最新論考(再)「アサド政権にさらなるフリーハンド:和平会議「破綻⼨前」の裏事情」(Astand)

青山弘之「アサド政権にさらなるフリーハンド:和平会議「破綻⼨前」の裏事情(特集II・シリアの隘路)」
e-World、2014年2月26日号 https://janet.jw.jiji.com/
Astand、2014年3月10日 http://astand.asahi.com/webshinsho/jiji/eworld/product/2014030400003.html

■シリア政府に有利な戦況
■自国出身活動家の帰還恐れる西欧諸国

シリアでの紛争解決に向けた政府とシリア国民連合による初の直接和平交渉「ジュネーブ2会議」が、1月22日から2月15日にかけてスイスで開催された。2ラウンドにわたる会議は、「テロとの戦い」を優先しようとする政府代表団と、現政権を排除した形での移行期統治機関(移行期政府)の樹立を訴える「国民連合」の対立により紛糾し、今後の交渉日程についても合意できないままに閉幕した。
だが閉幕直前の12日の会合で、国民連合が政権退陣を求める文言の明記を取り下げ、また仲介者であるアフダル・ブラヒミ国連・アラブ連盟共同特別代表が13日の米ロ外務次官との協議を経て、移行期統治機関の審議を先送りにすると決断したことで、シリア政府は事態収拾のフリーハンドを得た形となった。

◇シリア政府に有利な戦況

シリアの紛争は「アラブの春」の体制転換劇からの類推で、政権退陣に解決の糸口があるようなイメージがつきまとう。しかし拙稿(「せめぎ合いのなか友好的敵対に軟着陸したシリア和平会議」Synodos、2月5日付)で詳述した通り、ジュネーブ2会議が履行を目指す2012年6月のジュネーブ合意は「現政権、反体制組織…から構成される移行期統治機関を当事者の総意の下に発足させる」と規定し、アサド政権の存続を含意していた。
このことは、昨年半ばにアサド政権が化学兵器廃棄に責任を有する「正統な代表」として、欧米諸国を含む国際社会から承認されたことで既定事実となり、今回の会議で改めて追認された。
国内の暴力についても、アルカイダ系武装集団に対する掃討作戦など軍のあらゆる行為を「たる爆弾による住宅地への無差別殺りく」と断じる一部の活動家のプロパガンダゆえ、政権の残忍さが強調されるきらいがある。しかし、ロンドンを拠点とする反体制人権団体のシリア人権監視団が発表した死者総数14万人のうち、約5万4000人が軍や親政権民兵の将兵であることは看過されるべきでない。むろん、同監視団によると、民間人(武装した市民を含む)の犠牲者も5万人弱に達するという。だが、民間人の死者数は過去2カ月でなぜか2万人も「減少」し、代わってジハード(聖戦)主義武装集団の戦闘員の死者が3万人強に急増した。武力紛争が政権の一方的暴力だとの主張はますます成り立たなくなっている。

アサド政権は昨年末以降・・・

2014年3月10日のシリア情勢:国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、軍がハウラ地方、タルビーサ市各所、ウンク・ハワー地方、ヒムス市ワアル地区を砲撃、またカルアト・ヒスン市周辺で、軍、国防隊がジュンド・シャーム大隊などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

またジハード主義武装集団は、フィッラ村各所を迫撃した。

一方、SANA(3月10日付)によると、タッルドゥー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市旧市街では、反体制武装集団戦闘員19人が関係当局に投降した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カルナーズ町近郊での軍との戦闘で、ジハード主義武装集団の戦闘員10人が死亡した。

一方、SANA(3月10日付)によると、ムーリク市、シャイフ・ハディード村、カッブー丘などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、軍は、カビーラ村、ガマーム村、ワーディー・シャイハーン村、グナイマ村各所を軍が砲撃した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、アドラー市旧市街、ヤブルード市各所を軍が砲撃、またリーマー農場などで軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などと交戦した。

一方、SANA(3月10日付)によると、ヤブルード市周辺、および北部、東部入り口一帯、ダーライヤー市、アドラー市旧市街およびウンマーリーヤ地区、アーリヤ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またマダーヤー町で、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民1人が死亡した。

このほか、スバイナ町では、同市の国民和解委員会に投降していた反体制武装集団メンバー15人が釈放された。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カダム区、ジャウバル区を軍が砲撃した。

またシャーグール区で検問中の軍兵士による市民(サーリヒーヤ区住民)への発砲事件が発生したという。

一方、SANA(3月10日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が拠点として使用しているラッカ市のオデッサ・ホテルで爆発が起き、複数の戦闘員が死傷した。

またラッカ市のディッラ交差点で、第71旅団本部での攻防戦で捕捉されたシリア軍兵士2人を、ダーイシュが公開処刑した。

一方、タッル・アブヤド市郊外では、民主統一党人民防衛隊の狙撃手がダーイシュ戦闘員3人を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、カフルハムラ村一帯を軍が砲撃する一方、マンビジュ市近郊のハイヤ検問所周辺でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とジハード主義武装集団が交戦した。

またハラブ・ニュース(3月10日付)によると、バーブ市の政治治安部ビル前に、ダーイシュが絞首台を設置した。

一方、SANA(3月10日付)によると、アレッポ旧市街、バニー・ザイド地区、ハナーヌー地区、ジャンドゥール交差点地区、ブスターン・カスル地区、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、フライターン市、ハンダラート・キャンプ、クワイリス村、ラスム・アッブード村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、Syria-News(3月10日付)によると、バーブ・サラーマ国境通行所近くに設置されているシリア人避難民キャンプが10日の大雨で浸水した。

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ダルアー県では、SANA(3月10日付)によると、ダルアー市中央刑務所周辺、南東部の穀物サイロ周辺、フラーク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月10日付)によると、バラードゥーン・ダム、カスタル・アブドゥー村、フルワ村、グナイマ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(3月10日付)によると、マルカダ町周辺で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とシャームの民のヌスラ戦線などとの戦闘が続き、村内でダーイシュが自爆攻撃を敢行した。

AFP, March 10, 2014、AP, March 10, 2014、ARA News, March 10, 2014、Champress, March 10, 2014、Halabnews.com, March 10, 2014、al-Hayat, March 11, 2014、Iraqinews.com, March 10, 2014、Kull-na Shuraka’, March 10, 2014、Naharnet, March 10, 2014、NNA, March 10, 2014、Reuters, March 10, 2014、SANA, March 10, 2014、Syria-news.com, March 10, 2014、UPI, March 10, 2014などをもとに作成。

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2014年3月10日のシリア情勢:聖タクラー修道女解放をめぐる動き

反体制活動家のハーディー・アブドゥッラー(Hadi Homs)氏はユーチューブ(3月10日付)に、聖タクラー修道院の修道女13人ら16人(シリア人、レバノン人)が9日にダマスカス郊外県カラムーン地方(場所不明)の軟禁場所からレバノンのベカーア県バアルベック郡アルサール地方の無人地帯に移送され、レバノンの総合情報総局に引き渡されるまでの映像(http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=L3ZZyRv3kSo)をアップ・公開した。

Youtube, March 9, 2014
Youtube, March 9, 2014
Youtube, March 9, 2014
Youtube, March 9, 2014

映像は3月9日付で、「アッラーの他に神なし、ヌスラ戦線」と書かれた黒旗を掲げる目出し帽の武装集団に、修道女らが連行され、シリア・レバノン国境に移送される様子、シリア当局に拘束されていた女性・子供と修道女が「捕虜交換」される映像などが写っている。

アブドゥッラー氏はAFP(3月10日付)に、シリア当局が「女性141人が釈放されたとの情報を得ている」と述べた。

この女性たちは、修道女らの到着に先だってバスでシリア・レバノン国境地帯に移送されたという。

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Naharnet, March 10, 2014
Naharnet, March 10, 2014

解放された修道女の一人ビーラージヤー・サイヤーフ修道長は記者団に対して「アッラー、私たちの主(ギリシャ正教会アンタキア総大司教)ヨハネ10世、アサド大統領…、カタール首長に感謝しています…。また(レバノン総合情報総局)アッバース・イブラーヒーム少将に感謝しています」としたうえで、「去年の12月初めに拉致されて以降、誰一人として悪い扱いを受けることはありませんでした…。私たち16人は誰も悪し様にはされませんでした…。(シャームの民のヌスラ戦線の)対応はよいものでした。またジョルジュ・ハスワーニーを名乗る人のおかげで、私たちは建物で自由に過ごせました」と述べた。

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Kull-na Shuraka', March 10, 2014
Kull-na Shuraka’, March 10, 2014

ジョルジュ・ハスワーニー氏は、修道女釈放の交渉にあたっていたとされる人物の一人で、ヤブルード市出身のビジネスマンで、アサド政権に近い人物。

クッルナー・シュラカー(3月10日付)によると、バーニヤース精油公社副所長を務めたのち、ロシアに滞在し、石油・ガス採掘事業を開始し、ロシアの関連企業、軍との取引を行ってきたという。

ハスワーニー氏の事務所(シリア)は、娘婿のユースフ・アブラシュ氏(シリア共産党ユースフ・ファイサル派元党員)が運営し、ロシアの事務所はアムジャド・ドゥーバー氏が統轄しているという。

なお妻はロシア人。

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『ハヤート』(3月11日付)によると、修道女を拉致していたシャームの民のヌスラ戦線のカラムーン地方のアミール、アブー・マーリク・クワイティー氏は、修道女解放に際してシリア当局と取引があったことについては認めたが、身代金を受け取ったことを否定した。

またクワイティー氏は「捕虜交換」の一環としてシリア当局が拘束している女性950人の釈放を要求したが、152人しか釈放されていないと述べた。

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ジャディードTV(3月10日付)などによると、レバノン総合情報総局のアッバース・イブラーヒーム少将は、修道女解放の交渉が「女性逮捕者が釈放されたことで完了した」と述べ、これによりシリア当局が交流していた女性150人以上が釈放されたことを明らかにした。

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なお、『ハヤート』(3月11日付)によると、聖タクラー修道女の解放交渉が行われいた間、シリア軍はカラムーン地方への砲撃を中断していたという。

また『ハヤート』は修道女らがダマスカス県に移動したと付言した。

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ウムラーン・ズウビー情報大臣は、聖タクラー修道院修道女の解放に関して、「シリア国民の血で手を染めていなかった者25人」を釈放したと述べ、約150人の女性(子供)を釈放したとの反体制活動家らの主張が正しく、誇張だと反論した。

SANA(3月10日付)が伝えた。

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レバノン大統領府は声明を出し、聖タクラー修道院の修道女13人らの解放に関して、ミシェル・スライマーン大統領がカタールのタミーム・ビン・ハマド首長に謝意を示したと発表した。

AFP, March 10, 2014、AP, March 10, 2014、ARA News, March 10, 2014、Champress, March 10, 2014、al-Hayat, March 11, 2014、Iraqinews.com, March 10, 2014、al-Jadid TV, March 10, 2014、Kull-na Shuraka’, March 10, 2014、Naharnet, March 10, 2014、NNA, March 10, 2014、Reuters, March 10, 2014、SANA, March 10, 2014、UPI, March 10, 2014などをもとに作成。

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2014年3月9日のシリア情勢:国内の暴力

NNA(3月10日付)は、レバノンの治安筋の話として、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団に2013年12月に拉致されていた聖タクラー修道院の修道女ら13人が数日前に解放され、ベカーア県バアルベック郡アルサール村に無事移送されたと伝えた。

ジャディード(3月9日付)によると、修道女解放に向けた交渉は、総合情報総局長のアッバース・イブラヒーム少将と誘拐犯との間で行われた。

Kull-na Shuraka', March 9, 2014
Kull-na Shuraka’, March 9, 2014

また『ハヤート』(3月10日付)は、信頼できる消息筋の話として、修道女解放に向けた交渉が、カタール、トルコの仲介によってなされた、と伝えた。

LBCI(3月9日付)によると、レバノンの総合情報部交渉団が交渉のために、ベカーア県バアルベック郡のナフラ村・アルサール村郊外の無人地帯に向かい、その後、修道女ら13人を連れて交渉団はジュダイダト・ヤーブース(シリア)・マスナア(レバノン)間の国境通行所を経由して、レバノンに帰還した。

NNAによると、総合情報部交渉団にはカタールの諜報機関のスアーダ・クバイスィー長官が同行した。

マスナア村では、解放された修道女らを出迎えるため、報道関係者、ギリシャ正教会の関係者らが出迎えた。

スカイ・ニュース(3月9日付)によると、修道女ら解放の見返りとして、シリア政府は政治犯153人を釈放することに同意したという。

またミシェル・シャンマース弁護士はフェイスブックで、シリア当局がテロ法廷に起訴されている女性活動家15人を釈放したと綴った。

釈放されたのは、ルワイダ・カナアーン氏、カマル・ハティーブ氏、ランダ・ハーッジ・アワード・アブド氏、ザーヒヤ・アブドゥンナビー氏、ヤースミーン・バルシー氏、ダラール・クルディー氏、フーリーヤ・アイヤーシュ氏、ヒンナーディー・フサイン氏、マージドゥーリーン・バーイル氏ら。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、リーマー農場周辺、ヤブルード市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などと交戦し、軍兵士6人が死亡、また軍がヤブルード市周辺、バフア村などを空爆した。

一方、SANA(3月9日付)によると、ヤブルード市内およびその周辺、ザバダーニー市東部山岳地帯、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺、アーリヤ農場、アドラー市旧市街およびウンマーリーヤ地区、アシュアリー農場、ハッザ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、ガーリヤ村で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民3人が死亡、2人が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カルアト・ヒスン市周辺を軍が空爆した。

一方、SANA(3月9日付)によると、軍がザーラ村で地雷、爆発物などの撤去作業を行った。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハイダリーヤ地区に対する軍の空爆で8人が死亡する一方、サーフール地区、ウンマーリーヤ地区、マサーキン・ハナーヌー地区などを軍が砲撃した。

またアレッポ市ブスターン・バーシャー地区、ライラムーン地区で、軍と反体制武装集団が交戦した。

さらに、マンナグ村一帯では、軍が空爆を行う一方、アレッポ中央刑務所周辺では、ジハード主義武装集団との戦闘で親政権の民兵クドス旅団の戦闘員2人が死亡した。

このほか、シャームの民のヌスラ戦線は、ハナースィル市東部で、「政府軍への共謀罪」で4人を逮捕した。

一方、SANA(3月9日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、クワイリス村、ラスム・アッブード村、ジュバイラ村、タッル・リフアト市、ハンダラート・キャンプ、バービース村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、カッラーサ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区サラースィーン通り北部を軍が砲撃、また同地区内で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が軍と交戦した。

一方、SANA(3月9日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市郊外に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾市、建物などが被害を受けた。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフーン市、フバイト村を軍が「樽爆弾」で空爆した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルズィーター市を軍が「樽爆弾」で空爆した。

またムーリク市周辺では、軍がシャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦する一方、アッブード検問所、ダイル・ムハルダ検問所などをジハード主義武装集団が手製の迫撃砲で攻撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ズワイク村、バラードゥーン村、ドゥワイリカ村、サルマー町などで、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

またラタキア市では、マディーナ・リヤーディーヤにロケット弾3発が着弾し、タクシー運転手1人が死亡、6人が負傷した。

クッルナー・シュラカー(3月9日付)によると、着弾したロケット弾は6発で、少なく16人が負傷したという。

このほか、シリア人権監視団によると、ティシュリーン大学医学部の学生が逮捕・連行された。

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ハサカ県では、ARA News(3月9日付)によると、マルカダ町郊外のアトシャーナ村近くにあるシャームの民のヌスラ戦線検問所に対して、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が自爆攻撃を行った。

またタッル・タムル町一帯で、民主統一党人民防衛隊がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

AFP, March 9, 2014、AP, March 9, 2014、ARA News, March 9, 2014、Champress, March 9, 2014、al-Hayat, March 10, 2014、Iraqinews.com, March 9, 2014、al-Jadid TV, March 9, 2014、Kull-na Shuraka’, March 9, 2014、LBCI, March 9, 2014、Naharnet, March 9, 2014、NNA, March 9, 2014、Reuters, March 9, 2014、SANA, March 9, 2014、Sky News Arabic, March 9, 2014、UPI, March 9, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月8日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤブルード市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月8日付)によると、ヤブルード市およびその周辺、ザバダーニー市東部山岳地帯、ダーライヤー市ドゥーマー市郊外、アーリヤ農場、アッブ農場、ハラスター市、ハッザ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線、サハーバ末裔大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またカタナー市に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供2人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ジャフラ村の国防隊拠点を反体制武装集団が攻撃する一方、軍がダイル・ザウル市近郊のサルダ山でジハード主義武装集団がと交戦、同山を制圧した。

また軍はムーハサン市を空爆する一方、ダイル・ザウル市航空基地周辺で、反体制武装集団と交戦、同地一帯を砲撃した。

一方、SANA(3月8日付)によると、ダイル・ザウル市ウルフィー地区、ラシュディーヤ地区、サルダ山で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺で軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦、軍兵士20人以上、ダーイシュ戦闘員8人以上が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区周辺、タッラト・ティバーラ、ザルズール村、シャイフ・ユースフ村、シャイフ・ズィヤート村などで、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などと交戦、同地一帯を軍が砲撃した。

一方、SANA(3月8日付)によると、アレッポ市スッカリー地区、バニー・ザイド地区、ブスターン・カスル地区、ジャンドゥール交差点、ジュダイダ地区、クワイリス村、ラスム・アッブード村、アルバイド村、ハーン・トゥーマーン村、ハージブ町、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ブライジュ村、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA News(3月8日付)によると、アイン・アラブ市で民主統一党アサーイシュに逮捕されていた「コバネ・クルド」(kobanikurd.com)の管理人のムスタファー・アブディー氏が釈放された。

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ヒムス県では、SANA(3月8日付)によると、軍によって制圧されたザーラ村で、反体制武装集団戦闘員30人が軍に投降した。

また軍は、タルビーサ市、ガジャル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(3月8日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(3月8日付)によると、ダルアー市ハムザ・モスク周辺、キルク地区など、ダルアー中央刑務所周辺、ティースィヤー村、アトマーン村、サムリーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(3月8日付)によると、ハーン・シャイフーン市、マルイヤーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(3月8日付)によると、マルカダ町一帯で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とシャームの民のヌスラ戦線が激しく交戦した。

AFP, March 8, 2014、AP, March 8, 2014、ARA News, March 8, 2014、Champress, March 8, 2014、al-Hayat, March 9, 2014、Iraqinews.com, March 8, 2014、Kull-na Shuraka’, March 8, 2014、Naharnet, March 8, 2014、NNA, March 8, 2014、Reuters, March 8, 2014、SANA, March 8, 2014、UPI, March 8, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年3月7日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤブルード市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、ジハード主義武装集団と交戦する一方、軍が同市を「樽爆弾」などで空爆・砲撃し、男女5人が死亡した。

一方、SANA(3月7日付)によると、ヤブルード市およびその周辺、ザバダーニー市東部山岳地帯、ドゥーマー市郊外、アドラー市旧市街およびウンマーリーヤ地区、ハムーリーヤ市、アルバイン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ザーラ村とカルアト・ヒスン市一帯を軍が14回にわたり空爆、また同地一帯で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月7日付)によると、軍がザーラ村および同村東部の丘陵地帯を完全制圧した。

軍は同村およびその周辺で反体制武装集団の追撃を続ける一方、地雷、時限爆弾などの撤去を行ったという。

また反体制武装集団の戦闘員23人が軍に投降したという。

このほか、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、サラーム・シャルキー村、ラスタン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市およびその周辺で、軍と反体制武装集団が交戦し、軍、国防隊の兵士・戦闘員14人が死亡、反体制武装集団戦闘員9人が死亡した。

この戦闘を受け、軍が同地一帯を空爆した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍がビンニシュ市を空爆し、反体制武装集団戦闘員5人が死亡した。

またムアスラーン村のモスク近くで爆発が起き、男性2人が死亡した。

このほか、軍はクマイナース村を空爆した。

一方、SANA(3月7日付)によると、マアッラトミスリーン市、サルミーン市などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・ナッジャール市での軍との戦闘で、ジハード主義武装集団戦闘員1人が死亡した。

また軍は、マルイヤーン村、ムスリミーヤ村、アレッポ市スッカリー地区、子供2人を含む9人が死亡した。

一方、SANA(3月7日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、クワイリス村、ラスム・アッブード村、アルバイド村、シャイフ・ナッジャール市工業団地血宇、ハンダラート・キャンプ、フライターン市、アレッポ市サーフール地区、サカン・シャバービー地区、マアスラーニーヤ地区、マサーキン・ハナーヌー地区、マルジャ地区、シャイフ・ヒドル地区、バニー・ザイド地区、ブスターン・カスル地区、カスタル・ハラーミー地区、マズラバ地区、ブライジュ交差点、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、ARA(3月7日付)によると、クルド戦線旅団とシリア自由人旅団が、マンビジュ市郊外で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、4人を殺害、ハイヤ検問所を制圧したと発表した。

ARA News, March 7, 2014
ARA News, March 7, 2014

またARAによると、アアザーズ市入り口にタウヒード旅団が検問所を設置したことに反対するデモが同村内で発生し、住民らが反体制武装集団の退去を求めた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ナワー市、ヌアイマ村を軍が空爆し、子供2人を含む7人が死亡した。

またダルアー中央刑務所近くで軍と反体制武装集団が交戦、軍が同地一帯を砲撃した。

一方、SANA(3月7日付)によると、ザアタル丘で、フラーク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、第17師団基地周辺で軍とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル軍事空港周辺で、軍とジハード主義武装集団が交戦し、軍が同地一帯を空爆・砲撃した。

一方、SANA(3月7日付)によると、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(3月7日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月7日付)によると、タルティヤーフ村、アッラ村、マールーニーヤート村、バルナース村、カビール村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

 

AFP, March 7, 2014、AP, March 7, 2014、ARA News, March 7, 2014、Champress, March 7, 2014、al-Hayat, March 8, 2014、Iraqinews.com, March 7, 2014、Kull-na Shuraka’, March 7, 2014、Naharnet, March 7, 2014、NNA, March 7, 2014、Reuters, March 7, 2014、SANA, March 7, 2014、UPI, March 7, 2014などをもとに作成。

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2014年3月6日のシリア情勢:国内の暴力(追記)

ハサカ県では、ARA(3月7日付)によると、カフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市の人民防衛隊本部前で自爆テロが発生した。

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アレッポ県では、ARA News(3月6日付)によると、アイン・アラブ(コバネ)市で、民主統一党アサーイシュが「コバネ・クルド」(kobanikurd.com)の管理人のムスタファー・アブディー氏を逮捕した。

またシリア赤新月社は声明を出し、アレッポ県アレッポ中央刑務所周辺で救急医療チームが何者かの攻撃を受け、現在もなお行方不明であると発表した。

Kull-na Shuraka', March 7, 2014
Kull-na Shuraka’, March 7, 2014

ARA News, March 6, 2014、March 7, 2014、Kull-na Shuraka’, March 7, 2014、などをもとに作成。

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2014年3月6日のシリア情勢:国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市アルメニア地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、少なくとも15人が死亡、12人が負傷した(SANAによると女性・子供を含む13人が死亡、30人が負傷)。

またマフラム地方のウンム・ダーリー村にある軍と国防隊の合同検問所近くでも爆弾が仕掛けられた車が爆発し、検問所の治安要員3人が死亡、複数が負傷した。

SANA, March 6, 2014
SANA, March 6, 2014

このほか、軍、国防隊が反体制武装集団が占拠を続けるザーラ村入り口まで進軍し、反体制武装集団と交戦し、戦闘員10人以上が死亡した。

一方、SANA(3月6日付)によると、ザーラ村周辺農場およびタッラト・ジャラーラを軍が完全制圧した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市南部の軍事情報局本部近くで、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、少なくとも5人が死亡、20人以上が負傷した(SANAによると4人が死亡、22人が負傷)。

また反体制武装集団が占拠するムーリク市一帯では、軍と反体制武装集団の交戦が続いた。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市北部の第17師団基地内でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が2度にわたり自爆攻撃を行うとともに、軍と激しく交戦、複数の兵士が死傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がハーン・シャイフーン市周辺の軍検問所4カ所を襲撃、制圧した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区を軍が砲撃し、男性1人が死亡した。

一方、SANA(3月6日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、アブー・ルンマーナ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、市民5人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍がヤブルード市一帯、リーマー農場を空爆・砲撃した。

一方、SANA(3月6日付)によると、軍はリーマー農場およびヤブルード市東部の丘陵地帯を完全制圧し、治安を回復した。

またリーハーン農場一帯、アドラー市旧市街およびウンマーリーヤ地区、ヤブルード市南西部、ダーライヤー市、ザバダーニー市東部山岳地帯、アッブ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、聖タクラー修道院(ダマスカス郊外県マアルーラー市)の修道女らを拉致する反体制武装集団との交渉に当たっている信頼できる匿名消息筋は、AFP(3月6日付)に対し、「昨日(6日)から修道女との連絡が途絶え、彼女らはヤブルード市から、レバノン国境地域へと連行された可能性がある」ことを明らかにした。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(3月6日付)によると、アターリブ市で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、自爆犯1人が死亡した。

一方、SANA(3月6日付)によると、アレッポ市ジュダイダ地区、アッサーン村、ラスム・アッブード村、クワイリス村、アルバイド村、アレッポ中央刑務所周辺、フライターン市、ジュバイラ村、ハーン・アサル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、サーリヒーン地区、スッカリー地区、ジャンドゥール交差点地区、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(3月6日付)によると、ザバーイル村、アイド村、フラーク市、サムリーン村、ハムラ村、ヤードゥーダ村、ヌアイマ村、ダルアー市ヤルムーク学校周辺、ビラール・モスク西方で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(3月6日付)によると、アームーダー市にあるシリア・クルド進歩民主党の事務所が何者かによって放火された。

シリア・クルド進歩民主党はアブドゥルハミード・ダルウィーシュ氏が書記長を務め、シリア革命反体制勢力国民連立のシリア・クルド国民評議会を主導している。

AFP, March 6, 2014、AP, March 6, 2014、ARA News, March 6, 2014、Champress, March 6, 2014、al-Hayat, March 7, 2014、Iraqinews.com, March 6, 2014、Kull-na Shuraka’, March 6, 2014、Naharnet, March 6, 2014、NNA, March 6, 2014、Reuters, March 6, 2014、SANA, March 6, 2014、UPI, March 6, 2014などをもとに作成。

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2014年3月5日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤブルード市周辺とリーマー農場を軍が10回以上にわたり空爆、また同市内外で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月5日付)によると、ヤブルード市およびその周辺、リーマー農場、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ハラスター市警察病院、アッブ農場、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプ、ザーキヤ町、ザバダーニー市東部山岳地帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ドゥワイラア地区・カッバース地区間に迫撃砲弾1発が着弾した。

またヤルムーク区のヤルムーク通り、サラースィーン通りを軍が砲撃した。

同監視団によると、ヤルムーク区では、食糧医療物資の不足が原因で2人が新たに死亡した。

このほか、サーリヒーヤ区のジスル・アブヤドで、治安機関が若者2人を逮捕、連行したという。

一方、SANA(3月5日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またドゥワイラア地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などが制圧したイドリブ市・マストゥーマ村間の検問所の周辺、ビンニシュ市・フーア市間で、軍、人民諸委員会とジハード主義武装集団と交戦し、武装集団戦闘員20人以上が死亡した。

また軍はビンニシュ市一帯を砲撃した。

一方、SANA(3月5日付)によると、タッル・カール、ハーン・シャイフーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サウジ人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カルアト・ヒスン市、ザーラ村、ダール・カビーラ村を軍が砲撃・空爆し、3人が死亡した。

一方、SANA(3月5日付)によると、タッル・ディーブ村・ザーラ村間、ガースィビーヤト・ナイーム村、ラスタン市、タラフ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、近トンネル、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市旧市街を占拠していた武装集団多数が武装解除し、当局に投降した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団が占拠するムーリク市の南部に位置する街道で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月5日付)によると、ムーリク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サウジ人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャドリーン村近くのラスタン湖で反体制武装集団が住民を襲撃し、漁師1人を殺害、子供4人を誘拐した。

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アレッポ県では、ARA News(3月5日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がマンビジュ市のシャイフ・アキール・ムンビジー廟を爆破、破壊した。

またシリア人権監視団によると、アレッポ市スッカリー地区、ハッルーム地区、アカバ地区、マルジャ地区を軍が砲撃、またマサーキン・ハナーヌー地区を「樽爆弾」などで空爆した。

さらにブスターン・カスル地区では、軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区では、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線などからなる武装集団と交戦した。

他方、SANA(3月5日付)によると、アッサーン村、アイン・アッサーン村、アレッポ市ハミーディーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、民主統一党人民防衛隊がタッル・ブラーク町から撤退した。

撤退は、西クルディスタン移行期民政局評議会(ジャズィーラ地区)とジャズィーラ住民国民委員会との間で結ばれた合意に基づくもので、声明によると「クルド人とアラブ人の歴史的同胞的絆」の証として実施されたという。

合意ではまた、民主統一党のタッル・ブラーク町からの撤退のほかに、地元部族民への武器引き渡し、同村住民による治安維持、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)および地元部族民兵以外の武装集団の侵入阻止、西クルディスタン移行期民政局評議会支配地域との往来の自由などが定められている。

なおジャズィーラ住民国民委員会は、『ハヤート』(3月6日付)によると、タッル・ブラーク町一帯の有力者および部族長32人からなる。

一方、ARA News(3月5日付)によると、民主統一党の党旗の掲揚を拒みアームーダー市で4日にアサーイシュに逮捕されていたクルド青年連合の元メンバーのアイマン・ダクーリー氏が釈放された。

また、クッルナー・シュラカー(3月5日付)は、カーミシュリー市のあるホテルで先週、軍事情報局に逮捕されていた複数の若者が多額の保釈金を払って釈放された、と伝えた。

軍事情報局の活動に対して、西クルディスタン移行期民政局評議会(ジャズィーラ地区)は何らの対応もとらなかったという。

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ラッカ県では、アラビーヤ(3月5日付)が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)ラッカ州の女性部隊「ハンサー大隊」が先週、ラッカ市内の女学校に立ち入り調査を行い、髪飾りをしていた10歳の小学生1人を含む女子生徒複数名を逮捕、むち打ち刑に処したと報じた。

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ダルアー県では、SANA(3月5日付)によると、スーラ町南西部、ウンム・アウサジュ村南部、ダルアー市ヤルムーク学校周辺、ウンム・マヤーズィン町、ヌアイマ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月5日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、労働者住宅地区、ハウィーカ地区、工業地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 5, 2014、Alarabia, March 5, 2014、AP, March 5, 2014、ARA News, March 5, 2014、Champress, March 5, 2014、al-Hayat, March 6, 2014、Iraqinews.com, March 5, 2014、Kull-na Shuraka’, March 5, 2014、Naharnet, March 5, 2014、NNA, March 5, 2014、Reuters, March 5, 2014、SANA, March 5, 2014、UPI, March 5, 2014などをもとに作成。

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2014年3月4日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(3月5日付)によると、軍がヤブルード市近郊のジハード主義武装集団の拠点などに対して「樽爆弾」で空爆を行った。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、AFP(3月4日付)に対し、SANAが3日に完全制圧したと報じたサフル村で、軍、ヒズブッラー戦闘員が進軍、シャームの民のヌスラ戦線などと激しく交戦を続けていると語った。

一方、マナール(3月4日付)もサフル村での戦闘の映像を放映した。

このほか、軍は、ザマルカー回廊でジハード主義武装集団と交戦、またジュダイダト・アルトゥーズ町で1人を逮捕した。

他方、SANA(3月4日付)によると、ヤブルード市内、リーマー農場、ムライハ市郊外、ザマーニーヤ農場、ブハーリーヤ農場、アルバイン市、アーリヤ農場、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ダーライヤー市、ザバダーニー市東部山岳地帯、ザーキヤ町、ムカイラビーヤ市、ダイル・ハイバ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

Kull-na Shuraka', March 4, 2014
Kull-na Shuraka’, March 4, 2014

このほか、AFP(3月4日付)によると、映画監督のムハンマド・マラス氏がシリア・レバノン国境でシリアのムハーバラートに身柄を拘束された。

ムリッス氏は、自身の映画が出展されているスイスの映画祭に出席する途上だったという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、反体制武装集団がサラーキブ市のアシュカル検問所とドゥリーム・ランド検問所、マストゥーマ村郊外の検問所で、軍、国防隊と交戦し、これらの検問所を制圧した。

戦闘に参加した武装集団は、ダーウド旅団、ハッターブ大隊、サラーキブ革命家戦線、シリア革命家戦線。

またハーン・シャイフ・キャンプのハンナーン検問所でも戦闘があり、ジハード主義武装集団が、同検問所を制圧したという。

一方、イドリブ市・マストゥーマ村街道では、軍とジハード主義武装集団が交戦し、武装集団戦闘員4人が死亡した。

また、フーア市周辺での戦闘でも、ジハード主義武装集団司令官1人と戦闘員2人が死亡した。

他方、SANA(3月4日付)によると、イドリブ市・アリーハー市街道、イドリブ市各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、カラム・トゥラーブ地区、ザバディーヤ地区、アレッポ中央刑務所周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

また複数の活動家によると、ディーマーン村、バルザーニーヤ村、ラスム・アッサーン村の大部分を「自由シリア軍」が制圧した。

さらにARA News(3月4日付)によると、クルド戦線旅団(自由シリア軍)がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の追撃を続け、ジャラーブル市郊外の水道施設(ズール・マガール地方)を制圧した。

一方、SANA(3月4日付)によると、アレッポ市ザバディーヤ地区、ブスターン・カスル地区、ジュダイダ地区、アレッポ中央刑務所周辺、ヒーラーン村、ジュバイラ村、フーランディー・ガソリン・スタンド、クワイリス村、アルバイド村、フライターン市、ディーマーン村、サドアーヤー村、ムスリミーヤ村、サムリーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、ARA(3月4日付)によると、軍がタッル・アブヤド市の南45キロに位置するアイン・イーサー市で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、同市を制圧した。

ダーイシュ掃討にあたったのは第93旅団で、アイン・イーサー市を奪われたダーイシュは同村の東に位置するシャルカラーク村方面に敗走したという。

Kull-na Shuraka', March 4, 2014
Kull-na Shuraka’, March 4, 2014

一方、Syria-News(3月4日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、シャイフ・アブー・アイシュ廟を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月4日付)によると、タラフ村、サアン村、ザーラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 4, 2014、AP, March 4, 2014、ARA News, March 4, 2014、Champress, March 4, 2014、al-Hayat, March 5, 2014、Iraqinews.com, March 4, 2014、Kull-na Shuraka’, March 4, 2014、Qanat al-Manar, March 4, 2014、Naharnet, March 4, 2014、NNA, March 4, 2014、Reuters, March 4, 2014、SANA, March 4, 2014、Syria-news.com, March 4, 2014、UPI, March 4, 2014などをもとに作成。

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2014年3月3日のシリア情勢:国内の暴力(追記)

アレッポ県では、ARA News(3月4日付)によると、シリア自由人旅団、クルド戦線旅団からなる「自由シリア軍」が、ジャラーブルス市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との交戦の末、同市を制圧した。

この戦闘で、「自由シリア軍」はダーイシュの戦闘員7人を殺害したという。

ARA News, March 4, 2014などをもとに作成。

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2014年3月3日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、軍がヤルムーク区およびジャウバル区各所を砲撃し、救急車両運転手1人が死亡したほか、アッバースィーイーン地区のバス発着場に迫撃砲弾が着弾した。

これに関して、シリア革命総合委員会は、軍がヤルムーク区およびジャウバル区から3月4日までに撤退しなければ、パレスチナ人の人民諸委員会とともに大規模な軍事作戦を行う、との最後通告を出し、タダームン区に軍、国防隊、人民諸委員会に大号令が出されていると主張した。

またロイター通信(3月3日付)は、ヤルムーク区で戦闘が再開し、UNRWAによる2日の人道支援物資搬入作業が中止を余儀なくされたと伝えた。

一方、SANA(3月3日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またバーブ・トゥーマー地区、ジャウラ地区、シャーグール区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民5人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、サフル村周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦した。

またザーキヤ町に対して、軍が「樽爆弾」で空爆する一方、ジハード主義武装集団は、ムライハ市近郊の防空総局の軍拠点を砲撃した。

このほか、ダイル・ムクリン町・アフラフ村間の街道、ダーライヤー市東部で、軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月3日付)によると、ヤブルード市北部のサフル村で、軍が多数の「テロリスト」を殲滅し、同市が完全制圧した。

またヤブルード市各所およびその周辺、ラアス・アイン市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺、ザバダーニー市東部山岳地帯、ダーライヤー市、アーリヤ農場、ヒジャーリーヤ農場、ムライハ市、アルバイン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ハラスター市の警察病院を反体制武装集団が砲撃し、市民4人が負傷した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、タルビーサ市各所を軍が砲撃し、ダール・カビーラ村などで軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月3日付)によると、タルビーサ市、カルアト・ヒスン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、北部の複数カ所を軍が砲撃した。

一方、SANA(3月3日付)によると、カルマス村に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、女性1人が負傷した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ビンニシュ市、サルミーン市を軍が砲撃する一方、ワーディー・ダイフ軍事基地周辺で爆弾を敷設しようとしていたジハード主義武装集団戦闘員が地雷に触れて死亡した。

一方、SANA(3月3日付)によると、ビカフルーン村、カフルラーター村、ナイラブ村、ファイルーン村、ナリラヤー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またタラール・バラーズィー県知事は、ハスヤー町一帯で投降した反体制活動家291人が、「祖国と市民に危害を与えない」ことを誓約し、釈放されたと発表した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザバディーヤ地区を軍が砲撃する一方、アッサーン村、ラスム・シャイフ村、ディーマーン村で、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月3日付)によると、アレッポ市旧市街、ブスターン・カスル地区、バニー・ザイド地区、ハナーヌー地区、アーミリーヤ地区、サラーフッディーン地区、ジュダイダ地区、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、アレッポ中央刑務所周辺、タッル・スースィーン、サイイド・アリー地区、アルバイド村、クワイリス村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市ハーリディーヤ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民2人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月3日付)によると、ハウィージャト・マリーイーヤ村を軍が制圧し、治安を回復した。

またダイル・ザウル市ハミーディーヤ地区、ラシュディーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(3月3日付)によると、シャムスィーヤ村、マフミヤト・ラルラック村、ダッラ村、マジュダル・キーヒヤー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(3月3日付)によると、マルカダ町周辺で、シャームの民のヌスラ戦線とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が交戦し、ダーイシュのメンバー4人が死亡した。

ヌスラ戦線は現在、ほかのジハード主義武装集団とマルカダ町を包囲しているという。

またラアス・アイン市の地元消息筋によると、民主統一党人民防衛隊がダーイシュと交戦、司令官1人を含むダーイシュ戦闘員4人を殺害した。

AFP, March 3, 2014、AP, March 3, 2014、ARA News, March 3, 2014、Champress, March 3, 2014、al-Hayat, March 4, 2014、Iraqinews.com, March 3, 2014、Kull-na Shuraka’, March 3, 2014、Naharnet, March 3, 2014、NNA, March 3, 2014、Reuters, March 3, 2014、SANA, March 3, 2014、UPI, March 3, 2014などをもとに作成。

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2014年3月2日のシリア情勢:国内の暴力(追記)

ハマー県では、『ハヤート』(3月4日付)によると、サルミーン市で、アサド政権を支持する義勇軍の国防隊の行為に反対するデモが行われ、軍およびその支持者からの発砲を受けた。

活動家らがユーチューブなどにアップしたビデオによると、デモ参加者は「魂と血にかけて、我々はサラミーヤのために身を捧げる」などと連呼している。

これに対して、複数の消息筋によると、武装した車輌4台がデモ参加者に小銃などで発砲し、強制排除した。

またある反体制活動家は、フェイスブックで、政権支持者らが「我らアラウィー派は、魂と血にかけて、バッシャールのために身を捧げる」、「アラウィー派、アラウィー派、我々はサラミーヤをぶちこわしたい」などと連呼して、対抗したと主張している。

サラミーヤ市はイスマーイーリー派宗徒が多く住み、住民の多くはアサド政権を支持していることで知られている。

al-Hayat, March 4, 2014などをもとに作成。

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2014年3月2日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(3月3日付)によると、ムウダミーヤト・シャーム市住民が帰宅を開始した。

住民の帰宅は、バービッラー市一帯での「国民和解」(停戦)に伴う暴力の沈静化に伴う動きだという。

またバービッラー市では4日前から一時閉鎖となっていた市内への通行所が再開され、バービッラー市民、ヤルダー市民、バイト・サフム市民の市外への外出が許可されたという。

『ハヤート』によると、バービッラー市などでは「国民和解」以降、住民の市外への移動が制限されていたという。

SANA, March 2, 2014
SANA, March 2, 2014

これに関して、SANA(3月2日付)は、欧米諸国が「政治化」しようとしている国連の人道援助の受け入れをムウダミーヤト・シャーム市民が拒み、シリア政府とシリア赤新月社に対して「支援をめぐる義務の完全履行」を求めていると伝えた。

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同じくダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍がヤブルード市を空爆・砲撃、同市周辺の対レバノン国境地帯では、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月2日付)によると、ヤブルード市、ダーライヤー市、ザバダーニー市郊外の山岳地帯、ドゥーマー市、アルバイン市、ハラスター市、ムライハ市、リーマー農場、アッブ農場、アーリヤ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾した。

他方、シリア革命ニュース(3月2日付)によると、クドスィーヤー市でアサド政権を支持するデモを行おうとしていた政権支持者と、反体制活動家が衝突し、ナジュムッディーン・アフマド法務大臣の随行者2人が殺害された。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区サラースィーン通り、ヤルムーク通りで、シャームの民のヌスラ戦線とPFLP-GCが交戦した。

戦闘はヤルムーク区に隣接するカダム区で発生、またジャウバル区、カーブーン区に対して軍が砲撃を加えた。

これに関して、シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、シリア軍とPFLP-GCがダマスカス県ヤルムーク区での停戦合意に違反し、同地区の「中立化」を阻害していると発表した。

ヌスラ戦線の声明によると、軍とPFLP-GCの民兵は、合意に反して、指定地域からの撤退、武装解除を行っておらず、またUNRWAによる人道支援物資搬入に乗じて、「PFLP-GCのシャッビーハ集団」を送り込み、民間人数十人を逮捕しているのだという。

しかし、PFLP-GCのアンワル・ラジャー報道官は、ダマスカス県ヤルムーク区の停戦合意をめぐるシャームの民のヌスラ戦線の非難声明に関して「ヌスラ戦線、タクフィール主義者、ないしはいわゆる外国人(グラバー)がヤルムーク区のサラースィーン通り(など)に潜入し、占拠している」と反論した。

ラジャー報道官はまた、「パレスチナ人武装集団だけでは、平和的イニシアチブを実行するため停戦合意を遵守することはできず、パレスチナ民衆運動が必要になっている。占拠されているキャンプを救済するのにふさわしいすべての方法をもって、諸派レベルでこうした悪党とその支援者に対抗しなければならない」と付言した。

一方、SANA(3月2日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアッバースィーイーン地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民3人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、アトマーン村、シャイフ・マスキーン市を軍が砲撃、またヌアイマ村で軍と反体制武装集団が交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルヌブーダ町近くの検問所で、軍と反体制武装集団が交戦、またフワイズ村で爆発が発生した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ハーン・シャイフーン市郊外の検問所で軍と反体制武装集団が交戦した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市旧市街、アレッポ中央刑務所周辺で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(3月2日付)によると、アレッポ市バニー・ザイド地区、マルジャ地区、ハルワーニーヤ地区、ハラク地区、ジャンドゥール交差点、サカン・シャバービー地区、マアスラーニーヤ地区、ハーウーズ交差点、カッラーサ地区、ジュダイダ地区、フライターン市、アルバイド村、クワイリス村、ヒーラーン村、ジュバイラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(3月2日付)によると、ハーリディーヤ村、ガジャル村、ブルジュ・カーイー村、ハーッジ・マスウード農場、ラスタン市東部、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・スィバーア地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市マイダーン地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民3人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月2日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、工業地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

また反体制武装集団は、ダイル・ザウル市南部のティーム地方を通るガス・パイプラインを破壊した。

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ラッカ県では、ARA News(3月2日付)によると、タッル・アブヤド市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がクルド人青年(キンダール村出身)を殺害した。

またタッル・アブヤド市西部のベールカヌー村を民主統一党人民防衛隊が制圧したのを受け、同村周辺およびアブディークウィー村周辺で同部隊とダーイシュの戦闘が発生した。

AFP, March 2, 2014、Akhbar al-Thawra al-Suriya, March 2, 2014、AP, March 2, 2014、ARA News, March 2, 2014、Champress, March 2, 2014、al-Hayat, March 3, 2014、Iraqinews.com, March 2, 2014、Kull-na Shuraka’, March 2, 2014、Naharnet, March 2, 2014、NNA, March 2, 2014、Reuters, March 2, 2014、SANA, March 2, 2014、UPI, March 2, 2014などをもとに作成。

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2014年3月1日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、SANA(3月1日付)などが、ヤブルード市に対峙する「クウェート高原」の名で知られる丘陵地帯を軍部隊が制圧し、数十人の「テロリスト」を殲滅する一方、サフル村、リーマー農場で「重要な進軍」を遂げたと報じた。

またSANAによると、ヤブルード市およびその周辺、ドゥーマー市、アドラー市旧市街、ダーライヤー市一帯、ザバダーニー市郊外の山岳地帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらにレバノン(ベカーア県バアルベック郡アルサール地方)から潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

このほか、ハラスター市警察病院を反体制武装集団が迫撃砲で攻撃し、市民5人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、ヤブルード市、マール・マールーン山、ザバダーニー市東部山岳地帯、フライタ村を、軍が空爆・砲撃、またカラムーン地方各所での戦闘で、ジハード主義武装集団戦闘員4人が死亡した。

他方、クッルナー・シュラカー(3月1日付)は、複数の消息筋の話として、ヤブルード市、カスタル市を空爆していたシリア軍のMiG戦闘機2機が撃墜されたと報じた。

同報道によると、同地ではまた、シリア軍の戦車2輌が破壊されたほか、軍と「ハーリシュ」の将兵20人以上が死亡したという。

「ハーリシュ」(حالش)は「レバノン・シャームのアッラーの党」(حزب الله في لبنان والشام)の略称で、反体制勢力がシリアの紛争に介入するヒズブッラーの戦闘員を指す用語として用いられるようになっている。

Kull-na Shuraka', March 1, 2014
Kull-na Shuraka’, March 1, 2014

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市ダム街道地区、キャンプ地区、ダルアー・バラド地区各所、カルファー村を軍が空爆し、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月1日付)によると、ジャムラ村、ウンム・アウサジュ街道、ナマル町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区を軍が空爆した。

一方、SANA(3月1日付)によると、アレッポ市サーフール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ジャズマーティー地区、旧市街、ブスターン・カスル地区、バニー・ザイド地区、ジャンドゥール交差点、ハルワーニーヤ交差点、ライラムーン地区、ジュダイダ地区、クワイリス村、アルバイト村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、タッル・リフアト市北部、フライターン市、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またARA News(3月1日付)によると、マンビジュ市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に拘束されていたクルド人21人が、アイン・アラブ市(コバネ市)で釈放された。

21人は民主統一党人民防衛隊のメンバーだと疑われ拘束されていたという。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市を軍が砲撃、また同市で、軍、国防隊がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月1日付)によると、イスリヤー村・ハナースィル市間の街道、バッザーム丘で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区、ザーラ村、カルアト・ヒスン市が軍の砲撃を受けた。

一方、SANA(3月1日付)によると、ウユーン・フサイン村、ザアフラーナ村、キースィーン村、カルアト・ヒスン市周辺、ザーラ村周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、タリーム村周辺で、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、ダーイシュ報道官として知られていた戦闘員など多数を殲滅した。

またジャズラト・ブー・ハミード村を軍が空爆した。

一方、SANA(3月1日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が、マルカダ町でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との戦闘の末、同村を制圧した。

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ダマスカス県では、SANA(3月1日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアッバースィーイーン地区、シャーグール区に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾市、市民3人が負傷した。

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イドリブ県では、SANA(3月1日付)によると、カフルハーヤー村、アルバイーン山周辺、マアッラト・ヌウマーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 1, 2014、AP, March 1, 2014、ARA News, March 1, 2014、Champress, March 1, 2014、al-Hayat, March 2, 2014、Iraqinews.com, March 1, 2014、Kull-na Shuraka’, March 1, 2014、Naharnet, March 1, 2014、NNA, March 1, 2014、Reuters, March 1, 2014、SANA, March 1, 2014、UPI, March 1, 2014などをもとに作成。

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2014年2月28日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が県北部の農村からの撤退を開始、マアッルスィッタ村、マーイル町、カッファイン村、ダイル・ジャマール村、タッル・リフアト市発電所、マンナグ航空基地、アアザーズ市からの撤退が確認された。

ハラブ・ニュース(2月28日付)によると、これを受け、シャームの民の作戦司令室が、マーイル町、ダイル・ジャマール村、カッファイン村、タッル・リフアト市、マンナグ航空基地、ダイル・ジャマール村、カフルカラバイン村を制圧したと発表した。

同作戦室はまた、タウヒード旅団がアアザーズ市に入り、同市および同市周辺の農村を制圧するとともに、バーブ・サラーマ国境通行所が再開されたと付言した。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(2月28日付)に、ダーイシュがラッカ県に近い農村地帯に撤退したと述べる一方、ジャラーブルス市、マンビジュ市の守備を固めていると指摘した。

一方、シリア人権監視団によると、アレッポ中央刑務所周辺などを軍が砲撃した。

他方、SANA(2月28日付)によると、アレッポ市ハナーヌー地区、ジャンドゥール地区、ハーウーズ交差点地区、旧市街、アルバイド村、クワイリス村、ラスム・アッブード村、アッザーン村、タッル・ジュバイン村、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、バーブ市北部、アナダーン市、フライターン市東部、バヤーヌーン町、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ヤブルード市周辺および同市郊外のリーマー農場を軍が空爆・砲撃、また軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などからなる反体制武装集団と交戦した。

アラビーヤ(2月28日付)によると、軍によるカラムーン地方への空爆は22回に及び、NNA(2月28日付)によると、カラムーン地方で死亡した男女2人の遺体がベカーア県バアルベック郡アルサール地方の病院に搬送された。

一方、SANA(2月28日付)によると、東グータ地方とカラムーン地方を結ぶ支線道路で、軍が反体制武装集団を要撃し、アンサール・ハリーファ旅団、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員20人以上を殲滅した。

またリーマー農場、ヤブルード市、サフル村、ダーライヤー市、ドゥーマー市、ナシャービーヤ町、ヒジャーリーヤ農場、アーリヤ農場、ダイル・アティーヤ市、アドラー市ウンマーリーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ヌアイマ村、ダルアー県ダム街道地区を軍が「樽爆弾」などで空爆した。

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イドリブ県では、Syria-News(2月28日付)によると、スィンジャール町で、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、市民15人が死亡、20人が負傷した。

活動家らは、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の攻撃だと疑っているという。

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ダマスカス県では、SANA(2月28日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またバーブ・シャルキー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、女性・子供ら18人が負傷した。

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ハマー県では、SANA(2月28日付)によると、ハマー市郊外で軍がスーラーン自由人軍事部門を名乗る武装集団を軍が殲滅した。

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ヒムス県では、SANA(2月28日付)によると、ダール・カビーラ村、ガースィビーヤト・ナイーム村、サムアリール村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また東ドゥワイアル村、西ドゥワイアル村では、治安当局に投降した反体制武装集団メンバー60人が釈放された。

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ハサカ県では、ARA News(2月28日付)によると、ハサカ市タッル・ハジャル地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、複数の市民が負傷した。

爆発はアサーイシュの車輌を狙ったものだという。

AFP, February 28, 2014、 Alarabia, February 28, 2014、AP, February 28, 2014、ARA News, February 28, 2014、Champress, February 28, 2014、Halabnews.com, February 28, 2014、al-Hayat, March 1, 2014、Iraqinews.com, February 28, 2014、Kull-na Shuraka’, February 28, 2014、Naharnet, February 28, 2014、NNA, February 28, 2014、Reuters, February 28, 2014、SANA, February 28, 2014、Syria-news.com, February 28, 2014、UPI, February 28, 2014などをもとに作成。

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最新論考「紛争下のシリアにおける政治構造の若干の変容(試論):「権力の二層構造」持続に向けた抜本的制度改革」『国際情勢 紀要』

青山弘之「紛争下のシリアにおける政治構造の若干の変容(試論):「権力の二層構造」持続に向けた抜本的制度改革」『国際情勢 紀要』第84号、2014年2月(世界政治経済調査会国際情勢研究所出版)、pp. 183-196。

Ⅰ はじめに
Ⅱ 紛争前の政治構造
Ⅲ 紛争下の政治構造
Ⅳ 結びに代えて

http://www.sekaiseikei.or.jp/kokusaijyosei.htm

2014年2月27日のシリア情勢:国内の暴力(追記)

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(2月28日付)によると、カーミシュリー市にあるアッシリア民主機構の本部が、西クルディスタン移行期民政局に参加しているシリア正教民主連合に属する武装した男女によって襲撃された。

Kull-na Shuraka’, February 27, 2014などをもとに作成。

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2014年2月27日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス県では、パレスチナ自治政府(危機管理内閣)のアフマド・マジュダラーニー労働大臣がAFP(2月27日付)に対して、ヤルムーク区のパレスチナ難民キャンプの状況に関して「昨晩から今朝にかけて重要な二つの進展があった。すなわち、パレスチナ諸派からなる武装・非武装の部隊がキャンプに入り、キャンプ西部の治安維持のために展開した…。またキャンプ中心部につながる主要道路が開通し、緊急治療が必要な167人が搬送された」と述べた。

またマジュダラーニー労働大臣によると、UNRWAの人道支援物資がキャンプ内で配給されたという。

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ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(2月27日付)によると、タッル・マアルーフ町で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などからなるジハード主義武装集団が、コーラン暗誦学校、ハズナウィー家(著名なクルド人ウラマーの家系でナクシュバンディー教団)廟などを自爆攻撃などで破壊した。

ARA News(2月27日付)によると、この襲撃により、タッル・マアルーフ町はダーイシュに制圧され、ほとんどの住民が避難した。

これに関して、シリア・クルド国民評議会は声明を出し、ダーイシュによるタッル・マアルーフ町襲撃・占拠を非難した。

ARA News, February 27, 2014
ARA News, February 27, 2014

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ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(2月27日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)ラッカ州の司令官の一人、アブー・バクル・フラーティー氏が県東部での戦闘で負傷し、戦死した。

フラーティー氏はダーイシュ治安委員会幹部でもあった。

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ダマスカス郊外県では、『ワタン』(2月27日付)によると、カラムーン地方ヤブルード市一帯で作戦を続行する軍部隊が、「ヤブルード市に面する二つの丘を制圧したのを受け、同市およびその周辺にゆっくりと進軍するための新たな計画実行の準備」を始めた。

これに関してAFP(2月27日付)は、治安筋の話として、軍によるカラムーン地方での作戦は漸進的な成果を上げており、ヤブルード市周辺の丘陵部は軍が制圧、反体制武装集団の兵站路も、そのほとんどが軍によって制圧されるか、交戦状態にあると伝えた。

SANA(2月27日付)によると、ヤブルード市で、軍がフィラース・ファウワーズ・カースィム氏ら多数の「テロリスト」を殺害した。

カースィム氏は、車爆弾によるテロの責任者だという。

また、ヤブルード市郊外、マシュラファ村、リーマー農場、ジャブアディーン町、サルハ市、ダーライヤー市、ムライハ市郊外、アドラー市旧市街、サイドナーヤー中央刑務所東部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、SANAによると、ブカイン市、マダーヤー町で投降した反体制活動家350人と、ダーライヤーで投降した反体制活動家82人の合わせて432人が釈放された。

SANA, February 27, 2014
SANA, February 27, 2014

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ヒムス県では、タラール・バラーズィー県知事が、ヒムス市旧市街からの住民退避に伴い一時身柄拘束されていた男性のうち50人が釈放されたと発表した。

『ハヤート』(2月28日付)によると、一時身柄拘束されていた15歳から55歳の男性の数は522人で、うち431人が釈放された。

バラーズィー県知事によると、現在も身柄拘束中の91人のうち、47人が兵役逃れ、9人が軍からの脱走の容疑で聴取を受けているという。

なおヒムス市旧市街から退避した住民の数は1,400人に達するという。

一方、シリア人権監視団によると、ヒムス市アクラマ地区(アラウィー派が多い地区)で、車爆弾ないしは迫撃砲弾着弾によると思われる爆発が起こり、3人が死亡、9人が負傷した。

またヒムス市ワアル地区で、軍と反体制武装集団が交戦し、軍が砲撃した。

他方、SANA(2月27日付)によると、ジュッブ・ジャッラーフ町、マスウーディーヤ村、ハーリディーヤ村・ダール・カビーラ村間、ラスタン市、ハワーシュ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、『ハヤート』(2月28日付)によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区を軍が空爆、イザーア地区では、軍とジハード主義武装集団と交戦した。

またシャイフ・ナッジャール市、アレッポ国際空港守備にあたる第80旅団基地近くで、ジハード主義武装集団が軍、国防隊、ヒズブッラーの拠点を砲撃、交戦した。

これに対し、軍は、アブティーン村のガソリン・スタンドを空爆した。

一方、SANA(2月27日付)によると、アレッポ市アンサーリー地区、ブスターン・カスル地区、バニー・ザイド地区、カッラーサ地区、ハーン・アサル村、ファーフィーン村、フライターン市、アウラム・クブラー町、クワイリス村、アルバイド村、ジュダイダ村、アレッポ中央刑務所周辺、アイン・ジャマージマ村、シャリーア村、ジャービリーヤ村、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、ナイラブ航空基地近くで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(2月27日付)によると、フール村、ハッジャ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(2月27日付)によると、ウカイリバート町一帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月27日付)によると、ジスリー村、ラスーム・バルガシャ村、マタッラ村、ダルアー県旧税関地区、ヨルダン通りで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月27日付)によると、カストゥーン村、カフルターター村、マアッルバリート村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 27, 2014、AP, February 27, 2014、ARA News, February 27, 2014、Champress, February 27, 2014、al-Hayat, February 28, 2014、Iraqinews.com, February 27, 2014、Kull-na Shuraka’, February 27, 2014、Naharnet, February 27, 2014、NNA, February 27, 2014、Reuters, February 27, 2014、SANA, February 27, 2014、UPI, February 27, 2014、al-Watan, February 27, 2014などをもとに作成。

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最新論考「アサド政権にさらなるフリーハンド:和平会議「破綻⼨前」の裏事情」(e-World)

青山弘之「アサド政権にさらなるフリーハンド:和平会議「破綻⼨前」の裏事情(特集II・シリアの隘路)」

e-World、2014年2月26日号 https://janet.jw.jiji.com/

■シリア政府に有利な戦況
■⾃国出⾝活動家の帰還恐れる⻄欧諸国

シリアでの紛争解決に向けた政府とシリア国⺠連合による初の直接和平交渉「ジュネーブ2会議」が、1⽉22⽇から2⽉15⽇にかけてスイスで開催された。・・・

2014年2月26日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、SANA(2月26日付)によると、東グータ地方のナシャービーヤ町・マイダアー町・アドラー市工業団地地区・ドゥマイル市・ビイル・カサブ地区回廊で、軍がシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム旅団を要撃し、サウジ人、カタール人、チェチェン人などを含む175人以上の戦闘員を殺傷した。

この戦闘は、東グータ地方への「テロリスト」の潜入を阻止するために行われた作戦の一環だという。

これに関して、シリア人権監視団は、ウタイバ村・マイダアー町間で軍とヒズブッラー戦闘員が反体制武装集団を要撃し、「イスラーム主義武装集団戦闘員が少なくとも70人死亡し、89人との連絡がとれなくなっており、死亡した模様だ」と発表した。

またシリア革命総合委員会のアーミル・カラムーニー報道官は、「革命家」が25日にヤブルード市周辺の軍の拠点複数カ所を攻撃し、150人以上の軍兵士とヒズブッラー戦闘員を殺害していたと主張した。

このほか、SANAによると、マシュラファ村北西部、リーマー農場、アタバ市、タラール・クーア・ハラス、ダーライヤー市、アルバイン市、ザマルカー町、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ヤブルード市、タルフィーター村など、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ヌスラ戦線、イスラーム戦線などの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、ヤブルード市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などからなるジハード主義武装集団と交戦し、後者の戦闘員4人が死亡、また軍が同市周辺を砲撃・空爆した。

他方、クッルナー・シュラカー(2月26日付)などによると、タッル市商業高等学校校長で国民和解委員会メンバーのスライマーン・サルアス氏が、何者かに頭を銃で撃たれて殺害され、タッル市で遺体が発見された。

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ダマスカス県では、SANA(2月26日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、『ハヤート』(2月27日付)は、複数のパレスチナ消息筋の話として、ダマスカス県ヤルムーク区内で、ファタハが反体制武装集団と同地区内で治安維持活動にあたる合同治安部隊の結成に向けた交渉を行っていると報じた。

同報道によると、この合同部隊は280人の戦闘員からなっており、ファタハは、アサド政権と良好な関係にあるPFLP-GCとヤルムーク区の支配権をめぐって「激しい競争」を行っているのだという。

ヤルムーク区の反体制武装集団は約1,500人からなり、うち300人がシャームの民のヌスラ戦線、70人がイブン・タイミーヤ大隊、200人がアクナーフ・ムカッダス大隊の戦闘員だという。

なお、ヤルムーク区では、2月22日にハマースを除くパレスチナ諸派の使節団50人が地区内での武装解除の状況を確認する作業を行う一方、人道支援物資の流出を防ぐため、ヤルムーク区とダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市、タダームン区の境界に諸派合同治安部隊が展開した(https://syriaarabspring.info/wp/?p=3897)。

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アレッポ県では、SANA(2月26日付)によると、アレッポ市サラーフッディーン地区、ブスターン・カスル地区、ハッダーディーン地区、ムスリミーヤ村、ワディーヒー村、畜産農場地区、シャイフ・ナッジャール市および同工業団地地区、自由貿易地区、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月26日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、マリーイーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、アッバース大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市ムーカンブー地区で、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供1人を含む市民4人が死亡した。

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イドリブ県では、SANA(2月26日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺、タラブ村、マジュダリヤー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(2月26日付)によると、シャフルーラ村、ラウダ村、ザーヒヤ村、スーダ村、ダブラ村、ドゥーリーン村、マルジュ・フーハ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サウジ人、リビア人の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月26日付)によると、ダルアー市ヨルダン通り、技術研究所周辺、ジャフラ村、サムリーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(2月26日付)が、民主統一党人民防衛隊によって制圧されたタッル・タムル町での「平穏」に乗じて、窃盗団による犯罪(商店などへの強盗)が横行し、アサーイシュが事態への対処に尽力している、と報じた。

AFP, February 26, 2014、AP, February 26, 2014、ARA News, February 26, 2014、Champress, February 26, 2014、al-Hayat, February 27, 2014、Iraqinews.com, February 26, 2014、Kull-na Shuraka’, February 26, 2014、Naharnet, February 26, 2014、NNA, February 26, 2014、Reuters, February 26, 2014、SANA, February 26, 2014、UPI, February 26, 2014などをもとに作成。

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2014年2月25日のシリア情勢:国内の暴力(追記2)

アレッポ県アイン・アラブ市(コバネ市)では、ARA(2月27日付)によると、シリア・クルド民主党(アル・パールティ)ナスルッディーン・イブラーヒーム派の党事務所に掲げられていたクルドの旗と委任統治領シリアの旗が何者かによって燃やされた。

ARA News, February 27, 2014をもとに作成。

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2014年2月25日のシリア情勢:国内の暴力(追記)

ダマスカス郊外県では、SANA(2月26日付)によると、東グータ地方のナシャービーヤ町・マイダアー町・アドラー市工業団地地区・ドゥマイル市・ビイル・カサブ地区回廊で、軍がシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム旅団を要撃し、サウジ人、カタール人、チェチェン人などを含む175人以上の戦闘員を殺傷した。

この戦闘は、東グータ地方への「テロリスト」の潜入を阻止するために行われた作戦の一環だという。

これに関して、シリア人権監視団は、ウタイバ村・マイダアー町間で軍とヒズブッラー戦闘員が反体制武装集団を要撃し、「イスラーム主義武装集団戦闘員が少なくとも70人死亡し、89人との連絡がとれなくなっており、死亡した模様だ」と発表した。

またシリア革命総合委員会のアーミル・カラムーニー報道官は、「革命家」が25日にヤブルード市周辺の軍の拠点複数カ所を攻撃し、150人以上の軍兵士とヒズブッラー戦闘員を殺害していたと主張した。

このほか、SANAによると、マシュラファ村北西部、リーマー農場、アタバ市、タラール・クーア・ハラス、ダーライヤー市、アルバイン市、ザマルカー町、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ヤブルード市、タルフィーター村など、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ヌスラ戦線、イスラーム戦線などの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、ヤブルード市周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などからなるジハード主義武装集団と交戦し、後者の戦闘員4人が死亡、また軍が同市周辺を砲撃・空爆した。

他方、クッルナー・シュラカー(2月26日付)などによると、タッル市商業高等学校校長で国民和解委員会メンバーのスライマーン・サルアス氏が、何者かに頭を銃で撃たれて殺害され、タッル市で遺体が発見された。

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民主統一党人民防衛隊総司令部は声明を出し、西クルディスタン移行期民政局における「軍事掃討作戦」を終了し、「合法的な自衛権に則った自衛活動」に活動を限定すると発表した。

人民防衛隊は声明で「民主的自治機関の高官とジャズィーラ地方の防衛委員会(国防省)顧問の指示に従い、人民防衛隊(YPG)は三地域(ジャズィーラー、コバネ、アフリーン)、およびクルド人が暮らすアレッポ、ラッカ各地で、軍事掃討作戦を停止し、合法的な自衛権に則った自衛活動を行うことを遵守する」と発表した。

ARA News, February 26, 2014
ARA News, February 26, 2014

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ダマスカス県では、SANA(2月26日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、『ハヤート』(2月27日付)は、複数のパレスチナ消息筋の話として、ダマスカス県ヤルムーク区内で、ファタハが反体制武装集団と同地区内で治安維持活動にあたる合同治安部隊の結成に向けた交渉を行っていると報じた。

同報道によると、この合同部隊は280人の戦闘員からなっており、ファタハは、アサド政権と良好な関係にあるPFLP-GCとヤルムーク区の支配権をめぐって「激しい競争」を行っているのだという。

ヤルムーク区の反体制武装集団は約1,500人からなり、うち300人がシャームの民のヌスラ戦線、70人がイブン・タイミーヤ大隊、200人がアクナーフ・ムカッダス大隊の戦闘員だという。

なお、ヤルムーク区では、2月22日にハマースを除くパレスチナ諸派の使節団50人が地区内での武装解除の状況を確認する作業を行う一方、人道支援物資の流出を防ぐため、ヤルムーク区とダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市、タダームン区の境界に諸派合同治安部隊が展開した(https://syriaarabspring.info/wp/?p=3897)。

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アレッポ県では、SANA(2月26日付)によると、アレッポ市サラーフッディーン地区、ブスターン・カスル地区、ハッダーディーン地区、ムスリミーヤ村、ワディーヒー村、畜産農場地区、シャイフ・ナッジャール市および同工業団地地区、自由貿易地区、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月26日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、マリーイーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、アッバース大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市ムーカンブー地区で、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供1人を含む市民4人が死亡した

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イドリブ県では、SANA(2月26日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺、タラブ村、マジュダリヤー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(2月26日付)によると、シャフルーラ村、ラウダ村、ザーヒヤ村、スーダ村、ダブラ村、ドゥーリーン村、マルジュ・フーハ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サウジ人、リビア人の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月26日付)によると、ダルアー市ヨルダン通り、技術研究所周辺、ジャフラ村、サムリーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(2月26日付)が、民主統一党人民防衛隊によって制圧されたタッル・タムル町での「平穏」に乗じて、窃盗団による犯罪(商店などへの強盗)が横行し、アサーイシュが事態への対処に尽力している、と報じた。

AFP, February 26, 2014、AP, February 26, 2014、ARA News, February 26, 2014、Champress, February 26, 2014、al-Hayat, February 27, 2014、Iraqinews.com, February 26, 2014、Kull-na Shuraka’, February 26, 2014、Naharnet, February 26, 2014、NNA, February 26, 2014、Reuters, February 26, 2014、SANA, February 26, 2014、UPI, February 26, 2014などをもとに作成。

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2014年2月25日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ナッカーリーン村、タッラト・シャイフ・ユースフ、アレッポ国際空港を防衛する第80旅団基地周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

またシャイフ・ナッジャール市工業団地地区周辺でも、軍、国防隊がヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)、ムジャーヒディーン軍などと交戦した。

一方、SANA(2月25日付)によると、アレッポ市バニー・ザイド地区、シャイフ・ヒドル地区、ハナーヌー地区、ラーシディーン地区、スッカリー地区、ブスターン・カスル地区、シャイフ・サイード地区、シリアテル地区、工業団地地区、自由貿易地区、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区を軍が砲撃する一方、カーブーン区で軍とジハード主義武装集団が交戦し、武装集団戦闘員1人が死亡した。

一方、SANA(2月25日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またザバダーニー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、カラムーン地方で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(2月25日付)によると、リーマー農場および周辺の丘陵地帯、マシュラファ村西部、ヤブルード市周辺、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよびその周辺、アドラー市旧市街、アルバイン市、ムライハ市、アーリヤ農場、ハラスター市警察病院東部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、2人が負傷した。

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ラッカ県では、Syria-News(2月25日付)によると、ラッカ市内で、「自由シリア軍」がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)ラッカ州(ウィラーヤト・ラッカ)の副アミールのアブー・ハムザ・トゥーニスィー氏を爆殺した。

「自由シリア軍」はトゥーニスィー氏が乗っていた車に爆弾を仕掛け爆発させ、同情していた複数の戦闘員も殺害したという。

トゥーニスィー氏は、シャームの民のヌスラ戦線の元メンバーで、ダーイシュ・ラッカ州の結成に貢献した人物。

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ヒムス県のタラール・バラーズィー県知事は、ヒムス市旧市街からの市民退避に伴い一時身柄拘束されていた男性のうち58人が釈放されたと発表した。

SANA(2月25日付)が伝えた。

またSANAによると、ガースィビーヤト・ナイーム村、サラーム・シャルキー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県ではSANA(2月25日付)によると、ダルアー市各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月25日付)によると、ナイラブ村近郊、アブー・ズフール航空基地周辺、ジバーブ・ハマド村、ナースィリーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月25日付)によると、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 25, 2014、AP, February 25, 2014、ARA News, February 25, 2014、Champress, February 25, 2014、al-Hayat, February 26, 2014、Iraqinews.com, February 25, 2014、Kull-na Shuraka’, February 25, 2014、Naharnet, February 25, 2014、NNA, February 25, 2014、Reuters, February 25, 2014、SANA, February 25, 2014、Syria-news.com, February 25, 2014、UPI, February 25, 2014などをもとに作成。

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2014年2月24日のシリア情勢:国内の暴力(追記2)

クッルナー・シュラカー(2月25日付)は、「自由シリア軍」の複数の消息筋の情報として、アサド政権を支援するとされるイラク人民兵組織のズー・フィカール旅団の司令官ハイダル・ジャブーリー氏(イラク人)が殺害されたと報じた。

Kull-na Shuraka', February 25, 2014
Kull-na Shuraka’, February 25, 2014

Kull-na Shuraka’, February 25, 2014などをもとに作成。

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2014年2月24日のシリア情勢:国内の暴力(追記)

ハサカ県では、ARA News(2月25日付)によると、カーミシュリー市内のハダーヤー・ホテルに設置された西クルディスタン移行期民政局のカーミシュリー市庁を国防隊(アサド政権を支持する民兵)が襲撃、職員複数名を逮捕した。

地元の活動家によると、これを受け、民主統一党のアサーイシュがハダーヤー・ホテルに急行し、国防隊の戦闘員複数を逮捕・連行した。

カーミシュリー市のアサーイシュ報道官を務めるムハンマド・ハッルー氏によると、アサーイシュが逮捕・連行した国防隊戦闘員の数は15人。

その後、国防隊とアサーイシュは逮捕者の身柄公刊を行い、市庁職員および国防隊戦闘員は全員釈放されたという。

ARA News, February 25, 2014をもとに作成。

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2014年2月24日のシリア情勢:国内の暴力

シリア赤新月社は声明を出し、シリア軍と反体制武装集団の間で「国民和解」が成立したダマスカス郊外県内の各地に人道支援物資6,650箱を配給したと発表した。

人道支援物資が配給されたのは、バイト・サフム市、ヤルダー市、バービッラー市などの5,450世帯、1万2,000人。

また、これらの地域で暮らす住民460人に対する医療支援が行われる一方、過去4日間で1,700人の患者が治療のために移送されたという。

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同じくダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍がナシャービーヤ町、ザバダーニー市郊外の山岳地帯、ランクース市郊外、ムライハ市周辺、ヤブルード市などを空爆・砲撃する一方、ヤブルード市周辺、サフル村周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)などと交戦した。

一方、SANA(2月24日付)によると、ムウダミーヤト・カラムーン町の農場、ルハイバ市一帯、ジャブアディーン町・ジュッバ市・フーシュ・アラブ村交差点、ヤブルード市内、リーマー農場、サフル村北東部、マシュラファ村、ダイル・シールビーム東部、ハーン・シャイフ・キャンプ、ダイル・ハイバ市、ダーライヤー市、ナシャービーヤ町、カフルバトナー町、ムライハ市、ザバディーン市、ダイル・アサーフィール市、アーリヤ農場、アルバイン市、アドラー市ウンマーリーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またドゥーマー市郊外のガソリン・スタンド近くで、反体制武装集団が走行中の車を狙撃し、市民1人が死亡したほか、ジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、8人が負傷した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、サラフィー・ジハード武装主義集団のアブー・ズィヤーブ中隊などが軍との交戦の末に兵士3人を殺害し、ダルアー県とクナイトラ県を結ぶ要衝に位置するナースィリーヤ村を制圧した。

シャーム自由人イスラーム運動はビデオ声明を出し、アブー・ズィヤーブ中隊のほか、ハリール中隊、バドゥール中隊が戦闘に参加したことを明らかにした。

これを受け、軍はクルキス村に対して空爆・砲撃を加えた。

また複数の反体制サイトによると、クナイトラ県南部に展開する第61旅団の砲兵大隊基地、防空大隊基地、偵察大隊基地、歩兵大隊基地も「革命家」によって制圧されたという。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(2月24日付)によると、アトマーン村、ダルアー中央刑務所周辺、ダルアー市ダム街道地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ムウタッズ・ビッラー旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、マルカダ町で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とシャームの民のヌスラ戦線が交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市のラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、旧空港地区などで軍がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)、シャームの民のヌスラ戦線と交戦した。

一方、SANA(2月24日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、旧空港地区、ラシュディーヤ地区、ジュバイラ地区、ハウィーカ地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カルアト・ヒスン市、ザーラ村を軍が砲撃する一方、カルアト・ヒスン市周辺で軍とジュンド・シャーム大隊などからなるジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(2月24日付)によると、ハッターブ村、ウンム・ハーラタイン村、ガントゥー市、ビイル・ジャッバーブ村、ザーラ村、ハーリディーヤ村、ウンム・ラジーム村、タルビーサ市、ラスタン市、ヒムス市バーブ・ドゥライブ地区、ムライハ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、AFP(2月24日付)によると、シャイフ・ナッジャール市一帯で軍と反体制武装集団が激しく交戦した。

一方、SANA(2月24日付)によると、ラスム・アッブード村、クワイリス村、アンジャーラ村、アレッポ中央刑務所周辺、ダーラト・イッザ市、フライターン市、ハイヤーン町、工業団地地区、アブティーン村、ハーン・トゥーマーン村、シャイフ・サイード市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、カースティールー地区、スッカリー地区、ザルズール病院周辺、旧市街、ブスターン・カスル地区、ハーウーズ地区、ザバディーヤ地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(2月25日付)、SANA(2月25日付)によると、アマーラ地区のマーリク通りにある軍検問所近くで、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、3人が負傷した。

またSANA(2月24日付)によると、カッバース地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、女性1人が死亡した。

このほか、AFP(2月25日付)は、22日に治安当局に身柄を拘束されたアクラム・ブンニー弁護士が釈放されたと報じた。

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ハマー県では、SANA(2月24日付)によると、ムーリク市で、軍が反体制武装集団拠点に対して特殊作戦を行い、ジュンドッゥッラー旅団のサウジ人戦闘員らを殲滅した。

AFP, February 24, 2014、AP, February 24, 2014、ARA News, February 24, 2014、Champress, February 24, 2014、al-Hayat, February 25, 2014、Iraqinews.com, February 24, 2014、Kull-na Shuraka’, February 24, 2014、Naharnet, February 24, 2014、NNA, February 24, 2014、Reuters, February 24, 2014、SANA, February 24, 2014、UPI, February 24, 2014などをもとに作成。

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2014年2月23日のシリア情勢:国内の暴力

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ国境に面するアティマ村の「オリエント病院」近くで、車に仕掛けられた爆弾が爆発し、活動家(野戦医師)ら14人が死亡した。

トルコ当局の高官によると、爆発による負傷者10人がトルコ領内に搬送された。

Kull-na Shuraka', February 23, 2014
Kull-na Shuraka’, February 23, 2014

イドリブ県で活動するという匿名の活動家はAFP(2月23日付)の取材に対して、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)による犯行の可能性が高いと述べた。

しかしオリエント病院を経営するガッサーン・サーヒブ氏はフェイスブックで、アサド政権による犯行だと非難した。

サーヒブ氏によると、オリエント病院は反体制勢力による「解放区」における最大の医療施設で、世界中の医師が医療活動に従事、これまで250万人を治療してきたという。

またシリア革命反体制勢力国民連立も声明を出し、オリエント病院へのテロを「アサド政権が医師、人道活動家に対して行ってきた一連の犯罪の一環」と非難した。

他方、反体制武装集団は、ヒーシュ村を手製の迫撃砲などで攻撃、同村から軍を撃退しようとした。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ハラク地区では、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員がシャーム自由人イスラーム運動の本部に対して自爆攻撃を行い、司令官のアブー・ハーリド・スーリー氏を含む6人が死亡した。

またフライターン市、バーブ市、アレッポ市アンサーリー地区を軍が空爆し、子供2人を含む市民6人が死亡した。

このほか、タッルアラン村では、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が軍を襲撃した。

一方、SANA(2月23日付)によると、アレッポ市マルジャ地区、ブスターン・カスル地区、バニー・ザイド地区、旧市街、ハーウーズ交差点、サカン・シャバービー地区、ジュダイダ地区、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)周辺、アブティーン村、ジュッブ・サファー村、クワイリス村、アルバイド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、軍がヤブルード市、サフル村などに対する砲撃・空爆を続けた。

一方、SANA(2月23日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ハラスター市、ヤブルード市北部のジャラージール町、マシュラファ村、リーマー農場、サフル村、アーリヤ農場、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市、ジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民2人が負傷した。

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クナイトラ県では、クッルナー・シュラカー(2月23日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線などによる「あなたがたはアッラーの絆に皆でしっかりと縋り、分裂してはならない」作戦の開始を受けて、第324大隊司令部、ナースィリーヤ村の軍の拠点などを「自由シリア軍」が制圧したという。

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ヒムス県では、SANA(2月23日付)によると、タラール・バラーズィー県知事が、ヒムス市旧市街からの退避後に一時身柄拘束されていた男性のうち63人が新たに釈放されたと発表した。

また、カルアト・ヒスン市、ハーリディーヤ村、フーシュ・ザワーヒラ村、タルビーサ市、サアン村郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャリーア裁判所の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(2月23日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアッバースィーイーン地区の競技場周辺に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、建物が被害を受けた。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月23日付)によると、軍がマリーイーヤ村周辺の丘陵地帯で反体制武装集団を掃討し、同地を制圧した。

またブーライル村で軍は反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(2月23日付)によると、バースィル・ダムの水門を反体制武装集団が破壊した。

一方、ARA News(2月23日付)は、民主統一党人民防衛隊によるタッル・ブラーク町制圧を受け、ハサカ市のアズィーズィーヤ地区とサーリヒーヤ地区でアラブ系住民とクルド系住民の緊張が高まっていると報じた。

これらの地区はクルド系住民が多く住んでおり、アラブ系部族の若者が襲撃を脅迫しているという。

AFP, February 23, 2014、AP, February 23, 2014、ARA News, February 23, 2014、Champress, February 23, 2014、al-Hayat, February 24, 2014、Iraqinews.com, February 23, 2014、Kull-na Shuraka’, February 23, 2014、Naharnet, February 23, 2014、NNA, February 23, 2014、Reuters, February 23, 2014、SANA, February 23, 2014、UPI, February 23, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年2月22日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で軍が、ジハード主義武装集団と交戦、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)、ハビーブ・ムスタファー旅団が行った爆弾攻撃により、兵士32人が死亡した。

一方、SANA(2月22日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市郊外の警察病院に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、3人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、またカスタル村周辺で、軍とジハード主義武装集団が交戦し、軍がヤブルード市周辺を砲撃した。

また、SANA(2月22日付)によると、ヤブルード市および同市周辺、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市周辺、ダイル・ハビーヤ村、キスワ市郊外、ドゥーマー市、アルバイン市、ハラスター市、アーリヤ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ハッジャ村周辺で、軍、国防隊とジハード主義武装集団が交戦し、軍が同地域を空爆した。

また、SANA(2月22日付)によると、軍がラスム・フール農場、ラスム・サッド農場を制圧し、反体制武装集団を殲滅、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市インザーラート地区などに軍が「樽爆弾」で空爆を行った。

Kull-na Shuraka', February 22, 2014
Kull-na Shuraka’, February 22, 2014

また、クッルナー・シュラカー(2月22日付)によると、アレッポ市旧市街でバアス大隊を指揮するハサン・バシール氏がアブー・アマーラ特殊任務中隊によって暗殺された。

一方、SANA(2月22日付)によると、アレッポ市シャイフ・サイード地区、ジャズマーティー地区、スッカリー地区、インザーラート地区、ブスターン・カスル地区、カーディー・アスカル地区、マルジャ地区、ジュダイダ地区、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、マーイル町、クワイリス村、アレッポ中央刑務所周辺、ラスム・アッブード村、カスキース村、イダ村、アターリブ市、マンスーラ村、スバイヒーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、民主統一党人民防衛隊がタッル・ブラーク町でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との戦闘を征し、ダーイシュを放逐した。

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ダルアー県では、SANA(2月22日付)によると、ダルアー市キャンプ地区、ダム街道地区、クード・スルターン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月22日付)によると、ブワイティー村、タッル・サラムー村、カルア・ガザール村、マジャース村、アブー・ズフール航空基地周辺、ナビー・アイユーブ高地、マアッルディブサ村、タルヒーヤ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月22日付)によると、タッルドゥー市、カフルラーハー市、アブー・ハワーディード村、ウンム・サフリージュ村、タルビーサ市、アブー・アナズ農場、ウンム・ラジーム村、ラスタン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

 

AFP, February 22, 2014、AP, February 22, 2014、Champress, February 22, 2014、al-Hayat, February 23, 2014、Iraqinews.com, February 22, 2014、Kull-na Shuraka’, February 22, 2014、Naharnet, February 22, 2014、NNA, February 22, 2014、Reuters, February 22, 2014、Rihab News, February 22, 2014、SANA, February 22, 2014、UPI, February 22, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.