ロシア軍戦闘機が、ヒムス県、ハマー県、ラッカ県、ダイル・ザウル県の砂漠地帯で、ダーイシュに対して75回あまりの爆撃を実施(2021年3月12日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、ヒムス県、ハマー県、ラッカ県、ダイル・ザウル県の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に対して75回あまりの爆撃を実施した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊のタルアト・タンマーフ地区で、地元民兵の拠点を襲撃し、7人を殺害した。

AFP, March 12, 2021、ANHA, March 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2021、Reuters, March 12, 2021、SANA, March 12, 2021、SOHR, March 12, 2021などをもとに作成。

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シリア軍はイドリブ県でシャーム自由人イスラーム運動の車輌をミサイル攻撃し、戦闘員4人を殺害(2021年3月12日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある県西部のカンダ村にいたる街道を移動中のシャーム自由人イスラーム運動の車輌2輌に対してミサイル攻撃を行い、戦闘員4人を殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、ファッティーラ村、カンスフラ村、バーラ村一帯、ルワイハ村、バイニーン村、フライフィル村を砲撃した。

一方、トルコ軍は兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を19件(イドリブ県10件、ラタキア県5件、アレッポ県1件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は17件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を4件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 12, 2021、ANHA, March 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 12, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 12, 2021、Reuters, March 12, 2021、SANA, March 12, 2021、SOHR, March 12, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民59人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は650,300人に(2021年3月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月12日付)を公開し、3月11日に難民59人(うち女性18人、子供30人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民59人(うち女性18人、子供30人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は650,300人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者255,052人(うち女性76,667人、子ども129,800人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,740,681人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は879,580人(うち女性263,943人、子供448,291人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は78,830人(うち女性28,624人、子供30,007人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,347,426人(うち女性411,183人、子供673,773人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 12, 2021をもとに作成。

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欧州議会は、シリアへの「アラブの春」波及から10年が経つのに合わせて声明を出し「現地で根本的な進展がない限り、議会はシリアの体制と外交関係の正常化に反対する」と表明(2021年3月11日)

欧州議会は、シリアへの「アラブの春」波及から2021年3月15日で10年が経つのに合わせて、公式ホームページ(https://www.europarl.europa.eu/)を通じて声明を出した。

声明において、欧州議会は、紛争から10年が経ち、シリア国民の10%が貧困線以下の状態に置かれ、深刻な経済崩壊と人道危機に見舞われているなか、シリアへのさらなる経済的・政治的対応を求める声が議会内にあるとしつつ、現地で根本的な進展がない限り、議会はシリアの体制と外交関係の正常化に反対する、と表明した。

AFP, March 11, 2021、ANHA, March 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2021、Reuters, March 11, 2021、SANA, March 11, 2021、SOHR, March 11, 2021などをもとに作成。

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国連のグテーレス事務総長はシリアへの「アラブの春」波及から10年が経つのに合わせて会見し政治的解決に向けた決意を表明(2021年3月11日)

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、米ニューヨークの国連本部で、シリアに「アラブの春」が波及してから3月15日で10年が経つのに合わせて会見を行い、「悪夢のような出来事」(living nightmare)の政治的解決に向けた交渉に対する国連の決意を改めて表明した。

グテーレス事務総長の主な発言は以下の通り:

10年に及ぶ紛争の後、世界的パンデミックのただ中で、そして絶え間ない新たな危機に直面し、シリアがトップページで取り上げられることはなくなった…。だが、今も悪夢のような状態が続いている。

シリアがどれほど荒廃したかを完全に理解することは不可能だ。だが、シリアの人々は今世紀に世界が目の当たりにしたいくつもの深刻な犯罪に耐えてきた。

残虐行為の規模に良心は傷む。シリアに持続可能な平和が可能かどうかを説明するために、加害者たちは集わねばならない。

さらなる人道アクセスが必要だ。すべて場所で、困窮するすべて人に到達するために、越境(クロスボーダー)での支援を強化することが不可欠だ。

当事者には、共通の基盤を見つけ、すべてのシリア人が長年にわたる紛争状態を乗り越えようとしていることを認識するチャンスがある。

それには、持続的で強力な外交対話を通じて、国際社会における格差を埋める必要があるだろう…。そうすることに失敗したら、シリアの人々をさらに絶望させるだろう。そうしたことを生じさせてはならない。

AFP, March 11, 2021、ANHA, March 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2021、Reuters, March 11, 2021、SANA, March 11, 2021、SOHR, March 11, 2021などをもとに作成。

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ロシア・トルコ・カタール外相会合:ラヴロフ外務大臣は「分離主義的計画の実施に反対する」と表明(2021年3月11日)

ロシア、トルコ、カタールは、カタールの首都ドーハで外相会合を開き、シリア情勢への対応などについて協議した。

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ロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣は会合後のカタールのムハンマド・ビン・アブドゥッラフマーン・アール・サーニー外務大臣、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣との共同記者会見で、国連安保理決議第2254号とシリア国民対話大会(2018年)に沿った政治プロセス以外にシリアでの危機を解決する方法はないことを改めて確認したと述べたうえで、制憲委員会の役割の重要性を強調した。

また、シリアの独立、主権、領土保全を尊重し、「分離主義的計画の実施に反対する」と表明した。

さらに、三カ国で人道支援、新型コロナウイルス感染症対策、市民インフラ復旧、難民帰還に向けた努力を続けると付言した。

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カタールのムハンマド外務大臣は、シリアへの人道支援と新型コロナウイルス対策のための支援を認めたことを明らかにした。

また、アラブ連盟におけるアサド政権の資格停止の理由は依然として続いているとしたうえで、国連決議第2254号に沿った政治変革が連盟復帰へのもっとも安全な方法だと付言した。

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トルコのチャヴシュオール外務大臣は、三カ国の外相が、シリア情勢への対応を協議するための会合を継続することを決定したとしたうえで、次回会合がトルコで行われると述べた。

また、アサド政権に圧力をかけて、膠着状態を打開し、政治的解決をもたらす必要があると強調した。

AFP, March 11, 2021、ANHA, March 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2021、Reuters, March 11, 2021、SANA, March 11, 2021、SOHR, March 11, 2021などをもとに作成。

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ヒムス県タドムル市近郊でロシア軍装甲車に仕掛けられていた爆弾が爆発、装甲車が大破(2021年3月11日)

ヒムス県では、アイン・フラート(3月11日付)によると、シリア政府の支配下にあるタドムル市西のドゥーワ地区で、ロシア軍装甲車に仕掛けられていた爆弾が爆発、装甲車が大破した。

死傷者はなかった。

ヒムス県東部でロシア軍の車輌が狙われるのはこれが初めて。

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シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機4機が、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点を狙って約25回の爆撃を実施した。

AFP, March 11, 2021、ANHA, March 11, 2021、‘Ayn al-Furat, March 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2021、Reuters, March 11, 2021、SANA, March 11, 2021、SOHR, March 11, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がラッカ県アイン・イーサー市西のM4高速道路沿線近くに4カ所目となる基地を新たに設置(2021年3月11日)

ラッカ県では、ANHA(3月11日付)によると、トルコ軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市西のM4高速道路沿線近くに4カ所目となる基地を新たに設置した。

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アレッポ県では、ANHA(3月11日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北東のフーシャリーヤ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍と国民軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市と近郊のマンアグ航空基地、マルアナーズ村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

AFP, March 11, 2021、ANHA, March 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2021、Reuters, March 11, 2021、SANA, March 11, 2021、SOHR, March 11, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民70人と国内避難民(IDPs)659人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は650,241人、2019年以降帰還したIDPsは78,830人に(2021年3月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月11日付)を公開し、3月10日に難民70人(うち女性21人、子供35人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民70人(うち女性21人、子供35人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は650,241人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者254,993人(うち女性76,649人、子ども129,770人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,740,681人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は879,521人(うち女性263,925人、子供448,261人)となった。

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一方、国内避難民659人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは659人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は78,830人(うち女性28,624人、子供30,007人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,347,426人(うち女性411,183人、子供673,773人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 11, 2021をもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯でダーイシュを狙って55回以上爆撃、メンバー12人殺害(2021年3月10日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点を狙って55回以上の爆撃を実施し、メンバー12人を殺害した。

なお、過去96時間の爆撃回数は280回以上、殺害されたダーイシュ・メンバーは43人に達している。

AFP, March 10, 2021、ANHA, March 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2021、Reuters, March 10, 2021、SANA, March 10, 2021、SOHR, March 10, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍国境警備隊がハサカ県北部で越境を試みたシリア人家族に発砲、子供1人射殺(2021年3月10日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍国境警備隊がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン町近郊のアッラーダ村から越境を試みたシリア人家族に発砲、子供1人を射殺した。

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アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市を訪問しようとしたシリア・ムスタクバル党の使節団にトルコ軍が攻撃を加えたと発表した。

ANHA(3月10日付)が伝えた。

一方、SANA(3月10日付)、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるバーブ市南の教練キャンプの塀で爆発が発生し、シリア国民軍に所属するハムザ師団の戦闘員複数人が負傷した。

AFP, March 10, 2021、ANHA, March 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2021、Reuters, March 10, 2021、SANA, March 10, 2021、SOHR, March 10, 2021などをもとに作成。

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中国の習近平国家主席はアサド大統領夫妻の新型コロナウイルス感染について慰問の意を伝える(2021年3月10日)

習近平国家主席は、シリアのアサド大統領に電報を送り、アサド大統領とアスマー・アフラス夫人が新型コロナウイルスに感染したことについて慰問の意を伝えた。

習主席は電報のなかで以下のように伝えた。

大統領閣下とアスマー夫人が新型コロナウイルスに感染したことを知り、私と妻の彭麗媛は、謹んで大統領とアスマー夫人に心からお見舞いの意を申し上げ、1日も早く回復するようお祈りする。

中国政府と中国人民は揺るぎなく、シリア政府と人民が感染症と戦うことを支持し、大統領の指導の下で、シリア人民は必ず感染症に打ち勝つことができると信じている。

新華社通信(3月10日付)が伝えた。

AFP, March 10, 2021、ANHA, March 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2021、Reuters, March 10, 2021、SANA, March 10, 2021、SOHR, March 10, 2021、新華社通信, 2021年3月10日などをもとに作成。

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米主導の有志連合の民政問題担当使節団がダイル・ザウル県ハジーン市を訪問、同地の民政評議会メンバーと会合(2021年3月10日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の民政問題担当使節団が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるハジーン市を訪問、同地の民政評議会のメンバーと会合を開いた。

一方、ダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装集団が、シリア政府の支配下にあるムハイミーダ村で住民1人を殺害した。

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ハサカ県では、SANA(3月10日付)によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市の西ヌシューワ地区で住居複数棟に押し入り、若者多数を拘束、教練キャンプに強制連行した。

AFP, March 10, 2021、ANHA, March 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2021、Reuters, March 10, 2021、SANA, March 10, 2021、SOHR, March 10, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるアレッポ県西部の3カ所から拠点を撤収(2021年3月10日)

アレッポ県では、ザイトゥーン(3月10日付)によると、トルコ軍が「決戦」作戦司令室の支配下にある県西部のカフル・ナースィフ村、イビーン・スィムアーン村、バータブー村に設置していた拠点を撤収させた。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

撤収された拠点は、2020年2月末から3月初めのシリア・ロシア軍と「決戦」作戦司令室・トルコ軍の戦闘に際して設置されたもの。

「不要となった」ために撤収されたという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるマアッラト・ヌウマーン市一帯を砲撃した。

これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカフル・ウワイド村、スフーフン村、ハルーバ村、ファッティーラ村、バーラ村一帯、カンスフラ村、フライフィル村、バイニーン村、ルワイハ村を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるウンム・ワラド村でシリア政府との和解に応じた元反体制武装集団メンバー1人とその子供1人が、正体不明の武装集団の襲撃を受けて、死亡した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を45件(イドリブ県23件、ラタキア県15件、アレッポ県2件、ハマー県5件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は39件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を25件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 10, 2021、ANHA, March 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 10, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 10, 2021、Reuters, March 10, 2021、SANA, March 10, 2021、SOHR, March 10, 2021、Zaytun, March 10, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民54人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は650,171人に(2021年3月10日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月10日付)を公開し、3月9日に難民54人(うち女性17人、子供27人)が新たに帰国したと発表した。


このうちレバノンから帰国したのは難民54人(うち女性17人、子供27人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は650,171人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者254,923人(うち女性76,628人、子ども129,735人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,740,681人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は879,451人(うち女性263,904人、子供448,226人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は78,171人(うち女性28,321人、子供29,878人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,346,767人(うち女性410,880人、子供673,644人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 10, 2021をもとに作成。

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ロシア大統領府のペスコフ報道官「アサド大統領が新型コロナウイルス感染治療のためにロシアに支援を要請したとする問題をは承知していない」(2021年3月9日)

ロシア大統領府のドミトリー・ペスコフ報道官は、アサド大統領とアスマー・アフラス夫人が新型コロナウイルス感染症に感染したとのシリア大統領府の発表(3月8日)に関してコメントした。

ペスコフ報道官は、アサド大統領夫妻が治療のためにロシアへの訪問を計画しているとする一部情報について、「アサド大統領が治療のためにロシアに支援を要請したとする問題を承知していない。だが、仮にそうしたことが起これば、プーチン大統領はいかなる呼びかけにも応じる用意はある」と述べた。

AFP, March 9, 2021、ANHA, March 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2021、Reuters, March 9, 2021、SANA, March 9, 2021、SOHR, March 9, 2021などをもとに作成。

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アブドゥッラーUAE外務大臣「シリアとの連携・協業が直面する最大の脅威は米シーザー法だ」(2021年3月9日)

UAEのアブドゥッラー・ビン・ザーイド外務大臣は、アブダビでロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣との会談に開かれた共同記者会見で、シーザー・シリア市民保護法を批判した。

アブドゥッラー外務大臣は「シリアをアラブ周辺諸国のなかに復帰させるための計画を始めるために地域の協力と活動が必要」としたうえで、「シリアとの連携・協業が直面する最大の脅威は、シーザー法だ…。シーザー法が今のまま残れば、この問題はきわめて困難なものになる」と述べた。

AFP, March 9, 2021、ANHA, March 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2021、Reuters, March 9, 2021、SANA, March 9, 2021、SOHR, March 9, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍がトルコ占領下のアレッポ県カフルハーシル村一帯に進攻し、シリア国民軍と交戦(2021年3月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がトルコ占領下のカフルハーシル村一帯に進攻を試み、トルコの支援を受けるシリア国民軍と交戦、シリア国民軍の戦闘員1人が死亡した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市近郊に設置されている国民軍の検問所近くで爆弾が仕掛けられていた車が爆発し、戦闘員8人が負傷した。

AFP, March 9, 2021、ANHA, March 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2021、Reuters, March 9, 2021、SANA, March 9, 2021、SOHR, March 9, 2021などをもとに作成。

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米主導の有志連合使節団がブサイラ市の中部地区民政評議会メンバーと会合、同評議会の活動を視察(2021年3月9日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の使節団が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるブサイラ市を訪問、同地に設置された中部地区の民政評議会のメンバーと会合を開いた。

北・東シリア自治局の支配下にあったダイル・ザウル県ユーフラテス川東岸地域では、2月22日、西部地区、東部地区、北部地区、中部地区という四つの地区に分割し、自治を行うことが合意されていた。

有志連合の使節団には、米軍ヘリコプター複数機と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍・内務治安部隊(アサーイシュ)の部隊が同行、中部地区の活動を視察、ブサイラ市、CONOCO油田、シュハイル村などを巡回した。

AFP, March 9, 2021、ANHA, March 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2021、Reuters, March 9, 2021、SANA, March 9, 2021、SOHR, March 9, 2021などをもとに作成。

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ハサカ県ダルバースィーヤ市近郊のシーリーク村に設置された軍用通行所で、ロシア軍とトルコ軍の部隊が会合(2021年3月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるダルバースィーヤ市近郊のシーリーク村に設置された軍用の通行所で、ロシア軍とトルコ軍の部隊が会合を行い、その後、ダルバースィーヤ市近郊からアブー・ラースィーン町近郊の国境地帯で合同パトロールを実施した。

シリア人権監視団の協力者が会合の現場を撮影することに成功したが、途中でロシア軍兵士によって撮影を制止された。

AFP, March 9, 2021、ANHA, March 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 9, 2021、Reuters, March 9, 2021、SANA, March 9, 2021、SOHR, March 9, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民58人と国内避難民(IDPs)643人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は650,117人、2019年以降帰還したIDPsは78,171人に(2021年3月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月9日付)を公開し、3月8日に難民58人(うち女性18人、子供30人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民58人(うち女性18人、子供30人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は650,117人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者254,869人(うち女性76,611人、子ども129,708人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,740,681人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は879,397人(うち女性263,887人、子供448,199人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は78,171人(うち女性28,321人、子供29,878人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,346,767人(うち女性410,880人、子供673,644人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 9, 2021をもとに作成。

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ダイル・ザウル県でイラク人民動員隊とシリア民主軍がダーイシュと思われる武装集団の襲撃を受け、3人死亡(2021年3月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊の砂漠地帯(アークーラ地区)で、イラク人民動員隊に所属するアブー・ファドル・アッバース旅団の拠点がダーイシュ(イスラーム国)と思われる武装集団の襲撃を受け、民兵1人が死亡した。

また、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるズィーバーン町の市場で人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の兵士1人が、オートバイに乗ったダーイシュ(イスラーム国)メンバーと思われる2人組の発砲を受けて、死亡した。

AFP, March 8, 2021、ANHA, March 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2021、Reuters, March 8, 2021、SANA, March 8, 2021、SOHR, March 8, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県マンビジュ市東を砲撃(2021年3月8日)

アレッポ県では、ANHA(3月8日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市東のフーシャリーヤ村を砲撃した。

AFP, March 8, 2021、ANHA, March 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2021、Reuters, March 8, 2021、SANA, March 8, 2021、SOHR, March 8, 2021などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室の占領下にあるイドリブ県北東部のIDPsキャンプで男性1人が焼身自殺を図り火災が発生(2021年3月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の占領下にある県北東部のタッル・カラーマ村にある国内避難民(IDPs)キャンプで火災が発生し、男性1人が死亡した。

火災はこの男性が焼身自殺を図ったことが原因と思われる。

一方、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるハントゥーティーン村などを砲撃した。

これに対して、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、バイニーン村、ファッティーラ村、フライフィル村、バーラ村一帯を砲撃した。

このほか、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約50輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(イドリブ県15件、ラタキア県10件、アレッポ県1件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は24件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を11件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 8, 2021、ANHA, March 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 8, 2021、Reuters, March 8, 2021、SANA, March 8, 2021、SOHR, March 8, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民97人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は650,059人に(2021年3月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月8日付)を公開し、3月7日に難民97人(うち女性29人、子供50人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民97人(うち女性29人、子供50人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は650,059人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者254,811人(うち女性76,593人、子ども129,678人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,740,681人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は879,339人(うち女性263,869人、子供448,169人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は77,528人(うち女性28,030人、子供29,745人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,346,124人(うち女性410,589人、子供673,511人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 8, 2021をもとに作成。

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ハサカ県タッル・タムル町近郊でシリア民主軍と国民軍が交戦し、国民軍戦闘員1人死亡(2021年3月7日)

ハサカ県では、ANHA(3月7日付)によると、トルコ軍の支援を受ける国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるウンム・カイフ村(タッル・タムル町近郊)の穀物サイロ西の農地への潜入を試みたが、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のタッル・タムル軍事評議会がこれを撃退した。

シリア人権監視団によると、この戦闘で国民軍の戦闘員1人が死亡した。

一方、トルコの占領下にあるラアス・アイン市近郊のサーリヒーヤ村では、オートバイに仕掛けられた爆弾が爆発し、国民軍の戦闘員1人が死亡、3人が負傷した。

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アレッポ県では、ANHA(3月7日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村、シャイフ・イーサー村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がトルコの占領下にあるバーブ市西一帯を砲撃した。

AFP, March 7, 2021、ANHA, March 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 7, 2021、Reuters, March 7, 2021、SANA, March 7, 2021、SOHR, March 7, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民85人と国内避難民(IDPs)457人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は649,962人、2019年以降帰還したIDPsは77,528人に(2021年3月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月7日付)を公開し、3月6日に難民85人(うち女性25人、子供43人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民85人(うち女性25人、子供43人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は649,962人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者254,714人(うち女性76,564人、子ども129,628人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,739,233人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は879,242人(うち女性263,840人、子供448,119人)となった。

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一方、国内避難民457人が新たに帰宅した。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は77,528人(うち女性28,030人、子供29,745人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,346,124人(うち女性410,589人、子供673,511人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 7, 2021をもとに作成。

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ロシア軍戦闘機が、ハマー県、アレッポ県、ラッカ県との県境の砂漠地帯でダーイシュに対して60回以上の爆撃を実施(2021年3月6日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、アレッポ県、ラッカ県との県境の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して60回以上の爆撃を実施した。

AFP, March 6, 2021、ANHA, March 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2021、Reuters, March 6, 2021、SANA, March 6, 2021、SOHR, March 6, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県アームーダー市東の村に領内から発砲(2021年3月6日)

アレッポ県では、ANHA(3月6日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアームーダー市東の国境地帯に位置するハースィダ村の農場に向けてトルコ領内から発砲し、住民の車を攻撃した。

発砲を受けて、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とロシア軍が介入し、村から住民を避難させた。

一方、シリア人権監視団によると、トルコの占領下にあるジャラーブルス市で、国民軍に所属する「教義の保護者」旅団の司令官が何者かによって銃で撃たれて死亡した。

AFP, March 6, 2021、ANHA, March 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2021、Reuters, March 6, 2021、SANA, March 6, 2021、SOHR, March 6, 2021などをもとに作成。

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シリア軍がイドリブ県、ハマー県を砲撃(2021年3月6日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアリーハー市を砲撃し、子供3人を含む4人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、ザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村、バーラ村一帯、バイニーン村、フライフィル村、ルワイハ村を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるマアッラト・ヌウマーン市を砲撃した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村一帯を砲撃した。

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ダルアー県では、SANA(3月6日付)によると、シリア政府の支配下にあるダルアー市東の入り口に位置するヒルバ交差点に仕掛けられていた爆弾が爆発し、子供3人が負傷した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(イドリブ県20件、ラタキア県2件、アレッポ県4件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は24件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 6, 2021、ANHA, March 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 6, 2021、Reuters, March 6, 2021、SANA, March 6, 2021、SOHR, March 6, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.