彼とともに行動する用意があると彼に伝えた」。

「私はまた彼に、米国とロシア、そして全世界がISIL(ダーイシュ(イスラーム国)を殲滅するという点で利害が一致していると言った。しかし、プーチン大統領が何と言おうが、非常に明白なのは、彼はISILと、アサドの退陣を求める穏健なスンナ派反体制勢力をしていない。彼ら(ロシア)にとって、彼らはすべてテロリストだというのだ」。

「シリア国内の反体制組織への支援に関して、米国は軍事的解決を押しつけるつもりはないと明確の述べてきた…。しかしまた、我々はシリアの穏健な反体制派と関わっている…。なぜなら、シリアはいずれ倒れ、またアサド体制は倒れたとき、我々には、共にその破片を拾い集める…ことができる誰が必要だからだ…。それゆえに、我々は今後も彼らを支援し続ける」。

「私は…国防省による穏健な反体制派の教練プログラムが意図した通りには進んでいないと最初に認めた人間だ。国防省を同じことを言ったかと思う。その理由について率直に言うと、我々は彼らがISILに集中するよう試みたが、我々が得た応えは、「我々は毎日、シリア政府の樽爆弾攻撃を受けているのに、どうやってISILに集中できるというのか?」というものだった」。

「我々は、シリアを米国とロシアの代理戦争の場にしたくはない。我々にとって、それは誤った戦略だ。これは、ロシア、イラン、そしてアサドが大多数のシリア国民に対して行っている戦いだ。我々の戦いはISILに対するものであり、我々の戦いはすべての国際社会とともに行われており、流血、難民危機を終わらせるためのものである」。

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍が「無差別爆撃」しているとされるシリアの反体制派とは?:『国際情勢紀要』所収論考(PDF版)より

青山弘之「シリア反体制武装勢力の同質性と異質性:アル=カーイダ系組織、ジハード主義者、「穏健な反体制派」
『国際情勢紀要』第85号(http://www.sekaiseikei.or.jp/kokujo2014.pdf)、2015年3月、125~133ページ

Ⅰ はじめに

シリアで紛争が発生してから2015年3月半ばで4年が経とうとしている。「アラブの春」の一環として始まったはずのこの紛争が「独裁政権」対「民主化運動」といったイメージとはほど遠く、混沌と暴力の応酬によって特徴づけられていることは今や周知の事実である。そこでは、シリア軍、国防隊、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(Yekîneyên Parastina Gel、略称YPG)、反体制武装勢力が入り乱れて戦いを続けるなか、米国が主導する有志連合が、一方でイスラーム国壊滅に向けて空爆を行いつつ、他方でバッシャール・アサド政権退陣をめざして「穏健な反体制派」を支援している。
本論では、現下の武力紛争における主要な当事者のうち、アル=カーイダ系組織、ジハード主義組織、「穏健な反体制派」といった言葉(カテゴリー)で分類されることが多い反体制武装勢力の組織間の関係に着目することで、その異質性と同質性を明らかにする。そのうえで、反体制武装勢力への支援や共鳴が持つ意味を考察する。なお2011年以降のシリア国内情勢の詳細な推移については「シリア・アラブの春顛末記――最新シリア情勢――」(https://syriaarabspring.info/)を参照されたい。・・・

イラン兵士数百人がシリア国内で本格化するとされている地上作戦に向けてシリアに派遣か?(2015年10月1日)

ARA News(10月2日付)は、複数の反体制筋、外交筋が、イラン兵士数百人が、シリア国内で本格化するとされている地上作戦を支援するために、シリアに派遣されたと主張している、と伝えた。

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア・イスラーム評議会「ロシアとの戦いはもっとも偉大なジハード」(2015年10月1日)

トルコで活動するシリア・イスラーム評議会は声明を出し、ロシア軍がシリア領内での空爆を開始したことに関して「あからさまな内政干渉、侵略行為」と非難、「暴君を救済するため…攻撃と殺戮を行う占領軍であるロシア」に対して、「すべての勢力はあらゆる手段で戦闘を行わねばならず…、その戦いはもっとも偉大なジハードとみなされる」と発表した。

AFP, October 3, 2015、AP, October 3, 2015、ARA News, October 3, 2015、Champress, October 3, 2015、al-Hayat, October 4, 2015、Iraqi News, October 3, 2015、Kull-na Shuraka’, October 3, 2015、al-Mada Press, October 3, 2015、Naharnet, October 3, 2015、NNA, October 3, 2015、Reuters, October 3, 2015、SANA, October 3, 2015、UPI, October 3, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ドイツのメルケル首相「シリアの内戦はロシアの支援なしに終わらせることはできない」(2015年10月1日)

ドイツのアンゲラ・メルケル首相は、ドイツ統一25周年の祝典で演説を行い、シリア情勢に関して「シリアの内戦はロシアの支援なしに終わらせることはできない」と述べた。

メルケル首相は「シリア情勢は…ロシアがいて始めて解決し、ロシアがいなければ解決しないということを、何年も前からみなが知っている…。人々が帰宅できるように問題に対処すべきだ」と述べた。

ARA News(10月2日付)が伝えた。

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

サウジのジュバイル外相「アサドがいない移行期統治評議会を設置することによってのみ、シリアの危機を終わらせることができる」(2015年10月1日)

サウジアラビアのアーディル・ジュバイル外務大臣は国連総会で一般討論演説を行い、シリア情勢に関して「ジュネーブ合意に基づいた政治的解決を通じて、アサドがいない移行期統治評議会を設置することによってのみ、シリアの危機を終わらせることができる」と述べた。

『リヤード』(10月2日付)が伝えた。

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、al-Riyad, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラッカ革命家旅団はダーイシュ(イスラーム国)との戦いに向け「部族軍」を結成(2015年10月1日)

ユーフラテスの火山作戦司令室に参加するラッカ革命家旅団は声明を出し、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯のアラブ系部族とともに「部族軍」を結成し、ラッカ県でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を継続すると発表した。

Kull-na Shuraka', October 2, 2015
Kull-na Shuraka’, October 2, 2015

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米英仏独、トルコ、サウジ、カタールが共同声明でロシア軍のシリアでの爆撃開始を批判(2015年10月1日)

米国、英国、フランス、ドイツ、トルコ、サウジアラビア、カタールは共同声明を出し、ロシア軍によるシリア領内の空爆開始によって、シリア情勢がさらに悪化すると批判した。

声明はトルコ外務省を通じて発表され、「ロシア軍のシリアでの軍備増強、とりわけダーイシュ(イスラーム国)を標的とするのではなく、民家人の犠牲者を出している昨日(30日)以降のハマー、ヒムス、イドリブなどでのロシア空軍の空爆に対して深い懸念を表明する」と表明した。

AFP, October 2, 2015、AP, October 2, 2015、ARA News, October 2, 2015、Champress, October 2, 2015、al-Hayat, October 3, 2015、Iraqi News, October 2, 2015、Kull-na Shuraka’, October 2, 2015、al-Mada Press, October 2, 2015、Naharnet, October 2, 2015、NNA, October 2, 2015、Reuters, October 2, 2015、SANA, October 2, 2015、UPI, October 2, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ムアッリム外務在外居住者大臣がニューヨークでロシア、北朝鮮、キューバ、インド、アルジェリア、オマーンの外相と相次いで会談(2015年10月1日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住大臣(兼副首相)は、国連総会出席のために訪問中の米ニューヨークで、ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣、北朝鮮の李洙墉外務大臣、キューバのブルーノ・ロドリゲス・パリージャ外務大臣、インドのスシマ・スワラジ外務大臣、アルジェリアのラムターン・ルアマーミラ外務大臣、オマーンのユースフ・ビン・アラウィーと相次いで会談し、各国間関係などに関して意見を交わした。

ムアッリム外務在外居住者大臣は、ラブロフ外務大臣との会談にマヤーディーン(10月1日付)に対して、ダーイシュ(イスラーム国)やシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団への対応をめぐる分裂により、国際社会がテロへの対応に失敗していることに遺憾の意を示すとともに、「テロとの戦い」に関する一連の国連安保理決議を遵守し、テロに対峙すべきだと主唱した。

SANA(10月1日付)が伝えた。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Qanat al-Mayadin, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

サウジアラビアのムアッリミー国連代表がロシアによるシリア領内での爆撃停止を求める(2015年10月1日)

サウジアラビアのアブドゥッラー・ムアッリミー国連大使は、「テロとの戦い」への対応を協議するために招集されている安保理閣僚級会合(議長国ロシア)で、ロシアに対してシリアへの空爆を停止するよう求めた。

ムアッリミー国連大使は「ダーイシュ(イスラーム国)との戦いに最後になって参加したと主張している国々は、シリア政府、そしてその同盟者であるヒズブッラー、クドス軍団、そのほかの宗派主義的組織などの外国人武装テロ集団を支援しながら、それ(ダーイシュとの戦いへの参加)をすることなどできない」と述べた。

ムアッリミー国連大使はまた「ロシアがハマー県、ヒムス県で行った軍事作戦に深い懸念を表明する。我々は軍事作戦の即時停止と再開しないための保証を求める」と付言した。

ムアッリミー国連代表は、シリア国内におけるテロ拡散や過激派の台頭が、サウジアラビア、トルコ、カタールが行っているイスラーム過激派への支援ではなく、「「樽爆弾」投下、化学兵器使用など、シリア政府がシリア国民に対して行っている迫害、もっとも卑劣な犯罪にある」と主張し、「シリア政府の存続に体現されている問題を根絶するための広範な同盟の結成」を呼びかけた。

アサド大統領に関して、ムアッリム国連代表は「バッシャール・アサドと彼の体制は、いかなる「テロとの戦い」においても当事者とはなり得ない。なぜなら、彼こそがテロそのものを体現しているからだ」と述べた。

一方、サウジアラビア政府の政策に関しては、「ダーイシュに対する有志連合に積極的に参加している」と主張し、サウジアラビアによるイスラーム過激派支援について弁明しないまま、「イランが地域各国で追求する覇権主義、内政干渉、宗派主義紛争の助長の試みは歴史上もっとも卑劣な行為」と非難した。

『ハヤート』(10月2日付)が伝えた。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がアレッポ市東部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦(2015年10月1日)

アレッポ県では、SANA(10月1日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、フワイジーナ村各所のダーイシュ拠点を空爆した。

**

スワイダー県では、SANA(10月1日付)によると、カスル村、ラジャム・ダウラ村、サアド遺跡、サアド丘で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダイル・ザウル県では、ARA News(10月2日付)によると、ハワーイジュ・ズィヤーブ村で、ダーイシュ(イスラーム国)のリビア人メンバーの遺体が発見された。

**

ハサカ県では、ARA News(10月2日付)によると、ハサカ市郊外のアブドゥルアズィーズ山一帯、タッル・タムル町一帯、シャッダーディー市一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、有志連合が同地を空爆した。

**

米中央軍(CENTCOM)は、10月1日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して28回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は8回におよび、ハサカ市近郊(6回)、タドムル市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、October 2, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市のYPG支配地域(シャイフ・マクスード地区)をヌスラ戦線が砲撃(2015年10月1日)

アレッポ県では、ARA News(10月1日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線が、西クルディスタン移行期民政局が支配下に置くアレッポ市北部のシャイフ・マクスード地区を砲撃し、子供1人が死亡した。

一方、SANA(10月1日付)によると、ナイラブ航空基地一帯、ラドワーニーヤ村、アルバイド村、ジャッブール村、アイン・ジャマージマ村、タッル・イスタブル村、ナアーム丘一帯、タッル・ハッターバート村、ハーン・アサル村、マンスーラ村、シャイフ・ルトフィー村、アレッポ市シャッアール地区、カルム・ジャバル地区、サーフール地区、旧市街、ラーシディーン地区、バニー・ザイド地区、ハナーヌー地区、カルム・タッラーブ地区、カーディー・アスカル地区、ナアナーイー広場一帯、マルジャ地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

クナイトラ県では、SANA(10月1日付)によると、ジュャバーター・ハシャブ村、タルジャナ村一帯で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、SANA(10月1日付)によると、サムリーン村、インヒル市、ジャースィム市、ハーッラ丘、アクラバー村、ヒルバト・ガザーラ町西方で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの剣旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラタキア県では、SANA(10月1日付)によると、シリア軍がマリージュ村、マールーニーヤート村で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線、海岸自由人旅団、シャーム自由人イスラーム運動と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

YPGは、ダーイシュ(イスラーム国)とヌスラ戦線などのテロ組織と戦うため、ロシアに武器支援と連携を要請(2015年10月1日)

『ハヤート』(10月2日付)、ズハイリー・ニュース(10月1日付)などによると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊のスィーバーン・ハンムー総司令官は、人民防衛隊がロシアに対して、ダーイシュ(イスラーム国)やヌスラ戦線と戦うための武器供与、連携を要請していることを明らかにした。

Kull-na Shuraka', October 1, 2015
Kull-na Shuraka’, October 1, 2015

ハンムー司令官はまた、シリア人権監視団のインタビューに応じ、「シリアをめぐる紛争が10年は続くだろう」との見解を示した。

ロシア軍によるシリア領内での空爆開始前に行われたこのインタビューのなかで、ハンムー司令官は、「(シリアの紛争の)解決は今や、シリア人の手中にはない。解決は、紛争を続ける諸外国にかかわる問題であり、我々はこの紛争が、(中東の)地図を変更するための戦争だと見ている…。残念ながら、今起きていることは、シリアの国土をめぐる「巨人」(大国)どうしの紛争だと言える。それは第3次世界大戦のようなもので、そこでは大国が世界を分割するために争い合っている…。我々は残念ながら、この紛争が長期戦になり、10年は続くだろうと見ている」と述べた。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015、Zuhairinews, October 1, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍はCIAが支援する「山地の鷹旅団」の教練キャンプを爆撃(2015年10月1日)

『ハヤート』(10月2日付)は、イドリブ県で活動する山地の鷹旅団のハサン・ハーッジ・アリー司令官が、ロシア空軍による空爆で、米CIAの監督のもと自身らが運営している教練キャンプが標的となったと主張している、と伝えた。

アリー司令官によると、ロシア軍はこの訓練キャンプ一帯を2度にわたり空爆し、ミサイル約20発が着弾したという。

山地の鷹旅団は、「自由シリア軍」と目されているが、アレッポ県ではアレッポ・ファトフ作戦司令室に参加、またイドリブ県ではアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団、ジュンド・アクサー機構などからなるファトフ軍とともに戦闘に参加している。

Kull-na Shuraka', October 2, 2015
Kull-na Shuraka’, October 2, 2015

**

米共和党のジョン・マケイン上院議員は、ロシア軍がシリア領内で開始した空爆に関して、米CIAがダーイシュ(イスラーム国)との戦闘のために教練、資金援助を行ってきた反体制武装集団の拠点が攻撃を受けたと述べた。

**

ARA News(10月2日付)によると、ハマー県でのロシア軍の空爆では、イッザ連合が標的となり、住民2人が死亡、また同連合に所属する戦闘員10人が負傷したという。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、October 2, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍がヒムス県、ハマー県、イドリブ県を12回にわたり爆撃、シリア軍も3県での爆撃を実施(2015年10月1日)

RT(10月1日付)、スプートニク通信(10月1日付)などによると、ロシア国防省のイゴール・コナシンコフ報道官は、ロシア軍が30日に引き続き、ロシア軍がシリア領内のダーイシュ(イスラーム国)やアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などの拠点を12回にわたり空爆した、ことを明らかにした。

コナシンコフ報道官はこの空爆に関して、「イドリブ市近郊でテロリストの拠点、弾薬庫、ハマー市近郊の司令部3カ所を破壊した…。また、ヒムス県北部の爆弾弾薬製造工場を直接空爆で破壊した」と述べた。

イドリブ県での空爆では、マアッラト・ヌウマーン市の教練キャンプ、武器庫に対して5回の攻撃を行われたという。

ロシア軍が空爆をしたとされる地域は、アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線、ジュンド・アクサー機構、シャーム自由人イスラーム運動などからなるファトフ軍、あるいはこれらの組織および連携する反体制武装集団の活動地域。

また、コナシンコフ報道官は、シリア国内のダーイシュに対するロシア軍の作戦には戦闘機とヘリコプター50機以上が参加していることを明らかにするとともに、空爆が、住宅地域から離れた場所を標的とし、また無人航空機や衛星などによる偵察により、ダーイシュの拠点に関する情報を確実に入手したうえで攻撃が行われていることを強調した。

クッルナー・シュラカー(10月1日付)によると、ロシア軍が空爆したのはカフルナブル市郊外のヒルバ村。

**

一方、SANA(10月1日付)によると、シリア軍はハマー県のラターミナ町、マンスーラ村を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、ロシア軍による空爆と並行するかたちで、アトシャーン村一帯を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

イドリブ県でも、シリア軍は、ロシア軍による空爆と並行するかたちで、ムハムバル村、タマーニア町、マジャース村、アブー・ズフール町、ジルス・シュグール市・フライカ村街道、スカイク村にあるファトフ軍拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

ヒムス県では、シリア軍は、ロシア軍の空爆と並行するかたちで、カルヤタイン市、バーリダ地区、シャーイル・ガス採掘所一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、タドムル市郊外のワーディー・ザカーラー南東部でダーイシュの車輌を攻撃、さらにウンク・ハワー村ではダーイシュの拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらにシリア軍は、ロシア軍の空爆と並行するかたちで、ラスタン市一帯、タイバ村、ガントゥー市、タルビーサ市で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

米国防総省のスティーブ・ウォーレン報道官は、シリア領内での有志連合とロシア軍の偶発的な衝突を回避するための米ロシア両軍の協議が開始されたと発表した。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、Sputnik News, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシアのラブロフ外務大臣「ロシア軍の爆撃は有志連合とまったく同じで、ダーイシュ(イスラーム国)とヌスラ戦線を標的としている」(2015年10月1日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、国連総会出席のため訪問中のニューヨークで、シリア領内でのロシア空軍の空爆開始に関して、有志連合と同様に、ダーイシュ(イスラーム国)とアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などのテロ組織を標的とした作戦であることを改めて強調した。

ラブロフ外務大臣は「シリアでのロシアの作戦は、テロとの戦いが目的であり、いかなる当事者も支援していない…。シリアでの我々の作戦は、アサド大統領の要請を受けたものであり、ロシア連邦議会の決議に基づいている」と述べた。

また「欧米諸国の有志連合のシリア領内での活動は法的根拠を有さない。主権国家領内での軍事活動は、その国の政府の要請、ないしは国連の要請がなければ行うことはできない」と付言した。

そのうえで「我々は、ダーイシュ、そしてその他のテロ組織と戦う。これは米国の姿勢とまったく同じものだ…。有志連合は常に、ダーイシュ、ヌスラ戦線、そしてそのほかのテロリストを標的としていると言ってきた。我々の姿勢はこれと同じであり、我々と有志連合の姿勢は一つだ。

RT(10月1日付)が伝えた。

**

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は記者会見で、30日にロシア軍がシリア領内で開始した空爆に関して、シリア軍との連携のもとに、テロ組織を標的としていると述べ、「穏健な反体制派」や民間人に「無差別空爆」をしているとの欧米諸国の高官やメディア、一部の反体制派の批判を否定した。

ペスコフ報道官は「シリア国内でのロシア空軍の空爆作戦の成果を評価するのは時期尚早だ」としたうえで、この空爆によって、ロシア政府がダーイシュ(イスラーム国)をはじめとするテロ組織と戦うシリア軍を支援することをめざしていることを改めて明らかにした。

ペスコフ報道官はまた、「ロシア空軍はシリア国内でのテロ組織との戦いに参加している」と強調し、欧米諸国の高官やメディア、一部反体制派による主張が歪められており、事実無根だと反論した。

**

RT(10月1日付)によると、ロシア外務省は、地中海に展開するロシア海軍の強襲揚陸艦をシリア領内でのテロ組織に対するロシア空軍の作戦に投入すると発表した。

ロシア軍筋によると、ロシア海軍黒海艦隊の作戦参加は、タルトゥースの軍港、ラタキア県内の臨時空軍基地(フマイミーム航空基地)への技術支援拠点の防衛、海軍の特殊部隊の派遣などが目的だという。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、RT, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

NATO事務総長「ロシア軍のシリアでの爆撃がダーイシュ(イスラーム国)を標的としていないとの報告に懸念している」(2015年9月30日)

NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は、ロシア軍によるシリア領内での空爆開始に関して、「ロシア軍のシリアでの空爆がダーイシュ(イスラーム国)を標的としていないとの報告に懸念している」と述べた。

ARA News(10月1日付)が伝えた。

AFP, October 1, 2015、AP, October 1, 2015、ARA News, October 1, 2015、Champress, October 1, 2015、al-Hayat, October 2, 2015、Iraqi News, October 1, 2015、Kull-na Shuraka’, October 1, 2015、al-Mada Press, October 1, 2015、Naharnet, October 1, 2015、NNA, October 1, 2015、Reuters, October 1, 2015、SANA, October 1, 2015、UPI, October 1, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市シャイフ・マクスード地区でYPGとアル=カーイダ系のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘が再開(2015年9月30日)

アレッポ県では、ARA News(9月30日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が最近になって完全制圧し、シリア政府支配地域とを結ぶ通行所が開放されたアレッポ市シャイフ・マスキーン地区に対して、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動が再び攻撃、人民防衛隊と交戦した。

ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の攻撃は、アレッポ・ファトフ作戦司令室の人民防衛隊の停戦合意後、数時間足らずで再開された。

AFP, September 30, 2015、AP, September 30, 2015、ARA News, September 30, 2015、Champress, September 30, 2015、al-Hayat, October 1, 2015、Iraqi News, September 30, 2015、Kull-na Shuraka’, September 30, 2015、al-Mada Press, September 30, 2015、Naharnet, September 30, 2015、NNA, September 30, 2015、Reuters, September 30, 2015、SANA, September 30, 2015、UPI, September 30, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イドリブ県でヌスラ戦線とアジュナード・シャーム・イスラーム連合が交戦(2015年9月30日)

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(9月30日付)によると、トルコ国境に近いダーナー市にあるシャリーア委員会で、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線とジハード主義組織のアジュナード・シャーム・イスラーム連合が交戦し、ヌスラ戦線メンバー1人が死亡、シャリーア委員会の3人が負傷した。

両者の戦闘は、シャリーア委員会が外国人戦闘員に協力する民間人複数名を拘束したことに異議を唱えて、ヌスラ戦線がシャリーア委員会の本部を襲撃、本部を警護していたアジュナード・シャーム・イスラーム連合と交戦したことで激化したという。

AFP, September 30, 2015、AP, September 30, 2015、ARA News, September 30, 2015、Champress, September 30, 2015、al-Hayat, October 1, 2015、Iraqi News, September 30, 2015、Kull-na Shuraka’, September 30, 2015、al-Mada Press, September 30, 2015、Naharnet, September 30, 2015、NNA, September 30, 2015、Reuters, September 30, 2015、SANA, September 30, 2015、UPI, September 30, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がアレッポ市東部でダーイシュ(イスラーム国)と交戦(2015年9月30日)

アレッポ県では、SANA(9月30日付)によると、ダイル・ハーフィル市、バクジャ村、発電所一帯、ブラート村、サーリヒーヤ村、ジャッブール村、シャイフ・ルトフィー村、タッル・ハッターバート村、ナアーム丘一帯、サブイーン村、アイユーブ村、航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ARA News(9月30日付)によると、米トルコ領政府が設置合意した北部「安全地帯」内のサンダフ村に潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)をシャーム戦線が撃退し、戦闘員30人を殲滅した。

**

ダイル・ザウル県では、ARA News(10月1日付)によると、ダイル・ザウル市とハサカ市を結ぶ街道上で、ダーイシュ(イスラーム国)のチェチェン人司令官(アミール)1人を含むダーイシュ・メンバー5人の遺体が発見された。

5人は2ヶ月前にダイル・ザウル市内で拉致され、行方不明になっていたという。

**

ハサカ県では、ARA News(10月1日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハサカ市郊外で、男性2人を「国防隊に所属」しているとの罪で処刑した。

**

米中央軍(CENTCOM)は、9月30日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は1回で、マーリア市近郊のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, September 30, 2015、AP, September 30, 2015、ARA News, September 30, 2015、October 1, 2015、Champress, September 30, 2015、al-Hayat, October 1, 2015、Iraqi News, September 30, 2015、Kull-na Shuraka’, September 30, 2015、al-Mada Press, September 30, 2015、Naharnet, September 30, 2015、NNA, September 30, 2015、Reuters, September 30, 2015、SANA, September 30, 2015、UPI, September 30, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

クナイトラ県で「堪え忍ぶ者たちに吉報をもたらせ」合同作戦司令室の攻勢続く(2015年9月30日)

クナイトラ県では、マサール・プレス(9月30日付)によると、反体制武装集団が、同県の県庁所在地バアス市制圧に向けて、ハムリーヤ丘、アフマル丘、ハーン・アルナバ市近郊に対して砲撃を強化した。

これに対して、シリア軍は、「堪え忍ぶ者たちに吉報をもたらせ」合同作戦司令室によって制圧されたタルジャナ中隊展開地域一帯、アマル農場、ジュャバーター・ハシャブ村、タルジャナ村を「樽爆弾」などで空爆するとともに、ダマスカス郊外県サフナーヤー市、ジャルマーナー市一帯の国防隊、人民諸委員会を増援部隊として同地に派遣した。

一方、SANA(9月30日付)によると、シリア軍と人民防衛諸組織が、タルジャナ村、一帯で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線、ナワー自由人大隊などと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

これに対して、ヌスラ戦線はハドル村、ハーン・アルナバ市、ハラファー村に対して砲撃を加えた。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーヒヤト・アサド町一帯で、シリア軍、国防隊が、イスラーム軍などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

シリア軍はまた、ダーライヤー市に対して「樽爆弾」約40発を投下した。

**

アレッポ県では、SANA(9月30日付)によると、マンスーラ村、アレッポ市カルム・マイサル地区、カルム・ジャバル地区、ライラムーン地区、ブスターン・バーシャー地区、サーフール地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、SANA(9月30日付)によると、ダルアー市Syriatelビル一帯で、シリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, September 30, 2015、AP, September 30, 2015、ARA News, September 30, 2015、Champress, September 30, 2015、al-Hayat, October 1, 2015、Iraqi News, September 30, 2015、Kull-na Shuraka’, September 30, 2015、al-Mada Press, September 30, 2015、Masar Press Agency, September 30, 2015、Naharnet, September 30, 2015、NNA, September 30, 2015、Reuters, September 30, 2015、SANA, September 30, 2015、UPI, September 30, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコのダウトオール首相「シリア紛争の解決策を考えるのであれば、いかなる者であれアサドのいないシリアを考えねばならない」(2015年9月30日)

トルコのアフメト・ダウトオール首相は30日、国連総会で一般討論演説を行った。

シリア情勢に関して、ダウトオール首相は以下の通り述べた。

「国連は、ボスニア、ルワンダなどでの地域紛争、シリアで過去4年にわたり続いている紛争において、人々を「地獄の苦しみ」から救い出すことに失敗してしまった…。国際社会は速やかに、シリア難民の安全をはく補するために、彼らの祖国に「安全地帯」を設定するために行動しなければならない」。

「シリアにおける悲劇は、シリア国民が自らの意思を真に代表し、その存在に完全に満足することができる正統な政府を持つことなくして終わることはないだろう。シリア紛争の解決策を考えるいかなる者も、アサドのいないシリアを作ることを考えねばならない」。

「トルコは、ISIS、PKKを含むあらゆるテロと戦っている。我々の対テロ努力と国際社会への貢献は、同盟国には周知のことである」。

『デイリー・サバフ』(9月30日付)が伝えた。

Daily Sabah, September 30, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ファビウス仏外相「民間人と穏健な反体制派ではなく、ダーイシュ(イスラーム国)とアル=カーイダ系組織のみを攻撃すべき」(2015年9月30日)

フランスのローラン・ファビウス外務大臣は記者会見で、シリア領内でのロシア軍による空爆開始に関して、民間人と「穏健な反体制派」を標的とせず、ダーイシュ(イスラーム国)とアル=カーイダ系組織にのみ攻撃を限定すべきだと述べた。

ファビウス外務大臣は「もちろん、ダーイシュ(イスラーム国)と一致団結して全力で戦わねばならない。また我々に参加したいという者は、以下の条件を満たせば歓迎される。空爆がダーイシュなどのテロ組織に対して行われること。民間人、穏健な反体制派を標的としないこと」と述べた。


AFP, September 30, 2015、AP, September 30, 2015、ARA News, September 30, 2015、Champress, September 30, 2015、al-Hayat, October 1, 2015、Iraqi News, September 30, 2015、Kull-na Shuraka’, September 30, 2015、al-Mada Press, September 30, 2015、Naharnet, September 30, 2015、NNA, September 30, 2015、Reuters, September 30, 2015、SANA, September 30, 2015、UPI, September 30, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハモンド英外務相が国連総会で演説「アサドが、移行期の開始時であれ、移行期中であれ、去ることで、傷ついた人々を癒やすことができる」(2015年9月30日)

英国のフィリップ・ハモンド外務大臣は30日、国連総会で一般討論演説を行った。

シリア情勢に関して、ハモンド外務大臣は以下の通り述べた。

「シリアの危機は、暴力的な過激主義…移民問題の双方において世界全体に反響をもたらしている。これらの脅威を恒久的に解決するには、シリアに恒久的な平和と安定をもたらす以外にはない。こうした安定を実現したいのなら、我々は紛争に人道的な影響を及ぼすべくこれまで以上に行動しなければならない。しかしシリアがこの危機から脱するための航路をたどれるようにするには、我々は何よりもまず、シリアがどのように安定へといたるのかをはっきりさせねばならない」。

「シリアを危機に陥れたのはアサド政権だ。平和的に抗議する人々への残虐な弾圧…、「樽爆弾」の無差別使用へといたる民間人に対する無差別攻撃が根本原因だ。アサド政権は、過激主義、とりわけISILが台頭する環境を創り出した。だから、我々はISILというガンを征するためにアサドという毒を飲むべきだとの忠告を拒否する」。

「紛争当初、ジハード主義者を解き放ったのはアサドだ。今でも彼らとの取引を続けているのはアサドだ。アサドの軍はそれ以外の当事者よりも多くの民間人を毎月殺している」。

「アサドは、ISILに戦闘員を勧誘するもっとも重要な戦闘員(sergeants)の一人だ。彼の軍は穏健な反体制派や民間人の拠点を破壊するために照準を合わせいる。ISILと戦うためにアサドと同盟を結ぶいかなる試みもISILを強化し、アサド政権に対するスンナ派抵抗運動の事実上の指導者にしたてあげてしまう」。

「我々はシリア国民に、ISILのテロとアサドの専制から自由な未来を保障しなければならない。なぜなら、シリアは、代議的な政府、すなわちISILと軍事的に戦うために国際社会と行動できる政府を持つことができれば、暴力的な過激主義を圧倒するもっとも有効なパートナーとなり得るからだ」。

「それゆえ、アサドとその取り巻きが今行うことができる最大の貢献とは…、政治的移行を可能とするように退くことであり、それにより内戦が終わり、シリア人がイスラーム過激主義との戦いにおいて一つになることを可能とする」。

「過去数週間、シリア国内の現実は変化した。ロシアの介入が政権の指揮を高め、その能力を高めた。ロシアは、このように公然とアサドを支えるという重責を担っているが…、この間もアサドは自国民に対してテロを続けている。国際社会はロシアに、樽爆弾…、化学兵器の使用を停止させるための影響力をこれまで以上に行使することを期待している」。

「我々は、ロシアがISILに対して武力を行使するとの意思を耳にしてきた。そして我々はこれを歓迎する。しかし…、これと同じ武力を行使して、アサド政権の弾圧に抵抗する穏健な反体制派を攻撃するのであれば、ISILとの戦いにおいて効果的な一員となることは不可能だ」。

「明確に言うのなら、政権を支援する行動は、シリアでISILに対する戦いを効果的に行うことと両立しない。これは道義的な判断ではなく、プラグマティックな判断による」。

「ロシアの空爆の標的は、慎重に選択されていたとは言えない…。シリアで今朝行われた軍事行動がISILとアル=カーイダ系組織に対するもので、アサド政権に抵抗する穏健な反体制派ではない。ロシアは、国際社会に対してそう明言できるかが重要だ」。

「シリア国民はアサドがとどまるか去るかを決めるべきだということも耳にする。しかし、こうしたことは幻想だと言わねばならない。そうした発言は現地の現実を無視している。25万人が死亡し、120万人が難民となった国で公正な選挙などどのようにしてできるのか? 彼らのほとんどは国外にいる」。

「アサドが、移行期の開始時であれ、移行期中であれ、去ることで、傷ついた人々への癒やしを始めることができる。アサド抜きの新たな政府が支配する新たなシリアへといたる政治プロセスに着手することができれば、そのとき反体制派の力をISILと戦うために向けることもできるだろう」。


英国政府ホームページ(2015年9月30日)をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

中国の王外相「シリア危機を政治的に解決するための機会を追求すべき」(2015年9月30日)

中国の王毅外交部長(外務大臣)は、国連安保理常任理事国会合で、シリア情勢に関して「一丸となってシリア危機を政治的に解決するための機会を追求すべきである。(紛争の)当事者たちは、これまで以上に政治的解決を実現への意思を示している」と述べた。

王外交部長はまた、開催に向けた準備が綴られているシリア政府と反体制派の和平交渉(ジュネーブ3)について、「こうした会合が開催し得るような環境を創り出すため行動すべきであり…、政治的解決に向けたプロセスを進めることが、すべての当事者による「テロとの戦い」に向けた連携強化に知ることになろう」と付言した。

そのうえで、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表による当事者どうしの仲介努力を支援すべきだと主唱した。

新華社通信(9月30日付)、ロイター通信(9月30日付)などが伝えた。


AFP, September 30, 2015、AP, September 30, 2015、ARA News, September 30, 2015、Champress, September 30, 2015、al-Hayat, October 1, 2015、Iraqi News, September 30, 2015、Kull-na Shuraka’, September 30, 2015、al-Mada Press, September 30, 2015、Naharnet, September 30, 2015、NNA, September 30, 2015、Reuters, September 30, 2015、SANA, September 30, 2015、UPI, September 30, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ケリー米国務長官「ロシア軍がダーイシュ(イスラーム国)壊滅を目的としていれば反対しない」(2015年9月30日)

ジョン・ケリー米国務長官は、シリア領内でのロシア軍による空爆開始に関して、ダーイシュ(イスラーム国)壊滅を目的としていれば反対しないと述べた。

ケリー国務長官は「ロシアの最近の行動、そして現在遂行中の行動が、この組織(ダーイシュ)を敗北させるための真摯な取り組みを反映したものであれば、我々はこうした努力を歓迎し、我々の作戦との衝突を回避するための方法を模索する用意がある」と述べた。

**

ジョシュ・アーネスト米ホワイトハウス報道官は、シリア領内でのロシア軍による空爆開始に関して、「ロシアが標的とした目標が何だったのか、ロシアが空爆した標的が何だったのかを言うことは時期尚早だ」としつつ、シリアの紛争に「軍事的解決」を強いることはロシアにはできないと述べた。

AFP, September 30, 2015、AP, September 30, 2015、ARA News, September 30, 2015、Champress, September 30, 2015、al-Hayat, October 1, 2015、Iraqi News, September 30, 2015、Kull-na Shuraka’, September 30, 2015、al-Mada Press, September 30, 2015、Naharnet, September 30, 2015、NNA, September 30, 2015、Reuters, September 30, 2015、SANA, September 30, 2015、UPI, September 30, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍によるシリア領内での爆撃開始をめぐるロシア政府の動き(2015年9月30日)

ヴラジミール・プーチン大統領は、シリア領内のダーイシュやアル=カーイダ系組織へのロシア軍の空爆開始に関して「ロシアにジハード主義者たち(の脅威)が及ばないよう、シリアのジハード主義者を壊滅するために先手を打って行動する」と述べた。

プーチン大統領は「国際テロリズムと戦う唯一の正しい方法は、先制的に行動し、テロリストによって掌握されている場所で彼らと戦闘、壊滅し、彼らが我々のもとにまで到達することを待たないことだ」と述べた。

『ハヤート』(10月1日付)が伝えた。

**

ロシアのセルゲイ・イワノフ大統領府長官は、シリア政府がロシア大統領に正式に「テロとの戦いのための軍事支援」を要請してきたとしたうえで、ロシア連邦議会がこの要請を審議するための臨時会を開催、全会一致で、プーチン大統領による国外での軍事力行使を承認したと発表した。

連邦議会の臨時会は非公式で行われ、数分で法案審議と採決を終了したという。

イワノフ大統領府長官はまた、地上軍派遣の是非に関して、「地上部隊の派遣は検討されていない」と述べ、否定した。

**

『ハヤート』(10月1日付)によると、ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、ロシア軍によるシリア領内での空爆に関して、第三国領内での武力行使は、国連安保理決議ないしはその国の正統な政府の要請に基づく必要があるとしたうえで、「ロシアは、シリア領内で唯一合法的に武力行使を行う国である」と述べた。

なお『ハヤート』(10月1日付)によると、ロシア軍による空爆開始と合わせて、ロシア外務省はイスラエルにその旨通知、またミハイル・ボグダノフ外務副大臣によると、数日中にすべての関係各国に空爆開始を通知するという。

**

『ハヤート』(10月1日付)は、ロシア正教会が、ロシア軍によるシリア領内でのダーイシュ(イスラーム国)、アル=カーイダ系組織への空爆を「聖なる戦い」と評し、支持を表明したと伝えた。

AFP, September 30, 2015、AP, September 30, 2015、ARA News, September 30, 2015、Champress, September 30, 2015、al-Hayat, October 1, 2015、Iraqi News, September 30, 2015、Kull-na Shuraka’, September 30, 2015、al-Mada Press, September 30, 2015、Naharnet, September 30, 2015、NNA, September 30, 2015、Reuters, September 30, 2015、SANA, September 30, 2015、UPI, September 30, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がシリア軍戦闘機とともにシリア中部のダーイシュ(イスラーム国)とヌスラ戦線の拠点に対して爆撃を開始(2015年9月30日)

SANA(9月30日付)は、シリア軍消息筋の話として、テロとの戦いとダーイシュ(イスラーム国)根絶にかかるシリアとロシアの合意を実施するかたちで、ロシア空軍がシリア空軍の支援を受け、シリア中部のダーイシュ拠点複数カ所に正確な空爆を行った、と伝えた。

SANA, September 30, 2015
SANA, September 30, 2015

同消息筋によると、空爆は、ヒムス県のラスタン市、タルビーサ市、ザアフラーナ村、ダイル・フール村、ハマー県のトゥルール・ハムル村、アイドゥーン村、サラミーヤ市一帯のダーイシュ拠点に及んだ。

このうちラスタン市、タルビーサ市、ザアフラーナ村、ダイル・フール村は、ダーイシュではなく、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の支配地域である。

これに関して、ロシア国防省のイゴール・コナシンコフ報道官はスプートニク通信(9月30日付)に対して、「ロシア軍戦闘機は今日(30日)、シリア領内のダーイシュ拠点8カ所に対して、約20回の空爆を行い、テロ組織の司令拠点…、武器弾薬燃料庫を破壊した」ことを明らかにした。

コナシンコフ報道官によると、「すべての空爆は、航空偵察とシリア軍参謀委員会のデータ照会後に実施された」という。

コナシンコフ報道官はこの発表に先立って、ロシア航空宇宙防衛軍の航空機が、シリア領内でのダーイシュ拠点に対する空爆を行うための作戦(偵察活動)を開始したことを明らかにしていた。

なお、20回という空爆回数は、2014年9月に米国がシリア領内で開始した空爆回数(1日平均3~5回程度)に比べ、4~6倍の規模。

一方、『ハヤート』(10月1日付)は、シリアの治安機関高官筋の話として、「ロシア空軍とシリア空軍の戦闘機は水曜日(29日)、複数回の空爆を行い、ハマー県、ヒムス県、ラタキア県のテロリストの拠点複数カ所を攻撃した」と伝えた。

同消息筋によると、両国空軍が空爆を行ったのは、ラタキア県のガマーム村、ズワイド山、ダイル・ハンナー村、ハマー県のラターミナ町、カフルズィーター市、ヒムス県のラスタン市、タルビーサ市。

これらの地域はいずれも、アル=カーイダ系組織のヌスラ戦線や、同じくアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動、ジュンド・アクサー機構などからなるファトフ軍の活動地域。

**

クッルナー・シュラカー(9月30日付)は、反体制活動家らが撮影した空爆の動画(https://youtu.be/UXsH50NrF1Ehttps://youtu.be/oqJPVlDdLek)、写真を転載した。

Kull-na Shuraka', September 30, 2015
Kull-na Shuraka’, September 30, 2015
Kull-na Shuraka', September 30, 2015
Kull-na Shuraka’, September 30, 2015
Kull-na Shuraka', September 30, 2015
Kull-na Shuraka’, September 30, 2015
Youtube, September 30, 2015
Youtube, September 30, 2015



シリア人権監視団は、ロシア空軍が攻撃を行ったタルビーサ市で、子供1人と女性2人を含む27人が空爆によって死亡したと発表した。

またドゥラル・シャーミーヤ(9月30日付)も、ロシア軍による攻撃が行われたザアフラーナ村で、住民8人が死亡したと伝えた。

さらに、トルコのイスタンブールでシリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ代表は訪問先の米ニューヨークからツイッターで、「ロシア軍はダーイシュ、アル=カーイダとつながりのある組織が存在しない地域を標的とし、少なくとも36人が死亡した」とつぶやいた。

ハウジャ代表によると「今日、ロシア軍の標的となったヒムス県内の地域は、1年前にダーイシュが敗退した地域」なのだという。

**

SANA(9月30日付)はまた、ロシア軍による空爆と並行して、シリア軍がヒムス県郊外のダーイシュとヌスラ戦線の拠点、車列に対して空爆を行ったと伝えた。

シリア軍が空爆を実施したのは、ダーイシュの支配下にあるシャーイル・ガス採掘所一帯、ハンヌーラ村、カルヤタイン市、ヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の支配下にあるカンヌ山一帯(ラスタン市郊外)で、これにより拠点などを破壊、複数の戦闘員を殺傷したという。

一方、ハマー県では、シリア軍がラターミナ町、カフルズィーター市・ザカート村間の街道でシャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍の拠点、車列を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、バリーギート村、ムーリク市東部に対しても空爆を行った。

シリア人権監視団によると、ラターミナ町の空爆では死傷者はなかった。

なお、シリア人権監視団によると、シリア軍はマンスーラ村、タッル・ワースィト村に対しても空爆・砲撃を行った。

**

このほか、SANA(9月30日付)によると、ヒムス県ヒムス市のマハッタ(鉄道駅)地区、アルメニア地区、ワーディー・ザハブ地区、警察住宅地区など(いずれもシリア政府支配地域)に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾11発が着弾し、1人が死亡、19人が負傷した。

一方、シリア人権監視団は、ヌスラ戦線とともにヒムス県ラスタン市一帯で活動するタウヒード軍の司令官(第313旅団司令官)の一人ハサン・ハシュファ氏、ザフラーナ村法廷のアブドゥルムハイミン・アーガー裁判長が25日に何者かに暗殺されたと発表した。

AFP, September 30, 2015、AP, September 30, 2015、ARA News, September 30, 2015、Champress, September 30, 2015、al-Durar al-Shamiya, September 30, 2015、al-Hayat, October 1, 2015、Iraqi News, September 30, 2015、Kull-na Shuraka’, September 30, 2015、al-Mada Press, September 30, 2015、Naharnet, September 30, 2015、NNA, September 30, 2015、Reuters, September 30, 2015、SANA, September 30, 2015、Sputnik News, September 30, 2015、UPI, September 30, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.