YPG主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末にハサカ県フール町の奪還に成功する一方、シリア軍はダーイシュの拠点都市バーブ市などを爆撃(2015年11月13日)

ハサカ県では、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の消息筋が、ARA News(11月13日付)に対して、ハサカ県フール町一帯でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、フール町を完全制圧したことを明らかにした。

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つバーブ市を空爆した。

一方、SANA(11月13日付)によると、シリア軍がクワイリス航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)への攻撃を続け、同地での支配地域を拡大するとともに、アルバイド村、ターマート村を制圧した。

シリア軍はまた、タッル・イスタブル村、サーリヒーヤ村、シャルバア村、アファシュ村でダーイシュの拠点に対して攻撃を加え、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらに、シリア軍は、アイン・ハージャ村、ジャルーフ村、ダイル・ハーフィル市、アイン・ジャフシュ村、マスカナ村、ジュッブ・ガブシャ村、バーブ市、タッル・アフマル村のダーイシュ拠点に対して空爆を行った。

**

ダマスカス郊外県では、SANA(11月13日付)によると、シリア軍が東カラムーン地方のカーラ市郊外無人地帯(ワーディー・ザムラーニー)でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(11月13日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市フワイジャト・サクルでダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、戦闘員60人を殲滅した。

**

ヒムス県では、SANA(11月13日付)によると、シリア軍がジャズル油田地帯、シャーイル油田地帯、マヌーフ村、フワーリーン村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団が、サフム・ジャウラーン村でアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などと交戦し、双方に5人の死者が出た。

AFP, November 13, 2015、AP, November 13, 2015、ARA News, November 13, 2015、Champress, November 13, 2015、al-Hayat, November 14, 2015、Iraqi News, November 13, 2015、Kull-na Shuraka’, November 13, 2015、al-Mada Press, November 13, 2015、Naharnet, November 13, 2015、NNA, November 13, 2015、Reuters, November 13, 2015、SANA, November 13, 2015、UPI, November 13, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍はハーディル村制圧に続いて、アイタ村などからヌスラ戦線を放逐する一方、ジュンド・アクサー機構などはハマー県スーラーン市に進攻(2015年11月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーディル村、アイス村を制圧したシリア軍がダマスカス・アレッポ街道(国際幹線道路)方面に進軍を続け、国防隊、ヒズブッラー戦闘員などとともに、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦し、タッル・ハディーヤ村などを制圧した。

一方、SANA(11月13日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、アレッポ市南部での掃討作戦を継続し、タッル・バージル村、タッル・ハディーヤ村、トゥライラート村、マルユーダ村、ヒルバト・クーサー村、アイス村、バーニス村、ラスム・サフリージュ村を制圧した。

シリア軍はまた、マンスーラ村、アレッポ市アーミリーヤ地区、シャイフ・サイード地区でシャームの民のヌスラ戦線などのジハード主義武装集団の拠点を攻撃した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、アル=カーイダ系組織のジュンド・アクサー機構と「穏健な反体制派」で米CIAの支援を受けているイッズ連合などからなる反体制武装集団がスーラーン市一帯に進軍し、シリア軍と交戦、クッルナー・シュラカー(11月13日付)によると、スーラーン市北部のシリア軍拠点複数カ所を制圧した。

これに対して、シリア軍はムーリク市、カフルズィーター市、サイヤード村などを空爆した。

一方、SANA(11月13日付)によると、シリア軍がムーリク市、ラハーヤー村、ラターミナ町、カフルズィーター市でファトフ軍拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また同地一帯およびアトシャーン村ではシリア軍が反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がサルジャ村、ナージヤ村を空爆・砲撃し、自由弁護士連合の活動家ら3人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(11月13日付)によると、ロシア軍戦闘機がザーウィヤ山地方のバイーニーン村一帯を「白リン弾」と思われる爆弾で空爆した。

トルコ国境に近いザーウィヤ山一帯でこうした爆弾が使用されるのはこれが初めてだという。

Kull-na Shuraka', November 14, 2015
Kull-na Shuraka’, November 14, 2015

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がイスラーム軍の本拠地ドゥーマー市を地対地ミサイルなどで攻撃する一方、ロシア機と思われる戦闘機が同市を3度にわたって空爆した。

また、ハラスター市一帯では、シリア軍と反体制武装集団が交戦、ザブディーン村、ダーライヤー市では戦闘機(所属不明)が空爆を行った。

一方、SANA(11月13日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、ハラスター市郊外農場地帯各所でイスラーム軍などのジハード主義武装集団と交戦し、同地複数カ所(アズム・ビルなど)を制圧した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区でシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がナビー・ユーヌス峰一帯で反体制武装集団と交戦、ロシア軍と思われる戦闘機がジュッブ・アフマル村一帯を空爆した。

一方、SANA(11月13日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、カールーラ山、ハッスーナ丘を反体制武装集団との戦闘の末に制圧した。

**

ダルアー県、SANA(11月13日付)によると、シリア軍がダルアー市難民キャンプ地区一帯、アトマーン村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(11月13日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 13, 2015、AP, November 13, 2015、ARA News, November 13, 2015、Champress, November 13, 2015、al-Hayat, November 14, 2015、Iraqi News, November 13, 2015、Kull-na Shuraka’, November 13, 2015、al-Mada Press, November 13, 2015、Naharnet, November 13, 2015、NNA, November 13, 2015、Reuters, November 13, 2015、SANA, November 13, 2015、UPI, November 13, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米国防総省はラッカ市内でダーイシュ(イスラーム国)のメンバー「ジハーディー・ジョン」を狙った爆撃を実施したと発表(2015年11月12日)

米国防総省は、米国が主導する有志連合がラッカ県ラッカ市内で「ジハーディー・ジョン」ことジョン・エムワズィ氏が乗った車に対して無人戦闘機で空爆を行ったと発表した。

この空爆で「ジハーディー・ジョン」が死亡したかどうかは未確認だという。

AFP(11月13日付)などが伝えた。

これに関して、シリア人権監視団は、ラッカ市での有志連合の空爆で4人が死亡したと発表した。

AFP, November 13, 2015、AP, November 13, 2015、ARA News, November 13, 2015、Champress, November 13, 2015、al-Hayat, November 14, 2015、Iraqi News, November 13, 2015、Kull-na Shuraka’, November 13, 2015、al-Mada Press, November 13, 2015、Naharnet, November 13, 2015、NNA, November 13, 2015、Reuters, November 13, 2015、SANA, November 13, 2015、UPI, November 13, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ウィーン3会議に先立つ準備会合をロシアが欠席、イランが途中退席:反体制派の統一代表の人選、合法的反体制派とテロ組織の峻別をめぐって各国が対立(2015年11月12日)

『ハヤート』(11月14日付)は、14日に再開予定のウィーン3会議に先立って12日に開催された作業部会をロシアが欠席、またイランが途中退席し、参加各国の意見の相違が改めて浮き彫りになったと伝えた。

イブラーヒーム・ハミーディー記者によると、ウィーンでは12日に、シリア政府との交渉にあたる反体制派の統一代表の人選、テロ組織と合法的は反体制派の峻別、そしてシリア国内での人道支援を目的とした人道回廊の設置について協議するための三つの作業部会が開催された。

この部会に出席するため、ロシアの代表団が12日早朝にウィーンに到着する予定だったが、ロシア政府は直前になって代表団の派遣を中止した。

また三つの部会に参加していたイランは、一部の参加国が、「イラン寄りのシーア派武装組織を含むすべての外国人武装集団のシリアからの退去」を求めたことに抗議し、途中退席した。

このほか、米国の代表団が、自らの姿勢に近い複数の国を晩餐に招待し、ロシア代表団など多くの国を排除しようとしたことで、対立はさらに深まったという。

シリア政府との交渉にあたる反体制派の統一代表の人選にかかる作業部会では、フランスとトルコの代表が、シリア革命反体制勢力国民連立に「指導的・中軸的役割」を与えるよう主張したが、エジプトとはじめとするそれ以外の国は、「カイロ大会」(2015年6月、https://syriaarabspring.info/?p=20120)に参加した諸組織(民主的変革諸勢力国民調整委員会、カムフなど)により大きな役割を与えるよう主張したという。

テロ組織と合法的は反体制派の峻別にかかる作業部会では、国連安保理において国際テロ組織に認定されているアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線や、アル=カーイダのメンバーなどによって結成されたシャーム自由人イスラーム運動を「テロ組織のリスト」に加えるかどうかで意見が割れた。

複数の参加国は、国連安保理の決定に従い、ヌスラ戦線を「テロ組織のリスト」に加えるべきだと主張したのに対して、「一部の中東諸国」が「組織と個人を区別すべき」と反論し、これに難色を示したという。

またシャーム自由人イスラーム運動については、同じく「一部の中東諸国」が「シャーム自由人はその方法、政治的言説を変化させた…。政治的解決に正当性を与えるためにイスラーム主義諸派に対処すべき」と主張し、「テロ組織」とみなすことに反対した。

しかし、それ以外の国々は「シャーム自由人は過激派のるつぼ」だと断じ、すべてのイスラーム主義組織をテロ組織とみなすべきだと主張したという。

これに対して、欧米諸国は、テロ組織にかかる各国の法律と整合するかたちでの「テロ組織のリスト」作りをめざそうとしつつも、「穏健な反体制派」を含むすべての武装組織を「テロ組織」に認定しようとするロシアの動きを非難したという。

一方、作業部会参加者によると、ロシアは、ヨルダンの仲介のもと、ダルアー県で活動しているイスラーム過激派と「穏健な反体制派」の連合組織「南部戦線」(自由シリア軍)の戦闘停止で「相互理解」を交わし、これを受け、「死の三角地帯」と称されるダマスカス郊外県・ダルアー県・クナイトラ県境の地域にシリア軍が増強されたという。

シリア国内での人道支援を目的とした人道回廊の設置にかかる作業部会では、ダマスカス号外県東グータ地方、アレッポ市郊外一帯、イドリブ市郊外一帯などへの国連による人道支援について協議したという。

AFP, November 13, 2015、AP, November 13, 2015、ARA News, November 13, 2015、Champress, November 13, 2015、al-Hayat, November 14, 2015、Iraqi News, November 13, 2015、Kull-na Shuraka’, November 13, 2015、al-Mada Press, November 13, 2015、Naharnet, November 13, 2015、NNA, November 13, 2015、Reuters, November 13, 2015、SANA, November 13, 2015、UPI, November 13, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合はシリア領内で8回の爆撃を実施(2015年11月12日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月12日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して26回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は8回、フール町近郊(7回)、ラッカ市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, November 13, 2015をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イラクのスィンジャール地方での戦闘激化と連動するかたちで、YPG主体のシリア民主軍がハサカ県フール町一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対し攻勢(2015年11月12日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、フール町一帯で、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

同地での戦闘は、イラク領内のスィンジャール地方でのイラク軍、ペシュメルガなどによるダーイシュ掃討作戦激化と連動するかたちで激化しているという。

また、ARA News(11月12日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がフール町一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ティシュルーン平原を制圧した。

**

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がクワイリス航空基地周辺の発電所一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(11月12日付)によると、シリア軍がジュッブ・サファー村、アイン・ジャマージマ村、ワディーア村、アウンム・アルキーラ村、マドユーナ村、アブー・ダンナ村、バーブ市などでダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して攻撃を行った。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がタドムル市西部のドゥーワ地区一帯、柑橘農園一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(11月12日付)によると、シリア軍がマヒーン町、カルヤタイン市、フナイフィース村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(11月12日付)によると、シリア軍がジャフラ村でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュが、タッル・アブヤド市一帯で逮捕していた40人を釈放した。


AFP, November 12, 2015、AP, November 12, 2015、ARA News, November 12, 2015、Champress, November 12, 2015、al-Hayat, November 13, 2015、Iraqi News, November 12, 2015、Kull-na Shuraka’, November 12, 2015、al-Mada Press, November 12, 2015、Naharnet, November 12, 2015、NNA, November 12, 2015、Reuters, November 12, 2015、SANA, November 12, 2015、UPI, November 12, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がアル=カーイダ系組織のヌスラ戦線などとの戦闘の末、アレッポ市南部の戦略的要衝ハーディル村を制圧する一方、ヌスラ戦線はアレッポ県北部のヤズィード教徒の村を砲撃(2015年11月12日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が国防隊などの民兵組織、ヒズブッラー戦闘員とともに、アレッポ市南部の戦略的要衝ハーディル村に突入し、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦の末、同地の大部分を奪還した。

同監視団によると、ハーディル村内では依然として戦闘は続いているという。

一方、SANA(11月12日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともにアレッポ市南部34キロの地点に位置するハーディル村および同村西部のアイス丘を完全制圧した。

シリア軍はまた、アルバイーン丘、ヒルバト・マザーリア村、ヒルバト・ナズハ村、ヒルバト・マシューフ村、ジャディーダト・アルバイド村、小アルバイド村を、反体制武装集団との戦闘の末に制圧した。

このほかにも、シリア軍はビンヤーミーン村、ハーン・トゥーマーン村、アレッポ市サイフ・ダウラ地区、サーリヒーン地区、ラーシディーン地区でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

他方、ARA News(11月12日付)によると、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線がアフリーン市郊外のヤズィード教徒の村バースーファーン村一帯を砲撃した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒズブッラー戦闘員とともに、マルジュ・スルターン村一帯でジハード主義武装集団と交戦、またマルジュ・スルターン航空基地内に突入した。

またロシア軍と思われる戦闘機が、ドゥーマー市、アルバイン市を空爆、ドゥーマー市郊外のタッル・サワーン町では、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

このほか、ダーライヤー市ではシリア軍ヘリコプターが「樽爆弾」を投下した。

**

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル地区をシリア軍が砲撃した。

一方、クッルナー・シュラカー(11月12日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)とシャームの民のヌスラ戦線が占拠するヤルムーク・パレスチナ難民キャンプで、ヌスラ戦線のアミールの一人アブー・ユースフ・ハウラーニー氏が爆殺された。

他方、ARA News(11月12日付)などは、兵役についていない1974年生まれの男性が各地で当局によって連行されている、と伝えた。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がカフルズィーター市、アブー・ハリージュ村、サルハー村を空爆した。

またシリア軍がカルアト・マディーク町、シャリーア村、ハムラー村を砲撃した。

これに対して反体制武装集団は、米国製のTOW対戦車ミサイルで応戦した。

一方、SANA(11月12日付)によると、シリア軍が、カフルズィーター市、ラターミナ町、ムーリク市、アトシャーン村でファトフ軍の拠点に対して空爆を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属不明)がラスタン市郊外のダイル・ファルディース村一帯を砲撃した。

一方、SANA(11月12日付)によると、シリア軍がフワーリーン村で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がサイダー町、クファイル村、アシュアリー農場を「樽爆弾」などで空爆、またインヒル市、西ガーリヤ村、東ガーリヤ村、シャイフ・マスキーン市、サムリーン村、ジャースィム市、ズィムリーン村、ダルアー市各所を空爆・砲撃した。

この攻撃に関して、クッルナー・シュラカー(11月12日付)は、ロシア軍がダルアー市を初めて空爆したと断じ、8人が死亡したと伝えた。

一方、SANA(11月12日付)によると、シリア軍がダーイル町、シャイフ・フサイン丘、ダルアー市ビラール・ハバシー・モスク一帯、電力会社一帯、農業銀行一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、SANA(11月12日付)によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市一帯で、ジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 12, 2015、AP, November 12, 2015、ARA News, November 12, 2015、Champress, November 12, 2015、al-Hayat, November 13, 2015、Iraqi News, November 12, 2015、Kull-na Shuraka’, November 12, 2015、al-Mada Press, November 12, 2015、Naharnet, November 12, 2015、NNA, November 12, 2015、Reuters, November 12, 2015、SANA, November 12, 2015、UPI, November 12, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米主導の有志連合は、シリア民主軍が展開するハサカ県フール町一帯で8回の爆撃を実施(2015年11月11日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月11日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して48回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は8回、フール町近郊(8回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, November 12, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市バーブ市などアレッポ県各所を爆撃(2015年11月11日)

アレッポ県では、SANA(11月11日付)によると、シリア軍がアルバイド村、ダイル・ハーフィル市、アイン・ジャマージマ村、スィーン村、ジュッブ・ガブシャ村、ワディーア村、バーブ市でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、SANAは、シリア軍がダーイシュによる包囲解除に成功したクワイリス航空基地および航空士官学校一帯の写真複数点を公開した。

SANA, November 11, 2015
SANA, November 11, 2015
SANA, November 11, 2015
SANA, November 11, 2015
SANA, November 11, 2015
SANA, November 11, 2015
SANA, November 11, 2015
SANA, November 11, 2015
SANA, November 11, 2015
SANA, November 11, 2015
SANA, November 11, 2015
SANA, November 11, 2015
SANA, November 11, 2015
SANA, November 11, 2015

ARA News(11月12日付)によると、ジャラーブルス市南部で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、ダーイシュ戦闘員2人が死亡した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、バフラト・ハーヌーティーヤ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘を続けた。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(11月11日付)によると、シリア軍がマリーイーヤ村、ジャフラ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(11月11日付)は、現地の複数の消息筋の話として、ダーイシュ(イスラーム国)が数日前に、マヤーディーン市で、シャームの民のヌスラ戦線や「自由シリア軍」の元司令官複数名を処刑したと伝えた。

処刑されたのは、ヌスラ戦線のメンバーの一人バッサーム・ムハンマド・ジャウワード氏ら。

**

ヒムス県では、SANA(11月11日付)によると、シリア軍がマヒーン町、ウンム・サフリージュ村、シャンダーヒーヤ村、ジャバーブ・ハマド村、ウンク・ハワー村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラッカ県では、ARA News(11月11日付)によると、スクーク村郊外で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、ダーイシュ戦闘員7人と人民防衛隊戦闘員1人が死亡した。

また、ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(11月12日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員がアイン・イーサー市郊外のスカイルー村にある西クルディスタン移行期民政局アサーイシュ本部で自爆ベルトを爆破させ、隊員数十人が死傷した。

AFP, November 11, 2015、AP, November 11, 2015、ARA News, November 11, 2015、November 12, 2015、Champress, November 11, 2015、al-Hayat, November 12, 2015、Iraqi News, November 11, 2015、Kull-na Shuraka’, November 11, 2015、November 12, 2015、al-Mada Press, November 11, 2015、Naharnet, November 11, 2015、NNA, November 11, 2015、Reuters, November 11, 2015、SANA, November 11, 2015、UPI, November 11, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市南部などでシリア軍がアル=カーイダ系のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などとの戦闘を続ける(2015年11月11日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部郊外一帯で、シリア軍、国防隊、アラブ系・アジア系外国人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦を続けた。

また、数日前にダーイシュ(イスラーム国)が奇襲したシャイフ・ナッジャール市一帯のほか、ハーディル村、マハッル村では、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団とシリア軍、国防隊、クドス旅団(パレスチナ人)、ヒズブッラー戦闘員が交戦した。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月11日付)によると、ロシア軍の航空支援を受けたシリア軍がハーディル村に突入を試みたが、シャーム自由人イスラーム運動がこれを撃退したという。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊が、ガマーム村一帯でジハード主義武装集団と激しく交戦した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、マンスーラ村一帯に対してシリア軍が激しい砲撃を加えた。

一方、SANA(11月11日付)によると、シリア軍がマアーン村一帯でシャーム自由人イスラーム運動などのジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまた、カフルズィーター市、ラターミナ町、ムーリク市、アトシャーン村、ラハーヤー村、カフルヌブーダ町でシャームの民のヌスラ戦線などからなるファトフ軍やジュンド・アクサー機構の拠点を空爆・攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がドゥーマー市各所を地対地ミサイルなどで攻撃した。

またダマスカス・ヒムス街道(国際幹線道路)に面してバイルーヌー病院東部一帯、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯などで、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

シリア軍はさらに、ダーライヤー市に対して7回にわたり空爆を実施した。

**

イドリブ県では、SANA(11月11日付)によると、シリア軍がフバイト村でファトフ軍拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(11月11日付)によると、シリア軍がハラーリーヤ村、マフラス・ディーク村、フーシュ・ザバーディー村、アーミリーヤ村、アイン・フサイン村でシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、SANA(11月11日付)によると、シリア軍が、シャイフ・フサイン丘、ウンム・ワラド村近郊の丘陵地帯、ダルアー市内各所でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 11, 2015、AP, November 11, 2015、ARA News, November 11, 2015、Champress, November 11, 2015、al-Durar al-Shamiya, November 11, 2015
al-Hayat, November 12, 2015、Iraqi News, November 11, 2015、Kull-na Shuraka’, November 11, 2015、al-Mada Press, November 11, 2015、Naharnet, November 11, 2015、NNA, November 11, 2015、Reuters, November 11, 2015、SANA, November 11, 2015、UPI, November 11, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

民主的変革諸勢力国民調整委員会と変革解放戦線がロシア外務省高官と会談し、政治的解決に向けた反体制派の糾合などで合意(2015年11月11日)

シリア国内やエジプトで活動する民主的変革諸勢力国民調整委員会とロシアで活動する変革解放戦線は共同声明を出し、11月9、10日にロシア外務省高官と会談し、紛争解決への対応をめぐって複数の点で意見の一致を見たと発表した。

ロシア外務省高官との会談は、9日に民主的変革諸勢力国民調整委員会の代表団と、10日に変革解放戦線の代表団との間で行われ、ジュネーブ合意に基づく危機の政治的解決に向けた反体制派の糾合、多元的民主的政体への転換、紛争和解に向けた政治プロセスと並行した「テロとの戦い」について意見が一致したという。

AFP, November 11, 2015、AP, November 11, 2015、ARA News, November 11, 2015、Champress, November 11, 2015、al-Hayat, November 12, 2015、Iraqi News, November 11, 2015、Kull-na Shuraka’, November 11, 2015、al-Mada Press, November 11, 2015、Naharnet, November 11, 2015、NNA, November 11, 2015、Reuters, November 11, 2015、SANA, November 11, 2015、UPI, November 11, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

カーライル米空軍大将「ロシア軍と1日2回、ホットラインを通じて交信を行っている」(2015年11月11日)

『ハヤート』(11月12日付)によると、有志連合の空爆を指揮する米空軍司令官の一人ハーバート・カーライル空軍大将は、シリア領空での空爆に関して、ロシア軍と1日2回、ホットラインを通じて交信を行っていると述べた。

AFP, November 11, 2015、AP, November 11, 2015、ARA News, November 11, 2015、Champress, November 11, 2015、al-Hayat, November 12, 2015、Iraqi News, November 11, 2015、Kull-na Shuraka’, November 11, 2015、al-Mada Press, November 11, 2015、Naharnet, November 11, 2015、NNA, November 11, 2015、Reuters, November 11, 2015、SANA, November 11, 2015、UPI, November 11, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍は過去2日間で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つバーブ市(アレッポ県)などに対して85回の爆撃を実施(2015年11月10日)

ロシア国防省は、ロシア軍が過去2日間で85回出撃し、アレッポ県、ダマスカス郊外県、ラタキア県、ハマー県、ヒムス県、イドリブ県で、ダーイシュ(イスラーム国)など国際テロ組織の施設277カ所を破壊したと発表した。

アレッポ県では、ロシア軍の空爆により、シリア軍がクワイリス航空基地に対するダーイシュの包囲解除に成功したという。

ヒムス県では、タドムル市南部で、Su-24M戦闘爆撃機がダーイシュの車輌拠点などを破壊した。

またマヒーン町郊外では、Su-34戦闘爆撃機がシャームの民のヌスラ戦線の武器弾薬庫を破壊した。

ダマスカス郊外県では、ビイル・カサブ地区で、ダーイシュの車輌整備工場などを破壊した。

ハマー県では、Su-24M戦闘爆撃機が、ヌスラ戦線の迫撃拠点を破壊した。

**

一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が10日深夜から11日未明にかけて、アレッポ県で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つバーブ市各所に対して2回の空爆を行った。

またダイル・フール村に対しても空爆は行われたという。

シリア人権監視団によると、ロシア軍はこのほかにも、イドリブ県のマアッラト・ヌウマーン市各所を2回にわたって空爆した。

また、ハマー県では、ロシア軍はラターミナ町、カフルズィーター市各所を空爆した。

AFP, November 11, 2015、AP, November 11, 2015、ARA News, November 11, 2015、Champress, November 11, 2015、al-Hayat, November 12, 2015、Iraqi News, November 11, 2015、Kull-na Shuraka’, November 11, 2015、al-Mada Press, November 11, 2015、Naharnet, November 11, 2015、NNA, November 11, 2015、Reuters, November 11, 2015、SANA, November 11, 2015、UPI, November 11, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アサド大統領はクワイリス航空基地に対するダーイシュ(イスラーム国)の包囲解除を受け、包囲解除作戦を指揮する「虎」ことスハイル・ハサン大佐らに電話で祝意を伝える(2015年11月10日)

アサド大統領は、シリア軍がアレッポ県アレッポ市東部のクワイリス航空基地に対するダーイシュ(イスラーム国)の包囲解除に成功したことを受け、飛行場司令官のムンズィル・ズィマーム少将と、同飛行場包囲解除作戦を指揮する「虎」ことスハイル・ハサン大佐とそれぞれ電話で会談した。

SANA(11月10日付)によると、アサド大統領は電話で、ズィマーム少将に対して「抵抗、英雄的行為における至上の模範、シリア・アラブ軍の英雄伝の幕開けとしての戦闘」を讃えた。

またアサド大統領はハサン大佐に対しては「包囲解除に貢献したすべての英雄、そしてシリア・アラブ軍のすべての兵士に敬意を表す。彼らは兄弟であり、息子であり、その生命と安全を常に最優先に考えている」と述べたという。

AFP, November 10, 2015、AP, November 10, 2015、ARA News, November 10, 2015、Champress, November 10, 2015、al-Hayat, November 11, 2015、Iraqi News, November 10, 2015、Kull-na Shuraka’, November 10, 2015、al-Mada Press, November 10, 2015、Naharnet, November 10, 2015、NNA, November 10, 2015、Reuters, November 10, 2015、SANA, November 10, 2015、UPI, November 10, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ラタキア市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し22人が死亡、ドゥーマー市(ダマスカス郊外県)ではシリア軍の爆撃・砲撃で15人が死亡(2015年11月10日)

ラタキア県では、シリア・アラブ・テレビ(11月10日付)によると、ラタキア市の中心街に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、住民22人が死亡、62人が負傷した。

迫撃砲弾が着弾したのは、ラタキア市東部のティシュリーン大学に近いマシュルーア・アウカーフ地区とスビーロー駐車場で、シリア治安筋がAFP(11月10日付)に明らかにしたところによると、現場には多くの学生がいたという(https://youtu.be/WiRI-jtlghA)。

一方、クッルナー・シュラカー(11月10日付)によると、反体制武装集団が、シリア軍との激しい戦闘の末、ガマーム村を再び奪還した。

Kull-na Shuraka', November 10, 2015
Kull-na Shuraka’, November 10, 2015

**

ダマスカス県では、SANA(11月10日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が住宅街各所に着弾し、住民1人が死亡、5人が負傷した。

シリア人権監視団によると、迫撃砲弾約10発が、ズブラターニー地区、バラームカ地区(大統領橋一帯)、ウマウィーイーン広場(参謀本部近く)、カッサーア地区、ムフイーッディーン地区、ルクン・ディーン区、アダウィー地区に着弾したという。

**

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(11月11日付)によると、ドゥーマー市各所がシリア軍によるクラスター爆弾、迫撃砲弾、ロケット弾での砲撃・迫撃を受け、住民15人が死亡、100人が負傷した。

ドゥラル・シャーミーヤ(11月10日付)によると、イスラーム軍は、ダマスカス・ヒムス街道(国際幹線道路)一帯に進軍しようとしたシリア軍を撃退した。

またアジュナード・シャーム・イスラーム連合もマルジュ・スルターン村一帯でシリア軍と交戦し、兵士3人を殺害、装備を破壊したという。

一方、SANA(11月10日付)によると、シリア軍がマルジュ・スルターン村一帯でシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍などからなるジハード主義武装集団で交戦し、同村南部の南部のマハーリジュ地区を制圧した。

シリア軍はまた、ハラスター市郊外、ドゥーマー市郊外でもイスラーム軍などと交戦した。

**

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、イドリブ市内の工業地区を空爆した。

イドリブ市は、フーア市、カファルヤー町、そしてダマスカス郊外県ザバダーニー市一帯での停戦合意において停戦地域に含まれており、ドゥラル・シャーミーヤ(11月10日付)によると、ロシア軍機がこの停戦合意に違反するのはこれが4度目だという。

**

アレッポ県では、SANA(11月10日付)によると、シリア軍が、アレッポ市シャッアール地区、シャイフ・サイード地区、ジャービリーヤ地区、スッカリー地区、アシュラフィーヤ地区、ハーリディーヤ地区、アンサーリー地区、カースティールー地区、ハーディル村でシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハマー県では、SANA(11月10日付)によると、シリア軍がカルアト・マディーク町、ラターミナ町、アトシャーン村、ムーリク市南部のアッブード検問所近くでシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などの反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、SANA(11月10日付)によると、シリア軍がダルアー市アッバースィーヤ地区、アルバイーン地区、マンシヤ地区などでシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 10, 2015、AP, November 10, 2015、ARA News, November 10, 2015、Champress, November 10, 2015、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2015、al-Hayat, November 11, 2015、Iraqi News, November 10, 2015、Kull-na Shuraka’, November 10, 2015、al-Mada Press, November 10, 2015、Naharnet, November 10, 2015、NNA, November 10, 2015、Reuters, November 10, 2015、SANA, November 10, 2015、UPI, November 10, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がアレッポ市東部のクワイリス航空基地に対するダーイシュ(イスラーム国)の包囲解除に成功(2015年11月10日)

シリア・アラブ軍総司令部は声明を出し、シリア軍が人民防衛諸集団とともにアレッポ市東部のクワイリス航空基地に対するダーイシュ(イスラーム国)の包囲を解除することに成功した、と発表した。

ダーイシュによる包囲は2年にわたって続いていた。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、イラン人戦闘員が、ダーイシュ(イスラーム国)による包囲が続くクワイリス航空基地への突入を試み、ダーイシュと交戦した。

なお、シリア人権監視団(11月12日付)によると、クワイリス航空基地包囲解除作戦での犠牲者はダーイシュ60人、ヒズブッラー8人、イラン人戦闘員13人、シリア軍20人だという。

一方、シリア人権監視団は、複数の活動家の話として、ダーイシュの車輌約40輌が戦闘員、武器、弾薬を積載し、ダイル・ザウル県方面からアレッポ県東部方面に向かっていると発表した。

他方、ARA News(10月10日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市郊外の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊拠点複数カ所を砲撃した。

**

ラッカ県では、ARA News(10月10日付)によると、トルコ軍が連日越境砲撃を続けるタッル・アブヤド市郊外でダーイシュ(イスラーム国)も砲撃を行い、住民4人が死亡した。

ダーイシュが砲撃を行ったのは、タッル・アブヤド市の南方約25キロの地点に位置するザフラト・アブド・シャイフ村。

**

ハサカ県では、ARA News(10月10日付)によると、フール町一帯でのシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で、ダーイシュの司令官の一人アダーイ・ムハンマド・スルターン・ハーヌーティー氏が死亡した。

ハーヌーティー氏は、イラクの現職国会議員ザーヒド・ハーヌーティー氏の兄弟。

**

ヒムス県では、SANA(11月10日付)によると、シリア軍がマヒーン町一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

スワイダー県では、SANA(11月10日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに県東部郊外に侵入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)を撃退した。

AFP, November 10, 2015、AP, November 10, 2015、ARA News, November 10, 2015、Champress, November 10, 2015、al-Hayat, November 11, 2015、Iraqi News, November 10, 2015、Kull-na Shuraka’, November 10, 2015、al-Mada Press, November 10, 2015、Naharnet, November 10, 2015、NNA, November 10, 2015、Reuters, November 10, 2015、SANA, November 10, 2015、UPI, November 10, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロイター通信:ロシアは18ヶ月に期間を限定した「立憲改革プロセス」(移行プロセス)をシリア政府に提案か?(2015年11月10日)

ロイター通信(11月10日付)は、14日にオーストリアの首都ウィーンで再開予定のシリア紛争に関する外相会議に向け、ロシアがシリア政府に対し、18ヶ月に期間を限定した立憲改革プロセスの開始と、その後の大統領選挙の前倒しを骨子とする案を受諾させようとしている、と伝えた。

8項目からなるとされるこの案では、「国民が選出するシリアの大統領は、軍の司令官としての役割を有し、特殊政務、外交政策を統括する」と明記されているという。

紛争解決に向けた政治プロセスに参加する反体制派に関しては、「統一代表団」を発足し、その人選に関してあらかじめ合意しなければならない、と明記しているという。

また「反体制派は、テロリストによる権力掌握を阻止し、シリアの主権、領土保全、そして政治的独立を維持するという目標、さらには国家の世俗的、民主的正確を保持するという理念を共有しなければならない」とも付言しているという。

しかし、これに関して、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は「この情報は現実を一致しない」と述べ、否定した。

AFP, November 10, 2015、AP, November 10, 2015、ARA News, November 10, 2015、Champress, November 10, 2015、al-Hayat, November 11, 2015、Iraqi News, November 10, 2015、Kull-na Shuraka’, November 10, 2015、al-Mada Press, November 10, 2015、Naharnet, November 10, 2015、NNA, November 10, 2015、Reuters, November 10, 2015、SANA, November 10, 2015、UPI, November 10, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

イスラエルのネタニヤフ首相「安全保障のため、対シリア国境でアル=カーイダと特別な関係を築いている」(2015年11月9日)

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は訪問先のワシントンDCで、バラク・オバマ米大統領と会談し、シリア情勢への対応などについて意見を交わした。

米国の複数のメディアが伝えたところによると、会談ではシリアの将来についての議論に多くの時間が割かれ、ネタニヤフ首相はオバマ大統領に対して、ゴラン高原の境界地域におけるアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線とイスラエルとの「特別な関係」について理解を求めたという。

すなわち、会談のなかで、ネタニヤフ首相は「イスラエルは実際、ヌスラ戦線に属するシリア領内のグループと国境地帯で特別な関係を築いている…。この関係はイスラエルの安全を保障
するためで、ヌスラ戦線の能力を強化することではない」と述べたという。

ネタニヤフ首相はまた、オバマ大統領に対して、シリア紛争の政治的解決に向けた合意形成プロセスに、シリアのアサド政権を参加させるよう求めたという。

さらに、ネタニヤフ首相は「我々はシリア領内からの攻撃に対して寛容ではいられない。我々はイランがゴラン高原で我々に対する戦線を開くことを許さない。我々はシリアからレバノンへの武器の輸送を阻止する」と述べ、シリア情勢および対ヒズブッラー政策におけるイスラエルの「レッド・ライン」を示したという。

ARA News(11月11日付)などが伝えた。

AFP, November 11, 2015、AP, November 11, 2015、ARA News, November 11, 2015、Champress, November 11, 2015、al-Hayat, November 12, 2015、Iraqi News, November 11, 2015、Kull-na Shuraka’, November 11, 2015、al-Mada Press, November 11, 2015、Naharnet, November 11, 2015、NNA, November 11, 2015、Reuters, November 11, 2015、SANA, November 11, 2015、UPI, November 11, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

フランスのル・ドリアン国防大臣「フランス軍は8日晩、ダイル・ザウル県郊外にあるダーイシュ(イスラーム国)の石油配給地点を爆撃した」(2015年11月9日)

フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン国防大臣は、訪問先のセネガルの首都ダカールで、「我々は昨日(8日)晩、シリアに介入し、イラク・シリア国境のダイル・ザウル県郊外にある石油配給地点を空爆した」ことを明らかにした。

『ハヤート』(11月10日付)などが伝えた。

AFP, November 11, 2015、AP, November 11, 2015、ARA News, November 11, 2015、Champress, November 11, 2015、al-Hayat, November 12, 2015、Iraqi News, November 11, 2015、Kull-na Shuraka’, November 11, 2015、al-Mada Press, November 11, 2015、Naharnet, November 11, 2015、NNA, November 11, 2015、Reuters, November 11, 2015、SANA, November 11, 2015、UPI, November 11, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍は過去3日間にシリア領内で137回の爆撃を実施(2015年11月9日)

ロシア国防省は、ロシア軍が過去3日間で137回出撃し、アレッポ県、ダマスカス郊外県、イドリブ県、ラタキア県、ラッカ県、ハマー県、ヒムス県で、ダーイシュ(イスラーム国)など国際テロ組織の施設448カ所を破壊したと発表した。

ヒムス県では、カフルヌブーダ町でSu-24M戦闘爆撃機がシャームの民のヌスラ戦線の車輌工場を破壊した。

ラタキア県では、ダウ山で、ヌスラ戦線の迫撃拠点を破壊した。

アレッポ県では、東クワイリス町で、ヌスラ戦線のキャンプを破壊した。

イドリブ県では、ズィルバ村で、Su-34戦闘爆撃機がヌスラ戦線の司令拠点を破壊した。

ラッカ県では、ラッカ市郊外で、Su-34戦闘爆撃機がダーイシュの武器弾薬庫を破壊した。

ヒムス県では、マヒーン町で、ヌスラ戦線の武器弾薬庫を破壊した。

ダマスカス郊外県では、ムガール山近郊で、ダーイシュの武器弾薬庫を破壊した。

AFP, November 9, 2015、AP, November 9, 2015、ARA News, November 9, 2015、Champress, November 9, 2015、al-Hayat, November 10, 2015、Iraqi News, November 10, 2015、Kull-na Shuraka’, November 10, 2015、al-Mada Press, November 10, 2015、Naharnet, November 10, 2015、NNA, November 10, 2015、Reuters, November 10, 2015、SANA, November 10, 2015、UPI, November 10, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍主導の有志連合はシリア領内で15回の爆撃を実施(2015年11月9日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月9日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して31回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は15回、ハサカ市近郊(3回)、フール町近郊(6回)、ダイル・ザウル市近郊(6回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, November 10, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア軍戦闘機は6~8日までの3日間で137回出撃し、448の標的を破壊する一方、シリア軍戦闘機は98回出撃し、反体制武装集団の司令拠点、車輌などを破壊(2015年11月9日)

SANA(11月9日付)によると、ロシア軍は11月6日から8日までの3日間で、137回の出撃を行い、アレッポ県、ダマスカス郊外県、イドリブ県、ラタキア県、ラッカ県、ヒムス県、ハマー県のテロ組織の標的448カ所を破壊した。

ロシア軍の空爆で破壊されたのは、司令拠点78カ所、武器燃料庫31カ所、車輌整備工場11カ所、爆弾製造工場6カ所、拠点・壕などの拠点60カ所。

一方、シリア・アラブ軍報道官は、シリア軍も11月6日から8日までの3日間で98回の出撃を行い、ダマスカス郊外県、ヒムス県、ハマー県、アレッポ県、イドリブ県、ダイル・ザウル県、ラッカ県のテロ組織拠点多数を破壊したと発表した。

シリア軍の空爆で破壊されたのは、ヒムス県カルヤタイン市、タルビーサ市、ダマスカス郊外県東グータ地方、イドリブ県ハーン・シャイフーン県にある反体制武装集団の壕・拠点5カ所と司令拠点3カ所、アレッポ県航空士官学校一帯、ヒムス県シャーイル・ガス採掘所、柑橘園一帯、ジュッブ・ジャッラーフ村東部に展開していた車輌10台、ハマー県カフルズィーター市、ラターミナ町の武器弾薬庫複数カ所、ダルアー県ダルアー市旧税関地区、アトマーン村一帯、ジュライン村東部などの拠点複数カ所と車輌9台。

AFP, November 9, 2015、AP, November 9, 2015、ARA News, November 9, 2015、Champress, November 9, 2015、al-Hayat, November 10, 2015、Iraqi News, November 9, 2015、Kull-na Shuraka’, November 9, 2015、al-Mada Press, November 9, 2015、Naharnet, November 9, 2015、NNA, November 9, 2015、Reuters, November 9, 2015、SANA, November 9, 2015、UPI, November 9, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

アレッポ市南部、ハマー県北部でシリア軍とアル=カーイダ系組織の攻防続く(2015年11月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市南部のタッル・ハースィル村を空爆する一方、ジハード主義武装集団はバンジーラ山でシリア軍戦車を破壊した。

またアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動は、アレッポ市南部郊外のトゥライラート村(ハーディル村近郊)を、シリア軍と交戦の末に制圧した。

なおシャーム自由人イスラーム運動の司令官によると、この村の防衛にあたっていた戦闘員のほとんどは、イラク人民兵からなるアフル・ハック団のメンバーで、うち10人を殺害したという。

一方、クッルナー・シュラカー(11月9日付)によると、ジハード主義武装集団はタッル・マムー村を奪還した。

**

ハマー県では、シリア人権監視団によると、県北部に位置するマアーン村一帯で、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団とシリア軍、国防隊が激しく交戦した。

マアーン村で双方が砲撃戦を行うなか、シリア軍はバドリーヤ村、ラターミナ町などに対しても空爆を行った。

これに対して、ジハード主義武装集団はムーリク市南部のアッブード検問所に対して重火器で攻撃を加えた。

一方、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がカフルズィーター市、サルジャ村、サイヤード村でファトフ軍の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、クッルナー・シュラカー(11月10日付)によると、反体制武装集団がタッル・サフル村および同村南部の穀物サイロを制圧した。

**

ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(11月9日付)によると、ダルアー市内で、南部タウヒード旅団の司令官らに対して何者かが銃を乱射し、殉教者ウマリー大隊のイブラーヒーム・ムサーリマ司令官が死亡した。

なお、クッルナー・シュラカー(11月9日付)は、10月以降ダルアー県内で何者かによる暗殺作戦が増加、犠牲となった反体制武装集団の司令官の数が30人にのぼっていると伝えた。

一方、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がUNESCO世界文化遺産を擁するブスラー・シャーム市東部地区、アトマーン村、ダルアー市バジャービジャ地区などでシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、トルコ国境近くに設営されている避難民キャンプが攻撃(空爆か砲撃かは不明)を受けた。

クッルナー・シュラカー(11月10日付)によると、ウービーン村の避難民キャンプにロシア軍と思われる戦闘機がクラスター爆弾を投下し、避難民6人が死亡したという。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーヒヤト・アサド町各所に迫撃砲弾複数発が着弾する一方、シリア軍はダーライヤー市を地対地ミサイル14発、「樽爆弾」6発で攻撃、また10回以上にわたって空爆を実施した。

またマルジュ・スルターン村一帯では、シリア軍、国防隊がイスラーム軍などのジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がマルジュ・スルターン村一帯、ドゥーマー市、サクバー市東部農園地帯で、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

イドリブ県では、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市で反体制武装集団の拠点に対して特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 9, 2015、AP, November 9, 2015、ARA News, November 9, 2015、Champress, November 9, 2015、al-Hayat, November 10, 2015、Iraqi News, November 9, 2015、Kull-na Shuraka’, November 9, 2015、November 10, 2015、al-Mada Press, November 9, 2015、Naharnet, November 9, 2015、NNA, November 9, 2015、Reuters, November 9, 2015、SANA, November 9, 2015、UPI, November 9, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末シャイフ・アフマド村一帯(アレッポ市)を完全制圧、ダーイシュが包囲を続けるクワイリス航空基地に迫る(2015年11月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とロシア軍の戦闘機が、シャイフ・アフマド村一帯を空爆するなか、シリア軍、国防隊、アラブ系・アジア系の外国人戦闘員がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同村およびその周辺地域を制圧した。

これにより、シリア軍はダーイシュが包囲を続けるクワイリス航空基地まで2キロ強の距離に迫った。

SANA(11月9日付)も、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、シャイフ・アフマド村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同村一帯を完全制圧したと伝えるとともに、シリア軍が、ジャービリーヤ村、マフラサ村、ダクワーナ村、クワイリス航空基地一帯、タッル・アフマル村北部などのダーイシュ拠点を空爆したと報じた。

他方、ARA News(11月9日付)によると、アレッポ市東部のシャイフ・ナッジャール市工業団地地区内のシリア軍拠点複数カ所をダーイシュ(イスラーム国)が奇襲した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊はタドムル市西方のドゥーワ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、またロシア軍と思われる戦闘機がカルヤタイン市、マヒーン町、ウンク・ハワー村、フワーリーン村、ウンム・サフリージュ村のダーイシュ拠点などを空爆した。

またシリア政府支配下のウンム・サルジュ村に迫撃砲弾2発が着弾した。

一方、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がウンク・ハワー村、タドムル市郊外の柑橘園に至る街道、マヒーン町一帯でダーイシュ(イスラーム国)拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がフール町郊外のバフラ・ハーヌーティーヤ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、ARA News(11月9日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、フール町郊外のバフラト・ハーヌーティーヤ村近郊の複数拠点を制圧した。

また、ARA News(10月10日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がフール町郊外でのダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、東ブーサ村およびブーサ村を制圧した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地に侵入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)を撃退した。

**

ハマー県では、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がウカイリバート町でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 9, 2015、AP, November 9, 2015、ARA News, November 9, 2015、November 10, 2015、Champress, November 9, 2015、al-Hayat, November 10, 2015、Iraqi News, November 9, 2015、Kull-na Shuraka’, November 9, 2015、al-Mada Press, November 9, 2015、Naharnet, November 9, 2015、NNA, November 9, 2015、Reuters, November 9, 2015、SANA, November 9, 2015、UPI, November 9, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダイル・ザウル県の「穏健な反体制派」が新たな武装連合組織「新シリア軍」を結成、「誠実なムジャーヒディーン」との共闘を宣言(2015年11月9日)

自由シリア軍を名乗るアサーラ・ワ・タンミヤ戦線は宣伝ビデオを出し、ダーイシュ(イスラーム国)と戦うための新たな武装連合組織「新シリア軍」を結成したと発表、ダーイシュ以外のジハード主義武装集団との共闘の意思を表明した。

Youtube, November 9, 2015
Youtube, November 9, 2015
Youtube, November 9, 2015
Youtube, November 9, 2015

宣伝ビデオ(https://www.youtube.com/watch?v=ZuQxqC3L8NE)には、シリア国外で米国製の武器の使用訓練を受けたとされる軍服姿の戦闘員の訓練の様子が映し出され、また新シリア軍司令官のハズアル・スィルハーン氏が委任統治時代のシリア国旗を掲げ、以下の通り表明している。

「新シリア軍が発足され、ダーイシュ、そして彼らに忠誠を誓うすべての組織を殲滅するだろう…。新シリア軍はあらゆる近代兵器、特殊兵器の使用について優れた教練を受けており、ダーイシュが我々の手、そして自由シリア軍の手に対してかけている枷を破壊するだろう…。我々は、この軍がアッラーの道のみに沿って、その銃を共通の敵、すなわちダーイシュとその協力者に対して向ける。また新シリア軍の銃は、すべての誠実なるムジャーヒディーンの銃とともにある」。

「新シリア軍」(New Syrian Army)は、米国がトルコでの軍事教練を通じて育成しようとしていた「穏健な反体制派」による武装組織の別称。

一次隊がシャームの民のヌスラ戦線の攻撃で事実上壊滅し、二次隊がヌスラ戦線に装備を譲渡していた「第30(歩兵)師団」も、米中央軍(CENTCOM)は、有志連合が「新シリア軍」と呼んでいた。

なお新シリア軍の司令官はハズアル・スィルハーン氏が務める。

『ハヤート』(11月10日付)によると、スィルハーン氏は、ダイル・ザウル県で活動する「自由シリア軍」の司令官の一人で、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線に所属するアッラーフ・アクバル大隊の司令官を務めていた。

オリエント・ニュース(11月9日付)によると、スィルハーン氏は2014年7月にダーイシュがダイル・ザウル県で勢力を拡大すると、シリア西部の砂漠地帯に撤退した戦闘員の一人。

ダイル・ザウル県からシリア西部に移動した武装集団のなかには、東部獅子軍を結成し、ダマスカス郊外県のカラムーン地方、ヒムス県カルヤタイン市などでダーイシュに対する武装闘争を開始した者もいる(https://syriaarabspring.info/?p=11749)。

ダマスカス郊外県カラムーン地方で現在も潜伏しているとされる東部獅子軍に関して、スィルハーン氏は「東部獅子軍と新シリア軍は表裏一体で一つの組織をなしている」と述べているという。

AFP, November 9, 2015、AP, November 9, 2015、ARA News, November 9, 2015、Champress, November 9, 2015、al-Hayat, November 10, 2015、Iraqi News, November 9, 2015、Kull-na Shuraka’, November 9, 2015、al-Mada Press, November 9, 2015、Naharnet, November 9, 2015、NNA, November 9, 2015、Orient News, November 9, 2025、Reuters, November 9, 2015、SANA, November 9, 2015、UPI, November 9, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

米軍主導の有志連合はシリア領内で13回の爆撃を実施(2015年11月8日)

米中央軍(CENTCOM)は、11月8日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して24回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は13回、ブーカマール市近郊(3階)、ハサカ市近郊(4回)、フール町近郊(5回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。

CENTCOM, November 9, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

最新論考「シリア紛争解決をめざす「ウィーン・プロセス」において合意されていないグレー・ゾーン」(Yahoo Japan! News)

青山弘之「シリア紛争解決をめざす「ウィーン・プロセス」において合意されていないグレー・ゾーン」

Yahoo Japan! News、2015年11月8日

http://bylines.news.yahoo.co.jp/aoyamahiroyuki/20151108-00051244/

10月23日にオーストリアの首都ウィーンで、米国、ロシア、サウジアラビア、トルコの外相が一同に会し、シリア情勢への対応をめぐる協議(ウィーン1会議)を開始した。同月30日、この4カ国に加えて、イラン、エジプト、ヨルダン、カタール、中国など13カ国の外相(中国は副外相)、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表、EU外相も協議(ウィーン2会議)に参加、シリア紛争解決に向けた共同声明(ウィーン合意)を発表し、11月13日に開催予定の3度目の協議(ウィーン3会議)に向けた調整作業を続けている。

「ウィーン・プロセス」とでも言うべきこのプロセスについては、バッシャール・アサド大統領の進退をめぐって参加国間に意見の隔たりがあるといった報道が多くなされているが、実際のところこのプロセスにおいてどのような問題が争点となっているのだろうか?・・・

イドリブ県各所をロシア軍機と思われる戦闘機が爆撃し、10人以上が死亡、シリア軍がアレッポ市南部の複数の村を制圧(2015年11月8日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市各所を空爆し、子供1人を含む9人が死亡した。

ロシア軍と思われる戦闘機はまた、サラーキブ市のジハード主義武装集団拠点を空爆し、女性2人が死亡した。

一方、SANA(11月8日付)によると、シリア軍がイドリブ市、ハーン・シャイフーン市のジハード主義武装集団拠点を空爆した。

**

アレッポ県では、SANA(11月8日付)によると、シリア軍がアレッポ市南部のバラーウィー村、アズィーズィーヤ村、マムー丘一帯を反体制武装集団との戦闘の末、制圧した。

シリア軍はまた、ハルサ村、カラースィー村南部、ダクワーナ村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらにアレッポ市内では、ライラムーン地区、アシュラフィーヤ地区に侵入しようとしたジハード主義武装集団を撃退した。

一方、ARA News(11月8日付)によると、シリア軍はアレッポ市旧市街内の複数の建物群を攻撃、また反体制武装集団が掘削した地下トンネルを破壊し、戦闘員1人が死亡した。

またロシア軍戦闘機もアレッポ市旧市街各所を空爆し、住民15人が死亡した。

これに対して、反体制武装集団はシリア政府支配下のアレッポ市内の複数の地域に迫撃砲を撃ち込み、住民8人が死亡した。

他方、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、アレッポ市南部のカラースィー村、フワイズ村一帯でのシリア軍との戦闘で、イラン人士官および兵士40人を殺害したと主張した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のアクラマ地区、ワーディー・ザハブ地区で仕掛け爆弾が3度にわたり相次いで爆発し、住民15人が負傷した。

これに対して、シリア軍が、ヒムス市ワアル地区、タルビーサ市各所を砲撃した。

**

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がジュッブ・アフマル村一帯のシリア軍拠点を砲撃した。

一方、SANA(11月8日付)は、シリア軍地元司令官の話として、ガマーム村およびガマーム山一帯をシリア軍が制圧していると改めて伝えた。

**

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハラスター市一帯でジハード主義武装集団と交戦、ザマルカー町各所を砲撃した。

シリア軍はまた、ダーライヤー市各所を「樽爆弾」、地対地ミサイルなどで空爆、同市周辺ではジハード主義武装集団と交戦した。

このほか、バラダー渓谷一帯でもシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、イスラーム軍参謀委員会のハムザ・バイラクダール報道官は、クッルナー・シュラカー(11月8日付)に対して、マルジュ・スルターン村一帯でのシリア軍との激しい戦闘の末に、シリア軍のT-72を破壊、拠点複数カ所を奪還したとしつつ、東グータ地方を見下ろす丘陵地帯の複数の拠点から撤退したことを明らかにした。

**

ハマー県では、SANA(11月8日付)によると、シリア軍がカフルズィーター市、アトシャーン村、アース丘の反体制武装集団拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

シリア軍はまたマアルカバ村でシャーム戦線と交戦し、戦闘員8人以上を殲滅した。

さらに、ムーリク市、カフルヌブーダ町、スカイク丘、ウスマーン丘一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダルアー県では、SANA(11月8日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区、旧税関地区西部、ムザイリーブ町北部、アトマーン村北部でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ムジャーヒディーン軍は11日、海岸地区機甲大隊司令官のアンマール・マダニーヤ氏がクルド山での戦闘で戦死したと発表した。

AFP, November 8, 2015、AP, November 8, 2015、ARA News, November 8, 2015、Champress, November 8, 2015、al-Hayat, November 9, 2015、Iraqi News, November 8, 2015、Kull-na Shuraka’, November 8, 2015、November 11, 2015、November 9, 2015、al-Mada Press, November 8, 2015、Naharnet, November 8, 2015、NNA, November 8, 2015、Reuters, November 8, 2015、SANA, November 8, 2015、UPI, November 8, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つバーブ市が所属不明の戦闘機の爆撃を受け、10人が死亡(2015年11月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点都市の一つバーブ市で7日深夜から8日未明にかけて戦闘機(所属不明)による空爆が行われ、子供1人、女性1人を含む10人が死亡した。

一方、SANA(11月8日付)によると、シリア軍がラスム・アッブード村、ジャービリーヤ村、ハミーミーヤ村、アブー・ダンナ村、航空士官学校一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるタドムル市各所を空爆した。

一方、SANA(11月8日付)によると、シリア軍がマヒーン町、フワーリーン村、タドムル市東部、アーラーク油田一帯、フナイフィース村、ウンク・ハワー村、ウンム・サフリージュ村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ダイル・ザウル県では、SANA(11月8日付)によると、シリア軍がマリーイーヤ村、ジャフラ村のダーイシュ(イスラーム国)を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

**

ハサカ県では、ARA News(11月9日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がフール町郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュのアミール2人を殺害した。


AFP, November 8, 2015、AP, November 8, 2015、ARA News, November 8, 2015、November 9, 2015、Champress, November 8, 2015、al-Hayat, November 9, 2015、Iraqi News, November 8, 2015、Kull-na Shuraka’, November 8, 2015、al-Mada Press, November 8, 2015、Naharnet, November 8, 2015、NNA, November 8, 2015、Reuters, November 8, 2015、SANA, November 8, 2015、UPI, November 8, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

ロシア人現役および退役軍人3人が使用するSNSアカウントがシリア領内で利用(2015年11月8日)

ロシア人ブロガーのルスラン・レヴィーヴ氏は自身が運営するライヴ・ジャーナル(http://ruslanleviev.livejournal.com/)で、少なくともロシア人現役および退役軍人3人が使用するSNSアカウントがシリア領内で利用されていると発表、シリア国内での地上戦にロシア軍兵士が参加している可能性が高いと指摘した。

『ハヤート』(11月9日付)が伝えた。

AFP, November 8, 2015、AP, November 8, 2015、ARA News, November 8, 2015、Champress, November 8, 2015、al-Hayat, November 9, 2015、Iraqi News, November 8, 2015、Kull-na Shuraka’, November 8, 2015、al-Mada Press, November 8, 2015、Naharnet, November 8, 2015、NNA, November 8, 2015、Reuters, November 8, 2015、SANA, November 8, 2015、UPI, November 8, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.