シリア軍がアレッポ市北部のアルド・マッラーフ地区南部農場を完全制圧し、カースティールー街道に迫る(2016年7月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がフライターン市、アレッポ市西部郊外のアブー・アムシャ村、アウラム・クブラー町、第46連隊基地一帯、アレッポ市北部のアルド・マッラーフ地区農場地帯、カースティールー街道一帯、カブターン・ジャバル村、カフルハムラ村を空爆するとともに、シリア軍、親政権民兵がアレッポ市北部のライラムーン地区一帯、バニー・ザイド地区、アルド・マッラーフ地区南部農場地帯、ハンダラート・キャンプ一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

これに関して、SANA(7月7日付)は、シリア軍が人民防衛諸集団とともにアレッポ市北部のアルド・マッラーフ地区南部農場を反体制武装集団(ヌールッディーン・ザンキー運動など)との戦闘の末に完全制圧し、カースティールー街道に迫り、同街道を火器によって遮断する態勢に入ったと伝えた。

一方、クッルナー・シュラカー(7月7日付)によると、3カ所は、反体制武装集団がアルド・マッラーフ地区前線でシリア軍の拠点3カ所を制圧した、と伝えた。

**

ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月7日付)、ARA News(7月7日付)などによると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団がランクース市郊外の無人地帯にあるシリア軍・ヒズブッラーの拠点(サファー検問所)を制圧した。

これを受け、シリア軍が同地一帯を空爆した。

しかし、マヤーディーン・テレビ(7月7日付)は、ヒズブッラーの司令官の話として、これを否定した。

またシリア人権監視団によると、ダーライヤー市各所をシリア軍が地対地ミサイルなどで攻撃、マイダアー町一帯では、シリア軍、ヒズブッラーが同地の完全制圧に向けて反体制武装集団との戦闘を続けた。

**

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、7月6日に4件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はアレッポ県、ラタキア県、イドリブ県で発生し、イスラーム軍などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は762件。

AFP, July 7, 2016、AP, July 7, 2016、ARA News, July 7, 2016、Champress, July 7, 2016、al-Durar al-Shamiya, July 7, 2016、al-Hayat, July 8, 2016、Iraqi News, July 7, 2016、Kull-na Shuraka’, July 7, 2016、al-Mada Press, July 7, 2016、Qanat al-Mayadin, July 7, 2016、Naharnet, July 7, 2016、NNA, July 7, 2016、Reuters, July 7, 2016、SANA, July 7, 2016、UPI, July 7, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍による戦闘停止宣言にもかかわらず、アレッポ市一帯でヌスラ戦線が主導する反体制派がシリア軍と交戦を続ける(2016年7月6日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マシュハド地区(反体制武装集団支配地域)に迫撃砲弾が着弾し、1人が死亡した。

一方、SANA(7月6日付)によると、アレッポ市サイフ・ダウラ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、3人が死亡した。

また、ARA News(7月6日付)によると、アレッポ市南部郊外のアイス村一帯をシリア軍戦闘機・ヘリコプターが激しく空爆する一方、新生ファトフ軍はシャーディル村に多数の自爆戦闘員(インギマースィー)を突入させ、シリア軍、シリア人・外国人民兵に対して自爆攻撃を行った。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒズブッラー戦闘員などの支援を受け、マイダアー町一帯でジハード主義武装集団と交戦、同町を完全制圧した。

**

クナイトラ県では、SANA(7月6日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線がバアス市を砲撃した。

**

イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(7月6日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線がカフルナブル市で3日に拘束していたタフリール軍の司令官の一人ムハンマド・ガービー氏を釈放した。

ARA News(7月6日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線は県内各所に若者を戦闘員に徴用するための事務所を開設した。

AFP, July 6, 2016、AP, July 6, 2016、ARA News, July 6, 2016、Champress, July 6, 2016、al-Hayat, July 7, 2016、Iraqi News, July 6, 2016、Kull-na Shuraka’, July 6, 2016、al-Mada Press, July 6, 2016、Naharnet, July 6, 2016、NNA, July 6, 2016、Reuters, July 6, 2016、SANA, July 6, 2016、UPI, July 6, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イード・アドハー初日に米軍主導の有志連合は、ダーイシュが籠城を続けるマンビジュ市のパン製造工場一帯を爆撃し住民6人が死亡(2016年7月6日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マンビジュ市内およびその一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)の戦闘が続き、有志連合が空爆を行った。

ARA News(7月6日付)によると、有志連合は市内のパン製造工場一帯を空爆し、女性1人と子供4人を含む住民6人が死亡した。

これに関して、ダーイシュの広報部門アアマーク通信は、10人が死亡、7人が負傷したと伝えた。

一方、ARA News(7月6日付)によると、ダーイシュがシャームの民のヌスラ戦線を除く反体制武装集団の拠点都市マーリア市を砲撃した。

**

ハマー県では、SANA(7月6日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにマブウージャ村に進攻しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, July 6, 2016、AP, July 6, 2016、ARA News, July 6, 2016、Champress, July 6, 2016、al-Hayat, July 7, 2016、Iraqi News, July 6, 2016、Kull-na Shuraka’, July 6, 2016、al-Mada Press, July 6, 2016、Naharnet, July 6, 2016、NNA, July 6, 2016、Reuters, July 6, 2016、SANA, July 6, 2016、UPI, July 6, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア外務省はハサカ市でのダーイシュによるテロをサウジアラビア、トルコ、カタール、欧米政府の「雇われ人」の犯行を非難(2016年7月6日)

外務在外居住者省は、国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を提出、そのなかで4日にハサカ市で発生したダーイシュ(イスラーム国)によると見られる自爆テロに関して、サウジアラビア、トルコ、カタール、そして一部欧米諸国を支配する政権の雇われ人であるテロ組織による犯行だと非難した。

SANA(7月6日付)が伝えた。

AFP, July 6, 2016、AP, July 6, 2016、ARA News, July 6, 2016、Champress, July 6, 2016、al-Hayat, July 7, 2016、Iraqi News, July 6, 2016、Kull-na Shuraka’, July 6, 2016、al-Mada Press, July 6, 2016、Naharnet, July 6, 2016、NNA, July 6, 2016、Reuters, July 6, 2016、SANA, July 6, 2016、UPI, July 6, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は5日、マンビジュ市近郊を13回にわたり爆撃(2016年7月6日)

米中央軍(CENTCOM)は、7月5日のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

発表によると、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は13回でマンビジュ市近郊に対して攻撃が行われた。

AFP, July 6, 2016、AP, July 6, 2016、ARA News, July 6, 2016、Champress, July 6, 2016、al-Hayat, July 7, 2016、Iraqi News, July 6, 2016、Kull-na Shuraka’, July 6, 2016、al-Mada Press, July 6, 2016、Naharnet, July 6, 2016、NNA, July 6, 2016、Reuters, July 6, 2016、SANA, July 6, 2016、UPI, July 6, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がアレッポ市および南北郊外一帯を激しく爆撃し、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室、新生ファトフ軍と交戦する一方、ダマスカス郊外県マイダアー町一帯を制圧(2016年7月5日)

アレッポ県では、SNN(7月5日付)によると、シリア軍戦闘機がアレッポ市フルワーニーヤ地区、マルジャ地区、マアスラーニーヤ地区、マアーディー地区、サーリヒーン地区、アシュラフィーヤ地区、バーブ街道地区、ブアイディーン地区、マイサル地区、ジャンドゥール地区、ハラク地区、アイン・タッル地区、マサーキン・ハナーヌー地区、サーフール地区、ハイダリーヤ地区、フライターン市、アナダーン市、カフルハムラ村、マアーッラト・アルティーク村、ヤーキド・アダス村、アルド・マッラーフ地区、カースティールー街道一帯を50回以上にわたり空爆した。

またアレッポ市ハーリディーヤ地区、バニー・ザイド地区、サイフ・ダウラ地区、イザーア地区ではシリア軍と反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室、シャームの民のヌスラ戦線)が交戦を続けた。

これに関連して、シリア人権監視団は、アレッポ市北西部ライラムーン地区とアルド・マッラーフ地区で、シャームの民のヌスラ戦線のサウジアラビア人戦闘員とシリア人戦闘員の2人が進軍するシリア軍部隊に対して自爆攻撃を行ったと発表した。

このうちアルド・マッラーフ地区で自爆攻撃を行ったサウジアラビア人戦闘員は車いすを使用しており、障害者だと思われるという。

一方、アレッポ市南部郊外一帯では、シリア人権監視団によると、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員、シリア人・外国人民兵が、ヌスラ戦線、トルキスターン・イスラーム党、シャーム自由人イスラーム運動などからなる「新生ファトフ軍」とハーディル村一帯で交戦した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がマイダアー町一帯を空爆、シリア軍がジハード主義武装集団と交戦の末に同地の大部分を制圧した。

また、SANA(7月5日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに東グータ地方マイダアー町一帯で反体制武装集団と交戦し、同地郊外の農場地帯と建物複数棟を制圧した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ウンム・シャルシューフ村一帯およびムルーク軍事基地一帯でシリア軍がジハード主義武装集団と交戦した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッルズィーター村で大きな爆発が発生し、ジハード主義武装集団に所属する戦闘員6人が死亡した。

**

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、7月3日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県で発生し、イスラーム軍が砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は754件。


AFP, July 5, 2016、AP, July 5, 2016、ARA News, July 5, 2016、Champress, July 5, 2016、al-Hayat, July 6, 2016、Iraqi News, July 5, 2016、Kull-na Shuraka’, July 5, 2016、al-Mada Press, July 5, 2016、Naharnet, July 5, 2016、NNA, July 5, 2016、Reuters, July 5, 2016、SANA, July 5, 2016、SNN, July 5, 2016、UPI, July 5, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍とアサーイシュの戦闘が止んだばかりのハサカ市でダーイシュに思われる自爆テロが発生(2016年7月5日)

ハサカ県では、SANA(7月5日付)によると、ハサカ市サーリヒーヤ地区でオートバイに爆弾を積んだ男性が自爆テロを行い、10人が死亡、27人が負傷した。

ARA News, July 5, 2016
ARA News, July 5, 2016

ARA News(7月5日付)によると、死者は16人で、うち3人が子供、2人が女性だという(ARA News(7月6日付)によると、死者数は27人、負傷者数は29人)。

また民間人、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊・アサーイシュの隊員合わせて30人あまりが負傷したという。

自爆テロ発生後、ダーイシュ(イスラーム国)の広報部門アアマーク通信が、ハサカ市サーリヒーヤ交差点での殉教作戦によってクルド人部隊の隊員35人が殺害されたと伝えた。image003

その後、ダーイシュは、アブー・バクル・シャーミーを名のるメンバーが「バラカ市」(ハサカ市)で自爆攻撃(インギマース)を行ったと発表した。

**

ARA News(7月5日付)によると、ハサカ市内で3日から続いていたシリア軍と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュの戦闘が終息し、市民生活が復旧したばかりだった

AFP, July 5, 2016、AP, July 5, 2016、ARA News, July 5, 2016、July 6, 2016、Champress, July 5, 2016、al-Hayat, July 6, 2016、Iraqi News, July 5, 2016、Kull-na Shuraka’, July 5, 2016、al-Mada Press, July 5, 2016、Naharnet, July 5, 2016、NNA, July 5, 2016、Reuters, July 5, 2016、SANA, July 5, 2016、UPI, July 5, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュがYPG主体のシリア民主軍との戦闘の末、マンビジュ市郊外のザアタル工場を奪還(2016年7月5日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が包囲を続けるマンビジュ市とその郊外一帯で、シリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

SNN(7月5日付)によると、この戦闘でダーイシュはマンビジュ市北部のダーダート村に近いザアタル工場を奪還した。

ダーイシュはまた、マンビジュ市一帯での戦闘で拘束したとされるシリア民主軍北の太陽大隊の治安部隊付士官のユースフ・アブドゥー・サアドゥーン氏の映像を公開した。

同氏は、マンビジュ市での戦闘で戦死した北の太陽大隊司令官ファイサル・サアドゥーン氏(アブー・ライラー)の弟。

映像では、暴行の跡が見られ、オレンジ色の囚人服を着せられたユースフ氏が、ダーイシュが10日ほどでマンビジュ市から退却すると思っていたが、実際はそうならなかったなどと告白している。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がアーラーク油田一帯のダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆、またタドムル市とスフナ市を結ぶ街道一帯、ジュッブ・ジャッラーフ町一帯でシリア軍がダーイシュと交戦した。

**

ハサカ県では、ARA News(7月5日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がシャッダーディー市郊外での戦闘でダーイシュ(イスラーム国)戦闘員20人を殲滅したと発表した。

AFP, July 5, 2016、AP, July 5, 2016、ARA News, July 5, 2016、Champress, July 5, 2016、al-Hayat, July 6, 2016、Iraqi News, July 5, 2016、Kull-na Shuraka’, July 5, 2016、al-Mada Press, July 5, 2016、Naharnet, July 5, 2016、NNA, July 5, 2016、Reuters, July 5, 2016、SANA, July 5, 2016、SNN, July 5, 2016、UPI, July 5, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍主導の有志連合は6月30日~7月4日までの5日間でシリア領内で47回の爆撃を実施する一方、シリア北部で無人航空機が墜落(2016年7月5日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月30日~7月4日までの5日間のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

発表によると、6月30日はシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して16回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は7回で、マンビジュ市近郊(6回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

7月1日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して18回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は3回で、マンビジュ市近郊に対して攻撃が行われた。

7月2日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して23回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は8回で、ダイル・ザウル市近郊(2回)、マンビジュ市近郊(6回)に対して攻撃が行われた。

7月3日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して29回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は18回で、マンビジュ市近郊(14回)、マーリア市近郊(3回)、ワフスィーヤ村近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

7月4日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して22回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は11回で、ブーカマール市近郊(1回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(8回)、ワフスィーヤ村近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

**

米空軍司令部は声明を出し、米軍の無人航空機MQ-9がシリア領内北部に墜落したと発表した。

同航空機は制御を失い墜落したという。

AFP, July 5, 2016、AP, July 5, 2016、ARA News, July 5, 2016、Champress, July 5, 2016、al-Hayat, July 6, 2016、Iraqi News, July 5, 2016、Kull-na Shuraka’, July 5, 2016、al-Mada Press, July 5, 2016、Naharnet, July 5, 2016、NNA, July 5, 2016、Reuters, July 5, 2016、SANA, July 5, 2016、UPI, July 5, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アムネスティ・インターナショナル:米国などが支援する「穏健な反体制派」もシリア政府と同様の方法で、住民を拉致、拷問、処刑している(2016年7月5日)

アムネスティ・インターナショナルは、「Torture Was My Punishment」と題した33ページの報告書(https://www.amnesty.org/download/Documents/MDE2442272016ENGLISH.pdf)を発表し、アレッポ県、イドリブ県などで活動する反体制武装集団による拉致、拷問、処刑の実態を報告した。

アムネスティのフィリップ・ルーサー中東・北アフリカ地域部長によると、カタール、サウジアラビア、トルコ、そして米国の支援を受けているこれらの武装集団は、国際人道法に違反し、支配地域内で暮らす民間人を抑圧し、シリア政府と同様の卑劣な拷問を行っているという。

報告書では、2012年以降のアレッポ県、イドリブ県でのシャーム戦線、ヌールッディーン・ザンキー運動、第16師団、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などの支配の実態が明らかにされている。

AFP, July 5, 2016、AP, July 5, 2016、ARA News, July 5, 2016、Champress, July 5, 2016、al-Hayat, July 6, 2016、Iraqi News, July 5, 2016、Kull-na Shuraka’, July 5, 2016、al-Mada Press, July 5, 2016、Naharnet, July 5, 2016、NNA, July 5, 2016、Reuters, July 5, 2016、SANA, July 5, 2016、UPI, July 5, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍とアレッポ・ファトフ軍作戦司令室がアレッポ市北部のカースティールー街道一帯の回廊をめぐって攻防戦を続ける(2016年7月4日)

アレッポ県では、SANA(7月4日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、アルド・マッラーフ地区郊外のマッラーフ農場一帯で反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室、シャームの民のヌスラ戦線)と交戦の末、同農場およびその南部の農場の一部、アレッポ市ライラムーン地区の複数の建物群を制圧した。

この戦闘でシリア軍は、ヌールッディーン・ザンキー運動の戦闘員多数を殲滅したという。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(7月4日付)は、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室がアレッポ市ハーリディーヤ地区、バニー・ザイド地区に進軍するシリア軍を撃退、シリア軍兵士35人が死亡したと伝えた。

また、シリア人権監視団によると、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室は、アレッポ市ハーリディーヤ地区一帯でシリア軍車輌を米国製のTOW対戦車ミサイルで攻撃、これを破壊したほか、アルド・マッラーフ地区、ハンダラート・キャンプ一帯での戦闘では、クドス旅団などに所属するパレスチナ人戦闘員9人が死亡したという。

さらに、ARA News(7月4日付)によると、ヌスラ戦線がライラムーン地区のシリア軍拠点に対して爆弾攻撃を行った。

SANAによると、反体制武装集団はさらに、アレッポ市ナイル通り地区、ナイヤール地区、アズィーズィーヤ地区を砲撃し、6人が負傷した。

『ハヤート』(7月5日付)によると、シリア軍および親政権のシリア人・外国人民兵によるアレッポ市北部一帯の攻撃は、同市東部の反体制武装集団支配地域と市外を結ぶ唯一の兵站路であるカースティールー街道一帯の閉塞を目的としたもの。

このほか、シリア人権監視団によると、シリア軍はハイヤーン町を「樽爆弾」で空爆、また戦闘機(所属明示せず)がダーラト・イッザ市を空爆した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がキンサッバー町およびその周辺を複数回にわたり空爆する一方、シリア軍と「ヤルムークの戦い」作戦司令室がトルクメン山一帯で戦闘を続け、「ヤルムークの戦い」作戦司令室は米国製のTOW対戦車ミサイルでシリア軍車輌を攻撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がズグバ村一帯で反体制武装集団を攻撃する一方、反体制武装集団はハマー航空基地一帯を攻撃した。

一方、SANA(7月4日付)によると、シリア軍がタッル・ダッラ村・ルマイラ村回廊一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ファトフ軍がフーア市、カファルヤー町を砲撃し、女性1人が負傷した。

また、SANA(7月4日付)によると、反体制武装集団がフーア市を砲撃し、女性1人が負傷した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍はジスリーン町を砲撃する一方、同町一帯の農場地帯、マイダアー町でジハード主義武装集団と交戦した。

この戦闘で、シリア軍はマイダアー一帯の複数カ所を制圧した。

**

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、7月2日に4件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県で発生し、イスラーム軍が砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は749件。


AFP, July 4, 2016、AP, July 4, 2016、ARA News, July 4, 2016、Champress, July 4, 2016、al-Durar al-Shamiya, July 4, 2016、al-Hayat, July 5, 2016、Iraqi News, July 4, 2016、Kull-na Shuraka’, July 4, 2016、al-Mada Press, July 4, 2016、Naharnet, July 4, 2016、NNA, July 4, 2016、Reuters, July 4, 2016、SANA, July 4, 2016、UPI, July 4, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヒムス県でダーイシュがシリア軍との戦闘の末に複数の村を制圧(2016年7月4日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、マフザム町、タルファーウィー村一帯、マスアダ村、サーリヒーヤ村、ラジャム・タウィール村、ジュッブ・ジャッラーフ町東方のアルド・クライズ地区で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

この戦闘で、ダーイシュはタルファーウィー村を制圧、これに対してシリア軍もジュッブ・ジャッラーフ町一帯の複数の村を制圧したが、ダーイシュの反撃を受け、撤退したという。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がブーウマル村、ダイル・ザウル航空基地一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

**

ハマー県では、SANA(7月4日付)によると、シリア軍がマブウージャ村を襲撃しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と交戦する一方、アブー・ハナーヤー村でダーイシュの車輌を攻撃、破壊した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシャッダーディー市南西部のマーリハ村一帯に進攻したダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、ARA News(7月4日付)、SANA(7月4日付)によると、治安当局がカーミシュリー市内ズフール地区で大量の爆発物、自爆ベルトを発見し、これを押収した。

**

アレッポ県では、ARA News(7月4日付)によると、シャーム軍団、スルターン・ムラード旅団などからなる反体制武装集団が、トルコ軍の越境砲撃による支援を受けて、県北西部のトルコ国境地帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、タッル・シャギール村、シャーヒーン農場を制圧した。

一方、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は、マンビジュ市郊外のウンム・ルース村からダーイシュ(イスラーム国)を掃討、同地を制圧した。

AFP, July 4, 2016、AP, July 4, 2016、ARA News, July 4, 2016、Champress, July 4, 2016、al-Hayat, July 5, 2016、Iraqi News, July 4, 2016、Kull-na Shuraka’, July 4, 2016、al-Mada Press, July 4, 2016、Naharnet, July 4, 2016、NNA, July 4, 2016、Reuters, July 4, 2016、SANA, July 4, 2016、UPI, July 4, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ市でシリア軍とアサーイシュの戦闘続く(2016年7月4日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、3日に引き続き、ハサカ市北東部入口一帯でシリア軍と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュが交戦した。

この戦闘で住民複数が巻き添えとなって負傷、またパレスチナ通り一帯の商店が休業を余儀なくされるなど都市機能が麻痺した。

AFP, July 4, 2016、AP, July 4, 2016、ARA News, July 4, 2016、Champress, July 4, 2016、al-Hayat, July 5, 2016、Iraqi News, July 4, 2016、Kull-na Shuraka’, July 4, 2016、al-Mada Press, July 4, 2016、Naharnet, July 4, 2016、NNA, July 4, 2016、Reuters, July 4, 2016、SANA, July 4, 2016、UPI, July 4, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

西クルディスタン移行期民政局はハサカ県カーミシュリー市にロジャヴァ大学を新設すると発表(2016年7月4日)

ARA News(7月4日付)によると、西クルディスタン移行期民政局ジャズィーラ地区の教育委員会(教育省に相当)はハサカ県アームーダー市で記者会見を開き、カーミシュリー市に「ロジャヴァ大学」を新設すると発表した。

ロジャヴァ大学は医学部、通信技術工学部、石油学部、農学部、教育学部、理学部からなり、2016年秋から初年度の講義を開講する予定だという。


AFP, July 4, 2016、AP, July 4, 2016、ARA News, July 4, 2016、Champress, July 4, 2016、al-Hayat, July 5, 2016、Iraqi News, July 4, 2016、Kull-na Shuraka’, July 4, 2016、al-Mada Press, July 4, 2016、Naharnet, July 4, 2016、NNA, July 4, 2016、Reuters, July 4, 2016、SANA, July 4, 2016、UPI, July 4, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

宗教関係者および裁判官39人が、ヌスラ戦線とタフリール軍の紛争を仲裁するための法廷を設置すると発表(2016年7月4日)

シャームの民のヌスラ戦線が3日にイドリブ県、ハマー県でタフリール軍幹部40人以上を拘束したことを受け、宗教関係者および裁判官39人が共同声明を出し、両組織の紛争を仲裁するための法廷を設置すると発表、両組織に対して仲裁を受け入れるよう呼びかけた。

共同声明に署名したのはファトフ軍の幹部の一人でウスラ軍の指導者のアブドゥッラッザーク・マフディー氏、ヌスラ戦線と第13師団の仲裁にあたったアブー・ハーリス・ミスリー氏、ファトフ軍の事実上の統括者のサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・フマイスィニー氏、シャーム自由人イスラーム運動の広報局は組織の幹部でイスラーム法学者のアブー・ムハンマド・サーディク氏ら。

著名者が設置発表した法廷は、アブー・ハーリス・ミスリー氏、アブドゥッラー・フマイスィニー氏、アブー・ムハンマド・サーディク氏らから構成されるという。

Kull-na Shuraka', July 4, 2016
Kull-na Shuraka’, July 4, 2016
Kull-na Shuraka', July 4, 2016
Kull-na Shuraka’, July 4, 2016

 

AFP, July 4, 2016、AP, July 4, 2016、ARA News, July 4, 2016、Champress, July 4, 2016、al-Hayat, July 5, 2016、Iraqi News, July 4, 2016、Kull-na Shuraka’, July 4, 2016、al-Mada Press, July 4, 2016、Naharnet, July 4, 2016、NNA, July 4, 2016、Reuters, July 4, 2016、SANA, July 4, 2016、UPI, July 4, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダルアー県内の反体制武装集団支配地域でダーイシュによると思われる自爆テロが2件発生(2016年7月3日)

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(7月3日付)によると、反体制武装集団の支配下にあるインヒル市で自爆テロが発生し、女性と子供を含む8人が死亡した。

また、ARA News(7月3日付)によると、ハイト村で、ダーイシュ(イスラーム国)につながりがある武装集団メンバーと思われる男性が自爆攻撃を行い、反体制武装集団の戦闘員3人が死亡した。

AFP, July 3, 2016、AP, July 3, 2016、ARA News, July 3, 2016、Champress, July 3, 2016、al-Hayat, July 4, 2016、Iraqi News, July 3, 2016、Kull-na Shuraka’, July 3, 2016、al-Mada Press, July 3, 2016、Naharnet, July 3, 2016、NNA, July 3, 2016、Reuters, July 3, 2016、SANA, July 3, 2016、UPI, July 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はアレッポ市一帯、ラタキア県北部などでヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる反体制武装集団と攻防を続ける(2016年7月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市北部のアルド・マッラーフ地区一帯で、シリア軍、親政権民兵が反体制武装集団(アレッポ・ファトフ軍作戦司令室、シャームの民のヌスラ戦線)と交戦した。

アレッポ・ファトフ軍作戦司令室などは、アレッポ市ハーリディーヤ地区一帯、ハンダラード・キャンプ一帯での戦闘で、シリア軍側兵士25人以上を殺害したと発表した。

またアレッポ市東部の反体制武装集団支配地域では、シリア軍がスッカリー地区、シャイフ・サイード地区などを中心に空爆を行った。

これに対して、反体制武装集団側はシリア政府支配地域を砲撃した。

一方、SANA(7月3日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市ジュマイリーヤ地区、ハラブ・ジャディーダ地区を砲撃し、3人が負傷した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、トルクメン山のサッラーフ村および周辺の丘陵地帯で、シリア軍、親政権民兵が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、「穏健な反体制派」の連合組織「ヤルムークの戦い」作戦司令部と交戦、シリア軍が同地一帯を空爆・砲撃した。

クッルナー・シュラカー(7月3日付)によると、「ヤルムークの戦い」作戦司令室はサッラーフ村、カブカーヤ村を新たに制圧したという。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市郊外のシャティーブ村を砲撃、これに対してファトフ軍がカファルヤー町を砲撃、2人が死亡した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市内各所を砲撃、またマンシヤ地区などで反体制武装集団と交戦した。

ダーイル町でも、戦闘機が空爆を行い、反体制武装集団戦闘員1人が死亡した。

一方、SANA(7月3日付)によると、シリア軍がヌアイマ村、ダルアー市マハッタ地区などでシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

**

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(7月4日付)によると、ロシア軍戦闘機がハーン・シャイフ・キャンプを空爆し、パレスチナ人難民3人が死亡、5人が負傷した。

**

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、7月1日に4件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県で発生し、イスラーム軍が砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は745件。


AFP, July 3, 2016、AP, July 3, 2016、ARA News, July 3, 2016、Champress, July 3, 2016、al-Hayat, July 4, 2016、Iraqi News, July 3, 2016、Kull-na Shuraka’, July 3, 2016、July 4, 2016、al-Mada Press, July 3, 2016、Naharnet, July 3, 2016、NNA, July 3, 2016、Reuters, July 3, 2016、SANA, July 3, 2016、UPI, July 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ市でシリア軍と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュが交戦(2016年7月3日)

ハサカ県では、ARA News(7月3日付)によると、ハサカ市北東部入口一帯で、シリア軍部隊と西クルディスタン移行期民政局アサーイシュが衝突し、シリア軍兵士2人が死亡、アサーイシュ隊員2人が負傷した。

また女性1人と子供2人が戦闘の巻き添えとなり、負傷したという。

AFP, July 3, 2016、AP, July 3, 2016、ARA News, July 3, 2016、Champress, July 3, 2016、al-Hayat, July 4, 2016、Iraqi News, July 3, 2016、Kull-na Shuraka’, July 3, 2016、al-Mada Press, July 3, 2016、Naharnet, July 3, 2016、NNA, July 3, 2016、Reuters, July 3, 2016、SANA, July 3, 2016、UPI, July 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がヒムス県東部の複数の村をダーイシュから奪還(2016年7月3日)

ヒムス県では、SANA(7月3日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにジュッブ・ジャッラーフ町東部のムサイイード村、ムシャイリファ村、サーリヒーヤ村、ラジュム・タウィール地区、アルド・クライズ地区、第802地区を、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末に制圧した。

シリア軍はまた、タドムル市南部のフナイフィース村、同市北東部のスフナ市のダーイシュ拠点を空爆した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が籠城を続けるマンビジュ市一帯で、ダーイシュと西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の砲撃戦と米軍主導の有志連合による空爆が続くなか、マンビジュ市北東部のアイン・ナヒール地区一帯で双方が激しく交戦した。

一方、県北部のトルコ国境近くにあるイーカダ村、ターティーヤ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と反体制武装集団が交戦した。

ARA News(7月3日付)によると、これにより反体制武装集団はタッル・アフマル村を制圧した。

**

ラッカ県では、SANA(7月3日付)によると、シリア軍が県西部のタブカ市に至る街道の分岐路一帯を空爆した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(7月3日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地西部、サルダ山一帯、ダイル・ザウル市南西部パノラマ交差点一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

**

スワイダー県では、SANA(7月3日付)によると、シリア軍がカスル村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を攻撃した。

AFP, July 3, 2016、AP, July 3, 2016、ARA News, July 3, 2016、Champress, July 3, 2016、al-Hayat, July 4, 2016、Iraqi News, July 3, 2016、Kull-na Shuraka’, July 3, 2016、al-Mada Press, July 3, 2016、Naharnet, July 3, 2016、NNA, July 3, 2016、Reuters, July 3, 2016、SANA, July 3, 2016、UPI, July 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍による激しい攻撃を受け、ダマスカス郊外県ジャイルード市名士はシリア政府高官との間で、シリア軍パイロットの遺体の返還と、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などの戦闘員の退去に合意(2016年7月3日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、2日に始まったシリア軍の激しい空爆を受け、ジャイルード市の名士が2日深夜から3日未明にかけて、シリア政府高官と、同市からの武装集団の退去とシリア空軍パイロットの遺体引き渡しに応じることで合意した。

ジャイルード市の活動家によると、この合意を受けて、市内に展開していたイスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などの戦闘員が撤退を開始したという。

また、イスラーム軍の戦闘員らは、パイロットの遺体をシリア軍側に引き渡したという。

同地では、6月30日に墜落したシリア軍戦闘機パイロットがイスラーム軍によって捕捉された後、7月1日、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員によって殺害されていた。

これを受け、シリア軍は2日からジャイルード市を激しく空爆し、3日までに43人が死亡していた。

一方、東グータ地方では、シリア軍とイスラーム軍などからなる反体制武装集団がマイダアー町一帯、フーシュ・ダワーヒラ村一帯で交戦を続け、シリア軍が同地一帯の5カ所を制圧した。

AFP, July 3, 2016、AP, July 3, 2016、ARA News, July 3, 2016、Champress, July 3, 2016、al-Hayat, July 4, 2016、Iraqi News, July 3, 2016、Kull-na Shuraka’, July 3, 2016、al-Mada Press, July 3, 2016、Naharnet, July 3, 2016、NNA, July 3, 2016、Reuters, July 3, 2016、SANA, July 3, 2016、UPI, July 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヌスラ戦線は米国の支援を受ける「穏健な反体制派」のタフリール軍の拠点を襲撃し、司令官ら40人を拘束(2016年7月3日)

『ハヤート』(7月4日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線は、イドリブ県およびハマー県一帯で、「穏健な反体制派」と目されているタフリール軍の拠点を襲撃、幹部らを拘束した。

ARA News(7月3日付)によると、ヌスラ戦線によるタフリール軍幹部の拘束は、解放軍メンバーの汚職をめぐる意見の対立が背景にあるという。

タフリール軍はSNSを通じて声明を出し、イドリブ県カフルナブル市にあるムハンマド・アブドゥルハイ・アフマド司令官の父親の家がヌスラ戦線の襲撃を受け、アフマド司令官やその家族が連行され、またこのほかにもイドリブ県ザーウィヤ山一帯の拠点、ハマー県内の拠点が襲撃を受け、ハマー地区部門のウィワイス・ハマドゥー司令官ら40人以上が拘束されたと発表、幹部の釈放をヌスラ戦線側に求めるとともに、ヌスラ戦線以外の武装集団に対して停戦に向けた介入と、問題解決に向けた司法委員会設置を呼びかけた。

タフリール軍は2016年2月に、シャーム戦線、第46師団、第312師団、第9旅団、第314ハック中隊によって結成された組織で、4,000人の戦闘員を擁し、米国から「穏健な反体制派」とみなされ、支援を受けていた。

ヌスラ戦線が「穏健な反体制派」を襲撃するのは、米・ロシアが敵対行為停止合意を発効した2月27日以降では、イドリブ県マアッラト・ヌウマーン市の第13師団の拠点襲撃に次いで2度目。

なお、第13師団はその後、アレッポ県西部でヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる「新生ファトフ軍」との共闘関係を強めるようになった。

AFP, July 3, 2016、AP, July 3, 2016、ARA News, July 3, 2016、Champress, July 3, 2016、al-Hayat, July 4, 2016、Iraqi News, July 3, 2016、Kull-na Shuraka’, July 3, 2016、al-Mada Press, July 3, 2016、Naharnet, July 3, 2016、NNA, July 3, 2016、Reuters, July 3, 2016、SANA, July 3, 2016、UPI, July 3, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム軍とヌスラ戦線によるシリア軍パイロット殺害への報復として、シリア軍はダマスカス郊外県ヤブルード市を激しく攻撃、20人以上が死亡(2016年7月2日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が東カラムーン地方のジャイルード市を激しく空爆・砲撃し、医療スタッフ2人を含む20人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(7月2日付)によると、死者は民間人25人、負傷者は40人。

AFP(7月2日付)によると、攻撃は市内中心街の住宅地区、学校、医療センターなどに対して行われたという。

『ハヤート』(7月3日付)などによると、この攻撃は、6月30日に同地に墜落したシリア軍戦闘機のパイロットがイスラーム軍に捕捉されたのち、シャームの民のヌスラ戦線によって殺害された事件を受けたもので、シリア軍は声明で「イスラーム軍を名乗るテロリストによる卑劣な犯罪は制裁を免れない」と発表、報復を約束していた。

また、マナール・テレビ(7月3日付)は、ダマスカス郊外県ジャイルート市のイスラーム軍、シャームの民のヌスラ戦線に対するシリア軍の報復攻撃と並行するかたちで、ヒズブッラーがベカーア県バアルベック郡のラアス・バアルベック村、ズワイティーヤ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点複数カ所を破壊した。

レバノン(ベカーア県)とシリア(ダマスカス郊外県)が接する国境地帯では、ダーイシュとヌスラ戦線は共闘関係にある。

一方、SANA(7月2日付)によると、反体制武装集団がクタイファ市を砲撃し、3人が負傷した。

このほか、シリア人権監視団によると、国連とシリア赤新月社の支援チームが貨物車輌17台の支援物資をハラスター市一帯に搬入した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(シリア軍など)がアレッポ市マルジャ地区、カースティールー街道一帯、サカン・シャバービー地区、バーブ街道地区、シャイフ・サイード地区、アルド・マッラーフ地区、ハイヤーン町、フライターン市を空爆し、子供5人を含む22人が死亡した(クッルナー・シュラカー(7月2日付)によると、アレッポ市バーブ街道地区一帯での空爆では民間人29人が死亡、数十人が負傷
)。

一方、SANA(7月2日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市マイダーン地区、ハーリディーヤ地区、スライマーニーヤ地区を砲撃し、13人が負傷した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、アブー・アリー山、トルクメン山一帯で、シリア軍、シリア人・外国人戦闘員が、「ヤルムークの戦い」作戦司令室を攻勢する、第1沿岸師団、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、シャームの民のヌスラ戦線などと交戦、シリア軍が同地一帯を砲撃した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がラスタン市を空爆し、子供2人を含む4人が死亡した。

またシリア軍がハウラ地方、タルビーサ市、ザアフラーナ村、ヒムス市ワアル地区を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、県北西部のジャナービラ村、ハーラト・ラーディー村、ハーラト・ハルーフ村一帯でシリア軍と反体制武装集団が交戦、シリア軍がハウワーシュ村を「樽爆弾」で空爆、カフルヌブーダ町、タッル・フワーシュ村を砲撃した。

シリア軍はまた県南部のカンタラ村を砲撃した。

一方、戦闘機(所属明示せず)がラターミナ町、アムキーヤ町を空爆した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサラーキブ市を「樽爆弾」で空爆する一方、ファトフ軍がフーア市、カファルヤー町を砲撃した。

一方、SANA(7月2日付)によると、反体制武装集団がカファルヤー町を砲撃し、2人が死亡した。

**

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(7月2日付)によると、ジャースィム市のモスク前に仕掛けられた爆弾が爆発し、ジャイドゥール・ハウラーン旅団(自由シリア軍)の司令官の一人が死亡した。

一方、SANA(7月2日付)によると、シリア軍がダルアー氏ゼノビア学校南部、看護学校東部でシャームの民のヌスラ戦線と交戦した。

**

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月30日に2件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県で発生し、イスラーム軍が砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は741件。

 

AFP, July 2, 2016、AP, July 2, 2016、ARA News, July 2, 2016、Champress, July 2, 2016、al-Hayat, July 3, 2016、Iraqi News, July 2, 2016、Kull-na Shuraka’, July 2, 2016、al-Mada Press, July 2, 2016、Naharnet, July 2, 2016、NNA, July 2, 2016、Reuters, July 2, 2016、SANA, July 2, 2016、UPI, July 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ県マンビジュ市一帯でYPG主体のシリア民主軍とダーイシュの攻防続く(2016年7月2日)

アレッポ県ではシリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が籠城を続けるマンビジュ市一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とダーイシュが交戦を続け、子供5人を含む住民7人が死亡した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タドムル市郊外の穀物サイロに近い検問所(カサーラート検問所)でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

**

アレッポ県では、ARA News(7月2日付)によると、シャーム軍団、ハムザ旅団などからなる武装集団が、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点の一つラーイー村一帯に進攻、ダーイシュと交戦した。

**

スワイダー県では、SANA(7月2日付)によると、シリア軍がサアド遺跡、ハクフ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, July 2, 2016、AP, July 2, 2016、ARA News, July 2, 2016、Champress, July 2, 2016、al-Hayat, July 3, 2016、Iraqi News, July 2, 2016、Kull-na Shuraka’, July 2, 2016、al-Mada Press, July 2, 2016、Naharnet, July 2, 2016、NNA, July 2, 2016、Reuters, July 2, 2016、SANA, July 2, 2016、UPI, July 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国民連合はシリア・トルコマン評議会とトルコのイスタンブールで会談(2016年7月2日)

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、アナス・アブダ代表がトルコのイスタンブールでシリア・トルクメン評議会の使節団と会談し、ラタキア県北部クルド山、トルクメン山一帯での「自由シリア軍」の戦果など現地情勢について意見を交わし、両組織の政治ヴィジョンの統一に向けて協議した、と発表した。

なお、ラタキア県北部クルド山、トルクメン山一帯で攻勢を行っているのは「自由シリア軍」ではなく、「ヤルムークの戦い」作戦司令室で、同司令室は、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、そして「自由シリア軍」を名乗る第1沿岸師団などから構成されている。

AFP, July 2, 2016、AP, July 2, 2016、ARA News, July 2, 2016、Champress, July 2, 2016、al-Hayat, July 3, 2016、Iraqi News, July 2, 2016、Kull-na Shuraka’, July 2, 2016、al-Mada Press, July 2, 2016、Naharnet, July 2, 2016、NNA, July 2, 2016、Reuters, July 2, 2016、SANA, July 2, 2016、UPI, July 2, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合がダーイシュの拠点都市マンビジュ市内の民家を爆撃し、女性7人と子供2人が死亡(2016年7月1日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(7月1日付)によると、米軍主導の有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)が籠城するマンビジュ市内の民家を空爆し、女性7人と子供2人の合わせて9人が死亡した。

一方、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が包囲するマンビジュ市内で、有志連合の空爆支援を受けるシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)の戦闘が続いた。

また有志連合はマンビジュ市に避難を呼びかけるビラを散布した。

**

同じく、アレッポ県では、ARA News(7月1日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県北西部のマーリア市を砲撃、タッル・フサイン村一帯で反体制武装集団と交戦した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がダイル・ザウル市のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

一方、SANA(7月1日付)によると、シリア軍がハトラ村、マリーイーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

**

スワイダー県では、SANA(7月1日付)によると、シリア軍がカスル村南東部でダーイシュ(イスラーム国)の車輌を攻撃、破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(7月1日付)によると、シリア軍がフワイスィース村一帯、タドムル市郊外南東部でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

AFP, July 1, 2016、AP, July 1, 2016、ARA News, July 1, 2016、Champress, July 1, 2016、al-Hayat, July 2, 2016、Iraqi News, July 1, 2016、Kull-na Shuraka’, July 1, 2016、al-Mada Press, July 1, 2016、Naharnet, July 1, 2016、NNA, July 1, 2016、Reuters, July 1, 2016、SANA, July 1, 2016、UPI, July 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍などからなる「ヤルムークの戦い」作戦司令室がラタキア県北部の戦略的要衝キンサッバー町一帯を約4ヶ月ぶりに奪還(2016年7月1日)

ラタキア県では、ドゥラル・シャーミーヤ(7月1日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなる「ヤルムークの戦い」作戦司令室が、シリア軍との戦闘の末、トルコ国境に近い要衝のキンサッバー町、シャラフ村、シール・クブーア村、ハムッラート村、同地一帯の丘陵地帯、イドリブ県西部に至る一帯を奪還した。

キンサッバー町は2016年2月にシリア軍によって制圧されていた。

これを受け、戦闘機(所属明示せず)は、キンサッバー町を含むクルド山一帯を空爆、また同地一帯で「ヤルムークの戦い」作戦司令室と砲撃戦を行った。

反体制武装集団が撃った砲弾複数発は、カルダーハ市郊外にまで達し、ラタキア県のほぼ全域が一時停電となったという。

「ヤルムークの戦い」作戦司令室には、第1沿岸師団、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム軍、アンサール・シャーム、第2沿岸師団、ファトフ軍、トルクメン・イスラーム運動、シャームの民のヌスラ戦線などが参加している。

Kull-na Shuraka', July 1, 2016
Kull-na Shuraka’, July 1, 2016

クッルナー・シュラカー(7月2日付)などによると、ファトフ軍の事実上の統括者のサウジアラビア人説教師のアブドゥッラー・ムハイスィニー氏が、「ヤルムークの戦い」作戦司令室が制圧したキンサッバー町で捕獲した戦車のうえから戦闘員を鼓舞する映像(https://www.youtube.com/watch?v=ahcL0qW6r9k)がインターネットを通じて拡散された。

**

イドリブ県では、『ハヤート』(7月2日付)によると、戦闘機(所属明示せず)がサラーキブ市、ハーン・スブル村各所を空爆した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、フライターン市などアレッポ市北部一帯、アレッポ市バーブ街道地区を空爆し、子供複数を含む11人が死亡、またシリア軍がアレッポ市バニー・ザイド地区、ハーリディーヤ地区一帯を砲撃した。

また、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団がアレッポ市南部郊外などで、シリア軍、ヒズブッラー、イラン人民兵などへの攻撃を行った。

**

ダマスカス郊外県では、SANA(7月1日付)によると、シリア軍、人民防衛諸集団が東グータ地方で反体制武装集団と交戦し、バハーリーヤ村・マイダアー町間の複数カ所を制圧した。

**

ダルアー県では、SANA(7月1日付)によると、シリア軍がダルアー市市街地、ヌアイマ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

**

アレッポ県では、SANA(7月1日付)によると、反体制武装集団がアレッポ市市街地を砲撃し、1人が死亡、5人が負傷した。

 

クッルナー・シュラカー(7月2日付)によると、シャーム革命家大隊は声明を出し、シャーム戦線から分離すると発表した。

同声明によると、分離後もアレッポ・ファトフ軍作戦司令室には残留するという。

**

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、6月29日に2件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県で発生し、イスラーム軍が砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は739件。

AFP, July 1, 2016、AP, July 1, 2016、ARA News, July 1, 2016、Champress, July 1, 2016、al-Durar al-Shamiya, July 1, 2016、al-Hayat, July 2, 2016、Iraqi News, July 1, 2016、Kull-na Shuraka’, July 1, 2016、July 2, 2016、al-Mada Press, July 1, 2016、Naharnet, July 1, 2016、NNA, July 1, 2016、Reuters, July 1, 2016、SANA, July 1, 2016、UPI, July 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラーム軍が墜落したシリア軍戦闘機のパイロットを捕捉、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動とともに尋問後、ヌスラ戦線が同パイロットを殺害(2016年7月1日)

イスラーム軍のイスラーム・アッルーシュ報道官はツイッターで、6月30日にダマスカス郊外県東カラムーン地方でシリア軍戦闘機を撃墜し、パイロットを捕捉したと発表した。

複数の活動家によると、シリア軍戦闘機はジャイルード市郊外に墜落したという。

イスラーム軍はまた、ユーチューブを通じて、シリア軍戦闘機が墜落した現場の映像および捕捉したとする男性の映像(https://youtu.be/jPNsqctYLqY)を公開した。

映像によると、男性の名前はナウラス・ハサン、階級は少佐で、墜落した戦闘機はスホーイ22だったという。

その後、イスラーム軍のアッルーシュ報道官はツイッターで「イスラーム軍がシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の合同作戦司令室でパイロットの映像を撮影した後、ヌスラ戦線のメンバーの一人がパイロットを殺害した」と発表し、遺体の画像を公開した。

Youtube, July 1, 2016
Youtube, July 1, 2016

Kull-na Shuraka', July 1, 2016
Kull-na Shuraka’, July 1, 2016
Kull-na Shuraka', July 1, 2016
Kull-na Shuraka’, July 1, 2016

**

なお、シリア人権監視団は、イスラーム軍がダマスカス郊外県東カラムーン地方で技術トラブルにより墜落したシリア軍戦闘機のパイロットを捕捉した、と発表した。

SANA(7月1日付)は、シリア軍戦闘機が訓練飛行中に技術的トラブルにより墜落したとしたうえで、パイロットはパラシュートで脱出し、無事だと報じた。

AFP, July 1, 2016、AP, July 1, 2016、ARA News, July 1, 2016、Champress, July 1, 2016、al-Hayat, July 2, 2016、Iraqi News, July 1, 2016、Kull-na Shuraka’, July 1, 2016、al-Mada Press, July 1, 2016、Naharnet, July 1, 2016、NNA, July 1, 2016、Reuters, July 1, 2016、SANA, July 1, 2016、UPI, July 1, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は27~29日までの3日間でイラク国境に面するブーカマール市近郊を8回、YPG主体のシリア民主軍が包囲するマンビジュ市一帯を19回爆撃(2016年6月30日)

米中央軍(CENTCOM)は、6月27日~29日までの3日間のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

発表によると、6月27日はシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して23回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は12回で、ラッカ市近郊(2回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(7回)、マーリア市近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

6月28日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して32回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は15回で、ブーカマール市近郊(8回)、マンビジュ市近郊(6回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

6月29日はシリア、イラク領内のダーイシュ拠点などに対して26回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は7回で、ブーカマール市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(6回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, June 30, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア人権監視団は2016年9月末以降の7ヶ月でのロシア軍とシリア軍の爆撃での死者数を7,031人と発表、うちダーイシュ、ヌスラ戦線などの反体制武装集団の死者は4,533人(2016年6月30日)

シリア人権監視団は、ロシア軍がシリアでの空爆を開始した2015年9月30日から2016年6月30日までの7ヶ月間で、ロシア軍とシリア軍の空爆で民間人2,500人を含む7,000人が死亡したと発表した。

同監視団によると、この間の死者数は、7,031人を記録、うち民間人は2,498人(子供587人、女性360人を含む)、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員は2,436人、シャームの民のヌスラ戦線を含むその他の反体制武装集団戦闘員は2,097人に上る、という。


AFP, June 30, 2016、AP, June 30, 2016、ARA News, June 30, 2016、Champress, June 30, 2016、al-Hayat, July 1, 2016、Iraqi News, June 30, 2016、Kull-na Shuraka’, June 30, 2016、al-Mada Press, June 30, 2016、Naharnet, June 30, 2016、NNA, June 30, 2016、Reuters, June 30, 2016、SANA, June 30, 2016、UPI, June 30, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル市一帯などでシリア軍とダーイシュの戦闘続く(2016年6月30日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市のシリア政府支配地域に食糧物資を投下、また戦闘機(所属明示せず)がダイル・ザウル市工業地区、ジャバリーヤ地区を空爆した。

一方、SANA(6月30日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、ハウィーカ地区、ヒサーラート地区、サルダ山一帯、ブガイリーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

**

スワイダー県では、SANA(6月30日付)によると、イラク国境に近いアブー・シャルシューフ通行所とビイル・ラスィーイー地区を結ぶ街道でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)車列を攻撃した。

**

ヒムス県では、ダーイシュ(イスラーム国)の広報部門アアマーク通信によると、ダーイシュはタドムル市近郊のシリア軍検問所に対して自爆攻撃などを行い、検問所7カ所を制圧した。

一方、SANA(6月30日付)によると、シリア軍がタドムル市東方の第3石油輸送ステーション(T3)一帯、フワイスィース村一帯、ジャバーブ・ハマド村一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

AFP, June 30, 2016、AP, June 30, 2016、ARA News, June 30, 2016、Champress, June 30, 2016、al-Hayat, July 1, 2016、Iraqi News, June 30, 2016、Kull-na Shuraka’, June 30, 2016、al-Mada Press, June 30, 2016、Naharnet, June 30, 2016、NNA, June 30, 2016、Reuters, June 30, 2016、SANA, June 30, 2016、UPI, June 30, 2016などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.