ロシア難民受入移送居住センター:難民70人と国内避難民(IDPs)38人が新たにシリア政府支配地域に帰還、2018年半ば以降帰還した難民は646,948人、2019年以降帰還したIDPsは67,284人に(2021年1月18日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月19日付)を公開し、1月18日に難民70人(うち女性21人、子供35人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民70人(うち女性21人、子供35人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は646,948人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者251,700人(うち女性75,659人、子ども128,098人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,726,915人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は876,228人(うち女性262,935人、子供446,589人)となった。

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一方、国内避難民38人が新たに帰宅した。

ダイル・ザウル県サーリヒーヤ村の通行所を経由して帰宅したのは0人、ヒムス県南東グラーブ山のジュライギム通行所を経由して帰還したのは9人、イドリブ県の「緊張緩和地帯」から帰宅したのは0人だった。

グラーブ山通行所経由の帰還者のうち、米主導の有志連合が占領するヒムス県タンフ国境通行所一帯地域(55キロ地帯)に面するヨルダン北東部のルクバーン・キャンプから帰国した難民は9人だった。

これにより、2019年1月以降に帰宅した国内避難民の数は67,284人(うち女性23,495人、子供27,570人)に、2015年9月30日以降に帰宅した国内避難民の数は1,335,880人(うち女性406,054人、子供671,336人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 19, 2021をもとに作成。

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ラッカ県アイン・イーサー市近郊ではシリア軍とシリア民主軍の会合後、ロシア軍とトルコ軍も会合(2021年1月18日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の代表が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊の第93師団基地で会合、またその直後にロシア軍とトルコ軍の代表が、同市近郊のシャルカラーク村の穀物サイロで会合を開いた。

一方、トルコ軍の支援を受ける国民軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市東のマアラク村一帯への潜入を試み、シリア民主軍が迎撃、激しい戦闘となった。

AFP, January 18, 2021、ANHA, January 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2021、Reuters, January 18, 2021、SANA, January 18, 2021、SOHR, January 18, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とロシア軍がイドリブ県サラーキブ市近郊に新たな拠点を設置、シリア国内の両国の拠点数はそれぞれ114、84カ所に(2021年1月18日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市西のイドリブ・サラーキブ街道沿線に新たな拠点を設置した。

トルコ軍が「決戦」作戦司令室の支配地域に新たな基地を設置したのに合わせて、ロシア軍もこれに対峙するかたちで、イドリブ・サラーキブ街道のシリア政府支配地域側に拠点を設置した。

両軍による拠点設置に際して、トルコ軍は「決戦」作戦司令室を、ロシア軍はシリア軍をそれぞれ設置現場一帯から退去させた。

トルコ軍はまた、「決戦」作戦司令室の支配下にあるハマー県ガーブ平原のカストゥーン村に新たな拠点を設置した。

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これにより、シリア領内(緊張緩和地帯第1ゾーン)にあるトルコ軍監視所・拠点は73カ所、撤去済みとなった監視所・拠点は13カ所となった。

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村(第1監視所)、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)(第11監視所)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡(第2監視所)
ラタキア県:ザイトゥーナ村(第12監視所)

拠点

イドリブ県:サラーキブ市(2カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村(2カ所)、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ村(バアス前衛キャンプ)、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(3カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市、ジャンナト・クラー村、バサーミス村、カイヤーサート村、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市、マンタフ村、ムハムバル村(2カ所)、ラーキム丘、バイルーン村、クークフィーン村、ダイル・サンバル村・イフスィム町間、バーラ村、バイルーン村、マルカブ丘、バドラーン丘、バーラ村、カドゥーラ村、アーフィス村、サラーキブ市西(イドリブ・サラーキブ街道)
アレッポ県:アナダーン市、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラ・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、ワサータ村、バータブー村、バータブー村
ハマー県:ムガイル村、カストゥーン村

また撤退が完了した監視所・拠点は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルマーン村(第7監視所)、タッル・トゥーカーン村(第8監視所)
アレッポ県:アナダーン山(第3監視所)、シャイフ・アキール山(第4監視所)、アレッポ市ラーシディーン地区(南)(第5監視所)、アイス村(アイス丘)(第6監視所)
ハマー県:ムーリク市(第9監視所)、シール・マガール村(第10監視所)

拠点

イドリブ県:サラーキブ市(1カ所)、マアッル・ハッタート村
アレッポ県:アレッポ市ラーシディーン地区、ハーン・トゥーマーン村、ズィルバ村(クーラーニー工場)

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なお、トルコのガジアンテップ市で活動する「独立系シンクタンク」を名乗るジュスール研究センターによると、シリア国内にあるロシア、トルコ、米国(有志連合)、イラン(「イランの民兵」)、レバノンのヒズブッラーの基地、監視所、拠点の数は2021年1月5日現在時点で477カ所。

内訳は、トルコが114カ所、ロシアが83カ所、イラン(「イランの民兵」)が131カ所、レバノンのヒズブッラーが116カ所、米国(有志連合)が33カ所。

トルコ軍の拠点は、アレッポ県が55カ所、イドリブ県が43カ所、ラッカ県が9カ所、ハサカ県が4カ所、ラタキア県が2カ所。

ロシア軍の拠点は、ハマー県が23カ所、ハサカ県が11カ所、アレッポ県が10カ所、ダイル・ザウル県が7カ所、ラッカ県が6カ所、スワイダー県が5カ所、イドリブ県が5カ所、ヒムス県が5カ所、ダマスカス県およびダマスカス郊外県が4カ所、ラタキア県が3カ所、クナイトラ県が2カ所、タルトゥース県が1カ所。

イラン(「イランの民兵」)の拠点は、ダルアー県が38カ所、ダマスカス県・ダマスカス郊外県が27カ所、アレッポ県が15カ所、ダイル・ザウル県が13カ所、ヒムス県が12カ所、ハマー県が6カ所、ラタキア県が6カ所、スワイダー県が5カ所、クナイトラ県が5カ所、イドリブ県が4カ所。

ヒズブッラーの拠点は、アレッポ県が38カ所、イドリブ県が13カ所、ヒムス県が11カ所、ダマスカス県・ダマスカス郊外県が12カ所、ダルアー県が21カ所、ダイル・ザウル県が7カ所、クナイトラ県が7カ所、スワイダー県が3カ所、ハマー県が4カ所。

米主導の有志連合の拠点は、ハサカ県が19カ所、ダイル・ザウル県10カ所、ラッカ県2カ所、ダマスカス郊外県(ヒムス県の誤り)が2カ所。

この数値に従うと、トルコ軍の拠は、1月5日以降(11、16、18日)に3カ所新設されたため、114カ所、ロシア軍の拠点は18日に1カ所新設されたため84カ所となる。

AFP, January 18, 2021、ANHA, January 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2021、Reuters, January 18, 2021、SANA, January 18, 2021、SOHR, January 18, 2021などをもとに作成。

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トルコで活動する「独立系シンクタンク」を名乗るジュスール研究センターはアサド大統領がロシアの仲介でイスラエル軍高官と秘密裏に会談したと発表(2021年1月18日)

トルコのガジアンテップ市で活動する「独立系シンクタンク」を名乗るジュスール研究センターはアサド大統領が、ロシアの仲介で、ラタキア県のフマイミーム航空基地で、イスラエル軍高官と秘密裏に階段を行ったとするレポートを発表した。

レポートはジュスール研究センターの代表を務めるムハンマド・サルミーニー氏によるもの。

同センターによると、秘密会合は2020年12月に行われ、シリア側はアサド大統領の他、アリー・マムルーク国民安全保障会議議長、バッサーム・ハサン治安戦略問題担当大統領顧問が、イスラエル側は、イスラエル軍のガディ・エイゼンコット前参謀総長、元モサド・スタッフで実業家のアリ・ベン=メナシェ氏が、ロシアからはアレクサンドル・チャイコフ准将(司令官)司令官が参加したという。

会合で、アサド大統領は、アラブ連盟への支援、イランの資金流入阻止と排除に向けた支援、経済支援、アラブの「スンナ派諸国」との関係改善、シーザー・シリア市民保護法などの制裁解除に向けた支援を要請したという。

これに対して、イスラエル側は、いわゆる「抵抗枢軸」の解体、イランとその民兵のシリアからの排除、反体制派も対等に参加したかたちでの内閣の発足、治安・軍事機関の枠組み再編、米国・ロシア・イスラエルを保証国とした離反士官の復帰を要求したという。

会合では何らの合意もなされなかったが、同センターによると、イスラエルとの関係強化を通じてアサド政権を延命させようとするロシア主導のプロセスが始まったと指摘している。

その一方、イランは、このプロセスを妨害、ないしは頓挫させようとする一方、アサド政権は国際社会の復帰、ないしはロシアとイランの保護を脱却しようとしているという。

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外務在外居住者省の公式筋は報道声明を出し、秘密会合を強く否定し、「イスラエルの占領に対するシリアの原則的且つ確固たる姿勢に疑念を与えようとする一部メディアへの出資者の無駄な試み」と非難した。

また「シリアはこれまでも、そしてこれからもその政策において、国益、そしてパレス治安問題、ゴラン高原をはじめとするアラブの被占領地の解放といったアラブ民族の大義に、関連する国際的な決定に従って奉仕する政策をとり続ける」と強調した。

SANA(1月18日付)が伝えた。

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シリア人権監視団も1月19日、複数の情報筋の話として、秘密会合が行われた事実はないと発表した。

AFP, January 18, 2021、ANHA, January 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2021、Markaz Jusur li-l-Dirasat, January 18, 2021、Reuters, January 18, 2021、SANA, January 18, 2021、SOHR, January 18, 2021、January 19, 2021などをもとに作成。

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米軍がハサカ県内の北・東シリア自治局支配地内の刑務所に収監していたダーイシュ・メンバー70人を、ヒムス県南東部のタンフ国境通行所に設置されている米軍基地に移送(2021年1月18日)

SANA(1月18日付)は、複数の地元筋の話として、米軍がハサカ県内の北・東シリア自治局支配地内の刑務所に収監していたダーイシュ(イスラーム国)のメンバー70人を、ヒムス県南東部のタンフ国境通行所に設置されている米軍基地に移送したと伝えた。

70人は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市のグワイラーン地区にある工業高校刑務所(グワイラーン刑務所)からタンフタンフ国境通行所に移送されたという。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するテロ撲滅部隊が、ファッラーハ村でダーイシュ(イスラーム国)の司令官1人を拘束した。

この司令官は、即席爆弾によるシリア民主軍の兵士らの暗殺を企てていたという。

AFP, January 18, 2021、ANHA, January 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2021、Reuters, January 18, 2021、SANA, January 18, 2021、SOHR, January 18, 2021、January 19, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県ブーカマール市近郊でイランイスラーム革命隊の車輌が所属不明のドローンの攻撃を受け、3人死亡(2021年1月17日)

ダイル・ザウル県では、アイン・フラート(1月18日付)によると、所属不明の無人航空機(ドローン)1機が、シリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊の線路近くでイラン・イスラーム革命防衛隊の車輌1輌を攻撃し、乗っていた3人が死亡、2人が負傷した。

AFP, January 18, 2021、ANHA, January 18, 2021、‘Ayn al-Furat, January 18, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 18, 2021、Reuters, January 18, 2021、SANA, January 18, 2021、SOHR, January 18, 2021などをもとに作成。

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トルコによってリビアに派遣されていたシリア人傭兵の戦闘員約95人が新たに帰国する一方、200人が新たにリビアへ(2021年1月17日)

シリア人権監視団によると、リビアの国民合意政府(GNA)を支援するため、トルコによってリビアに派遣されていたシリア人傭兵(国民軍)の戦闘員約95人が新たに帰国した。

国民軍戦闘員は1月14日にも帰国する一方、新たに200人ほどの傭兵がリビアに派遣されたという。

AFP, January 17, 2021、ANHA, January 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 17, 2021、Reuters, January 17, 2021、SANA, January 17, 2021、SOHR, January 17, 2021などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県で掃討作戦を続ける国防軍とパレスチナ人民兵組織のクドス旅団がダーイシュが敷設した地雷に触れて9人死亡(2021年1月17日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、国防軍とロシアの支援を受けるパレスチナ人民兵組織のクドス旅団が、カバージブ村、シューラー村からヒムス県スフナ市一帯の砂漠地帯で街道の安全を確保するためのダーイシュ(イスラーム国)に対する掃討作戦を実施したが、ダーイシュが敷設した地雷に触れて、クドス旅団民兵5人を含む9人が死亡した。

一方、ロシア軍戦闘機は、アレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境に位置する砂漠地帯のダーイシュ拠点に対して40回以上の爆撃を実施した。

AFP, January 17, 2021、ANHA, January 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 17, 2021、Reuters, January 17, 2021、SANA, January 17, 2021、SOHR, January 17, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支配下にある国民軍はトルコ占領下のハサカ県アルーク村の揚水場の稼働を停止し、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地域への水道水供給を停止(2021年1月17日)

ハサカ県では、SANA(1月17日付)によると、トルコ軍とその支配下にある国民軍が、トルコ占領下のアルーク村の揚水場の稼働を停止し、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地域への水道水の供給を停止した。

AFP, January 17, 2021、ANHA, January 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 17, 2021、Reuters, January 17, 2021、SANA, January 17, 2021、SOHR, January 17, 2021などをもとに作成。

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トルコの占領下にあるアレッポ県サジュー村中心街の野菜市場で爆弾が爆発し、住民1人死亡、8人負傷(2021年1月17日)

アレッポ県では、SANA(1月17日付)によると、トルコの占領下にあるサジュー村中心街の野菜市場で爆弾が爆発し、住民1人が死亡、8人が負傷した。

AFP, January 17, 2021、ANHA, January 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 17, 2021、Reuters, January 17, 2021、SANA, January 17, 2021、SOHR, January 17, 2021などをもとに作成。

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米軍の貨物トレーラー約20輌からなる車列が、北・東シリア自治局下のハサカ件で収穫された穀物などの農作物を積んでイラクへ(2021年1月17日)

ハサカ県では、SANA(1月17日付)によると、米軍の貨物トレーラー約20輌からなる車列が、北・東シリア自治局で収穫された穀物などの農作物を積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所に向かった。

AFP, January 17, 2021、ANHA, January 17, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 17, 2021、Reuters, January 17, 2021、SANA, January 17, 2021、SOHR, January 17, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民126人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は646,679人に(2021年1月16日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月16日付)を公開し、1月15日に難民126人(うち女性38人、子供65人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民126人(うち女性38人、子供65人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は646,679人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者251,431人(うち女性75,578人、子ども127,961人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,736,363人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は875,959人(うち女性262,854人、子供446,452人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 17, 2021をもとに作成。

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フール・キャンプで、内務治安部隊(アサーイシュ)が、頭を切り落とされたイラク人難民の遺体を発見(2021年1月16日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車輌約35輌からなる車列が兵站物資などを積んで、イラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所からシリア領内に新たに進入し、ダイル・ザウル県とハサカ県の各所に設置されている基地に向かった。

一方、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプで、内務治安部隊(アサーイシュ)が、頭を切り落とされたイラク人難民の遺体を発見した。

AFP, January 16, 2021、ANHA, January 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2021、Reuters, January 16, 2021、SANA, January 16, 2021、SOHR, January 16, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県アーフィス村にトルコ軍が新たな拠点を設置する一方、アレッポ県バータブー村の拠点が発砲を受けトルコ軍兵士1人負傷(2021年1月16日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアーフィス村に新たな拠点を設置した。

これにより、シリア領内(緊張緩和地帯第1ゾーン)にあるトルコ軍監視所・拠点は71カ所、撤去済みとなった監視所・拠点は13カ所となった。

トルコ軍の監視所・拠点が設置されている場所は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルワ村(第1監視所)、ジスル・シュグール市(イシュタブリク村)(第11監視所)
アレッポ県:登塔者聖シメオン教会跡(第2監視所)
ラタキア県:ザイトゥーナ村(第12監視所)

拠点

イドリブ県:サラーキブ市(2カ所)、タルナバ村、ナイラブ村、クマイナース村、サルミーン市、タフタナーズ航空基地、マアーッラト・ナアサーン村(2カ所)、マアッラトミスリーン市、マストゥーマ村(バアス前衛キャンプ)、タルマーニーン村、バルダクリー村、ナフラヤー村、ムウタリム村、ブサンクール村(3カ所)、ナビー・アイユーブ丘、バザーブール村、ラーム・ハムダーン村、アブザムー町、ムシャイリファ村、タッル・ハッターブ村、ビダーマー町(2カ所)、ナージヤ村、ズアイニーヤ村(2カ所)、ガッサーニーヤ村、クファイル村、バクサルヤー村、フライカ村、バルナース村、アリーハー市、ジャンナト・クラー村、バサーミス村、カイヤーサート村、マルイヤーン村、マアッラータ村、タフタナーズ市、マンタフ村、ムハムバル村(2カ所)、ラーキム丘、バイルーン村、クークフィーン村、ダイル・サンバル村・イフスィム町間、バーラ村、バイルーン村、マルカブ丘、バドラーン丘、バーラ村、カドゥーラ村、アーフィス村
アレッポ県:アナダーン市、ジーナ村(2カ所)、カフル・カルミーン村、タワーマ村、第111中隊基地、アターリブ市、ダーラ・イッザ市、カフル・ヌーラーン村、バータブー村、ワサータ村
ハマー県:ムガイル村

また撤退が完了した監視所・拠点は以下の通り:

監視所

イドリブ県:サルマーン村(第7監視所)、タッル・トゥーカーン村(第8監視所)
アレッポ県:アナダーン山(第3監視所)、シャイフ・アキール山(第4監視所)、アレッポ市ラーシディーン地区(南)(第5監視所)、アイス村(アイス丘)(第6監視所)
ハマー県:ムーリク市(第9監視所)、シール・マガール村(第10監視所)

拠点

イドリブ県:サラーキブ市(1カ所)、マアッル・ハッタート村
アレッポ県:アレッポ市ラーシディーン地区、ハーン・トゥーマーン村、ズィルバ村(クーラーニー工場)

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トルコ軍はまた、兵站物資を積んだ車輌約25輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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一方、アレッポ県では、「決戦」作戦司令室の支配下のバータブー村にあるトルコ軍の拠点が、何者かの発砲を受けて、トルコ軍兵士1人が負傷した。

AFP, January 16, 2021、ANHA, January 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2021、Reuters, January 16, 2021、SANA, January 16, 2021、SOHR, January 16, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍はアレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境にあるダーイシュ拠点に65回以上の爆撃を実施(2021年1月16日)

シリア人権監視団によると、国防隊とロシアの支援を受けるパレスチナ民兵のクドス旅団が、ロシア軍の航空支援を受けて、ダイル・ザウル県とヒムス県の県境に位置する砂漠地帯でダーイシュ(イスラーム国)に対する新たな掃討作戦を開始した。

一方、ロシア軍はアレッポ県、ハマー県、ラッカ県の県境にあるダーイシュ拠点に対して65回以上の爆撃を実施した。

AFP, January 16, 2021、ANHA, January 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2021、Reuters, January 16, 2021、SANA, January 16, 2021、SOHR, January 16, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍はシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊にレーダー塔を設置(2021年1月16日)

ラッカ県では、ANHA(1月16日付)によると、トルコ軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のマアラク村を通るM4高速道路沿線から500メートル弱の地点に新たに建設した基地にレーダー塔を設置した。

トルコ軍がレーダー塔を設置するのはこれで2カ所目。

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アレッポ県では、ANHA(1月16日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北西のヤールナリー村を砲撃した。

AFP, January 16, 2021、ANHA, January 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 16, 2021、Reuters, January 16, 2021、SANA, January 16, 2021、SOHR, January 16, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民126人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は646,679人に(2021年1月16日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月16日付)を公開し、1月15日に難民126人(うち女性38人、子供65人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民126人(うち女性38人、子供65人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は646,679人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者251,431人(うち女性75,578人、子ども127,961人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,736,363人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は875,959人(うち女性262,854人、子供446,452人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 16, 2021をもとに作成。

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EUはファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣を制裁対象に追加(2021年1月15日)

欧州評議会は、2020年11月22日にワリード・ムアッリム氏の後任として外務在外居住者大臣に就任したファイサル・ミクダード氏を制裁対象に加えた。

AFP, January 15, 2021、ANHA, January 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2021、Reuters, January 15, 2021、SANA, January 15, 2021、SOHR, January 15, 2021などをもとに作成。

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ロシア軍がハマー県、アレッポ県、ラッカ県の県境の砂漠地帯にあるダーイシュの拠点を爆撃(2021年1月15日)

シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機3機が、ハマー県、アレッポ県、ラッカ県の県境の砂漠地帯にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して35回あまりの爆撃を行った。

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ラッカ県では、ユーフラテス・ポスト(1月15日付)によると、スィフヤーン油田近くでダーイシュ(イスラーム国)と思われるシリア軍部隊を襲撃し、第4師団傘下の民兵1人が死亡、20人以上が負傷した。

AFP, January 15, 2021、ANHA, January 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2021、Euphrates Post, January 15, 2021、Reuters, January 15, 2021、SANA, January 15, 2021、SOHR, January 15, 2021などをもとに作成。

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北・東シリア自治局の支配下にあるダイル・ザウル県のCONOCOガス工場近くで、同地に駐留する米主導の有志連合とシリア民主軍が軍事演習(2021年1月15日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあるCONOCOガス工場近くで、同地に駐留する米主導の有志連合と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が軍事演習を行い、周辺地域で、重火器、中火器による爆発音が聞こえた。

一方、シリア政府の支配下にあるマヤーディーン市近郊のタイバ村で大きな爆発が発生した。

爆発の原因は不明。

AFP, January 15, 2021、ANHA, January 15, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 15, 2021、Reuters, January 15, 2021、SANA, January 15, 2021、SOHR, January 15, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民357人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は646,553人に(2021年1月15日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月15日付)を公開し、1月14日に難民357人(うち女性107人、子供182人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民357人(うち女性107人、子供182人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は646,553人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者251,305人(うち女性75,540人、子ども127,896人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,735,845人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は875,833人(うち女性262,816人、子供446,387人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 15, 2021をもとに作成。

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米匿名高官「イスラエル軍のダイル・ザウル県への大規模爆撃で標的となった倉庫はイランの核開発プログラムを支援する材料を輸送するためのパイプラインとしても機能していた」(2021年1月14日)

AP(1月14日付)は、米国高官が匿名を条件に、1月13日のイスラエル軍によるダイル・ザウル県ダイル・ザウル市、ブーカマール市、マヤーディーン市に対する大規模爆撃に関して、標的となった倉庫は、イランの核開発プログラムを支援する材料を輸送するためのパイプラインとしても機能していたことを明らかにしたと伝えた。

AFP, January 14, 2021、ANHA, January 14, 2021、AP, January 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2021、Reuters, January 14, 2021、SANA, January 14, 2021、SOHR, January 14, 2021などをもとに作成。

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イラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団のカリームハーニー副司令官は13日のイスラエル軍によるダイル・ザイル県への大規模爆撃での人的被害を否定(2021年1月14日)

イラン・イスラーム革命防衛隊ゴドス軍団のアフマド・カリームハーニー副司令官(渉外担当)は、1月13日のイスラエル軍によるダイル・ザウル県ダイル・ザウル市、ブーカマール市、マヤーディーン市への爆撃に関して、「いかなる人的被害もなかった」と述べた。

ファールス通信(1月14日付)が伝えた。

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ダイル・ザウル県では、アイン・フラート(1月14日付)によると、「イランの民兵」が1月13日にイスラエル軍が大規模爆撃を行ったダイル・ザウル県ブーカマール市など各所で、イスラエル軍による新たな爆撃を回避するための再展開を行った。

AFP, January 14, 2021、ANHA, January 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2021、FARS, January 14, 2021、Reuters, January 14, 2021、SANA, January 14, 2021、SOHR, January 14, 2021などをもとに作成。

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シリア民主軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ県アイン・イーサー市近郊で国民軍の重機を砲撃で破壊(2021年1月14日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のジャフバル村北で、新たな拠点を設置していた国民軍の重機を砲撃、これを破壊した。

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アレッポ県では、ANHA(1月14日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市西のジャームースィーヤ村を砲撃した。

AFP, January 14, 2021、ANHA, January 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2021、Reuters, January 14, 2021、SANA, January 14, 2021、SOHR, January 14, 2021などをもとに作成。

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イドリブ県では、アリーハー村へのシリア軍の砲撃で住民2人死亡、トルコ軍憲兵隊が越境しようとした若い男性1人を射殺(2021年1月14日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるアリーハー村を砲撃し、男女2人が死亡、複数人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シリア軍はまた「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方一帯を砲撃した。

一方、ハーリム市近郊では、越境を試みた若い男性1人が、トルコ軍憲兵隊によって射殺された。

トルコ軍はまた、兵站物資を積んだ車輌約20輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍と「決戦」作戦司令室がガーブ平原のアンカーウィー村一帯を砲撃戦を行った。

「決戦」作戦司令室はまた、シリア政府の支配下にあるジューリーン村を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるサナマイン市でオートバイに仕掛けられていた爆弾が爆発し、治安当局関係者1人とその父親でイフバーリーヤ・チャンネルの職員が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、サウト・アースィマ(1月14日付)によると、シリア政府の支配下にあるタッル市のワーディー街道入り口に貼られているアサド大統領のポスターを何者かが焼き捨てる一方、市内の複数各所で、「国民は体制打倒を望む」、「自由よ永遠に」、「逮捕者が欲しい」、「出てけ」などと壁に落書きがされているのが見つかった。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を21件(イドリブ県13件、ラタキア県5件、アレッポ県1件、ハマー県2件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は15件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を9件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, January 14, 2021、ANHA, January 14, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 14, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 14, 2021、Reuters, January 14, 2021、SANA, January 14, 2021、Sawt al-‘Asima, January 14, 2021、SOHR, January 14, 2021などをもとに作成。

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ロシア難民受入移送居住センター:難民322人が新たに帰還、2018年半ば以降帰還した難民は646,196人に(2021年1月14日)

ロシア国防省は、合同調整センター所轄の難民受入移送居住センターの日報(1月14日付)を公開し、1月13日に難民322人(うち女性97人、子供164人)が新たに帰国したと発表した。

このうちレバノンから帰国したのは難民322人(うち女性97人、子供164人)、ヨルダンから帰国したのは0人。

これにより、2018年7月18日以降に帰国したシリア難民の数は646,196人となった。

内訳は、レバノンからの帰還者250,948人(うち女性75,433人、子ども127,714人、ザムラーニー国境通行所、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所、ダブスィーヤ国境通行所、クサイル国境通行所、タッルカルフ国境通行所を経由して帰国)、ヨルダンからの帰国者395,248人(うち女性118,618人、子ども201,569人、ナスィーブ国境通行所を経由して帰国)。

43カ国で難民登録したシリア人の数は6,735,845人。

なお、ロシアがシリア領内で航空作戦を開始した2015年9月30日以降に帰国した難民の数は875,476人(うち女性262,709人、子供446,205人)となった。

Ministry of Defence of the Russian Federation, January 14, 2021をもとに作成。

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外務在外居住者省はイスラエル軍によるダイル・ザウル県への大規模爆撃に関して「分離主義テロ民兵が国民にテロ・犯罪・抑圧行為を行うなかで実施された」として、シリア民主軍(2021年1月13日)

外務在外居住者省は、国連事務総長と安保理議長に宛てて書簡を送り、イスラエル軍によるダイル・ザウル県ダイル・ザウル市、ブーカマール市、マヤーディーン市に対する爆撃について報告したうえで、「分離主義テロ民兵」が、米政権やいわゆる有志連合の支援を受けて、ハサカ県、ラッカ県、ダイル・ザウル県のシリア国民に対してテロ・犯罪・抑圧行為を行うなかで実施された」と表明、クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)、同組織が主導する自治政体の北・東シリア自治局、同自治局の武装部隊で、人民防衛隊(YPG)を主体とする人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍によるシリア北東部への実効支配を暗に非難した。

AFP, January 13, 2021、ANHA, January 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2021、Reuters, January 13, 2021、SANA, January 13, 2021、SOHR, January 13, 2021などをもとに作成。

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サウジアラビア内務省はシリアなどへの渡航を解禁(2021年1月13日)

サウジアラビアの内務省は1月8日、治安当局が定める規制に従ったかたちでサウジアラビア人のシリアをはじめとする12カ国への渡航を3月31日に解禁すると発表した。

条件付きの渡航許可が下りるのは、リビア、シリア、レバノン、イエメン、イラン、トルコ、アルメニア、ソマリア、コンゴ民主共和国、アフガニスタン、ベネズエラ、ベラルーシ。

シリアへの渡航が条件付きながらも解禁されるのは、2012年に両国が断交して以来9年ぶり。

サウジアラビア国営のSPA通信(1月13日付)が伝えた。

AFP, January 13, 2021、ANHA, January 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2021、Reuters, January 13, 2021、SANA, January 13, 2021、SOHR, January 13, 2021などをもとに作成。

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トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアレッポ県タッル・リフアト市近郊一帯を砲撃、シリア民主軍と交戦(2021年1月13日)

アレッポ県では、ANHA(1月13日付)によると、トルコ軍とその支援を受けるシリア国民軍が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスムーカー村、ハルバル村、シャフバー・ダム、マルアナーズ村、マーリキーヤ村、シャワーリガ村を砲撃、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がこれに応戦した。

AFP, January 13, 2021、ANHA, January 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2021、Reuters, January 13, 2021、SANA, January 13, 2021、SOHR, January 13, 2021などをもとに作成。

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イスラエル軍戦闘機がシリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市、マヤーディーン市、ブーカマール市を大規模爆撃、50人以上死亡(2021年1月13日)

SANA(1月13日付)によると、シリア軍筋は報道声明を出し、1月13日午前1時10分、イスラエル軍戦闘機が、シリア政府の支配下にあるダイル・ザウル市、イラク国境に面するユーフラテス川西岸のブーカマール市一帯を爆撃し、攻撃の被害状況についての特定が行われている、と発表した。

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シリア人権監視団によると、爆撃はブーカマール市一帯、ブーカマール市一帯、マヤーディーン市一帯に対して24回にわたって行われ、シリア軍、レバノンのヒズブッラー、アフガニスタン人民兵からなるファーティミーユーン旅団などの「イランの民兵」の基地、拠点、武器弾薬ミサイル倉庫が標的となり、シリア人、イラク人、アフガニスタン人など少なくとも57人が死亡した。

ダイル・ザウル市一帯に対する爆撃は16回に及び、アイヤーシュ村の武器弾薬ミサイル倉庫、第137旅団基地、ダイル・ザウル市の軍事情報局、サルダ山が標的となり、シリア軍兵士10人、軍事治安局職員4人など26人が死亡した。

ブーカマール市一帯に対する爆撃は6回に及び、同市周辺に設置されたグリーン・ゾーン内の拠点、武器弾薬庫などが標的となり、「イランの民兵」のイラク人戦闘員15人が死亡した。

マヤーディーン市一帯に対する爆撃は2回で、同市近郊の砂漠地帯の農場地区に設置されている拠点と武器庫が狙われ、ファーティミーユーン旅団戦闘員11人と身元不明の外国人(非シリア人)4人が死亡した。

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また、反体制系サイトのニダー・フラート(1月13日付)によると、爆撃は、ダイル・ザウル市のパノラマ交差点、ブール・サイード地区のパン製造所、労働者住宅地区内の教育学部、放送塔、ダイル・ザウル空港一帯、マヤーディーン市のアラバ(ラフバ)の城塞、ブーカマール市のスィーバ地区、ビヤール・ハムル地区、スィヤール地区、ヒズブッラーが管理するアーイシャ病院、イラク人民動員隊の拠点複数カ所などにも及んだ。

ユーフラテス・ポスト(1月13日付)は、爆撃は50回以上に及び、数十人が死傷したと伝えた。

一方、シリア軍の発表では、死者は5人。

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米アラビア語衛星テレビ局のフッラ・チャンネル(1月13日付)は、シリア人7人を含む23人が死亡したと伝えた。

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爆撃に関して、AP(1月13日付)は、米国の諜報機関の高官は匿名で、米国との連携のもとに行われたと伝えた。

同匿名高官によると、イスラエルは、米国が提供した諜報に基づいて爆撃を実施したとした上で、マイク・ポンペオ国務長官が1月11日に、イスラエル諜報機関のモサドのヨシ・コーヘン長官とワシントンDCのレストラン・カフェ・マリノで会談を行っていたことを明らかにした。

米国高官が、シリアでの爆撃でイスラエルとの連携について言及するのはきわめて稀。

ただし、イスラエルは爆撃に関して公式の発表は行っていない。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍による爆撃の数時間後、所属不明の無人航空機(ドローン)1機が、ブーカマール市上空に飛来した。

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一方、アイン・フラート(1月13日付)は、イスラエルの爆撃に先立って、ブーカマール市内のスィヤーヒー・ホテルに駐留していたロシア軍部隊の将兵数十人が同地から撤退していたと伝えた。

理由は不明だが、ロシアとイランの水面下での対立を受けて撤退したものと見られるという。

AFP, January 13, 2021、Alhurra, January 13, 2021、ANHA, January 13, 2021、AP, January 13, 2021、‘Ayn al-Furat, January 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 13, 2021、Euphrates Post, January 13, 2021、Nida’ al-Furat, January 13, 2021、Reuters, January 13, 2021、SANA, January 13, 2021、SOHR, January 13, 2021などをもとに作成。

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