米中央軍(CENTCOM)は、11月10日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して28回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は11回、ハサカ市近郊(2回)、フール町近郊(5回)、ダイル・ザウル市近郊(2回)、マーリア市近郊(1回)、タドムル市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。
CENTCOM, November 11, 2015などをもとに作成。
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Detail Report on the Arab Spring in Syria: Latest Situation in Syria / アラビア語の新聞、通信社、ウェブサイトなどを通じて収集した情報をもとに、シリア情勢をより網羅的に把握・紹介することをめざします。
ロシア国防省は、ロシア軍が過去2日間で85回出撃し、アレッポ県、ダマスカス郊外県、ラタキア県、ハマー県、ヒムス県、イドリブ県で、ダーイシュ(イスラーム国)など国際テロ組織の施設277カ所を破壊したと発表した。
アレッポ県では、ロシア軍の空爆により、シリア軍がクワイリス航空基地に対するダーイシュの包囲解除に成功したという。
ヒムス県では、タドムル市南部で、Su-24M戦闘爆撃機がダーイシュの車輌拠点などを破壊した。
またマヒーン町郊外では、Su-34戦闘爆撃機がシャームの民のヌスラ戦線の武器弾薬庫を破壊した。
ダマスカス郊外県では、ビイル・カサブ地区で、ダーイシュの車輌整備工場などを破壊した。
ハマー県では、Su-24M戦闘爆撃機が、ヌスラ戦線の迫撃拠点を破壊した。
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一方、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が10日深夜から11日未明にかけて、アレッポ県で、ダーイシュ(イスラーム国)の拠点都市の一つバーブ市各所に対して2回の空爆を行った。
またダイル・フール村に対しても空爆は行われたという。
シリア人権監視団によると、ロシア軍はこのほかにも、イドリブ県のマアッラト・ヌウマーン市各所を2回にわたって空爆した。
また、ハマー県では、ロシア軍はラターミナ町、カフルズィーター市各所を空爆した。
AFP, November 11, 2015、AP, November 11, 2015、ARA News, November 11, 2015、Champress, November 11, 2015、al-Hayat, November 12, 2015、Iraqi News, November 11, 2015、Kull-na Shuraka’, November 11, 2015、al-Mada Press, November 11, 2015、Naharnet, November 11, 2015、NNA, November 11, 2015、Reuters, November 11, 2015、SANA, November 11, 2015、UPI, November 11, 2015などをもとに作成。
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アサド大統領は、シリア軍がアレッポ県アレッポ市東部のクワイリス航空基地に対するダーイシュ(イスラーム国)の包囲解除に成功したことを受け、飛行場司令官のムンズィル・ズィマーム少将と、同飛行場包囲解除作戦を指揮する「虎」ことスハイル・ハサン大佐とそれぞれ電話で会談した。
SANA(11月10日付)によると、アサド大統領は電話で、ズィマーム少将に対して「抵抗、英雄的行為における至上の模範、シリア・アラブ軍の英雄伝の幕開けとしての戦闘」を讃えた。
またアサド大統領はハサン大佐に対しては「包囲解除に貢献したすべての英雄、そしてシリア・アラブ軍のすべての兵士に敬意を表す。彼らは兄弟であり、息子であり、その生命と安全を常に最優先に考えている」と述べたという。
AFP, November 10, 2015、AP, November 10, 2015、ARA News, November 10, 2015、Champress, November 10, 2015、al-Hayat, November 11, 2015、Iraqi News, November 10, 2015、Kull-na Shuraka’, November 10, 2015、al-Mada Press, November 10, 2015、Naharnet, November 10, 2015、NNA, November 10, 2015、Reuters, November 10, 2015、SANA, November 10, 2015、UPI, November 10, 2015などをもとに作成。
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ラタキア県では、シリア・アラブ・テレビ(11月10日付)によると、ラタキア市の中心街に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、住民22人が死亡、62人が負傷した。
迫撃砲弾が着弾したのは、ラタキア市東部のティシュリーン大学に近いマシュルーア・アウカーフ地区とスビーロー駐車場で、シリア治安筋がAFP(11月10日付)に明らかにしたところによると、現場には多くの学生がいたという(https://youtu.be/WiRI-jtlghA)。
一方、クッルナー・シュラカー(11月10日付)によると、反体制武装集団が、シリア軍との激しい戦闘の末、ガマーム村を再び奪還した。

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ダマスカス県では、SANA(11月10日付)によると、反体制武装集団が撃った迫撃砲弾複数発が住宅街各所に着弾し、住民1人が死亡、5人が負傷した。
シリア人権監視団によると、迫撃砲弾約10発が、ズブラターニー地区、バラームカ地区(大統領橋一帯)、ウマウィーイーン広場(参謀本部近く)、カッサーア地区、ムフイーッディーン地区、ルクン・ディーン区、アダウィー地区に着弾したという。
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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(11月11日付)によると、ドゥーマー市各所がシリア軍によるクラスター爆弾、迫撃砲弾、ロケット弾での砲撃・迫撃を受け、住民15人が死亡、100人が負傷した。
ドゥラル・シャーミーヤ(11月10日付)によると、イスラーム軍は、ダマスカス・ヒムス街道(国際幹線道路)一帯に進軍しようとしたシリア軍を撃退した。
またアジュナード・シャーム・イスラーム連合もマルジュ・スルターン村一帯でシリア軍と交戦し、兵士3人を殺害、装備を破壊したという。
一方、SANA(11月10日付)によると、シリア軍がマルジュ・スルターン村一帯でシャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍などからなるジハード主義武装集団で交戦し、同村南部の南部のマハーリジュ地区を制圧した。
シリア軍はまた、ハラスター市郊外、ドゥーマー市郊外でもイスラーム軍などと交戦した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、イドリブ市内の工業地区を空爆した。
イドリブ市は、フーア市、カファルヤー町、そしてダマスカス郊外県ザバダーニー市一帯での停戦合意において停戦地域に含まれており、ドゥラル・シャーミーヤ(11月10日付)によると、ロシア軍機がこの停戦合意に違反するのはこれが4度目だという。
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アレッポ県では、SANA(11月10日付)によると、シリア軍が、アレッポ市シャッアール地区、シャイフ・サイード地区、ジャービリーヤ地区、スッカリー地区、アシュラフィーヤ地区、ハーリディーヤ地区、アンサーリー地区、カースティールー地区、ハーディル村でシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、SANA(11月10日付)によると、シリア軍がカルアト・マディーク町、ラターミナ町、アトシャーン村、ムーリク市南部のアッブード検問所近くでシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動などの反体制武装集団の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(11月10日付)によると、シリア軍がダルアー市アッバースィーヤ地区、アルバイーン地区、マンシヤ地区などでシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, November 10, 2015、AP, November 10, 2015、ARA News, November 10, 2015、Champress, November 10, 2015、al-Durar al-Shamiya, November 10, 2015、al-Hayat, November 11, 2015、Iraqi News, November 10, 2015、Kull-na Shuraka’, November 10, 2015、al-Mada Press, November 10, 2015、Naharnet, November 10, 2015、NNA, November 10, 2015、Reuters, November 10, 2015、SANA, November 10, 2015、UPI, November 10, 2015などをもとに作成。
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シリア・アラブ軍総司令部は声明を出し、シリア軍が人民防衛諸集団とともにアレッポ市東部のクワイリス航空基地に対するダーイシュ(イスラーム国)の包囲を解除することに成功した、と発表した。
ダーイシュによる包囲は2年にわたって続いていた。
一方、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員、イラン人戦闘員が、ダーイシュ(イスラーム国)による包囲が続くクワイリス航空基地への突入を試み、ダーイシュと交戦した。
なお、シリア人権監視団(11月12日付)によると、クワイリス航空基地包囲解除作戦での犠牲者はダーイシュ60人、ヒズブッラー8人、イラン人戦闘員13人、シリア軍20人だという。
一方、シリア人権監視団は、複数の活動家の話として、ダーイシュの車輌約40輌が戦闘員、武器、弾薬を積載し、ダイル・ザウル県方面からアレッポ県東部方面に向かっていると発表した。
他方、ARA News(10月10日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市郊外の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊拠点複数カ所を砲撃した。
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ラッカ県では、ARA News(10月10日付)によると、トルコ軍が連日越境砲撃を続けるタッル・アブヤド市郊外でダーイシュ(イスラーム国)も砲撃を行い、住民4人が死亡した。
ダーイシュが砲撃を行ったのは、タッル・アブヤド市の南方約25キロの地点に位置するザフラト・アブド・シャイフ村。
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ハサカ県では、ARA News(10月10日付)によると、フール町一帯でのシリア民主軍とダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で、ダーイシュの司令官の一人アダーイ・ムハンマド・スルターン・ハーヌーティー氏が死亡した。
ハーヌーティー氏は、イラクの現職国会議員ザーヒド・ハーヌーティー氏の兄弟。
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ヒムス県では、SANA(11月10日付)によると、シリア軍がマヒーン町一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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スワイダー県では、SANA(11月10日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに県東部郊外に侵入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)を撃退した。
AFP, November 10, 2015、AP, November 10, 2015、ARA News, November 10, 2015、Champress, November 10, 2015、al-Hayat, November 11, 2015、Iraqi News, November 10, 2015、Kull-na Shuraka’, November 10, 2015、al-Mada Press, November 10, 2015、Naharnet, November 10, 2015、NNA, November 10, 2015、Reuters, November 10, 2015、SANA, November 10, 2015、UPI, November 10, 2015などをもとに作成。
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ロイター通信(11月10日付)は、14日にオーストリアの首都ウィーンで再開予定のシリア紛争に関する外相会議に向け、ロシアがシリア政府に対し、18ヶ月に期間を限定した立憲改革プロセスの開始と、その後の大統領選挙の前倒しを骨子とする案を受諾させようとしている、と伝えた。
8項目からなるとされるこの案では、「国民が選出するシリアの大統領は、軍の司令官としての役割を有し、特殊政務、外交政策を統括する」と明記されているという。
紛争解決に向けた政治プロセスに参加する反体制派に関しては、「統一代表団」を発足し、その人選に関してあらかじめ合意しなければならない、と明記しているという。
また「反体制派は、テロリストによる権力掌握を阻止し、シリアの主権、領土保全、そして政治的独立を維持するという目標、さらには国家の世俗的、民主的正確を保持するという理念を共有しなければならない」とも付言しているという。
しかし、これに関して、ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は「この情報は現実を一致しない」と述べ、否定した。
AFP, November 10, 2015、AP, November 10, 2015、ARA News, November 10, 2015、Champress, November 10, 2015、al-Hayat, November 11, 2015、Iraqi News, November 10, 2015、Kull-na Shuraka’, November 10, 2015、al-Mada Press, November 10, 2015、Naharnet, November 10, 2015、NNA, November 10, 2015、Reuters, November 10, 2015、SANA, November 10, 2015、UPI, November 10, 2015などをもとに作成。
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イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は訪問先のワシントンDCで、バラク・オバマ米大統領と会談し、シリア情勢への対応などについて意見を交わした。
米国の複数のメディアが伝えたところによると、会談ではシリアの将来についての議論に多くの時間が割かれ、ネタニヤフ首相はオバマ大統領に対して、ゴラン高原の境界地域におけるアル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線とイスラエルとの「特別な関係」について理解を求めたという。
すなわち、会談のなかで、ネタニヤフ首相は「イスラエルは実際、ヌスラ戦線に属するシリア領内のグループと国境地帯で特別な関係を築いている…。この関係はイスラエルの安全を保障
するためで、ヌスラ戦線の能力を強化することではない」と述べたという。
ネタニヤフ首相はまた、オバマ大統領に対して、シリア紛争の政治的解決に向けた合意形成プロセスに、シリアのアサド政権を参加させるよう求めたという。
さらに、ネタニヤフ首相は「我々はシリア領内からの攻撃に対して寛容ではいられない。我々はイランがゴラン高原で我々に対する戦線を開くことを許さない。我々はシリアからレバノンへの武器の輸送を阻止する」と述べ、シリア情勢および対ヒズブッラー政策におけるイスラエルの「レッド・ライン」を示したという。
ARA News(11月11日付)などが伝えた。
AFP, November 11, 2015、AP, November 11, 2015、ARA News, November 11, 2015、Champress, November 11, 2015、al-Hayat, November 12, 2015、Iraqi News, November 11, 2015、Kull-na Shuraka’, November 11, 2015、al-Mada Press, November 11, 2015、Naharnet, November 11, 2015、NNA, November 11, 2015、Reuters, November 11, 2015、SANA, November 11, 2015、UPI, November 11, 2015などをもとに作成。
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フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン国防大臣は、訪問先のセネガルの首都ダカールで、「我々は昨日(8日)晩、シリアに介入し、イラク・シリア国境のダイル・ザウル県郊外にある石油配給地点を空爆した」ことを明らかにした。
『ハヤート』(11月10日付)などが伝えた。
AFP, November 11, 2015、AP, November 11, 2015、ARA News, November 11, 2015、Champress, November 11, 2015、al-Hayat, November 12, 2015、Iraqi News, November 11, 2015、Kull-na Shuraka’, November 11, 2015、al-Mada Press, November 11, 2015、Naharnet, November 11, 2015、NNA, November 11, 2015、Reuters, November 11, 2015、SANA, November 11, 2015、UPI, November 11, 2015などをもとに作成。
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ロシア国防省は、ロシア軍が過去3日間で137回出撃し、アレッポ県、ダマスカス郊外県、イドリブ県、ラタキア県、ラッカ県、ハマー県、ヒムス県で、ダーイシュ(イスラーム国)など国際テロ組織の施設448カ所を破壊したと発表した。
ヒムス県では、カフルヌブーダ町でSu-24M戦闘爆撃機がシャームの民のヌスラ戦線の車輌工場を破壊した。
ラタキア県では、ダウ山で、ヌスラ戦線の迫撃拠点を破壊した。
アレッポ県では、東クワイリス町で、ヌスラ戦線のキャンプを破壊した。
イドリブ県では、ズィルバ村で、Su-34戦闘爆撃機がヌスラ戦線の司令拠点を破壊した。
ラッカ県では、ラッカ市郊外で、Su-34戦闘爆撃機がダーイシュの武器弾薬庫を破壊した。
ヒムス県では、マヒーン町で、ヌスラ戦線の武器弾薬庫を破壊した。
ダマスカス郊外県では、ムガール山近郊で、ダーイシュの武器弾薬庫を破壊した。
AFP, November 9, 2015、AP, November 9, 2015、ARA News, November 9, 2015、Champress, November 9, 2015、al-Hayat, November 10, 2015、Iraqi News, November 10, 2015、Kull-na Shuraka’, November 10, 2015、al-Mada Press, November 10, 2015、Naharnet, November 10, 2015、NNA, November 10, 2015、Reuters, November 10, 2015、SANA, November 10, 2015、UPI, November 10, 2015などをもとに作成。
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ヒムス県ハウラ地方で活動する複数の武装集団はビデオ声明を出し、「隊列密集」作戦司令室の名で新たな連合組織を結成すると発表した。
「隊列密集」作戦司令室に参加したのは、イスラーム軍ワラー・ワ・バラー旅団、アルバード・ブン・サーリヤ大隊、フサイン特殊任務大隊、殉教者アブー・ハッサーン大隊、殉教者シャーディー・カースィム大隊、イバード・ラフマーン大隊、シャーム軍団(アンサール旅団)、ヒムス解放運動(殉教者ムハンマド・サーヒブ大隊)、殉教者アブー・サアド大隊、ウマル・ファールーク大隊、アースィファート旅団(死の中隊大隊)、ハドラー大隊、ハーリド・サイフッラー大隊、ムハージリーン大隊、真理の剣大隊。
AFP, November 10, 2015、AP, November 10, 2015、ARA News, November 10, 2015、Champress, November 10, 2015、al-Hayat, November 11, 2015、Iraqi News, November 10, 2015、Kull-na Shuraka’, November 10, 2015、al-Mada Press, November 10, 2015、Naharnet, November 10, 2015、NNA, November 10, 2015、Reuters, November 10, 2015、SANA, November 10, 2015、UPI, November 10, 2015などをもとに作成。
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SANA(11月9日付)によると、ロシア軍は11月6日から8日までの3日間で、137回の出撃を行い、アレッポ県、ダマスカス郊外県、イドリブ県、ラタキア県、ラッカ県、ヒムス県、ハマー県のテロ組織の標的448カ所を破壊した。
ロシア軍の空爆で破壊されたのは、司令拠点78カ所、武器燃料庫31カ所、車輌整備工場11カ所、爆弾製造工場6カ所、拠点・壕などの拠点60カ所。
一方、シリア・アラブ軍報道官は、シリア軍も11月6日から8日までの3日間で98回の出撃を行い、ダマスカス郊外県、ヒムス県、ハマー県、アレッポ県、イドリブ県、ダイル・ザウル県、ラッカ県のテロ組織拠点多数を破壊したと発表した。
シリア軍の空爆で破壊されたのは、ヒムス県カルヤタイン市、タルビーサ市、ダマスカス郊外県東グータ地方、イドリブ県ハーン・シャイフーン県にある反体制武装集団の壕・拠点5カ所と司令拠点3カ所、アレッポ県航空士官学校一帯、ヒムス県シャーイル・ガス採掘所、柑橘園一帯、ジュッブ・ジャッラーフ村東部に展開していた車輌10台、ハマー県カフルズィーター市、ラターミナ町の武器弾薬庫複数カ所、ダルアー県ダルアー市旧税関地区、アトマーン村一帯、ジュライン村東部などの拠点複数カ所と車輌9台。
AFP, November 9, 2015、AP, November 9, 2015、ARA News, November 9, 2015、Champress, November 9, 2015、al-Hayat, November 10, 2015、Iraqi News, November 9, 2015、Kull-na Shuraka’, November 9, 2015、al-Mada Press, November 9, 2015、Naharnet, November 9, 2015、NNA, November 9, 2015、Reuters, November 9, 2015、SANA, November 9, 2015、UPI, November 9, 2015などをもとに作成。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市南部のタッル・ハースィル村を空爆する一方、ジハード主義武装集団はバンジーラ山でシリア軍戦車を破壊した。
またアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動は、アレッポ市南部郊外のトゥライラート村(ハーディル村近郊)を、シリア軍と交戦の末に制圧した。
なおシャーム自由人イスラーム運動の司令官によると、この村の防衛にあたっていた戦闘員のほとんどは、イラク人民兵からなるアフル・ハック団のメンバーで、うち10人を殺害したという。
一方、クッルナー・シュラカー(11月9日付)によると、ジハード主義武装集団はタッル・マムー村を奪還した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、県北部に位置するマアーン村一帯で、アル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動などからなるジハード主義武装集団とシリア軍、国防隊が激しく交戦した。
マアーン村で双方が砲撃戦を行うなか、シリア軍はバドリーヤ村、ラターミナ町などに対しても空爆を行った。
これに対して、ジハード主義武装集団はムーリク市南部のアッブード検問所に対して重火器で攻撃を加えた。
一方、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がカフルズィーター市、サルジャ村、サイヤード村でファトフ軍の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
このほか、クッルナー・シュラカー(11月10日付)によると、反体制武装集団がタッル・サフル村および同村南部の穀物サイロを制圧した。
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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(11月9日付)によると、ダルアー市内で、南部タウヒード旅団の司令官らに対して何者かが銃を乱射し、殉教者ウマリー大隊のイブラーヒーム・ムサーリマ司令官が死亡した。
なお、クッルナー・シュラカー(11月9日付)は、10月以降ダルアー県内で何者かによる暗殺作戦が増加、犠牲となった反体制武装集団の司令官の数が30人にのぼっていると伝えた。
一方、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がUNESCO世界文化遺産を擁するブスラー・シャーム市東部地区、アトマーン村、ダルアー市バジャービジャ地区などでシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、トルコ国境近くに設営されている避難民キャンプが攻撃(空爆か砲撃かは不明)を受けた。
クッルナー・シュラカー(11月10日付)によると、ウービーン村の避難民キャンプにロシア軍と思われる戦闘機がクラスター爆弾を投下し、避難民6人が死亡したという。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ダーヒヤト・アサド町各所に迫撃砲弾複数発が着弾する一方、シリア軍はダーライヤー市を地対地ミサイル14発、「樽爆弾」6発で攻撃、また10回以上にわたって空爆を実施した。
またマルジュ・スルターン村一帯では、シリア軍、国防隊がイスラーム軍などのジハード主義武装集団と交戦した。
一方、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がマルジュ・スルターン村一帯、ドゥーマー市、サクバー市東部農園地帯で、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム軍と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がマアッラト・ヌウマーン市で反体制武装集団の拠点に対して特殊作戦を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がティールマアッラ村でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, November 9, 2015、AP, November 9, 2015、ARA News, November 9, 2015、Champress, November 9, 2015、al-Hayat, November 10, 2015、Iraqi News, November 9, 2015、Kull-na Shuraka’, November 9, 2015、November 10, 2015、al-Mada Press, November 9, 2015、Naharnet, November 9, 2015、NNA, November 9, 2015、Reuters, November 9, 2015、SANA, November 9, 2015、UPI, November 9, 2015などをもとに作成。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とロシア軍の戦闘機が、シャイフ・アフマド村一帯を空爆するなか、シリア軍、国防隊、アラブ系・アジア系の外国人戦闘員がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同村およびその周辺地域を制圧した。
これにより、シリア軍はダーイシュが包囲を続けるクワイリス航空基地まで2キロ強の距離に迫った。
SANA(11月9日付)も、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、シャイフ・アフマド村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同村一帯を完全制圧したと伝えるとともに、シリア軍が、ジャービリーヤ村、マフラサ村、ダクワーナ村、クワイリス航空基地一帯、タッル・アフマル村北部などのダーイシュ拠点を空爆したと報じた。
他方、ARA News(11月9日付)によると、アレッポ市東部のシャイフ・ナッジャール市工業団地地区内のシリア軍拠点複数カ所をダーイシュ(イスラーム国)が奇襲した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊はタドムル市西方のドゥーワ地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、またロシア軍と思われる戦闘機がカルヤタイン市、マヒーン町、ウンク・ハワー村、フワーリーン村、ウンム・サフリージュ村のダーイシュ拠点などを空爆した。
またシリア政府支配下のウンム・サルジュ村に迫撃砲弾2発が着弾した。
一方、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がウンク・ハワー村、タドムル市郊外の柑橘園に至る街道、マヒーン町一帯でダーイシュ(イスラーム国)拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がフール町郊外のバフラ・ハーヌーティーヤ村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。
一方、ARA News(11月9日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、フール町郊外のバフラト・ハーヌーティーヤ村近郊の複数拠点を制圧した。
また、ARA News(10月10日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がフール町郊外でのダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、東ブーサ村およびブーサ村を制圧した。
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ダイル・ザウル県では、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル航空基地に侵入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)を撃退した。
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ハマー県では、SANA(11月9日付)によると、シリア軍がウカイリバート町でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, November 9, 2015、AP, November 9, 2015、ARA News, November 9, 2015、November 10, 2015、Champress, November 9, 2015、al-Hayat, November 10, 2015、Iraqi News, November 9, 2015、Kull-na Shuraka’, November 9, 2015、al-Mada Press, November 9, 2015、Naharnet, November 9, 2015、NNA, November 9, 2015、Reuters, November 9, 2015、SANA, November 9, 2015、UPI, November 9, 2015などをもとに作成。
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自由シリア軍を名乗るアサーラ・ワ・タンミヤ戦線は宣伝ビデオを出し、ダーイシュ(イスラーム国)と戦うための新たな武装連合組織「新シリア軍」を結成したと発表、ダーイシュ以外のジハード主義武装集団との共闘の意思を表明した。


宣伝ビデオ(https://www.youtube.com/watch?v=ZuQxqC3L8NE)には、シリア国外で米国製の武器の使用訓練を受けたとされる軍服姿の戦闘員の訓練の様子が映し出され、また新シリア軍司令官のハズアル・スィルハーン氏が委任統治時代のシリア国旗を掲げ、以下の通り表明している。
「新シリア軍が発足され、ダーイシュ、そして彼らに忠誠を誓うすべての組織を殲滅するだろう…。新シリア軍はあらゆる近代兵器、特殊兵器の使用について優れた教練を受けており、ダーイシュが我々の手、そして自由シリア軍の手に対してかけている枷を破壊するだろう…。我々は、この軍がアッラーの道のみに沿って、その銃を共通の敵、すなわちダーイシュとその協力者に対して向ける。また新シリア軍の銃は、すべての誠実なるムジャーヒディーンの銃とともにある」。
「新シリア軍」(New Syrian Army)は、米国がトルコでの軍事教練を通じて育成しようとしていた「穏健な反体制派」による武装組織の別称。
一次隊がシャームの民のヌスラ戦線の攻撃で事実上壊滅し、二次隊がヌスラ戦線に装備を譲渡していた「第30(歩兵)師団」も、米中央軍(CENTCOM)は、有志連合が「新シリア軍」と呼んでいた。
なお新シリア軍の司令官はハズアル・スィルハーン氏が務める。
『ハヤート』(11月10日付)によると、スィルハーン氏は、ダイル・ザウル県で活動する「自由シリア軍」の司令官の一人で、アサーラ・ワ・タンミヤ戦線に所属するアッラーフ・アクバル大隊の司令官を務めていた。
オリエント・ニュース(11月9日付)によると、スィルハーン氏は2014年7月にダーイシュがダイル・ザウル県で勢力を拡大すると、シリア西部の砂漠地帯に撤退した戦闘員の一人。
ダイル・ザウル県からシリア西部に移動した武装集団のなかには、東部獅子軍を結成し、ダマスカス郊外県のカラムーン地方、ヒムス県カルヤタイン市などでダーイシュに対する武装闘争を開始した者もいる(https://syriaarabspring.info/?p=11749)。
ダマスカス郊外県カラムーン地方で現在も潜伏しているとされる東部獅子軍に関して、スィルハーン氏は「東部獅子軍と新シリア軍は表裏一体で一つの組織をなしている」と述べているという。
AFP, November 9, 2015、AP, November 9, 2015、ARA News, November 9, 2015、Champress, November 9, 2015、al-Hayat, November 10, 2015、Iraqi News, November 9, 2015、Kull-na Shuraka’, November 9, 2015、al-Mada Press, November 9, 2015、Naharnet, November 9, 2015、NNA, November 9, 2015、Orient News, November 9, 2025、Reuters, November 9, 2015、SANA, November 9, 2015、UPI, November 9, 2015などをもとに作成。
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アシュトン・カーター米国防長官はABC News(11月8日付)に対し、「ISIL(ダーイシュ(イスラーム国)と戦う意思、能力、動機があるグループをさらに見出せば、我々はより多くのことをする。大統領はより多くのことを行う意思を示している。私にはそうするよう彼に進言する用意はできているが、地元の勢力がいなければならない。これこそが持続的な勝利へのカギとなる」と述べ、シリアの反体制派にさらなる武器・技術支援を行う意思があると述べた。
AFP, November 9, 2015、ABC News, November 8, 2015、AP, November 9, 2015、ARA News, November 9, 2015、Champress, November 9, 2015、al-Hayat, November 10, 2015、Iraqi News, November 9, 2015、Kull-na Shuraka’, November 9, 2015、al-Mada Press, November 9, 2015、Naharnet, November 9, 2015、NNA, November 9, 2015、Reuters, November 9, 2015、SANA, November 9, 2015、UPI, November 9, 2015などをもとに作成。
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青山弘之「シリア紛争解決をめざす「ウィーン・プロセス」において合意されていないグレー・ゾーン」
Yahoo Japan! News、2015年11月8日
http://bylines.news.yahoo.co.jp/aoyamahiroyuki/20151108-00051244/
10月23日にオーストリアの首都ウィーンで、米国、ロシア、サウジアラビア、トルコの外相が一同に会し、シリア情勢への対応をめぐる協議(ウィーン1会議)を開始した。同月30日、この4カ国に加えて、イラン、エジプト、ヨルダン、カタール、中国など13カ国の外相(中国は副外相)、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表、EU外相も協議(ウィーン2会議)に参加、シリア紛争解決に向けた共同声明(ウィーン合意)を発表し、11月13日に開催予定の3度目の協議(ウィーン3会議)に向けた調整作業を続けている。
「ウィーン・プロセス」とでも言うべきこのプロセスについては、バッシャール・アサド大統領の進退をめぐって参加国間に意見の隔たりがあるといった報道が多くなされているが、実際のところこのプロセスにおいてどのような問題が争点となっているのだろうか?・・・
ラッカ県では、ARA News(11月8日付)によると、トルコ軍がタッル・アブヤド市西部郊外の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点1カ所を重火器で攻撃した。
AFP, November 8, 2015、AP, November 8, 2015、ARA News, November 8, 2015、Champress, November 8, 2015、al-Hayat, November 9, 2015、Iraqi News, November 8, 2015、Kull-na Shuraka’, November 8, 2015、al-Mada Press, November 8, 2015、Naharnet, November 8, 2015、NNA, November 8, 2015、Reuters, November 8, 2015、SANA, November 8, 2015、UPI, November 8, 2015などをもとに作成。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がマアッラト・ヌウマーン市各所を空爆し、子供1人を含む9人が死亡した。
ロシア軍と思われる戦闘機はまた、サラーキブ市のジハード主義武装集団拠点を空爆し、女性2人が死亡した。
一方、SANA(11月8日付)によると、シリア軍がイドリブ市、ハーン・シャイフーン市のジハード主義武装集団拠点を空爆した。
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アレッポ県では、SANA(11月8日付)によると、シリア軍がアレッポ市南部のバラーウィー村、アズィーズィーヤ村、マムー丘一帯を反体制武装集団との戦闘の末、制圧した。
シリア軍はまた、ハルサ村、カラースィー村南部、ダクワーナ村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
さらにアレッポ市内では、ライラムーン地区、アシュラフィーヤ地区に侵入しようとしたジハード主義武装集団を撃退した。
一方、ARA News(11月8日付)によると、シリア軍はアレッポ市旧市街内の複数の建物群を攻撃、また反体制武装集団が掘削した地下トンネルを破壊し、戦闘員1人が死亡した。
またロシア軍戦闘機もアレッポ市旧市街各所を空爆し、住民15人が死亡した。
これに対して、反体制武装集団はシリア政府支配下のアレッポ市内の複数の地域に迫撃砲を撃ち込み、住民8人が死亡した。
他方、アル=カーイダ系組織のシャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、アレッポ市南部のカラースィー村、フワイズ村一帯でのシリア軍との戦闘で、イラン人士官および兵士40人を殺害したと主張した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市のアクラマ地区、ワーディー・ザハブ地区で仕掛け爆弾が3度にわたり相次いで爆発し、住民15人が負傷した。
これに対して、シリア軍が、ヒムス市ワアル地区、タルビーサ市各所を砲撃した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がジュッブ・アフマル村一帯のシリア軍拠点を砲撃した。
一方、SANA(11月8日付)は、シリア軍地元司令官の話として、ガマーム村およびガマーム山一帯をシリア軍が制圧していると改めて伝えた。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハラスター市一帯でジハード主義武装集団と交戦、ザマルカー町各所を砲撃した。
シリア軍はまた、ダーライヤー市各所を「樽爆弾」、地対地ミサイルなどで空爆、同市周辺ではジハード主義武装集団と交戦した。
このほか、バラダー渓谷一帯でもシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。
一方、イスラーム軍参謀委員会のハムザ・バイラクダール報道官は、クッルナー・シュラカー(11月8日付)に対して、マルジュ・スルターン村一帯でのシリア軍との激しい戦闘の末に、シリア軍のT-72を破壊、拠点複数カ所を奪還したとしつつ、東グータ地方を見下ろす丘陵地帯の複数の拠点から撤退したことを明らかにした。
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ハマー県では、SANA(11月8日付)によると、シリア軍がカフルズィーター市、アトシャーン村、アース丘の反体制武装集団拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
シリア軍はまたマアルカバ村でシャーム戦線と交戦し、戦闘員8人以上を殲滅した。
さらに、ムーリク市、カフルヌブーダ町、スカイク丘、ウスマーン丘一帯でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(11月8日付)によると、シリア軍がダルアー市マンシヤ地区、旧税関地区西部、ムザイリーブ町北部、アトマーン村北部でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ムジャーヒディーン軍は11日、海岸地区機甲大隊司令官のアンマール・マダニーヤ氏がクルド山での戦闘で戦死したと発表した。
AFP, November 8, 2015、AP, November 8, 2015、ARA News, November 8, 2015、Champress, November 8, 2015、al-Hayat, November 9, 2015、Iraqi News, November 8, 2015、Kull-na Shuraka’, November 8, 2015、November 11, 2015、November 9, 2015、al-Mada Press, November 8, 2015、Naharnet, November 8, 2015、NNA, November 8, 2015、Reuters, November 8, 2015、SANA, November 8, 2015、UPI, November 8, 2015などをもとに作成。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点都市の一つバーブ市で7日深夜から8日未明にかけて戦闘機(所属不明)による空爆が行われ、子供1人、女性1人を含む10人が死亡した。
一方、SANA(11月8日付)によると、シリア軍がラスム・アッブード村、ジャービリーヤ村、ハミーミーヤ村、アブー・ダンナ村、航空士官学校一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるタドムル市各所を空爆した。
一方、SANA(11月8日付)によると、シリア軍がマヒーン町、フワーリーン村、タドムル市東部、アーラーク油田一帯、フナイフィース村、ウンク・ハワー村、ウンム・サフリージュ村でダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダイル・ザウル県では、SANA(11月8日付)によると、シリア軍がマリーイーヤ村、ジャフラ村のダーイシュ(イスラーム国)を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハサカ県では、ARA News(11月9日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がフール町郊外一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュのアミール2人を殺害した。
AFP, November 8, 2015、AP, November 8, 2015、ARA News, November 8, 2015、November 9, 2015、Champress, November 8, 2015、al-Hayat, November 9, 2015、Iraqi News, November 8, 2015、Kull-na Shuraka’, November 8, 2015、al-Mada Press, November 8, 2015、Naharnet, November 8, 2015、NNA, November 8, 2015、Reuters, November 8, 2015、SANA, November 8, 2015、UPI, November 8, 2015などをもとに作成。
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シリア人権ネットワークは、シリア軍による「樽爆弾」での空爆の被害について、10月1ヶ月間での犠牲者が69人にのぼったとする報告書を発表した。
シリア人権ネットワークによると、シリア軍は10月の1ヶ月間で1,438発の「樽爆弾」をシリア各地に投下、子供9人、女性8人を含む69人が犠牲となったという。
一方、有志連合の合同司令部は6日、11月5日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して23回の空爆を行ったと発表した。
このうちシリア領内での空爆は9回、フール町近郊(3回)、ハサカ市近郊(2回)、ブーカマール市近郊(4回)のダーイシュに対して攻撃が行われた。
なお、シリア人権監視団によると、5日には、ダイル・ザウル県ブーカマール市各所を戦闘機(所属不明)が空爆し、死者数が71人(うち民間人31人、身元不明者18人)が死亡した。
同監視団によると、空爆は、ブーカマール市中心街の市場内に設置されたダーイシュの本部に対して行われたため、民間人の犠牲者が多く出たという。
この空爆に関して、クッルナー・シュラカー(11月6日付)は、ロシア軍によるものだとしたうえで、ダーイシュの戦闘員は1人も死亡しなかったと伝えた。
しかし、その後、クッルナー・シュラカー(11月12日付)は、複数の消息筋の話として、ブーカマール市に対するこの空爆がシリア軍によるものだと伝えた。
AFP, November 8, 2015、AP, November 8, 2015、ARA News, November 8, 2015、Champress, November 8, 2015、al-Hayat, November 9, 2015、Iraqi News, November 8, 2015、Kull-na Shuraka’, November 8, 2015、November 12, 2015、al-Mada Press, November 8, 2015、Naharnet, November 8, 2015、NNA, November 8, 2015、Reuters, November 8, 2015、SANA, November 8, 2015、UPI, November 8, 2015などをもとに作成。
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ARA News(11月8日付)によると、ハサカ県ハサカ市南部郊外で活動するアラブ系部族の若者らが、ダーイシュ(イスラーム国)に対して武装闘争を行うため、新たな民兵組織「砂漠の鷹旅団」を結成し、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に参加すると発表した。
AFP, November 8, 2015、AP, November 8, 2015、ARA News, November 8, 2015、Champress, November 8, 2015、al-Hayat, November 9, 2015、Iraqi News, November 8, 2015、Kull-na Shuraka’, November 8, 2015、al-Mada Press, November 8, 2015、Naharnet, November 8, 2015、NNA, November 8, 2015、Reuters, November 8, 2015、SANA, November 8, 2015、UPI, November 8, 2015などをもとに作成。
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シリア監視統計ネットワークは、10月の1ヶ月間で、反体制武装集団がシリア軍戦車123輌を破壊し、過去最大の戦果を挙げたと発表した。
同ネットワークによると、反体制武装集団は、ハマー県での戦闘で59輌を、アレッポ市南部で31輌を、ダマスカス県およびダマスカス郊外県で12輌を、ヒムス県で9輌を、ラタキア県で5輌を、クナイトラ県で4輌を、イドリブ県で2輌を、ダルアー県で1輌を破壊したという。
なお、ロシア軍によるシリア空爆開始以降、反体制武装集団がアレッポ市南部などで米国製TOW対戦車ミサイルによってシリア軍戦車を攻撃、破壊しているとの情報が多く報じられている。
AFP, November 7, 2015、AP, November 7, 2015、ARA News, November 7, 2015、Champress, November 7, 2015、al-Durar al-Shamiya, November 7, 2015、al-Hayat, November 8, 2015、Iraqi News, November 7, 2015、Kull-na Shuraka’, November 7, 2015、al-Mada Press, November 7, 2015、Naharnet, November 7, 2015、NNA, November 7, 2015、Reuters, November 7, 2015、SANA, November 7, 2015、UPI, November 7, 2015などをもとに作成。
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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍と思われる戦闘機が、イスラーム軍の本拠地ドゥーマー市をはじめとする東グータ地方を複数回にわたり空爆、ドゥーマー市では市場や商店が建ち並ぶ街区が攻撃を受け、子供6人を含む21人が死亡、東グータ地方全体で23人が死亡した。
シリア人権監視団によると、シリア軍はまた、ムウダミーヤト・シャーム市南部郊外一帯を空爆した。
一方、SANA(11月7日付)によると、シリア軍が、アッブ農場、ドゥーマー市、アルバイン村・ハラスター市間、ジスリーン町、ナシャービーヤ町、ダイル・サルマーン町、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯で、イスラーム軍、シャームの民のヌスラ戦線と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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アレッポ県では、『ハヤート』(11月8日付)によると、UNESCO世界文化遺産に指定されているアレッポ市旧市街に含まれるアレッポ城付近で反体制武装集団が地下トンネルを爆破、その後シリア軍、国防隊と反体制武装集団が交戦した。
これに関して、SANA(11月6日付)は、アレッポ城西部に反体制武装集団が掘削した地下トンネルを爆破し、城の入り口の一部が損傷を受けた、と伝えた。
シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊と反体制武装集団の戦闘は、アレッポ市バニー・ザイド地区、旧市街、シャッアール地区、製材所(ブライジュ村)一帯などでも発生、シリア軍側が砲撃を行った。
これに対して、反体制武装集団は、アレッポ市マサーキン・サビール地区、バーブ・ファラジュ、ティシュリーン通り一帯(いずれもシリア政府支配下)を砲撃した。
アレッポ市南部のハーン・トゥーマーン村では、反体制武装集団が米国製TOW対戦車ミサイルでシリア軍戦車を攻撃、破壊した。
一方、クッルナー・シュラカー(11月7日付)によると、ロシア軍戦闘機がアレッポ市南部(ダマスカス・アレッポ街道一帯)を空爆し、国内最大規模のポリエステル繊維製造工場を攻撃した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団がハマー市とサラミーヤ市を結ぶ街道上のシリア軍検問所を仕掛け爆弾で爆破、シリア軍兵士複数が死傷した。
これに対して、シリア軍はラターミナ町、ラトミーン村を空爆した。
一方、SANA(11月7日付)によると、シリア軍がカサービーヤ村、スカイク村でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
シリア軍はまた、アトシャーン村東部、マアルカバ村、ムーリク市内で反体制武装集団の拠点に対し特殊作戦を行い、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員9人を殲滅した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカッバーナ村とその周辺の丘陵地帯を砲撃し、ガマーム村周辺の丘陵地帯、ジュッブ・アフマル村一帯で反体制武装集団が交戦した。
一方、SANA(11月7日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、ガマーム村およびガマーム山周辺の丘陵地帯で、反体制武装集団の拠点に対する特殊作戦を行い、同地を新たに制圧し、支配地域を拡大した。
シリア軍はまた、カールーラ山、アラーフィート村、アクーバル村、ダグマシュリーヤ村、ズワイク村、ダイル・ハンナー村、カトフ・ガドル村、カトフ・ガナム村でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を砲撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダルアー県では、SANA(11月7日付)によると、シリア軍がダルアー市内、アトマーン村でシャームの民のヌスラ戦線に所属するカラーマ旅団の拠点などに対して攻撃を加え、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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イドリブ県では、SANA(11月7日付)によると、シリア軍がハーン・シャイフーン市、タマーニア町、マアスィラ村東部でファトフ軍所属組織の拠点を空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
一方、クッルナー・シュラカー(11月7日付)は、県北部に投下されたとされる巨大なミサイルの残骸の写真複数点を公開した。

AFP, November 7, 2015、AP, November 7, 2015、ARA News, November 7, 2015、Champress, November 7, 2015、al-Hayat, November 8, 2015、Iraqi News, November 7, 2015、Kull-na Shuraka’, November 7, 2015、al-Mada Press, November 7, 2015、Naharnet, November 7, 2015、NNA, November 7, 2015、Reuters, November 7, 2015、SANA, November 7, 2015、UPI, November 7, 2015などをもとに作成。
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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がハサカ市南部郊外のサブア・サクール村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、シリア軍がこの戦闘に呼応するかたちでハサカ市南部の南部ダム街道一帯を砲撃した。
一方、ダーイシュ(イスラーム国)の通信部門アアマーク通信は、過去1週間でのハサカ県各所の戦闘で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊戦闘員250人が死亡し、150人が行方不明となったと発表した。
なおこれに先立ち、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の司令部は6日に声明を出し、過去1週間での戦闘でダーイシュ(イスラーム国)戦闘員178人を殲滅し、ハサカ県内の36カ村、10農場、ガソリン・スタンド2カ所、国境監視所6カ所を制圧したと発表していた。
また、ARA News(11月8日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ハサカ市南部のラジャム・スィーラーン村、タッル・スィッリーン村およびその一帯を制圧した。
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ヒムス県では、SANA(11月7日付)によると、シリア軍がサワーナ町、ジュッブ・ジャッラーフ村東部、フワーリーン村、マヒーン町一帯、カルヤタイン市、タドムル市郊外のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、タドムル市郊外のヒヤール山東部での空爆では外国人戦闘員ら40人以上を殺害した。
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アレッポ県では、ARA News(11月7日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタッルアラン村を砲撃し、住民2人(クルド人)が死亡した。
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アッシリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)は今年2月にハサカ県タッル・シャーミーラーン村一帯が拉致していた住民(アッシリア教徒)のうち、37人が新たに釈放された。
釈放されたうち27人が女性、10人が男性(そのほとんどが高齢者)だという。
クッルナー・シュラカー(11月7日付)によると、37人の釈放に際して身代金は支払われなかったという。
『ハヤート』(11月8日付)によると、ダーイシュが拉致したアッシリア教徒220人のうち、140~150人が依然として拘束されている。
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ダルアー県では、クッルナー・シュラカー(11月8日付)によると、南部部族自由人連合が、ラジャート高地フーシュ・ハマード地区一帯でダーイシュ(イスラーム国)に対して特殊作戦を行い、同地域を統括するダーイシュのアミール、ハーリド・シューリー氏を殺害した。
AFP, November 7, 2015、AP, November 7, 2015、ARA News, November 7, 2015、November 8, 2015、Champress, November 7, 2015、al-Hayat, November 8, 2015、Iraqi News, November 7, 2015、Kull-na Shuraka’, November 7, 2015、November 8, 2015、al-Mada Press, November 7, 2015、Naharnet, November 7, 2015、NNA, November 7, 2015、Reuters, November 7, 2015、SANA, November 7, 2015、UPI, November 7, 2015などをもとに作成。
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シリアとイラク領内でのダーイシュ(イスラーム国)掃討空爆作戦を行っている米空軍中央司令部のチャールズ・ブラウン中将はUAEのドバイで記者団に対し、米国が主導する有志連合が今後、両国での空爆を激化させるだろうと述べた。
ロシア軍によるシリア空爆開始以降、シリア領内での有志連合の空爆回数が減少していたことに関して、ブラウン中将はまた、天候悪化と地上作戦の停滞が原因で、ロシア軍の空爆が理由ではないと付言した。
『ハヤート』(11月8日付)が伝えた。
AFP, November 7, 2015、AP, November 7, 2015、ARA News, November 7, 2015、Champress, November 7, 2015、al-Hayat, November 8, 2015、Iraqi News, November 7, 2015、Kull-na Shuraka’, November 7, 2015、al-Mada Press, November 7, 2015、Naharnet, November 7, 2015、NNA, November 7, 2015、Reuters, November 7, 2015、SANA, November 7, 2015、UPI, November 7, 2015などをもとに作成。
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アリー・ラリージャーニー国会議長は、イランを訪問中のマーティン・シュルツ欧州議会議長と会談し、シリア情勢などへの対応について意見を交わした。
『ハヤート』(11月8日付)によると、ラリージャーニー国会議長は会談後の記者会見で、「シリアの問題は、中東地域におけるテロ活動を増大させ、同地域の解体の始まりになっており、それによってイラク、アフガニスタン、イエメンなどといった国で多くの問題が生まれてしまっている」と警鐘を鳴らし、域内から犯罪テロ行為を排除するための計画を策定するべきだと述べた。
ラリージャーニー国会議長はまた、「イランは、シリアとイエメンにおける危機の同時解決に向けた政治改革が選択されることを信じている…。この改革が、一部の国の一部の人々の会議ではなく、各国国民の意見に沿って行われるもので…、諸外国の役割は問題解決を促すことである。これらの国はシリア国民の声にとって代わることはできない」と述べた。
さらに、アサド大統領の進退については、シリアの危機を一人の人間に結びつけることは「戦略的なあやまり」だと批判した。
一方、シュルツ欧州議会議長は、アサド大統領の進退については「すべての当事者がその進退を決定するための解決策に至らねばならない…。危機を終わらせ、国民の頭上に爆弾を投下する政府の行為を含め、戦争犯罪を処罰するための国民計画を策定する必要だ」と述べた。
AFP, November 7, 2015、AP, November 7, 2015、ARA News, November 7, 2015、Champress, November 7, 2015、al-Hayat, November 8, 2015、Iraqi News, November 7, 2015、Kull-na Shuraka’, November 7, 2015、al-Mada Press, November 7, 2015、Naharnet, November 7, 2015、NNA, November 7, 2015、Reuters, November 7, 2015、SANA, November 7, 2015、UPI, November 7, 2015などをもとに作成。
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シリア革命反体制勢力国民連立のハーリド・ハウジャ代表ら一行は、英国でのフィリップ・ハモンド外務大臣との会談(6日)に続いて、パリでフランスのローラン・ファビウス外務大臣と会談した。
ハウジャ代表らはまた、ファビウス外務大臣との会談後、スイスのジュネーブでスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表と会談した。
フランス外務省によると、パリでの会談で、ファビウス外務大臣らフランス側は、「シリア革命反体制勢力国民連立が「穏健な反体制派」を糾合するうえで基本的な役割を担うべき」との意向を伝えたという。
これに関して、シリア革命反体制勢力国民連立の駐仏代表を名乗るムンズィル・マーフース氏はロイター通信(11月7日付)に対して「最終的な政治解決策を案出する可能性について検討した」と述べた。
一方、シリア革命反体制勢力国民連立は声明で、ジュネーブ合意(2012年)と国連安保理決議第2118号を原則として政治的解決をめざすとしたうえで、「全権を有する移行期統治機関を樹立するが、同機関においてアサドとその取り巻きの居場所はない」と改めて強調した。
また声明では、「シリア国民の友グループ」(米英仏、サウジアラビア、カタール、トルコなど11カ国の意味)が、シリア革命反体制勢力国民連立を「シリア国民の正統な代表」と位置づけたうえで、ジュネーブ合意を堅持し、シリアの将来においてアサド大統領に居場所がないことを確認した。
さらに、連立が「シリア情勢に関する今後のあらゆる協議において、反体制派統合における基本的役割を担わねばならない」として、反体制派の「峻別」をめざすロシアを牽制した。
なお、デミストゥラ代表は13日に予定されている「ウィーン3会議」に先立って、国連安保理に対して、シリア政府と反体制派の和平交渉(「ジュネーブ3会議」)開催準備に向けた当事者との折衝の結果を報告する予定。
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