諸外国の動き:イスラエル人女性がYPGに参加し、ダーイシュと交戦か?(2014年11月11日)

ARA News(11月11日付)は、複数の米国人、ドイツ人、オーストリア人が西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に入隊し、アイン・アラブ市でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘に参加している、と報じた。

複数の活動家によると、そのなかには、カナダ系のイスラエル人女性もいるという。

この女性は31歳で、カナダからイスラエルに移住後に、イスラエル国防軍に従軍、その後、人民防衛隊に参加したのだという。

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「シリアの友連絡グループ」(ロンドン11)高官級会合がロンドンで開催され、シリア情勢への対応などについて意見が交わされた。

会合には、シリア革命反体制勢力国民連立のハーディー・バフラ議長も出席した。

『ハヤート』(11月12日付)などによると、会合では、シリア軍が包囲を強めているアレッポ市情勢、シャームの民のヌスラ戦線が「穏健な反体制派」を放逐したイドリブ県情勢への懸念が表明された。

だが、アレッポ市で活動する地元評議会への支援を誓約する以外、事態に対処するための具体策は示されなかった。

また、米国など有志連合によるシリア空爆についても、対トルコ国境に安全地帯(緩衝地帯)の設置を求めるトルコ、フランスと米国などが対立した。

またスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が提起しているアレッポ市の「戦闘中止」構想についても、安保理決議採択を通じた実施をめざす国と、構想への対処を議論することそのものをいまだ時期尚早とする国が対立した、という。

AFP, November 11, 2014、AP, November 11, 2014、ARA News, November 11, 2014、Champress, November 11, 2014、al-Hayat, November 12, 2014、Kull-na Shuraka’, November 11, 2014、al-Mada Press, November 11, 2014、Naharnet, November 11, 2014、NNA, November 11, 2014、Reuters, November 11, 2014、SANA, November 11, 2014、UPI, November 11, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き(2014年11月11日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と戦闘の末、アイン・アラブ市南部の複数の街区、建物を奪還した。

また人民防衛隊とイラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員は同市内にあるダーイシュの拠点複数カ所を砲撃した。

これに対して、ARA News(11月11日付)によると、ダーイシュは、アイン・アラブ市郊外のタッル・シャイールに仮設された避難民のキャンプを砲撃し、2人が死亡、20人が負傷した。

一方、米国など有志連合は、アイン・アラブ市南東部のダーイシュ拠点複数カ所を3度にわたって空爆した。

他方、SANA(11月11日付)によると、シリア軍がマンビジュ市一帯を攻撃し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル油田一帯でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、ダーイシュ戦闘員1人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市工業地区でシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

一方、SANA(11月11日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区の複数の建物を制圧した。

シリア軍はまた、同市ハウィーカ地区、工業地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、SANA(11月11日付)によると、シリア軍が反体制武装集団の拠点複数カ所を攻撃、破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(11月12日付)によると、米国など有志連合がシャッダーディー市東部のカビーバ村およびクバイバ油田地帯を空爆した。

AFP, November 11, 2014、AP, November 11, 2014、ARA News, November 11, 2014、November 12, 2014、Champress, November 11, 2014、al-Hayat, November 12, 2014、Kull-na Shuraka’, November 11, 2014、al-Mada Press, November 11, 2014、Naharnet, November 11, 2014、NNA, November 11, 2014、Reuters, November 11, 2014、SANA, November 11, 2014、UPI, November 11, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年11月11日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラスタン市各所を空爆する一方、タルビーサ市郊外のフーシュ・ハッジュー村一帯でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月11日付)によると、東サラーム村、スルタニーヤ村、キースィーン村・タラス村街道、ハラーリーヤ村、ガントゥー市、ラスタン市周辺、シャーイル油田一帯、ムシャイリファ村、タッル・ガールで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン山地一帯郊外無人地帯をシリア軍が空爆し、男性1人が死亡した。

一方、SANA(11月11日付)によると、バイト・ティーマー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線と交戦した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がブスラー・シャーム市を「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(11月11日付)によると、ブスラー・シャーム市、イブタア町、ジャビーブ村、タッル・フドル一帯、ダルアー市ダム街道地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハミーディーヤ村、ラワーディー村を空爆した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がザカー村、カスタル村、カフルズィーター市、ラターミナ町、サラミーヤ市北部郊外を空爆した。

一方、SANA(11月11日付)によると、カッラート村近郊、ザカート村、カフルズィーター市、サイヤード村、アトシャーン村、スカイク村、中カスタル村、南カスタル村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がビンニシュ市を空爆した。

一方、SANA(11月11日付)によると、カフルナジュド村、アブー・ズフール町、アルバイーン山、ナフラ村、カフルハーヤー村、ビンニシュ市、ハーリム市、マアッラトミスリーン市、ハザーヌー町、タッル・アース村、タッル・マンス村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(11月11日付)によると、スーダー村、ハドラー村、バーシューラ村、マールーニーヤート村、カトフ・ルンマーン村、サーキヤト・カルト村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハンダラート・キャンプ近郊のミスカーン村一帯、ワフシーヤ村、アレッポ市各所を砲撃・空爆した。

一方、SANA(11月11日付)によると、ダーラト・イッザ市、アルド・マッラーフ地区、バーシュカウィー村、フライターン市、アレッポ市バニー・ザイド地区、旧市街、マルジャ地区、ラーシディーン地区、スッカリー地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 11, 2014、AP, November 11, 2014、ARA News, November 11, 2014、Champress, November 11, 2014、al-Hayat, November 12, 2014、Kull-na Shuraka’, November 11, 2014、al-Mada Press, November 11, 2014、Naharnet, November 11, 2014、NNA, November 11, 2014、Reuters, November 11, 2014、SANA, November 11, 2014、UPI, November 11, 2014などをもとに作成。

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アレッポ市「戦闘中止」イニシアチブをめぐる動き(2014年11月11日)

シリアを訪問中のスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、ダマスカスでワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談した。

今回の訪問でムアッリム大臣と会談するのは2度目。

SANA(11月11日付)によると、会談では、アレッポ市の「戦闘中止」イニシアチブの実現に向けて引き続き協議を続けることで合意した。

デミストゥラ共同特別代表は会談後の記者会見で、前日までのアサド大統領らとの会談結果に関して「建設的な感心を示していた…。この提案(アレッポ市の戦闘中止)を前進させるため…我々がほかの当事者…と接触することを期待している」と述べた。

一方、デミストゥラ共同特別代表はBBC(11月11日付)に対して、ダーイシュがシリアのすべての紛争当事者にとって共通の脅威だと位置づけたうえで、その存在がシリア政府と反体制武装集団の間での停戦合意締結に資するだろう、と述べた。

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アレッポ革命軍事評議会のザーヒル・サーキト議長はフェイスブックで、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表によるアレッポ市の「戦闘中止」イニシアチブに関して、「四つの条件が受け入れられなければシリア政府との間に停戦はない」と表明した。

サーキト議長が示した4条件とは、①住民に対して化学兵器を使用した戦争犯罪人の引き渡し、②宗派主義的テロ民兵のシリアからの撤退、③樽爆弾と空爆の停止、④「テロ刑務所」(シリアの刑務所)からの逮捕者、とりわけ女性の釈放。

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ジェニファー・サキ米国務省報道官は、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が提起しているアレッポ市での「戦闘中止」イニシアチブに関して、「シリアの民間人に救援を行うための停戦を人道に沿ったものだとして支援する」と述べた。

AFP, November 11, 2014、AP, November 11, 2014、ARA News, November 11, 2014、BBC, November 11, 2014、Champress, November 11, 2014、al-Hayat, November 12, 2014、Kull-na Shuraka’, November 11, 2014、al-Mada Press, November 11, 2014、Naharnet, November 11, 2014、NNA, November 11, 2014、Reuters, November 11, 2014、SANA, November 11, 2014、UPI, November 11, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き:2014年6月以降の恩赦などで1万人以上釈放(2014年11月11日)

アリー・ハイダル国民和解担当国務大臣は、AFP(11月11日付)に対し、2014年6月のアサド大統領による恩赦(大統領就任を記念した恩赦)発令以降、約1万1,000人が釈放されていると述べた。

シリア人権監視団などによると、シリア国内の刑務所・拘置所に収監されている政治犯は約20万人におよぶという。

AFP, November 11, 2014、AP, November 11, 2014、ARA News, November 11, 2014、Champress, November 11, 2014、al-Hayat, November 12, 2014、Kull-na Shuraka’, November 11, 2014、al-Mada Press, November 11, 2014、Naharnet, November 11, 2014、NNA, November 11, 2014、Reuters, November 11, 2014、SANA, November 11, 2014、UPI, November 11, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:シリア・クルド国民評議会もアイン・アラブ派兵に向けてYPGと協議(2014年11月11日)

シリア・クルド国民評議会(シリア革命反体制勢力国民連立)の複数の消息筋は、ARA News(11月11日付)に、同評議会幹部複数名が、ダーイシュ(イスラーム国)と戦闘を続けている西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊との調整を行うため、アイン・アラブ市に入ったことを明らかにした。

同消息筋によると、アイン・アラブ市入りした幹部は3人で、「軍事的経験を有する若者数百人」をアイン・アラブ市に派遣し、人民防衛隊と共闘させることが目的だという。

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民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は、アイン・アラブ市を支援するための会合で、トルコ政府が「ダーイシュ(イスラーム国)を支援している」と非難する一方、シャームの民のヌスラ戦線がアフリーン市(アレッポ県)への攻撃を準備していることに懸念を表明した。

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『ハヤート』(11月12日付)によると、ハマー県とイドリブ県で活動する複数の反体制武装集団が、ムーリク市解放とハーン・シャイフーン市防衛のための合同作戦司令室を設置した。

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シリア人権監視団によると、アレッポ市内各所で活動する14の革命評議会が「アレッポ革命家評議会」を結成した。

AFP, November 11, 2014、AP, November 11, 2014、ARA News, November 11, 2014、Champress, November 11, 2014、al-Hayat, November 12, 2014、Kull-na Shuraka’, November 11, 2014、al-Mada Press, November 11, 2014、Naharnet, November 11, 2014、NNA, November 11, 2014、Reuters, November 11, 2014、SANA, November 11, 2014、UPI, November 11, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:トルコ国営通信、ダーイシュがシリア軍戦闘機を撃墜したと主張(2014年11月10日)

トルコのアナトリア通信(11月10日付)は、シリア人権監視団から得た情報として、ダーイシュ(イスラーム国)がハマー県郊外でMiG21を撃墜したと主張した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市ハール市場、市庁舎、自由広場など市内東部、マナーズィー地区、イザーア地区など同市西部で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

また米国など有志連合は、アイン・アラブ市工業地区、市庁舎一帯、自由広場一帯のダーイシュ拠点、市南部のマナーズィー地区などを5回にわたって空爆した。

一方、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員は、人民防衛隊とともにアイン・アラブ市西部郊外を砲撃した。

他方、SANA(11月10日付)によると、シリア軍がバーブ市を攻撃し、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(11月10日付)によると、アイン・アラブ市一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュ・メンバー多数を殺傷した。

 

またARA News(11月10日付)によると、米国など有志連合がシャッダーディー市郊外のカビーバ石油貯蔵所(ダーイシュ(イスラーム国)が占拠)など複数カ所を空爆した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月10日付)によると、ダイル・サウル市フワイジャト・サクル地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 10, 2014、AP, November 10, 2014、ARA News, November 10, 2014、November 11, 2014、Champress, November 10, 2014、al-Hayat, November 11, 2014、Kull-na Shuraka’, November 10, 2014、al-Mada Press, November 10, 2014、Naharnet, November 10, 2014、NNA, November 10, 2014、Reuters, November 10, 2014、SANA, November 10, 2014、UPI, November 10, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年11月10日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、バイト・ティーマー村一帯で、シリア軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

ヌスラ戦線側がシリア軍側を要撃することで始まった戦闘は、シリア軍の砲撃により激化、ヌスラ戦線側の戦闘員14人が死亡したという。

一方、SANA(11月10日付)によると、アッブ農場、アルバイン市、バーラー農場、ハラスター市郊外、アッサール・ワルド無人地帯、カーラ市無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(11月10日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(11月10日付)によると、マアッルディブ村、ハーン・シャイフーン市、フバイト村、ハーン・スブル村、シャイフ・ユースフ村、カフルナブル市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(11月10日付)によると、ダーイル市、タファス市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月10日付)によると、ダイル・フール村、シャーイル油田一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯、タイバ村、マジュバル村、カディール村、カッバーブ村、ジバーブ・ハマド村、ムシャイリファ村、カバリーヤ村、ラスタン市、スルターニーヤ村、カフルラーハー市、タッルドゥー市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(11月10日付)によると、ハマー県ウカイリバート東部、スーハー村、タッル・サルマ、ラターミナ町、中カスタル村、アカシュ村、ハマーディー村、ウマル村、ジャニー・アルバーウィー村、ハディーラ村、ハーヌーニーヤ村、ハバージュ村、アブー・リマール村、カフルズィーター市、ムーリク市北部、サイヤード村、クライブ・サウル村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(11月10日付)によると、アレッポ市ライラムーン地区、サーリヒーン地区、アーミリーヤ地区、旧市街、ラームーサ地区、サラーフッディーン地区、発電所一帯、ハンダラート・キャンプ一帯、ハーン・トゥーマーン、バービース、カフルハムラ、アンダーンで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(11月10日付)によると、フルワ村、シャルム村、ハドラー村、バイト・ハミーク村、ムガイリーヤ村、スッカリーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 10, 2014、Anadolu Ajansı, November 10, 2014、AP, November 10, 2014、ARA News, November 10, 2014、Champress, November 10, 2014、al-Hayat, November 11, 2014、Kull-na Shuraka’, November 10, 2014、al-Mada Press, November 10, 2014、Naharnet, November 10, 2014、NNA, November 10, 2014、Reuters, November 10, 2014、SANA, November 10, 2014、UPI, November 10, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き:アサド大統領がデミストゥラ共同特別代表と会談し、アレッポ市の「戦闘凍結」(停戦)に前向きな姿勢(2014年11月10日)

シリアを訪問中のスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、ダマスカスでアサド大統領と会談した。

大統領府の公式ホームページなどによると、会談では、アレッポ市での戦闘中止に関するデミストゥラ共同特別代表のイニシアチブについて検討がなされ、アサド大統領は「アレッポ市の治安回復という目標に向けて、検討し、実施を試みるに値する」と評価するとともに、アレッポ市の重要性を強調、同市を含むシリア全土における民間人の保護をめざしていると表明した。

アサド大統領はまた、国連安保理決議第2170号、第2178号を実施する必要についても強調、国際社会に対して、シリアを含む中東地域での「テロとの戦い」のために努力を行うよう求めたという。image001

AFP, November 10, 2014、AP, November 10, 2014、ARA News, November 10, 2014、Champress, November 10, 2014、al-Hayat, November 11, 2014、Kull-na Shuraka’, November 10, 2014、al-Mada Press, November 10, 2014、Naharnet, November 10, 2014、NNA, November 10, 2014、Reuters, November 10, 2014、SANA, November 10, 2014、UPI, November 10, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:ジュンド・アクサーが創設者の遺体を発見、シリア革命家戦線の犯行と非難(2014年11月10日)

シャームの民のヌスラ戦線と連携し、イドリブ県で攻勢をかけるジュンド・アクサーは声明を出し、組織の創設者でパレスチナ人のアブー・アブドゥッラー・カタリー氏の遺体が、ダイル・サンバル村で発見されたと発表、カタリー氏がシリア革命家戦線によって殺害されたと主張した。

カタリー氏は10ヶ月前に失踪していた。

AFP, November 10, 2014、AP, November 10, 2014、ARA News, November 10, 2014、Champress, November 10, 2014、al-Hayat, November 11, 2014、Kull-na Shuraka’, November 10, 2014、al-Mada Press, November 10, 2014、Naharnet, November 10, 2014、NNA, November 10, 2014、Reuters, November 10, 2014、SANA, November 10, 2014、UPI, November 10, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き:レバノン軍が自由シリア軍の大佐を逮捕(2014年11月9日)

ナハールネット(11月9日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外のワーディー・フマイイド検問所で、レバノン軍が「自由シリア軍」のアブドゥッラー・リファーイー大佐を逮捕した。

リファーイー大佐は偽のレバノンの身分証明書を提示し、レバノン人男性1人とともにレバノン領内に入ろうとしたところを逮捕されたという。

AFP, November 9, 2014、AP, November 9, 2014、ARA News, November 9, 2014、Champress, November 9, 2014、al-Hayat, November 10, 2014、Kull-na Shuraka’, November 9, 2014、al-Mada Press, November 9, 2014、Naharnet, November 9, 2014、NNA, November 9, 2014、Reuters, November 9, 2014、SANA, November 9, 2014、UPI, November 9, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:バグダーディー氏重傷か?(2014年11月9日)

アラビーヤ(11月9日付)は、米国など有志連合が7日夜、イラクのアンバール県カーイム市を空爆、同市内の民家で会合を開いていたダーイシュ(イスラーム国)のカリフを名乗るアブー・バクル・バグダーディー氏が致命傷を追ったと報じた(未確認情報)。

アラビーヤによると、この空爆で、ダーイシュのムフティー、アフマド・アワド・サルマーニー氏、治安担当官のサーミル・ムハンマド・マハッラーウィー氏、ザーワ村組織部門担当のカナアーン・アッブード・ムハイディー氏、アーナ村組織部門担当のワリード・ズィヤーブ・アーニー氏、ユーフラテス州ワーリーのアブー・ザフラー・ムハンマディー氏が死亡したという。

また、クッルナー・シュラカー(11月9日付)によると、有志連合の空爆は、ダーイシュが接収しカーイム市議会議員の自宅に対して行われ、アンバール県ワーリーのアドナーン・ラティーフ・スワイダーウィー氏も殺害された。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マナーズィー地区、イザーア地区などで、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が激しく迫撃砲戦を行う一方、ハーッジ・ラシャード・モスク、ハール市場、同市南部でも両者が交戦した。

またシリア軍は、ダーイシュが占拠するバーブ市を「樽爆弾」などで空爆し、21人が死亡、約100人が負傷した。

なおARA News(11月10日付)によると、ダーイシュのインドネシア人戦闘員1人が市内で自爆攻撃を行ったという。

またARA News(11月9日付)によると、ダーイシュはハーッジ・ラシャード・モスク一帯からの撤退時に同モスクを爆破した。

一方、SANA(11月9日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するバーブ市一帯をシリア軍が攻撃した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(11月9日付)が複数の地元活動家の話として、米国など有志連合が、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するハリータ村を空爆したが、住民らが使用している井戸を油田と間違って破壊した。

一方、SANA(11月9日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイリーヤ地区、ハッラータ油田一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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シリア人権監視団は、アイン・アラブ市(アレッポ県)一帯へのダーイシュ(イスラーム国)が本格化した9月16日以降の戦闘での死者数が1,013人に達したと発表した。

このうち609人がダーイシュ・メンバー、363人が西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊隊員、16人が親政権の民兵戦闘員、24人が民間人、だという。

AFP, November 9, 2014、Alarabia, November 9, 2014、AP, November 9, 2014、ARA News, November 9, 2014、November 10, 2014、Champress, November 9, 2014、al-Hayat, November 10, 2014、Kull-na Shuraka’, November 9, 2014、al-Mada Press, November 9, 2014、Naharnet, November 9, 2014、NNA, November 9, 2014、Reuters, November 9, 2014、SANA, November 9, 2014、UPI, November 9, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:ダマスカスでイラン人1人を含む原子力技師暗殺(2014年11月9日)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区の科学研究センター(国防省付置機関)で、原子力技師5人が何者かに暗殺された。

シリア人権監視団は10日、殺害された技師のなかにイラン人1人が含まれていたと発表した。

同監視団によると、残る4人はいずれもシリア人(ニザール・サマル氏、カーミル・サワーディー氏、イバーダ・ウユーン氏、ニダール・ガーズィー氏)。

5人はバルザ区に近いハルナ橋近くをバスで移動中に襲撃され、射殺されたという。

一方、ドゥラル・シャーミーヤ(11月9日付)によると、アクナーフ・バイト・ムカッダス大隊が、ヤルムーク区で、シリア軍やPFLP-GC民兵の塹壕、地下トンネルを破壊した。

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ダルアー県では、ARA News(11月9日付)によると、「自由シリア軍」がナワー市を完全制圧、これを受けシリア軍が37回にわたって同市を空爆した。

『ハヤート』(11月11日付)によると、この空爆で女性、子供を含む11人が死亡したという。

なおナワー市制圧に関して、「自由シリア軍」、シャームの民ヌスラ戦線がインターネットを通じて、それぞれ声明・画像を出し、自らが同市を制圧したと発表した。

一方、SANA(11月9日付)によると、シャイフ・マスキーン市、ダーイル市、イブタア町、タファス市、ナワー市一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市スッカリー地区で、イスラーム戦線の司令官(ブライジュ地区司令官)が何者かに暗殺された。

一方、シリア軍は、ハンダラート・キャンプ一帯を空爆、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員とともに、アンサール・ディーン戦線と交戦した。

これに対して、ジハード主義武装集団もサイファート村一帯を砲撃した。

他方、SANA(11月9日付)によると、アレッポ市旧市街、ハッダーディーン地区などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市を空爆し、女性1人を含む2人が死亡した。

シリア軍はまたマアッラト・ヌウマーン市、ジャバーラー村、ハーン・スブル村、クマイナース村、フバイト村、タマーニア町に対しても空爆を行った。

一方、SANA(11月9日付)によると、マアッルディブサ村、フバイト村、ダーディーフ村、マアッラト・ヌウマーン市、バスラジャ村、クーリーン村、アルバイーン山南部、サルミーン市、クマイナース村郊外、サイルーン村、シャイフ・ユースフ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がヒムス市ワアル地区、ハウラ地方、ハーリディーヤ村を砲撃した。

一方、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がラスタン市ガジャル村街道沿いの「武装テロ集団」拠点を攻撃し、多数の戦闘員を殺傷、武器・装備を破壊した。

またシリア軍は、ラスタン湖一帯、ザーラ村西部、ハッターブ村、ムシャイリファ村、ワディーヒー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、地元和解プロセスの一環で、ヒムス市、ラスタン市、フルクルス町、クサイル市、マシャーヒダ村、ダイル・バアルバ村で当局に投降していた反体制武装集団元メンバー85人が放免となり、釈放された。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がラターミナ町を「樽爆弾」で空爆した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザブディーン村各所をシリア軍が空爆した。

一方、SANA(11月9日付)によると、当局に投降していた反体制武装集団元メンバー108人が放免となり、釈放された。

AFP, November 9, 2014、AP, November 9, 2014、ARA News, November 9, 2014、Champress, November 9, 2014、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2014、al-Hayat, November 10, 2014、November 11, 2014、Kull-na Shuraka’, November 9, 2014、November 10, 2014、al-Mada Press, November 9, 2014、Naharnet, November 9, 2014、NNA, November 9, 2014、Reuters, November 9, 2014、SANA, November 9, 2014、UPI, November 9, 2014などをもとに作成。

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シリア政府の動き:デミストゥラ共同特別代表がムアッリム外相と会談(2014年11月9日)

シリアを訪問中のスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、ダマスカスでワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談した。

SANA(11月10日付)によると、会談でデミストゥラ共同特別代表は、アレッポ市の「戦闘中止」(アレッポ市を占拠する反体制武装集団へのシリア軍の攻勢中止)などを提案、「終始和やかなムードで会談を行い、建設的な結論に達した」。

デミストゥラ共同特別代表は、10月31日に安保理で自身の行動計画を提示、そのなかでアレッポ市などへの人道物資搬入、停戦交渉のための「戦闘中止」を提案していた。

SANA, November 9, 2014
SANA, November 9, 2014

AFP, November 9, 2014、AP, November 9, 2014、ARA News, November 9, 2014、Champress, November 9, 2014、al-Hayat, November 10, 2014、Kull-na Shuraka’, November 9, 2014、al-Mada Press, November 9, 2014、Naharnet, November 9, 2014、NNA, November 9, 2014、Reuters, November 9, 2014、SANA, November 9, 2014、UPI, November 9, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:民主的変革諸勢力国民調整委員会はイラク・クルディスタン地域のペシュメルガの撤退を要求(2014年11月9日)

民主的変革諸勢力国民調整委員会は、月例会合を開き、アイン・アラブ市に入ったイラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員に関して「国際紛争にシリア人以外の武装集団が介入」したと非難、撤退を求めた。

民主的変革諸勢力国民調整委員会は国内で活動する最大の反体制政治同盟で、西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党の参加している。

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ARA News(11月9日付)によると、シリア・クルド左派党(シャラール・カッドゥー氏が書記長を務める派閥)とシリア・クルディスタン自由党(アフマド・スライマーン・アッジャ氏が党首)を名乗るグループが合併した。

合併後の組織名は、シリア・クルド左派党。

AFP, November 9, 2014、AP, November 9, 2014、ARA News, November 9, 2014、Champress, November 9, 2014、al-Hayat, November 10, 2014、Kull-na Shuraka’, November 9, 2014、al-Mada Press, November 9, 2014、Naharnet, November 9, 2014、NNA, November 9, 2014、Reuters, November 9, 2014、SANA, November 9, 2014、UPI, November 9, 2014などをもとに作成。

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講演「過激派組織「イスラム国」の実態と欧米の対応」(暦日会)

青山弘之「過激派組織「イスラム国」の実態と欧米の対応」

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講演要点
今週は青山弘之氏の<『イスラム国』と欧米>に関するお話です。青山氏はアラブ問題研究の専門家。

イスラム過激派組織「イスラム国」の実態に迫るに当たってシリアとイラクの政治情勢さらには欧米との複雑な関係を浮き彫りにした。

1979年のイラン革命に始まり、湾岸戦争、イラク戦争などの経緯を振り返り、同時に欧米との関係などを解説し「イスラム国」結成の背景や実態を明らかにした。

「イスラム国」はアルカイーダ系の組織で、イラク・アルカイーダが2006年に結成したイラク・イスラム国(ISI)が母体という。

従来のアルカイーダがイデオロギー重視であるのに対して「イスラム国」はこれを非現実的とみて敵視し転覆を狙う。

主にシリアで勢力を拡大しアサド政権に対抗する。

戦闘員は2~3万人とされ、その4分の1から5分の1が外国人で約80カ国から来ているとみる。

「イラクとシリアの緩衝地帯など両国の実効支配が及ばない地域で主に活動している」という。

グループは残忍性、恐怖政治、宗教に厳格で盲目的に信じるなどの特徴を持つ。

これに対する欧米の基本的な戦略は「強いシリア」「強いイラク」化をけん制する意味で
イスラム国に対応してきた面もある。

つまり「イスラム国」を利用してシリアのアサド政権やイラク政権の強化にブレーキをかける魂胆もあるという。

ただ「イスラム国」が石油資源などを有するイラクに侵入したことに危機感を持ち「米国中心に欧米や中東諸国がイスラム国の空爆を断行した」との背景を説明した。

青山弘之(あおやま・ひろゆき) プロフィール
1968年生まれ。東京外国語大学卒、一橋大学大学院修士課程修了。在ダマスカスIFPO(フランス中東研究所)共同研究員、JETROアジア経済研究所研究員、東京外国語大学准教授を経て2013年4月から現在の東京外国語大学総合国際学研究院教授。
専門は現代シリア・レバノン政治。著書は「混迷するシリア:歴史と政治構造から読み解く」(岩波書店)、「シリア・アラブの顛末記」など。

http://www.rekijitsukai.co.jp/koushi_a/2014/aoyama-hiroyuki14-11-02.html

諸外国の動き:デミストゥラ共同特別代表シリア訪問(2014年11月8日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がシリアを訪問した。

AFP(11月8日付)によると、デミストゥラ共同特別代表は、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣に伴われ、滞在先となるダマスカス県内のシェラトン・ホテルに入ったという。

SANA, November 8, 2014
SANA, November 8, 2014

AFP, November 8, 2014、AP, November 8, 2014、ARA News, November 8, 2014、Champress, November 8, 2014、al-Hayat, November 9, 2014、Kull-na Shuraka’, November 8, 2014、al-Mada Press, November 8, 2014、Naharnet, November 8, 2014、NNA, November 8, 2014、Reuters, November 8, 2014、SANA, November 8, 2014、UPI, November 8, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダイル・ザウルでシリア軍、米国など有志連合がダーイシュを攻撃(2014年11月8日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダイル・ザウル市フジャイジャト・サクル地区を空爆、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また米国など有志連合は、タナク油田一帯、ガラーニージュ市・バフラ村間のダーイシュ検問所などを空爆し、2人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市一帯で交戦、双方に19人の死者(ダーイシュ戦闘員13人、人民防衛隊隊員6人)が出た。

この戦闘で、人民防衛隊は市内中心部市庁舎地区、ハーッジ・ラシャード・モスク周辺で若干の進軍を遂げたという。

人民防衛隊はまた、アイン・アラブ市・ジャラーブルス市間を走行中のダーイシュ戦闘員のバイク2台を破壊し、戦闘員4人を殺害した。

このほか、人民防衛隊とイラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊は、アイン・アラブ市東部郊外のダーイシュ拠点などに対して砲撃を行った。

これに対して、ダーイシュは対トルコ国境の避難民キャンプ一帯(タッル・シャイール村近郊)を砲撃し、2人が死亡したという。

一方、米国など有志連合は、アイン・アラブ市のラシャード・モスク、ハール市場地区などのダーイシュ拠点を空爆した。

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ハサカ県では、ARA News(11月8日付)によると、ラアス・アイン市郊外で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)の戦闘が続いた。

AFP, November 8, 2014、AP, November 8, 2014、ARA News, November 8, 2014、Champress, November 8, 2014、al-Hayat, November 9, 2014、Kull-na Shuraka’, November 8, 2014、al-Mada Press, November 8, 2014、Naharnet, November 8, 2014、NNA, November 8, 2014、Reuters, November 8, 2014、SANA, November 8, 2014、UPI, November 8, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:アレッポ、ダルアーでシリア軍がアル=カーイダ系武装集団と交戦(2014年11月8日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーラト・イッザ市各所を空爆する一方、ブライジュ村、アレッポ市北東部の製材所(ブライジュ村)一帯、サイファート村で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団、イラン人・アフガン人戦闘員が、アンサール・ディーン戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月8日付)によると、ハンダラート・キャンプ西部一帯、ダーラト・イッザ市、アルバイド村、カフルハムラ村、ウワイジャ地区、アレッポ市ライラムーン地区、ハナーヌー地区、アーミリーヤ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャイフ・マスキーン市、ナワー市、アトマーン村、ダーイル市を空爆、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月8日付)によると、シャイフ・マスキーン市、ジュアイリーヤ村、ハマド丘、イブタア町、ダーイル市、ダルアー市旧税関地区など、ナスィーブ国境通行所付近で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がドゥーマー市、ハザルマー丘を空爆し、子供1人、ジハード主義武装集団戦闘員1人を含む3人が死亡、多数が負傷した。

またシリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員は、フーシュ・ファーラ村、ザブディーン村、カラムーン山地一帯郊外無人地帯で反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月8日付)によると、アーリヤ農場、ドゥーマー市、ハラスター市郊外、ザブディーン村、ムシュリファ無人地帯、ラアス・マアッラ無人地帯、ヒルバト・ダーウド村、カーラ市無人地帯、タルフィーター村、ザバダーニー市西部山岳地帯、アルサール市無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、信者の母旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(11月8日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(11月8日付)によると、クルーム丘・ジャッバー村・ウンム・バーディナ村間、マスハラ丘郊外、ヒルバト・アムハド村、ハミーディーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月8日付)によると、ヒムス市ワアル地区、東サラーム村、西サラーム村、タドムル市郊外北部農場地帯、ワーディー・カフフ、ジャズル・ガス採掘所一帯、シャーイル油田周辺、タフハ村、ドゥワイズィーン村、フワイスィース村、ジバーブ・ハマド村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(11月8日付)によると、イドリブ市郊外北西部、クーリーン村、アルバイーン山一帯、イフスィム村、イブリーン村、ラーミー村、アブー・ズフール航空基地周辺、ハーミディーヤ村周辺、サルミーン市、ハーン・シャイフーン市、フバイト村、マアッルズィーター村、ファルジャ村、マアッルフルマ村、マアッルディブサ村、カフルルーマー村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(11月8日付)によると、ザカート村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 8, 2014、AP, November 8, 2014、ARA News, November 8, 2014、Champress, November 8, 2014、al-Hayat, November 9, 2014、Kull-na Shuraka’, November 8, 2014、al-Mada Press, November 8, 2014、Naharnet, November 8, 2014、NNA, November 8, 2014、Reuters, November 8, 2014、SANA, November 8, 2014、UPI, November 8, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:イドリブの「自由シリア軍」がヌスラ戦線に忠誠(2014年11月8日)

西クルディスタン移行期民政局アフリーン地区執行評議会のハイフィー・ムスタファー議長は、訪問先のトルコ(アンカラ)でロイター通信(11月8日付)に対して、イドリブ県で「穏健な反体制派」を放逐したシャームの民のヌスラ戦線に関して、「ヌスラ戦線はアフリーンを包囲している。我々は自衛のための容易がある…。我々はコバネ(アイン・アラブ市)での国際社会の努力に感謝しているが、遅きに失していた。我々はコバネと同じような状況が繰り返されないことを望んでいる」と述べた。

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『ハヤート』(11月8日付)によると、イドリブ県ザーウィヤ山一帯で活動する「自由シリア軍」を名乗る複数の武装集団が共同声明を出し、シャームの民のヌスラ戦線の同地制圧を「腐敗の粛清」と評価、多くの戦闘員、武装集団がヌスラ戦線に加わったと発表し、同地から撤退したとの一部情報を否定した。

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イスラーム戦線に所属するシャームの鷹旅団のアフマド・イーサー・シャイフ司令官はユーチューブ(11月8日付)で公開されたインタビューのなかで、反体制武装集団内の戦闘について、アサド政権と「ハワーリジュ派」(イランのこと)に資すると述べ、内部抗争を拒否すると述べ、シャームの民のヌスラ戦線とシリア革命家戦線の対立解消をめざす意思を示した。

また、米国など有志連合によるヌスラ戦線、ホラサン、シャーム自由人イスラーム運動、ダーイシュ(イスラーム国)拠点などへの空爆に関して「いずれシリア国民に対するものとなるだろう」と批判した。

AFP, November 8, 2014、AP, November 8, 2014、ARA News, November 8, 2014、Champress, November 8, 2014、al-Hayat, November 9, 2014、Kull-na Shuraka’, November 8, 2014、al-Mada Press, November 8, 2014、Naharnet, November 8, 2014、NNA, November 8, 2014、Reuters, November 8, 2014、SANA, November 8, 2014、UPI, November 8, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:ダーイシュがラッカ住民にシリア軍兵士3人を蹴り殺させる(2014年11月7日)

ラッカ県では、『ハヤート』(11月8日付)などによると、ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ市の広場で、住民にシリア軍兵士3人を蹴り殺させた。

こうした処刑が行われるのが、これが初めてで、3人は、ダーイシュによる第17師団基地、タブカ航空基地攻撃時に捕捉された兵士だという。

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ヒムス県では、『ハヤート』(11月8日付)によると、シリア軍が奪還したシャーイル油田一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)が反撃に転じ、兵士数十人を殺害、戦車9輌を破壊、7輌を捕獲した。

ダーイシュが破壊・捕獲した戦車は、「虎」の異名で知られるスハイル・ハサン大佐の部隊に所属する戦車だという。

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アレッポ県では、ダーイシュ(イスラーム国)アレッポ州広報局が、県北部のクルド人の20村がダーイシュへの忠誠を宣言したと発表した。

『ハヤート』(11月8日付)が伝えた。

また、ARA News(11月7日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とイラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊が、アレッポ市東部のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対する合同作戦を行い、ダーイシュの狙撃手を殺害した。

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米中央軍によると、米国など有志連合は、アレッポ県アイン・アラブ市一帯、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯などでダーイシュ(イスラーム国)に対して8回にわたって空爆を行い、武器庫、拠点などを破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(11月7日付)によると、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区、ハウィーカ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、ダーイシュ(イスラーム国)
の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 7, 2014、AP, November 7, 2014、ARA News, November 7, 2014、Champress, November 7, 2014、al-Hayat, November 8, 2014、Kull-na Shuraka’, November 7, 2014、al-Mada Press, November 7, 2014、Naharnet, November 7, 2014、NNA, November 7, 2014、Reuters, November 7, 2014、SANA, November 7, 2014、UPI, November 7, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:シャイフ山(ヘルモン山)付近で戦闘激化(2014年11月7日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、バイト・ティーマー村(ドゥルーズ派の村)で、シリア軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団の攻撃を受け、兵士26人が死亡した。

ヌスラ戦線側も14人が死亡した。

またシリア軍はレバノン国境に位置するシャイフ山(ヘルモン山)の村々に進軍する一方、フーシュ・ファーラ村からバーラー村に至る一帯で戦闘を激化させたという。

一方、SANA(11月7日付)によると、アルバイン市、ザマルカー町、ハティータト・ジャルシュ町、バーラー村、ジャルバー村、カースィミーヤ町、カラムーン山地一帯郊外無人地帯、カフルフールで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カーブーン区で反体制武装集団が軍警察施設を襲撃、シリア軍、国防隊と交戦した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線とジュンド・アクサーがサフーフン村、ファッティーラ村、ハザーリーン村を制圧した。

一方、SANA(11月7日付)によると、ヒーラ村、カフルナジュド村、カフルシャラーヤー村、クーリーン村、ファイルーン村、バルーマー村、ブカフルーン村、ジスル・シュグール市、ハーン・シャイフーン市、マアッラト・ヌウマーン市、サラーキブ市、カンスフラ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月7日付)によると、スルターニーヤ村、東サラーム村一帯、ドゥワイバ村、ワーディー・カフフ、シャーイル油田東部(ワーディー・ジャズル)で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(11月7日付)によると、マスハラ丘一帯、ラスム・ハワーリド村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(11月7日付)によると、シャイフ・マスキーン市、ハマド丘、ジュアイリーヤ村、イブタア町、アトマーン村、タファス市、ダルアー市旧税関地区などで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(11月7日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区、ジャバル・バドルー地区、旧市街、バニー・ザイド地区、マンスーラ村、フライターン市で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 7, 2014、AP, November 7, 2014、ARA News, November 7, 2014、Champress, November 7, 2014、al-Hayat, November 8, 2014、Kull-na Shuraka’, November 7, 2014、al-Mada Press, November 7, 2014、Naharnet, November 7, 2014、NNA, November 7, 2014、Reuters, November 7, 2014、SANA, November 7, 2014、UPI, November 7, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:シリア軍がシャーイル油田をダーイシュから奪還(2014年11月6日)

ヒムス県では、SANA(11月6日付)によると、シリア軍が、国防隊の支援のもとダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュによって占拠されていたシャーイル油田(ガス採掘所)およびその周辺の丘陵地帯を奪還した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市一帯(とりわけ同市東部)で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊、「自由シリア軍」戦闘員が、ダーイシュ(イスラーム国)と砲撃戦を行った。

同監視団によると、6日には散発的な戦闘が行われたにとどまったが、ダーイシュが撃った迫撃砲弾8発がアイン・アラブ市内に着弾した。

こうしたなか、アイン・アラブ市の対トルコ国境に位置するイブラーヒーム・ハリール国境通行所の高官によると、ペシュメルガが武器、弾薬などを積んだ車輌9台をトルコからシリア領内に移送しようとしたが、トルコ当局によって通行を拒否された。

同高官によると、トルコ政府は、イラク・クルディスタン地域政府に対して、通行拒否を正式に伝えたという。

一方、米国など有志連合は、アイン・アラブ市東部のカッルムーグ村、ハルビーサーン・シャイフ・ハイダライーン村間でダーイシュの車輌を攻撃、破壊した。

AFP, November 6, 2014、AP, November 6, 2014、ARA News, November 6, 2014、Champress, November 6, 2014、al-Hayat, November 7, 2014、Kull-na Shuraka’, November 6, 2014、al-Mada Press, November 6, 2014、Naharnet, November 6, 2014、NNA, November 6, 2014、Reuters, November 6, 2014、SANA, November 6, 2014、UPI, November 6, 2014などをもとに作成。

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米国など有志連合がイドリブ県で「穏健な反体制派」を放逐したヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、ホラサンの拠点を爆撃(2014年11月6日)

米国防総省高官は、『フォーリン・ポリスィー』(11月6日付)に、5日深夜から6日未明にかけて、米国など有志連合が、イドリブ県サルマダー市一帯のホラサンと思われる組織の司令部を空爆したことを明らかにした。

Fox News(11月6日付)などによると、空爆は、無人戦闘機によって行われ、ホラサンのメンバーで爆発物製造の専門家とされるフランス人1人(ダヴィッド・ドルゲオン(David Drugeon)氏)が死亡したという。

またシリア人権監視団によると、米国など有志連合は県内のシャームの民のヌスラ戦線とシャーム自由人イスラーム運動拠点に対しても空爆を行った。

この空爆で、ヌスラ戦線メンバー6人が死亡したという。

同監視団によると、有志連合はこのほかにも、ラッカ県内のイスラーム国(拠点)に対しても空爆を行った。

しかし、SANA(11月6日付)は、シリア軍が、ワーディー・サフリーン、ザーウィヤ山でヌスラ戦線の武器弾薬庫複数カ所を破壊したと報じた。

これに関して、ヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム戦線の双方はツイッターなどで声明を発表し、有志連合の空爆を受けたことを認めた。

なお、クッルナー・シュラカー(11月6日付)は、複数の現地活動家の情報として、有志連合が空爆したのは、ハーリム市、バーブ・ハワー村、サルマダー市、ビンニシュ市、バスカラー村のヌスラ戦線拠点、武器庫、ムハーミーンのシャーム自由人イスラーム運動の拠点だと報じた。

AFP, November 6, 2014、AP, November 6, 2014、ARA News, November 6, 2014、Champress, November 6, 2014、Foreign Policy, November 6, 2014、Fox News, November 6, 2014、al-Hayat, November 7, 2014、Kull-na Shuraka’, November 6, 2014、al-Mada Press, November 6, 2014、Naharnet, November 6, 2014、NNA, November 6, 2014、Reuters, November 6, 2014、SANA, November 6, 2014、UPI, November 6, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:ダルアーで「自由シリア軍=ヌスラ戦線」がシリア軍と交戦(2014年11月6日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・マスキーン市で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団とシリア軍、国防隊が交戦、シリア軍が同市、ダーイル市、イブタア町などを「樽爆弾」などで空爆・砲撃した。

これに関して、ドゥラル・シャーミーヤ(11月6日付)は、「自由シリア軍」が進軍を遂げたと報じた。

 

またARA News(11月7日付)によると、シャイフ・マスキーン市での戦闘で殉教者ムハンマド・カスィーム・シャルア大隊(自由シリア軍)のアンマール・ムハンマド・イスマーイール・ハリーリー司令官が死亡した。

一方、SANA(11月6日付)によると、ナダー村・サマーキヤート村間、シャイフ・マスキーン市、イブタア町、ヌアイマ村、タイバ町、アトマーン村西部、ダルアー市旧税関地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦、ジハード主義者2人を殺害した。

一方、SANA(11月6日付)によると、ジャウバル区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯などで、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(11月6日付)によると、フーシュ・ファーラ村、フーシュ・ナスリー村、マイダアー村周辺、ドゥーマー市東部、アーリヤ農場、アルバイン市、ザマルカー町、ハラスター市郊外、バズィーナ村、ハティータト・ジャルシュ町、ザブディーン村、ダーライヤー市、カーラ市郊外無人地帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員、シャームの民のヌスラ戦線を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アブー・フバイラート村、ハマーダト・ウマル村、アトシャーン村をシリア軍が空爆、またハマー市内各所で複数の民間人を逮捕した。

一方、SANA(11月6日付)によると、サイヤード村、アービディーン村、ラターミナ町、カフルズィーター市、アブー・フバイラート村、アイドゥーン村、南カスタル村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフーン市、マアッラトミスリーン市、ムーカー村、マアッラト・ヌウマーン市をシリア軍が空爆した。

一方、SANA(11月6日付)によると、シリア軍が、マアッラト・ヌウマーン市、ナリラヤー村、ファイルーン村、サラーキブ市、ラーミー村、クーリーン村、マドリーフ村、ブカフルーン村郊外、トゥルア村、アルマラー村、アブー・ズフール町、ハーン・シャイフーン市、ハーン・スブル村、マアッラトミスリーン市、ワーディー・ダイフで、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーラト・イッザ市、バービース村、サイファート村をシリア軍が空爆・砲撃する一方、ジハード主義武装集団もカフルサギール村、シャイフ・ナッジャール工業団地地区第3区画などを砲撃した。

またアレッポ市カルム・タッラーブ地区、アーミリーヤ地区で、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がアンサール・ディーン戦線と交戦した。

一方、SANA(11月6日付)によると、ダーラト・イッザ市、アレッポ市アーミリーヤ地区、タッル・ザラーズィール地区、ラーシディーン地区、シャッアール地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(11月6日付)によると、フーシュ・ターリブ村、ガントゥー市、タルビーサ市、ザーラ村西部、ラスタン市、ウンム・サフリージュ村、西ガルビー村、アルヌーシャ村、マフーヌ村、ジャズル村、ラスム・サワーナ町、ハワヤーニーヤ村、フワイスィース村、カーラート・タヒーン村、ファースィダ村、ドゥワイズィール村、ダルウィーシーヤ村、ジバーブ・ハマド村、ラスム・ガーバ村、ウカイリバート北部、ハルバー村郊外、バスィーラ村、ムシャイリファ村、ラウド・ワフシュ村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(11月6日付)によると、フサイニーヤ町南部農村地帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(11月6日付)によると、ラタキア市郊外南ラムル地区で、治安部隊が住民の協力のもと、テロ細胞を摘発した。

SANA(11月6日付)によると、ハマー県、ダマスカス郊外県で、地元和解プロセスの一環で治安当局に投降していた元反体制武装集団メンバー154人が放免となり、釈放された。

AFP, November 6, 2014、AP, November 6, 2014、ARA News, November 6, 2014、November 7, 2014、Champress, November 6, 2014、al-Durar al-Shamiya, November 6, 2014、al-Hayat, November 7, 2014、Kull-na Shuraka’, November 6, 2014、al-Mada Press, November 6, 2014、Naharnet, November 6, 2014、NNA, November 6, 2014、Reuters, November 6, 2014、SANA, November 6, 2014、UPI, November 6, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:国連共同特別代表、アレッポでの国民和解に向けた国際社会の介入の必要を示唆(2014年11月5日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、シリア情勢に関してCNN(11月5日付)に対し、アレッポ市での戦況に国際社会が介入する必要を示唆した。

デミストゥラ共同特別代表は「国際社会全体がコバネ(アイン・アラブ市)を放棄してはならない」と述べる一方、「ダーイシュ(イスラーム国)がコバネから遠いアレッポに向かって移動していることを注視している。これが本当なら、シリアの反体制派とシリア政府の間で何ももたらしていない戦闘を目の当たりにしているこの都市を救済するチャンスだ」と述べた。

しかし、「アレッポ市救済」の真意について、デミストゥラ共同特別代表は「つまり、それはダーイシュ(の動き)を止め…、少なくとも他の場所での戦闘を中止し、我々がこの組織に集中できるようにすることだ。アレッポはこうしたことが適用可能な都市の一つだ」と付言、シリア政府と反体制派の同市での和解をめざしていると述べた。

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トルコのアフメト・ダウトオール首相は、アレッポ県ハンダラート・キャンプ一帯などでのシリア軍によるアンサール・ディーン戦線への攻勢に関して、シリア軍がアレッポ市郊外で虐殺を行っていると非難、アレッポ市をシリア政府が完全制圧すれば、トルコが新たな避難民危機に直面すると警鐘を鳴らした。

ダウトオール首相は軍幹部との会談後、記者団に対して「我々はアレッポ情勢を懸念をもって監視している。同市はすぐに陥落はしないだろうが、強圧に曝されている」と述べた。

アンサール・ディーン戦線は、ムハージリーン・ワ・アンサール軍(外国人戦闘員)、シャームの暁イスラーム運動、シャーム・イスラーム運動、ハドラー大隊などからなる武装集団。

またアレッポ市は、東部一帯をシャームの民のヌスラ戦線をはじめとするジハード主義武装集団などによって制圧されており、シリア軍はハンダラート・キャンプ一帯での攻勢を強めることで、同地一帯への包囲を強めている。

AFP(11月5日付)が伝えた。

AFP, November 5, 2014、AP, November 5, 2014、ARA News, November 5, 2014、Champress, November 5, 2014、CNN, November 5, 2014、al-Hayat, November 6, 2014、Kull-na Shuraka’, November 5, 2014、al-Mada Press, November 5, 2014、Naharnet, November 5, 2014、NNA, November 5, 2014、Reuters, November 5, 2014、SANA, November 5, 2014、UPI, November 5, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国をめぐる動き:シリア軍がヒムス県内のガス田をダーイシュより奪還(2014年11月5日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊が、ジャッハール・ガス採掘所、マフル・ガス採掘所、ヒヤーン・ガス社一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦の末、同地一帯を奪還した。

戦闘では、ダーイシュ戦闘員がシリア軍拠点に対して自爆攻撃を行うなどして、激しく抵抗したという。

また、Champress(11月5日付)によると、シリア軍が国防隊の支援のもと、シャーイル油田周辺に位置するザムラト・マフル山、シリアテル丘陵、マフル・ガス採掘所、ジャッハール村、第802哨所などを制圧し、テロリスト(ダーイシュ(イスラーム国)多数を殺傷した。

シリア軍は、ヒヤーン油田に向かって進軍を続け、テロリスト20人を殲滅、装甲車輌3輌を破壊したという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市東部のカーニー・アラバーン地区一帯に進軍を試みたダーイシュ(イスラーム国)が、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦した。

ダーイシュはカーニー・アラバーン地区以外にもアイン・アラブ市内東部の複数カ所に進軍しようとしたが、人民防衛隊の抵抗に遭った。

ダーイシュはアイン・アラブ市一帯を砲撃する一方、人民防衛隊は自由広場一帯で若干進軍したという。

さらに、人民防衛隊とイラク・クルディスタン地域のペシュメルガからなる合同部隊は、アイン・アラブ市南部のダーイシュ拠点複数カ所を砲撃、また同地一帯で人民防衛隊とダーイシュが交戦した。

アイン・アラブ市郊外のバグダク村、カラフ・ムーグ村では、人民防衛隊がダーイシュ車輌3輌を攻撃し、戦闘員5人を殺害した。

なお5日の戦闘では、ダーイシュ戦闘員11人、人民防衛隊隊員2人が死亡、また有志連合の空爆でダーイシュ戦闘員4人が死亡したという。

 

一方、ARA News(11月6日付)によると、ユーフラテスの火山作戦司令室所属部隊がアイン・アラブ市各所でダーイシュと交戦し、ダーイシュ戦闘員36人を殺害した。

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ハサカ県では、ARA News(11月5日付)によると、ヤアルビーヤ町近郊のアブー・カサーイブ村、マスルーラ村、アルジャ村一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

 

またARA News(11月6日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がラアス・アイン市郊外でダーイシュ(イスラーム国)と戦闘の末、5つの村、23の農場、丘陵1カ所を奪還した。

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『ハヤート』(11月6日付)によると、米国など有志連合はシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)の拠点などに対して14回にわたり空爆を行った。

しかし、アイン・アラブ市一帯に対しては3回空爆を行うにとどまった。

一方、ARA News(11月6日付)によると、米国など有志連合は対トルコ国境に位置するタッル・アブヤド市のダーイシュ拠点を空爆し、拠点複数カ所を破壊した。

AFP, November 5, 2014、AP, November 5, 2014、ARA News, November 5, 2014、November 6, 2014、Champress, November 5, 2014、al-Hayat, November 6, 2014、Kull-na Shuraka’, November 5, 2014、al-Mada Press, November 5, 2014、Naharnet, November 5, 2014、NNA, November 5, 2014、Reuters, November 5, 2014、SANA, November 5, 2014、UPI, November 5, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力:ダマスカスで砲撃により子供10人以上が死亡(2014年11月5日)

 

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が占拠するカーブーン区内の複数カ所(ハヤート学校など)に対して迫撃砲弾複数発が着弾し、子供11人が死亡した。

これに関して、カーブーン報道局を名乗る反体制組織は、シリア軍の砲撃によって13人が死亡したと発表した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(11月5日付)によると、首都南部で活動するシャリーア委員会が「イスラーム教徒の土地からの撤退はムジャーヒディーンの合意がなされるまで禁じられる」との声明を出し、ダマスカス南部戦線からの撤退を禁じた。

一方、Champress(11月5日付)によると、カラムーン地方内の軍拠点1カ所が「テロリスト」の攻撃を受けたが、シリア軍がこれを撃退し、戦闘員複数を殺傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タイバ町で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦し、ジハード主義者13人が死亡した。

また、シリア軍の砲撃・空爆によって、シャイフ・マスキーン市で女性3人と子供2人を含む9人(避難民と思われる)が、ヤードゥーダ村で2人が、ブスル・ハリール市で1人が、イブタア町で2人が死亡、同地一帯でシリア軍がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、Champress(11月5日付)によると、イブタア町、シャイフ・マスキーン市、アトマーン村、ダーイル町、ナスィーブ国境通行所一帯で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ハンダラート・キャンプで、看護師1人が死亡した。

一方、Champress(11月5日付)によると、アレッポ市ブスターン・カスル地区、タッラト・カッダーラ、アーミリーヤ地区、サラーフッディーン地区、ライラムーン地区、ズブティーヤ村、バッラース村、アターリブ市、サイファート村、バーシュカウィー村、アルド・マッラーフ地区で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍の発砲により、男性1人が死亡した。

一方、Champress(11月5日付)によると、ナバア・サフル村、マジュドゥーリヤー村、ナブア・ブフース村、マスハラ丘、バーティナ村、ハミーディーヤ村、バイト・ジン村郊外で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、タビーシュ村、カフルサジュナ村、カンスフラ村をシリア軍が空爆し、活動家2人を含む複数人が死亡した。

一方、Champress(11月5日付)によると、バーラ村、バルユーン村、カンスフラ村、タマーニア町、ハーン・シャイフーン市、タビーシュ村、サラーキブ市、ワーディー・ダイフ町、マアッラト・ヌウマーン市、ダイル・サンバル村で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の外国人戦闘員41人を含む戦闘員多数を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、Champress(11月5日付)によると、シリア軍は、ラスタン・ダム、ラスタン市、ダイル・フール村、カフルラーハー市、ヒルバト・ドゥワイビー村、ムシャイリファ村、マスウーディーヤ村北東部、スルターニーヤ村、アルシューナ村、ワーディー・バアユーン、ウカイリバート町、ジャズル・ガス採掘所一帯、タッラト・ミルフ、カーラート・タヒーン村、ウンム・タバービール村、ガントゥー市、ヒムス市ワアル地区で、反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、Champress(11月5日付)によると、サイヤード村、ラターミナ町、カフルズィーター市、ラスム・アワーイド村、ハリーシャ村、南カスタル村、ワーディー・イザーム村、ヌアイマ村、ハディーラ村周辺で、シリア軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, November 5, 2014、AP, November 5, 2014、ARA News, November 5, 2014、Champress, November 5, 2014、al-Hayat, November 6, 2014、Kull-na Shuraka’, November 5, 2014、al-Mada Press, November 5, 2014、Naharnet, November 5, 2014、NNA, November 5, 2014、Reuters, November 5, 2014、SANA, November 5, 2014、UPI, November 5, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き:シリア革命家戦線は、ヌスラ戦線とダーイシュへの徹底抗戦の意思を表明(2014年11月5日)

シリア革命家戦線のニダール・ムハンマド・ラマダーン・サビーフ報道官は声明を出し、同戦線のジャマール・マアルーフ氏を「革命の寵児」と讃えたうえで、シャームの民のヌスラ戦線、ダーイシュ(イスラーム国)に「シリアを一片たりとも渡さない」と徹底抗戦の意思を示した。

AFP, November 5, 2014、AP, November 5, 2014、ARA News, November 5, 2014、Champress, November 5, 2014、al-Hayat, November 6, 2014、Kull-na Shuraka’, November 5, 2014、al-Mada Press, November 5, 2014、Naharnet, November 5, 2014、NNA, November 5, 2014、Reuters, November 5, 2014、SANA, November 5, 2014、UPI, November 5, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き:イランがイラク人、アフガン人民兵の統合を決定(2014年11月4日)

スィラージュ・プレス(11月4日付)は、複数の消息筋の話として、イランが、シリア領内に投入したとされるイラク人、アフガン人民兵を統一司令部の下に統合し、シリア軍と並立する「並列軍」を設置することを決定したと報じた。

同プレスによると、イランはアレッポ市郊外ハンダラート・キャンプ一帯での戦闘などにイラク人、アフガン人民兵数千人を投入しており、新設されるであろう「並列軍」は、ヒズブッラーの部隊を模し、同部隊とともにアサド政権と共闘するという。

複数の反体制筋によると、イランはこうした民兵に月額で400米ドルを支払っているという。

なお、イランのこの決定に先だって、シリア政府は予備役数千人を召集、また兵役免除の規制を強化したという。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、TRT(11月4日付)のインタビューに応じ、アイン・アラブ市をめぐる米国の政策を批判した。

エルドアン大統領は、米軍によるアイン・アラブ市への武器・支援物資の投下に関して「あなたがた(米国)は、PKKもイスラーム国もテロリストだと言っていたが、前者に武器を供与し、両者に武器を投下した」と批判した。

また「あなたがた(米国)はアイン・アラブに囚われている…。純粋でない…邪悪な計略…意図がある…。アイン・アラブはトルコに隣接している。米国ではなくトルコにとって戦略的要衝なのだ」と述べた。

AFP, November 4, 2014、AP, November 4, 2014、ARA News, November 4, 2014、Champress, November 4, 2014、al-Hayat, November 5, 2014、Kull-na Shuraka’, November 4, 2014、al-Mada Press, November 4, 2014、Naharnet, November 4, 2014、NNA, November 4, 2014、Reuters, November 4, 2014、SANA, November 4, 2014、Siraj Press, November 4, 2014、TRT, November 4, 2014、UPI, November 4, 2014などをもとに作成。

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