イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウルで「東部人民抵抗」がダーイシュ24人を殲滅(2015年1月14日)

ダイル・ザウル県では、SANA(1月14日付)によると、マヤーディーン市で、地元住民らからなるとされる「東部地域人民抵抗」運動がダーイシュ(イスラーム国)部隊を要撃し、戦闘員18人を殲滅、また同市一帯でダーイシュ・メンバー6人を殺害した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がムーハサン市一帯、ダイル・ザウル市フジャイジャト・サクル地区に対して複数回にわたって空爆を行った。

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米中東軍によると、米国など有志連合は、シリアとイラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して18回にわたって空爆を行った。

うちシリア領内では、アイン・アラブ市一帯などに6回の空爆を行い、ダーイシュの車輌などを破壊したという。

マーリア市一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

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ハサカ県では、ARA News(1月14日付)によると、タッル・マジュダル村などハサカ市西部、南部郊外各所で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またARA News(1月15日付)によると、米国など有志連合はタッル・ハミース市一帯を空爆した。

AFP, January 14, 2015、AP, January 14, 2015、ARA News, January 14, 2015、January 15, 2015、Champress, January 14, 2015、al-Hayat, January 15, 2015、Iraqi News, January 14, 2015、Kull-na Shuraka’, January 14, 2015、al-Mada Press, January 14, 2015、Naharnet, January 14, 2015、NNA, January 14, 2015、Reuters, January 14, 2015、SANA, January 14, 2015、UPI, January 14, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:アレッポでシリア軍とヌスラ戦線らの戦闘続く(2015年1月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ブライジュ村周辺で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、イラン人・アフガン人戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

またシリア軍はアレッポ市マイサル地区を空爆した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアブー・ズフール航空基地南部および南東部、ビンニシュ市、マルイヤーン村、シャンナーン村、カンスフラ村、バーラ村、タマーニア町、クルド山一帯を空爆した。

一方、SANA(1月14日付)によると、カルア・ガザール村、タラブ村、ダブシーヤ村、タッル・サラムー村、アブー・ズフール町、ハッルーズ村、カフルナジュド村、カンスフラ村、マルイヤーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカフルズィーター市を空爆し、子供1人、女性1人を含む3人が死亡した。

またウカイリバート町、ラトミーン村、アトシャーン村に対しても「樽爆弾」などで空爆を行った。

一方、SANA(1月14日付)によると、タフマーズ村、アブー・ファシャーフィーシュ村、北カスタル村、ハマーディー・ウマル村、ジャニー・アルバーウィー村、ウカイリバート町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ムシャイリファ村、ラジャム・カスル村、ラッフーム村、ラスタン市一帯をシリア軍が空爆した。

一方、SANA(1月14日付)によると、ムダイリジャ村、アイン・フサイン村、アイン・ダナーニール村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外、ダーライヤー市をシリア軍が「樽爆弾」、地対地ミサイルで攻撃した。

一方、SANA(1月14日付)によると、カラムーン地方無人地帯、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区(ヤルムーク難民キャンプ、第30通り)で、シリア軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦する一方、シリア軍はジャウバル区を空爆した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダルアー市ダム街道地区などを空爆し、7人が死亡した。

シリア軍はまた、ナワー市、ダーイル町、西ガーリヤ村、ハッラーブ・シャフム村、ヤードゥー村、タファス市、ムザイリーブ町、シャイフ・マスキーン市、インヒル市、イブタア町を空爆、砲撃、ブスラー・シャーム市でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月14日付)によると、シャイフ・マスキーン市、ムザイリーブ町、西ガーリヤ村、タファス市、サムリーン村、ダイル・アダス村、イブタア町、インヒル市、ハッラーブ・シャフム村、ナワー市、アトマーン村、ズィムリーン村、ダルアー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム・ムサンナー運動、タウヒード旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(1月14日付)によると、アーラ村、カサブ村、ワーディー・アズラク、ザーヒヤ山で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 14, 2015、AP, January 14, 2015、ARA News, January 14, 2015、Champress, January 14, 2015、al-Hayat, January 15, 2015、Iraqi News, January 14, 2015、Kull-na Shuraka’, January 14, 2015、al-Mada Press, January 14, 2015、Naharnet, January 14, 2015、NNA, January 14, 2015、Reuters, January 14, 2015、SANA, January 14, 2015、UPI, January 14, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領がチェコ紙のインタビューに応じる:「中東、フランスの事件の責任は西側の政策にある」(2015年1月14日)

アサド大統領は、チェコ紙『リテラルニ・ノヴィニー』(Literarni Noviny)のインタビューに応じ、フランスでの『シャルリ・エブド』誌襲撃事件や「テロとの戦い」に関する質問に答えた。

SANA(1月14日付)の翻訳によると、アサド大統領の主な発言は以下の通り:

(『シャルリ・エブド』誌襲撃事件に関して)「事件が民間人殺害に関わるものであれば、被害者の政治的立場、意見の是非にかかわらず、それはテロである。我々は世界のどこであれ、無実の人々が殺されることに反対する。これが我々の原則だ。我々は、この問題を世界で誰よりも深く理解している。なぜなら我々はこの手のテロに4年間も苦しんいるからだ。我々はシリアで数千の無実の人々を失ってしまった。だから、我々は被害者遺族に同情している」。

「しかし同時に、我々が西側の多くの人々に思い出してもらいたいのは、我々はこうした結果について、シリアでの危機は始まった当初から言及してきたということだ。あなた方はテロを許してはならないし、政治的な傘で隠してもならない。なぜならそうすれば、あなたの国、そして国民に影響が及ぶからだ」。

「西側の政治家たちは近視眼的で、先が見通せていない。フランスでの最近の事件は、我々が言ってきたことが正しいということを示した。同時に、この事件は欧州の政策に疑問を投げかけたようなものだ。なぜなら、我々の地域、そしてフランスで起きていることの原因は、欧州の政策にあるからだ」。

(「テロとの戦い」に関して)「我々は「テロリストとの戦い」と「テロとの戦い」を区別しなければならない。現状について話したいのなら、我々はテロリストと戦わねばならない。なぜなら彼らは無実の人々を殺しているからだ。我々はこうした人々を守らねばならない。これこそが今、この問題に対処するうえでのもっとも重要な方途だ」

「また貧困を撲滅するための経済を構築すべきだ。テロとの戦いに関わる国々が情報を交換すべきだ。アフガニスタンの時、つまり2001年にアフガニスタンで行ったのと同様、問題はテロに対処することだけではない…。当時ダマスカスを訪問した米議員団が、ニューヨークでの事件に復讐するために、アフガニスタンを攻撃すると述べた際、私は彼らにこう言った。そうした対応をとってどうなるというのか。テロとの戦いはガン治療のようなものだ。ガンは…部分摘出手術では対処できない。完全に根絶しなければならない。アフガニスタンで行われたのは、ガンの患部を切開したことだけだ。結果として、ガンは急速に転移した。つまり、優れた政策、経済、文化に力点が置かれるべきなのだ」。

インタビュー全文は15日付で公開されるという。

AFP, January 14, 2015、AP, January 14, 2015、ARA News, January 14, 2015、Champress, January 14, 2015、al-Hayat, January 15, 2015、Iraqi News, January 14, 2015、Kull-na Shuraka’, January 14, 2015、al-Mada Press, January 14, 2015、Naharnet, January 14, 2015、NNA, January 14, 2015、Reuters, January 14, 2015、SANA, January 14, 2015、UPI, January 14, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ラッカでチェチェン人戦闘員ら38人処刑(2015年1月13日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(1月13日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタブカ市で、チェチェン人、アゼルバイジャン人戦闘員38人を、カリフを名のるアブー・バクル・バグダーディー氏に背いたとして処刑した。

この処刑に先立ち、同市では、チェチェン人、アゼルバイジャン人戦闘員とそれ以外の戦闘員との間で戦闘が発生していた。

チェチェン人、アゼルバイジャン人戦闘員はシリア人をイスラーム教徒とみなすことを拒否し、彼らから「ザカート」ではなく、「ジズヤ」を徴収すべきだと主張し、タブカ市で緊張が高まっていた。

これに対して、バグダーディー氏は、チェチェン人、アゼルバイジャン人戦闘員の処罰を指示したという。

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ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(1月14日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がダイル・ザウル市方面に増援部隊を派遣した。

現地の活動家らによると、増援部隊がダイル・ザウル航空基地に対するダーイシュの攻撃再開を意図したものかどうかはいまだ不明だという。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍はダイル・ザウル市中央広場一帯、ハウィーカ地区、アイヤーシュ村を空爆した。

マサール・プレス(1月13日付)によると、これに対し、ダーイシュは第137旅団基地周辺でシリア軍と交戦し、シリア軍兵士2人を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市の治安厳戒地区、ハール市場で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、ダーイシュ戦闘員8人が死亡した。

またARA News(1月13日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊はマシュタ・ヌール地区で進軍を続け、ダーイシュ戦闘員7人を殺害した。

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ハサカ県では、SANA(1月13日付)によると、タッル・マジュダル村、マクラク・サディーク村、ハーウーズ村、タッル・ブラーク町、タッル・ハミース市、タッル・ガザール村、アブー・カサーイブ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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『ハヤート』(1月14日付)によると、米国など有志連合は、シリア領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対して4回、イラク領内で7回の空爆を行った。

シリア領内の空爆のうち、3回はアレッポ県アイン・アラブ市一帯、のこる1回はダイル・ザウル県で行われた。

AFP, January 13, 2015、AP, January 13, 2015、ARA News, January 13, 2015、Champress, January 13, 2015、al-Hayat, January 14, 2015、Iraqi News, January 13, 2015、Kull-na Shuraka’, January 13, 2015、al-Mada Press, January 13, 2015、Masar Press Agency, January 13, 2015、Naharnet, January 13, 2015、NNA, January 13, 2015、Reuters, January 13, 2015、SANA, January 13, 2015、UPI, January 13, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:アレッポなどでシリア軍とヌスラ戦線の戦闘続く(2015年1月13日)

アレッポ県では、シリア人権監視団などによると、アレッポ市イザーア地区、ブスターン・カスル地区、カルム・タッラーブ地区、ハーリディーヤ地区、ブスターン・バーシャー地区で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

またハンダラート・キャンプ一帯、ブライジュ村一帯(マイサート地区)でも、シリア軍、国防隊は、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員とともに、シャームの民のヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦、シリア軍が同地一帯を地対地ミサイルで攻撃した。

またシリア軍はザブディーン村、ザバダーニー市一帯を砲撃した。

このほか、ヒヤーラト・ダンヌーン町では農業センター前で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、男性1人が負傷した。

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ダルアー県では、マサール・プレス(1月13日付)によると、ブスラー・シャーム市、ダルアー市マンシヤ地区で反体制武装集団とシリア軍が交戦した。

一方、SANA(1月13日付)によると、ブスラー・シャーム市、マアルバ町、ヌアイマ村、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月13日付)によると、クサイル市郊外の対レバノン国境地帯(ワーディー・サマルミル、ワーディー・カフフ一帯)、ムシャイリファ村、ラジャム・カスル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ARA News(1月14日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線が、マアッラトミスリーン市で50代の女性を「大地を汚した」(売春を行った)罪で処刑した。

AFP, January 13, 2015、AP, January 13, 2015、ARA News, January 13, 2015、January 14, 2015、Champress, January 13, 2015、al-Hayat, January 14, 2015、Iraqi News, January 13, 2015、Kull-na Shuraka’, January 13, 2015、al-Mada Press, January 13, 2015、Naharnet, January 13, 2015、NNA, January 13, 2015、Reuters, January 13, 2015、SANA, January 13, 2015、UPI, January 13, 2015などをもとに作成。

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エジプト・イラク首脳会談:シリア政府の存続と「穏健な反体制派」との共存をめざすことで合意(2015年1月12日)

エジプトの複数のメディアによると、カイロ訪問中のイラクのハイダル・アバーディー首相は、エジプトとイラクの両首脳が、シリアの現政権の存在を認め、「穏健な反体制派」との共存を推し進めるかたちでシリアの紛争解決をめざすことで合意した、と述べた。

アバーディー首相は、エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領との会談で「シリア政府を穏健な反体制派と共存させることで、シリアの紛争を解決する」ことに力点が置かれたことを明らかにした。

ARA News(1月12日付)が伝えた。

AFP, January 12, 2015、AP, January 12, 2015、ARA News, January 12, 2015、Champress, January 12, 2015、al-Hayat, January 13, 2015、Iraqi News, January 12, 2015、Kull-na Shuraka’, January 12, 2015、al-Mada Press, January 12, 2015、Naharnet, January 12, 2015、NNA, January 12, 2015、Reuters, January 12, 2015、SANA, January 12, 2015、UPI, January 12, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウルでイスラーム国に対する「民衆蜂起」か(2015年1月12日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー複数が、マヤーディーン市のシリア商業銀行近くをオートバイで移動中に何者かによって狙撃された。

またSANA(1月12日付)によると、アシャーラ市でダーイシュ宗教警察(ヒスバ)の車に仕掛けられた爆弾が爆発し、戦闘員5人が死亡した。

これに関して、SANAは、「この数週間で、ダイル・ザウル県内でダーイシュに対する民衆蜂起(インティファーダ)が拡がっている」と伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、米国など有志連合は、マヤーディーン市郊外、クーリーヤ市郊外の砂漠地帯、ジャルズィー村郊外の砂漠地帯、シュアイタート砂漠の油田地帯、アブー・フマーム市にあるダーイシュの石油関連設備に対して、20回にわたって空爆を行った。

また、SANAによると、マリーイーヤ村、ジャフラ村、ブー・ウマル村、アイヤーシュ村、ハリータ村、シューラー村、マギーラート・ナサーラー村、タブナ村、アシャーラ市、フサイニーヤ町、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区、ハミーディーヤ地区、ウルフィー地区、ジスル・スィヤーサ一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米国など有志連合と思われる戦闘機がタッル・ハミース市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

またARA News(1月12日付)によると、シリア軍はタッル・ブラーク町のダーイシュ拠点を空爆した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス採掘所周辺でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、シリア軍兵士4人が死亡した。

一方、SANA(1月12日付)によると、ラッフーム村・アブー・ハワーディート村間で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)を撃退、複数の戦闘員を殺傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハジャル・アスワド市でダーイシュ(イスラーム国)が応酬した大量のタバコを焼却した。

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米中央軍によると、米国など有志連合は、過去24時間のうちにアレッポ県アイン・アラブ市一帯に9回などシリア領内で11回の空爆を行った。

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ダーイシュ(イスラーム国)バラカ州(ハサカ県のこと)の広報局は、ハサカ県内で窃盗犯2人に対してハッド刑(手足の切断刑)を執行(11日)した画像を公開した。

Kull-na Shuraka', January 12, 2015
Kull-na Shuraka’, January 12, 2015

 

AFP, January 12, 2015、AP, January 12, 2015、ARA News, January 12, 2015、Champress, January 12, 2015、al-Hayat, January 13, 2015、Iraqi News, January 12, 2015、Kull-na Shuraka’, January 12, 2015、al-Mada Press, January 12, 2015、Naharnet, January 12, 2015、NNA, January 12, 2015、Reuters, January 12, 2015、SANA, January 12, 2015、UPI, January 12, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:トルコで「穏健な反体制派」司令官暗殺(2015年1月12日)

トルコ南部のマルスィン市で、「穏健な反体制派」に分類されるシリア革命家戦線の狙撃大隊司令官のムハンマド・アフラス氏が「裏切り者」によって数日前に拉致され、遺体で発見された。

シリア革命家戦線広報局が発表した。

Kull-na Shuraka', January 12, 2015
Kull-na Shuraka’, January 12, 2015

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、クバイバート・アースィー村一帯、サトヒーヤート村一帯で、シリア軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、バヤーヌーン町、ハイヤーン町一帯をシリア軍が砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアブー・ズフール航空基地周辺を砲撃した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がジャウバル区を砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザバダーニー市一帯を砲撃した。

一方、SANA(1月12日付)によると、ハラスター市、ドゥーマー市一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、イスラーム軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 12, 2015、AP, January 12, 2015、ARA News, January 12, 2015、Champress, January 12, 2015、al-Hayat, January 13, 2015、Iraqi News, January 12, 2015、Kull-na Shuraka’, January 12, 2015、al-Mada Press, January 12, 2015、Naharnet, January 12, 2015、NNA, January 12, 2015、Reuters, January 12, 2015、SANA, January 12, 2015、UPI, January 12, 2015などをもとに作成。

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トルコ外相:アヤト・ブーメディエンヌ容疑者がトルコ経由でシリアに入国したことを認める(2015年1月12日)

トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣は、9日にパリ東部の食糧品店で人質をとって立てこもったアメディ・クリバリ容疑者の内縁の妻でフランス当局が指名手配中のアヤト・ブーメディエンヌ容疑者が、トルコを経由し、8日にシリアに入っていたと明らかにした。

チャヴシュオール外務大臣によると、ブーメディエンヌ容疑者は2日に、スペインのマドリードからイスタンブールの国際空港に到着し、イスタンブールのアジア側の地区に滞在したのち、8日にシリアに入ったという。

AFP, January 12, 2015、AP, January 12, 2015、ARA News, January 12, 2015、Champress, January 12, 2015、al-Hayat, January 13, 2015、Iraqi News, January 12, 2015、Kull-na Shuraka’, January 12, 2015、al-Mada Press, January 12, 2015、Naharnet, January 12, 2015、NNA, January 12, 2015、Reuters, January 12, 2015、SANA, January 12, 2015、UPI, January 12, 2015などをもとに作成。

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シリア外務省:アヤト・ブーメディエンヌ容疑者のシリア入国に関して、トルコは「外国人テロリストの架け橋であることを認めた」と非難(2015年1月12日)

シリアの外務在外居住者省消息筋は、アヤト・ブーメディエンヌ容疑者がトルコからシリアに入国していたとするトルコ外務大臣の発表に関して、「外国人テロリストの架け橋」になっているとトルコを批判した。

同消息筋は「この声明は、トルコがシリアへの外国人戦闘員の潜入と、出身国への帰国の主な架け橋になっていることを…公式に認めたものであり…、テロとの戦いに関する諸決議、とりわけ国連安保理決議第2170号、2178号への重大な違反だ」と述べた。

SANA(1月12日付)が伝えた。

AFP, January 12, 2015、AP, January 12, 2015、ARA News, January 12, 2015、Champress, January 12, 2015、al-Hayat, January 13, 2015、Iraqi News, January 12, 2015、Kull-na Shuraka’, January 12, 2015、al-Mada Press, January 12, 2015、Naharnet, January 12, 2015、NNA, January 12, 2015、Reuters, January 12, 2015、SANA, January 12, 2015、UPI, January 12, 2015などをもとに作成。

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カナダがシリア人・イラク人避難民1万3,000人受け入れを決定(2015年1月11日)

カナダのクリス・アレクサンダー移民大臣は、『ハヤート』(1月12日付)に対して、カナダ政府がシリア人避難民1万人とイラク人避難民3,000人を受け入れることを決定したことを明らかにした。

AFP, January 11, 2015、AP, January 11, 2015、ARA News, January 11, 2015、Champress, January 11, 2015、al-Hayat, January 12, 2015、Iraqi News, January 11, 2015、Kull-na Shuraka’, January 11, 2015、al-Mada Press, January 11, 2015、Naharnet, January 11, 2015、NNA, January 11, 2015、Reuters, January 11, 2015、SANA, January 11, 2015、UPI, January 11, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国:拘束していたキリスト教徒に慰謝料を支払い、釈放(2015年1月11日)

クッルナー・シュラカー(1月11日付)は、ダーイシュ(イスラーム国)が数ヶ月前に拘束したキリスト教徒青年を数日前に釈放、その際この若者に慰謝料として5,000シリア・リラを支払ったと報じた。

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アレッポ県では、ARA News(1月11日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)との交戦の末、アイン・アラブ市のマシュタ・ヌール高地地区を制圧した。

またシリア人権監視団によると、米国など有志連合がアイン・アラブ市一帯のダーイシュ拠点などを4回にわたって空爆する一方、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊がダーイシュ拠点を砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市郊外のフジャイフ丘、アイヤーシュ村でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、シリア軍が砲撃・空爆を行った。

また米国など有志連合は、ブーマカール市郊外一帯を空爆した。

一方、SANA(1月11日付)によると、アイヤーシュ村、フジャイフ丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(1月11日付)によると、ハサカ市で、シリア軍と国防隊が、男性1人をダーイシュ(イスラーム国)に協力したとの容疑で逮捕した。

またダーイシュ・バラカ州は、男性2人を窃盗罪によりハッド形(手足切断の刑)に処した、と発表した。

一方、ARA News(1月12日付)によると、シリア軍はハサカ家南部および西部の郊外一帯に展開するダーイシュ拠点に対して砲撃を行った。

また西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がウンム・トゥワイナ村近郊でダーイシュと交戦した。

AFP, January 11, 2015、AP, January 11, 2015、ARA News, January 11, 2015、January 12, 2015、Champress, January 11, 2015、al-Hayat, January 12, 2015、Iraqi News, January 11, 2015、Kull-na Shuraka’, January 11, 2015、al-Mada Press, January 11, 2015、Naharnet, January 11, 2015、NNA, January 11, 2015、Reuters, January 11, 2015、SANA, January 11, 2015、UPI, January 11, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:アレッポで「穏健な反体制派」の車が爆発し、戦闘員2人死亡(2015年1月11日)

アレッポ県では、ザマーン・ワスル(1月11日付)によると、ダーラト・イッザ市郊外でハズム運動(穏健な反体制派)の車に何者かが仕掛けた爆弾が爆発し、戦闘員2人が死亡した。

またシリア人権監視団によると、ナイラブ航空基地に近いアレッポ市カルム・タッラーブ地区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ラタキア県では、スマート・ニュース(1月11日付)によると、ラタキア市のリゾート地シャーティー・アズラク地区で、国防隊と、イスラーム教の新興宗派ムルシド派の宗徒が口論の末銃撃戦となり、国防隊隊員6人とムルシド派宗徒1人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、サフナ村出身の男性が治安当局の拘置所で拷問を受け、死亡した。

一方、SANA(1月11日付)によると、アブー・サナースィル丘、ラジャム・カスル村、ハラーリーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市一帯、ザマルカー町、ドゥーマー市各所をシリア軍が空爆・砲撃した。

またジュダイダト・アルトゥーズ町郊外の農園地帯で、治安当局が強制捜査を行い、複数の市民を逮捕、連行した。

一方、SANA(1月11日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備、地下トンネルを破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市の第82旅団基地一帯で、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

またスーラ村、ダーイル町、タファス市をシリア軍が空爆・砲撃した。

一方、SANA(1月11日付)によると、ラジャート高原一帯、ダルアー市、ムザイリーブ町、インヒル市、スーラ村、アルマー村、ダーイル町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ウマリー旅団、ヤルムーク軍、ムハージリーン・ワ・アンサール旅団、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(1月11日付)によると、マラティーン村、サルミーン市、クーリーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 11, 2015、AP, January 11, 2015、ARA News, January 11, 2015、Champress, January 11, 2015、al-Hayat, January 12, 2015、Iraqi News, January 11, 2015、Kull-na Shuraka’, January 11, 2015、al-Mada Press, January 11, 2015、Naharnet, January 11, 2015、NNA, January 11, 2015、Reuters, January 11, 2015、SANA, January 11, 2015、SMART News, January 11, 2015、UPI, January 11, 2015などをもとに作成。

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イスラエル人がイスラーム国、ペシュメルガ双方に従軍(2015年1月10日)

シンガポールのニュース・アジア・チャンネル(1月10日付)は、アイン・アラブ市(アレッポ県)で攻防を続ける西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)の双方にイスラエル人が参加している、と伝えた。

同チャンネルによると、イラク・クルド系のイスラエル人少なくとも2人が、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員として従軍している一方、48年パレスチナ人(アラブ・イスラエル人)複数がダーイシュに参加しているのだという。

ARA News, January 10, 2015、News Asia, January 10, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウルで「東部人民抵抗運動」がダーイシュ・メンバー3人を殺害(2015年1月10日)

ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(1月11日付)によると、ブーライル村でダーイシュ(イスラーム国)のメンバー3人が殺害された。

これに関して、シリア・アラブ・テレビ(1月10日付)は、「東部地域人民抵抗運動」を名のる組織が殺害を実行したと伝えた。

またSANA(1月10日付)も「東部地域人民抵抗運動」がブーライル村で、ダーイシュ戦闘員が乗った車を攻撃・破壊するとともに、マヤーディーン市郊外で、ダーイシュ戦闘員多数を逮捕した、と伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地周辺でのシリア軍との戦闘で、イドリブ県出身のダーイシュ戦闘員1人が死亡した。

他方、SANA(1月10日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、ラサーファ地区、ウルフィー地区、工業地区、ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、『ハヤート』(1月11日付)によると、米国など有志連合で県内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して空爆を行った。

また、ARA News(1月10日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)がハサカ市西方のハリータ村近郊で交戦した。

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アレッポ県では、『ハヤート』(1月11日付)によると、米国など有志連合がアイン・アラブ市近郊のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して空爆を行った。

AFP, January 10, 2015、AP, January 10, 2015、ARA News, January 10, 2015、Champress, January 10, 2015、al-Hayat, January 11, 2015、Iraqi News, January 10, 2015、Kull-na Shuraka’, January 10, 2015、al-Mada Press, January 10, 2015、Naharnet, January 10, 2015、NNA, January 10, 2015、Reuters, January 10, 2015、SANA, January 10, 2015、UPI, January 10, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:アレッポ各所などでヌスラ戦線とシリア軍の戦闘続く(2015年1月10日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハーリディーヤ地区、カールラク地区で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

またフライターン市、ハイヤーン町、アナダーン市、ヌッブル市周辺、ザフラー村周辺をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、クッルナー・シュラカー(1月10日付)によると、ミスカーン村近郊のシャームの民のヌスラ戦線の検問所(カーティマ村検問所)で自動車2台が相次いで爆発し、ヌスラ戦線メンバーら5人が死亡、10人が負傷した。

負傷者の一部はトルコ領内に搬送されたという。

シリア人権監視団は11日、この爆発による死者が17人にのぼったと発表した。

このうち、ヌスラ戦線戦闘員は2人、民間人9人、反体制派自警団隊員は4人だという。

また、ARA News(1月10日付)によると、アアザーズ市・アフリーン市間に位置する西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の検問所(カーティマ村交差点検問所)でも、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、人民防衛隊隊員3人と民間人1人が死亡した。

カーティマ村交差点検問所は、シャームの民のヌスラ戦線制圧地域の最前線に位置する。
 

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ダマスカス県では、ジャウバル区広報局によると、シリア軍がジャウバル区を空爆した。

一方、SANA(1月10日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、ジャウバル区広報局によると、シリア軍がザマルカー町、ドゥーマー市郊外を空爆した。

一方、SANA(1月10日付)によると、ザバダーニー市東部、ドゥーマー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イブタア町、マルマー村、シャイフ・マスキーン市、スーラ村、タフス市、ムザイリーブ町、ダーイル町、ムサイフラ町、サイダー町をシリア軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(1月10日付)によると、スーラ村、アルマー村、タファス市、ムザイリーブ町、アトマーン村西方、インヒル市、ダーイル町、ナワー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、クッルナー・シュラカー(1月10日付)によると、ラターミナ町、カフルズィーター市、ムーリク市郊外、ハスラーヤー村一帯をシリア軍が「樽爆弾」で空爆した。

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ヒムス県では、SANA(1月10日付)によると、ハラーリーヤ村、アブー・サナースィル丘、タルビーサ市一帯、ガジャル村、ザーラ村、アクラブ町で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(1月10日付)によると、アブー・ズフール町、フーティー村、シュグル村周辺、ラーミー村、サルミーン市、ムスタリーハ村などで、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、イスラーム戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(1月10日付)によると、ナバア・サフル村、マムティナ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 10, 2015、AP, January 10, 2015、ARA News, January 10, 2015、Champress, January 10, 2015、al-Hayat, January 11, 2015、January 12 ,2015、Iraqi News, January 10, 2015、Kull-na Shuraka’, January 10, 2015、al-Mada Press, January 10, 2015、Naharnet, January 10, 2015、NNA, January 10, 2015、Reuters, January 10, 2015、SANA, January 10, 2015、UPI, January 10, 2015などをもとに作成。

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「モスクワ1」をめぐる動き:国内の活動家が相次いで参加を表明(2015年1月10日)

1月26~29日にモスクワで予定されているシリア政府と反体制勢力の和平会議(「モスクワ1」)に関して、ロシア外務省から招待状を送られたカドリー・ジャミール人民意思党党首、マーズィン・ガルビーヤ氏、サーリフ・ムスリム民主統一党党首、ファイサル・アブドゥッラフマーン氏(部族評議会)、ムハンマド・ファーリス氏、ワリード・ブンニー、ランダ・カスィース氏(以上在外)、ファーティフ・ジャームース氏、サリーム・ハイル・ビク氏、ナウワーフ・ムルヒム氏、マジュド・ニヤーズィー氏、スハイル・サルミーニー氏がロシア側に出席の意向を伝えた。

『ハヤート』(1月11日付)が伝えた。

また民主的変革諸勢力国民調整委員会メンバーで「国民の呼びかけ」代表を務めるサミール・アティーヤ氏も、『ハヤート』紙に対して、参加の意思を表明した。

一方、ロシア外務省は、シリア革命反体制勢力国民連立の総合委員会での執行部人事課異変を受け、ハーリド・ハウジャ新代表、ファールーク・タイフール氏(シリア・ムスリム同胞団)、ミシェル・キールー氏(シリア民主主義者連合)に対しても招待状を送付することを決定した。

しかし、シリア革命反体制勢力国民連立は、シリア国家建設潮流、アフマド・ムアーッズ・ハティーブ氏らと同様、個人資格での「モスクワ1」への参加を拒否する姿勢を示している。

他方、複数の西側消息筋によると、反体制勢力の足並みの乱れを受け、シリア政府は「モスクワ1」に派遣する代表団の代表を、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣からファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣に格下げすることを検討しているという。

AFP, January 10, 2015、AP, January 10, 2015、ARA News, January 10, 2015、Champress, January 10, 2015、al-Hayat, January 11, 2015、Iraqi News, January 10, 2015、Kull-na Shuraka’, January 10, 2015、al-Mada Press, January 10, 2015、Naharnet, January 10, 2015、NNA, January 10, 2015、Reuters, January 10, 2015、SANA, January 10, 2015、UPI, January 10, 2015などをもとに作成。

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トルコ警察が対シリア国境でチュニジア人女性の身柄保護(2015年1月9日)

ARA News(1月10日付)は、トルコのアクチャカレ市にある国境通行所で、トルコの警察当局は、チュニジア人女性1人の身柄を保護したと伝えた。

アクチャカレ市は、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧するタッル・アブヤド市(ラッカ県)に面しており、拘束されたチュニジア人女性は、黒いニカーブと赤い靴を身につけており、警察の尋問に対して「ここにいました。どこに行くかわからない」と答えたという。

その後、警察とこの女性の問答に人だかりができ、シリア人の若者1人がアレッポ方言でこの女性を罵倒し始めたため、警察は女性の身柄を保護したのだという。

AFP, January 10, 2015、AP, January 10, 2015、ARA News, January 10, 2015、Champress, January 10, 2015、al-Hayat, January 11, 2015、Iraqi News, January 10, 2015、Kull-na Shuraka’, January 10, 2015、al-Mada Press, January 10, 2015、Naharnet, January 10, 2015、NNA, January 10, 2015、Reuters, January 10, 2015、SANA, January 10, 2015、UPI, January 10, 2015などをもとに作成。

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英MI6長官:シリアのアル=カーイダが西側を標的とした攻撃を計画している(2015年1月9日)

英MI6のアンドリュー・パーカー長官は、ロンドンの本部で演説を行い、「シリアで活動するアル=カーイダが西側を標的とした攻撃を計画しており、甚大な被害が予想される」と述べた。

パーカー長官がMI6本部で演説するのは2013年10月以来1年3か月ぶり。

演説の原稿は、フランスでの『シャルリ・エブド』誌襲撃事件以前に作成されていたという。

『ハヤート』(1月10日付)が伝えた。

AFP, January 9, 2015、AP, January 9, 2015、ARA News, January 9, 2015、Champress, January 9, 2015、al-Hayat, January 10, 2015、Iraqi News, January 9, 2015、Kull-na Shuraka’, January 9, 2015、al-Mada Press, January 9, 2015、Naharnet, January 9, 2015、NNA, January 9, 2015、Reuters, January 9, 2015、SANA, January 9, 2015、UPI, January 9, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ブーカマール市で「改悛の扉を開く」と発表(2015年1月9日)

ダーイシュ(イスラーム国)ユーフラテス州は、ダーイシュに敵対する自由シリア軍諸部隊、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線、ヌサイリー体制内のスンナ派兵士(シリア軍)といった「諸宗派に対して改悛の扉を開く」とする告知を出した。

この告知は、ワーリー、総合治安局長、カーイム裁判所カーディーの連名となっており、アブー・バクル・バグダーディー氏の指示によって発令され、ハサカ県ブーカマール市で金曜礼拝後にモスクで配布された。

しかし、上記勢力の指揮官、そしてスンナ派以外のシリア軍兵士は「改悛」の対象外だという。

Kull-na Shuraka', January 9, 2015
Kull-na Shuraka’, January 9, 2015

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ヒムス県では、ARA News(1月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)ヒムス州が、ヒムス市郊外某所で、イスマーイーリー派の男性1人を含む5人を「スパイ罪」で公開処刑した。

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ラッカ県では、ARA News(1月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)宗教警察(ヒスバ)は、支配地域外への女性の旅行を禁止する決定を下した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハトラ村で8日に拘束していた学校教師を拷問の末、殺害した。

また、イッティハード・プレス(1月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)(バラカ州)が、ダイル・ザウル市内のインターネット・カフェの閉店、アイヤーシュ村、ハリータ村などのインターネット機器の没収を決定した。

AFP, January 9, 2015、AP, January 9, 2015、ARA News, January 9, 2015、Champress, January 9, 2015、al-Hayat, January 10, 2015、Iraqi News, January 9, 2015、al-Ittihad Press, January 9, 2015、Kull-na Shuraka’, January 9, 2015、al-Mada Press, January 9, 2015、Naharnet, January 9, 2015、NNA, January 9, 2015、Reuters, January 9, 2015、SANA, January 9, 2015、UPI, January 9, 2015などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:アレッポ市郊外(ヌッブル、ザフラー)で、国防隊、住民がヌスラ戦線の戦車による攻撃を撃退(2015年1月9日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団が9日深夜から10日未明にかけて、7輌の戦車を動員して、アレッポ市近郊のヌッブル市とザフラー村(いずれもシーア派が居住)を攻撃、ヌッブル市東部の複数の建物とザフラー村南部の複数の街区を一時制圧した。

この攻撃に対して、国防隊と武装した住民が応戦、ヌスラ戦線の戦闘員14人を殺害、また同戦線の戦車3両を捕獲、破壊し、ヌスラ戦線らはヌッブル市東方へと撤退した。

しかし戦闘で、国防隊の隊員11人が死亡した。

ヌスラ戦線らはこの攻撃に先立ち、数日間にわたりヌッブル市、ザフラー村に対して数百発の迫撃砲を撃ち込んでいた。

Shabaka Akhbar Nubbul wa al-Zahra', January 9, 2015
Shabaka Akhbar Nubbul wa al-Zahra’, January 9, 2015

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同じく、アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市ライラムーン地区を空爆したが、死傷者は出なかった。

これに対して、反体制武装集団は、シリア政府の支配下にあるナイル通り一帯を砲撃した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、9日深夜から10日未明にかけて、ジハード主義武装集団がカファルヤー町、フーア市(いずれもシーア派が居住)を手製の迫撃砲で攻撃したが、死傷者は出なかった。

一方、SANA(1月9日付)によると、クルド山一帯、フーティー村、クーア・シュグル村、ハッルーズ村、カストゥーン村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ズラーキーヤート村の検問所近くでシリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、9日深夜から10日未明にかけて、ジャウバル区でシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦し、シリア軍が同地を砲撃した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市の第82旅団基地周辺で、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

またダルアー市ダム街道地区でも、シリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(1月9日付)によると、ダルアー市旧税関地区、ズィムリーン村一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月9日付)によると、ラジャム・カスル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 9, 2015、AP, January 9, 2015、ARA News, January 9, 2015、Champress, January 9, 2015、al-Hayat, January 10, 2015、Iraqi News, January 9, 2015、Kull-na Shuraka’, January 9, 2015、al-Mada Press, January 9, 2015、Naharnet, January 9, 2015、NNA, January 9, 2015、Reuters, January 9, 2015、SANA, January 9, 2015、Shabaka Akhbar Nubbul wa al-Zahra’, January 9, 2015、UPI, January 9, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団:前言を撤回し8日の戦闘などによる死者が42人にのぼると発表(2015年1月9日)

シリア人権監視団は、寒波により8日に戦闘が中断し、2011年3月以来初めて戦闘による死者が出なかったとの発表(8日)を撤回し、ダマスカス郊外県ザーキヤ町、ラタキア県ジャブラ市、ダルアー県シャイフ・マスキーン市、アレッポ市、アレッポ県ヌッブル市、ザフラー村、アイン・アラブ市、ハサカ市郊外などで、42人が死亡していたと発表した。

またロイター通信(1月9日付)も、8日に米国など有志連合がアレッポ県アイン・アラブ市近郊に5回の空爆を行ったと伝えた。

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シリア人権監視団は、2013年の1年間にシリア国内の拘置所・刑務所で2,100人以上が死亡した、と発表した。

AFP, January 9, 2015、AP, January 9, 2015、ARA News, January 9, 2015、Champress, January 9, 2015、al-Hayat, January 10, 2015、Iraqi News, January 9, 2015、Kull-na Shuraka’, January 9, 2015、al-Mada Press, January 9, 2015、Naharnet, January 9, 2015、NNA, January 9, 2015、Reuters, January 9, 2015、SANA, January 9, 2015、UPI, January 9, 2015などをもとに作成。

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最新論考「進撃する「イスラーム国」はイラク政治をどこへ連れて行くのか」(Synodos、2015年1月9日)

山尾大「進撃する「イスラーム国」はイラク政治をどこへ連れて行くのか」
Synodos、2015年1月9日
http://synodos.jp/international/12183

2014年に世界を騒がせた事件は、なんと言ってもエボラ出血熱の大流行と「イスラーム国」の台頭であっただろう。我が国でも、エボラ出血熱と「イスラーム国」はいずれも流行語大賞にノミネートされた。残念ながら大賞受賞は逃したが、大賞へのノミネートはインパクトの大きさを如実に物語っている――もっとも、仮に受賞したとしても、誰が授賞式に来るのかという問題はあったのだが。・・・

イスラーム国をめぐる動き:ハサカでダーイシュ・メンバーの父親でモスクの導師が斬首(2015年1月8日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアブー・フワイト村のモスクの導師(イマーム)を拘束(約2週間前)、シャッダーディー市に連行し、斬首した。

「アッラーを侮辱」したことが罪状だという。

このイマームは、ダーイシュ戦闘員3人の父親で、息子の1人はハサカ県での戦闘で死亡していたという。

またARA News(1月8日付)によると、アブドゥルアズィーズ山地区でもダーイシュが、「カリフ国家、カリフ制を侮辱した」罪で住民1人を処刑した。

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同じく、ハサカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は、ハサカ市北西部郊外のダーイシュ(イスラーム国)拠点複数カ所を砲撃した。

またARA News(1月8日付)によると、米国など有志連合が、ハサカ市郊外のダーイシュ拠点(石油施設付近)を空爆した。

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ラッカ県では、マサール・プレス(1月8日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)は、黒旗(ダーイシュの旗)を破り捨てたとして、若者複数名を逮捕した。

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ダイル・ザウル県では、ARA News(1月8日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)(バラカ州)は、ダイル・ザウル市周辺の全検問所に対して、学期末試験を控えたユーフラテス大学学生が「ターグートの国」(シリア政府支配地域)と「イスラーム国」が往来することを阻止するよう指示を下した。

一方、SANA(1月8日付)によると、ブガイリーヤ村、サーリフ農場、ムハイミーダ村、ヒサーン村、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、ラサーファ地区、ウルフィー地区、工業地区、フワイジャト・サクル地区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(1月8日付)によると、7日からシリア全土を覆っている寒波により、アイン・アラブ市での西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)の戦闘が中断、散発的な発砲以外の交戦は行われなかった。

また米国など有志連合による空爆も行われなかったという。

AFP, January 8, 2015、AP, January 8, 2015、ARA News, January 8, 2015、Champress, January 8, 2015、al-Hayat, January 9, 2015、Iraqi News, January 8, 2015、Kull-na Shuraka’, January 8, 2015、al-Mada Press, January 8, 2015、Masar Press Agency, January 8, 2015、Naharnet, January 8, 2015、NNA, January 8, 2015、Reuters, January 8, 2015、SANA, January 8, 2015、UPI, January 8, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力:アブー・アマーラ大隊による住民処刑相次ぐ(2015年1月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のシャリーア法廷とアブー・アマーラ特殊任務中隊は、アレッポ市シャッアール地区のバヤーン病院屋上から、「男性とわいせつな行為を行った」罪で男性一人を突き落とし、処刑した。

アブー・アマーラ特殊任務中隊はまた同地区で、シリア政府に内通していたとして、男性5人を処刑したという。

一方、シリア人権監視団によると、ヌッブル市、ザフラー町をジハード主義武装集団が砲撃、また同地周辺で、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線らと交戦した。

これに対して、シリア軍はハイヤーン町、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区などに「樽爆弾」を投下したが、死傷者はなかった。

このほか、ブライジュ村周辺(マイサート地区)では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員が、ヌスラ戦線、アンサール・ディーン戦線らと交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市西方の山岳地帯をシリア軍が砲撃した。

しかし同監視団によると、ドゥーマー市で、シリア軍による「樽爆弾」投下で負傷していた児童1人が死亡したという。

一方、SANA(1月8日付)によると、ハラスター市一帯、ドゥーマー市郊外、タッル・クルディー町一帯、アーリヤ農場で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線らが占拠する武器庫地区一帯、ハーン・スブル村、フバイト村をシリア軍が「樽爆弾」で空爆したが、死傷者は出なかった。

一方、SANA(1月8日付)によると、クマイナース村、ザーウィヤ山一帯、ハーン・スブル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラターミナ町各所を「樽爆弾」で空爆した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ナブア・ムッル村近郊の複数カ所をシリア軍が砲撃したが、死傷者は出なかった。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アルマー村・ヒルバト・ガザーラ町街道をシリア軍が砲撃したが、死傷者は出なかった。

またシャイフ・マスキーン市一帯では、シリア軍、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(1月8日付)によると、ハッラーブ・シャフム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、クッルナー・シュラカー(1月8日付)によると、若者の一団がサルハド市の徴兵事務所を襲撃、窓ガラスなどを割った。

徴兵に反対する示威活動だという。

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ダマスカス県では、SANA(1月8日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月8日付)によると、タッルドゥー、ヒムス市ワアル地区、ハラーリーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 8, 2015、AP, January 8, 2015、ARA News, January 8, 2015、Champress, January 8, 2015、al-Hayat, January 9, 2015、Iraqi News, January 8, 2015、Kull-na Shuraka’, January 8, 2015、al-Mada Press, January 8, 2015、Naharnet, January 8, 2015、NNA, January 8, 2015、Reuters, January 8, 2015、SANA, January 8, 2015、UPI, January 8, 2015などをもとに作成。

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人権団体発表:12月の死者数は4,358人(うちシリア軍兵士らは1,304人、反体制勢力はシリア人が642人、外国人戦闘員が1,352人)(2015年1月8日)

シリア人権監視団は、2014年12月の紛争による死者数が4,358人を記録したと発表した。

死者の内訳は以下の通り:

民間人1,052人(うち8歳以下の子供156人、18歳以上の女性91人、シュアイタート部族子息230人)

ジハード主義武装集団、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊などのシリア人戦闘員636人
離反兵6人
ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍、ジュンド・アクサー機構などの外国人戦闘員1,352人

シリア軍兵士682人
国防隊、人民諸委員会など552人
ヒズブッラー戦闘員5人
シーア派外国人戦闘員65人

身元不明8人

AFP, January 8, 2015、AP, January 8, 2015、ARA News, January 8, 2015、Champress, January 8, 2015、al-Hayat, January 9, 2015、Iraqi News, January 8, 2015、Kull-na Shuraka’, January 8, 2015、al-Mada Press, January 8, 2015、Naharnet, January 8, 2015、NNA, January 8, 2015、Reuters, January 8, 2015、SANA, January 8, 2015、UPI, January 8, 2015などをもとに作成。

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人権団体発表:寒波により、2011年3月以降初めて戦闘による死者を記録せず(2015年1月8日)

シリア人権監視団は1月8日、シリア全土を覆った寒波と降雪により、2011年3年以降初めて紛争による死者が確認されなかった、と発表した。

アブドゥッラフマーン・ラーミー代表は「寒波は、避難民や市民は新たな苦難を与えているが、砲撃や殺戮からシリア人を守った」と述べた。

しかし、ダーイシュ(イスラーム国)など反体制武装集団による住民処刑、シリア軍の砲撃による重傷者の死亡は続いている。

なおSANA(1月8日付)などによると、7日からシリア全土を覆う寒波により、各地で降雪が続き、スワイダー県(サーリー村)では最大2メートル、クナイトラ県(ハドル村)では70センチ、ダマスカス県では20センチの積雪を記録した。

SANA, January 8, 2015
SANA, January 8, 2015

AFP, January 8, 2015、AP, January 8, 2015、ARA News, January 8, 2015、Champress, January 8, 2015、al-Hayat, January 9, 2015、Iraqi News, January 8, 2015、Kull-na Shuraka’, January 8, 2015、al-Mada Press, January 8, 2015、Naharnet, January 8, 2015、NNA, January 8, 2015、Reuters, January 8, 2015、SANA, January 8, 2015、UPI, January 8, 2015などをもとに作成。

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OPCW:イドリブ県、ハマー県で塩素ガスが使用されたと「強い確信をもって」結論(2015年1月7日)

AP(1月7日付)は、イドリブ県、ハマー県で、化学兵器禁止機関(OPCW)が、「強い確信をもって」(with a high degree of confidence)塩素ガスが使用されたとする報告書を国連安保理で回付したと報じた。

OPCWによる報告書は117ページからなり、2014年12月に国連安保理で回付された。

APが入手した同報告書によると、聞き取り調査の対象者37人中32人が、有毒ガスを装填した樽爆弾による攻撃が行われたとき、上空でヘリコプターの音がしていたと証言したという。

また26人が樽爆弾が投下された際に、「口笛のような」音を聞いたと証言、16人が落下地点で爆弾やその破片を目撃したと証言したという。

報告書では、調査チームが入手した142のビデオ映像、189の破片、現場を撮影した写真、さらには樽爆弾に装填されていたと思われる塩素の内筒の状況についての解説がなされているという。

塩素ガスはOPCWが定める化学兵器には含まれていない。

なおシリアのファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は2013年12月1日、OPCWの会合で、シリア政府は化学兵器も塩素ガスも使用していないと述べるとともに、「シリアとイラク国内の複数の地域で塩素ガスを使用しているのはテロリストだ」と主張していた。

なお『ガーディアン』(1月7日付)によると、サマンサ・パワー米国連大使はツイッターで「シリア政府だけがヘリコプターを使っている」、「シリア政府は、化学兵器を破壊するだけでは不十分で、市民に対する化学物質を装填した爆発物(chemical-laden explosives)の投下を止めねばならない」と書き込んだという。

AFP, January 7, 2015、AP, January 7, 2015、ARA News, January 7, 2015、Champress, January 7, 2015、The Guardian, January 7, 2015、al-Hayat, January 8, 2015、Iraqi News, January 7, 2015、Kull-na Shuraka’, January 7, 2015、al-Mada Press, January 7, 2015、Naharnet, January 7, 2015、NNA, January 7, 2015、Reuters, January 7, 2015、SANA, January 7, 2015、UPI, January 7, 2015などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き(2015年1月7日)

ダイル・ザウル県では、ARA News(1月7日付)によると、ダイル・ザウル市とガラーニージュ市で、ダーイシュ(イスラーム国)に抵抗して殺害されたと思われるシュアイタート部族の子息の遺体100体以上が遺棄された集団墓地が発見された。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧しているアルシャーフ村を反体制武装集団が砲撃した。

またARA News(1月7日付)によると、アイン・アラブ市マシュタ・ヌール高地一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュの交戦が続いた。

AFP, January 7, 2015、AP, January 7, 2015、ARA News, January 7, 2015、Champress, January 7, 2015、al-Hayat, January 8, 2015、Iraqi News, January 7, 2015、Kull-na Shuraka’, January 7, 2015、al-Mada Press, January 7, 2015、Naharnet, January 7, 2015、NNA, January 7, 2015、Reuters, January 7, 2015、SANA, January 7, 2015、UPI, January 7, 2015などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2015年1月7日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、マイサート地区などブライジュ村一帯、サイファート村一帯で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員が、ムハーリジーン・ワ・アンサール軍、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団と交戦した。

またシリア軍は、アレッポ市ザフラー協会地区を占拠するジハード主義武装集団を砲撃する一方、武装集団もラームーサ地区のシリア軍拠点などを砲撃した。

一方、SANA(1月7日付)によると、アレッポ県で、反体制武装集団元メンバー142人が地元和解プロセスの一環で当局に投降、その後放免となり、釈放された。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(1月7日付)によると、バラダー渓谷での反体制武装活動を主導するアブー・ライルとアブー・アンマールを名のる活動家(いずれもシューラー評議会メンバー)が使用している車に何者かが仕掛けた爆弾が爆発し、複数の活動家が負傷した。

アブー・ライルとアブー・アンマールはいずれも無事だという。

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ヒムス県では、SANA(1月7日付)によると、ヒムス市ワアル地区、ハラーリーヤ村、ウンム・シャルシューフ村、アイン・ダナーニール村、ガジャル村、ウンム・サフリージュ村、東サラーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(1月7日付)によると、アルバイーン山一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 7, 2015、AP, January 7, 2015、ARA News, January 7, 2015、Champress, January 7, 2015、al-Hayat, January 8, 2015、Iraqi News, January 7, 2015、Kull-na Shuraka’, January 7, 2015、al-Mada Press, January 7, 2015、Naharnet, January 7, 2015、NNA, January 7, 2015、Reuters, January 7, 2015、SANA, January 7, 2015、UPI, January 7, 2015などをもとに作成。

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