ロシア難民受入移送居住センター:難民73人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は649,877人に(2021年3月6日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月6日付)を公開し、3月5日に難民73人(うち女性22人、子供37人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民73人(うち女性22人、子供37人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は649,877人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者254,629人(うち女性76,539人、子ども129,585人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,739,233人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は879,157人(うち女性263,815人、子供448,076人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は76,838人(うち女性27,719人、子供29,597人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,345,434人(うち女性410,278人、子供673,363人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 6, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

『ウォール・ストリート・ジャーナル』:バイデン米大統領はシリア南東部への爆撃で、攻撃を計画していた2カ所の標的のうち1カ所への攻撃を直前に中止していた(2021年3月5日)

『ウォール・ストリート・ジャーナル』(3月5日付)は、ジョー・バイデン米大統領が2月26日のシリア南東部ダイル・ザウル県への爆撃で、攻撃を計画していた2カ所の標的のうち1カ所への攻撃を直前に中止していたと伝えた。

同雑誌によると、バイデン大統領は、標的の一つの施設内の中庭に、女性1人と子供複数人がいたことを確認したため、F15E戦闘機が現場に向かうなか、攻撃の約30分前に見送りを決定し、1カ所だけを爆撃することを決断していたという。

AFP, March 6, 2021、ANHA, March 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 6, 2021、Reuters, March 6, 2021、SANA, March 6, 2021、SOHR, March 6, 2021、The Wall Street Journal, March 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍パトロール部隊が、ダイル・ザウル県ハワーイジュ村の水上通行所に立ち入り、職員を排除、通行所を閉鎖(2021年3月5日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、米軍パトロール部隊が、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるハワーイジュ村のユーフラテス川東岸に設置されている水上通行所に立ち入り、職員を排除、通行所を閉鎖した。

AFP, March 5, 2021、ANHA, March 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 5, 2021、Reuters, March 5, 2021、SANA, March 5, 2021、SOHR, March 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍が地中海沖に展開する艦船とアレッポ県内のシリア軍兵舎から地対地ミサイル複数発を発射し、トルコ占領下のアレッポ県ジャラーブルス市近郊の石油精製用燃焼装置を攻撃、4人が死亡、24人が負傷(2021年3月5日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍が地中海沖に展開する艦船とアレッポ県内のシリア軍兵舎から地対地ミサイル複数発を発射し、トルコ占領下のジャラーブルス市近郊のハムラーン村にある石油精製用燃焼装置を攻撃した。

この攻撃で、石油精製用燃焼装置多数と石油トレーラーなどの車輌30輌あまりが炎上、4人が死亡、24人が負傷した。

一方、SANA(3月5日付)やシリア人権監視団によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市、マンナグ村一帯、カフル・ナーヤー村、タッル・マディーク村、シャフバー・ダム、シャイフ・イーサー村、ハリーサ村、ダイル・ジュマイイル村に至る街道を砲撃した。

トルコ軍と国民軍はまた、マンビジュ市近郊のサイヤード丘を砲撃した。

AFP, March 5, 2021、ANHA, March 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 5, 2021、Reuters, March 5, 2021、SANA, March 5, 2021、SOHR, March 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍がイドリブ県マアッラト・ミスリーン市一帯を爆撃、シリア軍もバザーブール村などを砲撃、子供1を含む3人が死亡、女性1人を含む3人が負傷(2021年3月5日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してからちょうど1年が経過した。

同地では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマアッラトミスリーン市一帯を爆撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあるアルバイーン山近くのバザーブール村、アイン・ラールーズ村、ザーウィヤ山地方のカンスフラ村を砲撃し、バザーブール村で子供1を含む3人が死亡、女性1人を含む3人が負傷した。

他方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約25輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のザーウィヤ町、タッル・ワースィト村、マシーク、を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(イドリブ県13件、ラタキア県2件、アレッポ県2件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は23件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を11件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 5, 2021、ANHA, March 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 5, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 5, 2021、Reuters, March 5, 2021、SANA, March 5, 2021、SOHR, March 5, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民68人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は649,803人に(2021年3月5日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月5日付)を公開し、3月4日に難民68人(うち女性20人、子供35人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民68人(うち女性20人、子供35人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は649,803人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者254,555人(うち女性76,517人、子ども129,548人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,739,233人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は879,083人(うち女性263,793人、子供448,039人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は76,838人(うち女性27,719人、子供29,597人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,345,434人(うち女性410,278人、子供673,363人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 5, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アブドゥッラフマーン・ムスタファー暫定内閣首班「カタールからトルコ占領下のアレッポ県北部への投資の確約を得た」(2021年3月4日)

シリア革命反体制勢力国民連立の傘下にある暫定内閣のアブドゥッラフマーン・ムスタファー首班は、ムドゥン(3月3日付)のインタビューに応じ、そのなかで、カタールがトルコ占領下のアレッポ県北部における複数のプロジェクトへの投資を確約したことを明らかにした。

ムスタファー首班によると、この確約は、最近のカタール訪問に際して得たもの。

ムスタファー首班はまた、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ県の自治を委託されているシリア救国内閣との関係について、協力する意思はないと述べた。

AFP, March 4, 2021、ANHA, March 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 4, 2021、al-Mudun, March 4, 2021、Reuters, March 4, 2021、SANA, March 4, 2021、SOHR, March 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍憲兵隊がイドリブ県サルキーン市近郊の民家前で子供を銃殺(2021年3月4日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるサルキーン市近郊のマドルーサ村の民家前でトルコ軍憲兵隊が子供を銃殺した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア民主軍がトルコ占領下のマリーミーン村を砲撃し、3人が負傷した。

AFP, March 4, 2021、ANHA, March 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 4, 2021、Reuters, March 4, 2021、SANA, March 4, 2021、SOHR, March 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がトルコ軍の拠点が設置されているイドリブ県アーフィス村を砲撃(2021年3月4日)

イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが2020年3月5日の首脳会談で停戦に合意してから364日目を迎えた。

シリア人権監視団によると、同地では、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、バーラ村一帯、フライフィル村、バイニーン村を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、トルコ軍の拠点が設置されているアーフィス村を砲撃した。

一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約15輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。
**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるナワー市でシリア軍兵士1人が何者かの発砲を受けて死亡した。

また、ジャースィム市では、和解委員会のメンバーが武装集団に銃で撃たれて死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を18件(イドリブ県9件、ラタキア県6件、アレッポ県0件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は14件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を4件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 4, 2021、ANHA, March 4, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 4, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 4, 2021、Reuters, March 4, 2021、SANA, March 4, 2021、SOHR, March 4, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民73人と国内避難民(IDPs)457人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は649,735人、2019年以降帰還したIDPsは76,838人に(2021年3月4日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月4日付)を公開し、3月3日に難民73人(うち女性22人、子供37人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民73人(うち女性22人、子供37人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は649,735人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者254,487人(うち女性76,497人、子ども129,513人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,739,233人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は879,015人(うち女性263,773人、子供448,004人)となった。

**

一方、国内避難民457人が新たに帰宅した。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は76,838人(うち女性27,719人、子供29,597人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,345,434人(うち女性410,278人、子供673,363人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 4, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダマスカス県でイラン・イノベーション・テクノロジー・センターが開設:バイオテクノロジー、情報テクノロジー、ナノテクノロジー、通信、技術産業分野の企業の仲介が目的(2021年3月3日)

ダマスカス県では、SANA(3月3日付)によると、自由貿易地区内に、イラン・イノベーション・テクノロジー・センターが開設した。

センターは両国の科学経済関係の強化、両国のバイオテクノロジー、情報テクノロジー、ナノテクノロジー、通信、技術産業分野の企業の仲介を目的とする。

AFP, March 3, 2021、ANHA, March 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 3, 2021、Reuters, March 3, 2021、SANA, March 3, 2021、SOHR, March 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民66人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は649,663人に(2021年3月3日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月3日付)を公開し、3月2日に難民66人(うち女性20人、子供33人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民66人(うち女性20人、子供33人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は649,663人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者254,415人(うち女性76,475人、子ども201,476人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,739,233人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は878,943人(うち女性263,751人、子供447,967人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は76,163人(うち女性27,417人、子供29,447人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,344,759人(うち女性409,976人、子供673,213人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 3, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県マーリキーヤ市近郊のアイン・ディーワール村一帯でパトロールを実施、同地の住民と面談(2021年3月2日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマーリキーヤ市近郊のアイン・ディーワール村一帯でパトロールを実施、同地の住民と面談し、現地情勢について意見を交わした。

AFP, March 2, 2021、ANHA, March 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 2, 2021、Reuters, March 2, 2021、SANA, March 2, 2021、SOHR, March 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市東の穀物サイロ一帯で、シリア軍とトルコ軍が交戦(2021年3月2日)

ラッカ県では、ANHA(3月2日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市東の穀物サイロ一帯で、シリア軍とトルコ軍が交戦した。

シリア人権監視団によると、交戦したのはトルコ軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍。

**

アレッポ県では、ANHA(3月2日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が占領下のバーブ市の東に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下のカーウカリー村、クールフユーク村を砲撃した。

AFP, March 2, 2021、ANHA, March 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 2, 2021、Reuters, March 2, 2021、SANA, March 2, 2021、SOHR, March 2, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

政府支配下のイドリブ県サラーキブ市近郊でシリア軍兵士1人が狙撃され、死亡(2021年3月2日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、バーラ村、ファッティーラ村を砲撃、「決戦」作戦司令室もシリア政府支配下のカフルナブル市を砲撃した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、政府支配下のサラーキブ市近郊では、シリア軍兵士1人が狙撃され、死亡した。

このほか、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

**

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるラスム・ハワーリド村で、同地の和解委員会のメンバーとダマスカス郊外県サアサア町の軍事情報局隊員と交戦し、10人が死傷した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を23件(イドリブ県14件、ラタキア県6件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を5件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, March 2, 2021、ANHA, March 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 2, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 2, 2021、Reuters, March 2, 2021、SANA, March 2, 2021、SOHR, March 2, 2021、March 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民77人と国内避難民(IDPs)599人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は649,597人、2019年以降帰還したIDPsは76,163人に(2021年3月2日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月2日付)を公開し、3月1日に難民77人(うち女性23人、子供39人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民77人(うち女性23人、子供39人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は649,597人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者254,349人(うち女性76,455人、子ども129,443人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,739,233人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は878,877人(うち女性263,731人、子供447,934人)となった。

**

一方、国内避難民599人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは599人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は76,163人(うち女性27,417人、子供29,447人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,344,759人(うち女性409,976人、子供673,213人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 2, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

フランスで収監中で拷問を受けたイスラーム軍元報道官の写真を家族が公開(2021年3月1日)

フランスの刑務所に収監されているイスラーム軍元報道官のイスラーム・アッルーシュ氏(本名マジュディー・ニウマ)の家族は、ツイッターのアカウント「マジュディー・ニウマの家族」(https://twitter.com/Majdifamily)を通じて、メッセージを投稿し、アッルーシュ氏がフランスの刑務所で拷問を受けていると主張、同氏の顔写真を公開した。

メッセージの内容は以下の通り:

マジュディーの弁護士はジャズィーラ・チャンネルに対して語る:マジュディーが逮捕に抗っていたという者は、この問題について何も知らない。この写真は、#フランスの刑務所の担当の看取らによって撮影されたものだ。
#マジュディーに自由を

アッルーシュ氏は、2017年6月にイスラーム軍の報道官を自認し、務め、その後2017年2月に反体制活動を停止すると発表していた。

その後、2020年1月、エラスムス計画の奨学生として学生ビザを取得し、フランスに入国したが、当局がシリア情報表現の自由センター(SCM)などの申し立てに応じるかたちで、マルセイユで逮捕していた。

2013年12月のダマスカス郊外県東グータ地方での女性活動家ラッザーン・ザイトゥーン氏の失踪事件への関与を疑われ、捜査を受けている。

AFP, March 1, 2021、ANHA, March 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 1, 2021、Reuters, March 1, 2021、SANA, March 1, 2021、SOHR, March 1, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合の車輌約45輌からなる車列が盗奪した小麦や大麦を積んでイラクに(2021年3月1日)

ハサカ県では、SANA(3月1日付)によると、米主導の有志連合の車輌約45輌からなる車列が盗奪した小麦や大麦を積んで、ハッラーブ・ジール村の違法に設置している航空基地から、同じく違法に設置されているワリード国境通行所を経由して、イラクに向かった。

AFP, March 1, 2021、ANHA, March 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 1, 2021、Reuters, March 1, 2021、SANA, March 1, 2021、SOHR, March 1, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエル軍が首都ダマスカス周辺の複数カ所に対してミサイル複数発を発射、シリア軍防空部隊がこれを迎撃(2021年3月1日)

シリア軍筋は、2月28日午後10時16分、イスラエル軍が占領下のゴラン高原から首都ダマスカス周辺の複数カ所に対してミサイル複数発を発射、シリア軍防空部隊がこれを迎撃、ほとんどを撃破したと発表した。

これに関して、外務在外居住者省は国連安保理議長と事務総長に宛てて書簡を送り、イスラエル軍のミサイル攻撃について報告、繰り返される侵害行為を抑止するための断固たる措置を講じるよう要請した。
SANA(3月1日付)が伝えた。

**

シリア人権監視団によると、ミサイル攻撃を受けたのは、イラン・イスラーム革命防衛隊とレバノンのヒズブッラーの拠点とされるダマスカス郊外県サイイダ・ザイナブ町一帯。

死傷者数は不明。

**

一方、イスラエル公共放送協会(KAN)は、この攻撃に関して、「ダマスカスに対するイスラエルの攻撃は、イランの手によって船舶が爆破されたことへの報復で…、攻撃された標的はイランのものだ…。船舶を標的としたことに対するイスラエルの報復への逃げ場はない」と伝えた。

**

「船舶の爆破」とは、2月25日にシンガポールに向ってオマーン湾を航行していたイスラエル籍の貨物船MVヘリオス・レイ(MV Helios Ray)内で、2度にわたって発生し、UAEのドバイのラーシド港に緊急入港した爆発事件のこと。

この事件に関して、イスラエルのベニ・ガンツ国防大臣は2月27日、状況を調査した結果、UAEのドゥバイに向かっていたイスラエル籍船舶で発生した爆発の責任がイランにあることが初動調査から判明したと述べていた。

また、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相も3月1日、「これがイランの仕業だということは明白だ」としたうえで、報復すると述べた。

**

なお、『ウォール・ストリート・ジャーナル』(3月11日付)は、米国及び中東諸国の複数の高官の話として、2019年末以降、イスラエルが攻撃したシリアに石油、鉱物資源、武器などを搬送するイラン籍船舶が12隻に達していると伝えた。

12隻はいずれも沈没は免れたが、2隻はイランへの帰還を余儀なくされたという。

AFP, March 1, 2021、ANHA, March 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 1, 2021、KAN, April 28, 2021、Reuters, March 1, 2021、SANA, March 1, 2021、SOHR, March 1, 2021、The Wall Street Journal, March 11, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民74人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は649,520人に(2021年3月1日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(3月1日付)を公開し、2月28日に難民74人(うち女性22人、子供37人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民74人(うち女性22人、子供37人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は649,520人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者254,272人(うち女性76,432人、子ども129,404人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,739,233人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は878,800人(うち女性263,708人、子供447,895人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は75,564人(うち女性27,116人、子供29,368人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,344,160人(うち女性409,675人、子供673,134人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, March 1, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機がアレッポ県イスリヤー村街道一帯でダーイシュに対して40回あまりの爆撃を実施(2021年2月28日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境の砂漠地帯(イスリヤー村街道一帯)でダーイシュ(イスラーム国)に対して40回あまりの爆撃を実施した。

AFP, February 28, 2021、ANHA, February 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2021、Reuters, February 28, 2021、SANA, February 28, 2021、SOHR, February 28, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ占領下のハサカ県北部にロシア軍のMi-35攻撃ヘリコプターが墜落(2021年2月28日)

ロシア国防省は声明を出し、ハサカ県上空でパトロールを実施していたロシア空軍のMi-35攻撃ヘリコプターが墜落したと発表した。

墜落は攻撃を受けたことによるものでなく、搭乗員は負傷したものの、命に別状はないという。

RT(2月28日付)が伝えた。

SANA(2月28日付)、ANHA(2月28日付)によると、Mi-35攻撃ヘリコプターが墜落したのは、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のライハーニーヤ村・カースィミーヤ村間の地域。

シリア人権監視団によると、墜落したのはトルコ占領地内。

AFP, February 28, 2021、ANHA, February 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2021、Reuters, February 28, 2021、RT, February 28, 2021、SANA, February 28, 2021、SOHR, February 28, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル県ブーカマール市近郊の砂漠地帯上空に正体不明のドローンが飛来、その後複数回の爆発が発生(2021年2月28日)

ダイル・ザウル県では、アラビーヤ(2月28日付)、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊の砂漠地帯上空に正体不明の無人航空機(ドローン)が飛来し、複数回の爆発が起こった。

ドローンの飛来と爆発の関係は不明。

**

ハサカ県では、SANA(2月28日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市に違法に基地を設置している米軍が、ヘリコプター複数機でダーイシュ(イスラーム国)のメンバー10人をダイル・ザウル県方面に移送した。

AFP, February 28, 2021、Alarabia, February 28, 2021、ANHA, February 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2021、Reuters, February 28, 2021、SANA, February 28, 2021、SOHR, February 28, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県バサーミス村の拠点をハマー県カストゥーン村・カストゥーン丘に移動(2021年2月28日)

イドリブ県では、イドリブ県では、フッル・ネット(2月28日付)によると、トルコ軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるバサーミス村に設置していた拠点から部隊と装備を撤収した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

撤退した部隊、ハマー県のカストゥーン村およびカストゥーン丘に再展開した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のスフーフン村、ファッティーラ村、カンスフラ村、フライフィル村、バーラ村、ルワイハ村を砲撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、クライディーン村、ズィヤーラ町一帯を砲撃した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるヒルバト・ガザーラ町と西ガーリヤ村間の街道で、シリア軍第5軍団の兵士が正体不明の武装集団の襲撃を受けて、死亡した。

また、シリア政府の支配下にあるダルアー市ダム街道地区で爆弾が爆発し、1人が死亡した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県10件、ラタキア県10件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 28, 2021、ANHA, February 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 28, 2021、al-Hull Net, February 28, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 28, 2021、Reuters, February 28, 2021、SANA, February 28, 2021、SOHR, February 28, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民59人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は649,447人に(2021年2月28日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月28日付)を公開し、2月27日に難民59人(うち女性18人、子供30人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民59人(うち女性18人、子供30人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は649,447人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者254,140人(うち女性76,392人、子ども129,337人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,650,496人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は878,668人(うち女性263,668人、子供447,828人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は75,564人(うち女性27,116人、子供29,368人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,344,160人(うち女性409,675人、子供673,134人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 28, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ハサカ県フール・キャンプ第4区での火災で、子供1人を含む4人死亡、18人負傷(2021年2月27日)

ハサカ県では、SANA(2月27日付)によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプ第4区で、ガスコンロが爆発し火災が発生、子供1人を含む4人が死亡、18人が負傷した(シリア人権監視団によると、死者は3人)。

負傷者は、シリア政府と北・東シリア自治局が共同支配するハサカ市内の病院に搬送された。

トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

**

一方、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車輌約20輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、カーミシュリー市方面に向かった。

AFP, February 27, 2021、ANHA, February 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2021、Reuters, February 27, 2021、SANA, February 27, 2021、SOHR, February 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シャーム解放機構が「決戦」作戦司令室支配下のイドリブ県カッリー町でイスラーム解放党のメンバー2人を拘束(2021年2月27日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカッリー町でイスラーム解放党のメンバー2人を拘束した。

1人はシリア人、もう1人は外国人だという。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

一方、シリア軍は、「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のファッティーラ村、カンスフラ村、スフーフン村、フライフィル村、バイニーン村、ルワイハ村、バーラ村一帯を砲撃した。

また、トルコ軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるマストゥーマ村に新たな野戦病院を設置した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村、クライディーン村を砲撃した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を24件(イドリブ県14件、ラタキア県4件、アレッポ県4件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は19件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を8件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 27, 2021、ANHA, February 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 27, 2021、Reuters, February 27, 2021、SANA, February 27, 2021、SOHR, February 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア難民受入移送居住センター:難民68人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は649,388人に(2021年2月27日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月27日付)を公開し、2月26日に難民68人(うち女性20人、子供35人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民68人(うち女性20人、子供35人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は649,388人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者254,140人(うち女性76,392人、子ども129,337人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,650,496人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は878,668人(うち女性263,668人、子供447,828人)となった。

**

一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は74,941人(うち女性26,824人、子供29,242人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,343,537人(うち女性409,383人、子供673,008人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 27, 2021をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県マンビジュ市近郊を砲撃(2021年2月27日)

アレッポ県では、ANHA(2月27日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のウンム・ジャッルード村、フーシャリーヤ村を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のジャラーブルス市西のマズアラ村にある石油精製用燃焼装置複数機が何者かによるロケット弾攻撃を受けて爆発した。

AFP, February 27, 2021、ANHA, February 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 27, 2021、Reuters, February 27, 2021、SANA, February 27, 2021、SOHR, February 27, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県南東部でシリア民主軍とイラン・イスラーム革命防衛隊がユーフラテス川を挟んで銃撃戦(2021年2月26日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル軍事評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるタヤーナ村のユーフラテス川東岸に設置されている人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の検問所と、シリア政府支配下のクーリーヤ市にあるイラン・イスラーム革命防衛隊の検問所の間で銃撃戦が発生した。

銃撃戦は短時間で収束し、死傷者はなかった。

AFP, February 26, 2021、ANHA, February 26, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2021、Reuters, February 26, 2021、SANA, February 26, 2021、SOHR, February 26, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.