シリア軍は「決戦」作戦司令室支配下のハマー県、イドリブ県を砲撃(2021年5月14日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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シリア人権監視団によると、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

一方、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下のナワー市で正体不明の武装集団がシリア軍兵士に銃を発砲、2人が死亡した。

また、フラーク市でも住民1人が何者かに銃で撃たれて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を39件(イドリブ県23件、ラタキア県9件、アレッポ県2件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は36件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を16件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, May 14, 2021、ANHA, May 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 14, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 14, 2021、Reuters, May 14, 2021、SANA, May 14, 2021、SOHR, May 14, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民304人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は665,374人に(2021年5月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月14日付)を公開し、5月13日に難民304人(うち女性92人、子供155人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民304人(うち女性92人、子供155人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は665,374人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者270,126人(うち女性81,196人、子ども137,490人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,749,518人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は894,654人(うち女性268,472人、子供455,981人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は86,104人(うち女性31,955人、子供31,461人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,354,700人(うち女性414,514人、子供675,227人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 14, 2021をもとに作成。

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ロシア軍がハサカ県M4高速道路で「撤退協定」に違反した米軍の車列の進行を阻止したと発表(2021年5月13日)

ラタキア県フマイミーム航空基地に設置されているロシア当事者和解調整センターのアレクサンドル・カルポフ(Alexander Karpov)副センター長(海軍少将)は声明を出し、ロシア軍憲兵隊がハサカ県内のM4高速道路を「撤退協定」に違反して走行していた米軍の車列を停止させ、引き返させたと発表した。

米軍の車列は6輌の輸送防護車MRAPからなり、「撤退協定」が定めるロシア軍との連携を行わずに移動していたという。

シリア人権監視団によると、ロシア軍と米軍が対峙したのはタッル・タムル町近郊で、ロシア側の発表とは異なり、米軍の車列は引き返すことなく移動を続けたという。

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ハサカ県では、SANA(5月13日付)によると、米主導の有志連合の車輌55輌からなる車列が、兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ハサカ県ルマイラーン町方面に向かった。

一方、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市南のザンダー村で国防隊のメンバーどうしが撃ち合いとなり、2人が死亡、複数が負傷した。

AFP, May 13, 2021、ANHA, May 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 13, 2021、Reuters, May 13, 2021、SANA, May 13, 2021、SOHR, May 13, 2021、May 14, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がハマー県とラッカ県の砂漠地帯でダーイシュを狙って爆撃を実施(2021年5月13日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がハマー県とラッカ県の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って爆撃を実施した。

AFP, May 13, 2021、ANHA, May 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 13, 2021、Reuters, May 13, 2021、SANA, May 13, 2021、SOHR, May 13, 2021などをもとに作成。

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イスラエル軍報道官はレバノンからロケット弾が領内に発射されたと書き込む(2021年5月13日)

イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官は、ツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/AvichayAdraee/)に、レバノンから領内にロケット弾3発が発射されたと書き込んだ。

内容は以下の通り:

緊急 先ほど、レバノン領内からガリラヤ地方沖の海上に向けて3発のロケットが発射されたことを捕捉した。

規定の方針に沿って、警戒令は発出されなかった。

AFP, May 13, 2021、ANHA, May 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 13, 2021、Reuters, May 13, 2021、SANA, May 13, 2021、SOHR, May 13, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2021年5月13日)

アレッポ県では、ANHA(5月13日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマイヤーサ村、カールーティーヤ村、ブルジュ・カース村を砲撃した。

AFP, May 13, 2021、ANHA, May 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 13, 2021、Reuters, May 13, 2021、SANA, May 13, 2021、SOHR, May 13, 2021などをもとに作成。

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トルコのソイル内務大臣はイドリブ県に不法入国し、建設中のIDPsキャンプを視察(2021年5月13日)

トルコのシュレイマン・ソイル内務大臣は、イドリブ県に不法入国し、避難民(IDPs)キャンプ3カ所を建設に携わるAFAD(内務省災害緊急事態対策庁)などの関係者とともに、視察し、住民にレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領のメッセージを伝えるとともに、子供たちにプレゼントを配った。

イェニ・シャファク(5月13日付)が伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるジスル・シュグール市で、クファイル村出身の戦闘員1人が、バズィート村出身の戦闘員複数人と撃ち合いとなり、バズィート村の戦闘員1人が死亡、1人が負傷した。

これを受け、両村の戦闘員どうしの緊張が高まったが、シャーム解放機構が介入し、事態を収束させた。

他方、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるカフルナブル市などを砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山各所を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるムザイリーブ町で、5月26日に投票が予定されている大統領選挙のボイコットを訴える張り紙が発見された。

張り紙には、「占領国イランの手先を選出するな」、「シリアの人口の半分を強制移住させた者を選出するな」などと書かれていたという。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を66件(イドリブ県39件、ラタキア県17件、アレッポ県3件、ハマー県7件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は58件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を46件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, May 13, 2021、ANHA, May 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 13, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 13, 2021、Reuters, May 13, 2021、SANA, May 13, 2021、SOHR, May 13, 2021、Yeni Safak, May 13, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民291人と国内避難民(IDPs)61人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は665,070人、2019年以降帰還したIDPsは86,104人に(2021年5月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月13日付)を公開し、5月12日に難民291人(うち女性88人、子供148人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民291人(うち女性88人、子供148人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は665,070人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者269,822人(うち女性81,104人、子ども137,335人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,749,518人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は894,350人(うち女性268,380人、子供455,826人)となった。

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一方、国内避難民61人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは61人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は86,104人(うち女性31,955人、子供31,461人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,354,700人(うち女性414,514人、子供675,227人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 13, 2021をもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がハマー県、ダイル・ザウル県の砂漠地帯でダーイシュを狙って25回以上の爆撃を実施(2021年5月12日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は声明を出し、5月9日にダイル・ザウル県ユーフラテス川東岸のアジージュ渓谷で開始したダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を完了したと発表した。

作戦では、ダーイシュ・メンバーの潜伏地複12カ所を突き止め、これを破壊したという。

ANHA(5月12日付)が伝えた。

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シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がハマー県、ダイル・ザウル県の砂漠地帯、とりわけビシュリー山一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って25回以上の爆撃を実施した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプで、イラク人難民1人の遺体が銃で撃たれて死亡した。

ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの犯行と見られる。

AFP, May 12, 2021、ANHA, May 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 12, 2021、Reuters, May 12, 2021、SANA, May 12, 2021、SOHR, May 12, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2021年5月12日)

アレッポ県では、ANHA(5月12日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アルカミーヤ村を砲撃した。

AFP, May 12, 2021、ANHA, May 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 12, 2021、Reuters, May 12, 2021、SANA, May 12, 2021、SOHR, May 12, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領はイランのザリーフ外務大臣と会談(2021年5月12日)

アサド大統領はシリアを訪問したイランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣と首都ダマスカスで会談した。

SANA(5月12日付)によると、会談では、経済などさまざまな分野での連携強化の方途、制憲委員会(憲法制定委員会)の活動の進捗、米国とトルコの違法な占領、「テロとの戦い」、イスラエルによるパレスチナ領内での侵犯行為などについて意見が交わされた。

会談には、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府特別顧問、バッシャール・ジャアファリー外務在外居住者副大臣、ルーナ・シブル大統領府特別顧問らが同席した。

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ザリーフ外務大臣はまた、ミクダード外務在外居住者大臣と個別に会談を行い、パレスチナ情勢、イラン核合意などについて意見を交わした。

ミクダード外務在外居住者大臣は、イランのモハンマド・ジャヴァード・ザリーフ外務大臣との会談後、記者団らから駐シリア・サウジアラビア大使館の再開について質問され、「大使館についてはサウジ人に訊いてください」と答えた。

一方、ザリーフ外務大臣は、アレッポ市にイラン領事館を新設すると発表した。

AFP, May 12, 2021、ANHA, May 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 12, 2021、Reuters, May 12, 2021、SANA, May 12, 2021、SOHR, May 12, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機1機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるラタキア県カッバーナ村の丘陵地帯を燃料気化爆弾で攻撃(2021年5月12日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機1機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッバーナ村の丘陵地帯を燃料気化爆弾で攻撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

またシリア軍もハッダーダ村を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイニーン村、ファッティーラ村、サーン村、カドゥーラ村、カンダ村を砲撃した。

一方、アブザムー町にあるシャーム解放機構の本部内で爆発が発生し、メンバー1人が死亡、2人が負傷した。

死傷したのは爆発性戦争残存物(ERW)の処理を担当するメンバーだという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のヒルバト・ナークース村、マンスーラ村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるナーフィア村とジャムラ村を結ぶ街道で住民が正体不明の武装集団によって銃で撃たれて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を41件(イドリブ県21件、ラタキア県14件、アレッポ県3件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は36件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を20件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, May 12, 2021、ANHA, May 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 12, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, May 12, 2021、Reuters, May 12, 2021、SANA, May 12, 2021、SOHR, May 12, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民275人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は664,779人に(2021年5月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月12日付)を公開し、5月11日に難民275人(うち女性83人、子供140人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民275人(うち女性83人、子供140人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は664,779人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者269,531人(うち女性81,016人、子ども137,187人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,749,518人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は894,059人(うち女性268,292人、子供455,678人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は86,043人(うち女性31,930人、子供31,449人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,354,639人(うち女性414,489人、子供675,125人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 12, 2021をもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が、ハマー県、ラッカ県、ダイル・ザウル県の砂漠地帯でダーイシュを狙って45回以上の爆撃を実施(2021年5月11日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、ハマー県、ラッカ県、ダイル・ザウル県の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って45回以上の爆撃を実施した。

一方、ダーイシュは、県西部の砂漠地帯にあるシリア軍と親民兵の拠点複数カ所を攻撃、パレスチナ人民兵のクドス旅団の戦闘員複数が死傷した。

AFP, May 11, 2021、ANHA, May 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 11, 2021、Reuters, May 11, 2021、SANA, May 11, 2021、SOHR, May 11, 2021などをもとに作成。

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アンサール・アブー・バクル・スィッディーク連隊を名乗る組織がイドリブ県でトルコ軍の車列を報復として襲撃したと発表(2021年5月11日)

シリア人権監視団によると、イドリブ県のカフルルースィーン村とバーブ・ハワー国境通行所で5月10日に発生したトルコ軍車列襲撃事件に関して、アンサール・アブー・バクル・スィッディーク連隊を名乗る組織が声明を出し、ナイラブ村でトルコ軍車輌によって子供をひき殺されたたことへの報復だと発表し、犯行を認めた。

シリア人権監視団によると、アンサール・アブー・バクル・スィッディーク連隊は「ジハード主義組織」だという。

「NATOトルコ」軍所属の軍用車列がイドリブ県北部のバーブ・ハワー国境通行所を通過するのを狙う」と題された声明の内容は以下の通り:

アンサール・アブー・バクル・スィッディーク連隊の分隊が月曜日(5月10日)晩、カフルルースィーン村・バーブ・ハワー国境通行所間の街道に仕掛けた爆弾で、NATOトルコ軍の車列を狙った。これは、ナイラブ村で彼らが女児を殺害したことへの報復であり、装甲車1輌が破壊され、乗っていた兵士多数が死傷した。

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襲撃事件に関して、トルコ国防省はツイッターの公式アカウント(https://twitter.com/tcsavunma/)などを通じて声明を出し、兵士1人が死亡、4人が負傷したと発表した。

春の盾作戦地域(イドリブ県)の補給部隊が2021年5月10日にロケット攻撃を受け、兵士1人が殉教し、4人が負傷し直ちに病院に移送された。

 

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一方、シリア人権監視団によると、トルコ軍兵士1人が死亡、8人以上が負傷した。

AFP, May 11, 2021、ANHA, May 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 11, 2021、Reuters, May 11, 2021、SANA, May 11, 2021、SOHR, May 11, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍はダイル・ザウル県アジージュ渓谷でダーイシュに対する掃討作戦を開始、3日間で潜伏地複数カ所を突き止めたと発表(2021年5月11日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は声明を出し、ダイル・ザウル県ユーフラテス川東岸のアジージュ渓谷で5月9日からダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を開始、3日間で潜伏地複数カ所を突き止めたと発表した。

シリア民主軍はまた、米主導の有志連合の航空支援を受けて、同地に対して砲撃を実施したという。

ANHA(5月11日付)が伝えた。

AFP, May 11, 2021、ANHA, May 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 11, 2021、Reuters, May 11, 2021、SANA, May 11, 2021、SOHR, May 11, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍の砲撃でアレッポ県ウンム・フーシュ村一帯の小麦・大麦畑数十ヘクタールが焼失(2021年5月11日)

アレッポ県では、SANA(5月11日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村を砲撃した。

ANHA(5月11日付)やシリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍はまた、ウンム・フーシュ村一帯を砲撃、これによって火災が発生し、小麦・大麦畑数十ヘクタールが焼失した。

一方、ANHA(5月11日付)によると、トルコの占領下にあるバーブ市で、警察(内務治安部隊、いわゆる「自由警察」)、ワーキー家、ファーキー家の民兵が撃ち合いなり、住民1人が負傷した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるバーブ・ハイル村、ダーウーディーヤ村、ウンム・ウシュバ村を砲撃した。

AFP, May 11, 2021、ANHA, May 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 11, 2021、Reuters, May 11, 2021、SANA, May 11, 2021、SOHR, May 11, 2021などをもとに作成。

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米軍が前日に続いて、ワリード国境通行所から石油や小麦をトレーラー27輌に積んでイラク領内に持ち出す(2021年5月11日)

ハサカ県では、SANA(5月11日付)によると、シリア領内に違法に基地を設置し駐留を続ける米軍が前日に続いて、ワリード国境通行所から、石油や小麦をトレーラー27輌に積んで、イラク領内に持ち出した。

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SANA(5月11日付)によると、シャンマル族の部族長と名士らが共同声明を出し、ハサカ県の他の部族に向けて、米国とトルコの占領拒否、人民抵抗運動の活性化を呼びかけた。

AFP, May 11, 2021、ANHA, May 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 11, 2021、Reuters, May 11, 2021、SANA, May 11, 2021、SOHR, May 11, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民302人と国内避難民(IDPs)595人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は664,504人、2019年以降帰還したIDPsは86,043人に(2021年5月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月11日付)を公開し、5月10日に難民302人(うち女性90人、子供154人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民302人(うち女性90人、子供154人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は664,504人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者269,256人(うち女性80,933人、子ども137,047人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,749,518人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は893,784人(うち女性268,209人、子供455,538人)となった。

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一方、国内避難民595人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは4人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は86,043人(うち女性31,930人、子供31,449人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,354,639人(うち女性414,489人、子供675,125人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 11, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍ヘリコプターがシリア領空を侵犯し、ヒズブッラーに協力する男性1人を殺害(2021年5月10日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍ヘリコプターがシリア領空を侵犯、ハドル村西のアイン・ティーナ村近くにある拠点を攻撃し、レバノンのヒズブッラーに協力する男性1人を殺害した。

殺害されたのは、イスラエル占領下のマジュダル・シャムス村出身で、ハドル村に在住、父親がイスラエルの刑務所に収監されており、兄弟2人をクナイトラ県北部での反体制派との戦闘で失っている男性だという。

AFP, May 10, 2021、ANHA, May 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2021、Reuters, May 10, 2021、SANA, May 10, 2021、SOHR, May 10, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県でトルコ軍の車列が正体不明の武装集団の襲撃を受けて兵士ら負傷、死者が出たとの情報も(2021年5月10日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるバーブ・ハワー国境通行所とカフルルースィーン村を結ぶ街道で、トルコ軍の車輌7輌からなる車列の通過に合わせて、仕掛けられていた爆弾が爆発、正体不明の武装集団からRPG弾の攻撃を受け、複数の兵士が負傷、車輌が被害を受けた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

周辺地域では、現場に向かう救急車輌複数輛のサイレン音が聞こえ、一部兵士が死亡したとの情報もある。

一方、「決戦」作戦司令室の支配下にあるナイラブ村近郊で、トルコ軍の装甲車が女児1人をはねて、死亡させた。

AFP, May 10, 2021、ANHA, May 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2021、Reuters, May 10, 2021、SANA, May 10, 2021、SOHR, May 10, 2021などをもとに作成。

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米軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県から石油や小麦をトレーラー輌に積んで、イラク領内に持ち出す(2021年5月10日)

ハサカ県では、SANA(5月10日付)によると、シリア領内に違法に基地を設置し駐留を続ける米軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町近郊から、石油や小麦をトレーラー88輌に積んで、イラク領内に持ち出した。

AFP, May 10, 2021、ANHA, May 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 10, 2021、Reuters, May 10, 2021、SANA, May 10, 2021、SOHR, May 10, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民292人と国内避難民(IDPs)3人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は664,202人、2019年以降帰還したIDPsは85,907人に(2021年5月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月10日付)を公開し、5月9日に難民292人(うち女性88人、子供149人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民292人(うち女性88人、子供149人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は664,202人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者268,954人(うち女性80,843人、子ども136,893人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,749,518人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は893,482人(うち女性268,119人、子供455,384人)となった。

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一方、国内避難民3人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは3人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は3人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は85,907人(うち女性31,852人、子供31,419人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,354,503人(うち女性414,411人、子供675,185人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 10, 2021をもとに作成。

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米主導の有志連合の車輌約25輌がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入(2021年5月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車輌約25輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ハサカ県カーミシュリー市を経由して同県各所に設置されている基地に向かった。

AFP, May 9, 2021、ANHA, May 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 9, 2021、Reuters, May 9, 2021、SANA, May 9, 2021、SOHR, May 9, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊を砲撃(2021年5月9日)

アレッポ県では、ANHA(5月9日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるシャッラーン町でシリア国民軍に所属するマリク・シャー師団の戦闘員2人が、別の戦闘員によって銃で撃たれて死亡した。

AFP, May 9, 2021、ANHA, May 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 9, 2021、Reuters, May 9, 2021、SANA, May 9, 2021、SOHR, May 9, 2021などをもとに作成。

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アサド大統領は対ナチス・ドイツ戦勝記念日に合わせてロシアのプーチン大統領に祝電を送る(2021年5月9日)

アサド大統領は76回目となる対ナチス・ドイツ戦勝記念日(5月9日)に合わせて、ロシアのヴラジミール・プーチン大統領に祝電を送り、その勝利に改めて祝意を示すとともに、ロシアの発展と繁栄、国際の平和と安定に向けたその努力の成功への願いを表明した。

SANA(5月9日付)が伝えた。

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ラタキア県では、SANA(5月9日付)によると、シリア駐留ロシア軍司令部が設置されているフマイミーム航空基地で、対ナチス・ドイツ戦勝記念日の祝典が催され、アリー・アブドゥッラー・アイユーブ国防大臣(兼軍・武装部隊副司令官)が参列した。



AFP, May 9, 2021、ANHA, May 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 9, 2021、Reuters, May 9, 2021、SANA, May 9, 2021、SOHR, May 9, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民268人と国内避難民(IDPs)126人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は663,910人、2019年以降帰還したIDPsは85,904人に(2021年5月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(5月9日付)を公開し、5月8日に難民268人(うち女性80人、子供137人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民268人(うち女性80人、子供137人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は663,910人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者268,662人(うち女性80,755人、子ども136,744人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,749,518人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は893,190人(うち女性268,031人、子供455,235人)となった。

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一方、国内避難民126人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは123人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは3人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は3人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は85,904人(うち女性31,851人、子供31,417人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,354,500人(うち女性414,410人、子供675,183人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, May 9, 2021をもとに作成。

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アラビー・ジャディード:シリア政府とPKKはシリア民主軍のアブディー総司令官ら司令部の粛清を画策(2021年5月8日)

アラビー・ジャディード(5月8日付)は、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のマズルーム・アブディー総司令官をはじめとする司令官の粛清が画策されていると伝えた。

粛清は、トルコのクルディスタン労働者党(PKK)への接近を好まず、米国のイニシアチブのもとにシリア・クルド民主評議会との接近を試みる司令官らに対するもので、PKKとシリア政府の連携のもとに準備されているという。

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ジャヒーシュ部族とブー・ハッターブ部族の部族長と名士らが声明を出し、シリア軍とともにトルコと米国の占領に対抗するとしたうえで、「永遠の指導者バッシャール・アサドこそが我々の選択肢だ」と主張、「米国とトルコの手先」の隊列に加わっているジャズィーラ地方の部族に離反を呼びかけた。

「米国とトルコの手先」とは、クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)が主導するシリア民主軍、北・東シリア自治局のこと。

シリア人権監視団が伝えた。

AFP, May 8, 2021、ANHA, May 8, 2021、al-‘Arabi al-Jadid, May 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2021、Reuters, May 8, 2021、SANA, May 8, 2021、SOHR, May 8, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県北部、アレッポ県北部を砲撃(2021年5月8日)

ラッカ県では、ANHA(5月8日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアフダクー村、クーバルラク村(いずれもタッル・アブヤド市近郊)を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(5月8日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のアルカミーヤ村、シャワーリガ村を砲撃した。

AFP, May 8, 2021、ANHA, May 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2021、Reuters, May 8, 2021、SANA, May 8, 2021、SOHR, May 8, 2021などをもとに作成。

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サイイド宗教関係大臣は占領下の東エルサレム旧市街のアクサー・モスクでのパレスチナ人に対するイスラエルの弾圧を非難、アル=カーイダ系組織も同様の声明を発表(2021年5月8日)

ムハンマド・アブドゥッサッタール・サイイド宗教関係大臣は声明を出し、占領下の東エルサレム旧市街のアクサー・モスクでの礼拝者に対するイスラエル当局の弾圧を「占領政体の醜いテロリストの顔が暴露されたに過ぎない」と非難した。

SANA(5月8日付)が伝えた。

東エルサレムではラマダーン月最後の金曜日となる5月7日、パレスチナ住民とイスラエル警察治安部隊が衝突し、『ハアレツ』(5月7日付)などによると、少なくともパレスチナ人205人と警官17人が負傷、またパレスチナ人多数が逮捕された。

アクサー・モスクではこの日、数万人が参加し、金曜礼拝が行われていた。

だが礼拝後、東エルサレムのシャイフ・ハッラージュ地区の住民に対するイスラエル当局の強制立ち退き措置などに対する抗議行動が発生、警察治安部隊が強制排除するために介入していた。

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シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構に「解放区」の自治を委託されているシリア救国内閣の宗教関係省は声明を出し、アクサー・モスクでのイスラエル警察・治安当局のパレスチナ住民の弾圧を非難した。

AFP, May 8, 2021、ANHA, May 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 8, 2021、Haaretz, May 8, 2021、Reuters, May 8, 2021、SANA, May 8, 2021、SOHR, May 8, 2021などをもとに作成。

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