トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治地域各所を砲撃、シリア軍兵士2人負傷(2021年8月6日)

ハサカ県では、ANHA(8月6日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるシャッアーラ村を砲撃し、シリア軍兵士2人が負傷した。

AFP, August 6, 2021、ANHA, August 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 6, 2021、Reuters, August 6, 2021、SANA, August 6, 2021、SOHR, August 6, 2021などをもとに作成。

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米軍がハサカ市の刑務所からダーイシュ・メンバー40人をシャッダーディー市の基地に移送、フール・キャンプでイラク人難民が殺害される(2021年8月6日)

ハサカ県では、SANA(8月6日付)によると、有志連合を主導する米軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市のグワイラーン地区(北・東シリア自治局支配下)の工業学校に設置している刑務所(グワイラーン刑務所)に収監されているダーイシュ(イスラーム国)のメンバー40人をシャッダーディー市に違法に設置されている米軍基地に移送した。

複数の独自筋によると、40人のなかには、ダーイシュの組織に入り込んでいたスパイ、爆弾製造の専門家らが含まれているという。

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一方、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプの第1区で、イラク人難民の男性1人がダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる武装グループによって銃で撃たれて死亡した。

AFP, August 6, 2021、ANHA, August 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 6, 2021、Reuters, August 6, 2021、SANA, August 6, 2021、SOHR, August 6, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍の使節団が地元名士とともにダルアー市に入り、武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーを代表するハウラーン中央委員会と会談(2021年8月6日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍の使節団が地元名士とともに、ダルアー市ダルアー・バラド地区に入り、武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーを代表するハウラーン中央委員会と会談した。

AFP, August 6, 2021、ANHA, August 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 6, 2021、Reuters, August 6, 2021、SANA, August 6, 2021、SOHR, August 6, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民298人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は691,059人に(2021年8月6日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月6日付)を公開し、8月5日に難民298人(うち女性90人、子供152人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民298人(うち女性90人、子供152人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は691,059人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者295,811人(うち女性88,904人、子ども150,585人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,773,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は920,339人(うち女性276,180人、子供469,076人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は95,746人(うち女性36,358人、子供32,943人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,364,342人(うち女性418,917人、子供676,709人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 6, 2021をもとに作成。

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米政府匿名高官シリア北東部からの米軍撤退の可能性を否定(2021年8月5日)

『ニューズウィーク』(8月5日付)は、米政府高官(匿名)の話として、ジョー・バイデン米政権がアフガニスタンからの米軍撤退やイラクでの米軍の先頭任務終了と並行して、シリア北東部からも部隊駐留の可能性あるとする一部メディアの報道に関して、これを否定した。

同高官は「アフガニスタン、イラク、そしてシリアの三つはまったく別の問題で、混同されるべきではない。シリアでの任務と足跡に関して、今のところ何の変化も期待していない…。我々はシリアにおいて、ダーイシュ(イスラーム国)と戦う人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍を支援している。これは非常に成功しており、今後も続けることになる」などと述べた。

AFP, August 7, 2021、ANHA, August 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 7, 2021、The Newsweek, August 5, 2021、Reuters, August 7, 2021、SANA, August 7, 2021、SOHR, August 7, 2021などをもとに作成。

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ブリンケン米国務長官に続いてカナダ外務省もダルアー県でのシリア軍と元反体制武装集団による対立に関してシリア政府側を厳しく非難(2021年8月5日)

カナダ外務省はツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/CanadaFP/)で、ダルアー県でのシリア軍と元反体制武装集団による対立に関して、シリア政府側を厳しく非難した。

ツイッターの書き込み内容は以下の通り。

https://twitter.com/CanadaFP/status/1423055876248809478

カナダはダルアーでのシリアの体制による暴力が継続的に拡大していることを非難し、国連安保理決議第2254号に沿ったシリア全土での停戦を呼び掛ける。ダルアーの人々には安全に暮らす権利がある。我々の思いは、犠牲者の家族とともにある。

AFP, August 5, 2021、ANHA, August 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 5, 2021、Reuters, August 5, 2021、SANA, August 5, 2021、SOHR, August 5, 2021などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機が前日のレバノン領内からの砲撃への報復としてレバノンを7年ぶりに爆撃(2021年8月5日)

ナハールネット(8月5日付)は、イスラエル軍戦闘機が前日のレバノン領内からの砲撃への報復として、レバノンに対して爆撃を実施したと伝えた。

レバノン領内への爆撃は7年ぶり。

ヒズブッラーが経営するマナール・チャンネル(8月5日付)によると、イスラエル軍の爆撃は12時40分に行われ、南部県ジェッズィーン郡のマフムーディーヤ村郊外が狙われた。

これに関して、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://​twitter.com/avichayadraee)で、イスラエル軍は爆撃を続け、イスラエル国とその市民に対するテロの試みとの対決を強める、としたうえで、同国戦闘機がレバノン各所を爆撃し、テロ目的で使用されているインフラなどを攻撃したと発表した。

AFP, August 5, 2021、ANHA, August 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 5, 2021、Naharnet, August 5, 2021、Reuters, August 5, 2021、SANA, August 5, 2021、SOHR, August 5, 2021などをもとに作成。

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シリア北東部に違法駐留を続ける米軍が、ハサカ県県内で盗奪した石油をトレーラー25輌に積んでワリード国境通行所からイラク領内に持ち出す(2021年8月5日)

ハサカ県では、SANA(8月5日付)がヤアルビーヤ町近郊複数の地元筋の話として伝えたところによると、ユーフラテス川西岸地域各所に違法駐留を続ける米軍が、県内で盗奪した石油をトレーラー25輌に積んでワリード国境通行所からイラク領内に持ち出した。



AFP, August 5, 2021、ANHA, August 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 5, 2021、Reuters, August 5, 2021、SANA, August 5, 2021、SOHR, August 5, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるハマー県とイドリブ県を5回にわたって爆撃(2021年8月5日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるドゥワイル・アクラード村各所を2回にわたって爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のマシーク村などを砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるジューリーン村を複数回にわたって砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下ザーウィヤ山地方のバーラ村一帯を3回にわたって砲撃した。

シリア軍もファッティーラ村一帯でシャーム解放機構の戦闘員2人を狙撃し射殺した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を33件(イドリブ県18件、ラタキア県11件、アレッポ県3件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を15件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, August 5, 2021、ANHA, August 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 5, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 5, 2021、Reuters, August 5, 2021、SANA, August 5, 2021、SOHR, August 5, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民302人と国内避難民(IDPs)273人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は690,761人、2019年以降帰還したIDPsは95,746人に(2021年8月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月5日付)を公開し、8月4日に難民302人(うち女性90人、子供154人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民302人(うち女性90人、子供154人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は690,761人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者295,513人(うち女性88,814人、子ども150,433人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,773,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は920,041人(うち女性276,090人、子供468,924人)となった。

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一方、国内避難民273人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは273人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は3人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は95,746人(うち女性36,358人、子供32,943人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,364,342人(うち女性418,917人、子供676,709人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 5, 2021をもとに作成。

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レバノン南部から発射されたロケット弾2発がイスラエル北部に着弾、イスラエル軍がレバノン領内に向けてロケット弾3発を撃ち込み、報復(2021年8月4日)

ナハールネット(8月4日付)などによると、レバノン南部から発射されたロケット弾2発がイスラエル北部のキリヤット・シュモナ市に着弾、これに対して、イスラエル軍がレバノン領内に向けてロケット弾3発を撃ち込み、報復したと伝えた。
http://images0.naharnet.com/images/241702/w460.jpg?1628070798

これに関して、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はツイッターのアカウント(https://​twitter.com/avichayadraee)で、キリヤット・シュモナ市とクファル・ギラディ村での警戒サイレンが鳴らされたとしたうえで、レバノン領内からロケット弾3発が発射され、うち1発はレバノン領に着弾したものの、2発がイスラエル領内に着弾、イスラエル軍がレバノン領内に報復として砲撃を行ったと発表した。

https://twitter.com/AvichayAdraee/status/1422851009844494336

https://twitter.com/AvichayAdraee/status/1422856902296358915
https://twitter.com/AvichayAdraee/status/1422861605629538308
https://twitter.com/AvichayAdraee/status/1422895695334416388
https://twitter.com/AvichayAdraee/status/1422921580842213383

AFP, August 4, 2021、ANHA, August 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 4, 2021、Naharnet, August 4, 2021、Reuters, August 4, 2021、SANA, August 4, 2021、SOHR, August 4, 2021などをもとに作成。

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ブリンケン米国務長官は、ダルアー県でのシリア軍と元反体制武装集団による対立に関してシリア政府側を厳しく非難(2021年8月4日)

アントニー・ブリンケン米国務長官は、ツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/SecBlinken/)で、ダルアー県でのシリア軍と元反体制武装集団による対立に関して、シリア政府側を厳しく非難した。

ツイッターの書き込み内容は以下の通り。

https://twitter.com/SecBlinken/status/1422942908731244547

我々はダルアーに対するアサド体制の残忍な攻撃を非難し、食糧や医薬品の不足に苦しむ民間人を殺し、数千人を強制移住させるのを直ちに止めるよう呼びかける。我々は国連安保理決議第2254号に沿った全土での停戦を改めて呼びかける。

AFP, August 4, 2021、ANHA, August 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 4, 2021、Reuters, August 4, 2021、SANA, August 4, 2021、SOHR, August 4, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がシリア国民軍とともにラッカ県、ハサカ県各所を攻撃し、子供3人のその父親の4人を殺害、住民多数とシリア軍兵士2人も負傷(2021年8月4日)

ラッカ県では、ANHA(8月4日付)によると、トルコ軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のサファーウィヤ村を戦車で砲撃し、子供3人のその父親の4人が死亡、母親と4人目の子供1人が負傷した。

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ハサカ県では、ANHA(8月4日付)やSANA(8月4日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるダルダーラ村を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、アッシリア教徒が住むタッル・シャンナーン村(タッル・タムル町近郊)を砲撃した。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会が応戦し、トルコ軍の拠点1カ所を破壊した。

トルコ軍はさらに、ウンム・カイフ村、タッル・ワルド村、ルバイアート村、そしてアッブーシュ村にあるシリア軍の拠点を砲撃した。

この砲撃により、ウンム・カイフ村でシリア軍兵士2人と老女1人、タッル・ワラド村で女性1人が負傷した。

AFP, August 4, 2021、ANHA, August 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 4, 2021、Reuters, August 4, 2021、SANA, August 4, 2021、SOHR, August 4, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民317人と国内避難民(IDPs)1人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は690,459人、2019年以降帰還したIDPsは95,473人に(2021年8月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月4日付)を公開し、8月3日に難民317人(うち女性92人、子供157人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民317人(うち女性92人、子供157人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は690,459人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者295,211人(うち女性88,724人、子ども150,279人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,773,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は919,739人(うち女性276,000人、子供468,770人)となった。

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一方、国内避難民1人が新たに帰宅した。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は95,143人(うち女性36,259人、子供32,916人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,364,069人(うち女性418,818人、子供676,682人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 4, 2021をもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領は南西部での森林火災の消火活動に協力した73カ国、7機関に謝意、そのなかにホワイト・ヘルメットも(2021年8月3日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、トルコ南西部各所で7月末に発生した大規模な森林火災の消火活動に参加・協力した諸外国と国際機関に対して、ツイッターのアカウント(https://twitter.com/rterdogan)を通じて謝意を示した。

火災は7月28日に拡大し、8月3日までに住民や消防士8人が死亡、少なくとも1,000人が煙を吸うなどして病院に運ばれ、多数の住民が避難した。

トルコ政府によると、30以上の自治体に広がった163カ所の火災のうち152カ所で延焼は食い止められた。

消火作業には、EU、アゼルバイジャン、ロシアが消火用の航空機を送るなどの支援を行っていた。

エルドアン大統領が公開した感謝状には、EU諸国、アゼルバイジャン、ロシア、イスラエル、米国、カナダ、イラン、カタール、イラク、インドなど73カ国の国旗、合わせて、EU、国連、欧州理事会、世界自然保護基金(WWF)、世界保健機関(WHO)、国際移住機関(OIM)、黒海経済協力機構(BSEC)、国際赤十字赤新月社連盟(IFRC)、テュルク評議会、そしてホワイト・ヘルメットのマークが列挙されている。

https://twitter.com/RTErdogan/status/1422555291938349075

AFP, August 3, 2021、ANHA, August 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2021、Reuters, August 3, 2021、SANA, August 3, 2021、SOHR, August 3, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局支配地から近く米軍が撤退し、代わってアラブ諸国の部隊が同地に展開か?(2021年8月3日)

反体制派系サイトのジスル・プレス(8月3日付)は、北・東シリア自治局の支配地各所に違法に駐留を続ける米軍が近く撤退し、代わってアラブ諸国の部隊が同地に展開する準備が進められていると伝えた。

同サイトが複数の独自筋の話として伝えたところによると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の政治母体であるシリア民主評議会のイルハーム・アフマド執行委員会共同議長は、米軍部隊がシリアから近く撤退すると示唆したという。

また、シリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官も、同軍司令官や北・東自治局の幹部らに対して、米軍のシリア民主軍に対する直接の援護が行われなくなることを想定して準備を行うよう話したという。

一方、北・東シリア自治局の幹部の1人は匿名を条件に、シリア北・東部からの米軍撤退を準備するとともに、シリア民主軍の援護、北・東シリア自治局とシリア政府の対話の支援をアラブ諸国に移譲するための合意が交わされるだろうとしたうえで、アラブ首長国連邦(UAE)がその役目を引き受ける公算が高いと述べた。

同幹部によると、8月1日に開催されたシリア民主評議会の年次大会に有志連合の代表が出席した真の目的は、米軍撤退に向けた軍事関連の措置の調整、シリア民主軍の兵士の従軍への補償金の支払い、米軍撤退後の必要な物資の提供だったという。

AFP, August 3, 2021、ANHA, August 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2021、Reuters, August 3, 2021、SANA, August 3, 2021、SOHR, August 3, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2021年8月3日)

アレッポ県では、ANHA(8月3日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の県東部のアラブ・ハサン村でシリア国民軍に所属する第1師団の車輌が地雷に触れて爆発、戦闘員2人が死亡した。

AFP, August 3, 2021、ANHA, August 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2021、Reuters, August 3, 2021、SANA, August 3, 2021、SOHR, August 3, 2021などをもとに作成。

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ダルアー市でシリア軍と武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーの停戦交渉が続く(2021年8月3日)

ダルアー県では、HFL(8月3日付)やシリア人権監視団によると、シリア軍の代表と武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーを代表するハウラーン中央委員会がロシアの仲介のもとに停戦交渉を再開させた。

前日の交渉決裂を受けて、ハウラーン中央委員会は、ダルアー市ダルアー・バラド地区に、①ロシアの支援を受けるシリア軍第5軍団第8旅団に加えて、第15師団と軍事情報局の民兵を展開させること、②捜索活動については、ハウラーン中央委員会側のメンバーの同行もと、一部住宅のみに限定して行うこと、するかたちでを新たに提案した。

同地では、シリア軍による攻撃再開を恐れて、住民の避難が続いているという。

https://www.facebook.com/HoranFreeMedia/posts/3061433450752305

こうしたなか、シリア政府の支配下にあるナワー市、タファス市一帯、ダルアー市ダルアー・バラド地区一帯などでシリア軍と元反体制武装集団メンバーが散発的に交戦、シリア軍が砲撃を行った。

また、ウンム・マヤーズィン町、ナイーマ村を結ぶ街道に設置されているシリア軍の検問所が何者かによって仕掛けられた爆弾の爆発で破壊された。

一方、タファス市では、シリア軍による封鎖が続いているダルアー市ダルアー・バラド地区との連帯を訴える抗議デモが行われた。

https://www.facebook.com/HoranFreeMedia/posts/3061343864094597

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフルタアール村、カフル・アンマ村、タカード村、バイタルーン村、カフル・ヌーラーン村などを砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

AFP, August 3, 2021、ANHA, August 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2021、HFL, August 3, 2021、Reuters, August 3, 2021、SANA, August 3, 2021、SOHR, August 3, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県ダルダーラ村を砲撃し、住民女性とその子供が負傷(2021年8月2日)

ハサカ県では、ANHA(8月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるダルダーラ村を砲撃し、住民2人(女性とその子供)が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(8月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アルカミーヤ村、シャワーリガ村を砲撃した。

AFP, August 2, 2021、ANHA, August 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 2, 2021、Reuters, August 2, 2021、SANA, August 2, 2021、SOHR, August 2, 2021などをもとに作成。

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ダルアー市でのシリア軍と武装解除を拒否する元反体制武装集団の停戦交渉は、アイユーブ国防大臣ら軍幹部が現地入りするも失敗に(2021年8月2日)

ダルアー県では、シリア人権監視団、HFL(8月2日付)、ドゥラル・シャーミーヤ(8月2日付)などによると、シリア軍の代表と武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーを代表するハウラーン中央委員会の交渉が続けられた。

シリア軍側からは、総合情報部長のフサーム・ルーカー准将、南部地区治安委員会議長、軍事情報局ダルアー支部長のルワイユ・アリー准将、第4師団司令官のギヤース​・ダッラ准将、第1軍団司令官のアフマド・アスアド少将、そしてアリー・アブドゥッラ・アイユーブ国防大臣が参加、ロシア大統領の特使を務めるアレクサンドル・ゾリン氏が仲介した。

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シリア政府側は、武装解除を拒否するメンバーらのシリア北部への退去、ダルアー県の完全掌握と検問所の設置、ダルアー市のウマリー・モスクでのシリア国旗の掲揚などを要求し、これらに応じない場合、「ダルアー市を住民の頭の上でぶち壊す」と脅迫したという。

これに対して、ハウラーン中央委員会側は、ロシアの支援を受けるシリア軍第5軍団第8旅団へのメンバーの従軍を提案、シリア軍側の要求を拒否した。

だが、両者は折り合いがつかず、交渉は8月3日に延期された。

交渉がとん挫し、仲介していたロシア軍の使節団がダルアー市ダルア・バラド地区から去ったのに合わせて、シリア軍は、ダルアー市ダルアー・バラド地区、タファス市、ムザイリーブ町、ヤードゥーダ村への砲撃を再開した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、所属不明の無人航空機(ドローン)がシリア政府の支配下にあるカフル・ハラブ村に墜落した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を37件(イドリブ県19件、ラタキア県11件、アレッポ県3件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を11件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, August 2, 2021、ANHA, August 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 2, 2021、HFL, August 2, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 2, 2021、Reuters, August 2, 2021、SANA, August 2, 2021、SOHR, August 2, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民311人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は689,843人に(2021年8月2日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月2日付)を公開し、8月1日に難民311人(うち女性93人、子供158人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民311人(うち女性93人、子供158人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は689,843人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者294,595人(うち女性88,539人、子ども149,965人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,773,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は919,123人(うち女性275,722人、子供468,298人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は95,146人(うち女性36,101人、子供32,887人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,363,742人(うち女性418,660人、子供676,653人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 2, 2021をもとに作成。

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米主導の有志連合の車輌約35輌が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2021年8月1日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車輌約35輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ハサカ県やダイル・ザウル県に設置されている基地に向かった。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が米主導の有志連合のヘリコプター複数機の航空支援を受け、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるアズバ村に突入し、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバーと思われる4人を拘束した。

AFP, August 1, 2021、ANHA, August 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 1, 2021、Reuters, August 1, 2021、SANA, August 1, 2021、SOHR, August 1, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県水道局長はアルーク村の揚水所からハサカ市一帯に水道水が依然として供給されていないと述べる(2021年8月1日)

ハサカ県水道局のマフムード・アクラ局長は7月25日にシリア政府支配地域からロシア軍とトルコ軍の護衛を受けてトルコの占領下にあるアルーク村の揚水所に入っていた復旧作業チームが7月30日に揚水施設の保守点検を行ったにもかかわらず、ハサカ市一帯に水道水が供給されていないと発表した。

アルーク村揚水所は、6月26日以降、トルコ軍が閉鎖し、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市および同市一帯地域への水道水供給を停止していた。

SANA(8月1日付)が伝えた。

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アレッポ県では、ANHA(8月1日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市北のフーシャリーヤ村、タッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、マーリキーヤ村を砲撃した。

AFP, August 1, 2021、ANHA, August 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 1, 2021、Reuters, August 1, 2021、SANA, August 1, 2021、SOHR, August 1, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民307人と国内避難民(IDPs)470人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は689,532人、2019年以降帰還したIDPsは95,146人に(2021年8月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(8月1日付)を公開し、7月31日に難民307人(うち女性92人、子供152人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民307人(うち女性92人、子供152人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は689,532人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者294,284人(うち女性88,446人、子ども149,807人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,773,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は918,812人(うち女性275,722人、子供468,298人)となった。

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一方、国内避難民470人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは470人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は95,146人(うち女性36,101人、子供32,887人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,363,742人(うち女性418,660人、子供676,653人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, August 1, 2021をもとに作成。

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ダルアー県でシリア軍と武装解除を拒否して蜂起した元反体制武装集団が停戦に向けて協議を続けるなか、ヨルダンなジャービル国境通行所の閉鎖を決定(2021年7月31日)

ダルアー県では、HFL(7月31日付)などによると、シリア軍が早朝、ダルアー市のダルアー・バラド地区、ダム街道地区を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、武装解除を拒否して蜂起した元反体制武装集団メンバーを代表するハウラーン中央委員会とシリア軍の代表がロシアの仲介によりダルアー市の国立競技場で停戦について協議した。

アラビーヤ・チャンネル(8月1日付)などによると、ロシアのヴラジーミル・プーチン大統領の特使で、シリア国内で紛争当事者どうしの停戦・和解交渉を仲介し、「困難な任務の男」の異名で知られるアレクサンドル・ゾリン氏が、ラタキア県のフマイミーム航空基地からダルアー県に秘密裏に派遣され、交渉の仲介を開始した。

シリア人権監視団によると、協議された停戦合意案は、①元反体制武装集団メンバーが捕捉したシリア軍兵士を解放する、②ロシアが支援するシリア軍第5軍団第8旅団(アフマド・アウダ指揮)にシリア軍(第4師団、空軍情報部、軍事情報局など)の拠点を移譲する、③政府側が指名手配する132人をシリア北部に退去させる、ことを骨子としているという。

また、停戦協議の進展を受けて、元反体制武装集団メンバーが戦闘で捕捉していたシリア軍第4師団の兵士5人(うち士官1人)を解放した。

元反体制武装集団メンバーは7月30日にも、戦闘で捕捉していたシリア軍第4師団の兵士24人を解放している。

HFL(8月1日付)によると、シリア軍の代表は1日早朝までに反体制武装集団メンバー側から回答がない場合、ダルアー市ダルアー・バラド地区などに対する攻撃を継続するとして、ハウラーン中央委員会に合意案を受け入れるための期限を切り、圧力をかけているという。

なお、7月29日以降の戦闘での死者は32人(うち住民12人、元反体制武装集団メンバー11人、シリア軍9人。

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ヨルダン通信(7月31日付)は、ヨルダン内務省高官の話として、当局がダルアー県のナスィーブ国境通行所に面するジャービル国境通行所を一時閉鎖することを決定したと伝えた。

この高官によると、「閉鎖措置はシリア側の治安状況の進展を受けたもの」だという。

AFP, July 31, 2021、Alarabia, August 1, 2021、ANHA, July 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 31, 2021、HFL, July 31, 2021、August 1, 2021、Reuters, July 31, 2021、SANA, July 31, 2021、SOHR, July 31, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県ダルダーラ村を砲撃(2021年7月31日)

ハサカ県では、ANHA(7月31日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるダルダーラ村を砲撃した。

AFP, July 31, 2021、ANHA, July 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 31, 2021、Reuters, July 31, 2021、SANA, July 31, 2021、SOHR, July 31, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民296人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は689,225人に(2021年7月31日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月31日付)を公開し、7月30日に難民296人(うち女性88人、子供151人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民296人(うち女性88人、子供151人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は689,225人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者293,977人(うち女性88,354人、子ども149,650人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,773,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は918,505人(うち女性275,630人、子供468,141人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は94,676人(うち女性35,867人、子供32,848人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,363,272人(うち女性418,426人、子供676,614人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 31, 2021をもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ市とアイン・アラブ(コバネ)市を結ぶ街道沿線に位置するクーマジー村で民間の車輌2台を無人航空機(ドローン)で攻撃(2021年7月30日)

アレッポ県では、ANHA(7月30日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマーリキーヤ村、シャワーリガ村、マルアナーズ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

一方、トルコ軍はアレッポ市とアイン・アラブ(コバネ)市を結ぶ街道沿線に位置するクーマジー村で民間の車輌2台を無人航空機(ドローン)で攻撃した。

死傷者はなかったが、攻撃を受けた車は大破した。

AFP, July 30, 2021、ANHA, July 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 30, 2021、Reuters, July 30, 2021、SANA, July 30, 2021、SOHR, July 30, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方を爆撃(2021年7月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のマシューン村、カンスフラ村、マルイヤーン村、ファッティーラ村に対して7回以上の爆撃を実施した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザイズーン村を砲撃した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアターリブ市一帯を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を27件(イドリブ県14件、ラタキア県6件、アレッポ県1件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を16件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 30, 2021、ANHA, July 30, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 30, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 30, 2021、Reuters, July 30, 2021、SANA, July 30, 2021、SOHR, July 30, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民337人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は688,929人に(2021年7月30日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(7月30日付)を公開し、7月29日に難民337人(うち女性102人、子供172人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民337人(うち女性102人、子供172人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は688,929人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者293,681人(うち女性88,266人、子ども149,499人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,773,175人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は918,209人(うち女性275,542人、子供467,990人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は94,674人(うち女性35,866人、子供32,847人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,363,270人(うち女性418,425人、子供676,613人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, July 30, 2021をもとに作成。

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