2014年2月11日のシリア情勢:国内の暴力

『ハヤート』(2月12日付)などによると、ヒムス市旧市街の停戦を受け、退避した市民のうち男性数十人が治安当局によって一時身柄を拘束された。

国連によると、身柄拘束されたのは退避した市民1,151人の、戦闘行為に参加可能だと思われる男性336人で、中立的な第三者の立ち会いがないまま、取り調べを受けているという。

これに関して、ヒムス県のタラール・バラーズィー県知事は、市民の退避が「ロジ面、技術面」の理由により一時中断したとしつつ、身柄拘束された男性が釈放されたと発表した。

一方、SANA(2月11日付)によると、ブルジュ・カーイー村、ザーラ村、フーシュ・ハッジュー村、ムシャイリファ村、ザアフラーナ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、地元調整諸委員会によると、ジハード主義武装集団が展開するアレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市に軍が「樽爆弾」2発を投下した。

同委員会によると、アレッポ市ハイダリーヤ地区に対しても軍は「樽爆弾」を投下し、少なくとも3人が死亡した。

『ハヤート』(2月12日付)などによると、これ以外にもアレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区、サイフ・ダウラ地区などに対して軍は「樽爆弾」を投下した。

また、シリア人権監視団によると、軍はアレッポ市アシュラフィーヤ地区、サーフール地区への「樽爆弾」による空爆により、多くの住民が避難するなか、カラージュ・ハジャズ通行所の閉鎖(10日に閉鎖)を続けるとともに、同通行所一帯を「樽爆弾」で空爆した。

これに対し、ジハード主義武装集団は、アズィーザ村周辺での戦闘で捕捉した軍の兵士6人をアレッポ市マルジャ地区で斬首した。

またアレッポ市旧市街で、バアス大隊(民兵)の支援を受けた軍が、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、シリア人権監視団によると、カッラト・クブリー村周辺で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とジハード主義武装集団が交戦し、ダーイシュのアミール1人を含む6人が死亡した。

他方、SANA(2月11日付)によると、アレッポ市ブアイディーン地区、ジャンドゥール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、カーディー・アスカル地区、ハルバラ地区、サーフール地区、マルジャ地区、スッカリー地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またシャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、タッル・シャイール村、ファーフィーン村、バービース村、アターリブ市、クワイリス村、ラスム・アッブード村、ハイヤーン町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カウカブ村(アラウィー派の村)で、軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦、軍が同村を制圧した。

またジハード主義武装集団はムハルダ市(キリスト教徒の町)を迫撃砲で攻撃した。

一方、SANA(2月11日付)によると、マアーン村での「虐殺」の犠牲者の集団葬儀が執り行われ、ガッサーン・ハルフ県知事ら要人を含む多数の市民が参列した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、カフターニーヤ町、ハッジャ村周辺で、軍とジハード主義武装集団が交戦、軍がハッジャ村、アイン・ティーナ村一帯を「樽爆弾」で空爆した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、タマーニア町、ハーッス村・カフルナブル市間を軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(2月11日付)によると、マアッラト・ヌウマーン市内の軍拠点、タッル・ガザール村、ラーミー村、ハーッス村、クマイナース村、ナイラブ村、ムサイビーン村の森林地帯、ジダール・ビカフルーン村、シュグル村、アブー・ズフール航空基地東部、ハミーマート・ダーイル村、マジャース村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が完全撤退したとされるダイル・ザウル市各所を軍が砲撃する一方、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などの武装集団がダーイシュと交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市、フサイニーヤ町、アルバイン市、ザバダーニー市、ヤブルード市、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外、アドラー市ウンマーリーヤ地区を軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(2月11日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプ、ダーライヤー市、ザバダーニー市、アーリヤ農場、ムライハ市、サクバー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サハーバ旅団大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャブアディーン町に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾した。

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ダマスカス県では、SANA(2月11日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またマッザ86地区、バーブ・トゥーマー地区、マサーキン・バルザ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾した。

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ダルアー県では、SANA(2月11日付)によると、フラーク市、ウンム・マヤーズィン町、サイダー町、ダルアー市各所、ヌアイマ村、ジャースィム市、インヒル市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またダルアー市内のヤルムーク製粉工場が反体制武装集団の砲撃を受け、守衛1人が負傷した。

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ラタキア県では、SANA(2月11日付)によると、ラウダ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 11, 2014、AP, February 11, 2014、Champress, February 11, 2014、al-Hayat, February 12, 2014、Iraqinews.com, February 11, 2014、Kull-na Shuraka’, February 11, 2014、Naharnet, February 11, 2014、NNA, February 11, 2014、Reuters, February 11, 2014、Rihab News, February 11, 2014、SANA, February 11, 2014、UPI, February 11, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年2月10日のシリア情勢:国内の暴力

ヒムス県では、『ハヤート』(2月11日付)によると、ヒムス市旧市街での休戦が72時間延長されたことを受け、タラール・バラーズィー県知事と国連のヤアクーブ・フルウ代表が会談、女性、子供、老人などさらなる市民の退去について協議した。

バラーズィー知事はまた、会談で国連・シリア赤新月社の合同チームに、民間人退去とともに、ヒムス市旧市街での失踪者の問題にも対処するよう求めたという。

また、シリア赤新月社は、ヒムス市旧市街の停戦延長を受け、10日に新たに約300人の市民を旧市街から退去させたと発表した。

一方、SANA(2月10日付)によると、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、アルシューナ村、サラーム・ガルビー村、サリーム村、ダフラト・アルーシャ村、ダフラト・ジャバルター村、ザーラ村郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サウジ人、チェチェン人の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、シャームの民のヌスラ戦線をはじめとする反体制武装集団との3日間にわたる激しい攻撃を受け、10日早朝までに県全土から撤退した。

同監視団によると、ダーイシュ戦闘員は、ラッカ県境の一部地域以外にはもはや存在しないという。

しかし、ジャフラ油田近くでは、爆弾が仕掛けられた車が自爆し、ヌスラ戦線戦闘員など5人が死亡、またアブリーハ村でも同じく車が自爆し、18歳以下の若者6人を含む22人が死亡した。

自爆攻撃はダーイシュの外国人戦闘員によるものだという。

一方、SANA(2月10日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、ムッラート村、フサイニーヤ町、カスラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また武装テロ集団が、ズハイル・トゥワイル刑事裁判所長を暗殺した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月10日付)によると、アドラー市旧市街、同ウンマーリーヤ地区、ムライハ市、ダイル・アサーフィール市、ザバディーン市、サクバー市、アルバイン市、アーリヤ農場、タッル・クルディー町、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市周辺、ダーライヤー市、タッル市郊外、ハラスター市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、アンサール旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャルマーナー市では、反体制武装集団の迫撃砲攻撃により学生4人を含む市民11人が負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(2月10日付)によると、ジャウバル区、カーブーン区、バルザ区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(2月10日付)によると、アレッポ市、マルジャ地区、カルム・マイサル地区、カーディ・アスカル地区、カルム・ジャズマーティー地区、スッカリー地区、ハイダリーヤ地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ジャンドゥール地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またシャイフ・ルトフィー村、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、ファーフィーン村、バービース村、アターリブ市、アレッポ中央刑務所周辺、クワイリス村、アルバイド村、ダイル・ハーフィル市、バーブ街道地区、マアーッラト・アルティーク村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月10日付)によると、サラーキブ市北部、マアッラトミスリーン市、カフルルーマー村、アブー・ズフール町、ウンム・ジャリーン村、マアラーター村、ダイル・ガルビー裏、タッフ村、ファイルーン村、ジダール・ビカフルーン村、タッル・サラムー村、マジャース村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月10日付)によると、ウンム・マヤーズィン町、ナイーミーヤ村、マハーミード農場、ダルアー市各所、タイバ町、西ガーリヤ村、サイダー町、ジーザ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(2月10日付)によると、ハーン・アルナバ市、西サムダーニーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(2月10日付)によると、武装テロ集団が、バッカーラ部族の名士でヒッティーン地方で自警活動を指揮していたバシール・ムハンマド・マフムード氏を暗殺した。

AFP, February 10, 2014、AP, February 10, 2014、Champress, February 10, 2014、al-Hayat, February 11, 2014、Iraqinews.com, February 10, 2014、Kull-na Shuraka’, February 10, 2014、Naharnet, February 10, 2014、NNA, February 10, 2014、Reuters, February 10, 2014、Rihab News, February 10, 2014、SANA, February 10, 2014、UPI, February 10, 2014などをもとに作成。

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2014年2月9日のシリア情勢:国内の暴力(追記)

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、バルザ区郊外のトゥウマ検問所近くにある建物が反体制武装集団の攻撃により倒壊し、中にいた軍兵士30人以上が死亡した。

信頼できる消息筋によると、ビルはイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のヨルダン人戦闘員による自爆攻撃で倒壊し、攻撃にはハビーブ・ムスタファー旅団も参加していたという。

al-Hayat, February 12, 2014などをもとに作成。

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2014年2月9日のシリア情勢:国内の暴力

ヒムス県では、SANA(2月9日付)によると、ヒムス市旧市街からの住民の退避が再開され、女性、子供、老人の合わせて621人(ヒムス県タラール・バラーズィー県知事発表)が避難する一方、国連とシリア赤新月社の合同チームが旧市街に食糧物資、医療物資を搬入した。

また、シリア人権監視団によると、マヒーン町の民家で爆弾が爆発、またザーラ村で軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(2月9日付)によると、ウンム・ハーラタイン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区の軍警察本部(反体制武装集団が占拠)に対して、軍が「樽爆弾」で空爆を行い、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員1人を含む5人の戦闘員が死亡した。

またアレッポ市シャッアール地区、カーティルジー地区、マルジャ地区、インザーラート地区にも軍は「樽爆弾」を投下した。

一方、ヌスラ戦線をはじめとするジハード主義武装集団は、アレッポ中央刑務所を砲撃、また刑務所周辺で軍と交戦した。

このほか、カブターン・ジャバル村で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が殺害したと思われる活動家が遺棄された集団墓地が発見された。

他方、SANA(2月9日付)によると、アレッポ市のカラム・トゥラーブ地区全域とマアスラーニーヤ地区の一部で、軍が反体制武装集団を掃討し、制圧した。

また軍はアレッポ中央刑務所で反体制武装集団を殲滅した。

このほか、アレッポ市マアスラーニーヤ地区では、反体制武装集団が軍の部隊を要撃し、同行していたSANAのカメラマンをはじめとする同行記者名が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、ヤルダー市郊外で、タッル市周辺が軍の砲撃を受けたほか、西グータ地方のサラーム街道で軍や親政権民兵の兵士・戦闘員が乗ったバス2輌が反体制武装集団の襲撃を受けた。

一方、SANA(2月9日付)によると、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプ、ザバダーニー市、ザマルカー町、アルバイン市、ドゥーマー市郊外、アドラー市ウンマーリーヤ地区、リーマー農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区で、軍と反体制武装集団が交戦、軍が砲撃を加えた。

一方、SANA(2月9日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また反体制武装集団がダマスカス県庁舎を迫撃砲で攻撃し、市民2人が負傷した。

SANA, February 9, 2014
SANA, February 9, 2014

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、クーブラ村、クードナ村、アブー・クバイス村などに駐留する軍の連隊基地、タッル・アフマル村などで、軍と反体制武装集団が交戦し、軍がクードナ村、ヒッジャ村を空爆した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がアラウィー派が多く住むマアーン村を襲撃し、軍、国防隊と交戦した。この戦闘で、反体制武装集団の戦闘員2人、村人2人が死亡した。

これに関して、SANA(2月9日付)は、マアーン村を反体制武装集団が襲撃し、女性10人を殺害したと報じた。

一方、ハマー市では、シリア人権監視団によると、アースィー広場で、オートバイに仕掛けられた爆弾が爆発した。

これに関して、SANAはハマー市のアースィー広場で爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発し、市民1人が死亡したと報じた。

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ラタキア県では、複数の消息筋によると、ラタキア港で爆発が発生した(詳細は不明)。

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ラッカ県では、Syria-News(2月9日付)が、複数の消息筋の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の外国人戦闘員9人とシリア人戦闘員4人がラッカ市サイフ・ダウラ通りで離反し、ラッカ市を去ったと報じた。

また同報道によると、ダーイシュのラッカ市のアミールの一人アブー・アナス・イラーキー氏は、外国人戦闘員の離反に警戒し、42人のダーイシュ・メンバーを拘束したという。

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イドリブ県では、SANA(2月9日付)によると、バスィーダー村一帯、ビンニシュ市、マアッラトミスリーン市、アルバイーン山一帯、カフルナジュド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ターリバーン自由人大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またイドリブ市では、反体制武装集団が撃った迫撃砲で、子供1人が負傷した。

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ダルアー県では、SANA(2月9日付)によると、ダルアー市内各所、アーイブ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(2月9日付)によると、アブドゥルアズィーズ山で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月9日付)によると、ブーカマール市、ムーハサン市、ダイル・ザウル市郊外(工場地区、製塩所)、同市ラシュディーヤ地区、ジュバイラ地区、ハウィーカ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 9, 2014、AP, February 9, 2014、Champress, February 9, 2014、al-Hayat, February 10, 2014、Iraqinews.com, February 9, 2014、Kull-na Shuraka’, February 9, 2014、Naharnet, February 9, 2014、NNA, February 9, 2014、Reuters, February 9, 2014、Rihab News, February 9, 2014、SANA, February 9, 2014、Syria-news.com, February 9, 2014、UPI, February 9, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年2月8日のシリア情勢:国内の暴力

ヒムス県では、人道支援物資を積んだシリア赤新月社と国連の合同救援チームの車輌が、ヒムス市旧市街に入ろうとした際に銃撃を受け、シリア赤新月社によると、運転手1人が負傷した。

また、シリア赤新月社によると、車列の近くに迫撃砲弾が着弾した。

しかし、この攻撃にもかかわらず、合同救援チームの車輌はヒムス旧市街に無事人道支援物資を搬入した。

これに関して、ヒムス県のタラール・バラーズィー県知事は、SANA(2月8日付)に「テロ集団が今朝、旧市街で停戦に違反し、治安部隊拠点を迫撃した…。旧市街で武装集団が拘束している民間人が退去するまで最大限自制するよう軍司令官らに要請している」と批判した。

バラーズィー知事はまた、人道物資搬入を求める反体制武装集団によって、多くの市民が依然として旧市街からの退去を阻止されている、と強調した。

一方、SANA(2月8日付)はヒムス旧市街での「武装テロ集団」によるシリア赤新月社と国連の合同救援チームの車輌への攻撃により、シリア赤新月社のスタッフ4人が負傷したと報じた。

これに対し、『ハヤート』(2が9日付)によると、反体制活動家らは「土曜日早朝に旧市街を包囲する軍部隊が砲撃した…。人道支援物資を積んだ車輌が通る道路さえも標的にした」と主張した。

他方、シリア人権監視団は、国連のチームがヒムス市旧市街の反体制武装集団と人道支援搬入に関して合意に達したが、旧市街で、午前8時半に5回の爆音が聞こえたほか、旧市街で2人死亡したとの報告があったと発表した。

SANA, February 8, 2014
SANA, February 8, 2014

 

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同じくヒムス県では、SANA(2月8日付)によると、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、ハミーディーヤ地区、カラービース地区で、指名手配中の武装集団メンバー4人が武装解除し、投降した。

一方、SANA(2月8日付)によると、ハーリディーヤ村、ガースィビーヤト・ナイーム村、ザーラ村、ラスタン市、シャンダーヒーヤ村、ウンク・ハワー村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市カッラーサ地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ダウワール・ハイダリーヤ地区への軍の「樽爆弾」投下により、子供1人、身元不明の男性3人、女性1人を含む15人が死亡した。

また軍はダウワール・ブアイディーン地区、フィルドゥース地区にも「樽爆弾」を投下し、子供1人、身元不明の男性2人を含む5人が死亡した。

さらにラトヤーン村、ジュッブ・サファー村に対しても軍が空爆を行った。

一方、ジハード主義武装集団はアズィーザ村を砲撃し、複数の軍兵士が死傷したほか、アレッポ中央刑務所周辺では、軍とジハード主義武装集団が交戦した。

またAMC(2月8日付)によると、アレッポ市マルジャ地区入り口のバッルーラ地区で、シャームの暁イスラーム運動が軍を要撃、兵士20人を殺害した。

他方、イスラーム戦線は、タウヒード旅団、シャームの暁イスラーム運動、シャーム自由人旅団とアレッポ市旧市街の裁判所を襲撃し、建物を破壊、「シャッビーハ」や兵士数十人を殺害したと発表した。

このほか、SANA(2月8日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、クワイリス村、アルバイド村、シャイフ・ズィヤート村北東部、ワディーヒー村、カブターン・ジャバル村、フライターン市、ムスリミーヤ村、ブラート村、ハラク村、フマイマ村、アッザーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、バニー・ザイド地区、サーフール地区、アンサーリー地区、ラーシディーン地区郊外、ダッバーガート地区、ブアイディーン地区、ジャンドゥール地区、マルジャ地区、カーディー・アスカル地区、カルム・ジャズマーティー地区で、ジュダイダ地区、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県との県境に位置するマアダーン町の鉱山で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、シャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動と交戦し、ダーイシュの戦闘員10人以上が死亡した。

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ハマー県では、複数の消息筋によると、シリア革命家戦線がシャーイル砂漠での7日のイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)との戦闘の末、同砂漠一帯から撤退した。

ダーイシュはシャーイル砂漠で、シャームの鷹旅団の戦闘員200人を包囲していた。

クッルナー・シュラカー(2月8日付)が伝えた。

一方、SANA(2月8日付)によると、ハマー市アイン・ルーザ地区で、治安部隊が住民の協力のもと、武装集団のアジトを摘発し、戦闘員を逮捕、武器・弾薬などを押収した。

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ハサカ県では、Syria-News(2月8日付)によると、カーミシュリー市コルニーシュ地区で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、民主連合運動渉外局のアブドゥルカリーム・ウマル氏が暗殺された。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月8日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、リーハーン農場、アーリヤ農場、ムライハ市東部、ダーライヤー市、マラーハ市、バトラー山、ルハイバ市近郊、ハラスター市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(2月8日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(2月8日付)によると、アイン・アシャラ村、ラウダ村、バッラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャーム自由人イスラーム運動のサウジ人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月8日付)によると、ヌアイマ村、東ガーリヤ町、西ガーリヤ村、アトマーン村、ヒルバト・ガザーラ町近郊で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月8日付)によると、アブー・ズフール航空基地周辺、マアリー村、カフルヤーヤー村、アルバイーン山周辺、ムサイビーン村の森林地帯、マジュダリヤー村西部、クマイサーン村、マジャース村、フータ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月8日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、ハウィーカ地区、ジュバイラ地区、労働者住宅地区、旧空港地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 8, 2014、AMC, February 8, 2014、AP, February 8, 2014、Champress, February 8, 2014、al-Hayat, February 9, 2014、Iraqinews.com, February 8, 2014、Kull-na Shuraka’, February 8, 2014、Naharnet, February 8, 2014、NNA, February 8, 2014、Reuters, February 8, 2014、Rihab News, February 8, 2014、SANA, February 8, 2014、Syria-news.com, February 8, 2014、UPI, February 8, 2014などをもとに作成。

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2014年2月7日のシリア情勢:国内の暴力

ヒムス県では、SANA(2月7日付)によると、シリア政府と国連の合意に基づき、ヒムス市旧市街から、女性、子供、老人からなる退去希望者の第1陣が退去し、シリア赤新月社、国連などによって保護された。

ヒムス県のタラール・バラーズィー県知事は「国連から伝えたれたところによると、昨日の段階で退去予定者の数は200人強になる」と述べた。

SANA, February 7, 2014
SANA, February 7, 2014

しかし『ハヤート』(2月8日付)によると、ヒムス市旧市街から退去した住民の数は83人、うち5人が子供、17人が女性で、大型バスに分乗して退去した。

これに関して、イタルタス通信(2月7日付)が伝えたところによると、ロシア外務省は、ヒムス市旧市街からの住民退去に関するシリア政府と国連の合意に関して「人道的な停戦が宣言されたとの報告に満足の意を表明する」と発表した。

ロシア外務省によると、「人道的停戦」は2月6日に発行し、72時間続くという。

なおシリア人権監視団によると、シリア政府と国連の避難民退去に関する合意を受け、6日晩から8日にかけて、ヒムス市旧市街では一切の砲撃・発砲はなかった。

SANA, February 7, 2014
SANA, February 7, 2014

同監視団によると、ヒムス市旧市街には住民約3,000人がとどまっており、うち約1,200人が女性、子供、老人だという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ中央刑務所旧棟を再制圧する一方、シャームの民のヌスラ戦線が、建設中の新棟を制圧した。

同監視団によると、刑務所およびその周辺では、軍とヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動が依然として交戦中で、軍兵士20人と反体制武装集団17人が死亡、収監者5人が負傷したという。

SANA, February 7, 2014
SANA, February 7, 2014

またハラブ・ニュース(2月7日付)は、シャームの民のヌスラ戦線とシャームの暁イスラーム運動がアレッポ市南部のアルサード山に攻勢をかけ、軍兵士約10人を殺害、同山を制圧したと報じた。

一方、SANA(2月7日付)によると、クワイリス村、アルバイド村、フマイマ村、ナスルッラー村、ラスム・アッブード村、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、マーイル町、タッル・ジャニーン村、ムスリミーヤ村、アブティーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ハッダーディーン地区、ハーナート地区、カルム・マイサル地区、マルジャ地区、ナイラブ地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほかアレッポ市ジュマイリーヤ地区、マシャーリカ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民9人が死亡、19人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月7日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ドゥーマー市、アッブ農場、アシュアリー農場、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプ、ヤブルード市、リーマー農場、ランクース市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアイン・ティーナ村、ワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプでは、反体制武装集団の発砲で、子供2人が負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(2月7日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また旧市街の中心に位置するウマイヤ・モスク内に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾した。

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ハマー県では、SANA(2月7日付)によると、スーラーン町一帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月7日付)によると、クーリーン村、マアッリー村、アブー・ズフール航空基地周辺、アリーハー市・マスービーン村街道で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月7日付)によると、ダルアー市各所、ヒルバト・ガザーラ町南部、アトマーン村、ヤードゥーダ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 7, 2014、AP, February 7, 2014、Champress, February 7, 2014、Halabnews.com, February 7, 2014、al-Hayat, February 8, 2014、Iraqinews.com, February 7, 2014、Itar-tass, February 7, 2014、Kull-na Shuraka’, February 7, 2014、Naharnet, February 7, 2014、NNA, February 7, 2014、Reuters, February 7, 2014、Rihab News, February 7, 2014、SANA, February 7, 2014、UPI, February 7, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年2月6日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月6日付)が、複数の反体制筋の話として、シャーム自由人イスラーム運動とシャームの民のヌスラ戦線がアレッポ中央刑務所を制圧し、男性収監者約3,000人と女性収監者約800人を解放した、と報じた。

刑務所解放作戦では、軍の拠点に対して爆弾を積んだ自動車3台による自爆攻撃などが行われ、シャーム自由人運動の戦闘員3人、ヌスラ戦線の前線司令官のサイフ・シーシャーニー氏が戦死したという。

また戦闘激化を受け、軍は刑務所周辺への砲撃を強化、また刑務所周辺で軍と反体制武装集団が依然交戦中だという。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、これに関して、シャーム自由人イスラーム運動とヌスラ戦線が刑務所の約80%を制圧したと発表した。

同代表によると、この戦闘で政府軍兵士20人、反体制武装集団戦闘員10人が死亡したという。

しかしシリア・アラブ・テレビ(2月6日付)は、アレッポ中央刑務所制圧を否定、刑務所を襲撃した「テロ集団」を軍が撃退したと報じた。

またSANA(2月6日付)は、軍がアレッポ中央刑務所を襲撃しようとした反体制武装集団を撃退、シャームの民のヌスラ戦線のアブー・サイフ・シーシャーニー氏らを殺害したと報じた。

Kull-na Shuraka', February 6, 2014
Kull-na Shuraka’, February 6, 2014

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同じくアレッポ県では、シリア人権監視団などによると、アレッポ市マサーキン・ハナーヌー地区に軍が「樽爆弾」を投下し、子供3人、女性3人を含む11人が死亡した。

一方、SANA(2月6日付)によると、アレッポ市バニー・ザイド地区、スッカリー地区、カルム・マイサル地区、マルジャ地区、ジュダイダ地区、クワイリス村、アルバイド村、ラスム・アッブード村、サムリーン村、ムスリミーヤ氏、アブティーン村、ハーン・トゥーマーン氏、シュワイフナ村北部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市周辺に軍が「樽爆弾」14発を投下した。

一方、SANA(2月6日付)によると、ハラスター市、アッブ農場、アシュアリー農場、カフルバトナー町、ムライハ市郊外、ザバディーン市、ダイル・アサーフィール市、マルジュ・スルターン村、ヌーラ市、ビラーリーヤ村、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市周辺、ダーライヤー市、ザバダーニー市、ヤブルード市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(2月6日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(2月6日付)によると、クルト村、ムライジュ峰で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の英国人、サウジ人、トルコ人、リビア人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月6日付)によると、ヒムス市バーブ・フード地区、ハミーディーヤ地区、ジャウラト・シヤーフ地区、バーブ・スィバーア地区、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、ガズィーラ村、ザーラ村周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月6日付)によると、ダイル・ザウル市ウルフィー地区、ジュバイラ地区、ラシュディーヤ地区、労働者住宅地区、ハウィーカ地区、ハトラ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月6日付)によると、ダルアー市内各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 6, 2014、AP, February 6, 2014、Champress, February 6, 2014、al-Hayat, February 7, 2014、Iraqinews.com, February 6, 2014、Kull-na Shuraka’, February 6, 2014、Naharnet, February 6, 2014、NNA, February 6, 2014、Reuters, February 6, 2014、Rihab News, February 6, 2014、SANA, February 6, 2014、UPI, February 6, 2014などをもとに作成。

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2014年2月5日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マイサル地区、バニー・ザイド地区、アンサーリー地区を軍が空爆し、少なくとも5人が死亡した。

また同監視団は、アレッポ市スッカリー地区、カラム・タッハーン地区、マルジャ地区に対して、軍は「樽爆弾」を投下したと発表した。

さらにマサーキン・ハナーヌー地区では爆弾が仕掛けられた車が爆発し、2人が死亡した。

アレッポ市郊外では、ナイラブ航空基地周辺で、軍とジハード主義武装集団が交戦、軍が空爆した。

軍はまたジハード主義武装集団が展開するアレッポ中央刑務所周辺に対して砲撃を行う一方、アレッポ市南部のブルジュ・ルンマーン村で、ジハード主義武装集団が軍を襲撃し、兵士14人を殺害したという。

一方、ハラブ・ニュース(2月5日付)は、「自由シリア軍」が占拠するアレッポ市東部一帯での軍との戦闘激化を受け、多くの住民がシリア政府が支配する同市西部へと避難していると伝えた。

シリア赤新月社によると、この1週間でアレッポ市では1,500世帯以上が避難したという。

他方、SANA(2月5日付)によると、アレッポ市のカーディー・アスカル地区、カルム・マイサル地区、マルジャ地区、マサーキン・ハナーヌー地区、ハーディル地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハンダラート・キャンプ、ファーフィーン村、マアスラーナ村、クワイリス村、ナスルッラー村、フマイマ村、フライターン市、アウラム・クブラー町、カフル・カルミーン村、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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Kull-na Shuraka', February 5, 2014
Kull-na Shuraka’, February 5, 2014

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(2月5日付)、SANA(2月5日付)によると、ハサカ市サーリヒーヤ地区の薬局に手榴弾が投げ込まれ、店主が負傷した。

この薬局は医師の診断書を持参しない顧客に薬を販売することを断っていたという。

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ダイル・ザウル県では、シリア革命総合委員会によると、マズアル油田地帯を軍が空爆し、3人を殺害する一方、ダイル・ザウル市郊外の航空基地近くで軍と「自由シリア軍」が交戦した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市近郊の防空局周辺、シャブアー農場、リカービーヤ農場、ドゥーマー市、ダーライヤー市、アドラー市ウンマーリーヤ、バイト・サービル町で、軍が「樽爆弾」などで空爆・砲撃を行った。

一方、SANA(2月5日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、アルバイン市、ドゥーマー市、ムライハ市、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市周辺、ザーキヤ町、アーリヤ農場で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハラスター市では、反体制武装集団が市民を狙撃し、2人が負傷した。

さらにジャルマーナー市では、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、複数の市民が負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(2月5日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またバーブ・トゥーマー地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、建物などが被害を受けた。

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ラタキア県では、SANA(2月5日付)によると、ワーディー村、バイト・アブリク村、ダッラ村、ラウダ村、シャフルーラ村、マルジュ・フーハ村、アイドゥー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ユーヌスィーヤ大隊、マーリク大隊の外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(2月5日付)によると、県北部のアースィー川(オロンテス川)岸、ムーリク市郊外のヒーサ陸橋一帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月5日付)によると、ヒムス市クスール地区、ダール・カビーラ村、ラスタン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 5, 2014、AP, February 5, 2014、Champress, February 5, 2014、Halabnews.com, February 5, 2014、al-Hayat, February 6, 2014、Iraqinews.com, February 5, 2014、Kull-na Shuraka’, February 5, 2014、Naharnet, February 5, 2014、NNA, February 5, 2014、Reuters, February 5, 2014、Rihab News, February 5, 2014、SANA, February 5, 2014、UPI, February 5, 2014などをもとに作成。

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最新論考「せめぎ合いのなか友好的敵対に軟着陸したシリア和平会議」(Synodos)

せめぎ合いのなか友好的敵対に軟着陸したシリア和平会議
青山弘之 / アラブ地域研究

http://synodos.jp/international/6953
1月22日からスイスのモントルーとジュネーブで、シリアでの紛争の解決に向けた国際和平会議「ジュネーブ2会議」が始まり、シリア政府と在外反体制組織のシリア国民連合(正式名シリア革命反体制勢力国民連立)が3年余りに及ぶ紛争の政治解決に向けて初の直接交渉に臨んだ。

2014年2月4日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マルジャ地区、ダウワール・ハーウーズ地区、ジャズマーティー地区、カターナ地区、シャッアール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、アンサーリー地区、ダウワール・ハイダリーヤ地区などを軍が「樽爆弾」で空爆し、多数の市民が死傷した。

アレッポ情報センター(2月4日付)によると、このうちの1発はマサーキン・ハナーヌー地区の児童学校内にあるウスマーン・ブン・アッファーン・モスクに着弾し、子供を含む複数名が死亡したという。シリア人権監視団はモスク攻撃によって、子供と女性が5人、身元不明者が3人の計8人が死亡したと発表している。

また同センターおよび監視団によると、「樽爆弾」の攻撃により、多数の市民がジハード主義武装集団が制圧する地区からシリア政府の支配地域に避難し、マイサル地区、マルジャ地区、ジャズマーティー地区、マアスラーニーヤ地区などは「ゴーストタウン」と化しているという。

一方、ジハード主義武装集団は、軍が拠点としているカールトーン・ホテル一帯、アレッポ城周辺、スライマーニーヤ地区の学校、県庁ビルなどを砲撃し、兵士らが死傷したという。

このほか軍は、クワイリス航空基地周辺、カフルハムラ村近郊、フライターン市などを空爆した。

他方、SANA(2月4日付)によると、アレッポ市カーディー・アスカル地区、カルム・マイサル地区、カルム・ジャズマーティー地区、ジャンドゥール地区、ハナーヌー地区、ダウワール・ジャーウーズ地区、カラム・ダマーン地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市マイダーン地区や県庁舎ビルに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、子供1人と女性1人の合わせて2人が死亡、複数の市民が負傷した。

さらに、クワイリス村、アルバイド村、シュワイハ村・マアーッラト・アルティーク村回廊、アレッポ中央刑務所周辺、アッザーン村、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、Syria-news(2月4日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とそれ以外の武装集団の戦闘激化を受け閉鎖されていたバーブ・サラーマ国境通行所が再開された。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザマルカー町、ザバダーニー市、ムライハ市周辺、アイン・タルマー渓谷、ドゥッハーニーヤ市などで、軍、国防隊が反体制武装集団と交戦し、双方に死傷者が出た。

またダーライヤー市などを軍が「樽爆弾」で空爆したという。

一方、SANA(2月4日付)によると、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市周辺、ヤブルード市一帯、マアルーラー市周辺、ジャブアディーン町近郊、マッラーハ村、マアラカ村、アーリヤ農場、アッブ農場、アドラー市ウンマーリーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

他方、クッルナー・シュラカー(2月4日付)は、ムライハ市郊外の防空総局近くにある軍と「シャッビーハ」の拠点にラフマーン軍団の戦闘員が潜入し、手製の地雷を爆発させ数十人を殺害したと報じた。

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クナイトラ県では、SANA(2月4日付)によると、マアラカ村で軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(2月4日付)によると、ヤルムーク区に人道支援物資4,300ケースが搬入されるとともに、人道状況が懸念されていた住民約2,500人が同地区から移送された。

また、アマーラ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民2人が負傷した。

一方、シリア人権監視団によると、ジャウバル区が軍の砲撃を受ける一方、アマーラ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カルアト・ヒスン市、ザーラ村を軍が空爆する一方、クサイル市近郊の軍検問所で反体制武装集団が爆弾を仕掛けた車を爆破し、複数の兵士を死傷させた。

一方、SANA(2月4日付)によると、ヒムス市バーブ・スィバーア地区に潜入しようとした反体制武装集団を軍が殲滅した。

またヒムス市カラービース地区、クスール地区、ワアル地区、ジャウラト・シヤーフ地区、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、ガースィビーヤ村、ザーラ村、カルアト・ヒスン市、シャワーヒド村、クーム村(タドムル市郊外)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらにジャッブーリーン村、カフルナーン村に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、建物などが被害を受けた。

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ダルアー県では、SANA(2月4日付)によると、ダルアー市各所(旧税関地区など)、アトマーン村、ヌアイマ村、ヤードゥーダ村、サムリーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月4日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、ジュバイラ地区、旧空港地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月4日付)によると、ナフラ村、カフルラーター村、アブー・ズフール町、ウンム・ジャリーン村、ナイラブ村近郊で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、ハラブ・ニュース(2月4日付)は、複数の消息筋の話として、イドリブ県ダーナー市に隣接するダイル・ハッサーン村で、民間人、自由シリア軍、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員45人が遺棄されている集団墓地が発見されたと報じた。

同報道によると、遺体の中には、ダーイシュのアミールの一人、アブー・ウマル・クワイティー氏も含まれており、同氏がイラン人であることが確認されたという。

AFP, February 4, 2014、AMC, February 4, 2014、AP, February 4, 2014、Champress, February 4, 2014、Halabnews.com, February 4, 2014、al-Hayat, February 5, 2014、Iraqinews.com, February 4, 2014、Kull-na Shuraka’, February 4, 2014、Naharnet, February 4, 2014、NNA, February 4, 2014、Reuters, February 4, 2014、Rihab News, February 4, 2014、SANA, February 4, 2014、UPI, February 4, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年2月3日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(2月3日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が早朝、ラーイー村内の反体制武装集団の作戦司令室に対して自爆攻撃を行い侵攻、同市を制圧した。

自爆攻撃は、同市を拠点としていたタウヒード旅団との停戦交渉を行っていた戦闘員が、交渉の席上で敢行し、ファトフ旅団のアブドゥルムンイム・カルナディル司令官、タウヒード旅団のイマード・ディーマーン司令官ら14人を殺害し、一気に攻勢に出たという。

ラーイー村には、反体制武装集団の刑務所が設置され、「解放区」で捕らえられた犯罪者や政府軍の兵士らが投獄されていた。

またシリア人権監視団によると、軍ヘリコプターがアレッポ市各所やアレッポ中央刑務所周辺に「樽爆弾」多数を投下し、男性9人、子供5人、女性1人、身元不明者3人の合わせて18人が死亡した。

これに関して、シリア革命総合委員会は、とアレッポ市内の複数の病院が「救援の呼びかけ」を行っていると発表した。

また複数の消息筋によると、軍の攻撃と反体制武装集団との戦闘激化を受け、アレッポ市アシュラフィーヤ地区などの住民が避難を余儀なくされているという。

一方、SANA(2月3日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、クワイリス村、アルバイド村、マーイル町、ムスリミーヤ村、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、ナスルッラー村、ブラート村、アレッポ市ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、スッカリー地区、カルム・マイサル地区、マルジャ地区、サーリヒーン地区、アンサーリー地区、シャッアール地区、ジャズマーティー地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、反体制武装集団は市内の財務局ビルでは、反体制武装集団が仕掛けた爆弾が爆発し、建物が被害を受けた。

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ダマスカス県では、SANA(2月3日付)によると、ヤルムーク区の約800世帯を対象とした人道支援物資(3,480ケース)の搬入作業が完了した。

また、ジャウバル区、カダム区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月3日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、アッブ農場、ムライハ市、ダーライヤー市、ヤブルード市、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市周辺、アルバイン市、ムウダミーヤト・シャーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(2月3日付)によると、サルマー町郊外、ドゥーリーン村、タルティヤーフ村、マルジュ・フーハ村、カフルダブラ村、アイン・カンタラ村、アムズィーン村、アイン・イーサー市、アブリク村、ドゥワイリカ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(2月3日付)によると、ムハルダ市・シール村間の街道で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またラビーア町の高校に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、生徒5人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(2月3日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、旧空港地区、工業地区、ハウィーカ地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(2月3日付)によると、ティシュリーン油田周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月3日付)によると、ダルアー市各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(2月3日付)によると、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、マシュラファ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 3, 2014、AP, February 3, 2014、Champress, February 3, 2014、al-Hayat, February 4, 2014、Iraqinews.com, February 3, 2014、Kull-na Shuraka’, February 3, 2014、Naharnet, February 3, 2014、NNA, February 3, 2014、Reuters, February 3, 2014、Rihab News, February 3, 2014、SANA, February 3, 2014、UPI, February 3, 2014などをもとに作成。

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2014年2月2日のシリア情勢:国内の暴力

ダイル・ザウル県では、Syria-news(2月2日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、ハトラ村、ヒサーン村、ヒシャーム村など県東部のシャームの民のヌスラ戦線の拠点複数カ所を攻撃し、ヒシャーム村のCONOCO石油精製所、穀物加工工場などを制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、軍ヘリコプターがアレッポ市各所に多数の「樽爆弾」を投下し、少なくとも85人が死亡した。

シリア革命総合委員会によると、「樽爆弾」が投下されたのは、アレッポ市内のバーブ・ナイラブ地区、マアーディー地区、マイサル地区、バーブ街道地区、ハルワーニーヤ地区、ダフラト・アワード地区、カーティルジー地区、スッカリー地区、バニー・ザイド地区、アシュラフィーヤ地区、アンサーリー地区、アーミリーヤ地区、ジャズマーティー地区などだという。

またアレッポ市以外でも、マーイル町などが軍の砲撃・空爆を受けた。

一方、SANA(2月2日付)によると、アレッポ市カルム・フーミド地区、旧市街、シャッアール地区、カーディー・アスカル地区、バーブ・ハディード地区、マイサル地区、マルジャ地区、ジャンドゥール交差点で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またクワイリス村、アブー・ジャッバール村、ダイル・ハーフィル市、マーイル町、バービース村、ムスリミーヤ村、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、ICARDA、ナイラブ村東部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ザーラ村、フッス村一帯で、軍、国防隊、ヒズブッラー民兵が、反体制武装集団と交戦、軍が空爆を行った。

一方、SANA(2月2日付)によると、ザーラ村、サフサーファ村、ウンム・トゥワイニー村、ジャルフ村、ブルダイヤート農場、ガントゥー市、ムフターリーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またレバノン領からクサイル市郊外に潜入しようとした武装集団を軍が撃退した。

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ダマスカス県では、UNRWA報道官によると、ヤルムーク区に人道支援物資第4弾の搬入作業が行われた。

一方、SANA(2月2日付)によると、カダム区(ボール・サイード)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、「ハウラーンのジュネーブ」を名乗る武装集団の合同広報室がビデオ声明を出し、アトマーン村北部、シャクラー村、ヌジャイフ村の軍検問所や拠点を解放したと発表した。

一方、SANA(2月2日付)によると、アトマーン村、ヒルバト・ガザーラ町、ダルアー市各所、アーイブ村、(西)ガーリヤ村、サイダー町、フラーク市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イマーム大隊(シャームの民のヌスラ戦線)の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

Kull-na Shuraka', February 2, 2014
Kull-na Shuraka’, February 2, 2014

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ダマスカス郊外県では、SANA(2月2日付)によると、アイン・タルマー渓谷、ザバダーニー市、マアルーラー市、シールービーム修道院周辺、ジャブアディーン町周辺、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市周辺、アッブ農場、ムライハ市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャルマーナー市では、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、女性、子供を含む24人が負傷した。

さらにアサール・ワルド町にある農民総連合ダマスカス県・ダマスカス郊外県支部長のムハンマド・ハッルーフ氏の自宅前で爆弾が仕掛けられた車が爆発し、3人が負傷した。

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イドリブ県では、SANA(2月2日付)によると、マストゥーマ村、アリーハー市南部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、SANA(2月2日付)によると、タイバト・イマーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 2, 2014、AP, February 2, 2014、Champress, February 2, 2014、al-Hayat, February 3, 2014、Iraqinews.com, February 2, 2014、Kull-na Shuraka’, February 2, 2014、Naharnet, February 2, 2014、NNA, February 2, 2014、Reuters, February 2, 2014、Rihab News, February 2, 2014、SANA, February 2, 2014、Syria-news.com, February 2, 2014、UPI, February 2, 2014などをもとに作成。

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2014年2月1日のシリア情勢:反体制勢力の動き(追記)

シリア人権監視団は2011年3月から2013年1月末にかけてシリアでの紛争での死者総数が13万6,227人に達したと発表した。

死者総数のうち、民間人は1ヶ月前の発表より約1万8,000人少ない(!)4万7,998人(うち子供は7,300人)、ジハード主義武装集団を含む反体制武装集団戦闘員は3万1,629人、軍兵士、国防隊戦闘員、人民諸委員会メンバー、「シャッビーハ」などは5万3,776人、ヒズブッラー戦闘員は271人、アサド政権を支持する「シーア派民兵」戦闘員は338人、身元不明者は2,824人だという。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長は、ドイツで開催中のミュンヘン安保会議(1月31日~2月2日)に出席し、2月10日に再開が予定されているジュネーブ2会議第2ラウンドに出席する意思を表明した。

ジャルバー議長は「連立はジュネーブ2会議に行くとの勇敢な決断を下した。我々は、シリアに民主的解決、ジュネーブ合意の実施、移行期統治機関の樹立をもたらすような政治的解決を支持する」と述べた。

そのうえで「アサド政権はあらゆるカードを交渉のために利用している。人道回廊までもだ…。人々をMiG戦闘機、ミサイル、樽爆弾で攻撃している政権と交渉することは正しいことではない。だが、こうした状況にもかかわらず…、連立は2月10日からの第2ラウンドに出席することを決定した」と強調した。

また「我々は何度も、ヒズブッラー…などすべての民兵のシリアからの退去を要求してきた…。一方、テロ組織のイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)もおり、我々との戦争を通じて、アレッポ、イドリブ、ハマーを解放した」と主張した。

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ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(2月2日付)が、東グータ地域の複数の消息筋の話として、「革命家」が軍の戦闘機をバイタリーヤ地方で撃墜したと報じた。

AFP, February 1, 2014、al-Hayat, February 3, 2014、Kull-na Shuraka’, February 2, 2014をもとに作成。

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2014年2月1日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、マルジュ・スルターン村で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、アブー・ファドル・アッバース旅団が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(2月1日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ハラスター市、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市郊外、ダーライヤー市東部、アイン・ハドラー村、ヤブルード市、ラアス・アイン市、マアルーラー市・ジャブアディーン町間で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アブド村の軍連隊基地への反体制武装集団の攻撃を受け、軍が撤退、反体制武装集団が同村を制圧した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市バーブ街道地区を軍が砲撃し、6人が死亡、またマルジャ地区に「樽爆弾」が着弾し、市民3人が死亡、またクワイリス航空基地周辺を反体制武装集団が砲撃した。

またイスラーム旅団が占拠するムスリミーヤ村郊外の歩兵学校に、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が爆弾を仕掛けた車3台を突入させ、イスラーム旅団の「アブー・ハーティム」を名乗る司令官を含む12人を殺害、数十人を負傷させた。

一方、ハラブ・ニュース(2月1日付)によると、アレッポ市ハムダーニーヤ地区では、軍が一般住宅や避難民が身を寄せるモスク、学校などで反体制活動家の捜索活動を行ったという。

他方、SANA(2月1日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、ラスム・アッブード村、ヒーラーン村、アッザーン村、ハッダーディーン村、ワディーヒー村、アルバイド村、クワイリス村、シャイフ・ナッジャール市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、ジュダイダ地区、マシュハド地区、シャッアール地区、アンサーリー地区、マルジャ地区、ブスターン・カスル地区、バニー・ザイド地区、カルム・ジャズマーティー地区、カルム・マイサル地区、カーディー・アスカル地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、シャリーア委員会拠点などを破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ザーラ村を軍が空爆した。

一方、SANA(2月1日付)によると、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、サアン村、アイン・フサイン村、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなる武装集団がムーリク市南部の軍検問所、ハラファーヤー市・タイバト・イマーム市間の検問所を制圧した。

同監視団によると、ヌスラ戦線などは、ムーリク市一帯をすでに制圧し、イドリブ県ワーディー・ダイフ軍事基地、ハーミディーヤ村、ハーン・シャイフ・キャンプなどにいたる軍の兵站路を遮断したという。

一方、SANA(2月1日付)によると、カフルズィーター市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市の航空基地近くで軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(2月1日付)によると、郡がティーム油田周辺およびマリーイーヤ村で反体制武装集団の拠点を破壊し、同油田周辺一帯を制圧した。

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ダマスカス県では、SANA(2月1日付)によると、カダム区(ブール・サイード)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(2月1日付)によると、シャクラー村、イズラア市、ダルアー市各所(名民キャンプ地区など)、サナア・ハマーム村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(2月1日付)によると、ビンニシュ市、イドリブ刑務所街道で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 1, 2014、AP, February 1, 2014、Champress, February 1, 2014、Halabnews.com, February 2, 2014、al-Hayat, February 2, 2014、Iraqinews.com, February 1, 2014、Kull-na Shuraka’, February 1, 2014、Naharnet, February 1, 2014、NNA, February 1, 2014、Reuters, February 1, 2014、Rihab News, February 1, 2014、SANA, February 1, 2014、UPI, February 1, 2014などをもとに作成。

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2014年1月31日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ザバダーニー市、ジャブアディーン町、ダーライヤーシを軍が「樽爆弾」などで空爆、またダーライヤー市周辺では軍と反体制武装集団が交戦した。

さらにザマーニーヤ地方、ビラーリーヤ村周辺では、軍、国防隊、ヒズブッラー民兵がジハード主義武装集団と交戦し、前者の兵士・戦闘員25人、後者の戦闘員4人が死亡した。

一方、SANA(1月31日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプおよび同市周辺、ダーライヤー市、ヤブルード市、ラアス・アイン市、アイン・ハドラー村、サルハ市、ジャブアディーン町、アドラー市ウンマーリーヤ地区、アーリヤ農場、アルバイン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線、シャーム自由人イスラーム運動、使徒末裔大隊、ダジャーナ旅団、イッズ連隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がスワイサ村周辺で軍と交戦の末、同村を制圧した。

この戦闘で軍兵士30人が殺害されたという。

またジハード主義武装集団は、アフマル丘を包囲、これに対して軍が砲撃で対抗しているという。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、イズラア市で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(1月31日付)によると、ダルアー市各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ムーリク市北部の軍大隊基地周辺や検問所で、軍とジハード主義武装集団が交戦し、武装集団が市内の軍の拠点3カ所を制圧する一方、軍がカフルズィーター市周辺を「樽爆弾」で攻撃した。

またクッルナー・シュラカー(1月31日付)は、「自由シリア軍」を名乗る武装集団がザイン・アービディーン山麓で軍戦闘機を撃墜したと発表したと報道した。

一方、SANA(1月31日付)によると、アルシューナ村、スーラーン町・ムーリク市間の街道で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、カルアト・ヒスン市、ザーラ村、軍、国防隊が、ジハード主義武装集団と交戦する一方、レバノン領内から侵入したジハード主義武装集団が、アラウィー派が多く住むバフルーニヤ村、ギータ町を襲撃し、軍兵士、国境警備隊兵士、国防隊兵士を5人殺害した。

ナハールネット(1月31日付)によると、この戦闘に関連しって、北部県アッカール郡ワーディー・ハーリド地方に向けシリア領内から何者かが発砲し、レバノン軍が応戦した。

一方、SANA(1月31日付)によると、ヒムス市カラービース地区、ワアル地区、サラーム・ガルビー村、タッル・アイン・フサイン村、ダール・カビーラ村、ザーラ村、タドムル市郊外のシャーイル山(ハマー県)西部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市ザバディーヤ地区、シャッアール地区、マイサル地区を軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(1月31日付)によると、アレッポ市ジャズマーティー地区、カルム・マイサル地区、カーディー・アスカル地区、シャッアール地区、マサーキン・ハナーヌー地区、サイイド・アリー地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハッダーディーン村、アッザーン村、マアーッラト・アルティーク村、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、アレッポ中央刑務所周辺、クワイリス村、アルバイド村、ハンダラート・キャンプで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル航空基地周辺、シュハイル村で、軍がジハード主義武装集団と交戦した。

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ダマスカス県では、SANA(1月31日付)によると、ジャウバル区、カダム区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また旧市街のウマイヤ・モスクに向けて反体制武装集団が迫撃砲を撃ち込み、子供2人を含む市民9人が負傷した。

このほか、SANA(1月31日付)によると、ダマスカス県マッザ区にある国連事務所前で、革命青年連合ダマスカス支部がデモを組織し、シリア政府代表団への支持を訴えた。

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ラタキア県では、SANA(1月31日付)によると、ラビーア町郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員38人を殲滅、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(1月31日付)によると、イドリブ市・ビンニシュ市間の街道、サラーキブ市近郊、上カスタン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 31, 2014、AP, January 31, 2014、Champress, January 31, 2014、al-Hayat, January 31, 2014、Iraqinews.com, January 31, 2014、Kull-na Shuraka’, January 31, 2014、Naharnet, January 31, 2014、NNA, January 31, 2014、Reuters, January 31, 2014、Rihab News, January 31, 2014、SANA, January 31, 2014、UPI, January 31, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

2014年1月31日のシリア情勢:国内の暴力(追記)

シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団(ダーイシュ、ヌスラ戦線以外の武装集団と思われる)がヒムス県ガイダ村、バフルーニーヤ村を襲撃後、捕捉した国防隊兵士3人を斬首し処刑した。
al-Hayat, February 2, 2014をもとに作成。

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2014年1月30日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ナイラブ航空基地近くの穀物施設を反体制武装集団が砲撃し、同施設を拠点としていた軍の兵士複数が死傷、また同基地周辺で軍と武装集団が交戦した。

またアレッポ市カルム・タッラーブ地区では、ジハード主義武装集団が軍の拠点を襲撃し、兵士6人が死亡した。

一方、SANA(1月30日付)によると、マアーッラト・アルティーク村、ヒーラーン村、フライターン市、シャイフ・ルトフィー村、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、ラスム・アッブード村、アナダーン市、アブティーン村、ハッダーディーン村、アレッポ中央刑務所周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市ジャズマーティー地区、フィルドゥース地区、カルム・マイサル地区、シャッアール地区、ハラク地区、バニー・ザイド地区、スライマーン・ハラビー地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、SANA(1月30日付)は、アレッポ市内のアレッポ大学で、学生らがデモを行い、ジュネーブ2会議に提出された政府代表団のテロとの戦いに関する声明案への支持を表明したと報じた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ブルガラーン村一帯、タラール・ウブーディーヤ地方で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦し、軍側に少なくとも16人の死者が出た。

またハンマール・ヒスン村の軍検問所でジハード主義武装集団が爆破攻撃を行った。

これに対して、軍はザーラ村などを地対地ミサイルで攻撃し、同村周辺で反体制武装集団と交戦する一方、カルアト・ヒスン市を包囲した。

一方、SANA(1月30日付)によると、タラール・ウブーディーヤ地方、ブルガラーン村、ザーラ村、クサイル市南部郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市ハムラー地区、マイダーン地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、6人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市を軍が「樽爆弾」によって空爆し、子供3人を含む11人が死亡した。

一方、SANA(1月30日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、アーリヤ農場、ハラスター市、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプ、ザバダーニー市、リーマー農場、マアルーラー市近郊で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(1月30日付)によると、ジャウバル区東部、カダム区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シューラー・ワ・ムジャーヒディーン大隊の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またマイダーン地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、4人が負傷した。

一方、Syria-News(1月30日付)によると、マイダーン地区にあるムハンマド・バフジャド・ビータール女子高校で、生徒10人が治安当局に逮捕・連行された。

このほか、SANA(1月30日付)は、ダマスカス県内の国連本部前で、市民らがデモを行い、軍によるテロとの戦いへの支持を表明するとともに、ヤルムーク区からの武装テロ集団の退去を要求した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(1月30日付)によると、ダイル・ザウル市ウルフィー地区、ラシュディーヤ地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またダイル・ザウル市ハウィーカ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、建物などが被害を受けた。

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イドリブ県では、SANA(1月30日付)によると、タッル・サラムー村、ウンム・ジャリーン村、アブー・ズフール町、カフルラーター村、サラーキブ市、サルミーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(1月30日付)によると、ダルアー市各所、クサイバ村、ジッリーン村、ジュバイリーヤ村、スワイサ村、アトマーン村、インヒル市、シャイフ・マスキーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ハウラーン・ムジャーヒディーン大隊の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またハーッラ市で、反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、1人が負傷した。

AFP, January 30, 2014、AP, January 30, 2014、Champress, January 30, 2014、al-Hayat, January 31, 2014、Iraqinews.com, January 30, 2014、Kull-na Shuraka’, January 30, 2014、Naharnet, January 30, 2014、NNA, January 30, 2014、Reuters, January 30, 2014、Rihab News, January 31, 2014、SANA, January 30, 2014、Syria-news.com, January 30, 2014、UPI, January 30, 2014などをもとに作成。

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2014年1月29日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市マアーディー地区に軍が「樽爆弾」などで空爆を行い、女性1人、子供1人を含む13人が死亡した。

またアレッポ市アシュラフィーヤ地区(サカン・シャバービー)、サーリヒーン地区、ハイダリーヤ地区、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、シャイフ・ズィヤート村、ハイヤーン町、アターリブ市などに対しても、軍は「樽爆弾」で空爆を行った。

さらにアレッポ市ブスターン・カスル地区、カルム・ジャバル地区で、軍と反体制武装集団が交戦した。

このほか、フライターン市周辺、バーブ市では、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とイスラーム旅団などからなる反体制武装集団が交戦し、ダーイシュがアフタリーン市、タッル・ジージャーン村を制圧、反体制武装集団戦闘員6人が死亡した。

一方、クッルナー・シュラカー(1月29日付)が、アレッポ市シュハダー地区(ハラブ・ジャディーダ)のワフダ小学校を軍が接収し、兵舎、逮捕者の拘置所として使用していると報じた。

他方、SANA(1月29日付)によると、クワイリス村、シャイフ・ナッジャール市、ダーラト・イッザ市、アターリブ市、マアーッラト・アルティーク村、ワディーヒー村、アッザーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ市では、カーディー・アスカル地区、カルム・マイサル地区、マルジャ地区、ブスターン・カスル地区、ラーシディーン地区、ジャズマーティー地区、ダウワール・ハーウーズ南部、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、タイバト・イマーム市近郊のズーワール地方を軍が「樽爆弾」で空爆した。

一方、SANA(1月29日付)によると、ムハルダ市に反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、建物などが被害を受けた。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、カーミシュリー市郊外のタワーリージュ村周辺を軍が砲撃した。

一方、SANA(1月29日付)によると、ハサカ市グワイラーン地区で反体制武装集団が爆弾を仕掛けた車を爆破した。

またリハーブ・ニュース(1月30日付)によると、アームーダー市で西クルディスタン移行期民政局ジャズィーラ地区のアサーイシュがシリア・クルド民主党アル・パールティの幹部マムドゥーフ・タフービー氏を逮捕した。

他方、AKI(1月29日付)は、カーミシュリー市のキリスト教筋の話として、シリア北東部(ジャズィーラ地方)のアッシリア教徒が青年らを動員し「Suotoro」を名乗る民兵組織を結成し、キリスト教地区や農村に対する攻撃に備えている、と報じた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーライヤー市を軍が「樽爆弾」で空爆する一方、ナバク市で活動家の逮捕摘発活動を行った。

一方、SANA(1月29日付)によると、ダーライヤー市、ザバダーニー市、リーマー農場、ナースィリーヤ村入口、アッブ農場、アドラー市ウンマーリーヤ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またマアルーラー市のシールービーム修道院に反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、建物などが被害を受けた。

さらにヤブルード市郊外のダンハ村にある電力省作業事務所が反体制武装集団の襲撃を受け、作業員3人が負傷した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、インヒル市東部で軍と反体制武装集団が交戦、またシャイフ・マスキーン市を軍が空爆した。

他方、SANA(1月29日付)によると、ジャースィム市・アイン・ティーナ村間、クサイバ村、スワイス村、タッラト・マハッス村、シャイフ・マスキーン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またブスラー・シャーム市の病院地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、子供1人が死亡した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、軍がサルジャ村を空爆し、サラーキブ市を砲撃した。

一方、SANA(1月29日付)によると、タイイバート村、カフルターター村、アブー・ズフール町、カフルルーマー村、サワーミア村、アルバイーン山周辺、上カスタン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ザーラ村、カルアト・ヒスン市近郊で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(1月29日付)によると、レバノン領からタッルカラフ市郊外に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

またザーラ村、ダール・カビーラ村、ハーリディーヤ村、アブーディーヤ村、タッル・ヒンシュ村、ヒルバト・ヌアイマート村、ダイル・フール村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほかヒムス市ワアル地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、市民1人が負傷した。

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ラッカ県では、Syria-News(1月29日付)が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、礼拝時間に礼拝を行わなかった16歳の少年をラッカ市の旧総合情報部に拘置し、30回のむち打ちの刑に処したと報じた。

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ダマスカス県では、SANA(1月29日付)によると、カダム区で、軍が反体制武装集団のアジトを破壊、複数の戦闘員を殲滅した。

またバーブ・シャルキー地区、ハリーカ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、建物などが被害を受けた。

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ダイル・ザウル県では、SANA(1月29日付)によると、ダイル・ザウル市ガーズィー・アイヤーシュ地区の軍事病院に反体制武装集団が撃った迫撃砲が着弾し、女性、子供を含む市民4人が死亡した。

AFP, January 29, 2014、AKI, January 29, 2014、AP, January 29, 2014、Champress, January 29, 2014、al-Hayat, January 30, 2014、Iraqinews.com, January 29, 2014、Kull-na Shuraka’, January 29, 2014、Naharnet, January 29, 2014、NNA, January 29, 2014、Reuters, January 29, 2014、Rihab News, January 30, 2014、SANA, January 29, 2014、Syria-news.com, January 29, 2014、UPI, January 29, 2014などをもとに作成。

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2014年1月28日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、軍がアレッポ市南東部一帯で「若干進軍」し、カルム・カスル地区を制圧した。

ラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、この進軍に関してAFP(1月28日付)に、2012年以来、軍はほぼ毎日アレッポ市東部への進軍と試みてきたが、今回それが初めて成功したと述べた。

これに関して『ワタン』(1月28日付)は、軍がアレッポ市東部のナイラブ航空基地、南部のアズィーザ村の奪還作戦を皮切りに、アレッポ市のバルワラ地区、カルム・カスル地区、カルム・タッラーブ地区の制圧に向けた作戦を本格化させたと報じた。

またシリア人権監視団によると、軍はアレッポ市カーディー・アスカル地区、マイサル地区を空爆し、少なくとも3人が死亡した。

同監視団によると、軍の進軍と反体制武装集団の戦闘を恐れ、マイサル地区、マルジャ地区、インザーラート地区の住民が避難を開始したという。

一方、SANA(1月28日付)によると、アレッポ市のカーディー・アスカル地区で軍が反体制武装集団の武器庫を破壊し、またジャズマーティー地区、シャッアール地区、ナイラブ地区、ハナーヌー地区、ラーシディーン地区、ダウワール・ハーウーズ周辺、ナイラブ陸橋周辺の農場、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ中央刑務所周辺、マアーッラト・アルティーク村、マンスーラ村、アンジャーラ村、ヒーラーン村、ダフラト・ブライジュ村、クワイリス村、ラスム・アッブード村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(1月28日付)によると、カフルラーター村、アブー・ズフール町、タッル・サラムー村、マアッラト・ヌウマーン市郊外、マアッラーター村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、ラジオ・ロザナ(1月28日付)によると、キリスト教徒が多く住むいわゆる「ナサーラー(キリスト教徒)地方」で、シリア民族社会党が編成した民兵(国防隊、ないしは人民諸委員会)と「ジュンド・シャーム」を名乗る反体制武装集団が交戦した。

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ラッカ県では、アフバール・アーン(1月28日付)が、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が制圧したラッカ市内で、女性警官がニカーブを着用していない女性を公衆の面前で罵倒し、ダーイシュの拘置所に連行する事件が散見されている、と報じた。

AFP, January 28, 2014、Akhbar al-An, January 28, 2014、AP, January 28, 2014、Champress, January 28, 2014、al-Hayat, January 29, 2014、Iraqinews.com, January 28, 2014、Kull-na Shuraka’, January 28, 2014、Naharnet, January 28, 2014、NNA, January 28, 2014、al-Quds al-‘Arabi, January 28, 2014、Reuters, January 28, 2014、Rihab News, January 28, 2014、SANA, January 28, 2014、UPI, January 28, 2014al-Watan, January 28, 2014などをもとに作成。

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2014年1月27日のシリア情勢:国内の暴力(追記)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ラフジャーン村の軍検問所に、シャームの民のヌスラ戦線が爆弾を積んだ自動車で自爆テロを行い、兵士13人を殺害した。

これに関連して、「アジュナード・シャーム」を名乗る武装集団が犯行声明を出した。

ラフジャーン村は、ファフド・フライジュ国防大臣の出身地。

al-Hayat, January 29, 2014をもとに作成。

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2014年1月27日のシリア情勢:国内の暴力

アレッポ県では、「アレッポ市北部郊外ムジャーヒディーン」を名乗る武装集団が声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の「ナンバー2」と目される幹部アブー・バクル・イラーキー・シャーイブ氏(ハッジー・バクル)を戦闘の末、殺害したと発表した。

Kull-na Shuraka', January 27, 2014
Kull-na Shuraka’, January 27, 2014

またハラブ・ニュース(1月27日付)は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がバーブ市のシャリーア委員会、戦闘員や活動家の自宅を占拠し、住民らが寄付した「数百万」(単位は不明)を略奪した、と報じた。

一方、SANA(1月27日付)によると、カフルカール村、アレッポ市・マアーッラト・アルティーク村間、アレッポ中央刑務所周辺、ヒーラーン村、バービース村、マンスーラ村、アナダーン市、フライターン市、ダイル・ハーフィル市、クワイリス村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ市では、ラーシディーン地区、カルム・マイサル地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(1月27日付)によると、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプ、ザバダーニー市、ドゥーマー市、アドラー市ウンマーリーヤ地区、同旧市街、アドラー刑務所西部、タルフィーター村郊外、ヒジャーリーヤ農場、ハラスター市・アルバイン市間で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(1月27日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、シリア人権監視団によると、軍が包囲するヤルムーク区で、市民4人が新たに病気・飢えが原因で死亡した。

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ヒムス県では、SANA(1月27日付)によると、ダール・カビーラ村、ガースィビーヤ村、ハーリディーヤ村、クサイル市郊外、ヒムス市バーブ・フード地区、ワルシャ地区、サフサーファ地区、ジャウラト・シヤーフ地区、ザーラ村、ラスタン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またレバノン領からクサイル市郊外に潜入しようとした武装集団を軍が撃退した。

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クナイトラ県では、SANA(1月27日付)によると、ジュバーター・ハシャブ村で、軍が軍事評議会指導者の「アブー・ハサン」をはじめとする複数の外国人戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(1月27日付)によると、ダルアー市各所、アトマーン村、インヒル市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ハウラーン外国人旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(1月27日付)によると、ダイル・ザウル市ラシュディーヤ地区、工業地区、シャイフ・ヤースィーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(1月27日付)によると、バニー・アイユーブ村、カフルナジュド村、サルミーン市、マアッラーター村、バスィーダー村、ウンム・ジャリーン村、ブワイティー村、アブー・ズフール町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 27, 2014、AP, January 27, 2014、Champress, January 27, 2014、Halabnews.com, January 27, 2014、al-Hayat, January 28, 2014、Iraqinews.com, January 27, 2014、Kull-na Shuraka’, January 27, 2014、Naharnet, January 27, 2014、NNA, January 27, 2014、Reuters, January 27, 2014、Rihab News, January 27, 2014、SANA, January 27, 2014、UPI, January 27, 2014などをもとに作成。

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2014年1月26日のシリア情勢:国内の暴力

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市カラム・シャーミー地区に反体制武装集団が撃ったと思われる迫撃砲弾2発が着弾する一方、ダール・カビーラ村に対して軍が砲撃を砲撃、またマヒーン町の中学校で手榴弾が爆発し、2人が死亡した。

また、SANA(1月26日付)によると、ザーラ村、サアン村一帯、カフルアブド村、タッルドゥー市、ダール・カビーラ村、ヒムス市クスール地区、クサイル市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カッサーア地区に迫撃砲弾1発が着弾する一方、ジャウバル区では軍と反体制武装集団が交戦した。

またカダム区での戦闘でも、軍と反体制武装集団が交戦し、軍がダマスカス・ダルアー街道を一時閉鎖した。

一方、クッルナー・シュラカー(1月26日付)は、ダマスカス大学学生寮(マッザ区)で、「年長の女性シャッビーハ」のマヤーダ・ムハンマド氏(ウンム・アリー)が、構内で女性5人を拉致し、人民保護委員会や国防隊に身柄を引き渡したと報じた。

他方、SANA(1月26日付)によると、カダム区に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

またバーブ・トゥーマー地区に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾1発が着弾し、市民7人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ドゥーマー市、ランクース市、サイドナーヤー町、ムライハ市などが軍の砲撃を受ける一方、ハーマ陸橋で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(1月26日付)によると、ハラスター市、ヒジャーリーヤ農場、ハーン・シャイフ・キャンプ、ダーライヤー市、ランクース市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の外国人戦闘員、首都の盾旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市バーブ街道地区を砲撃し、子供1人を含む4人が死亡、また同地区の検問所で若者1人が射殺された。

また軍はアレッポ市カーティルジー地区、サーリヒーン地区を爆撃し、子供6人を含む18人が死亡する一方、旧市街のウマイヤ・モスク周辺で軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、マンビジュ市では、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が活動家らの自宅を家宅捜索した。

他方、SANA(1月26日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、フライターン市北部、クワイリス村、アルバイド村、ダイル・ハーフィル市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、カルム・ジャズマーティー地区、ファルドゥース地区、シャッアール地区、カーディー・アスカル地区、カルム・フーミド地区、マサーキン・ハナーヌー地区、シャバービー地区、サーフール地区、バーブ・ナイラブ地区、ジュダイダ地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、SANA(1月26日付)によると、アレッポ市ジャミーリーヤ地区、ファイサル地区で、住民がデモ行進を行い、ジュネーブ2会議のシリア政府代表団支持、軍による「テロとの戦い」支持などを訴えた。

SANA, January 26, 2014
SANA, January 26, 2014

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マーヒディーヤ基地周辺で、軍と反体制勢力が交戦した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ハマー市マルアブ地区南部の軍検問所で爆弾を積んだ自動車が爆発し、複数の兵士が死傷した。

また軍は、ハマー市ジャラージマ地区、バーブ・クブリー地区で活動家の摘発活動を行う一方、マジュダル村出身の青年が当局の拷問を受け死亡した。

さらにハラファーヤー陸橋南部のナースィリーヤ検問所周辺で軍と反体制武装集団が交戦、カフルズィーター市周辺が軍の砲撃を受けた。

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ラタキア県では、SANA(1月26日付)によると、ラビーア町一帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線戦闘員19人を殲滅、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(1月26日付)によると、フラーク市、ダルアー市各所、インヒル市、ブスラー・シャーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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シリア・ニュース(1月26日付)は、ラッカ県でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とそれ以外の反体制武装集団の交戦激化と、ラッカ県、ダイル・ザウル県でのダーイシュの優勢を受け、ラッカ市の人口の約30%以上がトルコ方面に避難を余儀なくされていると報じた。

AFP, January 27, 2014、AP, January 27, 2014、Champress, January 27, 2014、al-Hayat, January 28, 2014、Iraqinews.com, January 27, 2014、Kull-na Shuraka’, January 27, 2014、Naharnet, January 27, 2014、NNA, January 27, 2014、Reuters, January 27, 2014、Rihab News, January 27, 2014、SANA, January 27, 2014、Syria-news.com, January 27, 2014、UPI, January 27, 2014などをもとに作成。

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2014年1月25日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、タルフィーター村郊外、ダーライヤー市に対して軍が「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(1月25日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ザバダーニー市郊外、リーマー農場、ハラスター市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またジャルマーナー市では、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民12人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市のハナーヌー地区、カーディー・アスカル地区、サーリヒーン地区、マイサル地区を軍が爆撃した。これに関して、クッルナー・シュラカー(1月25日付)は、「樽爆弾」による爆撃で数十人が死亡したと伝えた。

一方、SANA(1月25日付)によると、ダイル・ハーフィル市、ムスリミーヤ村、ハーン・アサル村、クワイリス村、アルバイド村、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、フライターン市、ハッダーディーン村、ハワービー・アサル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、サラーフッディーン地区、バーブ・ナイラブ地区、マルジャ地区、シャッアール地区、サーリヒーン地区、サーフール地区、ファルドゥース地区、カーディー・アスカル地区、カルム・マイサル地区、フーミド地区、ジャズマーティー地区、トゥッラーブ地区、ハナーヌー地区、ジュダイダ地区、ライラムーン地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、軍がナイラブ航空基地北部のカルム・カスル地区、ミランダー・ビル地区を制圧したという。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、ニカーブを着用してなかった妻と歩いていた夫を逮捕した。

また、ダーイシュは、ラッカ市内でニカーブを着用していなかった少女2人をむち打ち刑に処したという。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ヤルムーク区周辺で、軍と反体制武装集団が交戦した。

一方、SANA(1月25日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またSANA(1月25日付)は、反体制武装集団の攻撃を逃れて避難生活を送っていたバルザ区の住民約100世帯が、自宅に帰ったと報じ、その写真を公開した。

SANA, January 25, 2014
SANA, January 25, 2014

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イドリブ県では、SANA(1月25日付)によると、タフタナーズ市、ナイラブ村、ビンニシュ市、ドゥーサ村、タルナバ村、タッル・サラムー村、ブワイダ村、カフルアジャム村、サルミーン市、アルバイーン山一帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月25日付)によると、ヒムスしカラービース地区、バーブ・フード地区、ガースィビーヤト・ナイーム村、ハーリディーヤ村、ラスタン市、サアン村、ヒルバト・バルガラーン村、ヒルバト・スナイド村、ヒルバト・ヒワーラ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(1月25日付)によると、タッル・マハッス村西部、ハーッラ丘などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, January 25, 2014、AP, Janu

2014年1月24日のシリア情勢:国内の暴力(追記)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(1月26日付)によると、ハーン・シャイフ・キャンプおよびダルーシャー村一帯で軍と反体制武装集団の戦闘が激化、反体制武装集団が一時ダマスカス県とサフナーヤー市を結ぶ街道を閉鎖、軍がこれに対してヘリコプターで爆撃を行った。

Kull-na Shuraka’, January 24, 2014をもとに作成。

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2014年1月24日のシリア情勢:国内の暴力

ラッカ県では、シリア・ニュース(1月24日付)によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がラッカ市内で、市民2人を預言者を侮辱した罪で公開処刑(斬首)した。

Kull-na Shuraka', January 24, 2014
Kull-na Shuraka’, January 24, 2014

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アレッポ県では、リハーブ・ニュース(1月24日付)によると、アレッポ市各所を軍が「樽爆弾」で爆撃し、17人が死亡したという。

一方、SANA(1月24日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、フライターン市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

アレッポ市では、サーリヒーン地区、カルム・フーミド地区、スッカリー地区、ファルドゥース地区、シャッアール地区、サーフール地区、カルム・マイサル地区、カッラーサ地区、ダウワール・ハーウーズ南部、バーブ・ナイラブ東部、シャイフ・サイード地区、サイイド・アリー地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、タウヒード旅団の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ロイター通信(1月24日付)によると、サウジアラビア人アブドゥッラー・スライマーン・サーリフ・ダッバーフ氏(アブー・アリー・カースィミー)が、バーブ市に対するシリア軍の爆撃で死亡した。

バーブ市はイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)によって占拠されている。

ダッバーフ氏は、パキスタン、アフガニスタンでの戦闘経験があり、サウジアラビア当局は2011年に46人の容疑者とともにダッバーフ氏を指名手配していた。

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ハマー県では、リハーブ・ニュース(1月24日付)によると、ハマー市郊外の複数の村を軍が砲撃し、少なくとも3人が死亡したという。

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ダルアー県では、リハーブ・ニュース(1月24日付)によると、シャイフ・マスキーン市を軍が爆撃して、数十人が負傷したという。

一方、SANA(1月24日付)によると、ダルアー市各所、アトマーン村郊外、インヒル市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(1月24日付)によると、ヤブルード市郊外、ナースィリーヤ村、ダーライヤー市、ハーン・シャイフ・キャンプ、ハラスター市、マアルーラー市、ワーディー・バスィーマで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(1月24日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月24日付)によると、ヒムス市ジャウラト・シヤーフ地区、カラービース地区、バーブ・フード地区、ガースィビーヤト・ナイーム村、キースィーン村、サアン村、ラスタン市、ザーラ村、ヒワーラ村、ワーディー・ザリール村、タッルドゥー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またレバノン領内からクサイル市郊外に潜入しようとした反体制武装集団を軍が撃退した。

AFP, January 24, 2014、AP, January 24, 2014、Champress, January 24, 2014、al-Hayat, January 25, 2014、Iraqinews.com, January 24, 2014、Kull-na Shuraka’, January 24, 2014、Naharnet, January 24, 2014、NNA, January 24, 2014、Reuters, January 24, 2014、Rihab News, January 24, 2014, January 25, 2014、SANA, January 24, 2014、UPI, January 24, 2014などをもとに作成。

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2014年1月23日のシリア情勢:国内の暴力

ダマスカス郊外県では、SANA(1月23日付)によると、シールービーム修道院を占拠する武装集団を軍が要撃し、戦闘員20人を殺傷、装備を破壊した。

またアドラー市ウンマーリーヤ地区、アルバイン市、アッブ農場、ダーライヤー市、ランクース市郊外などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

さらにジャルマーナー市に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民2人が負傷した。

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ダマスカス県では、SANA(1月23日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、アブー・ルンマーナ地区の日本大使館近く、シュカイブ・アルスラーン通りに反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、市民4人が負傷した。

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イドリブ県では、SANA(1月23日付)によると、マストゥーマ街道、ビンニシュ市、カフルジャーリス市、ダルド・ドゥーサ村、マラティーン村、シュワイハ村、アブー・ズフール航空基地北部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(1月23日付)によると、アレッポ中央刑務所周辺、マアーッラト・アルティーク村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、カッラーサ地区、マイサル地区、旧市街、ハナーヌー地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、イスラーム戦線の幹部は、ハラブ・ニュース(1月23日付)に出演し、再開が発表されたアレッポ国際空港に関して、いかなる民間機、軍用機も着陸しなかった、と述べた。

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ヒムス県では、SANA(1月23日付)によると、ヒムス市クスール地区、ハマディーヤ地区、タルビーサ市周辺、アスィーラ村、タッルドゥー市、タルール・ハワー村、サアン村、ダール・カビーラ村、キースィーン村、ザーラ村、シューマリーヤ山、ウンム・サフリージュ村、ラッフーム村、クサイル市南部郊外、アブー・アラーヤー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またヒムス市インシャーアート地区、カラム・シャーミー地区、ハムラー地区に、反体制武装集団が迫撃砲を撃ち込み、市民4人が負傷した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(1月23日付)によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区、フサイニーヤ町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(1月23日付)によると、ダルアー市各所、ジャースィム市・アーリヤ村間の街道、ブスラー・シャーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、SANA(1月23日付)によると、マーリキーヤ市の市場で、爆弾が仕掛けられた車2台が相次いで爆発し、市民5人が死亡、10人が負傷した。

またリハーブ・ニュース(1月23日付)によると、ダイリーク市でも爆弾が仕掛けられた車が爆発し、3人が死亡、10人以上が負傷した。

AFP, January 23, 2014、AP, January 23, 2014、Champress, January 23, 2014、Halabnews.com, January 23, 2014、al-Hayat, January 24, 2014、Iraqinews.com, January 23, 2014、Kull-na Shuraka’, January 23, 2014、Naharnet, January 23, 2014、NNA, January 23, 2014、Reuters, January 23, 2014、Rihab News, January 23, 2014、SANA, January 23, 2014、UPI, January 23, 2014などをもとに作成。

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2014年1月22日のシリア情勢:国内の暴力(追記)

ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(1月23日付)によると、同県シャリーア

Kull-na Shuraka', January 23, 2014
Kull-na Shuraka’, January 23, 2014

委員会がマヤーディーン市でフワイディー・ダブア氏(通称ジュージュー)を処刑した。

ダブア氏は、ヒシャーム村の武装集団を率いてCONOCOガス工場のパイプラインを破壊し、ダイル・ザウル市を停電させた容疑で、逮捕されていたという。

Kull-na Shuraka’, January 23, 2014をもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府、シリア革命反体制勢力国民連立に加え45の国・機関の参加のもとでジュネーブ2会議が開かれる、両者は移行期統治機関への権力移譲をめぐって真っ向から対立(2014年1月22日)

反体制勢力の動き

イスラーム戦線のイスラーム・アッルーシュ大尉は、ダマスカス郊外県ドゥーマー市のイスラーム軍の武器庫が襲撃されたとの情報に関して、クッルナー・シュラカー(1月22日付)に関与を否定した。

シリア政府の動き

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、ジュネーブ2会議開催に先立って、潘基文国連事務総長、中国の王毅外交部長と会談し、ジュネーブ2会議に関して協議した。

SANA(1月22日付)によると、これらの会談で、ムアッリム外務在外居住者大臣は、ジュネーブ2会議が、シリア国内でのテロとの戦いを最優先課題として審議することで、シリア領内でのシリア人どうしの対話開始の第1歩になることを望むと伝えたという。

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法務省は声明を出し、アナトリア通信などが報道・公開したシリア軍による逮捕者15,000人の拷問殺害に関する英カーター・ラック社の報告書および写真に関して、遺体写真の身元が不明で、その多くがテロリスト、外国人、そしてテロ集団に拷問殺害された民間人と軍人であると発表した。

国内の暴力

アレッポ県では、リハーブ・ニュース(1月22日付)によると、軍と反体制武装集団の戦闘激化を受けて約1年にわたり閉鎖されていたアレッポ国際空港が再開された。

一方、SANA(1月22日付)によると、マアーッラト・アルティーク村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(1月22日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、同旧市街、アッブ農場、ハラスター市、ダーライヤー市、マダーヤー町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

またドゥーマー市では、住民数百人が武装テロ集団に反対するデモを行い、宗教関係局を占拠して設置されていたシャリーア委員会本部を破壊、また反体制武装集団が略奪した大量の食糧物資が貯蔵されていた慈善協会やフサイバ・モスク近くの施設を開放、物資を住民に配給したという。

このほか、サイドナーヤー町に、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が着弾し、住居複数棟が被害を受けた。

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ダマスカス県では、SANA(1月22日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月22日付)によると、ガースィビーヤト・ナイーム村、ダール・カビーラ村、アイン・フサイン村、サアン村、ザアフラーナ村・ダイル・フール村間の街道で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(1月22日付)によると、ブスラー・シャーム市、アトマーン村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ハウラーンの鷹大隊司令官ら複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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SANA, January 22, 2014
SANA, January 22, 2014

ハサカ県では、SANA(1月22日付)によると、ハサカ県各所で、シリア軍による「テロとの戦い」を支持するデモ行進が行われ、住民数百人が参加した。

レバノンの動き

NNA(1月22日付)によると、北部県アッカール郡ダンカ村など対シリア国境の複数の村に、シリア領から発射された迫撃砲弾が着弾し、2人が負傷した。

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ナハールネット(1月22日付)によると、北部県トリポリ市のバーブ・タッバーナ地区、ジャバル・ムフスィン地区で続く武装集団どうしの戦闘で、レバノン軍兵士1人が死亡、8人が新たに負傷した。

諸外国の動き

スイスのモントルーで、シリアの紛争の解決に向けたジュネーブ2会議が開催され、シリア政府、シリア革命反体制勢力国民連立、45の国や機関が参加した。

大会に参加した45国・機関は、オマーン、バーレーン、イラク、モロッコ、UAE、クウェート、ヨルダン、レバノン、エジプト、カタール、アルジェリア、サウジアラビア、トルコ、米国、英国、スペイン、ヴァチカン、スウェーデン、ベルギー、フランス、スイス、ルクセンブルグ、ドイツ、カナダ、オランダ、イタリア、デンマーク、ロシア、ノルウェー、ギリシャ、日本、中国、インドネシア、ブラジル、韓国、オーストラリア、インド、メキシコ、南アフリカ、国連、アラブ連盟、EU、イスラーム協力機構。

シリア政府側の代表団は以下の通り:

公式代表団:ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、ウムラーン・ズウビー情報大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、フサームッディーン・アーラー外務在外居住者次官、バッシャール・ジャアファリー駐国連シリア代表、アフマド・アルヌース外務在外居住者省顧問、ルーナー・シブル大統領府報道局長、ウサーマ・アリー外務在外居住者大臣執務官。

技術代表団:アフマド・クズバリー人民議会議員、ムハンマド・ハイイル・アッカーム・ダマスカス大学教授、ヒシャーム・カーディー外務在外居住者大臣執務官、アブドゥルカリーム・ハウンダ外務在外居住者大臣執務官、アジュマド・イーサー大統領府広報官、タミーム・マダニー駐ジュネーブ国連常駐代表、ムハンマド・ムハンマド駐ジュネーブ国連代理大使。

一方、クッルナー・シュラカー(1月21日付)によると、シリア革命反体制勢力国民連立の公式代表団は以下の通り:

アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー、ハイサム・マーリフ、ナズィール・ハキーム(シリア・ムスリム同胞団)、アブドゥルハミード・ダルウィーシュ、ミシェル・キールー、バドル・ジャームース、アナス・アブダ、スハイル・アタースィー、ムハンマド・フサーム・ハーフィズ、ハーディー・バフラ、ムハンマド・サブラ、リーマー・フライハーン、アフマド・ジャクル、イブラーヒーム・バッルー、ウバイダ・ナッハース、アブドゥルアハド・アスティーフー、ヌール・アミール、アブドゥルハキーム・バッシャール。

『ハヤート』(1月23日付)によると、このうち初日の会合には10人が参加、また上記18人のほか、15人からなる技術代表団メンバーと国内の武装集団代表4人も参加するという。

武装集団代表4人のうち1人はシリア革命家戦線代表、1人がムジャーヒディーン軍代表、残る2人は離反士官になるという。

なお、シリア・ムスリム同胞団は声明を出し、ジュネーブ2会議への参加を拒否してきたと改めて主張、シリア革命反体制勢力国民連立の代表団のなかに同胞団には含まれていないことを明らかにした。

**Rihab News, January 22, 2014

Rihab News, January 22, 2014シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長の演説の骨子は以下の通り:

「我々がシリアのテロについて語るとき、シリア人は誰がテロリストなのかをよく知っている。シリア人は1年間にわたってテロリストの餌食となり、自分自身、財産、そして家族を守ることを強いられた…。シリア人は何年間耐えなければならないのか? 数十万、数百万のシリア人が…平和的に…自由を求め、殺人装置の餌食にしなってきたが…世界はそれを傍観しているだけだ」。

「我々は国民と国家を代表するためにシリアの代表団として出席した…。不正と不正者に対する平和的革命を行った国民を代表するために」。

「武器による自衛は我々の選択しではなく、バッシャール・アサド体制がシリア人に押しつけた選択肢だ」。

「シリアは、アサドとその傭兵のテロ行為によって、一部のテロリストの温床となったが、このテロリストはアサドのもう一つの顔であり、地域と世界の平和と安全を脅かしている」。

「我らが自由軍は終始…、ヒズブッラー…イラン・イスラーム革命防衛隊を筆頭とする国際テロ傭兵に勇敢に立ち向かってきた」。

「イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)に関して言うと…、革命はこの組織との対決において功績をあげている…。しかしアサドの戦闘機は今日も樽爆弾を自由シリア軍に投下し、ダーイシュと戦う同軍の進軍を阻止している。にもかかわらず、自由軍は…サウジアラビアを初めとする友好国の支援のもと、イドリブ、アレッポ郊外、ハマーでダーイシュを浄化した…。革命はアサドと彼がもたらしたテロリストのテロに対抗しているのだ」。

「出席者全員で今、ジュネーブ合意にただちに合意し、行政権、治安、軍、ムハーバラートに関するアサドの権限を完全に移行期統治機関に移譲することを呼びかける…。我々は、ジュネーブ合意、そしてこの大会の唯一の主題である移行期統治機関の設置を…呼びかけた潘基文国連事務総長の呼びかけに全面同意して、ジュネーブ2会議に出席した」。

「我々は、バッシャール・アサドの解任とその裁判を、罪を犯した政権幹部全員とともに行うことが前提になると考えている。アサドがいかなるかたちであれ政権に残留することを話題にすることは、ジュネーブ2会議の逸脱だ」。

なお、国営のシリア・アラブ・テレビは、ジャルバー議長の演説と合わせて、「シリアにおけるテロ犯罪」と題した映像集を放映した。

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ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣の会合での演説の骨子は以下の通り:

「私、そしてシリア代表団の肩に、3年にわたる我が国の痛みのすべてがのし掛かっている。殉教者の血のすべて、遺族が流した涙のすべて、拉致され、失踪した人の家族が味わう苦しみのすべて、迫撃砲の攻撃に曝されている子供の叫びのすべてがである…。今日、真実を示す時が来た…。ねつ造…殺戮、そしてテロによって隠されてきた…真実は…ここで我々、すなわちシリア国民、政府、国家、軍、そしてバッシャール・アサド大統領を代表するシリア・アラブ共和国代表団によってのみ明らかにされる」。

「この会場にいる一部の国の代表者たちがシリア人の血でその手を染めたまま、我々と今日、席をともにすることを私は遺憾に感じ、またシリア国民も遺憾に感じている…。彼らはシリアの安定を揺るがし…テロという彼らにとってもっとも重要な産品を輸出し、オイルダラーを駆使して、武器を買い、傭兵を教練し、衛星メディアを嘘で埋め尽くしてきた…。しかしチェチェン、アフガン、サウジアラビア、トルコ、フランス、イギリスのテロリストにシリア国民の意思を実現する権限などあるのか?」。

「いわゆる「偉大なるシリア革命」の名のもと、老人、女性、子供といった民間人を殺し、街で爆破テロを起こしている…。学校で子供たちを殺し、大学で若者たちを殺し、女性は逸脱したワトワーで性的に貶められている」。

「エルドアンの政府は、自国の領土をテロリストの教練、武装の場として提供し、シリア国内にテロを輸出している…。一部の周辺諸国がシリア国内で火を煽り、世界中からテロリストを呼び込んでいる…。しかし、シリアは独立主権国家であり、自国を防衛するために必要なあらゆることを、ふさわしいと方法で行うだろう」。

「国民が殺戮に曝されているなか、彼ら(反体制勢力)は五つ星で暮らし…、外国で抗い、外国で会合を開き、外国でシリアを裏切り、自分たちを外国に売り渡し、シリア国民の名で話している。シリア国民の名で話したいという者が、国民を裏切ったり、国民の敵の手先であったりしてはならない…。キリスト教が攻撃されれば、シリア人すべてがキリスト教徒となり、モスクが標的となれば、すべてのシリア人はムスリムとなる…。宗教的、宗派主義的内乱をもたらそうとする彼らの試みは、シリア人の知性においてもっとも卑劣なのだ」。

「西側諸国はテロとの戦いを公言しているにもかかわらず、秘密裏にテロを支援している。この真実に目を向けない者は無知蒙昧か、あるいは自分がしていることをやり遂げるまで見たいことにしか目を向けない者だ」。

「我々はテロの攻撃に曝されてきた家々に、子供や母親を帰すためにここに来た。市民権を守るためにここに来た。地域へのタタール人やモンゴル人の襲来を止めるために出席しているのだ」。

「シリア自身以外に、シリアの大統領、政府、憲法、法律などの正統性を否定したり、解任したり、与えたりする権利を持つ者は世界にはいない…。我々はジュネーブ2会議がシリア国内でのシリア人どうしの対話開始の道筋を開き、我々が一方の手でテロに打撃を与えつつ、もう一方で復興に携わり続けるための第1歩となることを期待している」。

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潘基文事務総長は10分の持ち時間を大幅に延長して演説を続けるムアッリム外務在外居住者大臣を制止しようとしたが、同外相は「私はシリア人を代表している」と述べ押し返した。

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ジョン・ケリー米国務長官は演説で「我々はここで現実に対処しなければならない。移行期政府に関して我々みなが互いに至った総意とは、両当事者のいずれかが反対する個人が政府を発足できないということだ」と述べた。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は演説で「我々がもし尊敬と協力の念に基づいて進めば、今日の会合は和平に向けた真のチャンスとなるだろう。そしてそれは、シリア国民、地域、そして世界に善をもたらすだろう…。ロシアはシリアで紛争が始まった当初から、力によって解決策を押しつけず、シリアの当事者間の総意を通じて解決にいたることを支持する姿勢をとり、それがジュネーブ合意の基礎となった…。我々はシリアを主権国家として維持すること、その領土の平和を維持すること、世俗国家であることを望んでいる。そしてこうして基礎のもとに、今日、シリアの当事者間の対話が始まる…。すべての外国の当事者は、シリア人が合意に至ることを励ます必要がある」と述べた。

またイランについては「ジュネーブ合意を一当事者だけのために解釈しようとすることなく、シリアの和平と安全を実現するための努力に参加すべきだ」と述べた。

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レバノンのアドナーン・マンスール暫定外務大臣は演説で「シリアで起きていることがヒズブッラーの関与によるものだと主張している者は、この地域に外国人テロ集団がいるという事実から注意を反らしたいと考えている…。この地域はテロリストがいることで戦場と化し、レバノンもこれから免れることはできない…。この地域にかつては存在しなかったタクフィール主義テロ・イデオロギーが蔓延していることは明らかだ。レバノンはこうした破壊的イデオロギー、組織、そして一連の爆破テロを生かしておくことはない」と述べた。

また「レバノンは数十万という避難民の流入に苦しんでいる…。レバノンはこうした重荷を担うにはあまりに小さな国である…我々はジュネーブ2会議がシリアのさまざまな集団の国民和解と対話に向けた道を切り開くことを求めている。シリア陣の英知と建設的対話に期待している」と強調した。

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サウジアラビアのサウード・ファイサル外務大臣は演説で「我々はこの大会の行方を変え、政権のイメージを改善し、テロとの戦いを訴えようとするあらゆる試みに…我々は警鐘を鳴らす必要がある…。バッシャール・アサド、あるいはシリア人の血で手を染めた者が(ジュネーブ合意実施を)調整する役割を担わないのは当然だ」と述べた。

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岸田文雄外務大臣は演説で「暴力の即時停止」を求め、「今後の国造りに向けて対話を促進すること」が重要だと述べた。

また化学兵器廃棄で「最大限協力する」と強調、そのための財政支援として1,800万ドルを拠出すると表明した。

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会合後の記者会意見で、潘事務総長は、ジュネーブ合意と移行期統治機関を主要議題とすることを認めないとのシリア政府の姿勢に「失望感」を伝えたことを明らかにした。

また「双方(シリア政府とシリア革命反体制勢力国民連立の代表団)が金曜日(24日)午後に同じ会場で席に着くことを望んでいる…。事態が容易に進むとの幻想を抱いてはいない…。しかし真剣に取り組む」と述べた。

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アフダル・ブラーヒーミー共同特別代表は会合後「今日、我々は困難な段階にいる…。我々は即座に成果が出るとは期待していない。しかし、両当事者がそれぞれの考えを説明することを期待している」と述べた。

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バッシャール・ジャアファリー国連代表大使は、会合後記者団に対して「シリア国民こそが、自らの未来を決定する。これは議論の余地がなく、明白なことだ…。ジュネーブ合意を選択的に実施することなどあってはならない。完全なかたちで実施されねばならない。シリアは、テロと暴力を皆が終わらせるようにするため、ジュネーブ合意を誠実に実施することを必要としている。なぜなら政治的関係正常化は、テロと両立し得ないからだ」と述べた。

また潘事務総長が「失望感」を伝えたことに関して、「彼は、参加国にシリア政府に反対の姿勢をとらせようとしているかのようだ」と批判した。

ウムラーン・ズウビー情報大臣は記者団に対して「シリアに関しての言説が不正確で、現実、そして現場と異なったかたちで錯綜していることを世界は理解しなければならない」としたうえで、「シリア領内には、世界各地からやってきたテロ集団が教会、モスクを破壊し、女性、子供を殺戮している…。テロとの戦いはシリア政府だけでなく、世界のすべての政府の義務だ」と述べた。

一方、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治情報補佐官はマヤーディーン・チャンネル(1月22日付)に、ジュネーブ2会議における優先議題に関して、すべての当事者による暴力停止と、武装集団の武装解除などが依然として重要だとしつつ、最優先議題を「治安回復とテロ集団の武力行使停止」を変更する必要があると述べた。

SANA(1月22日付)などが伝えた。

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Champress, January 22, 2014
Champress, January 22, 2014

ジョン・ケリー米国務長官は初日会合後の記者会見で「バッシャール・アサド以上にテロを引きつけることを行った者はいない…。アサドはシリアの国益ではなく私利を求めている…。自国民の殺戮を許した者に、シリアでの居場所などあり得ない…。アサドが権力の座にとどまれば、シリアでの和平実現はあり得ない」と述べた。

またイランに関して「イランはシリア危機の解決…のために協力しないと決定した…。しかしイランが役立つ存在となり、シリア危機の解決に実質的に寄与することは依然として可能だ…。建設的な役割を担うことを希望している」と述べた。

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SANA(1月22日付)などによると、ジュネーブ2会議の会場となるスイスのモントルーに設置された国連の広報事務所本部前で、在留シリア人ら数百人がデモを行い、欧米諸国によるシリア内政干渉拒否を訴えた。

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ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ首相は、アナトリア通信などが報道・公開したシリア軍による逮捕者15,000人の拷問殺害に関する英カーター・ラック社の報告書および写真に関してCNN(1月22日付)に「確実に犯罪だ」としつつ「だれが関与したのかが明確ではなく、誰が犯人かを司法の場で特定すべきである」と述べた。

AFP, January 22, 2014、AP, January 22, 2014、Champress, January 22, 2014、CNN, January 22, 2014、al-Hayat, January 23, 2014、Iraqinews.com, January 22, 2014、Kull-na Shuraka’, January 14, 2014、January 21, 2014、January 22, 2014、Naharnet, January 22, 2014、NNA, January 22, 2014、Qanat al-Mayadin, January 22, 2014、Reuters, January 22, 2014、Rihab News, January 22, 2014、SANA, January 22, 2014、UPI, January 22, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

西クルディスタン移行期民政局評議会が執行評議会(暫定政府)の発足を宣言、ムアッリム外相はジュネーブ2会議参加のためにスイスに向かう、その際「大統領の地位への接触はシリア国民にとってのレッドライン」(2014年1月21日)

反体制勢力の動き

西クルディスタン移行期民政局評議会の立法評議会(ディーワーン)は、ジュネーブ2会議開催に先立って、ハサカ県アームーダー市で執行評議会(暫定政府)の発足を宣言し、閣僚の氏名を発表した。

Kull-na Shuraka', January 21, 2014
Kull-na Shuraka’, January 21, 2014

執行評議会は、議長(首相)1人、副議長(副首相)2人、各委員会代表(閣僚)20人から構成され、各自が母語(クルド語、アラビア語、シリア語(アラム語)で就任宣誓を行った。

閣僚は以下の通り:

アクラム・ハッスー議長(首相)
イリーザービース・クーリーヤ副議長(副首相)
フサイン・アッザーム副議長(副首相)
サーリフ・カッドゥー渉外関係委員長(外務大臣、シリア・クルド左派党書記長)
アブドゥルカリーム・サールーハーン防衛自衛委員長(国防大臣)
カナアーン・バラカート内務委員長(内務大臣)
アブドゥルマスィーフ・ジューグー地方自治委員長(地方自治大臣、スィルヤーニー連合)
ラムズィーヤ・ムハンマド財務委員長(財務大臣)
ダジュワール・アフマド・アーガー労働社会問題委員長(労働社会問題大臣)
ムハンマド・サーリフ・アブドゥー教育養育委員長(教育養育大臣、シリア・クルド左派党)
サーリフ・ズーバア農業委員長(農業大臣)
アブドゥルマジード・サブリー保健委員長(保健大臣)
スィハーム・カリユー通商経済委員長(通商経済大臣、スィルヤーニー連合)
ライザーン・カッルー殉教者遺族委員長(殉教者遺族大臣)
ナハーワンド・ムハンマド・ハサン文化委員長(文化大臣)
ムハンマド・ハサン・アッブード通信運輸委員長(通信運輸大臣、ハルブ族)
ムハンマド・イーサー・ファーティマ青年スポーツ委員長(青年スポーツ大臣)
ルクマーン・アフミー環境観光遺跡委員長(環境観光遺跡大臣)
ムハンマド・カーディリー宗教問題委員長(宗教問題大臣)
アミーナ・ウマル女性家族問題委員長(女性家族問題大臣)
サンハリーブ・バルスーム人権委員長(人権大臣、スィルヤーニー連合)
ファナル・ハサン・カイート投資委員長(投資大臣)
タラール・ムハンマド通信委員長(通信大臣、平和民主党)
アブドゥルハミード・バクル法務委員長(法務大臣)
スライマーン・ハリールエネルギー委員長(エネルギー大臣)

クッルナー・シュラカー(1月21日付)が伝えた。

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クッルナー・シュラカー(1月21日付)は、民主統一党党員・支持者がハサカ県カーミシュリー市で、執行評議会(暫定政府)発足宣言を祝砲で祝ったと報じた。

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民政局発足を支持するTEV-DEM(民主社会運動)は、西クルディスタン移行期民政局暫定政府樹立に関して声明を出し、「これをもって、我々はすべての寛大なるクルド人に、この政治的関係正常化(ジュネーブ2会議)への反対の意を示すことを呼びかける。シリア・クルド国民評議会は、ローザンヌ条約をクルド人に再び押しつける手段になりさがり、歴史に何度ももてあそばれるようなことがあってはならない」と表明した。

また「クルド人の権利が保障されないまま、ジュネーブ2会議への出席を主張するのは、クルド人民、シリア国民全体への反逆である」と非難した。

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シリア革命総合委員会のアーミル・カラムーニー報道官は、反体制武装集団(シャームの民のヌスラ戦線と思われる集団)が2013年12月に誘拐したダマスカス郊外県マアルーラー市の聖タクラー修道院の修道女らを解放する条件として、5,000万ドルの身代金支払いと逮捕者約500人の釈放をアサド政権に要求している、と報じた。

クッルナー・シュラカー(1月21日付)が伝えた。

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アレッポ県で活動するダーウド旅団は声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)からの脱退を宣言した。

声明によると、ダーウド旅団は、ダーイシュとそれ以外の武装集団の戦闘が激化した当初から、交渉を通じた事態の打開を望み、不関与の姿勢をとってきたという。

また、ダーイシュ脱退後は、いかなる武装集団にも属さない独立の部隊として、反体制武装集団どうしの内乱から身を遠ざけると表明するとともに、すべての武装集団に対して対立をやめるよう呼びかけた。

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シリア革命反体制勢力国民連立はジュネーブ2会議開始にあたって声明を出し、移行プロセスにおけるアサド大統領および政権幹部の排除と、シリア人殺害に関与したすべての犯罪者の処罰を主唱した。

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ハマー県で活動する「自由シリア軍」のハマー市民旅団、ガーブの鷹連合、ハック中隊連合、第111連隊、カーディスィーヤ連合が共同声明(ビデオ声明)を出し、「革命の原則の遵守」を条件にシリア革命反体制勢力国民連立のジュネーブ2会議への参加を支持すると表明した。

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イスラーム殉教者旅団、ミクダーム・ブン・ウマル旅団、アジュナード・シャーム大隊サアド・ブン・アビー・ワッカース旅団が共同声明を出し、ダマスカス郊外県ダーライヤー市で1月13日に開始した「耐え忍ぶ者には吉報を伝えよ」の戦いで、共和国護衛隊士官7人を含むシリア軍兵士70人以上を殺害した、と発表した。

シリア政府の動き

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は、ジュネーブ2会議参加のためにスイスに向かう途中の機内で記者団に対して、ジュネーブ2会議を成功させ、シリア人どうしによるシリア国内での対話開始の第1歩を踏み出し、いかなる外国の介入も排除しかたちでシリア国民の意思を実現したいと語った。

SANA, January 21, 2014
SANA, January 21, 2014

また移行プロセスからのアサド政権幹部の排除を主唱するシリア革命反体制勢力国民連立などの姿勢に関して「大統領や体制に関する問題は、我々、そしてシリア国民にとってレッドラインであり…、大統領の地位について触れられることはないだろう」と述べた。

そのうえで「ジュネーブ2会議への招待状の内容は、我々の法的・政治的立場にも、シリア国民の意思にも合致しないが、我々はジュネーブに向かい、シリアと国際社会が一つになってテロと戦う基礎がもたらされることを希望している」と強調した。

SANA(1月21日付)が伝えた。

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ダマスカス県およびダマスカス郊外県のイスラーム教ウラマーとイスラーム法学校の代表らがダマスカス県旧市街にあるウマイヤ大モスクで会合を開き、ジュネーブ2会議への対応などを協議した。

「ダマスカス県・ダマスカス郊外県ウラマー会合」と銘打たれた会合の出席者は共同声明を出し、シリア国民の災難を終わらせ、テロを根絶し、国際法に反した諸外国のテロ支援を停止することをジュネーブ2会議の参加各国に呼びかけた。

またアレッポ県アレッポ市、ハサカ県ハサカ市でも「国民会合」などと銘打った会合が開かれ、バアス党や野党シリア民主党の代表など、市民団体代表者、宗教関係者らが参加、同様の呼びかけを行った。

SANA(1月21日付)が伝えた。

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ダマスカス県では、旧市街のバーブ・シャルキー地区からウマイヤ大モスクに向けて市民がろうそくを掲げてデモ行進を行い、ジュネーブ2会議の参加各国に、シリア国民に対するテロの根絶と、テロ組織への資金武器支援、戦闘員派遣を停止するよう呼びかけた。

SANA(1月21日付)が伝えた。

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FIDES通信(1月21日付)は、ギリシャ・カトリック教会アンチオキア(アンタキア)総大司教のグレゴリウス3世ラッハームの呼びかけのもと、シリアのキリスト教各派の指導者がジュネーブ2会議の成功と国民和解を祈るミサを呼びかけたと報じた。

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アサド大統領は2014年政令大5号を発し、公務員住宅の家賃滞納などに対する処罰を3ヶ月以内の納付を条件に猶予・免除することを決定した。

SANA, January 21, 2014
SANA, January 21, 2014

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シリア政府(内閣)は声明を出し、ベイルート県南部郊外(ダーヒヤ)で発生した自爆テロを非難「世界の国々は、各国を標的とするこうした卑劣なテロ行為に立ち向かわねばならない」と発表した。

国内の暴力

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、軍がアレッポ市東部のジスル・ハッジ地区のマイクロバス発着場を爆撃し、10人が死亡、11人が負傷した。

またクッルナー・シュラカー(1月21日付)によると、アレッポ市郊外のシャイフ・ナッジャール市にあるアナトリア通信支局事務所をイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が襲撃し、機材を強奪した。

一方、SANA(1月21日付)によると、アルバイド村、クワイリス村、アーミリーヤ村、アレッポ中央刑務所周辺、マーイル町東部、ダイル・ハーフィル市、シャイフ・ナッジャール市(工業団地地区)、フライターン市、ワディーヒー村、ラスム・アッブード航空基地周辺、ブラート村、ヒーラーン村、バービース村、ヤーキド・アダス村、ダイル・ジャマール村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またアレッポ市では、サイイド・アリー地区、サラーフッディーン地区、ブスターン・カスル地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(1月21日付)によると、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ドゥーマー市、ハラスター市、ダーライヤー市および郊外、ザバダーニー市、ジャイルード市、アッブ農場、キスワ市郊外、ルハイバ市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(1月21日付)によると、ジャウバル区、カーブーン区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(1月21日付)によると、ザーラ村、カルアト・ヒスン市、バルグースィーヤ村、クサイル市南部郊外、シャーイル山(ハマー県)西部一帯、サラーム・ガルビー村、サラーム・シャルキー村、シャンダーヒーヤ村、ウンム・リーシュ村、マスアダ村、ラッフーム村、ガースィビーヤト・ナイーム村、カフルズィーター市、ヒムス市各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(1月21日付)によると、ナビー・アイユーブ丘で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、トルコ人、チェチェン人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(1月21日付)によると、ダルアー市各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(1月22日付)によると、第17師団基地にシリア軍ヘリコプター多数が着陸する一方、ヒムス県タドムル郡スフナ区から地上部隊がラッカ市方面に移動した。

同報道によると、軍はラッカ県制圧の準備を進めているという。

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ハサカ県では、リハーブ・ニュース(1月22日付)によると、ダイリーク市で、シリア・クルド国民評議会メンバーが所有する車2台が何者かに放火され、全焼した。


また同市にあるシリア・クルド民主党(パールティー)の事務所が何者かの発砲を受けたという。

レバノンの動き

NNA(1月21日付)などによると、ベイルート南部郊外(ダーヒヤのハーラト・フライク地区で爆弾を積んだ自動車による自爆テロが発生し、少なくとも4人が死亡、約50人が負傷した。

Naharnet, January 21, 2014
Naharnet, January 21, 2014

この自爆テロに関して、シャームの民のヌスラ戦線がツイッターを通じて声明を出し、犯行を認めた。

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ジャディード・チャンネル(1月21日付)によると、北部県トリポリ市バーブ・タッバーナ地区、ジャバル・ムフスィン地区で続く武装集団どうしの戦闘で、新たに1人が死亡、複数が負傷した。

イラクの動き

イラク・クルディスタン地域政府のマスウード・バールザーニー大統領は訪問先のブリュッセルで、「ジュネーブ2会議はシリア国民が自ら決定をくだす機会だが、個人的にはあまり楽観視していない」と述べた。

またシリア情勢についてバールザーニー大統領は「イラク、とくにクルディスタン地域にとって大いに懸念されている。なぜならシリアで起きることすべての影響が直接及ぶからだ…。いかなる状況であっても、武装集団がシリアで力を得られることはない…。自由シリア軍を構成する集団は…アサド政権にとって代わる準備ができていない」と付言した。

リハーブ・ニュース(1月21日付)などが伝えた。

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イラク覚醒大会のアフマド・アブー・リーシャ議長は声明を出し、アンバール県での軍・治安部隊によるイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の掃討作戦に関して「ファッルージャ市への軍事攻撃は今後は行われないだろう。いわゆるダーイシュのテロリストはほとんど殲滅された…。イラク軍はファッルージャ市をほとんど攻撃しなかった。なぜなら部族の民兵が警察部隊に協力し、市民を守ったからだ」と述べた。

諸外国の動き

ジュネーブ2会議への招待を撤回されたイランのアッバース・アラークジー外務副大臣は、イラン国営テレビに対し「シリア(の紛争)の実質的解決の機会はイラン抜きでは大きくないことを皆が知っている…。すべての当事者が参加しない限り、シリアの問題の包括的解決は不可能であることは明白だ」と述べた。

アラークジー副大臣はまた「解決策が制限されるような前提条件を受け入れることはない」と強調、「参加者がどのように一方的な合意に到達しようとするかに注目する」と付言した。

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ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣は、イランのジュネーブ2会議への招待が撤回されたことに関して記者団に「明らかに間違えだ」と非難した。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン首相は、訪問先のブリュッセルで記者団に対して「人道主義は動かねばならない。人道主義はもはや待つことはできない…。我々が消極的なままでいれば、この会合(ジュネーブ2会議)の結果は失望以外の何ものでもなくなってしまう」と述べた。

そのうえで、「誰がバッシャール・アサドにとってかわることができるかを十分自問してきた。しかし現政府より悪いものはない、この惨状より悪いものはない…。アサドが去れば、国民の意思がシリアを治めることになろう…。国民の選択こそがアサドにとって代わるものだ」と強調した。

AFP(1月21日付)が伝えた。

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マリー・ハーム米国務省副報道官は、アサド政権下で11,000人が拷問殺害されたとのアナトリア通信の報道に関して「おそらくは政権側によって広範かつ体系的な違反行為が行われたことを示している」と非難した。

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ヨルダンのナースィル・ジャウダ外務大臣は、国連安保理会合で、シリア情勢に関して「政治的解決こそが唯一の解決策だ」としたうえで、ジュネーブ2会議を「シリア国民の意思に沿った政治的解決に迷わず到達せねばならない機会」と述べた。

また移行プロセスについては、ジュネーブ合意の文言にもっとも忠実な姿勢を示し、「すべての当事者の総意を通じた政治的移行の実現」の必要を強調した。

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イラン抵抗国民評議会(モジャーヘディーネ・ハルグ)はパリで声明を出し、イラン政府によるシリアへの内政干渉を非難すると表明した。

AFP, January 21, 2014、AP, January 21, 2014、Champress, January 21, 2014、FIDES, January 21, 2014、al-Hayat, January 22, 2014、Iraqinews.com, January 21, 2014、Kull-na Shuraka’, January 21, 2014、al-Jadid TV, January 21, 2014、Naharnet, January 21, 2014、NNA, January 21, 2014、Reuters, January 21, 2014、Rihab News, January 21, 2014, January 22, 2014、SANA, January 21, 2014、UPI, January 21, 2014などをもとに作成。

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