イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年6月13日)

シリア国内の動き

民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は、イラクでのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の攻勢に関して、『ハヤート』(6月14日付)に、西クルディスタン移行期民政局とイラク・クルディスタン地域がハサカ県で「はじめて合同作業」を行い、ダーイシュを撃退したことを明らかにした。

ムスリム共同党首は「ダーイシュはモスル市制圧後、ヤアルビーヤ(タッル・クージャル)国境通行所(ハサカ県)を除くイラク・シリア国境を制圧しようとしている。しかし、ペシュメルガ(イラク・クルディスタン地域)と人民防衛隊(西クルディスタン移行期民政局)はタッル・クージャル村から約20キロに位置するサラミーヤ村でダーイシュと戦い、撃退した」と述べた。

その一方で、ムスリム共同党首は、ダーイシュがイラク軍から捕獲した米国製の軍用車輌で、「大量の重火器および弾薬」をダーイシュのハサカ県における拠点であるシャッダーディー市に運び込んでいると述べ、「ダーイシュが他の武装集団との戦闘において質的優位」に立つと懸念を表明した。

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シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、イラクでのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の攻勢に関して、『ハヤート』(6月14日付)に、ダーイシュがモスル市制圧後、対シリア国境の土塁を破壊、またダイル・ザウル県ブサイラ市からハサカ県シャッダーディー市、ユーフラテス川、ハーブール川に至る地域の「大部分」を制圧したと述べた。

アブドゥッラフマーン代表はまた、ダーイシュが小型船で、ダイル・ザウル県からユーフラテス川を北上し、アレッポ県、ハサカ県に武器を運び込んでいると付言した。

これに関して、ジハード主義武装集団の従軍記者は『ハヤート』(6月14日付)、「ダーイシュはバーブ・サラーマ国境通行所(アレッポ県、対トルコ国境)の7キロの地点まで到達し…、ブーカマール市(ダイル・ザウル県)とトルコ国境にいたる地域(兵站線上)、すなわちダイル・ザウル県郊外、ラッカ県、アレッポ県バーブ市、同マンビジュ市を結ぶ地域に15の検問所を設置、各検問所には4~6人の戦闘員を配置している」と述べた。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル県でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団との戦闘が停止した。

同監視団によると、ダーイシュとヌスラ戦線の間で停戦合意に向けた協議が行われているという。

これに関して、『ハヤート』(6月14日付)は、ジハード主義武装集団の動きをフォローしている某研究者の話として、ヌスラ戦線の指導者アブー・ムハンマド・ジャウラーニー氏が、ダーイシュの指導者アブー・バクル・バグダーディー氏に忠誠を誓ったとの極秘情報が流れていると報じた。

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シリア民主主義者連合(シリア革命反体制勢力国民連立)は声明を出し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のイラクでの攻勢に関して、「公正、自由に基づく国家を求める国民の要求を常に拒否し、人権を侵害し、イランに従属する不正に満ちた宗派的、差別的体制を作った…ヌーリー・マーリキー内閣に責任がある」と非難した。

そのうえで、シリア、イラク両国民の自由、尊厳、平等、公正に向けて、イラク国民に協力の手をさし延べたいと延べた。

イラク国内の戦況

サラーフッディーン県ファッルージャ市の説教師ハミード・ムハンマド師は金曜礼拝での説教で、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)を「革命家・反乱軍」と位置づけ、「ヌーリー・マーリキー内閣の軍への勝利」を強調した。

マダー・プレス(6月13日付)が伝えた。

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マダー・プレス(6月13日付)は、サラーフッディーン県の治安筋の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が占拠するティクリート市内の警察署、ビージー市のモスクなどを空爆、ダーイシュ戦闘員と降伏した警察官合わせて70人が死傷したと報じた。

またマダー・プレスは、複数の目撃者の話として、イラク軍と人民諸委員会(自警団)がバラド郡イスハーキー地区でダーイシュを掃討、同地を奪還したと報じた。

さらに、ワースィト県警察筋の話として、ワースィト県の治安部隊と義勇兵からなる「ワースィトの火山連隊」がサーマッラー市に援軍として到着し、ダーイシュと交戦、戦闘員13人を殲滅したと報じた。

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マダー・プレス(6月13日付)はバービル県警察の話として、ジュルフ・サフル地方でイラク軍が特殊作戦を実施し、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の戦闘員15人を殲滅したと報じた。

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マダー・プレス(6月13日付)はディヤーラー県警察筋の話として、軍とイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がバアクーバ市北部のアズィーム地区などで交戦したと報じた。

AFP, June 13, 2014、AP, June 13, 2014、ARA News, June 13, 2014、Champress, June 13, 2014、al-Hayat, June 14, 2014、Kull-na Shuraka’, June 13, 2014、al-Mada Press, June 13, 2014、Naharnet, June 13, 2014、NNA, June 13, 2014、Reuters, June 13, 2014、SANA, June 13, 2014、UPI, June 13, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月12日追記)

反体制派系シンクタンクの民主共和制研究センターは「2014年5月末までのシリア政府の犯罪犠牲者に関する包括的統計」(http://drsc-sy.org/wp-content/uploads/sites/11/2014/06/Syrian-Statistics-May-2014.pdf)と題した報告書を発表した。

同報告書によると、2011年3月半ばから2014年5月半ばにかけての1,173日(2万8,152時間)での犠牲者数およびその内訳は以下の通り:

身元確認された死者総数:11万8,863人(うちパレスチナ人2,250人、子供1万2,310人、女性1万1,475人、拷問による死者6,495人)
推計死者総数:23万人(うち80%が民間人。またパレスチナ人2,400人、子供1万5,000人、女性1万4,000人、拷問による死者1万8,500人)
推計負傷者総数:18万7,370人
推計逮捕者総数:25万8,260人以上
推計失踪者総数:9万9,440人
シリア郊外の避難民数:356万6,740人
シリア国内の避難民数:765万人
犠牲者・被害者家族総数:1,562万7,402人

DRSC, June 12, 2014をもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月12日)

民主的変革諸勢力国民調整委員会は、6月7~8日にかけて開催された執行部会合に関する声明を出し、大統領選挙を「独裁政権の手法継続をもたらす」と非難した。

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自由シリア軍南部戦線を構成する54の武装集団が共同声明を出し、投降者、負傷者、非武装者との戦闘禁止、拘束者の拷問禁止、拉致禁止、裁判なき処罰の禁止などを宣言し、人権擁護、国際法を順守すると誓約した。

Kull-na Shuraka', June 11, 2014
Kull-na Shuraka’, June 11, 2014
Kull-na Shuraka', June 11, 2014
Kull-na Shuraka’, June 11, 2014

AFP, June 12, 2014、AP, June 12, 2014、ARA News, June 12, 2014、Champress, June 12, 2014、al-Hayat, June 13, 2014、Kull-na Shuraka’, June 12, 2014、al-Mada Press, June 12, 2014、Naharnet, June 12, 2014、NNA, June 12, 2014、Reuters, June 12, 2014、SANA, June 12, 2014、UPI, June 12, 2014などをもとに作成。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)をめぐる動き(2014年6月11日)

アクス・サイル(6月11日付)は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)バラカ州(シリアのハサカ県のこと)が、イラク・シリア国境を隔てる土塁をブルドーザなどで破壊し、イラク領内の「ハーリシー軍」(イラク軍。ハーリシーはヌーリー・マーリキー首相の蔑称)の拠点を占拠したとして、その写真を公開した。

写真はバラカ・ニュースが配信したもので、日付は6月10日となっている。

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‘Aks al-Sayr, June 11, 2014

 

‘Aks al-Sayr, June 11, 2014などをもとに作成。

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イラクの動き(2014年6月11日)

ハサカ県では、クッルナー・シュラカー(6月11日付)が、複数の目撃者の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がイラク国内で捕獲したイラク軍の車輌や装備多数をハサカ県のヤアルビーヤ国境通行所を経由してシリア国内に搬入していると報じた。

Kull-na Shuraka', June 11, 2014
Kull-na Shuraka’, June 11, 2014

目撃者らによると、弾薬を積んだイラク軍車輌3輌がタッル・ハミース町で目撃され、ダーイシュに近い複数のインターネットサイトでは、武器搬入を指導するアブー・ウマル・シーシャーニー氏の写真が公開された。

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マダー・プレス(6月11日付)は、信頼できる消息筋の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がサラーフッディーン県のティクリート市、同市東部のダウラ郡を「無血開城」し制圧した。

同消息筋によると、ティクリート市に本部を置いていたイラク軍第4師団司令部は南部のアウジャ村に撤退した。

だが、合同作戦司令部筋によると、アウジャ村でのダーイシュとの戦闘で、イラク軍第4師団のナズィール・アースィム司令官を含む6人が殺害された。

一方、ミシュアーン・ジャッブーリー前国民議会議員(インサーフ戦線)はフェイスブックで、ティクリート市を制圧したダーイシュ戦闘員は、「アッラーの他に神なし」と書かれた黒旗ではなく、イラク・バアス党のイッザト・イブラーヒーム・ドゥーリー書記長の写真を掲げたと綴った。

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AFP(6月11日付)によると、モスル市を制圧したダーイシュは同市のトルコ領事館を占拠し、オズトゥルク・ユルマズ領事と同領事館職員20人を拉致した。

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マダー・プレス(6月11日付)は、治安高官筋の話として、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)がキルクーク県のリヤード地区にある検問所複数を襲撃し、任務を放棄し逃走しようとした治安部隊隊員6人を含む隊員10人を処刑したと報じた。

またダーイシュはターリキーヤ検問所を襲撃し、イラク軍兵士3人、覚醒評議会メンバー2人を殺害した。

このほか、フワイジャ郡、アッバースィー地区、ザーブ地区、ラシャード地区の政府関連施設を焼き討った。

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イラーキーヤ・チャンネル(6月11日付)は、イラク軍戦闘機がイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が制圧していたバグダード・アズィーム街道を空爆し、複数の戦闘員を殺害した。

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ヌーリー・マーリキー首相は週次定例声明でニナワ県、キルクーク県、サラーフッディーン県でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の攻勢に関して、志願者からなる予備軍を設置すると発表、各県の部族、市民、政党に対して志願を呼びかけた。

AFP, June 11, 2014、AP, June 11, 2014、ARA News, June 11, 2014、Champress, June 11, 2014、al-Hayat, June 12, 2014、al-Iraqiya Channel, June 11, 2014、Kull-na Shuraka’, June 11, 2014、al-Mada Press, June 11, 2014、Naharnet, June 11, 2014、NNA, June 11, 2014、Reuters, June 11, 2014、SANA, June 11, 2014、UPI, June 11, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き(2014年6月11日)

自由シリア軍最高軍事評議会(参謀委員会)は、イラクのニナワ県、サラーフッディーン県でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の攻勢を受けるかたちでインターネットを通じて声明を出し、「サウジアラビア、トルコ、カタール、UAE、ヨルダンを筆頭とする友好国に対して、テロリスト・ダーイシュに対抗するためにダイル・ザウル県で活動する武装大隊・旅団を支援することを求める」と発表した。

また声明で、最高軍事評議会は、「ダイル・ザウル県で活動する武装大隊・旅団がアサドの悪党とテロリスト・ダーイシュに対抗する一致団結して対抗する必要」があると訴えた。

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UP(6月11日付)は、ツイッターからの情報として、シャームの民の合同作戦司令室、イスラーム戦線、シャームの民のヌスラ戦線が、アレッポ県マンビジュ市、バーブ市などからイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)を放逐するための新たな作戦の開始を発表した、と報じた。

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シリア革命反体制勢力国民連立のムハンマド・ハイイル・ワズィール氏(政治委員会メンバー)は、イラクのニナワ県、サラーフッディーン県でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の攻勢に関して、「マーリキー政権は、シリア国民に戦争を行うアサド政権の基本的パートナーだ」としたうえで、マーリキー政権が「シリアに展開しているダーイシュの残党がイラク領に入ることを戦略的に保障している」と断じた。

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クッルナー・シュラカー(6月11日付)によると、ダマスカス郊外県カラムーン地方のレバノン国境に近い無人地域で活動する反体制武装集団がビデオ声明を出し、「カラムーンの男たち」と称する新たな武装集団を結成した。

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クッルナー・シュラカー(6月11日付)によると、ダマスカス県南部のカダム区、タダームン区、ダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市で活動する「自由シリア軍」の武装集団とゴラン・トルクメン旅団が「トルキスターン・イスラーム党」を結成した。

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クッルナー・シュラカー(6月11日付)によると、シリア国内で反体制活動を続けるマイス・クライディー女史(スワイダー県出身、ドゥルーズ派)が、レバノン民主党(3月8日勢力)のタラール・アルスラーン党首とハルダ村(レバノン山地県アレイ郡)のアルスラーン邸で会談し、対イスラエル闘争、占領地解放などについて意見を交わした。

会談には同じく国内で活動する反体制活動家のニダール・サブア氏も同席した。

クライディー女史は5月に国内で反体制組織「国民行動救済戦線」の発足メンバー。

AFP, June 11, 2014、AP, June 11, 2014、ARA News, June 11, 2014、Champress, June 11, 2014、al-Hayat, June 12, 2014、Kull-na Shuraka’, June 11, 2014、al-Mada Press, June 11, 2014、Naharnet, June 11, 2014、NNA, June 11, 2014、Reuters, June 11, 2014、SANA, June 11, 2014、UPI, June 11, 2014などをもとに作成。

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シリア国内の暴力(2014年6月10日)

赤十字国際委員会のラルフ・ハーッジ報道官はアレッポ県でAFP(6月10日付)に対して、赤十字国際委員会とシリア赤新月社が、シリア政府の許可を得て、アウラム地方で反体制武装集団の支配地域で人道支援物資や日用雑貨品の配給を行ったと発表した。

『ハヤート』(6月11日付)によると、シリア政府が何体性武装集団の支配地域での人道支援物資配給を許可するのは異例。

ハーッジ報道官によると、人道支援物資(約3万人分)は7台の貨物車輌によって反体制武装集団支配地域に運び込まれたという。

また、シリア人権監視団によると、アレッポ市アシュラフィーヤ地区を軍が空爆する一方、ジャラーブルス市、ラーイー町周辺、ハズワーン村、タッル・バッタール村、アブラ村でイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、シャームの民のヌスラ戦線およびクルド人戦線旅団と交戦した。

これ関連して、ARA News(6月10日付)は、クルド人戦線旅団、使徒末裔旅団、アムジャード・シャーム旅団、ジュンド・ハラマイン旅団などがスースィヤーン村、ハズワーン村、サンドラ村などでイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と交戦し、ダーイシュ戦闘員36人を殲滅、同地を制圧したと報じた。

一方、SANA(6月10日付)によると、アレッポ市ハラク地区、カーディー・アスカル地区、ブスターン・バーシャー地区、マルジャ地区、バッラース地区、ハナーヌー地区、シャイフ・ルトフィー村、ハーディル村、アブティーン村、フライターン市、アナダーン市、マンスーラ村、マーリア市、ナアナーイー村、自由貿易地区、ハンダラート・キャンプ、タッル・ムサイビーン村、シャイフ・ナッジャール市工業団地地区、ダーラト・イッザ市、シュワイフナ村、ハーン・トゥーマーン村、アルバイド村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、マアッラト・ヌウマーン市、ザアラーナ検問所一帯、フバイト町を軍が空爆した。

一方、SANA(6月10日付)によると、サラーキブ市、ラーミー村、マアッルバリート村、クマイナース村、ムスィーリーン村、ジュッブ・アフマル村、アルバイーン山周辺、ファイルーン村西部、バシーリーヤ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、ムライハ市およびその一帯、ダーライヤー市、シャイフーニーヤ農場、ミスラーバー市、ハラスター市、ドゥーマー市、ジスリーン町を軍が空爆するとともに、軍、国防隊、ヒズブッラー戦闘員がシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、武装集団戦闘員5人、子供8人、女性3を含む30人以上が死亡した。

一方、SANA(6月10日付)によると、ムライハ市、ジスリーン町郊外、ナシャービーヤ農場、アーリヤ農場、アッブ農場、ダーライヤー市で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、ラフマーン軍団、シャバーブ・フダイフィー大隊、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(6月10日付)によると、ラスタン市、ジャッブーリーン村、スルターニーヤ村、西サラーム村、ラッフーム村、ヒルバト・ジャッラード村、ヒルバト・サフリージュ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(6月10日付)によると、インヒル市周辺、サイダー町、ムサイカ村、タッル・サイフ村近郊、ダルアー市各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラタキア県では、SANA(6月10日付)によると、ダグマシュリーヤ村、ズワイク村、サーキヤト・カルト村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人の戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クナイトラ県では、SANA(6月10日付)によると、アイン・バーシャー村の軍検問所に潜入しようとした反体制武装集団を軍部隊が撃退した。

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ダイル・ザウル県では、ヌスラ戦線が声明を出し、マヤーディーン市で「ヌサイリー体制のスパイ幹部」2人を処刑したと発表した。

AFP, June 10, 2014、AP, June 10, 2014、ARA News, June 10, 2014、Champress, June 10, 2014、al-Hayat, June 11, 2014、Kull-na Shuraka’, June 10, 2014、June 11, 2014、al-Mada Press, June 10, 2014、Naharnet, June 10, 2014、NNA, June 10, 2014、Reuters, June 10, 2014、SANA, June 10, 2014、UPI, June 10, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア政府の動き(2014年6月10日)

アサド大統領は、大統領選挙を戦ったハッサーン・アブドゥッラー・ヌーリー元国務大臣と会談した。

会談でヌーリー元国務大臣は、大統領選挙が透明性と公正性を伴ったもので、民主主義の原則を確立するための重要なステップとなったと改めて表明した。

SANA, June 10, 2014
SANA, June 10, 2014

これに対してアサド大統領は、大統領選挙での投票率の高さがシリア国民の力と自由意思を示すものだと高く評価した、という。

SANA(6月10日付)が伝えた。

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アサド大統領はまた、同じく大統領選挙を戦ったマーヒル・アブドゥルハフィーズ・ハッジャール人民議会議員と会談した。

会談で、ハッジャール議員は、シリア国民によるアサド大統領信任が「テロとの戦い」への意思を示すものだと述べた。

SANA, June 10, 2014
SANA, June 10, 2014

これに対して、アサド大統領は、複数候補が立候補した初めての大統領選挙を「シリア国民が民主主義を実践する意識と文化を示している」と述べた。

SANA(6月10日付)が伝えた。

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反体制活動家のアンワル・ブンニー弁護士(シリア研究法律相談研究センター代表)は、AFP(6月10日付)に、大統領当選を記念してアサド大統領が発令した恩赦(2014年政令第22号)を受けて、当局が9日から逮捕者の釈放を開始したことを確認していると述べた。

ブンニー弁護士によると、ダマスカス郊外県のアドラー中央刑務所から数十人がすでに釈放されており、政治犯のマーズィン・ダルウィーシュ氏、フサイン・ガリール氏、ハーニー・ザイターニー氏、作家のアドナーン・ズィラーイー氏、芸術家のザキー・クールディールー氏、医師のジャラール・ヌーファル氏、民主的諸勢力国民調整委員会幹部のアブドゥルアズィーズ・ハイイル氏らの釈放が見込まれているという。

AFP, June 10, 2014、AP, June 10, 2014、ARA News, June 10, 2014、Champress, June 10, 2014、al-Hayat, June 11, 2014、Kull-na Shuraka’, June 10, 2014、al-Mada Press, June 10, 2014、Naharnet, June 10, 2014、NNA, June 10, 2014、Reuters, June 10, 2014、SANA, June 10, 2014、UPI, June 10, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月10日)

西クルディスタン移行期民政局の人民防衛隊総司令部は声明を出し、イラクのモスル市をイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が事実上制圧したことを批判、「部隊派遣などを通じてイラク・クルディスタン地域のペシュメルガ部隊を全面支援する用意がある」と発表した。

また、人民防衛隊報道官はフェイスブックの公式ページを通じて別の声明を出し、イラクのモスル市をイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が事実上制圧を受けて、人民防衛隊がハサカ県の対イラク国境に位置するヤアルビーヤ国境通行所からイラク領内に展開したとの一部情報を否定した。

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クッルナー・シュラカー(6月10日付)は、3月9~10日にシリア・レバノン国境で行われたシリア政府とシャームの民のヌスラ戦線との捕虜交換(https://syriaarabspring.info/wp/?p=5182)で、シリア政府当局が釈放した女性のなかに、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)の指導者アブー・ムハンマド・バグダーディー氏の妻サジャー・ドゥライミー氏が含まれていたと報じた。

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Kull-na Shuraka', June 10, 2014
Kull-na Shuraka’, June 10, 2014

イスラーミーユーン(6月10日付)は、シリア・ムスリム同胞団のアリー・サドルッディーン・バヤーヌーニー前最高監督者が、シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長がエジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領就任に祝辞を送ったことに抗議し、連立を脱会したと報じ、辞表全文を公開した。

辞表のなかでバヤーヌーニー前最高監督者は「私以外の多くの人々と同様、私は(シリア革命反体制勢力国民)連立の代表である議長が、エジプトの反革命に祝辞を送り、エジプト国民の革命を瓦解させたクーデタ分子を祝福していることに驚いている」とジャルバー議長による祝辞を酷評した。

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自由シリア軍参謀委員会のアブドゥルイラーフ・バシール参謀長はロイター通信(6月10日付)に対して、米国が現地の反体制武装集団に直接武器を供与し、制御できない勢力を作り出してしまっていると批判した。

バシール参謀長は、「米国は北部戦線、南部戦線で武器供与を行っており、我々はこの責任を担うことを要求している…。武装集団に個別に支援を行うことで、その司令官らは軍閥化し、将来制御が難しくなってしまう」と述べ、シリアが「アフガニスタン化」「ソマリア化」すると警鐘を鳴らした。

そのうえで、バシール参謀長は米国に、自由シリア軍参謀委員会への対空兵器の供与を改めて求めた。

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Kull-na Shuraka', June 10, 2014
Kull-na Shuraka’, June 10, 2014

リフアト・アサド前副大統領(アサド大統領の叔父)の息子でシリア在住のドゥライド・アサド弁護士はフェイスブックで大統領当選を記念してアサド大統領が発令した恩赦(2014年政令第22号)に関して「シリアの街は早晩殺人犯であふれかえる」と非難した。

ドゥライド・アサド弁護士は、リフアト・アサド前副大統領一家のなかで唯一シリア国内にとどまっている。

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シリア革命反体制勢力国民連立法務委員会のヒシャーム・ムルーワ氏は声明を出し、大統領当選を記念してアサド大統領が発令した恩赦(2014年政令第22号)について「かけ声」「死産」と批判した。

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シリア人権監視団は、ダイル・ザウル県で4月30日から本格化したイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)とシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団との戦闘での犠牲者数が634人に達したと発表した。

同監視団によると、犠牲者のうち39人が民間人(うち子供5人)、ヌスラ戦線戦闘員が354人、ダーイシュ戦闘員が241人だという。

またこの戦闘で住民13万人以上が避難を余儀なくされたという。

AFP, June 10, 2014、AP, June 10, 2014、ARA News, June 10, 2014、Champress, June 10, 2014、al-Hayat, June 11, 2014、Islamion, June 10, 2014、Kull-na Shuraka’, June 10, 2014、al-Mada Press, June 10, 2014、Naharnet, June 10, 2014、NNA, June 10, 2014、Reuters, June 10, 2014、SANA, June 10, 2014、UPI, June 10, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月9日)

アレッポ市の活動家アキール・フサイン氏はフェイスブックで、シリア革命反体制勢力国民連立アフマド・トゥウマ暫定内閣がアレッポ市内で活動する消防団の殉職者家族に対して何ら補償しないことに抗議して消防団隊員が座り込みデモを行ったと発表、その写真を公開した。

Kull-na Shuraka', June 9, 2014
Kull-na Shuraka’, June 9, 2014

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シリア人権監視団は、ダマスカス郊外県各所にあるシリア軍の拘置所で、拷問による死者数が20人に上ったと発表した。

同監視団は、ダマスカス郊外県ヤブルード市の拘置所で13人、ラアス・マアッラ町で5人、ナブク市で1人、上ハフィール町で1人死亡した、と主張している。

これに関してナブク市広報センター報道官を名乗る活動家のアミール・ナバキー氏はクッルナー・シュラカー(6月9日付)に、ナブク市で軍部隊が8日に20人を無差別に逮捕し、そのうちの17人が処刑された可能性が高い、と述べ、その氏名を公表した。

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無所属の反体制活動家でシリア革命反体制勢力国民連立前議長のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ氏は声明を出し、アサド政権と反体制勢力双方に対して、「シリアを災難から救済するため国際会議を待つことなく、直接交渉」に臨むよう呼びかけた。

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Kull-na Shuraka', June 9, 2014
Kull-na Shuraka’, June 9, 2014

シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長は、エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー氏の大統領就任に祝辞を送り、エジプト政府に対してシリア国民支援を求めた。

AFP, June 9, 2014、AP, June 9, 2014、ARA News, June 9, 2014、Champress, June 9, 2014、al-Hayat, June 10, 2014、Kull-na Shuraka’, June 9, 2014、al-Mada Press, June 9, 2014、Naharnet, June 9, 2014、NNA, June 9, 2014、Reuters, June 9, 2014、SANA, June 9, 2014、UPI, June 9, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月8日追記)

シリア革命反体制勢力国民連立のハイサム・マーリフ法務委員会委員長は連立のHPを通じて声明を出し、連立に代わる新たな連合体の結成をめざしているとしたSNSの書き込みが自身によるものではないねつ造だと主張、こうした動きはないと釈明した。

Kull-na Shuraka’, June 8, 2014をもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月8日)

ダルアー県などシリア南部で活動する自由シリア軍の武装集団21団体は共同声明を出し、ダルアー県西部の解放を目的とした「ヤルムークの戦い」を開始したと発表した。

共同声明を発表した主な武装集団は以下の通り:

1. 北西地区作戦司令部所属ハムザ師団
2. 北西地区作戦司令部所属イウティサーム・ビッラー旅団
3. 北西地区作戦司令部所属バニー・ウマイヤ旅団
4. アフル・スンナ旅団
5. シリア革命家戦線
6. 殉教者ラーイド・ミスリー旅団
7. ヤルムーク師団
8. スムード旅団
9. 南部自由人旅団
10. ハック旅団
11. カラーマ旅団
12. 機甲連隊
13. ヤルムーク殉教者旅団
14. ウンマ建設計画
15. ナワー自由人旅団
16. ハウラーンの盾旅団
17. ファッルージャト・ハウラーン旅団
18. イスラーム暁旅団
19. サダカ・ワアドフ運動
20. ワリード・ヒムス旅団
21. ファーティヒーン中隊

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『ハヤート』(6月9日付)は、シリア革命反体制勢力国民連立の政治委員会筋の話として、7月に任期切れとなるアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長の後任として、リヤード・ヒジャーブ元首相、ハーディー・バフラ氏が有力候補としてあがっている、と報じた。

クッルナー・シュラカー(4月8日付)によると、この二人に加えてバドル・ジャームース事務局長も有力候補として上がっているという。

しかし、クッルナー・シュラカー(4月8日付)は、複数の消息筋の話として、ヒジャーブ元首相は前回と同様の議長選挙の敗北を避けるため、議長選挙への立候補を辞退するだろう、と付言した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、国連安保理に対して、緊急の会合を開き、アサド政権の空軍力を無力化するための措置を講じるよう求めた。

AFP, June 8, 2014、AP, June 8, 2014、ARA News, June 8, 2014、Champress, June 8, 2014、al-Hayat, June 8, 2014、Kull-na Shuraka’, June 8, 2014、al-Mada Press, June 8, 2014、Naharnet, June 8, 2014、NNA, June 8, 2014、Reuters, June 8, 2014、SANA, June 8, 2014、UPI, June 8, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月7日追記)

シリア革命反体制勢力国民連立のリヤード・ヒジャーブ元首相は声明を出し、自身がシリア革命反体制勢力国民連立に代わる反体制組織の結成を目指しているとするAKI(6月7日付)の報道を否定した。

AKI, June 7, 2014、al-Hayat, June 9, 2014、Kull-na Shuraka’, June 8, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月7日)

シリア革命反体制勢力国民連立のファーイズ・サーラ氏は、シリア革命反体制勢力国民連立内でアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長を任期終了(2014年7月6日)とともに退任させようとする動きが進められているとの一部情報に関して、アラビーヤ(6月7日付)に対しこれを否定した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は、シリアでの大統領選挙の結果への支持を表明したヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長のテレビ演説を受けて声明を出し、「ナスルッラーがシリア国民の意思を表現している…と述べた茶番じみた劇場(大統領選挙)はいかなる状況においても民主化プロセスに転じることはあり得ない」と批判した。

連立はそのうえで、ジュネーブ合意をはじめとする国際社会の合意をアサド政権に受諾させるべく圧力をかけるよう国際社会に求めるとともに、「勝つまで革命を続ける」と主張した。

 

また連立は、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)のシリア国民に対する犯罪行為を非難、国際社会に対し、アサド政権の暴力とともにその根絶を行うよう求めた。

AFP, June 7, 2014、Alarabia, June 7, 2014、AP, June 7, 2014、ARA News, June 7, 2014、Champress, June 7, 2014、al-Hayat, June 8, 2014、Kull-na Shuraka’, June 7, 2014、al-Mada Press, June 7, 2014、Naharnet, June 7, 2014、NNA, June 7, 2014、Reuters, June 7, 2014、SANA, June 7, 2014、UPI, June 7, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月6日)

シリア革命反体制勢力国民連立のハイサム・マーリフ法務委員会委員長はフェイスブックで、「連立に代わる国民的な連合体がまもなく登場し、現地でより大きな影響力を行使することになろう」と綴り、連立の発展的解消を示唆した。

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イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)バラカ州(ハサカ県)のアミールは声明を出し、ハサカ県のシャンマル部族の民兵組織「カラーマ軍」が民主統一党「人民防衛隊と同盟を結んだ」と非難、「シャンマル部族の戦闘員によって結成されたカラーマ軍に対してすべての武器をもって戦う」と宣言した。

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自由シリア軍の創設者であるリヤード・アスアド大佐はビデオ声明を出し、武装集団の統合とダマスカスでの戦いの開始を呼びかけた。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、当局に投降したヒムス市の反体制武装集団戦闘員80人以上がダマスカス県の治安機関本部に移送され、うち約20人が処刑されたと主張した。

AFP, June 6, 2014、AP, June 6, 2014、ARA News, June 6, 2014、Champress, June 6, 2014、al-Hayat, June 7, 2014、Kull-na Shuraka’, June 6, 2014、al-Mada Press, June 6, 2014、Naharnet, June 6, 2014、NNA, June 6, 2014、Reuters, June 6, 2014、SANA, June 6, 2014、UPI, June 6, 2014などをもとに作成。

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大統領選挙をめぐる動き(2014年6月5日)

SANA(6月5日付)、ARA News(6月5日付)などによると、ダマスカス県、アレッポ市、ラタキア市、タルトゥース市、ハマー市、ハサカ市、カーミシュリー市(ハサカ県)、クナイトラ市、ヒムス市、ダルアー市、イドリブ市、スワイダー市などで、アサド大統領の選挙での勝利を祝う集会が開かれ、バアス党支部幹部、人民諸委員会、職業諸組合、イスラーム教・キリスト教関係者、市民らが参加した。

SANA, June 5, 2014
SANA, June 5, 2014

 

クッルナー・シュラカー(6月5日付)は、地元特派員やSNSの情報として、6月4日晩から5日未明にかけて、ダマスカス県、アレッポ県、ラタキア県などでアサド大統領の再選を祝う「シャッビーハ」、「マンヘッバクジー」の祝砲で、26~30人が死亡、75人以上が負傷した(シリア人権監視団によると、祝砲により10人が死亡、200人以上が負傷した、という)、と報じた。

祝砲で死亡した「シャッビーハ」のなかには、カルダーハ・サッカー・クラブのアリー・ナースィル選手(ラタキア市で死亡)も含まれているという。

「マンヘッバクジー」とは、アサド大統領支持者が使用する「マンヘッバク」(私はあなたが好きです」に屋号を表す接尾辞「ジー」をつけた造語で、アサド大統領支持者を指す。

ARA News(6月5日付)もまた、カーミシュリー市などハサカ県各所で、アサド大統領の選挙での勝利を祝う祝砲で、複数が負傷したと報じた。

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SANA, June 5, 2014
SANA, June 5, 2014
SANA, June 5, 2014
SANA, June 5, 2014

アサド大統領は、イラン・シューラー議会(国会)のアラーッディーン・ボルージェルディー国家安全保障外交委員長を団長とする選挙監視団と会談した。

会談でアサド大統領は、投票率の高さを強調、選挙の成功が「シリア国民の勝利」だと述べるとともに、シリア国内での「テロとの戦い」に対するイランの支援に謝意を示した。

会談後、イラン選挙監視団は、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談した。

SANA(6月5日付)が伝えた。

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SANA, June 5, 2014
SANA, June 5, 2014

アサド大統領は、6月3日の大統領選挙投票のため一時帰国した米国在住シリア人の使節団とダマスカスで会談した。

SANA(6月5日付)が伝えた。

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レバノン軍は声明を出し、北部県トリポリ市内で、アサド大統領の選挙での勝利を祝って銃や迫撃砲を撃ったとしてシリア人を含む23人を逮捕したと発表した。

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バアス党民族指導部は声明を出し、大統領選挙でのアサド大統領の当選に関して「アサド博士の勝利は、シオニストとの対決やレバノン、パレスチナでのレジスタンス支援において、シリアがアラブの心臓で有り続け…、シリアをはじめとするアラブ諸国にテロとタクフィール思想を植え付けようとする米国の計略を許さないことを保障する」と評した。

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バアス党シリア地域指導部は声明を出し、アサド大統領の当選に関して「6月3日(投票日)以降はこれまでとは異なり、シリア・アラブ人民は新たな時代への許しを与えた…。この時代は、単一のアラブ民族にふさわしく、その永遠の使命を表している…。この段階において、数百万人がバッシャール・アサド博士を選んだのは、彼の人格、行動のなかに自らの意思が体現されているからである」と表明した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、大統領選挙が「シリア国内および近隣諸国にいる避難民900万人以上を無視」しており、「正統性を欠き、シリア国民を代表していない」と改めて非難した。

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英国のウィリアム・ヘイグ外務大臣は、アサド大統領の選挙での勝利に関して「シリア人への侮辱」だと非難、「アサドは選挙前も選挙後も正統性を失っている。この選挙は真の民主主義とは無縁だ」と述べた。

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サウジアラビアで事実上の亡命生活を送るレバノンのムスタクバル潮流代表のサアド・ハリーリー元首相は声明を出し、アサド大統領の選挙での勝利に関して「どのような人間の知性が、74%ものシリア国民が選挙に参加したなどと信じられようか」と非難、「シリア国民はバッシャールを政治の場から抹殺するための真のグローバルな結束を必要としている」と主張した。

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レバノンの進歩社会主義党党首のワリード・ジュンブラート議員は声明を出し、アサド大統領の選挙での勝利に関して「20万人を越える死者、800万人以上の国内外避難民、政治犯、失踪者の票があれば、シリア政府はもっといい結果を出せていたろうに…。(シリア大統領選挙は)古代、中世、現在の歴史における民主主義のなかでも前代未聞だ」と皮肉を込めて批判した。

しかしジュンブラート議員は、シリアの友連絡グループを名乗る欧米諸国、湾岸諸国、トルコについても「いわゆる国際社会、つまりは「シリアの敵」は…、西欧諸国の首都にある豪華な五つ星ホテルのロビーに集まって…知恵を絞り出すための会合を開き、反対と非難の声明を出しているだけだ」と酷評した。

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ロシア外務省報道官は声明を出し、シリア大統領選挙の監視にあたったロシアの「監視団は、この国の困難な状況にもかかわらず、この選挙が公正且つ透明性を持ったもので、シリア人有権者による積極的参加があったとの結論に達した」と述べるとともに、「民主主義の基準と照らし合わせ100%理想的だとみなし得るこの選挙の正統性に疑義を呈するいかなる根拠もない」と強調した。

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イラン外務省は声明を出し、シリアでの大統領選挙とアサド大統領の勝利に関して「イランはシリア人有権者の投票を尊重する。なぜなら彼らのみが自分たちの政治の行方を決めることができるからだ」と支持を表明した。

AFP, June 5, 2014、AP, June 5, 2014、ARA News, June 5, 2014、Champress, June 5, 2014、al-Hayat, June 6, 2014、Kull-na Shuraka’, June 5, 2014、al-Mada Press, June 5, 2014、Naharnet, June 5, 2014、NNA, June 5, 2014、Reuters, June 5, 2014、SANA, June 5, 2014、UPI, June 5, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月4日)

西クルディスタン移行期民政局(コバネ)アサーイシュが、アレッポ市ラアス・アイン(コバネ)市で5月に開局したばかりのFMラジオ局「Arta FM」を閉鎖した。

クッルナー・シュラカー(6月4日付)が伝えた。

AFP, June 4, 2014、AP, June 4, 2014、ARA News, June 4, 2014、Champress, June 4, 2014、al-Hayat, June 4, 2014、Kull-na Shuraka’, June 4, 2014、al-Mada Press, June 4, 2014、Naharnet, June 4, 2014、NNA, June 4, 2014、Reuters, June 4, 2014、SANA, June 4, 2014、UPI, June 4, 2014などをもとに作成。

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大統領選挙をめぐる動き(2014年6月4日)

ムハンマド・ジハード・ラッハーム人民議会議長は午後10時前に、アサド大統領が得票数の88.7%にあたる10,319,723票を得て、大統領に再選したと発表した。

ラッハーム人民議会議長が発表した大統領選挙の投票結果は以下の通り:

有権者総数:15,845,575人

投票者数:11,634,412人(投票率73.4%)

バッシャール・アサド大統領:10,319,723票(88.7%)

ハッサーン・アブドゥッラー・ヌーリー元国務大臣:500,279票(4.3%)

マーヒル・アブドゥルハフィーズ・ハッジャール人民議会議員:372,301票(3.2%)

無効票:442,108票(3.8%)

SANA, June 4, 2014
SANA, June 4, 2014

ラッハーム議長は「我らシリア人民は、これまで起きた諸々の出来事によっても自らの指針を失うことはなく、その先鋭な視座が影響を受けることもなかった。むしろ、すべての現場で、その崇高な愛国心はもっとも輝かしいかたちで現れ、タクフィール主義傭兵に対する不屈の精神と、勝利を確かなものとする主権と自決の固持をもたらした」と明言した。

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SANA(6月4日付)によると、大統領選挙の結果発表(午後10時前)を受け、ダマスカス県、ダマスカス郊外県、アレッポ県、ハマー県、タルトゥース県、スワイダー県、ラタキア県の各所で、アサド大統領の当選を祝うデモ行進が行われた。

 

SANA, June 4, 2014
SANA, June 4, 2014

 

SANA, June 4, 2014
SANA, June 4, 2014

 

SANA, June 4, 2014
SANA, June 4, 2014

 

SANA, June 4, 2014
SANA, June 4, 2014

 

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SANA, June 4, 2014
SANA, June 4, 2014

ハッサーン・アブドゥッラー・ヌーリー元国務大臣は、大統領選挙の結果発表を受けて、ダマスカス県内のシェラトン・ホテルで記者会見を開き、アサド大統領当選に関して「その勝利によってシリア国民の大多数の信任を得た」と祝辞を述べる一方、選挙が「公正且つ透明性を持っていた」と高く評価し、その実施が「すべてのシリア人の愛国的勝利」を意味すると述べた。

SANA(6月4日付)が伝えた。

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アサド大統領は大統領選挙結果の発表を受け、フェイスブックを通じて「愛国的感情に基づく歓喜と熱狂の表明は祝砲を正当化せず、市民の声明を危険にさらす」との声明を出した。

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SANA, June 4, 2014
SANA, June 4, 2014

大統領選挙監視のためにシリアを訪問している各国監視団は、ダマスカス県内のダーマー・ルーズ・ホテルで会合を開き声明を発表、大統領選挙を「競争的雰囲気のなかで…完全なる自由と民主主義のもと、さまざまな見解や政策が参加し、競うかたちで初めて実施され、シリアの政治プロセスにおける顕著で重要な進歩とみなすことができ、新たな政治的段階を作り出す」と高く評価した。

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ARA News, June 4, 2014
ARA News, June 4, 2014

ARA News(6月4日付)によると、ハサカ県カーミシュリー市では早朝、大統領選挙の実施に反対する若者らが抗議のデモを行った。

 

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トルコで活動するシリア革命反体制勢力国民連立のナスル・ハリーリー氏(政治委員会メンバー)は、6月3日に投票が行われた大統領選挙で、軍事情報局(第215課、第291課、第293課)が拘置している政治犯多数がバスで各地の投票所に連行され、アサド大統領への投票を強要されたと主張した。

クッルナー・シュラカー(6月4日付)が伝えた。

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シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表はAFP(6月4日付)に、大統領選挙投票が行われた6月3日、ダマスカス県および政府支配地域に130発以上の迫撃砲弾が着弾し、ダマスカス県サブア・バフラート広場、ダマスカス郊外県ダーヒヤト・アサド町、同ジャルマーナー市でそれぞれ1人の計3人が死亡した、と主張した。

これに関して、フェイスブックのページ「ダマスカスの迫撃砲日記」(https://www.facebook.com/pages/%D9%8A%D9%88%D9%85%D9%8A%D8%A7%D8%AA-%D9%82%D8%B0%D9%8A%D9%81%D8%A9-%D9%87%D8%A7%D9%88%D9%86-%D9%81%D9%8A-%D8%AF%D9%85%D8%B4%D9%82/1412708045638419?ref=stream)は、6月3日にダマスカス県内各所に151発の迫撃砲弾が着弾し、4人が死亡したと発表した。

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レバノンでは、LBCI(6月4日付)によると、ベイルート県郊外、ベカーア県バアルベック市、北部県トリポリ市などで、アサド大統領の当選を受けて、支持者らが祝砲などを放ち、選挙での勝利を祝った。

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キャサリン・アシュトンEU外務・安全保障政策上級代表兼欧州委員会副委員長は声明を出し、シリアでの大統領選挙に「正統性はない」と主張するとともに「真の政治的交渉」による紛争解決を呼びかけた。

『ハヤート』(6月5日付)が伝えた。

AFP, June 4, 2014、AP, June 4, 2014、ARA News, June 4, 2014、Champress, June 4, 2014、al-Hayat, June 4, 2014、Kull-na Shuraka’, June 4, 2014、LBCI, June 4, 2014、al-Mada Press, June 4, 2014、Naharnet, June 4, 2014、NNA, June 4, 2014、Reuters, June 4, 2014、SANA, June 4, 2014、UPI, June 4, 2014などをもとに作成。

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平成26年度中東情勢研究会「アサド大統領再任にむけた動きはシリアの紛争において何を意味するのか?」(中東かわら版)

公益財団法人 中東調査会
中東かわら版、No. 43、2014年6月3日
東地中海・北アフリカ地域ニュース

シリア:平成26年度中東情勢研究会

開催日時:平成26年5月20日(火)18時~20時、於:中東調査会
報告者:青山弘之(東京外国語大学教授)
報告題目:アサド大統領再任にむけた動きはシリアの紛争において何を意味するのか?
出席者:錦田愛子(東京外国語大学准教授)ほか8名、中東調査会:村上、髙岡

http://www.meij.or.jp/members/kawaraban/20140603172317000000.pdf

概要
*青山より、以下の通り報告した。
1.シリアでは大統領選挙に向けた準備が粛々と進んでいる。欧米諸国や主要な反体制派諸派は、大統領選挙の実施はシリア紛争の政治解決を目指すジュネーブ・プロセスへの挑戦であるとの非難を繰り返しているが、実際にはバッシャール・アサド大統領の三選を妨げる手段を講じることができない。

大統領選挙をめぐる動き(2014年6月3日)

大統領選挙投票

大統領選挙投票が実施され、シリア政府が支配する地域において有権者が投票を行った。反体制武装集団制圧地域では投票は実施されず、また国内避難民の多くは投票に参加できなかった。

これに関して、ヒムス県のタラール・バラーズィー県知事はAFP(6月3日付)に対し、県内の約1,000カ所に投票所が設置されたとしつつ、ヒムス市旧市街での「停戦協定」で反体制武装集団が退去したラスタン市、タルビーサ市では投票は行われないと述べた。

投票時間は午前7時から午後7時までの予定だったが、SANA(6月3日付)によると、投票者が予想を上回ったため、高等司法選挙委員会は、投票時間を5時間延長し、12時まで投票を受け付けることを決定し、発表した。

また各県の司法委員会の発表によると、投票に訪れる有権者が予想を上回ったため、以下の通り各地の投票所で投票箱が増設された

ダマスカス県:1,800箱

アレッポ県アレッポ市:150箱

ヒムス県:75箱

ハマー県:60箱

ダイル・ザウル県:52箱

スワイダー県:33箱

イドリブ県:15箱

クナイトラ県:17箱

一方、LBCI(6月3日付)によると、在留シリア人が投票のため一時帰国し、ジャディード・テレビ(6月3日付)によると、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所の投票所には、レバノンに居住するシリア人5,519人がレバノン領側のマスナア国境通行所(ベアーア県)を経由して帰国し、投票を行った。

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これに関して、SANA(6月3日付)は、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所に予想を上回る有権者が一時帰国したため、投票所が急遽8カ所増設された、と報じた。

またNNA(6月3日付)によると、ジュダイダト・ヤーブース国境通行所以外でも、レバノン北部県アッカール郡のアッブーディーヤ国境通行所を越えた在留シリア人約800人、アリーダ国境通行所経由で帰国した635人、ブカイア国境通行所経由で帰国した62人が投票を行った。

またSANA(6月3日付)によると、軍武装部隊も各地の基地で大統領選挙投票を行い、将兵が投票を行った。

SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014
Naharnet, June 3, 2014
Naharnet, June 3, 2014

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ARA News(6月4日付)は、アレッポ県アフリーン市では、ほとんどの住民が大統領選挙投票を行わず、通常通りの生活を送った、と報じた。

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大統領選挙投票には、ロシア、北朝鮮、ブラジル、イランなどが選挙監視団を派遣、クッルナー・シュラカー(6月3日付)によると、このうちロシアの選挙監視団はダマスカス郊外県ジャルマーナー市の投票所で、またイラン、ウガンダ、ジンバブエ、フィリピン、ポーランド、ヴェネズエラ、タジキスタンの監視団は、アレッポ市内の投票所で監視活動を行った。

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アサド大統領は、アスマー・アフラス夫人とともに、ダマスカス県マーリキー地区のナイーム・マアスラーニー学校に設置された投票所で投票を行った。

SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014

大統領選挙に立候補しているハッサーン・アブドゥッラー・ヌーリー元国務大臣とマーヒル・アブドゥルハフィーズ・ハッジャール人民議会議員は、それぞれダマスカス県ウマウィーイーン広場前のシェラトン・ホテルの投票所とバグダード通りのバースィル・アサド学校の投票所で投票を済ませた。

Champress, June 3, 2014
Champress, June 3, 2014
Champress, June 3, 2014
Champress, June 3, 2014

ムハンマド・ジハード・ラッハーム人民議会議長は、人民議会議事堂に設置された投票所で投票を済ませた後、大統領選挙に関して「民主主義の挙式であり、新たな政治的多元主義の始まり」だと賞賛した。

ラッハーム議長はその後、イラン・シューラー議会(国会)のアラーッディーン・ボルージェルディー国家安全保障外交委員長を団長とする選挙監視団と会談した。

ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣は大統領選挙投票後、「今日、復興と包括的和解のための治安と安定がシリアに戻った。今日、シリアにおける危機の政治的解決の道のりは始まった…。シリア国民以外に正統性を付与できる者などいない…。我々はジュネーブで述べた通り、改めて言いたい。シリア国民に自分の意思を押しつけられる者などこの世にいない」と述べた。

SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014

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投票時間終了後、内務省は声明を出し、各投票所において開票・集計作業が開始されたと発表した。

SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014
SANA, June 3, 2014

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クッルナー・シュラカー(6月3日付)は、大統領選挙の投票所の監督者が有権者のIDカードの画像をモバイルで受け取り、投票用紙を発行し、IDカードの持ち主に代わって代理投票を行っていると報じ、その写真を公開した。

Kull-na Shuraka', June 3, 2014
Kull-na Shuraka’, June 3, 2014
Kull-na Shuraka', June 3, 2014
Kull-na Shuraka’, June 3, 2014

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マサール・プレス(6月3日付)は、ハマー県カルナーズ町で、軍が大統領選挙での投票を拒否した村人の家を焼き討ったと報じた。

西クルディスタン移行期統治局実効支配(優勢)地域の動き

クッルナー・シュラカー(6月3日付)は、ハサカ県のハサカ市、カーミシュリー市などで大統領選挙に反対するクルド人青年らがデモを行い、ハサカ市(タッル・ハジャル地区、サーリヒーヤ地区、フムティー地区などの20カ所の投票所)では、西クルディスタン移行期民政局が実効支配する両市内各所などにある投票所を閉鎖したと報じた。

しかし同サイトは、その一方で、ハサカ市とカーミシュリー市で、西クルディスタン移行期民政局アサーイシュが投票用紙がいっぱいに入れられた投票箱を投票所に持ち込んだとの情報があると伝えた。

またハサカ市のカーミシュリー通り地区、県庁一帯、カッラーサ地区、ナシュワ地区、カーミシュリー市のワスター地区、スィヤーヒー通り、クーワトリー通り、ワフダ通りなどでは、大統領円挙の投票が実施されたと付言した。

またアームーダー市、ダイリーク市では、大統領選挙に反対する青年らがデモを行い、投票は実施されなかったという。

ARA News, June 3, 2014
ARA News, June 3, 2014
ARA News, June 3, 2014
ARA News, June 3, 2014
ARA News, June 3, 2014
ARA News, June 3, 2014

反体制勢力の反応

アジュナード・シャーム・イスラーム連合、シャーム軍団、ムジャーヒディーン軍、イスラーム戦線は「血塗られた選挙に関する武装諸組織の声明」と題した声明を出し、大統領選挙の運営を行う「選挙事務所は軍事作戦の標的とはならない。これは、民間人を紛争の輪から巻き込まないことを決定し、我らが革命家同胞にそのことを遵守するよう求めているためである」と発表し、投票当日の市街地への攻撃を行わない意向を表明した。

しかし声明は「愛すべきシリアへのイラン占領による軍事治安、そして政治的覇権のもと、彼らの手先である犯罪者バッシャール・アサドは一連の嘘、偽り、暴挙を続け…正統性を求めて自らを売り物にしようとしているが…、アサドには正統性はなく、いうまでもなく選挙にも正統性はない」と非難した。

Kull-na Shuraka', June 3, 2014
Kull-na Shuraka’, June 3, 2014

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シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表は、AFP(6月3日付)によると、シリア各地からの情報として、治安当局が「市民に商店を閉め、バッシャール・アサドの写真を貼るよう強要している…。有権者は逮捕されると脅されたり、体制に恐怖を抱いて投票を余儀なくされている」と主張した。

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米国が「穏健」(非ジハード主義)とみなす反体制武装集団のハズム運動は声明を出し、「選挙は違法で、ごまかしだ…。この選挙は、ジュネーブ2会議を主催し、政治的解決にいたろうとする国々へのアサドからの真の答えだ」と批判、「大統領選挙を通じて、政権とその同盟者がアラブ・西側世論に再び受け入れることはないだろう」と断じた。

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シリア革命総合委員会は2日付で声明を出し、「アサドの選挙は茶番であり、政権に改めて正統性を与えることはなく、革命を妨げることはない」と大統領選挙に異議を表明した。

また同委員会は「殺戮、追放、拷問、樽爆弾使用、イランとその革命防衛隊、ヒズブッラー民兵、さらにはダーイシュ(イラク・シャーム・イスラーム国)による占領の推進を駆使して歴史を逆行させようと試み、政治解決への道を閉ざすために破壊と殺戮を行うなかで、いかなる選挙にも正統性はない」と非難した。

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地元調整諸委員会は声明を出し「この投票を支持し、自発的に参加する者は…蛮行を犯す悪党の協力者だ」としたうえで、大統領選挙投票をボイコットするよう呼びかけるとともに、選挙を「茶番」、「殺戮者がその指導者に殺戮を続けさせるよう忠誠を尽くす紙の上だけでのプロセスに過ぎない」と批判した。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長は、大統領選挙に関して『ワシントン・ポスト』(6月3日付)に「結果はあらかじめ決まっている」と述べた。

アブドゥルハリーム・ハッダーム前副大統領は、大統領選挙投票に関して『シャルク・アウサト』(6月3日付)に「アサドが国際社会や地域諸国を無視して集めた紙の山」だと批判した。

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LBCI(6月3日付)によると、対レバノン国境に位置するジュダイダト・ヤーブース国境通行所(ダマスカス郊外県)に設置された大統領選挙投票所に対して、ザバダーニー山方面から何者かが投票を行う住民を狙撃した。

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『ハヤート』(6月3日付)によると、反体制活動家は、SNS、ユーチューブを通じて、「血の選挙」(https://www.facebook.com/BloodElections)などと銘打ったキャンペーンを張り、大統領選挙に反対の意思を示した。

また『ハヤート』(6月3日付)によると、アレッポ市では、活動家がゴミ箱を白く塗り、「投票箱」、「おまえ(アサド大統領)の居場所だ」、そして2007年の大統領選挙でのアサド大統領陣営のスローガンだった「ムンヒッバク」(私たちはあなたが好き)を皮肉った「ムンクッバク」(私たちはあなたを捨てる)といった標語を書き、大統領選挙に抗議の意を表した。

諸外国の反応

国連のステファン・ドゥジャリック報道官(事務総長付)は声明を出し、シリア大統領選挙に関して「何も変わらない。我々はこの選挙が行われる状況を注視している」とする潘基文事務総長の姿勢を発表した。

AFP, June 3, 2014、AP, June 3, 2014、ARA News, June 3, 2014、June 4, 2014、Champress, June 3, 2014、al-Hayat, June 3, 2014、June 4, 2014、al-Jadid TV, June 3, 2014、Kull-na Shuraka’, June 3, 2014、LBCI, June 3, 2014、al-Mada Press, June 3, 2014、Masar Press Agency, June 3, 2014、Naharnet, June 3, 2014、NNA, June 3, 2014、Reuters, June 3, 2014、SANA, June 3, 2014、al-Sharq al-Awsat, June 3, 2014、UPI, June 3, 2014、The Washington Post, June 3, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

大統領選挙をめぐる動き(2014年6月2日追記)

カタールのアラブ調査政治研究センターは、トルコ、ヨルダン、レバノン、そしてトルコ国境に近いシリア領内の337カ所で避難生活を送るシリア人(5,267人)を対象に、大統領選挙に関する世論調査を実施し、6月2日付でHP(http://www.dohainstitute.org/release/de83fca1-2bbd-4f92-8f49-ade33dc7f432)にその結果を発表した。

Kull-na Shuraka', June 3, 2014
Kull-na Shuraka’, June 3, 2014

それによると、「大統領選挙にまったく正統性がない」と答えたのは78%、これに対して「大統領選挙に正統性はある」と答えたのは17%、「わからない」および回答拒否は5%だったという。

また「シリアを現在支配しているのは誰か」との問いに対しては、イランと答えた回答者が28%ともっとも高く、次いで「バッシャール・アサドとその家族」(22%)、ロシア(16%)、治安機関(10%)、ヒズブッラー(6%)、軍司令部(4%)と続いた。

シリアの危機のもっとも理想的な解決方法については、体制転換と答えたのが64%、「平和的解決とすべての当事者の合意」と答えたのが23%、「政権の勝利と反体制派の一掃」と答えたのが、6%だった。

将来のシリアの国家像については、世俗国家を望むと答えたのが50%、宗教的国家を望む都答えたのが30%だった。

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Arab Center for Research and Political Studies、Kull-na Shuraka’, June 3, 2014をもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年6月2日)

ダイル・ザウル県革命評議会副司令官のイスマーイール・ムッラー空軍大佐は、クッルナー・シュラカー(6月2日付)に、アサド政権、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)、そして民主統一党が、ラッカ県、ハサカ県、ダイル・ザウル県での勢力画定の「密約」を先月交わしたと主張した。

Kull-na Shuraka', June 2, 2014
Kull-na Shuraka’, June 2, 2014

ムッラー大佐は、ダーイシュがアサド政権とイランの支援を受けていると断じる一方、アサド政権、ダーイシュ、民主統一党が、①ラッカ県およびマルカダ町を除くハサカ県からのダーイシュ撤退、②ダーイシュのダイル・ザウル県でのダーイシュの活動への資金援助について合意したと主張した。

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シリア・クルド・イェキーティー党は声明を出し、党政治局のアブドゥッサマド・ハラフ・バッルー氏がアリー・マムルーク国民安全保障会議議長と秘密裏に会談を開いたとする民主統一党支持者のサイトでの情報を否定した。

ARA News(6月2日付)が伝えた。

AFP, June 2, 2014、AP, June 2, 2014、ARA News, June 2, 2014、Champress, June 2, 2014、al-Hayat, June 3, 2014、Kull-na Shuraka’, June 2, 2014、al-Mada Press, June 2, 2014、Naharnet, June 2, 2014、NNA, June 2, 2014、Reuters, June 2, 2014、SANA, June 2, 2014、UPI, June 2, 2014などをもとに作成。

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大統領選挙をめぐる動き(2014年6月2日)

ハサカ県カーミシュリー市では、ARA News(6月2日付)によると、西クルディスタン移行期民政局が支配する地区で大統領選挙投票(6月3日)のために設置されたすべての投票所が撤廃された、と報じた。

同報道によると、カーミシュリー市で大統領選挙の投票が行えるのは、政府が支配する地域(治安関連機関が隣接地区、タイイ地区、アラーヤー地区など)に限られるという。

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シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・ウワイヤーン・ジャルバー議長は、6月3日に投票が行われる大統領選挙に関して、「すべてのシリア人に…自宅にとどまり、アサドの悪党が望む血と屈辱のなかに足を運ばないよう求める」と呼びかけた。

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大統領府はフェイスブックを通じて声明を出し、6月3日に投票が行われる大統領選挙の選挙運動において「すべてのシリア人によって表現された文明的な現象」に謝意を示した。

SANA(6月2日付)が伝えた。

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ムハンマド・シャッアール内務大臣は、シリア・アラブ・テレビ(6月2日付)に出演し、そのなかで、インターネットを通じた大統領選挙への投票が可能だとする一部情報を否定した。

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ムハンマド・ジハード・ラッハーム人民議会議長は、ロシア下院の安全保障問題委員会のセルゲイ・ガヴリロフ委員長を団長とする選挙監視団と会談した。

またラッハーム人民議会議長は、米、カナダ、アイルランドの反戦・反帝国主義活動家からなる使節団と会談した。

SANA(6月2日付)が伝えた。

AFP, June 2, 2014、AP, June 2, 2014、ARA News, June 2, 2014、Champress, June 2, 2014、al-Hayat, June 3, 2014、Kull-na Shuraka’, June 2, 2014、al-Mada Press, June 2, 2014、Naharnet, June 2, 2014、NNA, June 2, 2014、Reuters, June 2, 2014、SANA, June 2, 2014、UPI, June 2, 2014などをもとに作成。

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諸外国の動き(2014年6月1日)

ARA News(6月1日付)によると、トルコのシャンウルファ市で、民主統一党とシリア・クルド・イェキーティー党支持者(シリア人)がトルコのクルド青年組織らと合同でデモを行い、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)によるタリーフィーヤ村(アレッポ県)での住民虐殺に抗議した。

AFP, June 1, 2014、AP, June 1, 2014、ARA News, June 1, 2014、Champress, June 1, 2014、al-Hayat, June 2, 2014、Kull-na Shuraka’, June 1, 2014、al-Mada Press, June 1, 2014、Naharnet, June 1, 2014、NNA, June 1, 2014、Reuters, June 1, 2014、SANA, June 1, 2014、UPI, June 1, 2014などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

シリア反体制勢力の動き(2014年6月1日)

ARA News(6月1日付)は、ハサカ県カーミシュリー市の複数の消息筋の話として、西クルディスタン人民議会(民主統一党が主導)の傘下団体の「人民の家」定例会合が数日前に開会され、西クルディスタン移行期民政局の人民防衛隊(民主統一党民兵)、アサーイシュ(治安部隊)への徴兵制の導入が審議されている、と報じた。

AFP, June 1, 2014、AP, June 1, 2014、ARA News, June 1, 2014、Champress, June 1, 2014、al-Hayat, June 2, 2014、Kull-na Shuraka’, June 1, 2014、al-Mada Press, June 1, 2014、Naharnet, June 1, 2014、NNA, June 1, 2014、Reuters, June 1, 2014、SANA, June 1, 2014、UPI, June 1, 2014などをもとに作成。

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大統領選挙をめぐる動き(2014年6月1日)

高等司法選挙委員会のヒシャーム・シャッアール議長は、ブラジル、北朝鮮から派遣された選挙監視団と会談した。

シャッアール議長が会談したのは、ブラジルの世界平和会議議長のソコロ・ゴメス女史ら一行と朝鮮祖国統一民主主義戦線中央委員会書記局の金完洙(キム・ワンス)局長。

また、ブラジル、北朝鮮の選挙監視団は、ムハンマド・ジハード・ラッハーム人民議会議長と個別に会談した。

SANA(6月1日付)が伝えた。

SANA, June 1, 2014
SANA, June 1, 2014
SANA, June 1, 2014
SANA, June 1, 2014
SANA, June 1, 2014
SANA, June 1, 2014
SANA, June 1, 2014
SANA, June 1, 2014

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イラン・シューラー議会(国会)のアラーッディーン・ボルージェルディー国家安全保障外交委員長は「シリア友好国議会」外交政治委員会委員長会合で、6月3日に投票が行われるシリア大統領選挙にイランが選挙監視団を派遣することを明らかにした。

『ハヤート』(6月2日付)が伝えた。

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SANA(6月1日付)によると、ダマスカス県(ファイハー・スポーツ・シティ)、タルトゥース市、スワイダー市、ラタキア市、ラタキア県ジャブラ市で、大統領選挙実施や軍による「テロとの戦い」支持を訴える集会が開かれ、市民、人民諸組織、職業諸組合、バアス党地方幹部らが出席し、アサド大統領への支持を訴えた。

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高等司法選挙委員会は声明を出し、6月3日に投票が行われる大統領選挙に関して、選挙法第58条に基づき、6月2日の午前2時をもって選挙宣伝活動を停止すると発表した。

SANA(6月1日付)が伝えた。

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クッルナー・シュラカー(6月1日付)は、複数の消息筋からの情報として、5月28日にウクライナで行われた大統領選挙在外投票で投票した在留シリア人の数が150人程度に過ぎず、しかもその多くがアサド大統領ではなく、マーヒル・アブドゥルハフィーズ・ハッジャール人民議会議員、ハッサーン・アブドゥッラー・ヌーリー元国務大臣に投票した、と伝えた。

Kull-na Shuraka', June 1, 2014
Kull-na Shuraka’, June 1, 2014

ウクライナには約6,000人のシリア人が在留しているが、うち選挙登録を行ったのは約600人だけだったという。

また同消息筋は、アサド大統領以外に投票した票はほとんどが無効票として数えられたと主張している、という。

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シリアおよびビラード・シャームのヌアイム族評議会は声明を出し、6月3日に投票が行われる大統領選挙を「茶番」を非難し、ボイコットすると発表した。

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Naharnet, June 1, 2014
Naharnet, June 1, 2014

ナハールネット(6月1日付)によると、レバノンの北部県アッカール郡クーシャ村で、シリア人避難民数百人が6月3日に投票が行われるシリア大統領選挙に反対するデモを行った。

AFP, June 1, 2014、AP, June 1, 2014、ARA News, June 1, 2014、Champress, June 1, 2014、al-Hayat, June 2, 2014、Kull-na Shuraka’, June 1, 2014、al-Mada Press, June 1, 2014、Naharnet, June 1, 2014、NNA, June 1, 2014、Reuters, June 1, 2014、SANA, June 1, 2014、UPI, June 1, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月31日)

ハマー軍事評議会とハマー県革命軍事評議会は共同声明を出し、大統領選挙投票の前日にあたる6月2日からハマー県全土を「軍事地域」に設定すると発表、政府、軍関連の施設への攻撃を予告、住民に対して外出を控えるよう呼びかけた。

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Kull-na Shuraka', May 31, 2014
Kull-na Shuraka’, May 31, 2014

イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)バラカ州はイラクとシリアのシャンマル族に宛てて公開書簡を発表、同部族が民兵「カラーマ軍」を結成し、族長のハミーディー・ダッハーム・ハーディー氏と民主統一党がマーリキーヤ市一帯でのダーイシュ掃討で合意したことを非難した。

AFP, May 31, 2014、AP, May 31, 2014、ARA News, May 31, 2014、Champress, May 31, 2014、al-Hayat, June 1, 2014、Kull-na Shuraka’, May 31, 2014、al-Mada Press, May 31, 2014、Naharnet, May 31, 2014、NNA, May 31, 2014、Reuters, May 31, 2014、SANA, May 31, 2014、UPI, May 31, 2014などをもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月30日追記)

ユーチューブ(5月30日付)に、アレッポ県マンビジュ市で、反体制勢力よりアサド政権の軍の方がましだと興奮して訴えるイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)戦闘員の映像(https://www.youtube.com/watch?v=gubZUVMP5z4)が公開された。

この戦闘員は「アッラーにかけて、バッシャール・アサドの兵の方があの犬どもより気品がある。アッラーにかけて、バッシャール・アサドはあいつらがやるようなことをやったことはない。あいつらはムハージリーン(外国人戦闘員)を殺し、ムハージリーンの妻たちを犯した。何のために彼らはこんなことをしたんだ。金のためか」と訴えた。

Youtube, May 30, 2014をもとに作成。

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シリア反体制勢力の動き(2014年5月30日)

シリア人権監視団は声明を出し、2014年初めから5月29日までの約5ヶ月間で、アレッポ市などに対する軍の「樽爆弾」による攻撃で、子供567人、女性283人、18歳以上の男性1,113人の併せて1,963人が死亡したと発表した。

これに関して『ハヤート』(5月31日付)は、軍の「樽爆弾」などによる「空爆が主に標的としている反体制武装集団戦闘員の死者はこの統計には含まれていない」と報じた。

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民主統一党人民防衛隊は声明を出し、アレッポ県アイン・アラブ市郊外(ラーウィヤ村、タッル・ヒンズィール村、タッル・ビラール村、ファリーサ村)でのイラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)と戦闘で、28日までにダーイシュ戦闘員86人を殲滅したと発表した。

AFP, May 30, 2014、AP, May 30, 2014、ARA News, May 30, 2014、Champress, May 30, 2014、al-Hayat, May 31, 2014、Kull-na Shuraka’, May 30, 2014、al-Mada Press, May 30, 2014、Naharnet, May 30, 2014、NNA, May 30, 2014、Reuters, May 30, 2014、SANA, May 30, 2014、UPI, May 30, 2014などをもとに作成。

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大統領選挙をめぐる動き(2014年5月30日)

大統領選挙に立候補しているハッサーン・アブドゥッラー・ヌーリー元国務大臣は、ダマスカスのシェラトン・ホテルで国民民主陣営諸勢力連立の代表らと会談し、自身の選挙綱領などについて意見を交わした。

SANA, May 30, 2014
SANA, May 30, 2014

会談でヌーリー元国務大臣は、28日と29日にレバノンの首都ベイルートで行われた大統領選挙在外投票について、「シリア、シリア・アラブ軍支持、テロとの戦いにおける軍司令官(アサド大統領)支持をめぐる国民合意」の結果としたうえで、「政治問題、テロとの戦い、シオニスト政体との戦い、パレスチナ支持という点で、バッシャール・アサド候補と意見が一致している」と強調した。

SANA(5月30日付)が伝えた。

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シリア・クルド民主統一党(イェキーティー)は政治決議を発表、そのなかで「狂信的独裁体制による殺戮、破壊、住民追放」を非難、クルド人に対して6月3日に投票が行われる「大統領選挙劇場」をボイコットするよう呼びかけた。

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Naharnet, May 30, 2014
Naharnet, May 30, 2014

NNA(5月30日付)によると、レバノンの北部県アッカール郡ヒルバト・ダーウド村で、6月3日に投票が行われるシリア大統領選挙に反対する座り込みが行われ、「(ベイルートの)シリア大使館でバッシャール・アサドに投票したほとんどは、シリア人などではない」と主張、選挙をボイコットするよう訴えた。

AFP, May 30, 2014、AP, May 30, 2014、ARA News, May 30, 2014、Champress, May 30, 2014、al-Hayat, May 31, 2014、Kull-na Shuraka’, May 30, 2014、al-Mada Press, May 30, 2014、Naharnet, May 30, 2014、NNA, May 30, 2014、Reuters, May 30, 2014、SANA, May 30, 2014、UPI, May 30, 2014などをもとに作成。

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