アサド大統領は、ロシアのアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使を代表とする使節団と会談(2021年4月8日)

アサド大統領は、ロシアのアレクサンドル・ラヴレンチエフ・シリア問題担当大統領特使を代表とする使節団と首都ダマスカスで会談した。

SANA(4月8日付)によると、会談では、両国をめぐる情勢について意見が交わされ、一部西側諸国のシリア政策がもたらす困難の解決と対シリア制裁の影響軽減に向けた二国間の行動と取り組みを継続することを確認した。

会談には、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長、ブサイナ・シャアバーン大統領府特別顧問、アイマン・スーサーン外務在外居住者省次官、ルーナ・シブル大統領府特別顧問らが同席した。

https://www.facebook.com/SyrianPresidency/posts/4102610406449427

AFP, April 8, 2021、ANHA, April 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2021、Reuters, April 8, 2021、SANA, April 8, 2021、SOHR, April 8, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県でトルコ軍の車列に合わせて爆弾が爆発する一方、シリア軍のミサイル攻撃で子供3人と女性2人を含む7人死亡(2021年4月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の車輌10輌からなる車列が、カフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入し、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方に設置されているトルコ軍の拠点に向かった。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

だが、バーラ村とイフスィム町を結ぶ街道に到着したところで、道路に仕掛けられていた爆弾が爆発した。

一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるM4高速道路沿線のジスル・シュグール市に近いナージヤ村で車輌1輌をミサイルで攻撃し、乗っていた7人が死亡した。

7人のうち3人が子供、2人が女性だった。

シリア軍はこのほかにも、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、バーラ村、スフーフン村、カンスフラ村、フライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

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ハマー県では、SANA(4月8日付)によると、「テロ集団」が前日に続いて、シリア政府の支配下にあるナーウール・ジューリーン村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるアムキーヤ町を砲撃、「決戦」作戦司令室も応戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるシャイフ・マスキーン市で県の執行局メンバーの男性が兄弟とともに何者かの襲撃を受け、重傷を負い、その後死亡した。

また、ナワー市では、シリア政府との和解に応じ、シリア軍に従軍する元反体制武装集団が、住民と口論となり、車に発砲、乗っていた2人が死亡、3人が負傷した。

さらに、クナイトラ県に隣接するシリア政府支配下のバッカール村にある空軍情報部の検問所が正体不明の武装集団の発砲を受け、兵士3人が死亡、複数人が負傷した。

AFP, April 8, 2021、ANHA, April 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2021Reuters, April 8, 2021、SANA, April 8, 2021、SOHR, April 8, 2021などをもとに作成。

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米『ワシントン・ポスト』:ダーイシュのクラシー現指導者はかつて米情報当局の情報部員だった(2021年4月8日)

米『ワシントン・ポスト』紙(4月8日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)のアブー・イブラーヒーム・クラシー指導者が過去に米情報当局の情報部員だったとする記事「テロリストのリーダーになる前、ISISの指導者は、イラクで米国に情報提供する囚人だったと記録が示す」(ジョビー・ウォリック)を掲載した。

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記事によると、ウェストポイント大学に設置され、国防総省が運営するテロ対策センター(CTC)は最近になって、クラシー指導者がイラク国内の米国の拘留キャンプに収監されていたときの尋問の様子などを記録した53極秘文書を一部編集して公開した。

本名はアミール・ムハンマド・サイード・アブドゥッラフマーン・マウラーで、報告書のなかでは「M060108-01」という呼称番号で呼ばれている。

複数の報告書のなかで、クラシーは、米国人看守に「協力的」で、異常なほどおしゃべりな模範囚として描かれいる。

また、彼が所属するイラク・イスラーム国内のライバルについての情報を提供するときなど、役に立とうとしているようだったという。

2008年のある報告書によると、本名、「囚人は面談する度に協力的になっているようである」と記している。また別の報告書には、「囚人はISIの仲間について多くの情報を提供している」と書かれている。

例えば、クラシーは、ある面談で、拘束時に押収された自身の黒い手帳の電話帳に記載されているダーイシュ幹部19人の電話番号を取り調べ官に指し示し、彼らの一部がどのくらいのカネを稼いでいるかを暴露したという。

米軍への協力は、最重要テロ容疑者の似顔絵作成、かつての仲間が好んで食事をするレストランやカフェの特定にも及んだ。

また、反体制グループのメディア部門の極秘本部をどのように突き止めるか、玄関のドアの色、オフィスに人がいる時間などについて正確な情報を提供した。

組織のナンバー・ツーと目されるモロッコ生まれのスウェーデン人、アブー・クスーラについて訊かれた際も、彼が身を寄せている集合住宅の地図を描き、その世話人の名前を教えたという。

情報提供から数週間後、米軍はイラクのモスル市でアブー・クスーラを急襲、殺害することに成功した。

報告書によると、クラシーはとくに米国が組織の宣伝部門だけでなく、米軍によるイラク占領中に中東・北アフリカから集まり、組織に参加した非イラク人を追跡するのを手助けした。

報告書は「彼は自分を守るために多くのことをした。彼はISISの外国人に対して長らく(そして尋問中も)敵意を抱いていた」と記録している。

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クラシー指導者は、2007年末から2008年初め頃にイラク国内で米軍によって捉えられ、拘留キャンプで数十回にわたって取り調べを受けた。

当時の年齢は31才で、イラク・イスラーム国の中堅幹部だった。

釈放された正確な日付は不明だが、尋問記録は2008年7月に作成されたものが最後となっている。

その頃までに、複数の報告書によると、彼は協力的でなくなり、自分の立場を心配するようになり、提供した情報に対する報酬を期待するようになっていたという。

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ダーイシュは、2019年10月、アブー・バクル・バグダーディー指導者が米軍によって暗殺された直後にクラシーを新指導者に任命した。

記事によると、当初この人物が誰であるかは明らかではなかったが、その後米国は彼がマウラーであると特定した。

AFP, April 8, 2021、ANHA, April 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 8, 2021、Reuters, April 8, 2021、SANA, April 8, 2021、SOHR, April 8, 2021、The Washington Post, April 8, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が、アレッポ県、ラッカ県、ハマー県の県境に位置する砂漠地帯でダーイシュの拠点や車輌を狙って10回以上の爆撃を実施(2021年4月7日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、アレッポ県、ラッカ県、ハマー県の県境に位置する砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点や車輌を狙って10回以上の爆撃を実施した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍と親政権民兵の拠点を襲撃、交戦となった。

シリア軍と親政権民兵はダーイシュを撃退したが、戦闘で複数人が死傷した。

AFP, April 7, 2021、ANHA, April 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 7, 2021、Reuters, April 7, 2021、SANA, April 7, 2021、SOHR, April 7, 2021などをもとに作成。

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米国際宗教自由委員会(USCIRF)使節団がラッカ県アブー・クバイア村にあるIDPsキャンプに収容されているイドリブ県出身者の収容状況を視察(2021年4月7日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、米国際宗教自由委員会(USCIRF)の副委員長を代表とする使節団が、シリア領内に不法入国し、北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・クバイア村の国内避難民(IDPs)キャンプを訪問、イドリブ県からの避難民の収容状況を視察、イドリブ・ハドラー評議会の幹部や人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下の民主北部旅団の司令官らと面談した。


AFP, April 7, 2021、ANHA, April 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 7, 2021、Reuters, April 7, 2021、SANA, April 7, 2021、SOHR, April 7, 2021などをもとに作成。

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アレッポ県北部へのトルコ軍・シリア国民軍の砲撃でシリア軍兵士1人死亡、シリア民主軍の反撃でトルコ軍兵士2人死亡(2021年4月7日)

アレッポ県では、ANHA(4月7日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・リフアト市近郊のアキーバ村、バイナ村、タアーナ村、マルアナーズ村、シャワーリガ村、アルカミーヤ村、タナブ村、シャイフ・ヒラール村、ダイル・ジャマール村、カフル・ナーヤー村を砲撃した。

県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とシリア国民軍が発射した砲弾は150発以上におよび、砲撃でシリア軍兵士1人が死亡、3人が負傷した。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ軍の拠点複数カ所に対して砲撃を行い、トルコ軍兵士2人が死亡した。

シリア民主軍はまた、バイナ村、アキーバ村、マルアナーズ村一帯でシリア国民軍と交戦し、シリア国民軍の戦闘員複数人が負傷した。

AFP, April 7, 2021、ANHA, April 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 7, 2021、Reuters, April 7, 2021、SANA, April 7, 2021、SOHR, April 7, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が前日に続いて、「決戦」作戦司令室諸派の拠点が散在するイドリブ県ブサンクール村の森林地帯を2度にわたって爆撃(2021年4月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が前日に続いて、「決戦」作戦司令室諸派の拠点が散在するブサンクール村の森林地帯を2度にわたって爆撃した。

ドゥラル・シャーミーヤ(4月7日付)によると、爆撃はM4高速道路沿線のムハムバル村一帯に対して重点的に行われた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

また、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方各所を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のナーウール・ジューリーン村を砲撃、住民1人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダーイル町で空軍情報部の士官1人と兵士1人が何者かの襲撃を受けて、死亡した。

また、スール村でも、村長を務める男性が何者かによって銃で撃たれて死亡したほか、総合情報部の検問所近くに仕掛けられていた爆弾が爆発した。

一方、治安当局は、県内で多発する治安機関や軍の関係者を狙った殺人事件の容疑者としてダーイル町出身の12人を逮捕した。

このほか、シリア政府の支配下にあるシャジャラ町で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うハーリド・ビン・ワリード軍に所属していた男性が正体不明の武装集団の襲撃を受けて死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を39件(イドリブ県21件、ラタキア県9件、アレッポ県3件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は39件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を19件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 7, 2021、ANHA, April 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 7, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 7, 2021、Reuters, April 7, 2021、SANA, April 7, 2021、SOHR, April 7, 2021、April 8, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民225人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は654,865人に(2021年4月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月7日付)を公開し、4月6日に難民225人(うち女性68人、子供115人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民225人(うち女性68人、子供115人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は654,865人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者259,617人(うち女性78,041人、子ども132,129人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,753,010人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は884,145人(うち女性265,317人、子供450,620人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は85,163人(うち女性31,532人、子供31,295人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,353,759人(うち女性414,091人、子供675,061人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 7, 2021をもとに作成。

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トルコがシリア国民軍にウクライナへの「傭兵」としての戦闘員派遣に向けた準備を指示(2021年4月6日)

レバノン日刊紙『ナハール』(4月6日付)は、トルコの諜報機関が、シリア国民軍の複数の司令部に対して、ロシア・ウクライナ情勢の今後の進展に備えて、戦闘員の教練とウクライナへの派遣をはじめとする準備を行うよう指示したと伝えた。

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トルコ当局は2月に、理由を告げずにシリア国民軍戦闘員への給与支払いを一方的に停止していたが、この指示に先立って、戦闘員への月額550ドルとなる給与の支払いを再開していた。

給与支払い停止は、シリア国民軍に所属する武装集団やそのメンバーによる犯罪行為が後を絶たないことへの制裁と考えられているが、ロシア・ウクライナ情勢の行方を睨んで、こうした措置の継続を猶予したと解釈できるという。

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シリア国民軍所属組織に近い消息筋から得た情報によると、トルコからの指示は、トルコへの忠誠心が強い一部武装組織の司令官らに対して行われ、これを受け、トルコの司令に応えるための準備が加速、ウクライナ行きを希望する戦闘員の氏名を登録する極秘の登録センターが設置されたという。

極秘任務という性格上、登録はシリア国民軍の特殊部隊の隊員に限定されているという。

ウクライナとトルコ当局を仲介しているという複数の人物らの情報によると、ウクライナに派遣される戦闘員には4,000米ドルが支給され、ロシア軍との戦闘の可能性もある国境地帯に展開するという。

有事に備えて、7,000人の戦闘員を派遣するための準備が進められているという。

AFP, April 6, 2021、ANHA, April 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2021、al-Nahar, April 6, 2021、Reuters, April 6, 2021、SANA, April 6, 2021、SOHR, April 6, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県ラアス・アイン市近郊でトルコ軍の兵士が3度にわたって地雷に触れて多数が死傷(2021年4月6日)

ハサカ県では、ANHA(4月6日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市近郊のライハーニーヤ(ライハーニーヤト・バッカーラ)村と、M4高速道路に近いリヤード農場の間に位置する地域で、トルコ軍の兵士が3度にわたって地雷に触れて、兵士多数が死傷した。

シリア人権監視団によると、死亡したトルコ軍兵士4人で、このほか兵士7人が負傷したという。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市東のシャルカラーク村の穀物サイロ近郊を砲撃、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍兵士3人が負傷した。

一方、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ市で、シリア民主軍の兵士の自宅が何者かの襲撃を受け、この兵士と妻が殺害された。

AFP, April 6, 2021、ANHA, April 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2021、Reuters, April 6, 2021、SANA, April 6, 2021、SOHR, April 6, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県西部のブサンクール村の森林地帯を空対地ミサイルやクラスター弾で爆撃(2021年4月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、「決戦」作戦司令室の支配下にある県西部のブサンクール村の森林地帯を空対地ミサイルやクラスター弾で爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体で、同地は、同司令室諸派が拠点を設置している地域。

シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村、フライフィル村、スフーフン村、バイニーン村、バーラ村一帯を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原のアムキーヤ町、灌漑計画地区で砲撃戦を行った。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、首都ダマスカスとスワイダー市を結ぶ街道の各所で、住民数十人が、県からの燃料供給の減少に抗議し、デモを行った。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(イドリブ県12件、ラタキア県10件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は25件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, April 6, 2021、ANHA, April 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, April 6, 2021、Reuters, April 6, 2021、SANA, April 6, 2021、SOHR, April 6, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民230人と国内避難民(IDPs)648人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は654,640人、2019年以降帰還したIDPsは85,163人に(2021年4月6日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月6日付)を公開し、4月5日に難民230人(うち女性69人、子供117人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民230人(うち女性69人、子供117人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は654,640人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者259,392人(うち女性77,973人、子ども132,014人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,753,010人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は883,920人(うち女性265,249人、子供450,505人)となった。

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一方、国内避難民648人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは648人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は85,163人(うち女性31,532人、子供31,295人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,353,759人(うち女性414,091人、子供675,061人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 6, 2021をもとに作成。

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米財務省は食糧品、医薬品のシリアへの輸出がシーザー・シリア市民保護法の制裁対象とならないと発表(2021年4月5日)

米財務省は、公式ページ(https://home.treasury.gov/)でシリアへの制裁に関する一般の問い合わせに答えるかたちで、米国および米国以外の国のNGO、緊急機関が、制裁のリスクを回避して人道支援を行うことができると発表した。

発表によると、米国産の食糧品、ほとんどの医薬品のシリアへの輸出は、禁止されておらず、商務省産業安全保障局(BIS)、財務省外国資産管理局(OFAC)から認可を得る必要もない。

また、米国人以外が同様の取引を行っても、シーザー・シリア市民保護法の制裁対象とはならないという。

AFP, April 6, 2021、ANHA, April 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 6, 2021、Reuters, April 6, 2021、SANA, April 6, 2021、SOHR, April 6, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機とシリア軍ヘリコプターがラッカ県とハマー県の県境の砂漠地帯でダーイシュを狙って爆撃(2021年4月5日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、ラッカ県タブカ市とハマー県イスリヤー村を結ぶ街道沿線でダーイシュ(イスラーム国)を狙って90回あまりの爆撃を実施した。

また、シリア軍ヘリコプターも同地に8発の「樽爆弾」を投下した。

AFP, April 5, 2021、ANHA, April 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 5, 2021、Reuters, April 5, 2021、SANA, April 5, 2021、SOHR, April 5, 2021などをもとに作成。

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トルコ占領下にあるアレッポ県北部マーリア市で、シリア国民軍に所属する戦闘員とその家族がトルコからの給与支払い停止に抗議するデモを行う(2021年4月5日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下にある県北部のマーリア市で、シリア国民軍に所属する戦闘員とその家族が、トルコからの給与支払い停止に抗議するデモを行った。

給与支払い停止は2ヶ月に及んでいるという。

AFP, April 5, 2021、ANHA, April 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 5, 2021、Reuters, April 5, 2021、SANA, April 5, 2021、SOHR, April 5, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍はシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県北部、ラッカ県北部を砲撃(2021年4月5日)

ハサカ県では、ANHA(4月5日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のアッブーシュ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(4月5日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のサイダー村への侵攻を試みたが、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が撃退した。

AFP, April 5, 2021、ANHA, April 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 5, 2021、Reuters, April 5, 2021、SANA, April 5, 2021、SOHR, April 5, 2021などをもとに作成。

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米軍がハサカ県ヤアルビーヤ町近郊の穀物サイロから小麦を盗奪し、イラクに持ち去る(2021年4月5日)

ハサカ県では、SANA(4月5日付)によると、シリア領内に違法に基地を設置し駐留を続ける米軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるヤアルビーヤ(タッル・クージャル)町近郊のタッル・アルウ村の穀物サイロに備蓄されていた小麦を、14輌のトレーラーに積んで、イラク領内に持ち出した。

AFP, April 5, 2021、ANHA, April 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 5, 2021、Reuters, April 5, 2021、SANA, April 5, 2021、SOHR, April 5, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民261人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は654,410人に(2021年4月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月5日付)を公開し、4月4日に難民261人(うち女性78人、子供133人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民261人(うち女性78人、子供133人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は654,410人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者259,162人(うち女性77,904人、子ども131,897人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,753,010人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は883,690人(うち女性265,180人、子供450,388人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

なお、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は85,124人(うち女性31,511人、子供31,302人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,353,720人(うち女性414,070人、子供675,068人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 5, 2021をもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が、ダーイシュを狙って70回以上の爆撃を実施し、戦闘員13人殺害(2021年4月4日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、ダイル・ザウル県のビシュリー山、マヤーディーン市近郊の砂漠地帯、ハマー県、アレッポ県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯、ハマー県イスリヤー村一帯の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)を狙って70回以上の爆撃を実施し、戦闘員13人を殺害した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるシャアファ村で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人が何者かの銃撃を受けて死亡した。

AFP, April 4, 2021、ANHA, April 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2021、Reuters, April 4, 2021、SANA, April 4, 2021、SOHR, April 4, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍のドローンがシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマーリキーヤ市近郊のダイルカー村にある採石場を爆撃(2021年4月4日)

ハサカ県では、ANHA(4月4日付)によると、トルコ軍の無人航空機(ドローン)が未明、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマーリキーヤ(ダイリーク)市近郊のダイルカー村にある採石場を爆撃した。

一方、ハサカ県では、ANHA(4月5日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市近郊の農村地帯を拠点とするシリア国民軍所属のバドル殉教者旅団が前日のムフタッラ村襲撃に続いて、マブルーカ村の民家に押し入ろうとしたが、地元のアドワーン部族が抵抗し、撃ち合いとなった。

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ラッカ県では、ANHA(4月4日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、ジャディーダ村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, April 4, 2021、ANHA, April 4, 2021、April 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2021、Reuters, April 4, 2021、SANA, April 4, 2021、SOHR, April 4, 2021などをもとに作成。

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エジプトのタウフィーク内務大臣はシリア難民1人を「公共の利益を実現する」として国外退去処分とすることを明らかに(2021年4月4日)

エジプトのマフムード・タウフィーク内務大臣は、エジプトに難民として居住しているハーリド・リヤード・ハティーブ(1984年生まれ)なる男性1人を国外退去処分とする決定が下された旨、官報で公表されたことを明らかにした。

タウフィーク内務大臣によると、決定は、アラブ人、外国人の在留にかかる1960年法律第89号に基づくもので、公共の利益を実現することが目的だという。

AFP, April 4, 2021、ANHA, April 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2021、Reuters, April 4, 2021、SANA, April 4, 2021、SOHR, April 4, 2021などをもとに作成。

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サウジアラビアのファイサル外務大臣「シーザー法は、シリアに対する米国の姿勢に関するものだが、もっとも重要なのは政治問題に対処すること」(2021年4月3日)

サウジアラビアのファイサル・ビン・ファルハーン外務大臣はCNN(4月3日付)のインタビューに応じ、シリア危機の解決やシリア政府との関係修復に対するサウジアラビアの姿勢を明らかにした。

ファイサル外務大臣の主な発言は以下の通り:

サウジアラビアは、アサド政権が政治的解決をもたらすのに相応しい措置を講じることを希望している。なぜなら、それが前進に向けた唯一の方途だからだ。

国連主催の(和平)プロセスがあり、そこでは反体制派がシリア政府と交渉を行っている…。サウジアラビアはこのプロセスを支援している。

我々にはシリアの安定が必要だ。そのためにはシリア政府側の妥協が求められている。政府と反体制派がさらなる努力をして、政治プロセスを前進させ、安定を実現することが求められている。

シーザー法(シーザー・シリア市民保護法)は、米国が講じている措置で、シリアに対する米国の姿勢に関するもので…、もっとも重要なのは、政治問題に対処すること、政治的解決をもたらすことだ。

サウジアラビアは、政治プロセスを前進させることに注力し、そのうえでこれを実現しようとしている国連の取り組みを支援している。

AFP, April 4, 2021、ANHA, April 4, 2021、CNN, April 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 4, 2021、Reuters, April 4, 2021、SANA, April 4, 2021、SOHR, April 4, 2021などをもとに作成。

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シリア軍とイラン・イスラーム革命防衛隊が「イランの民兵」の一部をシリア軍に統合することを合意(2021年4月3日)

ダイル・ザウル24(4月3日付)は、独自筋から得た情報として、シリア軍とイラン・イスラーム革命防衛隊の間で「イランの民兵」の一部をシリア軍に統合することが合意されたと伝えた。

同筋によると、「イランの民兵」は、メンバーに対して、学校の修了証、戸籍の写し、献血記録カード、写真4枚を持参し、新たなICカードを取得し、シリア軍特殊部隊にこれを提出し、ダマスカス郊外県ドゥライジュ町にある司令部で訓練を受け、ダイル・ザウル県に帰任するよう要請した。

ドゥライジュ町のシリア軍特殊部隊司令部での教練は、2回に分けて実施され、1回目はシリア軍兵士、2回目は「イランの民兵」が対象だという。

合同教練の目的は不明だという。

AFP, April 3, 2021、ANHA, April 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2021、Reuters, April 3, 2021、SANA, April 3, 2021、SOHR, April 3, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアレッポ県バーブ市で、住民がトルコ軍基地前で抗議デモを行い、破壊された住居の補償を求める(2021年4月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市のアキール山地区で、住民数十人が、市内のトルコ軍基地前で抗議デモを行い、基地建設を目的に破壊された住居の補償を求めた。

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ハサカ県では、ANHA(4月5日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市近郊の農村地帯を拠点とするシリア国民軍所属のバドル殉教者旅団が4月3日、ムフタッラ村を襲撃し、住民1人(ハマーディー・フルウ氏)を拘束しようとしたが、この住民は抵抗、戦闘員1人を殺害し、逃走した。

バドル殉教者旅団はこの住民を追跡するため、民家に押し入るなどしたため、住民が抵抗し、撃ち合いとなった。

AFP, April 3, 2021、ANHA, April 3, 2021、April 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2021、Reuters, April 3, 2021、SANA, April 3, 2021、SOHR, April 3, 2021などをもとに作成。

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シリア軍、クドス旅団がダイル・ザウル県で掃討作戦を続けるなか、ロシア軍が爆撃を実施(2021年4月3日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とパレスチナ人からなるクドス旅団などの民兵が、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯(ファイダト・ブン・ムワイニア地区)でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を続けるなか、ロシア軍戦闘機が同地に対して25回の爆撃を実施した。

AFP, April 3, 2021、ANHA, April 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2021、Reuters, April 3, 2021、SANA, April 3, 2021、SOHR, April 3, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ県タッル・タムル町近郊を砲撃(2021年4月3日)

ハサカ県では、ANHA(4月3日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタッル・タムル町近郊のクーズリーヤ村を砲撃した。

AFP, April 3, 2021、ANHA, April 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 3, 2021、Reuters, April 3, 2021、SANA, April 3, 2021、SOHR, April 3, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民242人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は653,935人に(2021年4月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(4月3日付)を公開し、4月2日に難民242人(うち女性73人、子供123人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民242人(うち女性73人、子供123人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は653,935人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者258,687人(うち女性77,762人、子ども131,655人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,747,928人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は883,215人(うち女性265,038人、子供450,146人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は83,839人(うち女性30,925人、子供31,035人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,352,435人(うち女性413,484人、子供674,801人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, April 3, 2021をもとに作成。

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ダイル・ザウル県マヤーディーン市一帯でロシア軍、シリア軍、クドス旅団によるダーイシュ掃討作戦続く(2021年4月2日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とパレスチナ人からなるクドス旅団などの民兵がシリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を続けるなか、ロシア軍戦闘機が同地に対して爆撃を実施した。

一方、国防隊は、マヤーディーン市内の民家複数棟に突入し、ダーイシュ・メンバー10人あまりを拘束した。

AFP, April 2, 2021、ANHA, April 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2021、Reuters, April 2, 2021、SANA, April 2, 2021、SOHR, April 2, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアレッポ県バーブ市でヨルダン当局によるハスナ・ハリーリー女史の国外退去命令に抗議するデモ(2021年4月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市で、ヨルダン当局がハスナ・ハリーリー(通称ハンサー・ハウラーン)女史の国外退去命令を受けて、抗議デモが行われ、決定に拒否の姿勢を示すとともに、体制打倒、「革命」継続を訴えた。

AFP, April 2, 2021、ANHA, April 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2021、Reuters, April 2, 2021、SANA, April 2, 2021、SOHR, April 2, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるラッカ県アイン・イーサー市一帯を砲撃(2021年4月2日)

ラッカ県では、ANHA(4月2日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるアイン・イーサー市一帯を砲撃した。
https://hawarnews.com/ar/uploads//2021/04/02/104123_imgpsh_fullsize_anim.jpg

AFP, April 2, 2021、ANHA, April 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 2, 2021、Reuters, April 2, 2021、SANA, April 2, 2021、SOHR, April 2, 2021などをもとに作成。

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