トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市バーブ市(アレッポ県)で、シリア国民軍諸派の司令官の兄弟が地元の若い男性を射殺したことを受けて住民らが抗議デモ(2024年6月4日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市バーブ市で、シリア国民軍諸派の司令官の兄弟が地元の若い男性を射殺したことを受けて、住民らが市内の殉教者アブー・ガンヌーム交差点で、処罰を求めて抗議デモを行った。

これに対して、シリア国民軍の憲兵隊が空砲を放つなどして強制排除を行った。

AFP, June 4, 2024、ANHA, June 4, 2024、‘Inab Baladi, June 4, 2024、Reuters, June 4, 2024、SANA, June 4, 2024、SOHR, June 4, 2024などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県で正体不明の武装集団がシリア軍第4師団の士官2人を襲撃し、殺害(2024年6月4日)

スワイダー県では、スワイダー24(6月4日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴えた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、オートストラード・サラームの首都ダマスカス・サアサア町間の区間で、正体不明の武装集団がシリア軍第4師団の士官2人(少佐と少尉)を襲撃し、殺害した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、正体不明の武装集団がタファス市で、シリア政府と反体制派の和解を仲介する中央委員会傘下の地元グループのメンバー1人を銃で撃ち、殺害した。

また、サナマイン市で女性1人が正体不明の武装集団の襲撃を受けて、殺害された。

AFP, June 4, 2024、ANHA, June 4, 2024、‘Inab Baladi, June 4, 2024、Reuters, June 4, 2024、SANA, June 4, 2024、SOHR, June 4, 2024、Suwayda 24, June 4, 2024などをもとに作成。

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ハサカ県ハサカ市でダーイシュによる自爆未遂攻撃(2024年6月4日)

ハサカ県では、北・東シリア地域民主自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)によると、シリア政府と同自治局の共同支配下にあるハサカ市で、ダーイシュ(イスラーム国)が自爆攻撃を試みたが未遂に終わった。

ANHA(6月4日付)が伝えた。

AFP, June 4, 2024、ANHA, June 4, 2024、‘Inab Baladi, June 4, 2024、Reuters, June 4, 2024、SANA, June 4, 2024、SOHR, June 4, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がアレッポ県マンビジュ市近郊のサイヤーダ村、ヤーリンリー村を砲撃(2024年6月4日)

アレッポ県ではANHA(6月4日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるマンビジュ市近郊のサイヤーダ村、ヤーリンリー村を砲撃した。

AFP, June 4, 2024、ANHA, June 4, 2024、‘Inab Baladi, June 4, 2024、Reuters, June 4, 2024、SANA, June 4, 2024、SOHR, June 4, 2024などをもとに作成。

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シリア人権監視団:「イランの民兵」所属と見られる無人航空機1機がダルアー県からイスラエル占領下のゴラン高原に進入し、イスラエル軍がこれを撃破(2024年6月3日)

シリア人権監視団によると、「イランの民兵」所属と見られる無人航空機1機がダルアー県からイスラエル占領下のゴラン高原に進入し、攻撃を行った。

これに対して、イスラエル軍が迎撃、これを撃破した。

AFP, June 3, 2024、ANHA, June 3, 2024、‘Inab Baladi, June 3, 2024、Reuters, June 3, 2024、SANA, June 3, 2024、SOHR, June 3, 2024などをもとに作成。

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トルコ占領下の「オリーブの枝」地域(アレッポ県)でシリア国民軍に所属する東部自由人連合とハムザ師団のメンバーどうしが支配地域をめぐって交戦(2024年6月3日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のジャンディールス町で、シリア国民軍に所属する東部自由人連合とハムザ師団のメンバーどうしが支配地域をめぐって交戦、民間人6人が巻き添えとなって負傷した。

戦闘は、アフリーン市の住宅街などにも拡がり、ハムザ師団はアフリーン市とラージュー町を結ぶ街道に位置する検問所(カーズィーヤ検問所)を制圧、東部自由人連合のメンバー2人を殺害、10人を捕虜にした。

AFP, June 3, 2024、ANHA, June 3, 2024、‘Inab Baladi, June 3, 2024、Reuters, June 3, 2024、SANA, June 3, 2024、SOHR, June 3, 2024などをもとに作成。

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ダイル・ザウル県アッターラ村で、ダーイシュのスリーパーセルがシリア民主軍の特殊部隊(第10中隊)基地入口を自爆攻撃(2024年6月3日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるアッターラ村で、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルが人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の特殊部隊(第10中隊)基地入口で自爆攻撃を行い、守衛1人を負傷させた。

自爆攻撃を行ったスリーパーセルのメンバーは死亡した。

AFP, June 3, 2024、ANHA, June 3, 2024、‘Inab Baladi, June 3, 2024、Reuters, June 3, 2024、SANA, June 3, 2024、SOHR, June 3, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍はアレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市南で車1台を無人航空機1機で攻撃し、アサーイシュの隊員2人が負傷(2024年6月3日)

アレッポ県では、ANHA(6月3日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ(コバネ)市南で車1台を無人航空機1機で攻撃し、内務治安部隊(アサーイシュ)の隊員2人が負傷した。

トルコ軍はまた、「ユーフラテスの盾」地域に面するマンビジュ市北の農地に放火した。

トルコ軍はさらに、タッル・リフアト市近郊のスムーカ村を砲撃した。

AFP, June 3, 2024、ANHA, June 3, 2024、‘Inab Baladi, June 3, 2024、Reuters, June 3, 2024、SANA, June 3, 2024、SOHR, June 3, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍はアレッポ市近郊の銅精錬工場を爆撃し、イラン・イスラーム革命防衛隊の顧問ら17人を殺害(2024年6月3日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、イスラエル軍が3日午前0時20分頃、アレッポ県南東方面からアレッポ市一帯の複数ヵ所に対して航空攻撃を行い、多数が死亡、物的被害が生じたと発表した。

SANA(6月3日付)が伝えた。

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スプートニク・アラビア語版(6月3日付)によると、攻撃はハイヤーン町一帯を狙ったもので、シリア軍防空部隊が迎撃を試みたものの、ミサイルが同町近くの銅精錬工場を直撃した。

 

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シリア人権監視団によると、「シリア人および外国人からなるイランの民兵」が支配するハイヤーン町とタームーラ村の間に位置する銅精錬工場一帯、「イランの民兵」の武器弾薬庫で複数回の爆発が発生した。

爆発は、シリア政府の支配下にあるアレッポ県西部農村地帯からシャーム解放機構の支配下にある県西部のカフル・アンマ村、カフル・ヌーラーン村にある同機構など諸派の陣地複数ヵ所を狙ってブルカーン重ロケット砲複数発での砲撃が行われた直後に行われた。

爆撃が行われた一帯には、S300長距離地対空ミサイルシステムが配備されているロシア軍の陣地やシリア軍第4師団の検問所も点在する。

イスラエル軍の爆撃で、「イランの民兵」のシリア人メンバー9人、イラク人メンバー3人、レバノンのヒズブッラーのメンバー3人、そしてイラン・イスラーム革命防衛隊の顧問1人を含むイラン人2人の計17人が死亡した。

シリア領内に対するイスラエルの攻撃で、イラン人が死亡するのは、4月初めの首都ダマスカスにあるイラン大使館(領事官)へのミサイル攻撃以来、約2ヵ月ぶり。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍によるシリアへの攻撃は、6月に入って初めて、今年に入って44回目(うち32回が航空攻撃、12回が地上攻撃)で、これにより92あまりの標的が破壊され、軍関係者164人が死亡、69人が負傷しているという。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):23人
ヒズブッラーのメンバー:33人
イラク人:15人
「イランの民兵」のシリア人メンバー:44人
「イランの民兵」の外国人メンバー:10人
シリア軍将兵:40人

また、民間人も13人(女性2人と子供1人を含む)が死亡、20人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:18回
ダルアー県:13回
ヒムス県:6回
クナイトラ県:3回
タルトゥース県:2回
ダイル・ザウル県:1回
アレッポ県:2回

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ロシア外務省は声明を出し、イスラエル軍の攻撃に関して、シリアの主権と国際法の基本規範に著しく違反しているとしたうえで、大規模な武力拡大を誘発する可能性があるとして、これを非難した。

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イラン学生通信(ISNA、6月3日付)によると、死亡したイラン・イスラーム革命防衛隊の顧問はサイード・エブラール氏。

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シリア人権監視団などによると、暗殺されたサイード・エブヤール氏は、シリア国籍を取得した6人のアフガニスタン人とイラク人とともに、銅精錬工場の瓦礫の下から遺体で発見された。

複数筋によると、エブヤール氏は6月1日に視察のため現地入りしていた。

エブヤール氏は、イラン・イスラーム革命防衛隊の精鋭部隊の司令官の1人。

AFP, June 3, 2024、ANHA, June 3, 2024、‘Inab Baladi, June 3, 2024、ISNA, June 3, 2024、Reuters, June 3, 2024、RIA Novosti, June 2, 2024、SANA, June 3, 2024、Sputnik Arabic, June 3, 2024、SOHR, June 3, 2024、June 6, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がハマー県クライディーン村、アンカーウィー村一帯にあるシャーム解放機構の陣地複数ヵ所を自爆型無人航空機複数機で攻撃(2024年6月2日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるクライディーン村、アンカーウィー村一帯にあるシャーム解放機構の陣地複数ヵ所を自爆型無人航空機複数機で攻撃した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がクルド山地方でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府の支配下にあるサラーキブ市、ダーディーフ村、カフルバッティーフ村のシリア軍の陣地複数ヵ所を砲撃した。

AFP, June 2, 2024、ANHA, June 2, 2024、‘Inab Baladi, June 2, 2024、Reuters, June 2, 2024、SANA, June 2, 2024、SOHR, June 2, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍は米軍が違法駐留するハサカ県ワズィール休憩近くの境界を無人航空機で攻撃(2024年6月2日)

アレッポ県では、ANHA(6月2日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスムーカ村を砲撃した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、マンビジュ市郊外の農村に放火した。

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ハサカ県では、ANHA(6月2日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるアームーダー市東のドゥーダーン村の農地に放火した。

トルコ軍はまた、カーミシュリー市北西のハッラービー・クールティー村一帯を砲撃、農地で火災が発生した。

さらに、シリア人権監視団によると、トルコ軍はシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるハサカ市とタッル・タムル町を結ぶ街道にあるシリア正教会近くで軍用車輛を無人航空機1機で攻撃した。

攻撃が行われたのは、米軍が違法に駐留するワズィール休憩所の基地の近く。

AFP, June 2, 2024、ANHA, June 2, 2024、‘Inab Baladi, June 2, 2024、Reuters, June 2, 2024、SANA, June 2, 2024、SOHR, June 2, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村を砲撃し、男性1人が負傷(2024年6月1日)

アレッポ県では、ANHA(6月1日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のシャイフ・イーサー村を砲撃し、男性1人が負傷した。

トルコ軍はまた、シリア国民軍とともにマンビジュ市北西のサイヤーダ村を砲撃した。

AFP, June 1, 2024、ANHA, June 1, 2024、‘Inab Baladi, June 1, 2024、Reuters, June 1, 2024、SANA, June 1, 2024、SOHR, June 1, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴える(2024年6月2日)

スワイダー県では、スワイダー24(6月2日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴えた。

一方、シリア人権監視団によると、レバノンのヒズブッラーに協力する密輸業者と見られる2人が国境地帯でヨルダン国境警備隊と交戦の末殺害された。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市でシリア軍に協力する地元の武装集団どうしが交戦した。

交戦したのは、ムハンマド・シャッラーシュを名乗る人物の民兵とウダイ・バジュブージュなる人物の民兵。

AFP, June 2, 2024、ANHA, June 2, 2024、‘Inab Baladi, June 2, 2024、Reuters, June 2, 2024、SANA, June 2, 2024、SOHR, June 2, 2024、Suwayda 24, June 2, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるアレッポ県アターリブ市近郊で農作業に従事する民間人が乗った車を砲撃、一家3人(男性、子供、男性のきょうだい)を殺害(2024年6月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるアターリブ市近郊で農作業に従事する民間人が乗った車を砲撃した。

ホワイト・ヘルメットによると、この攻撃で一家3人(男性、子供、男性のきょうだい)が死亡した。

シリア軍はまた、アターリブ市、カスル村、カフル・アンマ村、カフル・タアール村、アブザムー村を砲撃した。

一方、第46中隊基地一帯では、「決戦」作戦司令室がシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるマアーッラト・ナアサーン村を砲撃した。

AFP, June 1, 2024、ANHA, June 1, 2024、‘Inab Baladi, June 1, 2024、Reuters, June 1, 2024、SANA, June 1, 2024、SOHR, June 1, 2024などをもとに作成。

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米主導の有志連合とシリア民主軍がダイル・ザウル県のスリーパーセルを率いるダーイシュの重要メンバー1人を逮捕(2024年5月31日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア地域民主自治局)の支配下にあるブサイラ市で、米主導の有志連合と人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が同地のスリーパーセルを率いるダーイシュ(イスラーム国)の重要メンバー1人を逮捕した。

有志連合とシリア民主軍は同市で別の摘発作戦も実施し、スリーパーセルのメンバー1人を逮捕した。

AFP, June 1, 2024、ANHA, June 1, 2024、‘Inab Baladi, June 1, 2024、Reuters, June 1, 2024、SANA, June 1, 2024、SOHR, June 1, 2024などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室、シャーム解放機構がラタキア県でシリア軍兵士2人を狙撃し、殺害(2024年5月31日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がアブー・アリー山一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

シャーム解放機構も、トゥッファーヒーヤ村一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

AFP, May 31, 2024、ANHA, May 31, 2024、‘Inab Baladi, May 31, 2024、Reuters, May 31, 2024、SANA, May 31, 2024、SOHR, May 31, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県タッル・ハミース市近郊の街道で車2台を無人航空機複数機で攻撃し、子供、女性、老人を含む11人と兵士4人を殺害(2024年5月31日)

ハサカ県では、ANHA(5月31日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・ハミース市近郊の街道で車2台を無人航空機複数機で攻撃した。

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターの発表によると、狙われた車のうち1台は、負傷者を搬送していた救急車輛。

トルコ軍はまたシリア民主軍の陣地1ヵ所に対しても無人航空機で攻撃を加えた。

トルコ軍の無人航空機による攻撃で、子供、女性、老人を含む11人が負傷した。

トルコ軍はさらにカーミシュリー市・アームーダー市間の地域にも砲撃を加えた。

シリア民主軍広報センターによると、各所に対する一連の攻撃で、上記の民間人11人のほかに、兵士4人が死亡した。

シリア人権監視団によると、死亡したのは自衛部隊の司令官と兵士、車のドライバー、司令官の護衛。

AFP, May 31, 2024、ANHA, May 31, 2024、‘Inab Baladi, May 31, 2024、Reuters, May 31, 2024、SANA, May 31, 2024、SOHR, May 31, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴える(2024年5月31日)

スワイダー県では、スワイダー24(5月31日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ムライハト・アタシュ村で、正体不明の武装集団が市民1人を銃で撃ち、殺害した。

AFP, May 31, 2024、ANHA, May 31, 2024、‘Inab Baladi, May 31, 2024、Reuters, May 31, 2024、SANA, May 31, 2024、SOHR, May 31, 2024、Suwayda 24, May 31, 2024などをもとに作成。

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「決戦」作戦司令室がラタキア県クバイナ丘一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害(2024年5月30日)

ラタキア県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がクバイナ丘一帯でシリア軍兵士1人を狙撃し、殺害した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍装甲車が、シャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のイブリーン村に向かう街道でオートバイと衝突、オートバイに乗っていた男性1人が死亡した。

AFP, May 30, 2024、ANHA, May 30, 2024、‘Inab Baladi, May 30, 2024、Reuters, May 30, 2024、SANA, May 30, 2024、SOHR, May 30, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の総合治安機関がイドリブ県ハーリム郡でシューラー評議会メンバーの幹部アブー・マーリヤー・カフターニー氏暗殺に関与したダーイシュのセルを摘発(2024年5月30日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関がダーイシュ(イスラーム国)のメンバーと疑われる指名手配者複数人を逮捕しようとしてハーリム郡内の民家1棟を強襲したが、指名手配者らが抵抗、戦闘となった。




総合治安機関は戦闘の末に、1人を殺害、1人を負傷させ、3人を拘束した。

指名手配者らは、4月4日にサルマダー市にある滞在宿泊施設内で殺害されたシャーム解放機構シューラー評議会メンバーのイラク人幹部アブー・マーリヤー・カフターニー氏(本名マイサル・ジュブーリー、通称アブー・ハムザ)の暗殺に関与していたとされる。

これに関して、シリア救国内閣の内務省はテレグラムのアカウント(https://t.me/moi_syriaa/)を通じて、ハーリム郡でダーイシュの細胞が立てこもっていた建物を強襲し、多数を殺傷、武器、弾薬などを押収したと発表した。

また、アブドゥッラヒーム・アトワーン総法務官(最高ファトワー評議会評議員)はテレグラムのアカウント(https://t.me/abomuhammad2022/)を通じて、逮捕された容疑者らが、カフターニー氏暗殺に関与していたことを明らかにした。

AFP, May 30, 2024、ANHA, May 30, 2024、‘Inab Baladi, May 30, 2024、Reuters, May 30, 2024、SANA, May 30, 2024、SOHR, May 30, 2024などをもとに作成。

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ヒムス県の刑事裁判所判事のアクラム・イブラーヒーム氏が乗った車が爆発物によるテロ攻撃の標的となり、同氏と息子2人が負傷(2024年5月30日)

ヒムス県では、SANA(5月30日付)によると、県の刑事裁判所判事のアクラム・イブラーヒーム氏が乗った車が、ヒムス市大学寮地区で爆発物によるテロ攻撃の標的となり、同氏と息子が中等傷を、もう1人の息子が軽傷を負った。

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スワイダー県では、スワイダー24(5月30日付)、シリア人権監視団によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴えた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、マハッジャ町で正体不明の武装集団が軍事情報局の協力者を銃で撃ち、1人を殺害、1人を負傷させた。

また、ナワー市では何者かが、軍事情報局の司令官の自宅に手りゅう弾を投げ込み、司令官の妻が死亡、本人と子供4人が負傷した。

AFP, May 30, 2024、ANHA, May 30, 2024、‘Inab Baladi, May 30, 2024、Reuters, May 30, 2024、SANA, May 30, 2024、SOHR, May 30, 2024、Suwayda 24, May 30, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるアレッポ県西部を砲撃、これにより「決戦」作戦司令室に所属する「人民抵抗」のメンバー1人が死亡、3人が負傷(2024年5月29日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・タアール村、カフル・ヌーラーン村を砲撃、これにより「決戦」作戦司令室に所属する「人民抵抗」のメンバー1人が死亡、3人が負傷した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるザーウィヤ山地方のバイニーン村、シャンナーン村を砲撃した。

これに対して、「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるマアッラト・ニウマーン市近郊のダーナー村一帯を砲撃した。

また、ザーウィヤ山地方でシリア軍と砲撃戦を行った。

AFP, May 29, 2024、ANHA, May 29, 2024、‘Inab Baladi, May 29, 2024、Reuters, May 29, 2024、SANA, May 29, 2024、SOHR, May 29, 2024などをもとに作成。

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トルコ軍がハサカ県タッル・タムル町とハサカ市を結ぶ街道で車1台を無人航空機1機で攻撃(2024年5月29日)

ハサカ県では、ANHA(5月29日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア地域民主自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町とハサカ市を結ぶ街道(タッル・ウライダート村近く)で車1台を無人航空機1機で攻撃した。

AFP, May 29, 2024、ANHA, May 29, 2024、‘Inab Baladi, May 29, 2024、Reuters, May 29, 2024、SANA, May 29, 2024、SOHR, May 29, 2024などをもとに作成。

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イスラエル軍がヒムス県とタルトゥース県を爆撃し、子供1人を含む民間人ら多数を殺傷(2024年5月29日)

国防省はフェイスブックの公式アカウント(https://www.facebook.com/mod.gov.sy/)を通じて声明を出し、イスラエル軍が午後7時30分頃、レバノン領空方面から中部地区の1ヵ所とタルトゥース県バーニヤース市の住宅1棟に対して爆撃(ミサイル攻撃)を行い、これによって女児1人が死亡、民間人10人が負傷、物的損害が生じたと発表した。

SANA(5月29日付)がバーニヤース病院のイマード・バシュール院長の話として伝えたところによると、搬送された負傷者は12人、またこのほかに2歳の子供が攻撃によって即死した。








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シャームFM(5月29日付)は、シリア軍防空部隊はヒムス県東部で複数の標的を迎撃したと伝えた。

また、レバノン日刊紙『アフバール』紙(5月29日付)によると、イスラエル軍の攻撃に対して、シリア軍防空部隊が迎撃、ミサイル1発がレバノン領内のマジュダル・アンジャル村一帯(ベカーア県)に着弾した。

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シリア人権監視団によると、「中部地区」への攻撃は、ヒムス県ファルカラス町近郊の軍事拠点1ヵ所に対するもの。

同地では、レバノンのヒズブッラーが展開しているとされ、この攻撃で武器を積んでいたと見られる冷凍車輌複数輌が炎上し、ヒズブッラーとともに活動するシリア人3人と国籍不明の民兵3人が死亡した。

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シリア人権監視団によると、イスラエル軍によるシリアへの攻撃は、5月に入って8回目、今年に入って43回目(うち31回が航空攻撃、12回が地上攻撃)で、これにより91あまりの標的が破壊され、軍関係者148人が死亡、69人が負傷しているという。

同監視団によると、軍関係者の死者内訳は以下の通りである。

イラン人(イラン・イスラーム革命防衛隊):21人
ヒズブッラーのメンバー:30人
イラク人:12人
「イランの民兵」のシリア人メンバー:35人
「イランの民兵」の外国人メンバー:10人
シリア軍将兵:40人

また、民間人も13人(女性2人と子供1人を含む)が死亡、20人あまりが負傷している。

攻撃の県別内訳は以下の通りである。

ダマスカス県、ダマスカス郊外県:18回
ダルアー県:13回
ヒムス県:6回
クナイトラ県:3回
タルトゥース県:2回
ダイル・ザウル県:1回
アレッポ県:1回

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シリア人権監視団が6月1日に発表したところによると、重傷を負っていた高齢の男性1人が死亡した。

AFP, May 29, 2024、al-Akhbar, May 29, 2024、ANHA, May 29, 2024、‘Inab Baladi, May 29, 2024、Reuters, May 29, 2024、SANA, May 29, 2024、SOHR, May 29, 2024、June 1, 2024などをもとに作成。

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ダーイシュのスリーパーセルがヒムス県タドムル市東の自動車教習学校近くで「イランの民兵」の守衛所と軍用車輛1台を襲撃、シリア人3人を殺害(2024年5月28日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルがタドムル市東の自動車教習学校近くで「イランの民兵」の守衛所と軍用車輛1台を襲撃、シリア人3人を殺害した。

AFP, May 28, 2024、ANHA, May 28, 2024、‘Inab Baladi, May 28, 2024、Reuters, May 28, 2024、SANA, May 28, 2024、SOHR, May 28, 2024などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ県カフル・ヌーラーン村・アターリブ市間の農地で民間の車1台と収穫用の車輛1台をミサイルで攻撃、これにより7歳と9歳の子供2人が死亡(2024年5月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカフル・アンマ村近郊で、同機構とともに「決戦」作戦司令室を主導する国民解放戦線(シリア国民軍)所属のシャーム軍団の戦闘員1人を狙撃し、殺害した。

シリア軍はまた、カスル村一帯とカフル・アンマ村一帯を砲撃した。

シリア軍はさらに、カフル・ヌーラーン村・アターリブ市間の農地で民間の車1台と収穫用の車輛1台をミサイルで攻撃、これにより7歳と9歳の子供2人が死亡した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がシャーム解放機構の支配下にあるカッバーナ村一帯、トゥッファーヒーヤ村一帯を砲撃した。

AFP, May 28, 2024、ANHA, May 28, 2024、‘Inab Baladi, May 28, 2024、Reuters, May 28, 2024、SANA, May 28, 2024、SOHR, May 28, 2024などをもとに作成。

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「公共デモ法」制定・施行への動きが報じられるのと前後して、イドリブ県内のシャーム解放機構の機甲ミサイル旅団の本部とヌムラ検問所が何者かの攻撃を受ける(2024年5月28日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が自治を委託するシリア救国内閣とシューラー総評議会による「公共デモ法」制定・施行に向けた動きが伝えられるのと前後して、ルージュ平原にあるシャーム解放機構の機甲ミサイル旅団の本部とブジュル・ヌムラ村近くの検問所(ヌムラ検問所)が何者かの攻撃を受けた。

また、ジスル・シュグール市でも総合治安機関の隊員が自宅で何者かによって殺害された。

シャーム解放機構の治安筋はいずれもデモ参加者の犯行と疑う一方、デモ参加者側はシャーム解放機構がデモ弾圧を正当化するための自作自演だと疑っているという。

AFP, May 28, 2024、ANHA, May 28, 2024、‘Inab Baladi, May 28, 2024、Reuters, May 28, 2024、SANA, May 28, 2024、SOHR, May 28, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構は支配地内で続く抗議デモに対処するため、デモ唱道者の極秘リストを作成する一方、「公共デモ法」制定・施行に動き出す(2024年5月28日)

シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の総合治安機関は、2月以降支配地各所で続く抗議デモに対処するため、デモ唱道している活動家の極秘リストを作成した。

リストは、取り調べなしにデモ参加者の逮捕、暴行を許可するためのもので、780人の名前が記載されているという。

780人は、ほとんどがイドリブ県中部および西部の居住者。

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トルコを拠点とする反体制系のシリア・テレビ(5月28日付)は、複数の独自筋から得た情報として、シャーム解放機構が自治(行政)を委託するシューラー総評議会が、2月以降続く抗議デモに対処するため「公共デモ法」の制定をめざしていると伝えた。

シリア人権監視団によると、同法は、シューラー評議会で可決された後、シャーム解放機構に自治(立法)を委託されているシューラー総評議会によって施行される見込みだという。

AFP, May 28, 2024、ANHA, May 28, 2024、‘Inab Baladi, May 28, 2024、Reuters, May 28, 2024、SANA, May 28, 2024、SOHR, May 28, 2024、Syria TV, May 28, 2024などをもとに作成。

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シャーム解放機構の支配下にあるイドリブ県とアレッポ県の各所で、ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモ(2024年5月28日)

イドリブ県では、テレグラムの「シリア革命の咆哮者たち」(https://t.me/s/mzmgr_syria)、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構の支配下にあるアティマ村の国内避難民(IDPs)キャンプ、ハルブヌーシュ村、ビンニシュ市で、アブー・ムハンマド・ジャウラーニー指導者の打倒、逮捕者の即時釈放を訴える抗議デモが行われた。



同様のデモは、アレッポ県のアビーン・サムアーン村、ダーラト・イッザ市、県西部のIDPsキャンプ群でも発生した。

これに対して、シャーム解放機構の治安要員は、ジスル・シュグール市で2人を逮捕した。


AFP, May 28, 2024、ANHA, May 28, 2024、‘Inab Baladi, May 28, 2024、Reuters, May 28, 2024、SANA, May 28, 2024、SOHR, May 28, 2024などをもとに作成。

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スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴える(2024年5月28日)

スワイダー県では、スワイダー24(5月28日付)によると、スワイダー市のサイル広場(カラーマ広場)で、活動家らが抗議デモを行い、自由、体制打倒、国連安保理決議第2254号の履行、逮捕者釈放、人民議会拒否を訴えた。

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ダルアー県では、SANA(5月27日付)によると、関係当局が、クナイトラ県、スワイダー県に隣接する地域で、テロリストの武器弾薬庫2棟を発券、軽火器、中火器、弾薬など多数を押収した。

AFP, May 28, 2024、ANHA, May 28, 2024、‘Inab Baladi, May 28, 2024、Reuters, May 28, 2024、SANA, May 28, 2024、SOHR, May 28, 2024、Suwayda 24, May 28, 2024などをもとに作成。

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