シリア反体制勢力の動き(2014年7月31日)

アラビーヤ(7月31日付)は、シリア国民評議会のジョルジュ・サブラー前事務局長とアレッポ・シャリーア委員会のアブドゥルカーディル・フィラース顧問が反体制武装集団戦闘員の結婚式に同席している様子を撮影した写真を独占公開した。

撮影場所は不明だが、欧米諸国が後押しするキリスト教徒のサブラー前事務局長とサラフィー主義者のフィラース顧問が同席し、言葉を交わすことは異例だという。

Kull-na Shuraka', July 31, 2014
Kull-na Shuraka’, July 31, 2014

 

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シリア革命反体制勢力国民連立のアブドゥルハキーム・バッシャール副議長(シリア・クルド国民評議会代表)が、イラク・クルディスタン地域のアルビル市にあるシリア人避難民キャンプを慰問した。

ARA News(7月31日付)が伝えた。

Kull-na Shuraka', July 31, 2014
Kull-na Shuraka’, July 31, 2014

AFP, July 31, 2014、Alarabia, July 31, 2014、AP, July 31, 2014、ARA News, July 31, 2014、Champress, July 31, 2014、al-Hayat, August 1, 2014、Kull-na Shuraka’, July 31, 2014、al-Mada Press, July 31, 2014、Naharnet, July 31, 2014、NNA, July 31, 2014、Reuters, July 31, 2014、SANA, July 31, 2014、UPI, July 31, 2014などをもとに作成。

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最新論考「宗派対立」では読み解けないイラクの混乱:シリア紛争との連続線」(『外交』)

青山弘之「宗派対立」では読み解けないイラクの混乱:シリア紛争との連続線」(一点視界・一天四海)『外交』第26号、2014年7月、pp. 86-90

http://book.jiji.com/gaiko/

イスラム過激派の武装勢力が「イスラム国家」の樹立を宣言、首都バグダッドへの侵攻を続けるなどイラク情勢が緊迫の度を強めている。情勢悪化の本質的要因に何があるのか。「アラブの春」以降混乱が激化するアラブ世界の現状を、青山弘之・東京外国語大学教授に分析してもらった。・・・

イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月30日)

シリア国内の動き

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シュアイタート族民兵がアブー・ハマーム市でダーイシュ(イスラーム国)の偵察部隊とキシュキーヤ町のダーイシュ本部を襲撃、交戦した。

交戦は、キシュキーヤ町でシュアイタート族の子息3人がダーイシュに逮捕されたことが葉池にあるという。

この戦闘で、部族民兵3人とダーイシュ戦闘員少なくとも3人(8人という情報もあり)が死亡し、事態に対応するため、ダーイシュはタナク油田地帯からアブー・ハマーム市、ガラーニージュ市、キシュキーヤ町方面に援軍を派遣した。

またダーイシュは、「イスラーム法適用」のため、「タバコ、水タバコの販売と嗜好を禁止」するとの告知を発表した。

一方、シリア人権監視団によると、シリア軍がハッターブ氏東部一帯を「樽爆弾」で空爆した。

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アレッポ県では、ARA News(7月30日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、北の太陽大隊、ラッカ革命家旅団が、アイン・アラブ市郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ドゥワイラート村、シュユーフ・タフターニー町、シュユーフ・ファウカーニー町、ブーラーズ村、バイヤーダ村、ハッラーブ・アトゥウ村、ジュッブ・ファラジュ村を制圧した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がミールビーヤ連隊基地の食糧庫から大量の穀物をシャッダーディー市方面に持ち去った。

また、ARA News(7月30日付)によると、タッル・アブヤド市郊外のアフマディーヤ村に潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)を、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が要撃、ダーイシュ戦闘員4人を殺害した。

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アレッポ市北部で活動するクルド人戦線旅団総司令部は声明を出し、イスラーム戦線に属す一部の武装集団が同地一帯から撤退、その際にダーイシュ(イスラーム国)に自らの武器・弾薬を直接、間接に手渡したと批判した。

クルド人戦線旅団によると、イスラーム戦線の敗走により、同地でダーイシュと戦っているのは、自分たちとアムジャード・シャームなどわずかだという。

イラク国内の動き

アンバール県では、マダー・プレス(7月30日付)によると、ファッルージャ市周辺で、イラク軍がダーイシュ(イスラーム国)の車列を空爆し、ダーイシュ戦闘員13人を殺害した。

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イラク軍諜報機関によると、イラク軍がバードゥーシュ刑務所のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、ニナワ県シャリーア委員会幹部のアフガン人、サウジ人、シリア人の3人を殺害した。

マダー・プレス(7月30日付)が伝えた。

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サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月30日付)によると、イラク軍がシャルカート郡でダーイシュ(イスラーム国)の車輌を空爆し、ダーイシュ戦闘員20人を殺害した。

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バグダード県では、マダー・プレス(7月30日付)によると、南部のユースフィーヤ地区で、イラク軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、イラク軍兵士9人が死傷、ダーイシュ戦闘員3人が死亡した。

AFP, July 30, 2014、AP, July 30, 2014、ARA News, July 30, 2014、Champress, July 30, 2014、al-Hayat, July 31, 2014、Kull-na Shuraka’, July 30, 2014、al-Mada Press, July 30, 2014、Naharnet, July 30, 2014、NNA, July 30, 2014、Reuters, July 30, 2014、SANA, July 30, 2014、UPI, July 30, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月30日)

イドリブ県では、シャームの民のヌスラ戦線はツイッターで声明を出し、ハーミディーヤ航空基地攻略計画実施直前に、シリア革命家戦線(ジャマール・マアルーフ司令官)が作戦に使用される予定だったヌスラ戦線の戦車、装甲車に爆弾を仕掛け、ヌスラ戦線がほとんどの爆弾の解除に成功したもの、1輌が爆破されたと発表、破壊された戦車と装甲車の写真を公開した。

Kull-na Shuraka', July 30, 2014
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シリア革命反体制勢力国民連立のハーディ・バフラ議長ら幹部一行は、トルコのイスタンブールからアンタキア市(ハタイ県)にある離反士官の居住キャンプを訪問した。

この居住キャンプには、離反士官約500人が暮らしており、バフラ議長らは自由シリア軍創設者のリヤード・アスアド大佐らと会談した。

ファーイズ・サーラ氏によると、この訪問は、新暫定政府の樹立、国内への活動拠点の移転などに向けた動きだという。

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AFP, July 30, 2014、AP, July 30, 2014、ARA News, July 30, 2014、Champress, July 30, 2014、al-Hayat, July 31, 2014、Kull-na Shuraka’, July 30, 2014、al-Mada Press, July 30, 2014、Naharnet, July 30, 2014、NNA, July 30, 2014、Reuters, July 30, 2014、SANA, July 30, 2014、UPI, July 30, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月29日)

シリア国内の動き

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアフタリーン市北部のダーイシュ(イスラーム国)拠点などを砲撃、これに対してダーイシュも同村南部を迫撃した。

またシリア軍はカフルハムラ村を戦闘機で攻撃した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアイヤーシュ村、ハワーイジュ村、ハリータ村を空爆、住民が避難する一方、ダイル・ザウル航空基地周辺でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

ダーイシュはまたシリア軍が駐留するジャヒーフ放送施設、第137旅団基地武器庫を砲撃した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ハサカ市南部でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で、シリア軍兵士2人が死亡した。

イラク国内の動き

マダー・プレス(7月29日付)は、イラク軍アンバール県作成司令室筋の話として、ダーイシュ(イスラーム国)がイラク国内で捕獲した武器・装備(車輌、装甲車、重火器、ロケット弾など)、発電機をカーイム郡経由でシリア領内(ダイル・ザウル県ブーカマール市一帯)に密輸していると報じた。

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アンバール県では、マダー・プレス(7月29日付)によると、イラク軍がカルマ郡でダーイシュ(イスラーム国)残党を追撃し、ダーイシュ戦闘員40人を殺害した。

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バービル県では、マダー・プレス(7月29日付)によると、イラク軍戦闘機がジュルフ・サフル地方のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、ダーイシュ戦闘員25人を殺害した。

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サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月29日付)によると、ダルーイーヤ郡東部にあるダーイシュ(イスラーム国)の拠点をイラク軍ヘリコプターが空爆し、ダーイシュ戦闘員10人を殺害した。

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マダー・プレス(7月29日付)は、内務省筋の話として、イラク軍兵士9人がバグダード県南部のユースフィーヤ地区およびガザーリーヤ地区でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘で死傷したと伝えた。

諸外国の動き

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)がイード・アル=フィトル初日(27日)だけで「自由シリア軍」兵士41人を処刑したと非難した。

AFP, July 29, 2014、AP, July 29, 2014、ARA News, July 29, 2014、Champress, July 29, 2014、al-Hayat, July 30, 2014、Kull-na Shuraka’, July 29, 2014、al-Mada Press, July 29, 2014、Naharnet, July 29, 2014、NNA, July 29, 2014、Reuters, July 29, 2014、SANA, July 29, 2014、UPI, July 29, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年7月29日)

ヒズブッラーに近いインターネット・サイト「南レバノン」(7月29日付)は、ヒズブッラー戦闘員の司令官を務めていたイブラーヒーム・ハーッジ氏(ベカーア県バアルベック郡カルヤー村出身、ハーッジ・サルマーン)を含む4人が「ワッハーブ主義的背教の傭兵に対する神聖なるジハード」で死亡したと発表した。

これに関して、ナハールネット(7月29日付)は、シリアの反体制勢力筋の話として、ハーッジ氏らがシリアのダマスカス郊外県カラムーン地方での戦闘で29日に死亡したと報じた。

Naharnet, July 29, 2014
Naharnet, July 29, 2014

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LBCI(7月29日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外をシリア軍戦闘機が空爆、シリア人4人が負傷した。

またバアルベック郡のラブワ村、ミクラーク村郊外にロケット弾4発が着弾したが、死傷者はなかった。

AFP, July 29, 2014、AP, July 29, 2014、ARA News, July 29, 2014、Champress, July 29, 2014、al-Hayat, July 30, 2014、Kull-na Shuraka’, July 29, 2014、LBCI, July 29, 2014、al-Mada Press, July 29, 2014、Naharnet, July 29, 2014、NNA, July 29, 2014、Reuters, July 29, 2014、SANA, July 29, 2014、South Lebanon, July 29, 2014、UPI, July 29, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月28日)

国連の動き

国連安保理は、ダーイシュ(イスラーム国)やシャームの民のヌスラ戦線との石油取引が、「テロ組織」に対する制裁を定めた国連の決議に反すると警鐘を鳴らす議長声明(ロシア提案、S/PRST/1014/14、http://www.un.org/News/Press/docs//2014/sc11495.doc.htm)を満場一致で可決した。

安保理議長声明(S/PRST/1014/14)全文は以下の通り:

“The Security Council recalls its resolutions 1267 (1999), 1373 (2001), 1989 (2011), 2129 (2013), 2133 (2014), and 2161 (2014), stresses the obligation of the Member States to prevent and suppress the financing of terrorist acts, and expresses grave concern over the reports of the access to and seizure of oilfields and pipelines in Syria and Iraq by terrorist groups listed by the Security Council 1267/1989 Committee, namely ‘Islamic State in Iraq and the Levant’ and ‘Jabhat Al-Nusra’, and underscores in this regard that any trade of oil with these entities would be inconsistent with the Council’s resolutions and that all States are required to ensure that their nationals and any persons within their territory do not trade in oil with these entities.

“The Security Council reaffirms its strong commitment to the sovereignty, independence and territorial integrity of Syria and Iraq, and in this regard, strongly condemns any engagement in direct or indirect trade of oil from Syria and Iraq involving terrorist groups.  The Security Council also emphasizes that such engagement constitutes financial support for terrorists and may lead to further sanctions listings if those groups are listed by the Security Council 1267/1989 Sanctions Committee as associated with Al-Qaida.

“The Security Council notes with concern that any oilfields and related infrastructure controlled by terrorist organizations could generate material income for terrorists, which would support their recruitment efforts, including of foreign terrorist fighters, and strengthen their operational capability to organize and carry out terrorist attacks.

“The Security Council reminds all States that they are required to ensure that their nationals and any persons within their territory not engage in any commercial or financial transactions with or for the benefit, directly or indirectly, of the Islamic State in Iraq and the Levant and Jabhat Al-Nusra, notably with respect to oil in Syria and Iraq.

“The Security Council also emphasizes the importance of all Member States upholding their obligation to ensure that their nationals and persons within their territory do not make donations to individuals and entities designated by the Security Council 1267/1989 Committee.

“The Security Council calls upon all Member States, should any information on such activities be available to them, to bring it to the notice of the 1267/1989 Sanctions Committee and cooperate closely with the Security Council in this regard.”

シリア国内の動き

ハサカ県では、ARA News(7月28日付)によると、ハムル村を拠点とするダーイシュが、同村からハサカ市に向けて迫撃砲を撃ち込み、サーリヒーヤ地区、ムフティー地区などに着弾、女性1人が負傷した。

スマート・ニュース(7月28日付)によると、ダーイシュによるハサカ市への侵攻に備え、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の増援部隊がアームーダー市、ダルバースィーヤ市、ラアス・アイン市に向かった。

人民防衛隊は、ハサカ市のシリア軍拠点複数カ所を引き継ぎ、同市の守備にあたっているという。

一方、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)に制圧されたミールビーヤ連隊基地(第121連隊基地)周辺をシリア軍が砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ハサン・ターハー通りをシリア軍が砲撃した。

また、ダイル・ザウル航空基地近くに集結するシリア軍部隊が、ダイル・ザウル市・マヤーディーン市街道で旅客バスを攻撃、女児1人を含む3人が死亡した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)による第17師団基地攻撃・占拠で消息不明となっていたシリア軍将兵数十人がタブカ航空基地に到着した。

またアイン・イーサー市近郊の第93旅団基地にも多数のシリア軍将兵が逃げ延びたという。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市西部郊外で、ダーイシュ(イスラーム国)が西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点を攻撃、両者が交戦した。

また同監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠しているバーブ市の市議会議事堂近くに、ダーイシュ戦闘員との結婚を望む女性を登録するための「結婚相談所」を設置した。

一方、SANA(7月28日付)によると、バーブ市の「テロリスト」拠点をシリア軍が攻撃した。

イラク国内の動き

ニナワ県では、イラク軍諜報機関によると、モスル市北部のナッジャール地区で、ダーイシュ(イスラーム国)が拠点として使用していたサブアーウィー・イブラーヒーム・ハサン氏(サッダーム・フサイン大統領の弟)の邸宅をイラク軍が空爆、中にいたダーイシュ全員を殺害した。

また同諜報機関によると、モスル市北部のガーバート地区でのイード・アル=フィトルの祝典会場をイラク軍が空爆し、ダーイシュ戦闘員約150人を殺害した。

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サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月28日付)によると、カルマ郡で、治安部隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュ戦闘員7人を殺害した。

またダルーイーヤ郡では、イラク軍がダーイシュの車列を空爆し、ダーイシュ戦闘員25人を殺害した。

さらに、ダルーイーヤ郡のブー・フラージュ族民兵がダーイシュを要撃し、ダーイシュ戦闘員5人を死傷させた。

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バービル県では、マダー・プレス(7月28日付)によると、イラク軍戦闘機がイスカンダリーヤ地方のダーイシュ(イスラーム国)拠点複数カ所を空爆し、ダーイシュ戦闘員12人を殺害した。

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アンバール県では、マダー・プレス(7月28日付)によると、カーイム郡周辺でイラク軍がダーイシュ(イスラーム国)拠点などを攻撃し、ダーイシュ戦闘員6人が死亡した。

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内務省筋によると、バグダード県南部のユースフーヤ地区で、イラク軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、双方合わせて7人が死傷した。

マダー・プレス(7月28日付)が伝えた。

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カルバラー県警察は、避難民を偽って県内に潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)の「南部州アミール」を含む5人をナジャフ空港で逮捕したと発表した。

マダー・プレス(7月28日付)が伝えた。

AFP, July 28, 2014、AP, July 28, 2014、ARA News, July 28, 2014、Champress, July 28, 2014、al-Hayat, July 29, 2014、Kull-na Shuraka’, July 28, 2014、al-Mada Press, July 28, 2014、Naharnet, July 28, 2014、NNA, July 28, 2014、Reuters, July 28, 2014、SANA, July 28, 2014、UPI, July 28, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月28日)

シリア革命反体制勢力国民連立のハーディ・バフラ議長は、イード・アル=フィトルに合わせて演説を行い、「国内における我々の家の整備」を始めると述べた。

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シリア革命反体制勢力国民連立元議長で無所属活動家のアフマド・ハティーブ氏は、イード・アル=フィトルに合わせてビデオ声明を出し、アサド政権に危機解決に向けた対話を行うよう呼びかけた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は、クルド語のHPを新たに立ち上げた。

ARA News(7月28日付)が伝えた。

AFP, July 28, 2014、AP, July 28, 2014、ARA News, July 28, 2014、Champress, July 28, 2014、al-Hayat, July 29, 2014、Kull-na Shuraka’, July 28, 2014、al-Mada Press, July 28, 2014、Naharnet, July 28, 2014、NNA, July 28, 2014、Reuters, July 28, 2014、SANA, July 28, 2014、UPI, July 28, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月27日)

シリア国内の動き

ARA News(7月27日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)は軍、国防隊との戦闘の末、ミールビーヤ連隊(第121連隊基地)基地を制圧した。

ARA News, July 27, 2014
ARA News, July 27, 2014

ザマーン・ワスル(7月27日付)によると、ダーイシュによるミールビーヤ連隊襲撃によって、連隊長のマズィード・サラーマ少将、副隊長のニダール・アフマド・ムハンマド准将、マジュド・アフマド・ハサン大尉らが死亡した。

クッルナー・シュラカー(7月27日付)によると、シリア軍は、これを受け、ミールビーヤ連隊基地周辺を空爆した。

またシリア軍は、ハサカ市アフダース刑務所、殉教者墓地、シャッダーディー市街道通行上一帯のダーイシュ(イスラーム国)の拠点を空爆したという。

一方ARA Newsによると、カーミシュリー市各所に検問所を設置し、シリア当局が発効した正規の車検証を携帯していない自動車、バイクの政府支配地域への侵入、通行を禁止した。

車輌通行・進入規制が課されたのはカーミシュリー市中心街や治安厳戒地区など。

これに関連して、同市の複数の活動家は、治安体制の強化は、シリア軍、国防隊だけでなく、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、アサーイシュによっても行われており、市内では両者の合同によるパトロール部隊が巡回を行い、ダーイシュ(イスラーム国)の攻撃に備えている、と述べた。

他方、SANA(7月26日付)によると、ハサカ市アフダース刑務所、電力関連施設、殉教者墓地、アフラーシュ地区で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)撃退し、同地の治安を回復した。

またシリア軍は、カーミシュリー市南部のヒルバド・ジュドゥーア村に潜入したダーイシュ戦闘員を撃退、さらにアブー・カサーイブ村、ハーッラ市、シャルムーフ村のダーイシュ拠点を攻撃した。

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ダイル・ザウル県では、『ハヤート』(7月28日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイヤーシュ村でジハード主義武装集団司令官とその父親を、またハリータ村では地元の名士を逮捕した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によって制圧された第17師団基地一帯をシリア軍が空爆した。

またラッカ市ハラーミーヤ地区で、爆弾が爆発した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、クワイリス航空基地周辺で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

同監視団によると、ダーイシュは飛行場本舎に突入するなど、空港の複数カ所を制圧、これに対してシリア軍が空爆を行っている、との情報が入っているという。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団戦闘員35人が離反し、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うため、武器を引き渡した。

イラク国内の動き

アンバール県では、マダー・プレス(7月27日付)によると、軍、警察、部族民兵の合同部隊が、ヒート郡に潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と交戦、ダーイシュ戦闘員14人を殺害した。

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バービル県では、マダー・プレス(7月27日付)によると、ジュルフ・サフル地方をイラク軍ヘリコプターが空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員8人が死亡した。

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イラク軍総司令部報道官のカースィム・アター大将は、イラク軍合同部隊がサラーフッディーン県ティクリート市周辺を完全制圧したと発表した。

マダー・プレス(7月26日付)が伝えた。

AFP, July 27, 2014、AP, July 27, 2014、ARA News, July 27, 2014、Champress, July 27, 2014、al-Hayat, July 28, 2014、Kull-na Shuraka’, July 27, 2014、al-Mada Press, July 27, 2014、Naharnet, July 27, 2014、NNA, July 27, 2014、Reuters, July 27, 2014、SANA, July 27, 2014、UPI, July 27, 2014、Zaman al-Wasl, July 27, 2017などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年7月27日)

バアルベック・スンナ派自由人旅団ベカーア・イスラーム首長国を名乗る集団がツイッターを通じて声明を出し、内務治安軍総局サイバー犯罪知的所有権保護課長のスーザン・ハーッジ大佐を殺害するとの予告を行った。

Naharnet, July 27, 2014
Naharnet, July 27, 2014

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NNA(7月27日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外でのシリア軍、ヒズブッラー戦闘員と反体制武装集団の戦闘に巻き込まれて、レバノン人男性1人が重傷を負った。

AFP, July 27, 2014、AP, July 27, 2014、ARA News, July 27, 2014、Champress, July 27, 2014、al-Hayat, July 28, 2014、Kull-na Shuraka’, July 27, 2014、al-Mada Press, July 27, 2014、Naharnet, July 27, 2014、NNA, July 27, 2014、Reuters, July 27, 2014、SANA, July 27, 2014、UPI, July 27, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アターリブ市にあるジハード主義武装集団の拠点近くで爆弾が仕掛けられた車が爆発し、司令官2人を含む戦闘員4人が死亡した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、イスラーム戦線などからなる武装集団がハッターブ町、ラフバ村で軍と交戦、ラフバ平原軍事基地(および武器庫)などを含む同地一帯を制圧した。

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アレッポ県では、ARA News(7月27日付)によると、アレッポ市シャッアール地区などをシリア軍が「樽爆弾」で攻撃し、約20人が死亡した。

一方、SANA(7月26日付)によると、ハンダラート・キャンプ、ラスム・アッブード村、ハーン・アサル村、タッル・ハッターブ村、ズィルバ村、バービンニシュ市、シャイフ・ルトフィー村、アレッポ市シャイフ・サイード地区、シハーディーイーン地区、ラームーサ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、ARA News(7月27日付)によると、「自由シリア軍」がジャウバル区のアーリファ検問所近くでシリア軍を要撃、兵士15人を殺害した。

一方、SANA(7月26日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月26日付)によると、ヒムス市アルメニア地区で、爆弾が仕掛けられた車が爆発し、7人が死亡、21人が負傷した。

またヒムス市ザフラー地区に、「テロリスト」が撃った迫撃砲弾2発が着弾し、2人が負傷した。

このほか、カフルラーハー市、ワーディー・カフフ村、ウンク・ハワー村、ラッフーム村、ウンム・ハリース村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(7月26日付)によると、アーリヤ農場、シャイフーニーヤ農場、ムライハ市南東部、ナシャービーヤ農場およびその周辺、ハーン・シャイフ・キャンプったい、カラムーン山地一帯の無人地帯(マシュラファ村郊外、ラアス・マアッラ町郊外)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月26日付)によると、ウンム・マヤーズィン町で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月26日付)によると、アルバイーン山周辺、Syratel塔、カンスフラ村、クマイナース村、イドリブ中央刑務所周辺、ナフラ村近郊で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 27, 2014、AP, July 27, 2014、ARA News, July 27, 2014、Champress, July 27, 2014、al-Hayat, July 28, 2014、Kull-na Shuraka’, July 27, 2014、al-Mada Press, July 27, 2014、Naharnet, July 27, 2014、NNA, July 27, 2014、Reuters, July 27, 2014、SANA, July 27, 2014、UPI, July 27, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き(2014年7月27日)

シャームの暁運動はアレッポ県ナイラブ・キャンプ上空でのシリア軍ヘリコプター撃墜(26日)に関して声明を出し、「科学・軍事研究分野における多大な努力の結果…、(シャームの暁運動)司令官および専門家は、自家製の対空ミサイルの開発に成功し、実験を終え、ナイラブ航空基地空でシリア軍ヘリコプター1機を撃墜」したと発表した。

『ニューヨーク・タイムズ』(7月25日付、http://www.nytimes.com/2014/07/26/world/middleeast/a-syrian-rebel-advance-off-the-battlefield-a-longer-lasting-rechargeable-battery-for-the-sa-7b-a-shoulder-fired-missile-system.html?_r=0)は、離反士官が、携帯式の地対空ミサイルを発射するための充電式バッテリーを開発したと報じていた。

Kull-na Shuraka', July 27, 2014
Kull-na Shuraka’, July 27, 2014

このバッテリーは、中国、北朝鮮、パキスタンなどで1960年代末に生産された旧ソ連製のSA-7B、ストレラ2に対応可能だという。

バッテリーを開発したというアブー・バッラー氏は、シリア空軍の元少佐で、カタールでの反体制武装集団の教練に2度参加、またこれまでに自家製のミサイル・システムを使用して、シリア軍航空機2機を撃墜しているという。

Kull-na Shuraka', July 27, 2014
Kull-na Shuraka’, July 27, 2014

 

Kull-na Shuraka', July 27, 2014
Kull-na Shuraka’, July 27, 2014

 

Kull-na Shuraka', July 27, 2014
Kull-na Shuraka’, July 27, 2014

なお、この報道に先立ち、ハマー県ムーリク市一帯で活動するシャームの鷹旅団は7月21日にビデオ声明(http://www.youtube.com/watch?v=ngC-GRSjikk)を出し、コンピュータ制御の無人狙撃装置を開発したと発表、その写真を公開していた。

しかし『ハヤート』(7月28日付)は、こうした発表の一方で、米国が使用に同意していない対空ミサイル20基がシリア国内に持ち込まれ、うち15基はシリア北部に配備されたと複数の消息筋が指摘していると報じた。

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アレッポ県で活動するイスラーム戦線は声明を出し、戦線所属の全武装集団を解体し、アブドゥルアズィーズ・サラーマ司令官の指揮下に統一組織として再編すると発表した。

同声明によると、イスラーム戦線に所属するシャームの鷹旅団(アフマド・イーサー・シャイフ氏)、シャーム自由人イスラーム運動(ハッサーン・アッブード氏)、タウヒード旅団、イスラーム軍(ザフラーン・アッルーシュ氏)は、これまでの組織名を名乗ることを止め、イスラーム戦線として活動するのだという。

AFP, July 27, 2014、AP, July 27, 2014、ARA News, July 27, 2014、Champress, July 27, 2014、al-Hayat, July 28, 2014、Kull-na Shuraka’, July 27, 2014、al-Mada Press, July 27, 2014、Naharnet, July 27, 2014、The New York Times, July 25, 2014、NNA, July 27, 2014、Reuters, July 27, 2014、SANA, July 27, 2014、UPI, July 27, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月26日)

シリア国内の動き

ハサカ県では、ARA News(7月26日付)によると、ハサカ県南部のハムル村で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

またパノラマ検問所近くからのダーイシュの部分撤退(25日)を受け、西クルディスタン移行期部民局の人民防衛隊が、スィナーア交差点方面に進軍し、サーリヒーヤ地区、ムフティー地区、アズィーズィーヤ地区に至る街道が交わるナスル交差点にあるシリア軍の検問所の脇に複数の検問所を設置した。

また複数の消息筋によると、人民防衛隊は、シリア軍や国防隊との調整のもと、バアス党ハサカ支部司令部一帯に展開したほか、シリア軍と国防隊の拠点の一つであるイサーム・バグディー病院に周辺にも、人民防衛隊とアサーイシュが展開した。

これに関して、人民防衛隊に近い消息筋はARA Newsに対し、シリア軍と人民防衛隊の間でハサカ県の治安対策を調整するための合意がなされ、これに基づき、人民防衛隊の隊員3,500人がシリア軍のミールビーヤ連隊に派遣されたことを明らかにした。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が占拠するラッカ市内の国立病院周辺の複数カ所を、シリア軍が空爆し、子供1人を含む5人が死亡した。

また同監視団によると、ダーイシュが制圧したとされる第17師団基地に対してシリア軍が空爆を続けるなか、ダーイシュは依然として「同基地本部に集結できていない」という。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市東部のマクバラ村・ラフマーニーヤ村間で、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍部隊を要撃し、兵士30人を殺害した。

またダーイシュと軍は、タアーナ村、ラフマーニーヤ村、アアブド村、マクバラ村一帯で交戦した。

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軍武装部隊総司令部は声明を出し、シリア軍が国防隊の支援のもと、ヒムス県東部のシャーイル山(ハマー県)西部一帯およびシャーイル・ガス田の採掘所に対する特殊作戦の末、ダーイシュ(イスラーム国)の「テロリスト」多数を殲滅、また地雷・爆発物を撤去し、同地の制圧を完了したと発表した。

SANA(7月26日付)が伝えた。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ジハード主義武装集団が、ハジャル・アスワド市にあるとされるダーイシュ(イスラーム国)の拠点を砲撃した。

イラク国内の動き

キルクーク県では、マダー・プレス(7月26日付)によると、イラク・クルディスタン地域ペシュメルガがトゥーズ・フールマートゥー郡各所でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ニナワ県では、マダー・プレス(7月26日付)によると、モスル市を制圧するダーイシュ(イスラーム国)がナビー・ジルジース廟およびモスク、カディーブ・バーン廟およびモスクを爆破、破壊した。

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バービル県では、マダー・プレス(7月26日付)によると、ジュルフ・サフル地方にダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員、車輌が再び展開した。

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ディヤラ県では、マダー・プレス(7月26日付)によると、治安部隊が、ヤアクーバ市南部のハムリーン・ガス備蓄所一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、ダーイシュ戦闘員26人を死傷させ、同地を解放した。

AFP, July 26, 2014、AP, July 26, 2014、ARA News, July 26, 2014、Champress, July 26, 2014、al-Hayat, July 27, 2014、Kull-na Shuraka’, July 26, 2014、al-Mada Press, July 26, 2014、Naharnet, July 26, 2014、NNA, July 26, 2014、Reuters, July 26, 2014、SANA, July 26, 2014、UPI, July 26, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月26日)

シャームの民のヌスラ戦線は声明を出し、ダマスカス郊外県東グータ地方で数週間前に設置された統一司法評議会への参加を中止すると発表した。

同評議会が刑を執行する能力を持たない、というのがその理由。

Kull-na Shuraka', July 26, 2014
Kull-na Shuraka’, July 26, 2014

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クッルナー・シュラカー(7月26日付)は、自由アレッポ県議会が、フルカーン青年機構の協力のもと、アンジャーラ村で「きれいにしよう」運動を開始し、村内の清掃、整備業務を開始したと報じ、その写真を掲載した。

Kull-na Shuraka', July 26, 2014
Kull-na Shuraka’, July 26, 20146

AFP, July 26, 2014、AP, July 26, 2014、ARA News, July 26, 2014、Champress, July 26, 2014、al-Hayat, July 27, 2014、Kull-na Shuraka’, July 26, 2014、al-Mada Press, July 26, 2014、Naharnet, July 26, 2014、NNA, July 26, 2014、Reuters, July 26, 2014、SANA, July 26, 2014、UPI, July 26, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月25日)

シリア国内の動き

ラッカ県では、『ハヤート』(7月26日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)ラッカ州が県内におけるシリア軍の一大拠点の一つ第17師団基地を制圧したと発表した。
『ハヤート』(7月28日付)は、これに関して、シリア政府がラッカ県において保持していた三つの軍事拠点、すなわち第17師団基地、第93旅団本部、そしてタブカ航空基地のうちの一つを喪失した、と報じた。

第17師団基地喪失を受け、ハマー県サラミーヤ地方に駐留するシリア軍部隊が、戦闘機、ヘリコプターの援護のもと、ラッカ市方面に進軍を開始したという。

シリア人権監視団によると、第17師団基地では、第17師団基地では、シリア軍兵士50人がダーイシュにより一斉処刑されたほか、軍将兵900人の消息が途絶えている。

同監視団によると、その一部はアイン・イーサー地方にあるシリア軍のもう一つの拠点第93師団基地方面に撤退したか、基地内での戦闘を続けていると思われるという。

同監視団によると、シリア軍はまた、アレッポ市とラッカ市を結ぶタブカ市の街道を砲撃し、寸断した。

シリア軍はさらに、ラッカ市の出入国管理局に隣接するアンマール・ブン・ヤースィル学校近郊のイスラーム国ダーイシュ拠点などに対して砲撃を加えた。

ARA News, July 25, 2014
ARA News, July 25, 2014

スカッド・ミサイルによる攻撃だと思われるという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)によって占拠されているムーハサン市各所、ハワーイジュ村各所をシリア軍が砲撃した。

ARA News(7月25日付)によると、シリア軍はまたダイル・ザウル市ハウィーカ地区などを空爆、ダーイシュと交戦した。

これに関して、SANA(7月25日付)は、シリア軍部隊が第17師団基地に侵攻した武装テロ集団の拠点などを破壊し、同集団との戦闘に向けた再集結を成功裏に完了させた、と報じた。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、クワイリス航空基地に侵攻するダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍が同飛行場周辺で交戦した。

また、タアーナ村、ムクビラ村周辺では、シリア軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がダーイシュと交戦した。

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ハサカ県では、SANA(7月25日付)が、ダーイシュ(イスラーム国)によるハサカ市南部の連隊基地襲撃に対して、シリア軍が応戦し、ダーイシュに打撃を与えたと伝えた。

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ヒムス県では、SANA(7月25日付)によると、シャーイル山(ハマー県)西部周辺、ジャズル・ガス採掘所東部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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シリア人権監視団は、24日に本格化したダーイシュ(イスラーム国)によるラッカ県(第17師団基地)、ハサカ県、アレッポ県での攻勢による死者数が74人にのぼっている、と発表した。

死者の内訳は、ダーイシュ戦闘員32人、シリア軍将兵30人、バアス党ハサカ支部の職員ら12人。

クッルナー・シュラカー(7月25日付)によると、犠牲者のなかには、バアス党ハサカ支部組織局長のハンナー・アターッラー氏も含まれているという。

イラク国内の動き

サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月25日付)によると、サーマッラー郡ムウタスィム地方の警察検問所で、ダーイシュ(イスラーム国)と治安部隊が交戦し、ダーイシュ戦闘員5人が死亡した。

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ニナワ県では、マダー・プレス(7月25日付)によると、モスル市中心部にあるナビー・シート廟をダーイシュ(イスラーム国)が爆破、破壊した。

AFP, July 25, 2014、AP, July 25, 2014、ARA News, July 25, 2014、Champress, July 25, 2014、al-Hayat, July 26, 2014、July 28, 2014、Kull-na Shuraka’, July 25, 2014、al-Mada Press, July 25, 2014、Naharnet, July 25, 2014、NNA, July 25, 2014、Reuters, July 25, 2014、SANA, July 25, 2014、UPI, July 25, 2014などをもとに作成。

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レバノンの動き(2014年7月25日)

ナハールネット(7月25日付)は、レバノン軍が声明を出し、ベカーア県ラーシャイヤー郡バイト・ラフヤー村郊外からイスラエル領に向けてロケット弾が深夜に発射されたが、イスラエル領には届かず、ラーシャイヤー・フハール村に着弾したと発表した、と報じた。

レバノンの声(7月25日付)によると、このロケット弾発射を受け、イスラエル軍戦闘機が領空侵犯し、同地一帯を空爆した、という。

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LBCI(7月25日付)によると、対レバノン国境の無人地帯(ダマスカス郊外カラムーン地方)で反体制武装集団の掃討を続けるシリア軍戦闘機が、ベカーア県バアルベック郡アルサール村郊外のワーディー・ザムラーニー、アジュラム、ラフワを空爆した。

一方、OTV(7月25日付)によると、ヒズブッラー戦闘員が対シリア国境に位置するアルサール村郊外の高地を制圧した。

このほか、NNA(7月25日付)によると、ベカーア県バアルベック郡アルサール村東部の軍検問所が武装集団の発砲を受けた。

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ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は、ベイルート南部郊外(ダーヒヤ)のサイイド・シュハダー複合施設で開催されたエルサレムの日の記念式典に姿を現し演説、パレスチナのガザ地区との連帯を訴える一方、イランとシリアがパレスチナのレジスタンスを長年にわたり支援してきたと賞賛、他のアラブ・イスラーム諸国に対してもガザ封鎖解除などを通じて支援を行うよう呼びかけた。

Naharnet, July 25, 2014
Naharnet, July 25, 2014
Naharnet, July 25, 2014
Naharnet, July 25, 2014

AFP, July 25, 2014、AP, July 25, 2014、ARA News, July 25, 2014、Champress, July 25, 2014、al-Hayat, July 26, 2014、Kull-na Shuraka’, July 25, 2014、LBCI, July 25, 2014、al-Mada Press, July 25, 2014、Naharnet, July 25, 2014、NNA, July 25, 2014、OTV, July 26, 2016、Reuters, July 25, 2014、SANA, July 25, 2014、UPI, July 25, 2014、Voice of Lebanon, July 25, 2014などをもとに作成。

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クルド民族主義勢力の動き(2014年7月25日)

クッルナー・シュラカー(7月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュのロージュ・アーヴァー(西クルディスタンを意味するクルド語)事務局は、クルド民族主義政党・組織に対して、移行期民政局ジャズィーラ地区内務委員会決定に従い、7月16日から8月17日までの期間に、アームーダー市(ハサカ県)の政党認可委員会に届出を行うよう告知した。

Kull-na Shuraka', July 25, 2014
Kull-na Shuraka’, July 25, 2014

AFP, July 25, 2014、AP, July 25, 2014、ARA News, July 25, 2014、Champress, July 25, 2014、al-Hayat, July 26, 2014、Kull-na Shuraka’, July 25, 2014、al-Mada Press, July 25, 2014、Naharnet, July 25, 2014、NNA, July 25, 2014、Reuters, July 25, 2014、SANA, July 25, 2014、UPI, July 25, 2014などをもとに作成。

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最新論考「アサド政権を利する「イスラム国」の台頭:欧米の無力、さらに露呈」(e-World)

青山弘之「アサド政権を利する「イスラム国」台頭:欧米の無力、さらに露呈」
e-World、2014/07/24-14:46

■対アサドでアルカイダを黙認した欧米
■既存武装集団の離合集散促す
■欧米諸国に軍事解決認めさせるメッセージ
アルカイダ系過激組織「イスラム国」の攻勢は、イラクの民主政治が宗派主義的プロパガンダにもろいことを白日の下にさらしたが、シリアにおいては、民主化や人道保護の名の下にテロを黙認してきた欧米諸国の干渉政策の失敗を象徴する出来事として捉えることができる。・・・

イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月24日)

シリア国内の動き

ラッカ県では、シリア人権監視団やARA News(7月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍が駐留する第17師団基地を攻撃し、軍と交戦した。

戦闘は、サウジ人1人を含むダーイシュ戦闘員2人が、師団基地入り口の化学大隊拠点と基地周辺の2カ所で自爆攻撃を行ったことをきっかけに発生し、シリア軍のサミール・アスラーン准将が戦死したという。

これに対し、シリア軍ヘリコプターが師団基地周辺に対し14回にわたり「樽爆弾」を投下するなどして応戦した。

なおダーイシュ・ラッカ州はツイッターで「第17師団に対する祝福されし作戦」を開始したと発表し、アブー・スハイブ・ジャズラーウィー氏とハッターブ・ジャズラーウィー氏の2人が「殉教作戦」を行ったことを明らかにした。

ARA News, July 24, 2014
ARA News, July 24, 2014
ARA News, July 24, 2014
ARA News, July 24, 2014

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ハサカ県では、シリア人権監視団やARA News(7月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハサカ市マサーキン地区のバアス党ハサカ支部指導部ビルを襲撃、複数の目撃者によると、ビルの屋上にイスラーム国の黒旗が掲げられたという。

また、ARA Newsによると、支部指導部ビル襲撃は、爆弾を積んだ自動車による自爆攻撃をもって始められ、民間人7人が死亡、多数が負傷したという。

さらに、ARA News(7月26日付)によると、ダーイシュは、パノラマ検問所近くの電力関連施設、アフダース刑務所に進軍した。

このほか、ダーイシュはハサカ市南部のミールビーヤ地方の連隊基地を襲撃し、シリア軍兵士11人を殺害した。

これに対してシリア軍はヘリコプターで同地一帯を空爆、砲撃した。

またカーミシュリー市では何者かが仕掛けた爆弾が爆発し、シリア軍兵士3人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団やARA News(7月24日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアレッポ市郊外のクワイリス航空基地を攻撃した。

これに対し、シリア軍はダーイシュの拠点であるバーブ市を空爆した。

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なおシリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア政府・軍に対して三つの戦線で同時に大規模攻勢をかけたのはこれが初めてだという。

イラク国内の動き

モスル県では、マダー・プレス(7月24日付)によると、モスル市中心部にあるアウンッディーン・ブン・ハサン廟と、同市東部のナビー・ユーヌス地区にあるナビー・ユーヌス廟をダーイシュ(イスラーム国)が爆破、破壊した。

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キルクーク県では、マダー・プレス(7月24日付)によると、ダークーク郡のタッル・ハンマ村とハフタ・ハール村の間に位置するスーフィー教団シャイフサーリフ廟をダーイシュ(イスラーム国)が爆破、破壊した。

またキルクーク市南部のターザ地方シャムスィーヤ村・バシール村間のダーイシュ拠点を軍が空爆し、司令官1人を含むダーイシュ戦闘員多数を殺害した。

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バービル県では、サーディク・マドルール・スルターニー県知事が、ジュルフ・サフル地方での軍事作戦でイラク軍・治安部隊がダーイシュ(イスラーム国)戦闘員100人以上を殲滅したと発表した。

マダー・プレス(7月24日付)が伝えた。

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アンバール県では、マダー・プレス(7月24日付)によると、イラク軍機がカーイム郡でダーイシュ(イスラーム国)の車列を空爆し、ダーイシュ戦闘員7人を殺害した。

ヨルダン国内の動き

ヨルダンのジハード主義潮流のムハンマド・シャラビー氏(アブー・サヤーフ)は『ハヤート』(7月25日付)に対し、ヨルダンの一部のジハード主義者がダーイシュ(イスラーム国)への忠誠を表明したことについて、「ヨルダンのジハード主義潮流を代表していない無知なグループ」と批判、自身と収監中のジハード主義潮流の指導者イサーム・バルカーウィー氏(アブー・ムハンマド・マクディスィー)がダーイシュによるカリフ制樹立を拒否したことを批判する姿勢に反論した。

AFP, July 24, 2014、AP, July 24, 2014、ARA News, July 24, 2014、July 26, 2014、Champress, July 24, 2014、al-Hayat, July 25, 2014、Kull-na Shuraka’, July 24, 2014、al-Mada Press, July 24, 2014、Naharnet, July 24, 2014、NNA, July 24, 2014、Reuters, July 24, 2014、SANA, July 24, 2014、UPI, July 24, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア国内の暴力(2014年7月24日)

ダマスカス郊外県では、SANA(7月24日付)によると、アルバイーン市、アドラー市ウンマーリーヤ地区、ナシャービーヤ農場、ザバダーニー市郊外、カラムーン地方の無人地帯(対レバノン国境地帯)、ハーン・シャイフ・キャンプ郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、イスラーム戦線所属のクウェート人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、SANA(7月24日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ハビーブ・ムスタファー旅団所属のチュニジア人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(7月24日付)によると、アトマーン村、タッル・フドル一帯、タッル・サルヤー一帯、インヒル市、ヌアイマ村、西ガーリヤ村、サイダー町、ヒルバト・ガザーラ町、ラジャート高原、ウンム・ワラド村、東カラク村、キヒール村、ムサイフラ町、東ガーリヤ村、シャイフ・サアド村、ダルアー市旧税関地区などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(7月24日付)によると、トゥルナジャ村周辺、アジュラフ村、カフターニーヤ町、ハズラジーヤ村、ジュッバー村、ウンム・バーティナ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(7月24日付)によると、カフルナジュド村、アルバイーン山周辺、タフタナーズ市、シャビーバ軍事基地周辺、サルミーン市周辺で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(7月24日付)によると、ダイル・ザウル市シャイフ・ヤースィーン地区、ジュバイラ地区、ハウィーカ地区、ラシュディーヤ地区、ウルフィー地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、サウジアラビア人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月24日付)によると、ウンム・シャルシューフ村、カフルラーハー市、ジャズル・ガス採掘所周辺、ウンム・サフリージュ村などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、SANA(7月24日付)によると、アレッポ市ハラク地区、シャッアール地区、ジャービリーヤ地区、自由貿易地区、ムスリミーヤ村、ブラート村、スィヤーラ村、ターディフ市、マンスーラ村、ハーン・シャイフ・キャンプ、カフルダーイル村、クワイリス村一帯などで、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 24, 2014、AP, July 24, 2014、ARA News, July 24, 2014、Champress, July 24, 2014、al-Hayat, July 25, 2014、Kull-na Shuraka’, July 24, 2014、al-Mada Press, July 24, 2014、Naharnet, July 24, 2014、NNA, July 24, 2014、Reuters, July 24, 2014、SANA, July 24, 2014、UPI, July 24, 2014などをもとに作成。

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クルド民族主義勢力の動き(2014年7月24日)

ハサカ県では、ARA News(7月24日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とアサーイシュがハサカ県アズィーズィーヤ地区の水道公社一帯を放棄し、シリア軍・治安部隊が同地に展開した。

AFP, July 24, 2014、AP, July 24, 2014、ARA News, July 24, 2014、Champress, July 24, 2014、al-Hayat, July 25, 2014、Kull-na Shuraka’, July 24, 2014、al-Mada Press, July 24, 2014、Naharnet, July 24, 2014、NNA, July 24, 2014、Reuters, July 24, 2014、SANA, July 24, 2014、UPI, July 24, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月24日)

アレッポ・シャリーア委員会は声明を出し、ラマダーン明けのイード・アル=フィトルを記念して、素行に問題のない16人を釈放したと発表し、その写真を公開した。

Kull-na Shuraka', July 24, 2014
Kull-na Shuraka’, July 24, 2014
Kull-na Shuraka', July 24, 2014
Kull-na Shuraka’, July 24, 2014

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一方、イスラーム戦線は声明を出し、アレッポ市の複数の拘置所で戦線治安機関が拘留者6人を銃殺刑に処したと発表した。

処刑された拘留者はシリア政府との内通、窃盗、殺人、自由シリア軍への所属、といった罪を認め、処刑されたという。

AFP, July 24, 2014、AP, July 24, 2014、ARA News, July 24, 2014、Champress, July 24, 2014、al-Hayat, July 25, 2014、Kull-na Shuraka’, July 24, 2014、al-Mada Press, July 24, 2014、Naharnet, July 24, 2014、NNA, July 24, 2014、Reuters, July 24, 2014、SANA, July 24, 2014、UPI, July 24, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き(2014年7月23日)

シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ハーディー・バフラ議長がトルコのアフメト・ダウトオール外務大臣とアンカラで会談したと発表した。

声明によると、ダウトオール外務大臣は会談で、連立への支持を改めて表明するとともに、シリア人避難民キャンプを新設する意思を示したという。

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ヨルダン軍総司令部高官によると、7月22日にヨルダン国境警備隊が、シリアから大量の武器弾薬を密輸しようとした集団の侵入を阻止したと発表した。

AFP(7月23日付)が伝えた。

AFP, July 23, 2014、AP, July 23, 2014、ARA News, July 23, 2014、Champress, July 23, 2014、al-Hayat, July 24, 2014、Kull-na Shuraka’, July 23, 2014、al-Mada Press, July 23, 2014、Naharnet, July 23, 2014、NNA, July 23, 2014、Reuters, July 23, 2014、SANA, July 23, 2014、UPI, July 23, 2014などをもとに作成。

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イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年7月23日)

ダーイシュ戦闘員による新婚旅行

AFP(7月23日付)は、ハーディー・サラーマを名乗る活動家の話として、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員の一人アブー・アブドゥッラフマーン・シーシャーニー氏が第2夫人と、シリアとイラクの支配地域で新婚旅行を行っていると報じた。

シーシャーニー氏は最近、シリア人女性と結婚したのだという。

新婚旅行の車中で、シーシャーニー氏は第2夫人とは相席せず、同行している戦闘員らはジハードを賞賛・鼓舞する歌を歌い続けていたという。

シーシャーニー氏ら一行の新婚旅行は、シリアのラッカ県タッル・アブヤド市からイラクのアンバール県をバスで巡回したという。

シリアでの動き

アレッポ県では、ARA News(7月23日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)との交戦の末、アイン・アラブ市郊外のジャッル・ウーガリー村を奪還した。

これに関連して、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊広報局は声明を出し、アイン・アラブ市の西部戦線および南部戦線で、ダーイシュの拠点3カ所を破壊し、戦闘員42人を殲滅したと発表した。

一方、SANA(7月23日付)によると、ダーイシュが占拠するバーブ市を軍が空爆した。

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ハサカ県では、ARA News(7月23日付)によると、シリア軍が、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)との間での戦闘が22日から続いているジャズア村一帯に対して空爆を行った。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧するカシュキーヤ村をシリア軍が空爆し、女児1人が死亡した。

イラクでの動き

イラク・バアス党(イッザト・イブラーヒーム・ドゥーリー書記長)は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)によるモスル市のキリスト教徒の強制移住に関して、ダーイシュを「悪の勢力を作り出すテロ組織」と非難し、「我々はダーイシュのすべての行為と無関係であり、我々の任務を支持してくれている部族革命家と愛国的諸派の兄弟たちを誇りに感じている」と発表した。

そのうえで、イラク国内のキリスト教各派、イラク・クルディスタン地域に対して、キリスト教徒を保護するよう呼びかけた。

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ニナワ県では、マダー・プレス(7月23日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がモスル市ファイサリーヤ地区にあるフサイン廟を爆破、破壊した。

また県治安筋によると、イラク・クルディスタン地域ペシュメルガが、モスル市北部にあるニナワ製薬会社をダーイシュが制圧したのを受け。同地一帯を砲撃した。

このほか、複数の目撃者によると、ダーイシュは22日に、「少女に嫌がらせ」をした青年をむち打ちの刑に処した。

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サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月23日付)によると、ティクリート市南部のムカイシーファ地区で、イラク軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、イラク軍兵士6人が死傷した。

またダーイシュはシャルカート郡で女性活動家のスィナー・ジャブーリー女史、ハウラ・ジャブーリー女史と2人の夫を拘束し、処刑した。

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バービル県では、マダー・プレス(7月23日付)によると、ジュルフ・サフル地方をイラク軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)のアミール1人を含む5人を殺害した。

また軍・治安部隊合同部隊は、同地方で二つの大規模な浄化作戦を行い、ダーイシュ戦闘員35人を殲滅した。

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アンバール県では、マダー・プレス(7月23日付)によると、ファッルージャ市東部のズィラーア・ダジュラ地区で、ダーイシュ(イスラーム国)が治安部隊拠点を襲撃し、兵士13人を殺傷した。

これに対しイラク軍はファッルージャ市各所を空爆し、ダーイシュ戦闘員9人を殺害した。

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ディヤラ県では、県警察によると、治安部隊がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ダーイシュ戦闘員50人を殲滅、ハムリーン・ダム地区を解放した。

マダー・プレス(7月23日付)が伝えた。

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ダーイシュ(イスラーム国)は声明を出し、22日にバグダード県カーズィミーヤ地区で発生した自爆テロの犯行を認めた。

AP(7月23日付)が伝えた。

AFP, July 23, 2014、AP, July 23, 2014、ARA News, July 23, 2014、Champress, July 23, 2014、al-Hayat, July 24, 2014、Kull-na Shuraka’, July 23, 2014、al-Mada Press, July 23, 2014、Naharnet, July 23, 2014、NNA, July 23, 2014、Reuters, July 23, 2014、SANA, July 23, 2014、UPI, July 23, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月23日)

シリア人権監視団は、アサド大統領が就任宣誓を行った7月16日以降、1,769人が死亡したと発表した。

戦死者の内訳は、シリア軍と親政権の武装集団(国防隊)が803人、民間人が239人(うち子供62人、女性36人)、ヒズブッラー戦闘員とシーア派戦闘員が13人。

また軍の空爆で死亡した民間人は127人(うち子供47人、女性22人)におよぶという。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会はダマスカスで執行部会合を開き、7月16日に行われたアサド大統領の就任演説の内容について意見を交わした。

委員会が発表した声明によると、会合において、委員会は、この就任演説が、外国の陰謀を強調し、シリア国民の平和的革命における諸要求を陰謀と断じていると批判するとともに、また大統領選挙に参加した投票者を「革命家」と形容する姿勢は、専制、権力独裁、外国の軍事介入、宗教的過激主義を同時に拒否している大衆を無視していると指弾した。

AFP, July 23, 2014、AP, July 23, 2014、ARA News, July 23, 2014、Champress, July 23, 2014、al-Hayat, July 24, 2014、Kull-na Shuraka’, July 23, 2014、al-Mada Press, July 23, 2014、Naharnet, July 23, 2014、NNA, July 23, 2014、Reuters, July 23, 2014、SANA, July 23, 2014、UPI, July 23, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月22日追記)

クルド人戦線旅団のアフマド・ハッスー報道官は、ARA News(7月23日付)に対し、アレッポ県のバーブ市・アフタリーン市間街道で、同旅団からなる複数の武装集団がダーイシュ(イスラーム国)を要撃し、ダーイシュ戦闘員20人を殲滅した、と述べた。

またアフタリーン市近郊での戦闘でも、同旅団らはダーイシュ戦闘員2人を殺害したという。

ARA News, July 22, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き(2014年7月22日)

ロイター通信(7月22日付)によると、トルコのウルファ県知事は21日晩に、シリアのアレッポ県ラアス・アイン市に面する国境の町ジェイァンプナル市で、トルコ軍偵察部隊がトルコ領内に潜入しようとした密輸業者の一団と交戦し、トルコ軍兵士2人が死亡した、と発表した。

AFP, July 22, 2014、AP, July 22, 2014、ARA News, July 22, 2014、Champress, July 22, 2014、al-Hayat, July 23, 2014、Kull-na Shuraka’, July 22, 2014、al-Mada Press, July 22, 2014、Naharnet, July 22, 2014、NNA, July 22, 2014、Reuters, July 22, 2014、SANA, July 22, 2014、UPI, July 22, 2014などをもとに作成。

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イラクの動き(2014年7月22日)

サラーフッディーン県では、マダー・プレス(7月22日付)によると、治安部隊はサーマッラー市南部のティグリス川で銃殺された住民の遺体10体を発見した。

またムウタスィム地方、ダジュラ地区で、イラク軍に従軍する志願兵がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、10人が負傷した。

さらにサーマッラー郡では、覚醒評議会メンバーの家に爆弾を仕掛けようとしていたダーイシュの司令官をイラク治安部隊が逮捕した。

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ニナワ県では、マダー・プレス(7月22日付)によると、スィンジャール郡にあるヤズィーディー派の居住区ダーイシュ(イスラーム国)が迫撃砲などで攻撃した。

AFP, July 22, 2014、AP, July 22, 2014、ARA News, July 22, 2014、Champress, July 22, 2014、al-Hayat, July 23, 2014、Kull-na Shuraka’, July 22, 2014、al-Mada Press, July 22, 2014、Naharnet, July 22, 2014、NNA, July 22, 2014、Reuters, July 22, 2014、SANA, July 22, 2014、UPI, July 22, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年7月22日)

ダーイシュ(イスラーム国)をめぐる動き

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シャーイル・ガス採掘所一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦を続けた。

同監視団によると、シリア軍は「シリア砂漠に拠点を置くイラン軍基地」(原語を直訳)に対して、シャーイル・ガス採掘所一帯のダーイシュ拠点を迫撃砲とミサイルで攻撃するよう支援要請した、という。

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がハーリム市を制圧、また別のジハード主義武装集団が占拠するアズマーリーン村を包囲した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧するバーブ市に対して、シリア軍が空爆を行い、女性2人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が制圧するブーカマール市各所をシリア軍が空爆した。

シリア軍は、またダイル・ザウル市ハウィーカ地区、ファルースィーヤ地区の複数カ所を砲撃し、ダーイシュ戦闘員多数が死亡した。

一方、SANA(7月22日付)によると、ダイル・ザウル市ジュバイラ地区、工業地区、タムウィーン交差点、ハミーディーヤ地区、ウルフィー地区、マリーイーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(7月22日付)によると、カフターニーヤ市郊外のジャズア村奪還をめざす西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が同地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

その他の暴力

ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ザブラターニー地区の複数カ所に迫撃砲弾少なくとも10発が着弾し、複数の死傷者が出た。

またこれを受け、シリア軍がジャウバル区に対して10回以上にわたり空爆を行うとともに、国防隊とともに同地区でジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(7月22日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市およびその周辺で、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、軍が同地を空爆、砲撃した。

また、クッルナー・シュラカー(7月22日付)によると、ムライハ市への空爆を行っていたシリア軍戦闘機がジャルマーナー市に駐留するシリア軍部隊を誤爆し、市民、軍人数十人が負傷した、という。

これに関して、ARA News(7月22日付)は、何者かが撃った迫撃砲弾複数発が着弾したと報じた。

一方、SANA(7月22日付)によると、マガッル・ミール町、シャイフーニーヤ農場、ナシャービーヤ農場、アイン・タルマー渓谷、ザバダーニー市、ダーライヤー市、カラムーン地方の無人地帯(対レバノン国境)で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、スーラ町、ジャースィム市、ヌアイマ村、ナワー市、ジャービヤ丘を軍が「樽爆弾」などで空爆し、ジハード主義武装集団戦闘員6人が死亡した。

一方、SANA(7月22日付)によると、インヒル市、タッル・ムタウワク・サギール、タッル・ムタウワク・カビール、サマン丘、スラヤー村、ウンム・ハウラーン丘、ジャースィム市、ヤードゥーダ村・アトマーン村街道、ハッラーブ・シャフム村、ブスラー・シャーム市、西ガーリヤ村、フラーク市、シャイフ・サアド村、ダーイル町、ヌアイマ村、ダルアー市マンシヤ地区、ダーヒヤト・ヤルムーク区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、軍、国防隊が、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦するなか、軍がサラミーヤ市北部のマブウージャ村、ハナーフィス村、サアン村、下ムハッラム村、ビッリー・シャルキー村、タッル・アブドゥルアズィーズ村に進軍、同地を制圧した。

一方、SANA(7月22日付)によると、アカーリブ村、マブジューア村、タイバト・イマーム市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ビンニシュ市・トゥウーム村間の街道、マアッラト・ヌウマーン市周辺(ワーディー・ダイフ軍事基地とハーミディーヤ航空基地の近郊)を軍が「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(7月22日付)によると、バシーリーヤ村、バーブ・ハワー国境通行所周辺、バイダル・シャムスー村、バサーミス村畜産農場地区、タッラト・カリーマ村、クマイナース村、カフルルーマー村、カフルナジュド村、ムナイズィラ村、マアッルバリート村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市バーブ街道地区、シャッアール地区ハラク地区、カーディー・アスカル地区、ライラムーン地区、アシュラフィーヤ地区、ラーシディーン地区を「樽爆弾」などで空爆し、子供4人を含む10人が死亡した。

またアレッポ市ラーシディーン地区では、軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

アレッポ市郊外では、カフルハムラ村、カフルナーハー村、アターリブ市・カフルヌーラーン村間を軍がミサイルなどで空爆、またアレッポ市西部郊外にあるジハード主義武装集団の検問所で爆発があり、戦闘員3人が死亡、8人が負傷した。

またアレッポ中央刑務所周辺、ブライジュ村一帯で、軍とジハード主義武装集団と交戦し、軍が「樽爆弾」を投下した。

一方、SANA(7月22日付)によると、カフルダーイル村、カフルヌーラーン村、カラム・ダアダア村、バーブ市、ハーン・アサル村南部、カフルナーハー村、アレッポ市アイン・タッル地区、カッラーサ地区、カーディー・アスカル地区、ジュダイダ地区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(7月22日付)によると、ハサカ市シネマ・カイロ通り(キリスト教徒が多く住む街区)の酒屋近くに何者かが爆弾を仕掛け爆破させ、女性1人、子供1人を含む住民4人が死亡した。

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クナイトラ県では、SANA(7月22日付)によると、クードナ・ダム周辺、アイン・バーシャー村、ウーファーニヤー村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(7月22日付)によると、サラーム・ガルビー村、ハタムルー村、ウカイリバート町分岐路北、タラフ村、タッルドゥー市、ブライジュ村、ハスヤー町西部、ラスタン市、タルビーサ市、クサイル市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, July 22, 2014、AP, July 22, 2014、ARA News, July 22, 2014、Champress, July 22, 2014、al-Hayat, July 23, 2014、Kull-na Shuraka’, July 22, 2014、al-Mada Press, July 22, 2014、Naharnet, July 22, 2014、NNA, July 22, 2014、Reuters, July 22, 2014、SANA, July 22, 2014、UPI, July 22, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年7月22日)

イスラーム戦線のザフラーン・アッルーシュ軍事委員会議長は声明を出し、シリア国内で活動するすべての武装集団に対して、独立した決定権を有する新たな参謀委員会の設置を呼びかけた。

ARA News, July 22, 2014
ARA News, July 22, 2014

声明において、イスラーム戦線は「先行する参謀委員会のこれまでの負の側面を克服しなければならない」と主張、自由シリア軍参謀委員会を「実際に活動する武装組織からそもそも承認を得ていない機関に政治的に従属するだけでなく、外国勢力に政治的に従属してきた」と批判した。

クッルナー・シュラカー(7月22日付)が伝えた。

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シャームの民のヌスラ戦線は「腐敗した者たちの撃退をめぐって」と題した声明を出し、米国およびその「手先」であるシリア革命反体制勢力国民連立の利益に与する者に、行動を改めるよう警告し、18日に「土地を荒廃させた者たちへの戦い」と銘打ってヌスラ戦線との対決姿勢を明示したハズム運動など「穏健」な武装集団8組織(https://syriaarabspring.info/wp/?p=11454)を批判した。

声明において、ヌスラ戦線は「治安の真空状態を利用する腐敗した者たちと盗人たち」が、「ヌサイリー派の敵やハワーリジュ派の侵略者に対するジハードを行わず」、検問所を設置するなどして住民の財産を奪い、侮辱していると批判した。

そのうえでヌスラ戦線は「こうした腐敗した者たち」の行為を止めさせると宣言、「スンナ派に安堵してもらいたい。我々は、あなた方の敵を打ち砕く剣であり、あなた方を犠牲に…何かを得ようとする手を切り落とすだろう。我々は、地域における米国の国益、(シリア革命反体制勢力国民)連立の手先の利益に資すると自称する者らに警告する…。自らの行いを控え、アッラーに改悛を求め、今後はムジャーヒディーンの忍耐や夢を欺かないように、と」と主張した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、トルコのイスタンブールで開催された総合委員会(104人)がアフマド・トゥウマ暫定内閣(ガズィアンテップ)の総辞職を賛成66、反対35で承認したと発表した。

21日から開催された総合委員会ではまた、暫定政府の早急なシリア国内での移転を行うことを確認したうえで、トゥウマ暫定政府の総辞職が「国民の福祉のために政府の活動を高め、革命の目的を実現することを目的とする」と位置づけ、トゥウマ首班ら閣僚に謝意を示した。

しかし、連立メンバーの一人はトゥウマ暫定政府の総辞職に関して、AFP(7月22日付)に、「政治的」な動機によるものだと指摘、暫定政府におけるシリア・ムスリム同胞団のヘゲモニーへの対処が目的だったとの見方を示した。

AFP, July 22, 2014、AP, July 22, 2014、ARA News, July 22, 2014、Champress, July 22, 2014、al-Hayat, July 23, 2014、Kull-na Shuraka’, July 22, 2014、al-Mada Press, July 22, 2014、Naharnet, July 22, 2014、NNA, July 22, 2014、Reuters, July 22, 2014、SANA, July 22, 2014、UPI, July 22, 2014などをもとに作成。

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