ロシア難民受入移送居住センター:難民73人と国内避難民(IDPs)4人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は648,453人、2019年以降帰還したIDPsは71,010人に(2021年2月13日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月13日付)を公開し、2月12日に難民73人(うち女性22人、子供37人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民73人(うち女性22人、子供37人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は648,453人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者253,205人(うち女性76,112人、子ども128,862人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,729,796人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は877,733人(うち女性263,388人、子供447,353人)となった。

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一方、国内避難民4人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは4人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は4人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は71,010人(うち女性25,439人、子供28,711人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,340,628人(うち女性407,998人、子供672,477人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 13, 2021をもとに作成。

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SANA:米軍が最近になってダイル・ザウル県のウマル油田地帯に新たな航空基地を建設(2021年2月13日)

SANA(2月13日付)は、北・東シリア自治局の支配地各所に違法に基地を設置し、駐留している米軍が、最近になってダイル・ザウル県のウマル油田地帯に新たな航空基地を建設したと伝えた。

AFP, February 13, 2021、ANHA, February 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 13, 2021、Reuters, February 13, 2021、SANA, February 13, 2021、SOHR, February 13, 2021などをもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県北部のIDPsキャンプにトルコのNGOがシリアの国旗を「誤って」掲げて支援を行い混乱が生じる(2021年2月12日)

アレッポ県では、アフリーン人権機構(https://www.facebook.com/%D9%85%D9%86%D8%B8%D9%85%D8%A9-%D8%AD%D9%82%D9%88%D9%82-%D8%A7%D9%84%D8%A7%D9%86%D8%B3%D8%A7%D9%86-%D8%B9%D9%81%D8%B1%D9%8A%D9%86-482863525796937/)によると、トルコの占領下にあるアアザーズ市近郊のタラール・シャーム国内避難民(IDPs)キャンプに、シリアの国旗を掲げたトルコのNGOが人道支援物資を搬入し、「混乱」が生じた。

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シリア国旗を掲げて支援活動を行ったのはメルハメト・テシュキラトゥ(https://www.merhametteskilati.org.tr/)。

赤、白、黒の三色の字に緑色の星二つを配した正式な国旗をプレハブや物資にプリントして支援活動を行った。

トルコの占領下では、緑、白、黒の三色の字に赤い星三つを配した委任統治領シリアの国旗(シリア革命旗)が用いられている。

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シリア人権監視団によると、SNS上でこのNGOを撮影した写真が拡散されたのを受けて、トルコの支援を受けるシリア国民軍が所轄するアアザーズ市の諜報局が、タラール・シャームIDPsキャンプで関係者や責任者に対して事情聴取を行った。

また、反体制派系のシリア・プレス・センター(2月12日付)は、タラール・シャーム・キャンプ(シャマーリフ複合施設)のイスマーイール・ナッファール・イブラーヒーム局長が、アアザース市および同市郊外地元評議会のフサイン・ハラフ議長によって解任されたと伝え、その文書を公開した。

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タアッカド(2月12日付)は、グーグル画像検索などでの検証の結果、3枚の写真のうち、子供がケーキを囲んでいる写真は、2016年にトルコのキリス市内の幼稚園で撮影されたもので、タラール・シャーム・キャンプへの支援とは無関係だと発表した。

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メルハメト・テシュキラトゥはその後声明を出し、支援を担当したイフサン・デルネイ、ハヤト・ヨル・デルネイという二つのNGOが、旗の画像をインターネットから誤ってダウンロードしたことによるミスだとしたうえで、シリア国民と地元評議会に謝罪すると表明した。

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一方、アアザーズ市とバーブ市では、金曜日の集団礼拝後に「アサドとその選挙に正統性はない」と銘打った抗議デモが行われ、数十人が参加、「シリア革命」の継続と、現体制下での大統領選挙拒否を訴えた。

AFP, February 12, 2021、ANHA, February 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2021、Reuters, February 12, 2021、SANA, February 12, 2021、SOHR, February 12, 2021、Syria Press Center, February 12, 2021、Ta’akkad, February 12, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がアレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯でダーイシュ拠点に対して40回以上の爆撃を実施(2021年2月12日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がアレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して40回以上の爆撃を実施した。

AFP, February 12, 2021、ANHA, February 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2021、Reuters, February 12, 2021、SANA, February 12, 2021、SOHR, February 12, 2021などをもとに作成。

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米軍がハサカ県ヤアルビーヤ町近郊のタッル・アッルー村の穀物サイロに設置していた拠点を撤収、同町近郊の農業用空港に再展開(2021年2月12日)

ハサカ県では、SANA(2月12日付)によると、米軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるヤアルビーヤ町近郊のタッル・アッルー村の穀物サイロに設置していた拠点を撤収し、施設や装備をイラクに移送した。

撤去作業は12日早朝に開始され、同日の昼までに撤退を完了したという。

シリア人権監視団によると、駐留していた米軍部隊は、2020年7月に拠点化していたヤアルビーヤ町近郊の農業用空港に再展開したという。

AFP, February 12, 2021、ANHA, February 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 12, 2021、Reuters, February 12, 2021、SANA, February 12, 2021、SOHR, February 12, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民59人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は648,380人に(2021年2月12日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月12日付)を公開し、2月11日に難民59人(うち女性18人、子供30人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民59人(うち女性18人、子供30人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は648,380人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者253,132人(うち女性76,090人、子ども128,825人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,729,796人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は877,660人(うち女性263,366人、子供447,316人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は72,028人(うち女性25,438人、子供28,708人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,340,624人(うち女性407,997人、子供672,474人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 12, 2021をもとに作成。

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所属不明のドローンが、イラクからダイル・ザウル県ブーカマール市近郊に入った貨物車輌1輌を攻撃(2021年2月11日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、所属不明の無人航空機(ドローン)1機が、イラクからシリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊に非公式の国境通行所を経由して入った貨物車輌1輌を攻撃した。

攻撃を受けた車輌は、武器を積んでいたという。

AFP, February 11, 2021、ANHA, February 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2021、Reuters, February 11, 2021、SANA, February 11, 2021、SOHR, February 11, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍がラッカ県タッル・アブヤド市西を砲撃し、シリア軍兵士1人負傷(2021年2月11日)

ラッカ県では、ANHA(2月11日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、タッル・アブヤド市西に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるサイヤーン村を砲撃した。

砲撃は、同地のシリア軍拠点複数カ所を狙ったもので、シリア軍兵士1人が負傷した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団やANHA(2月11日付)によると、トルコ軍の支援を受ける国民軍所属のハムザ師団が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町西のカースィミーヤ村を襲撃、家財同義などを略奪した後、民家5棟に放火した。

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アレッポ県では、ANHA(2月11日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマルアナーズ村、アイン・ダクナ村、マンナグ村、バイルーニーヤ村を砲撃した。

AFP, February 11, 2021、ANHA, February 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2021、Reuters, February 11, 2021、SANA, February 11, 2021、SOHR, February 11, 2021などをもとに作成。

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ロシア・トルコ軍がイドリブ県サラーキブ市西でM4高速道路での合同パトロール部隊の防衛を目的とした演習を実施(2021年2月11日)

イドリブ県では、TASS通信(2月11日付)、ズヴェズダ・テレビ(2月11日付)、スーリーヤ・ネット(2月11日付)、イハブ・バラディー(2月11日付)などによると、トルコ軍とロシア軍が、シリア政府の支配下にあるサラーキブ市西で合同演習を実施した。

シリア人権監視団によると、合同演習が実施されたのは、タルナバ村近郊のシリア政府支配地と「決戦」作戦司令室支配地の接触線。

TASS通信によると、演習は、両国合同パトロール部隊の防衛と地域の安全確保が目的で、両軍合同パトロール部隊に対して行われるあらゆる攻撃を想定し、その撃退、負傷者の搬送、要撃の可能性がある地域の移動、ロシア語とトルコ語の障害を乗り越えるための手話の使用などの訓練が行われた。

トルコ軍報道官は、TASS通信に対して次のように述べた。

この地域では6ヶ月以上もパトロールが実施されていなかった。また、サラーキブ市で実施された演習は、(ロシアとの)協業を成功させるカギになるだろう。我々には改めてすべての任務を実施する必要がある。彼ら(ロシア軍)のみながここで経験を積んでいることを承知している。だが、我々には、さらなる調整を行うことが重要だ。

シリア人権監視団によると、合同演習に先立って、トルコ軍の使節団がシリア政府支配下のサラーキブ市西の接触線に配置されている拠点複数カ所を訪問した。

使節団は、トルコ軍とシリア人戦闘員多数が随行し、護衛にあたったという。

なお、ロシア軍は、2020年9月以降、トルコ軍側がM4高速道路の安全を確保する能力を欠いているとして同地での合同パトロールの参加を中止していた。


 

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一方、同じイドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山のバーラ村を砲撃し、女性複数人を含む5人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた、カンスフラ村、ファッティーラ村、フライフィル村、バイニーン村、ルワイハ村などを砲撃、「決戦」作戦司令室と交戦した。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコ軍憲兵隊がサルハブ市近郊の農地で祖父と農作業をしていた子供を射殺した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。

ダルアー県では、SANA(2月11日付)によると、シリア政府の支配下にあるタファス市にシリア軍部隊が新たに進駐した。

シリア軍部隊の進駐は、同地の治安混乱を改称し、安定を回復するのが目的。

シリア人権監視団によると、シリア軍の進駐は、2月9日にダルアー市ダーヒヤ地区で、シリア軍士官と中央委員会の代表が、ロシア軍使節団の仲介のもとに会談し、県西部一帯での戦闘停止を合意したのを受けたもの。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を31件(イドリブ県17件、ラタキア県7件、アレッポ県5件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は22件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を21件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 11, 2021、Alsouria.net, February 11, 2011、ANHA, February 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 11, 2021、‘Inab Baladi, February 11, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 11, 2021、Reuters, February 11, 2021、SANA, February 11, 2021、SOHR, February 11, 2021、February 12, 2021、TASS, February 11, 2021、Zverda, February 11, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民69人と国内避難民(IDPs)532人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は648,321人、2019年以降帰還したIDPsは72,028人に(2021年2月11日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月11日付)を公開し、2月10日に難民69人(うち女性20人、子供35人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民69人(うち女性20人、子供35人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は648,321人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者253,073人(うち女性76,072人、子ども128,795人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,729,796人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は877,601人(うち女性263,348人、子供447,286人)となった。

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一方、国内避難民532人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは532人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は72,028人(うち女性25,438人、子供28,708人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,340,624人(うち女性407,997人、子供672,474人)
となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 11, 2021をもとに作成。

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アサド大統領は、イランのアリー・アスガル・ハージー外務大臣補を団長とする使節団と首都ダマスカスで会談(2021年2月10日)

アサド大統領は、イランのアリー・アスガル・ハージー外務大臣補を団長とする使節団と、首都ダマスカスで会談した。

SANA(2月10日付)によると、会談では、欧米諸国の一方的制裁に対する対応、アスタナ会議や制憲委員会への対応、両国および中東地域情勢などについて意見が交わされた。

会談には、ブサイナ・シャアバーン大統領府特別顧問、バッシャル・ジャアファリー外務在外居住者副大臣、ルーナ・シブル大統領府特別顧問、ラドワーン・ルトフィー外務在外居住者省アジア局長らが同席した。

また、ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣も、ハージー外務大臣補ら一行と個別に会談した。

AFP, February 10, 2021、ANHA, February 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2021、Reuters, February 10, 2021、SANA, February 10, 2021、SOHR, February 10, 2021などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは9日にイドリブ県の反体制派支配地からフマイミーム航空基地に対して攻撃があったと発表(2021年2月10日)

ロシア当事者和解調整センター副センター長のヴャチェスラフ・チェトニク海軍少将は声明を出し、「モスクワ時間で2月9日19時45分(シリア時間17時45分)、ロシア軍防空部隊がフマイミーム航空基地に対する攻撃を、長距離ロケット砲で迎撃した」と発表した。

攻撃は「テロ組織」が展開するイドリブ県内の緊張緩和地帯から行われたという。

AFP, February 10, 2021、ANHA, February 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2021、Reuters, February 10, 2021、SANA, February 10, 2021、SOHR, February 10, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県タッル・タムル町近郊を砲撃し、子供2人負傷(2021年2月10日)

ハサカ県では、SANA(2月10日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊の村々を砲撃し、アリーシャ村で子供1人が負傷した(シリア人権監視団によると、負傷したのは子供2人)。

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ラッカ県では、ANHA(2月10日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のM4高速道路沿線を砲撃し、通行中の民間車輌多数が立ち往生となった。

トルコ軍と国民軍はまた、ムシャイリファ村、サイダー村を砲撃した。

AFP, February 10, 2021、ANHA, February 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2021、Reuters, February 10, 2021、SANA, February 10, 2021、SOHR, February 10, 2021などをもとに作成。

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「ムジャーヒド前衛」を名乗る新たな組織がイドリブ県のM4高速道路でトルコ軍部隊を狙って地雷を爆発させたと発表(2021年2月10日)

イドリブ県では、ステップ・ニュース(2月10日付)やスーリーヤ・ネット(2月10日付)などによると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるM4高速道路のアウラム・ジャウズ村とアリーハー市を結ぶ区間で通常のパトロール任務に就いていたトルコ軍装甲車3輌の近くで地雷によると思われる爆発が発生した。

ステップ・ニュース(2月10日付)によると、パトロールはロシア軍との合同で行われていた。

人的、物的被害はなかったが、この爆発に関して、「ムジャーヒド前衛」を名乗る組織が複数のSNSを通じて声明を拡散、「邪悪なトルコとロシアの計画を頓挫させる」と表明して関与を認め、攻撃の瞬間を写したとされる写真を公開するとともに、「次はもっとも嘆かわしく、もっとも苦しいことになろう」と攻撃継続を予告した。

「ムジャーヒド前衛」なる組織が声明を出すのはこれが初めて。


一方、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構がジスル・シュグール市で、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構のヨルダン人法学者を逮捕、連行した。

ヨルダン人法学者は市内のモスクから出てきたところを、シャーム解放機構のメンバー複数人によって取り押さえられた。

決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(イドリブ県11件、ラタキア県10件、アレッポ県2件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を18件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 10, 2021、ANHA, February 10, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 10, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 10, 2021、Reuters, February 10, 2021、SANA, February 10, 2021、SOHR, February 10, 2021、Step News, February 10, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民57人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は648,253人に(2021年2月10日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月10日付)を公開し、2月9日に難民57人(うち女性17人、子供29人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民57人(うち女性17人、子供29人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は648,253人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者253,005人(うち女性76,052人、子ども128,760人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,729,796人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は877,533人(うち女性263,328人、子供447,251人)となった。

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一方、国内避難民の新たな帰宅はなかった。

2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は71,496人(うち女性25,204人、子供28,607人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,340,092人(うち女性407,763人、子供672,373人)。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 10, 2021をもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県北部でロシア軍パトロール部隊を砲撃、対するロシア軍はトルコ占領地内の石油精製用燃焼装置を地対地ミサイルで攻撃(2021年2月9日)

アレッポ県では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会の広報センターが声明を出し、マンビジュ市北東のトルコ占領地内にあるカイラータ村のトルコ軍基地から、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるジャート村に対して砲撃が行われた。

ANHA(2月9日付)によると、砲撃が行われた際、ロシア軍のパトロール部隊が同地のシリア軍拠点に進駐していたという。

また、シリア人権監視団によると、トルコ軍は、アレッポ県北部のシリア民主軍および同軍所属のマンビジュ軍事評議会の拠点への砲撃を停止するようロシア軍の要請を受けたが、これを拒否しており、これが今回の威嚇攻撃のきっかけとなったという。

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トルコ軍がロシア軍部隊のパトロールに合わせて砲撃を行ったことを受けて、ラタキア県のフマイミーム航空基地に駐留しているロシア軍部隊が、トルコ占領下のジャラーブルス市南のタルヒーン村にある石油精製用燃焼装置に対して地対地ミサイルで攻撃を行った。

地対地ミサイルは2発着弾し、ANHA(2月9日付)によると、2人が死亡、複数人が負傷、シリア人権監視団によると、大規模な爆発・火災が発生し、し5人が死亡、4人が負傷した。

なお、1月9日にも同地にある石油精製用燃焼装置が所属不明の無人航空機(ドローン)の攻撃を受けている。

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一方、ANHA(2月9日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市と同市の近郊にあるマルアナーズ村、アルカミーヤ村、タッル・アッジャール村、アイン・ダクナ村、バイルーニーヤ村、ハルバル村を砲撃した。

このほか、シリア人権監視団によると、トルコ占領下のバーブ市では、車に乗った武装集団が、ダイル・ザウル県出身の住民1人を銃で撃ち、殺害した。

また、シリア政府の支配下にあるアレッポ市ラームーサ地区にある軍事アカデミ-で原因不明の爆発が発生した。

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ラッカ県では、ANHA(2月9日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のムシャイリファ村、M4高速道路沿線、ナヒール休憩所を砲撃した。

AFP, February 9, 2021、ANHA, February 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2021、Reuters, February 9, 2021、SANA, February 9, 2021、SOHR, February 9, 2021などをもとに作成。

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カービー米国務総省報道官「シリアに駐留する米軍は油田防衛ではなく、ダーイシュの残党との戦いに注力している」(2021年2月9日)

米国務総省のジョン・カービー報道官は、シリアに駐留する米軍が、油田防衛ではなく、ダーイシュ(イスラーム国)の残党との戦いに注力している、と述べた。

カービー報道官はまた、ドナルド・トランプ前政権期の2020月7月に、米石油企業のデルタ・クレセント・エネルギー社がシリア民主軍との間に北・東シリア自治局支配地内の油田開発にかかる契約を結んでいるが、米軍がこれに関与しないと付言した。

カービー報道官は、シリア国内に駐留する米軍および軍関係者900人について「シリア国内で石油開発を行おうとしているいかなる民間企業、従業員、代理人に対しても支援を行う権限はない」としたうえで、「唯一の例外は民間人を保護するという既存の権限のもとに作戦を行う時だ」と述べ、油田地帯への米軍駐留の継続を示唆した。

だが、「重要なのは、同地での我々の任務がダーイシュ(イスラーム国)を永続的に敗北させることで有り続けているということだ」と強調した。

VOA(2月9日付)が伝えた。

AFP, February 9, 2021、ANHA, February 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2021、Reuters, February 9, 2021、SANA, February 9, 2021、SOHR, February 9, 2021、VOA, February 9, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がダーイシュの拠点に対して20回以上の爆撃を実施(2021年2月9日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が、ダイル・ザウル県砂漠地帯、ヒムス県東部砂漠地帯、アレッポ県、ラッカ県、ヒムス県の県境の砂漠地帯で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して20回以上の爆撃を実施した。

AFP, February 9, 2021、ANHA, February 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2021、Reuters, February 9, 2021、SANA, February 9, 2021、SOHR, February 9, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍が米主導の有志連合のヘリコプターの航空支援を受け、ハサカ県シャッダーディー市近郊でダーイシュの司令官2人を拘束(2021年2月9日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるシャッダーディー市近郊のタッル・マーニフ村に、米主導の有志連合のヘリコプターの航空支援を受けた人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍のテロ撲滅部隊が突入し、ダーイシュ(イスラーム国)の司令官2人を拘束した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるアブー・ハシャブ村近郊の砂漠地帯にあるシリア民主軍の検問所がダーイシュ(イスラーム国)の襲撃を受け、兵士4人が死亡した。

AFP, February 9, 2021、ANHA, February 9, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 9, 2021、Reuters, February 9, 2021、SANA, February 9, 2021、SOHR, February 9, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民61人と国内避難民(IDPs)486人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は648,196人、2019年以降帰還したIDPsは71,496人に(2021年2月9日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月9日付)を公開し、2月7日に難民61人(うち女性18人、子供31人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民61人(うち女性18人、子供31人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は648,196人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者252,948人(うち女性76,035人、子ども128,731人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,729,796人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は877,415人(うち女性263,293人、子供447,191人)となった。

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一方、国内避難民486人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは486人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは0人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は71,496人(うち女性25,204人、子供28,607人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,340,092人(うち女性407,763人、子供672,373人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 9, 2021をもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県バーブ市一帯でトルコ軍・国民軍がシリア民主軍が激しく交戦、シリア民主軍は「ロシアの指示」を受けてバーブ市を砲撃、住民多数負傷(2021年2月8日)

アレッポ県では、ANHA(2月8日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、占領下のバーブ市の東に位置するシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下のアリーマ町、カーウカリー村、ジュッブ・ハムラ村を砲撃した。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するバーブ軍事評議会とシリア軍が応戦した。

シリア人権監視団によると、シリア民主軍はまた、「ロシアの指示」を受けてバーブ市を砲撃、子供2人と女性3人を含む9人を負傷させた。

SANA(2月8日付)も、バーブ市西郊外での国民軍とシリア民主軍の交戦で、子供5人と女性3人を含む住民14人が巻き添えとなって負傷したと伝えた。

一方、国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市一帯に潜入し、同地に展開するシリア民主軍所属のマンビジュ軍事評議会の拠点複数カ所を攻撃したが、マンビジュ軍事評議会が応戦し、戦闘員5人(司令官1人を含む)を殺害した。

このほか、シリア人権監視団によると、バーブ市とラーイー村を結ぶ街道で、国民軍に所属するハムザ師団の戦闘員が車に乗った武装集団の銃撃を受けて死亡した。

AFP, February 8, 2021、ANHA, February 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2021、Reuters, February 8, 2021、SANA, February 8, 2021、SOHR, February 8, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民59人と国内避難民(IDPs)4人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は648,135人、2019年以降帰還したIDPsは71,010人に(2021年2月8日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月8日付)を公開し、2月7日に難民59人(うち女性18人、子供30人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民59人(うち女性18人、子供30人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は648,135人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者252,887人(うち女性76,017人、子ども128,700人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,729,796人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は877,415人(うち女性263,293人、子供447,191人)となった。

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一方、国内避難民4人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは4人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は4人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は71,010人(うち女性25,002人、子供28,512人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,339,606人(うち女性407,561人、子供672,278人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 8, 2021をもとに作成。

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イドリブ県ジスル・シュグール市でトルコ人ジハード主義戦闘員が撃たれて重傷を負い、その後死亡(2021年2月7日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるジスル・シュグール市で、トルコ人戦闘員が北部地区のモスクを出たところを正体不明の武装集団によって銃で撃たれ、重傷を負った。

このトルコ人戦闘員は「ジハード主義戦闘員」で、8日に死亡した。

AFP, February 8, 2021、ANHA, February 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2021、Reuters, February 8, 2021、SANA, February 8, 2021、SOHR, February 8, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ県タッル・タムル町一帯を砲撃(2021年2月7日)

ハサカ県では、SANA(2月7日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町西のタッル・タウィール村、カラービーン村を砲撃した。

AFP, February 7, 2021、ANHA, February 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2021、Reuters, February 7, 2021、SANA, February 7, 2021、SOHR, February 7, 2021などをもとに作成。

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新興のアル=カーイダ系組織アンサール・タウヒードがイドリブ県内のロシア軍作戦司令室を砲撃し、ロシア軍士官らを殺傷したと発表、トルキスタン・イスラーム党もハマー県でシリア軍と交戦(2021年2月7日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月7日付)などによると、シリア政府の支配下にあるカフルナブル市にあるロシア・シリア軍の合同作戦司令室がブルカーン短距離弾道ミサイルと迫撃砲による砲撃を受けた。

この攻撃に関して、新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・タウヒードが声明を出し、ロシア軍の作戦司令室を狙い、ロシア軍顧問のダニエル・ウベレフ大尉の死亡と、同大尉を護衛していたロシア軍のマラト・メドベージェフ氏、ドリダオ・ザベンの負傷を確認したと発表した。

アンサール・タウヒードはまた、ロシアの支援を受け、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団の元メンバーらが参加するシリア軍第5軍団の兵士7人、第25師団ターハー中隊の兵士3人の死亡、兵士12人の負傷を確認したと発表した。

攻撃は、数日前のシリア軍によるガーブ平原への砲撃に対する報復だという。

また、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がザーウィヤ山地方のファッティーラ村近郊でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

さらに、アルスーリーヤ・ネット(2月7日付)などによると、国民解放戦線がザーウィヤ山地方一帯でロシア軍のオルラン-10無人航空機(ドローン)を撃墜した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が2月6日深夜から7日未明にかけて、「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のハルービー村、アンカーウィー村一帯にあるトルキスタン・イスラーム党の拠点を砲撃、進攻を試みたが、トルキスタン・イスラーム党がこれを迎撃し、戦闘となった。

この戦闘で、シリア軍兵士5人が死亡、8人が負傷、トルキスタン・イスラーム党側も戦闘員3人が死亡、複数人が負傷した。

なお、ドゥラル・シャーミーヤ(2月7日付)によると、迎撃したのは、「決戦」作戦司令室。

シリア軍はまた、ガーブ平原のズィヤーラ町、ザイズーン村を砲撃した。

一方、「決戦」作戦司令室は、シリア政府支配下のガーブ平原のバフサ村をB-10無反動砲で攻撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がクルド山地方でシリア軍の士官(少尉)1人を狙撃し、殺害した。

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ダルアー県では、SANA(2月7日付)によると、シリア政府の支配下にあるスワイダー県との県境各所で、反体制武装集団が放棄した大量の武器弾薬を発見し、押収した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍第4師団の兵士が、カナーキル村で住民2人に向けて機関銃を発表、1人を殺害した。

これを受けて、若者らが、村の入り口に設置されている第4師団の検問所を襲撃した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(イドリブ県15件、ラタキア県4件、アレッポ県5件、ハマー県4件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は19件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を19件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, February 7, 2021、Alsouria.net, February 7, 2021、ANHA, February 7, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 7, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, February 7, 2021、Reuters, February 7, 2021、SANA, February 7, 2021、SOHR, February 7, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民73人と国内避難民(IDPs)552人が新たに政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は648,076人、2019年以降帰還したIDPsは71,006人に(2021年2月7日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(2月7日付)を公開し、2月6日に難民73人(うち女性22人、子供37人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民73人(うち女性22人、子供37人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は648,076人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者252,828人(うち女性75,999人、子ども128,670人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,729,796人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は877,356人(うち女性263,275人、子供447,161人)となった。

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一方、国内避難民522人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは521人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは1人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は1人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は71,006人(うち女性25,000人、子供28,510人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,339,602人(うち女性407,559人、子供672,276人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, February 7, 2021をもとに作成。

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米主導の有志連合の車列50輌がイラクからハサカ県に新たに進入(2021年2月6日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車輌約50輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ハサカ県の各所に設置されている基地に向かった。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるズィーバーン町で正体不明の武装集団が住民の車に発砲、乗っていた男性1人が死亡、男性の妻が負傷した。

AFP, February 6, 2021、ANHA, February 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2021、Reuters, February 6, 2021、SANA, February 6, 2021、SOHR, February 6, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍戦闘機がダーイシュ拠点を130回以上爆撃、戦闘員18人死亡(2021年2月6日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機がハマー県東部とアレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境の砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して130回以上の爆撃を実施し、ダーイシュ戦闘員18人を殺害した

AFP, February 6, 2021、ANHA, February 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2021、Reuters, February 6, 2021、SANA, February 6, 2021、SOHR, February 6, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍はラッカ県アイン・イーサー市西郊外でロシア軍のドローンをトルコ軍所属と誤って撃墜(2021年2月6日)

ラッカ県では、ANHA(2月6日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府の支配下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村、サクル休憩所、M4高速道路沿線を砲撃した。

一方、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍はアイン・イーサー市西郊外でトルコ軍の無人航空機(ドローン)を撃墜した。

しかし、ドゥラル・シャーミーヤ(2月7日付)は、撃墜したドローンは、トルコ軍ではなく、ロシア軍の所属だったと伝えた。

AFP, February 6, 2021、ANHA, February 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2021, February 7, 2011、Reuters, February 6, 2021、SANA, February 6, 2021、SOHR, February 6, 2021などをもとに作成。

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パレスチナ人民兵組織のクドス旅団が2016年のアレッポ市での「テロ爆破」攻撃での戦死者46人の合同葬儀を執り行う(2021年2月6日)

パレスチナ人民兵組織のクドス旅団は、2016年のアレッポ市ザフラー協会地区での「テロ爆破」攻撃で死亡した戦闘員の身元特定が完了したことを受けて、アレッポ市ジュマイリーヤ地区のアサド・スポーツ・サロンで戦死者46人の合同葬儀を執り行った。

2016年5月3日に「カリフ制の暁旅団」を名乗る武装集団がザフラー協会地区での地下にトンネルを掘削し、爆弾を爆発させ、クドス旅団やシリア軍兵士多数が死傷していた。

合同葬儀には、クドス旅団のムハンマド・サイード司令官、シリア軍のアレッポ県軍事治安委員会議長を務めるサリーム・ハルバー少将、アレッポ県ムフティーのマフムード・アッカース師らが弔辞を述べた。

SANA(2月6日付)が伝えた。

AFP, February 6, 2021、ANHA, February 6, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 6, 2021、Reuters, February 6, 2021、SANA, February 6, 2021、SOHR, February 6, 2021などをもとに作成。

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