ジャブール部族の使節団が北・東シリア自治局ジャズィーラ地域のアラブ系、クルド系の部族の代表とともに、シリア民主軍傘下のハサカ軍事評議会本部を訪問、国防隊のハンムー司令官の処罰(殺害)への謝意を伝える(2023年9月26日)

ANHA(9月26日付)は、ジャブール部族の使節団が、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域のアラブ系、クルド系の部族の代表とともに、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のハサカ軍事評議会本部を訪れ、国防隊アブドゥルカーディル・ハンムー司令官の処罰(殺害)に際してシリア民主軍が行った努力に対する謝意と伝えるとともに、同軍がシリア北部および東部の住民にとっての「安全弁」であると賞賛した。

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内務省は声明を出し、ハサカ県での任務遂行中に負傷していた特殊部隊の士官アリー・ジャウダト・ディーブ名誉少佐が死亡したと発表した。

ディーブ名誉少佐は、アブドゥルカーディル・ハンムー司令官が率いる国防隊との交戦で負傷していた。

SANA(9月26日付)が伝えた。

AFP, September 26, 2023、ANHA, September 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2023、‘Inab Baladi, September 26, 2023、Reuters, September 26, 2023、SANA, September 26, 2023、SOHR, September 26, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構、アウラーン自由人、シャフバー連合がシリア国民軍との戦闘の末、トルコ占領下のアレッポ県北部各所を制圧(2023年9月26日)

アレッポ県では、イナブ・バラディー(9月26日付)によると、トルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市であるアアザーズ市に近いダービク村、スーラーン・アアザーズ町、カルジャブリーン村で、シリア国民軍の第2軍団諸派と、同軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の傘下で活動し、シャーム解放機構ともつながりがあるシャフバー連合が交戦した。

ダービク村では、市街戦が行われ、一部住民が避難を余儀なくされた。

一方、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動・東部地区(アウラーン自由人)、シャフバー連合がスーラーン・アアザーズ町、ダービク村、バルアーン村の大部分、アフティームラート村、ドゥワイビク村などで、シリア国民軍のスルターン・ムラード師団と激しく戦闘、スーラーン・アアザーズ町、ダービク村、バルアーン村の大部分、アフティームラート村を制圧した。

また、これらの武装組織は、「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つバーブ市近郊のナアマーン村、ザーヒリーヤ村、アシュドゥード村、ジャラーブルス市に近いシャイーナ村、サーブーニーヤ村、ブーザーン村などでシリア国民軍と交戦、バーブ市近郊のタンヌーザ村、ハッジ・クーサー村、ダーヒリーヤ村、ジャラーブルス市近郊のバウラーニーヤ村、シャイーナ村、サーブーニーヤ村を制圧した。

なお、一連の戦闘で、死者は11人(うちシャーム解放機構側は5人、シリア国民軍のスルターン・ムラード師団とシャーム自由人イスラーム運動アブー・ハイダル・マスカナ派は6人)となり、数十人が捕虜となった。

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シリア人権監視団によると、シャーム解放機構などによる軍事攻勢を受け、バーブ市では住民数十人が「ジャウラーニーに災いあれ、お前なんか要らない」といったシュプレヒコールを連呼し、抗議の意思を示した。

AFP, September 26, 2023、ANHA, September 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2023、‘Inab Baladi, September 26, 2023、Reuters, September 26, 2023、SANA, September 26, 2023、SOHR, September 26, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ズィーバーン町でアラブ系部族の民兵とシリア民主軍の攻防戦が続く(2023年9月26日)

ダイル・ザウル県では、イナブ・バラディー(9月26日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるズィーバーン町でアラブ系部族の民兵と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が攻防戦を続けた。

また、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸のアシャーラ市方面から、26日早朝に武装グループが東岸への潜入を試みたが、シリア民主軍がこれを撃退した。

シリア民主軍の広報センターは声明を出し、この武装グループを迎撃した際に、兵士3人が死亡したと発表した。

AFP, September 26, 2023、ANHA, September 26, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 26, 2023、‘Inab Baladi, September 26, 2023、Reuters, September 26, 2023、SANA, September 26, 2023、SOHR, September 26, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ユーフラテス川東岸でアラブ系部族が再び蜂起、シリア政府支配地からも砲撃が行われるなか、シリア民主軍との間で激しく交戦(2023年9月25日)

ダイル・ザウル県では、イナブ・バラディー(9月25日付)によると、アラブ系部族の民兵が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるズィーバーン町一帯に設置されている人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の陣地3ヵ所を同時に襲撃した。

この襲撃の数時間前、シリア民主軍の特殊部隊の増援部隊が派遣され、その一部がジュダイド・アカイダート村に集結していた。

東部特派員(ムラースィル・シャルキーヤ)ネットで活動するアレッポ県東部在住のメディア活動家のハイラート・ハラフ氏によると、カルアーン部族の民兵が、23日にアレッポ県ジャラーブルス市近郊で、シリア民主軍の狙撃手によって部族のメンバー1人を殺害されたことへの報復として、ダイル・ザウル県内のシリア民主軍の陣地を襲撃、デイル・アウル・ナウはX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/DeirEzzorNow/)で、部族の民兵がズィーバーン町一帯に設置されているシリア民主軍の陣地14ヵ所のうち10ヵ所を制圧したと発表した。

これに対して、シリア民主軍はスブハ村、ダフラ村、アブリーハ村、ブサイラ市、タヤーナ村で外出禁止令を発出、モスクのミナレットから拡声器を通じて、外出禁止令に違反した者は狙撃手が標的とすると住民に対して警告した。

シリア民主軍に所属するハジーン軍事評議会もテレグラム(https://t.me/hajeendeeealzoor/)を通じてシュハイル村からバーグーズ村に至る地域で外出禁止令を発出したとする声明を発表した。

なお、アカイダード部族の部族長の1人でシリア民主軍に対する蜂起を指導するイブラーヒーム・ハフル氏は音声声明を出し、シリア民主軍によって奪われた地域を奪還するためにズィーバーン町への攻撃を開始すると宣言した。

シリア人権監視団によると、ハワーイジュ・ズィーバーン町、タヤーナ村、ズィーバーン町、マフカーン町、ハワーイジュ・マフカーン村、ハワーイジュ村でシリア民主軍と地元の武装集団が交戦した。

このうち、タヤーナ村では、地元の武装集団がシリア民主軍の拠点を襲撃、シリア民主軍の兵士が死傷、ズィーバーン町では地元の戦闘員2人が死亡、2人が負傷した。

またハワーイジュ村では、女性1人が流れ弾を受けて死亡した。

一方、シリア政府の支配下にあるユーフラテス川西岸からズィーバーン町に向かって砲撃が行われ、砲弾複数発が民家に着弾、住民4人が負傷した。

これに対して、シリア民主軍はユーフラテス川西岸のマヤーディーン市一帯などに配置されているシリア軍の陣地複数ヵ所を砲撃するとともに、無人航空機(ドローン)で爆撃を行った。

この戦闘に関して、ANHA(9月25日付)が伝えたところによると、シリア民主軍の広報センターは声明を出し、シリア軍に所属する二つの武装グループが、ユーフラテス川西岸のマヤーディーン市からの無差別砲撃に紛れるかたちで、東岸のズィーバーン町一帯に潜入、シリア民主軍が即日に安全と安定を確保するために必要な措置を講じ、住民を近隣の安全な地域に誘導、武装グループの攻撃を阻止、メンバーらを殲滅、投降させたと発表した。

シリア人権監視団によると、このほか、米主導の有志連合の航空機がダイル・ザウル県ユーフラテス川東岸に飛来、音速で旋回を続けた。

なお、シリア人権監視団によると、一連の戦闘での死者は23人(うち地元の戦闘員18人、シリア民主軍兵士5人、女性1人)、負傷者は42人(うちシリア軍の砲撃による民間人負傷者4人、地元の戦闘員26人、シリア民主軍兵士12人)に達した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるラッカ市で、同自治局傘下のラッカ民政評議会が両替商に営業保証金の支払いを求めてことに抗議して、両替商らがデモを行った。

AFP, September 25, 2023、ANHA, September 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2023、‘Inab Baladi, September 25, 2023、Murasil al-Sharqiya, September 25, 2023、Reuters, September 25, 2023、SANA, September 25, 2023、SOHR, September 25, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構のドローンでの攻撃を受け、ロシア軍がハマー県、イドリブ県を爆撃(2023年9月25日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が保有すると見られる所属不明の航空機1機がシリア政府の支配下にあるスカイラビーヤ市近郊のジャラーブ村を爆撃、複数の負傷者が出た。

これに対して、ロシア軍戦闘機複数機がシャーム解放機構の支配下にあるアンカーウィー村を複数回にわたって爆撃した。

一方、シャーム解放機構もシリア政府の支配下にあるジューリーン村一帯を砲撃とドローンで攻撃し、ドローンがナーウール・シャトハ村に投下したと見られる爆発物の爆発で、若い男性1人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機複数機がハマー県に対する爆撃を受けるかたちで、シャーム解放機構の支配下にあるハルーバ村一帯に対して3回の爆撃を実施した。

ハマー県とイドリブ県に対する爆撃は合計8回におよび、シャーム解放機構、新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・タウヒード、中国新疆ウィグル自治区出身者からなるトルキスタン・イスラーム党の陣地などが標的となった。

シリア軍も、シャーム解放機構の支配下にあるジスル・シュグール市各所を砲撃し、子供2人と女性2人(うち妊婦1人)を含む7人が負傷した。

これに対して、シャーム解放機構はシリア政府の支配下にあるミラージャ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害、1人を負傷させた。

AFP, September 25, 2023、ANHA, September 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2023、‘Inab Baladi, September 25, 2023、Reuters, September 25, 2023、SANA, September 25, 2023、SOHR, September 25, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県タッル・タムル町近郊を砲撃し、変電所が損害を受け、同町一帯で停電が発生(2023年9月25日)

ハサカ県では、ANHA(9月25日付)、SANA(9月25日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のタッル・タウィール村、タッル・アッターシュ村、ウンム・カイフ村、タッル・カラービート村を砲撃した。

ウンム・カイフ村一帯に対する砲撃で、66KWの変電所が損害を受け、タッル・タムル町一帯が停電となった。

SANA(9月26日付)によると、ハサカ県電力公社は26日に復旧作業を完了したと発表した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会がトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内のサイヤード丘一帯に潜入、シリア国民軍と激しく交戦した。

この戦闘で、シリア国民軍の戦闘員3人が死亡、4人が負傷した。

一方、ANHA(9月25日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のザイワーン村、タッル・アナブ村を砲撃した。

AFP, September 25, 2023、ANHA, September 25, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 25, 2023、‘Inab Baladi, September 25, 2023、Reuters, September 25, 2023、SANA, September 25, 2023、September 26, 2023、SOHR, September 25, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍が占領下のラッカ県タッル・アブヤド市近郊でシリア国民軍所属の東部自由人連合の拠点複数ヵ所を強襲し、メンバー5人を拘束(2023年9月24日)

ラッカ県では、ANHA(9月24日付)によると、トルコ軍がシリア国民軍憲兵隊とともに、占領下の「平和の泉」地域の拠点都市の一つタッル・アブヤド市近郊のガーニム・アリー村にあるシリア国民軍所属の東部自由人連合の拠点複数ヵ所を強襲し、メンバー5人を拘束した。

5人のなかには、「アブー・ジャウド・バキール」の名で知られるアブドゥルジャッバール・アッルーシュ司令官も含まれているという。

AFP, September 24, 2023、ANHA, September 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2023、‘Inab Baladi, September 24, 2023、Reuters, September 24, 2023、SANA, September 24, 2023、SOHR, September 24, 2023などをもとに作成。

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シリア軍がハマー県でシャーム解放機構のドローン1機を撃墜する一方、シャーム解放機構とアンサール・タウヒードがシリア軍兵士2人を狙撃し殺害(2023年9月24日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がガーブ平原の灌漑計画地区でシャーム解放機構の無人航空機(ドローン)1機を撃墜した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構に所属するズバイル・ブン・アウワーム旅団がM4高速道路沿線のタルナバ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

また、新興のアル=カーイダ系組織の一つであるアンサール・タウヒードがミラージャ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

AFP, September 24, 2023、ANHA, September 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2023、‘Inab Baladi, September 24, 2023、Reuters, September 24, 2023、SANA, September 24, 2023、SOHR, September 24, 2023などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県シュハイル村でアサーイシュが11歳の少年を含む4人を拘束(2023年9月24日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシュハイル村で、内務治安部隊(アサーイシュ)が11歳の少年を含む4人を拘束した。

拘束の理由は不明。

一方、アサーイシュは23日にスーサ村で、8月末から10月初めにかけてのダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の蜂起に関与した疑いで拘束していた3人を釈放した。

AFP, September 24, 2023、ANHA, September 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2023、‘Inab Baladi, September 24, 2023、Reuters, September 24, 2023、SANA, September 24, 2023、SOHR, September 24, 2023などをもとに作成。

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ハムラーン通行所をめぐる戦闘続く:アウラーン自由人とスルターン・ムラード師団がアフタリーン市一帯で激しく交戦(2023年9月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域と、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地を結ぶハムラーン通行所(ハムラーン村通行所、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地側はウンム・ジャッルード村通行所)の支配をめぐって、同通行所の奪還をめざすアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動・東部地区(アウラーン自由人)と、スルターン・ムラード師団がアフタリーン市近郊のニウマーン村、ジャドゥード村、ワーシュ村、サルサーナ村、バータジュク村、ハッジ・クーサー村で交戦した。

シャーム自由人イスラーム運動もスルターン・ムラード師団もシリア国民軍に所属しているが、アウラーン自由人はシャーム解放機構にも所属している。

この戦闘により、ハッジ・クーサー村で、アウラーン自由人の戦闘員2人が死亡、3人が負傷した。

また、スルターン・ムラード師団の戦闘員も3人死亡した。

AFP, September 24, 2023、ANHA, September 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2023、‘Inab Baladi, September 24, 2023、Reuters, September 24, 2023、SANA, September 24, 2023、SOHR, September 24, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合がトルコ占領下のハサカ県北部で空挺作戦を敢行し、ダーイシュの幹部2人を逮捕(2023年9月24日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が、トルコ占領下の「平和の泉」地域の拠点都市の一つラアス・アイン市近郊のウンム・ジャッルード村で空挺作戦を敢行し、ダーイシュ(イスラーム国)の幹部2人を逮捕した。

逮捕された2人のうちの1人は、イラク人司令官(アミール)、もう1人はシリア人だという。

AFP, September 24, 2023、ANHA, September 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2023、‘Inab Baladi, September 24, 2023、Reuters, September 24, 2023、SANA, September 24, 2023、SOHR, September 24, 2023などをもとに作成。

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アレッポ県北部とハサカ県北部でトルコ軍、シリア国民軍がシリア民主軍と砲撃戦(2023年9月24日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市近郊のズール・マガール村とシュユーフ・タフターニー町一帯を砲撃した。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域内の拠点都市の一つジャラーブルス市一帯を砲撃した。

一方、ANHA(9月24日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のイッビーン村、アキーバ村および周辺の森林地帯、スーガーニカ村近くの森林地帯、バイナ村を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会が、トルコ占領下の「平和の泉」地域内のアリーシャ村一帯のシリア国民軍の陣地や拠点を砲撃した。

AFP, September 24, 2023、ANHA, September 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2023、‘Inab Baladi, September 24, 2023、Reuters, September 24, 2023、SANA, September 24, 2023、SOHR, September 24, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍のアブディー司令官:「シリア民主軍をシリアの防衛システムの一部とみなし、法律に沿ってその役割や活動を認めるよう求めているが、その解体が求められるなら、政治的解決を反故にし、真剣な対話を阻害する」(2023年9月23日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマズルーム・アブディー司令官が英国のパン・アラブ月刊誌『ジャマッラ』(9月23日付)のインタビューに応じ、シリア政府との交渉を拒否しないが、今はまだ機は熟していないと述べた。

アブディー司令官は、ロシアにシリア危機の政治的解決を支援するよう要請したが、シリア政府があらゆる現実的な提案を拒否し、眼鏡な政策に固執していると批判した。

また、シリア政府に対して、シリア民主軍をシリアの防衛システムの一部とみなし、法律に沿ってその役割や活動を認めるよう求めているが、シリア民主軍の解体が求められるなら、政治的解決を反故にし、真剣な対話を阻害すると述べた。

なお、シリア民主軍側の要求に対してシリア政府からは何らの回答もないという。

 

AFP, September 24, 2023、ANHA, September 24, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 24, 2023、‘Inab Baladi, September 24, 2023、al-Majalla, September 23, 2023、Reuters, September 24, 2023、SANA, September 24, 2023、SOHR, September 24, 2023などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市で、北・東シリア自治局による燃料価格引き上げ決定に抗議するデモ(2023年9月23日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市で、自治局による燃料価格引き上げ決定に抗議するデモが行われた。

AFP, September 23, 2023、ANHA, September 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2023、‘Inab Baladi, September 23, 2023、Reuters, September 23, 2023、SANA, September 23, 2023、SOHR, September 23, 2023などをもとに作成。

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イドリブ県、ラタキア県、ハマー県でシリア軍と「決戦」作戦司令室が交戦(2023年9月23日)

イドリブ県では、イナブ・バラディー(9月24日付)、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村を砲撃した。

これに対してシャーム解放機構に所属するアブー・バクル・スィッディーク旅団は、シリア政府の支配下にあるハザーリーン村近郊のシリア軍の陣地や拠点を攻撃、戦車1輌を破壊した。

シリア軍も、サルミーン市近郊の国内避難民(IDPs)キャンプなどを砲撃、これにより住民2人が死亡、子供を含む2人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方のカッバーナ村一帯で砲撃戦を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原の灌漑計画地区、ザクーム村、カルクール村一帯で砲撃戦を行った。

AFP, September 23, 2023、ANHA, September 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2023、‘Inab Baladi, September 23, 2023、September 24, 2023、Reuters, September 23, 2023、SANA, September 23, 2023、SOHR, September 23, 2023などをもとに作成。

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アレッポ県のハムラーン通行所をめぐって、シャフバー連合がシリア国民軍と交戦、シャーム解放機構の増援部隊はトルコ軍の封鎖をかわしてトルコ占領地に侵入(2023年9月23日)

アレッポ県では、イナブ・バラディー(9月23日付)によると、トルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市であるアフタリーン市一帯、バルアーン村、ハリーマ村、ナアマーン村などで、シリア国民軍諸派と、同軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の傘下で活動し、シャーム解放機構ともつながりがあるシャフバー連合が交戦、これによりバーブ市とラーイー村を繋ぐ街道が寸断された。

戦闘による死傷者の詳細は不明だが、シリア国民軍の憲兵隊3人と、アブー・ヤアクーブ・カッバースィーンを名乗るシャーム自由人イスラーム運動の司令官が死亡した模様。

シリア人権監視団によると、交戦したのは、シリア国民軍のスルターン・ムラード師団と、同軍とシャーム解放機構の双方に所属するシャーム自由人イスラーム運動・東部地区(アウラーン自由人)で、バルアーン村、アフタリーン市一帯のほか、ワーシュ村、タッル・バッタール村一帯でも戦闘が行われた。

またシリア人権監視団によると、トルコ軍が、占領下の「オリーブの枝」地域とシャーム解放機構の支配下にあるいわゆる「解放区」を結ぶアレッポ県のガザーウィヤ村とダイル・バッルート村の通行所一帯に戦車や装甲車を展開させ、両通行所を閉鎖、シャーム解放機構の増援部隊の通過を阻止した。

だが、シャーム解放機構の部隊は舗装されていない山道を通って、「オリーブの枝」地域内に侵入、シャーム自由人イスラーム運動の旗を掲げてバーブ市方面に向かったという。

AFP, September 23, 2023、ANHA, September 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2023、‘Inab Baladi, September 23, 2023、Reuters, September 23, 2023、SANA, September 23, 2023、SOHR, September 23, 2023などをもとに作成。

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シリア国民軍第2軍団はシャーム解放機構がシリア民主軍の協力のもとシリア北部でトルコ軍に対する合同軍事作戦の実施を計画していることを突き止めたと発表(2023年9月22日)

シリア国民軍第2軍団はテレグラムのアカウント(https://t.me/Second_Legion2/)を通じて声明を出し、ヌスラ戦線(現シャーム解放機構)が人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の協力のもとトルコ軍に対する合同軍事作戦の実施を計画していることを突き止め、「分離主義グループ」(シリア民主軍)に対する治安作戦の実施を開始したと発表した。

声明によると、シャーム解放機構とシリア民主軍は、ハサカ県のジャトル村やアレッポ県のアイン・ダーダート村に設置されている通行所を砲撃、シリア国民軍の陣地を襲撃しようとしていたという。

AFP, September 23, 2023、ANHA, September 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2023、‘Inab Baladi, September 23, 2023、Reuters, September 23, 2023、SANA, September 23, 2023、SOHR, September 23, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構とつながりがあるシリア国民軍所属のシャフバー連合はハムラーン通行所奪還をめざすシャーム自由人イスラーム運動・東部地区(アウラーン自由人)への支援を表明(2023年9月22日)

シリア国民軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の傘下で活動し、シャーム解放機構ともつながりがあるシャフバー連合はテレグラムのアカウント(https://t.me/ShahbaaGathering/)を通じて声明を出し、ハムラーン通行所(ハムラーン村通行所、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地側はウンム・ジャッルード村通行所)の奪還を目指して攻勢を強めていたシャーム自由人イスラーム運動・東部地区(アウラーン自由人)への支援を表明した。

AFP, September 23, 2023、ANHA, September 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2023、‘Inab Baladi, September 23, 2023、Reuters, September 23, 2023、SANA, September 23, 2023、SOHR, September 23, 2023などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるラタキア県北部各所を砲撃(2023年9月22日)

ラタキア県ではシリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアイン・イーサー村、キンサッバー町、アイン・ガザール村、シャルフ砦、ラシュー丘、アブー・アスアド丘、カルミール丘を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, September 22, 2023、ANHA, September 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2023、‘Inab Baladi, September 22, 2023、Reuters, September 22, 2023、SANA, September 22, 2023、SOHR, September 22, 2023などをもとに作成。

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シリア国民軍の憲兵隊がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地とトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域を隔てるハムラーン通行所に展開(2023年9月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍の憲兵隊が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地とトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域を隔てるハムラーン通行所(ハムラーン村通行所、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地側はウンム・ジャッルード村通行所)に展開した。

AFP, September 22, 2023、ANHA, September 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2023、‘Inab Baladi, September 22, 2023、Reuters, September 22, 2023、SANA, September 22, 2023、SOHR, September 22, 2023などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の傘下にあるダイル・ザウル民政評議会はアラブ系部族の蜂起に関して声明を出し「外国による一連の試みが及ぶ度に部族の自治局と連帯する」と表明(2023年9月22日)

北・東シリア自治局の傘下にあるダイル・ザウル民政評議会は、8月末から9月上旬にかけてダイル・ザウル県で発生した人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属のダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の蜂起に関して声明を出した。

声明のなかで、民政評議会は、北・東シリア自治局の発展を阻止しようとする外国による一連の試みが地域(ダイル・ザウル県)に及ぶ度に、部族の姿勢は豊かなものとなり、彼らはシリア人の希望や願望を実現する民主的で自由な空間に到達するまで、民主的な自治局と連帯する、と表明した。

ANHA(9月22日付)が伝えた。

AFP, September 22, 2023、ANHA, September 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2023、‘Inab Baladi, September 22, 2023、Reuters, September 22, 2023、SANA, September 22, 2023、SOHR, September 22, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県マンビジュ市北のアラブ・ハサン村にあるシリア軍の陣地を多連装ロケット砲で攻撃し、兵士5人が負傷(2023年9月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のアラブ・ハサン村にあるシリア軍の陣地を多連装ロケット砲で攻撃し、兵士5人が負傷した。

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ハサカ県では、ANHA(9月22日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のダルダーラ村を砲撃した。

一方、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会は声明を出し、ハサカ県タッル・タムル町近郊でのトルコ軍やシリア国民軍に対する一連の作戦を実施し、トルコ軍兵士3人とシリア国民軍戦闘員7人を殺害したと発表した。

声明によると、作戦は、9月4日に1回、7日に1回、10日に2回実施された。

AFP, September 22, 2023、ANHA, September 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2023、‘Inab Baladi, September 22, 2023、Reuters, September 22, 2023、SANA, September 22, 2023、SOHR, September 22, 2023などをもとに作成。

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シリア国民軍とシャーム解放機構の双方に所属するアウラーン自由人がハムラーン通行所への攻勢を強める一方、トルコ軍が援軍派遣阻止をめざしてシャーム解放機構支配地とを結ぶ通行所を閉鎖(2023年9月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つバーブ市近郊のサルサーナ村にあるシリア国民軍所属のシャーム自由人イスラーム運動の陣地を、同軍とシャーム解放機構の双方に所属するシャーム自由人イスラーム運動・東部地区(アウラーン自由人)が襲撃し、激しい戦闘の末、アウラーン自由人は村を制圧した。

一方、アウラーン自由人はシリア国民軍第2軍団に所属するアブー・ハイダル・マスカナ氏率いる武装グループが集結しているアブラ村を包囲した。

アウラーン自由人の進攻は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地とトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域を隔てるハムラーン通行所(ハムラーン村通行所、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地側はウンム・ジャッルード村通行所)の奪還が目的。

トルコ軍は、占領下の「オリーブの枝」地域とシャーム解放機構の支配下にあるいわゆる「解放区」を結ぶダイル・バッルート村の通行所、ガザーウィーヤ村の通行所を閉鎖した。

「解放区」からシャーム解放機構がアウラーン自由人に部隊増援を派遣するのを阻止するため。

なお、シリア人権監視団によると、 戦闘はダイル・バッルート村の通行所とガザーウィーヤ村の通行所一帯、ジャラーブルス市、ラーイー村でも発生し、22日未明に収束するまでにシリア国民軍の戦闘員3人が死亡した。

AFP, September 21, 2023、ANHA, September 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 21, 2023、‘Inab Baladi, September 21, 2023、Reuters, September 21, 2023、SANA, September 21, 2023、SOHR, September 21, 2023、September 22, 2023などをもとに作成。

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シリア軍と「決戦」作戦司令室、シャーム解放機構がラタキア県、イドリブ県で交戦(2023年9月21日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がクルド山地方一帯で砲撃戦を行った。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村、マアーッラト・ナアサーン村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、フラーク市で反体制武装集団の元メンバーが正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, September 21, 2023、ANHA, September 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 21, 2023、‘Inab Baladi, September 21, 2023、Reuters, September 21, 2023、SANA, September 21, 2023、SOHR, September 21, 2023などをもとに作成。

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北・東シリア自治局のアサーイシュはダイル・ザウル県で「外国勢力とつながりがある」3名を逮捕する一方、アラブ系部族の蜂起を指導したアカイダート部族の部族長の1人イブラーヒーム・ハフル氏は「部族軍事司令部」を設置すると発表(2023年9月21日)

北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の緊急対応部隊(Hevalno Asayîşe Rojava、HAT)は声明を出し、ダイル・ザウル県農村地帯で「外国勢力とつながりがある」3名を逮捕したと発表した。

ANHA(9月21日付)が伝えた。

イナブ・バラディー(9月21日付)によると、逮捕されたのは、ダイル・ザウル軍事評議会のアフマド・ハビール前司令官に近いとされるバキール部族のアリー・アフィース氏。

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8月末から9月初めにかけてのダイル・ザウル軍事評議会とアラブ系部族の蜂起を指導したアカイダート部族の部族長の1人イブラーヒーム・ハフル氏は音声声明を出し、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と対決するため「部族軍事司令部」を設置すると発表、またダイル・ザウル県から逃亡したとの一部情報を否定した。

イナブ・バラディー(9月21日付)が伝えた。

AFP, September 21, 2023、ANHA, September 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 21, 2023、‘Inab Baladi, September 21, 2023、Reuters, September 21, 2023、SANA, September 21, 2023、SOHR, September 21, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍の戦闘機とドローン複数機がラッカ県アイン・イーサー市一帯の上空に飛来、ドローンが同市近郊のサファーウィーヤ村を爆撃し、住民1人が負傷(2023年9月21日)

ラッカ県では、ANHA(9月21日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍の戦闘機と無人航空機(ドローン)複数機が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市一帯の上空に飛来、ドローンが同市近郊のサファーウィーヤ村を爆撃し、住民1人が負傷した。

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ハサカ県では、ANHA(9月21日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のダルダーラ村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(9月21日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のジージャーン村、シャワー利が村、マンビジュ市近郊のサイヤーダ村、ウンム・アダサ村、ダンダニーヤ村、ウンム・ジャッルード村、ハサン・アラブ村を砲撃した。

AFP, September 21, 2023、ANHA, September 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 21, 2023、‘Inab Baladi, September 21, 2023、Reuters, September 21, 2023、SANA, September 21, 2023、SOHR, September 21, 2023などをもとに作成。

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ハサカ市では国防隊のハンムー司令官が投降を拒否し、シリア軍との交戦を続けるなか、流れ弾によって住民が死傷(2023年9月21日)

ハサカ県では、ANHA(9月21日付)、ANHA(9月21日付)、シリア人権監視団によると、ハサカ市治安厳戒地区でアブドゥルカーディル・ハンムー司令官率いる国防隊とシリア軍の戦闘が続いた。

シリア軍はハンムー氏を投降させるための交渉を試みたが、ハンムー司令官はこれを拒否した。

交渉決裂を受け、ハンムー司令官を離反した国防隊のメンバーがハンムー司令官が立て籠もる自宅を強襲し、激しい戦闘となった。

シリア軍側は、身柄投降しない場合、ハンムー司令官の自宅がある集合住宅そのものを破壊すると脅迫しているという。

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北・東シリア自治局の支配下にあるハサカ市では、ANHA(9月21日付)によると、カッラーサ地区に治安厳戒地区から発射された砲弾が着弾し、2歳の子供が死亡した(シリア人権監視団によると、アズィーズィーヤ地区とナースィラ地区に砲弾が着弾し、子供1人が死亡)。

また砲弾はグワイラーン地区にも着弾し、ANHA(9月21日付)によると、子供3人とその母親の4人が負傷した(シリア人権監視団によると、女性1人と子供3人が負傷)。

さらに、ウマル地区にも砲弾が着弾し、若い女性1人と女児1人が負傷した。

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ANHA(9月21日付)は、複数の独自筋から得た情報だとして、シリア軍が国防隊司令官のアブドゥルカーディル・ハンムー氏の自宅を包囲、強襲したのは、彼がシリア政府関係者の汚職や麻薬取引にかる重要ファイルを持っているためだと伝えた。

AFP, September 21, 2023、ANHA, September 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 21, 2023、‘Inab Baladi, September 21, 2023、Reuters, September 21, 2023、SANA, September 21, 2023、SOHR, September 21, 2023などをもとに作成。

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ハサカ県カーミシュリー市でシリア民主軍の蛮行に抗議するデモ(2023年9月21日)

ハサカ県では、SANA(9月21日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市と同市近郊の農村地帯の住民数十人がカーミシュリー市の市庁舎交差点で、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の蛮行に抗議するデモを行った。

AFP, September 21, 2023、ANHA, September 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 21, 2023、‘Inab Baladi, September 21, 2023、Reuters, September 21, 2023、SANA, September 21, 2023、SOHR, September 21, 2023などをもとに作成。

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シリア民主軍マンビジュ軍事評議会はアレッポ県北部でシリア国民軍に対する報復攻撃を実施し、4人を殺害したと発表(2023年9月20日)

アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会は20日深夜、9月16日に女性防衛隊(YPJ)やマンビジュ軍事評議会の女性戦闘員ら合わせて4人がシリア国民軍の攻撃で殺害したことへの報復として、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のタッル・アリー村・スハイブ村間に設置されているシリア国民軍所属のスルターン・ムラード師団の陣地複数ヵ所を攻撃し、戦闘員5人を殺害、9人を負傷させ、陣地3ヵ所を破壊したと発表した。

ANHA(9月21日付)が伝えた。

シリア人権監視団によると、この攻撃でスルターン・ムラード師団の戦闘員4人が死亡した。

AFP, September 21, 2023、ANHA, September 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 21, 2023、‘Inab Baladi, September 21, 2023、Reuters, September 21, 2023、SANA, September 21, 2023、SOHR, September 21, 2023などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県でシリア国民軍とシャーム解放機構の双方に所属するアウラーン自由人がハムラーン通行所奪還をめざして同通行所を掌握するシリア国民軍部隊と交戦(2023年9月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア国民軍とシャーム解放機構の双方に所属するシャーム自由人イスラーム運動・東部地区(アウラーン自由人)が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地とトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域を隔てるハムラーン通行所(ハムラーン村通行所、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地側はウンム・ジャッルード村通行所)を掌握しているシリア国民軍第2軍団所属のアブー・ハイダル・マスカナ氏率いる武装グループと交戦した。

これを受けて、シリア国民軍の第2軍団はラーイー村方面から増援部隊を派遣した。

AFP, September 20, 2023、ANHA, September 20, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 20, 2023、‘Inab Baladi, September 20, 2023、Reuters, September 20, 2023、SANA, September 20, 2023、SOHR, September 20, 2023などをもとに作成。

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