アサド大統領とアスマー夫人は中国の浙江省杭州市での第19回アジア競技大会記念の晩餐会と開会式に出席(2023年9月23日)

アサド大統領とアスマー・アフラス大統領夫人は、中国の浙江省杭州市での第19回アジア競技大会開催を記念して、習近平国家主席と彭麗源夫人が主催した公式晩餐会に出席した。



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続いて、アサド大統領とアスマー・アフラス大統領夫人は、同日晩に開催された19回アジア競技大会の開会式に出席した。















開会式には、習近平国家主席のほか、各国要人らも出席した。

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SANA(9月23日付)が伝えた。

AFP, September 23, 2023、ANHA, September 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2023、‘Inab Baladi, September 23, 2023、Reuters, September 23, 2023、SANA, September 23, 2023、SOHR, September 23, 2023などをもとに作成。

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米主導の有志連合の貨物車輌など37輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所)からシリア領内に新たに進入(2023年9月23日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の貨物車輌など37輌からなる車列がイラクとの国境に違法に設置されているワリード国境通行所(スワイディーヤ国境通行所)からシリア領内に新たに進入し、県内各所の米軍基地に向かった。

また貨物車輌25輌からなる有志連合の車列がワリード国境通行所を経由して、シリアからイラク領内に移動した。

AFP, September 23, 2023、ANHA, September 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2023、‘Inab Baladi, September 23, 2023、Reuters, September 23, 2023、SANA, September 23, 2023、SOHR, September 23, 2023などをもとに作成。

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アレッポ県のハムラーン通行所をめぐって、シャフバー連合がシリア国民軍と交戦、シャーム解放機構の増援部隊はトルコ軍の封鎖をかわしてトルコ占領地に侵入(2023年9月23日)

アレッポ県では、イナブ・バラディー(9月23日付)によると、トルコの占領下にある「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市であるアフタリーン市一帯、バルアーン村、ハリーマ村、ナアマーン村などで、シリア国民軍諸派と、同軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動の傘下で活動し、シャーム解放機構ともつながりがあるシャフバー連合が交戦、これによりバーブ市とラーイー村を繋ぐ街道が寸断された。

戦闘による死傷者の詳細は不明だが、シリア国民軍の憲兵隊3人と、アブー・ヤアクーブ・カッバースィーンを名乗るシャーム自由人イスラーム運動の司令官が死亡した模様。

シリア人権監視団によると、交戦したのは、シリア国民軍のスルターン・ムラード師団と、同軍とシャーム解放機構の双方に所属するシャーム自由人イスラーム運動・東部地区(アウラーン自由人)で、バルアーン村、アフタリーン市一帯のほか、ワーシュ村、タッル・バッタール村一帯でも戦闘が行われた。

またシリア人権監視団によると、トルコ軍が、占領下の「オリーブの枝」地域とシャーム解放機構の支配下にあるいわゆる「解放区」を結ぶアレッポ県のガザーウィヤ村とダイル・バッルート村の通行所一帯に戦車や装甲車を展開させ、両通行所を閉鎖、シャーム解放機構の増援部隊の通過を阻止した。

だが、シャーム解放機構の部隊は舗装されていない山道を通って、「オリーブの枝」地域内に侵入、シャーム自由人イスラーム運動の旗を掲げてバーブ市方面に向かったという。

AFP, September 23, 2023、ANHA, September 23, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 23, 2023、‘Inab Baladi, September 23, 2023、Reuters, September 23, 2023、SANA, September 23, 2023、SOHR, September 23, 2023などをもとに作成。

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カタールのムハンマド首相:「我々はシリアの戦争犯罪者を容認することはできない」(2023年9月22日)

カタールのムハンマド・ビン・アブドゥッラフマーン・アール・サーニー首相はCNN(9月22日付)のインタビューに応じ、そのなかで、シリアのアラブ連盟への復帰に対する不満を露わにした。

ムハンマド首相は以下の通り述べた。

我々の姿勢は、アラう連盟へのシリアの復帰が決定した時に明示したものと同じだ…。我々はアラブ連盟への復帰に値するものを何も目にしていない。我々は決定へのコンセンサスを無に帰したくなかった…。他のアラブ諸国が我々と行った見解を持っている。だが、我々はこうした決定に反対はしたくなかった。
しかし、アラブ諸国とシリアの関係正常化は各国に委ねられている…。我々は戦争犯罪者を容認することはできない。(シリア)政府の(アラブ連盟への)復帰や(同政府との)関係正常化で譲歩しながら、シリア国民が苦しみ続けることを目にすることはできない。

AFP, September 22, 2023、ANHA, September 22, 2023、CNN, September 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2023、‘Inab Baladi, September 22, 2023、Reuters, September 22, 2023、SANA, September 22, 2023、SOHR, September 22, 2023などをもとに作成。

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中国を訪問中のアサド大統領が習近平国家主席と会談、両国の戦略的関係を前進させると表明(2023年9月22日)

アサド大統領は、第19回アジア競技大会(9月22~25日)の開会式に合わせて訪問中の中国の浙江省杭州市で習近平国家主席と首脳会談を行い、両首脳はさまざまな分野において両国の戦略的関係を前進させると表明した。





https://youtu.be/zDtYbgs4d5I

会談において、アサド大統領は、今回の訪問が多極的世界の形成が世界のバランスと安定を回復させるなかで、重要で時宜を得たものだとしたうえで、みなが明るく有望な未来のため、この瞬間を見届けねばらならないと述べた。

アサド大統領の主な発言は以下の通り。

私は、今日の会談がさまざまな分野で広範かつ長期的な戦略的協力を確立し、中国が築いてきた多くの架け橋を補完するさらなる協力の架け橋となることを期待している。
私は、国際社会における中国の政策の基礎をなし、なおかつ各国の独立、諸国民の意思の尊重、テロ撲滅に根ざした法的、人道的、道徳的原則に基づき、諸国民の大義に寄り添う中国を訪問できたことへの幸福を表明したい。中国は、シリアに対する戦争の被害を軽減する上で大きな役割を果たてくれた。
これらの原則は、ほとんどの諸国民が信じている普遍的な原則である。それゆえに、グローバル文明イニシアチブ、グローバル安全保障イニシアティブ、そして紛争ではなく、統合を通じてすべての人々に安全と発展を実現しようとする一帯一路構想に具体化されたグローバル開発構想といった貴国のイニシアチブへの世界的且つ広範な支持が存在する。
シリアは国際社会における中国の建設的な役割を注視し、これを弱体化させようとするあらゆる試みを拒否する。また南シナ海に緊張を作り出し、東南アジアの安定を打ち崩そうとする域内同盟結成に向けたあらゆる試みを拒否する。
中国は大国で、発展し、経済的にも強い国だが、ほかの先進国とは異なり人間性を失っていない。それどころか、政治の場においてバランスをもたらすうえで大きな役割を担っており、協力と相互利益に基づいた開発の新たな道を作り出そうとしている。両国は共通の原則によって結びついている。それゆえ、シリアは中国の忠実は友人であり続ける。
シリアは、人類の安全な未来を保障しようとする習近平国家主席が推し進めるすべてのイニシアチブを支援し、一つの中国という原則を堅持したい。
シリア、ウクライナ、南シナ海に違いはない。西側は諸国を混乱させるためこれらの地域を利用している。それゆえ、我々は、道徳と中国が認めた協力関係に基づくソフトパワーをもって軍事力の原則に対抗せねばならない。
個人的に、シリア国民に寄り添ってくれている中国政府に謝意を示したい。友好的な中国国民が、さらなるグローバルで、文明的で、人道的な勝利を実現することを願っている。

これに対して、習国家主席は、今回の会談が、不安定要素に満ちた国際情勢に直面する二国間の関係の歴史の分岐点として位置づけられると評価したうえで、以下の通り述べた。

中国は、一帯一路構想の枠組みのなかでシリアとの協力関係を強化し、シリアが上海条約機構に対話パートナーとして参加することを支援したい。また、外国の干渉に対抗するシリアの取り組みをしっかりと支援し、シリア領内における違法な部隊駐留を拒否する。さらに、諸外国に対して、違法な制裁や経済封鎖の解除を求めるとともに、テロ撲滅に向けたシリアの能力構築を支援したい。

首脳会談では、経済協力、経済開発分野の協力、一帯一路構想にかかる協力計画など、両国間の協定・覚書について協議が行われ、同席したファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣と王毅外交部長、ムハンマド・サーミル・ハリール経済対外通商大臣と中国国家発展改革委員会(NDRC)の何立峰主任が調印を行った。

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首脳会談後、両国は両国戦略パートナーシップ関係構築にかかる共同声明を発表した。

声明においては、シリアによる一つの中国の原則支持、台湾における中国の主権支持、中国への内政干渉拒否、新疆ウイグル自治区における中国の姿勢とテロ撲滅への支持、一帯一路構想の支持、中国によるシリアの独立、主権、領土保全の支持、内政干渉拒否、外国軍の違法な駐留拒否、違法な一方的措置の解除支持などが確認された。

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SANA(9月22日付)が伝えた。

AFP, September 22, 2023、ANHA, September 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2023、‘Inab Baladi, September 22, 2023、Reuters, September 22, 2023、SANA, September 22, 2023、SOHR, September 22, 2023などをもとに作成。

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ミクダード外務在外居住者大臣が新華社通信のインタビューに応じ、アサド大統領の訪中を両国関係の歴史における「新たな飛躍」と評価(2023年9月22日)

ファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣は新華社通信(9月22日付)のインタビューに応じ、今回のアサド大統領の訪中について、両国関係の歴史における「新たな飛躍」と評価したうえで、過去数年間でシリアと中国の関係が大きな進展を遂げ、国際情勢が急激に変化するなかで、さまざまなレベルにおける中国の役割が増大していると述べた。

AFP, September 22, 2023、ANHA, September 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2023、‘Inab Baladi, September 22, 2023、Reuters, September 22, 2023、SANA, September 22, 2023、SOHR, September 22, 2023、新華社通信2023年9月22日などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県マンビジュ市北のアラブ・ハサン村にあるシリア軍の陣地を多連装ロケット砲で攻撃し、兵士5人が負傷(2023年9月22日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のアラブ・ハサン村にあるシリア軍の陣地を多連装ロケット砲で攻撃し、兵士5人が負傷した。

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ハサカ県では、ANHA(9月22日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のダルダーラ村を砲撃した。

一方、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会は声明を出し、ハサカ県タッル・タムル町近郊でのトルコ軍やシリア国民軍に対する一連の作戦を実施し、トルコ軍兵士3人とシリア国民軍戦闘員7人を殺害したと発表した。

声明によると、作戦は、9月4日に1回、7日に1回、10日に2回実施された。

AFP, September 22, 2023、ANHA, September 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2023、‘Inab Baladi, September 22, 2023、Reuters, September 22, 2023、SANA, September 22, 2023、SOHR, September 22, 2023などをもとに作成。

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トルコのギュレル国防大臣:「シリアで新憲法が採択され、選挙が実施され、すべての人のための政府が樹立されれば、トルコ軍は喜んで去る」(2023年9月22日)

トルコのヤシャル・ギュレル国防大臣はトルコ日刊紙『ミッリイイェト』(9月22日付)のインタビューに応じ、そのなかでシリアからのトルコ軍撤退の条件を明らかにした。

ギュレル国防大臣は以下の通り述べた。

我々は誰の土地も侵害していない。我が国の大統領は会合のたびにそう説明している。我々は誰の土地も必要としていない…。しかし、我が国には現在、400万人のシリア人がいる。
まず条件を整える必要がある…。(シリアで新)憲法が採択され…、選挙が実施され…、すべての人のための政府が樹立されれば、我々は喜んで去るだろう。

AFP, September 22, 2023、ANHA, September 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2023、‘Inab Baladi, September 22, 2023、Milliyet, September 22, 2023、Reuters, September 22, 2023、SANA, September 22, 2023、SOHR, September 22, 2023などをもとに作成。

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ロシアのラヴロフ外務大臣、イランのアブドゥッラフヤーン外務大臣、トルコのフェダン外務大臣が第78回国連総会に出席するため訪問中の米ニューヨークで会談(2023年9月22日)

第78回国連総会に出席するため、米ニューヨークを訪問中のロシアのセルゲイ・ラヴロフ外務大臣、イランのホセイン・エミール・アブドゥッラフヤーン外務大臣、トルコのハカン・フェダン外務大臣が会談した。

三ヵ国は、シリアでの停戦、和平プロセスの推進を目的とするアスタナ会議(アスタナ・プロセス)の保証国。

会談に先立って、ラブロフ外務大臣とアブドゥッラフヤーン外務大臣は二者会談を行い、続いてフェダン外務大臣が加わり、三者会談となった。

さらにその後、ゲイル・ペデルセン・シリア問題担当国連特別代表も会談に加わった。

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ロシア外務省の発表によると、会談では、シリア情勢に関して、同国において持続可能な安定を確保するという課題に重点をおいて、意見交換が行われ、アスタナ会議の保証国である3ヵ国は、シリアの主権、統一、領土の一体性を尊重するという原則を遵守し、同国の紛争の包括的な解決に向けて努力を継続することが確認された。

合わせて、紛争終結後の復興、難民の帰還促進などにおける貢献の必要が強調された。

 

RIAノーヴォスチ通信(9月22日、23日付)が伝えた。

AFP, September 22, 2023、ANHA, September 22, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 22, 2023、‘Inab Baladi, September 22, 2023、Reuters, September 22, 2023、RIA Novosti, September 22, 2023、September 23, 2023、SANA, September 22, 2023、SOHR, September 22, 2023などをもとに作成。

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イスラエル軍が占領下ゴラン高原からシリア政府支配地に侵入し、監視所2ヵ所を破壊する一方、ドローンでダマスカス郊外県を爆撃、パレスチナのイスラーム聖戦機構のメンバーと見られる2人を殺害(2023年9月21日)

クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、イスラエル軍戦車と重機多数が占領下ゴラン高原から停戦ラインに沿って貼られている有刺鉄線を越えて進入した。

イスラエル軍戦車は進入してから数時間後、アイン・ティーナ村にある親政権民兵の仮設監視所複数ヵ所を砲撃した。
これに関して、イスラエル軍のアヴィハイ・アドライ報道官はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/avichayadraee)を通じて、1974年の兵力引き離し合意に違反して設置されているシリア軍の仮設施設2ヵ所を砲撃し、破壊したと発表した。

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これと前後して、イスラエル軍の無人航空機(ドローン)1機が占領下のゴラン高原からシリア政府支配地の上空を侵犯し、ダマスカス郊外県のバイト・ジン村一帯にまで侵入、男性2人が乗って移動していたオートバイを爆撃し、2人を殺害した。

イナブ・バラディー(9月21日付)によると、殺害されたのは反体制武装集団の元司令官で、アブー・ジャッラーフを名乗る人物とザーヒル・サアディー(アブー・アラー)なる人物。

一方、『ハアレツ』(9月21日付)は、殺害されたのがパレスチナのイスラーム聖戦機構のメンバーだと伝えた。

AFP, September 21, 2023、ANHA, September 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 21, 2023、Haaretz, September 21, 2023、‘Inab Baladi, September 21, 2023、Reuters, September 21, 2023、SANA, September 21, 2023、SOHR, September 21, 2023などをもとに作成。

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シリア国民軍とシャーム解放機構の双方に所属するアウラーン自由人がハムラーン通行所への攻勢を強める一方、トルコ軍が援軍派遣阻止をめざしてシャーム解放機構支配地とを結ぶ通行所を閉鎖(2023年9月21日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つバーブ市近郊のサルサーナ村にあるシリア国民軍所属のシャーム自由人イスラーム運動の陣地を、同軍とシャーム解放機構の双方に所属するシャーム自由人イスラーム運動・東部地区(アウラーン自由人)が襲撃し、激しい戦闘の末、アウラーン自由人は村を制圧した。

一方、アウラーン自由人はシリア国民軍第2軍団に所属するアブー・ハイダル・マスカナ氏率いる武装グループが集結しているアブラ村を包囲した。

アウラーン自由人の進攻は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地とトルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域を隔てるハムラーン通行所(ハムラーン村通行所、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地側はウンム・ジャッルード村通行所)の奪還が目的。

トルコ軍は、占領下の「オリーブの枝」地域とシャーム解放機構の支配下にあるいわゆる「解放区」を結ぶダイル・バッルート村の通行所、ガザーウィーヤ村の通行所を閉鎖した。

「解放区」からシャーム解放機構がアウラーン自由人に部隊増援を派遣するのを阻止するため。

なお、シリア人権監視団によると、 戦闘はダイル・バッルート村の通行所とガザーウィーヤ村の通行所一帯、ジャラーブルス市、ラーイー村でも発生し、22日未明に収束するまでにシリア国民軍の戦闘員3人が死亡した。

AFP, September 21, 2023、ANHA, September 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 21, 2023、‘Inab Baladi, September 21, 2023、Reuters, September 21, 2023、SANA, September 21, 2023、SOHR, September 21, 2023、September 22, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍の戦闘機とドローン複数機がラッカ県アイン・イーサー市一帯の上空に飛来、ドローンが同市近郊のサファーウィーヤ村を爆撃し、住民1人が負傷(2023年9月21日)

ラッカ県では、ANHA(9月21日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍の戦闘機と無人航空機(ドローン)複数機が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市一帯の上空に飛来、ドローンが同市近郊のサファーウィーヤ村を爆撃し、住民1人が負傷した。

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ハサカ県では、ANHA(9月21日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のダルダーラ村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(9月21日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のジージャーン村、シャワー利が村、マンビジュ市近郊のサイヤーダ村、ウンム・アダサ村、ダンダニーヤ村、ウンム・ジャッルード村、ハサン・アラブ村を砲撃した。

AFP, September 21, 2023、ANHA, September 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 21, 2023、‘Inab Baladi, September 21, 2023、Reuters, September 21, 2023、SANA, September 21, 2023、SOHR, September 21, 2023などをもとに作成。

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アサド大統領とアスマー大統領夫人らが中国浙江省の杭州蕭山国際空港に到着(2023年9月21日)

アサド大統領とアスマー・アフラス大統領夫人らが中国浙江省の杭州蕭山国際空港に到着した。

空港では、王文濤商務大臣、浙江省諮問委員会のGong Xiwei副議長、駐シリア中国大使夫妻がアサド大統領夫妻を出迎えた。

また、空港には赤いカーペットが敷かれ、儀仗兵や子供たちが中国の国家などを合唱し、アサド大統領夫妻に花束を贈呈した。









SANA(9月21日付)が伝えた。

AFP, September 21, 2023、ANHA, September 21, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 21, 2023、‘Inab Baladi, September 21, 2023、Reuters, September 21, 2023、SANA, September 21, 2023、SOHR, September 21, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を8件、55キロ地帯への侵犯を12件確認したと発表(2023年9月21日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に8件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、F-35戦闘機2機、F-16戦闘機1機、ラファール戦闘機1機、タイフーン戦闘機1機、MQ-1C無人航空機2機による領空侵犯を12件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月21日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 21, 2023をもとに作成。

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トルコ軍はアレッポ県タッル・リフアト市近郊のカフル・アントゥーン村近郊にあるシリア軍の陣地をドローンで攻撃(2023年9月20日)

ラッカ県では、ANHA(9月20日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のアブー・ナイトゥーナー村を砲撃、住民1人が負傷した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つバーブ市東のアブラ村一帯で、シリア軍および人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の傘下で活動するアフリーン解放軍団と、シリア国民軍に所属するアル=カーイダ系組織のシャーム自由人イスラーム運動が交戦した。

一方、トルコ軍は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のカフル・アントゥーン村近郊にあるシリア軍の陣地を無人航空機(ドローン)で攻撃した。

AFP, September 20, 2023、ANHA, September 20, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 20, 2023、‘Inab Baladi, September 20, 2023、Reuters, September 20, 2023、SANA, September 20, 2023、SOHR, September 20, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を13件、55キロ地帯への侵犯を9件確認したと発表(2023年9月20日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に13件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、F-35戦闘機2機、F-16戦闘機2機、MQ-1C無人航空機3機による領空侵犯を9件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月20日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 20, 2023をもとに作成。

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OCHAはイドリブ県バーブ・ハワー国境通行所経由での越境(クロスボーダー)人道支援が再開されたと発表(2023年9月19日)

国際連合人道問題調整事務所(OCHA)はX(旧ツイッター)のアカウント(https://twitter.com/UNOCHA)などを通じて、イドリブ県のバーブ・ハワー国境通行所経由での越境(クロスボーダー)人道支援が再開され、貨物車輌17輌からなる車列が、食料、サプリメント、医薬品、衛生きっと、文房具などをシャーム解放機構の支配地に搬入したと発表した。

AFP, September 19, 2023、ANHA, September 19, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2023、‘Inab Baladi, September 19, 2023、Reuters, September 19, 2023、SANA, September 19, 2023、SOHR, September 19, 2023などをもとに作成。

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シリア人権監視団:リビアを襲った暴風雨「ダニエル」によって発生した大規模洪水によってシリア人121人が死亡、約50人が行方不明(2023年9月19日)

シリア人権監視団は、信頼できる複数筋の情報として、リビアを襲った暴風雨「ダニエル」によって11日に発生した大規模洪水によって、シリア人121人が死亡、約50人が行方不明であることを確認したと発表した。

AFP, September 19, 2023、ANHA, September 19, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2023、‘Inab Baladi, September 19, 2023、Reuters, September 19, 2023、SANA, September 19, 2023、SOHR, September 19, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍がアレッポ県タッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村をドローンで爆撃(2023年9月19日)

アレッポ県では、ANHA(9月19日付)、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のアイン・ダクナ村を無人航空機(ドローン)で爆撃した。

トルコ軍はまた、シリア国民軍とともに、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市北のアラブ・ハサン村、サイヤーダ村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(9月19日付)によると、この砲撃によって、送電網が損害を受け、アフマディーヤ村、ジャラン村などで停電が発生した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するタッル・タムル軍事評議会がタッル・タムル町に近いカースィミーヤ村でシリア国民軍に所属するハムザ師団の拠点をミサイルで攻撃、戦闘員2人を殺害、8人を負傷させた。

AFP, September 19, 2023、ANHA, September 19, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 19, 2023、‘Inab Baladi, September 19, 2023、Reuters, September 19, 2023、SANA, September 19, 2023、SOHR, September 19, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を18件、55キロ地帯への侵犯を19件確認したと発表(2023年9月19日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に18件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、F-35戦闘機4機、F-16戦闘機2機、ラファール戦闘機2機、MQ-1C無人航空機3機による領空侵犯を19件確認したと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月19日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 19, 2023をもとに作成。

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トルコ占領下のアレッポ県バーブ市近郊でシャーム解放機構とシリア国民軍の双方に所属するアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動・東部地区(アウラーン自由人)とクルド人戦闘員からなるアブー・ダッジャーナ・クルディー大隊が交戦(2023年9月18日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つバーブ市近郊のアブラ村、タッル・バッタール村一帯で17日深夜から18日未明にかけて、シリア国民軍に所属する武装集団どうしが交戦した。

交戦したのは、シャーム解放機構にも所属するアル=カーイダ系のシャーム自由人イスラーム運動・東部地区(アウラーン自由人)、クルド人戦闘員からなるアブー・ダッジャーナ・クルディー大隊。

この戦闘発生直後、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の傘下で活動するアフリーン解放軍団がアブラ村一帯に潜入し、シリア国民軍の陣地を襲撃した。

一連の戦闘で、少なくとも14人が死亡、5人が負傷した。

一方、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のハルバル村、シャッアーラ村、シャイフ・イーサー村一帯では、シリア民主軍、シリア軍とシリア国民軍が砲撃戦を行った。

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ラッカ県では、ANHA(9月18日付)によると、トルコ軍が占領下の「平和の泉」地域の西に位置するビール・クーヌー村、アリーダ村、クールハサン村、ビールアラブ村、ビールザンナール村、ハーン村、ジャラン村、フッリーヤ村、カズアリー村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍はまた、ヒルバト・バカル村、ハイマル村を砲撃した。

これに対して、シリア民主軍はシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊に設置されているトルコ軍の基地を砲撃した。

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ハサカ県では、ANHA(9月18日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のウンム・カイフ村を砲撃した。

AFP, September 18, 2023、ANHA, September 18, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 18, 2023、‘Inab Baladi, September 18, 2023、Reuters, September 18, 2023、SANA, September 18, 2023、SOHR, September 18, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合による「非紛争議定書」違反を13件、55キロ地帯への侵犯を8件確認したと発表(2023年9月18日)

ロシア当事者和解調整センターのワディム・クリット副センター長は、シリア領空での偶発的衝突を回避するために米国とロシアが2019年12月9日に交わした「非紛争議定書」への米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)による違反を過去24時間に13件確認したと発表した。

クリット副センター長はまた、米国が違法に占領するヒムス県タンフ国境通行所(55キロ地帯)で、F-35戦闘機1機、F-16戦闘機1機、タイフーン戦闘機1機、MQ-1C無人航空機2機による領空侵犯を8件確認したと発表した。

さらにエゴロフ副センター長は、米主導の有志連合所属のMQ-9無人航空機(ドローン)が9月18日早朝、ダイル・ザウル県のユーフラテス川西岸の上空約7000メートルでロシア軍のSu-35戦闘機に「危険な接近」をしたが、衝突は回避されたと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月18日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 18, 2023をもとに作成。

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トルコ軍のドローンがハサカ県北部を走行中の車1台を爆撃し、9人を殺傷(2023年9月17日)

ハサカ県では、ANHA(9月17日付)によると、トルコ軍の無人航空機(ドローン)が、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるカーミシュリー市とアームーダー市を結ぶ街道の沿線に位置するハーティミーヤ村近くを走行中の車1台を爆撃した。

シリア人権監視団によると、爆撃を受けたのは北・東シリア自治局内務治安部隊(アサーイシュ)の車輌で、司令官を含む軍関係者4人が死亡、アサーイシュの隊員3人とオートバイ載っていた兄弟の合わせて5人が負傷した。

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ラッカ県では、ANHA(9月17日付)によると、トルコ軍が占領下の「平和の泉」地域の西に位置するビール・クーヌー村を砲撃した。

また、シリア人権監視団によると、トルコ軍はシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・アラブ市近郊のスカイルー村、ムシャイリファ村を砲撃した。

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アレッポ県では、ANHA(9月17日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のバイナ村を砲撃した。

シリア人権監視団によると、トルコ軍はまた、イッビーン村一帯を砲撃、カッバーシーン村では、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍とシリア国民軍が砲撃戦を行った。

この砲撃戦で、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地から発射された砲弾1発がシリア国民軍に所属するシャーム軍団の車輌を直撃し、戦闘員7人が負傷した。

ANHAによると、トルコ軍はまた、シリア国民軍とともに、タッル・リフアト市近郊のウンム・カイフ村を砲撃した。

AFP, September 17, 2023、ANHA, September 17, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 17, 2023、‘Inab Baladi, September 17, 2023、Reuters, September 17, 2023、SANA, September 17, 2023、SOHR, September 17, 2023などをもとに作成。

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ロシア当事者和解調整センターは米主導の有志連合所属のMQ-9がシリア領空でロシア軍のSu-35戦闘機に「危険な接近」をしたが、衝突は回避されたと発表(2023年9月17日)

ロシア当事者和解調整センターのオレグ・エゴロフ副センター長は、米主導の有志連合所属のMQ-9無人航空機(ドローン)が17日、シリア領空でロシア軍のSu-35戦闘機に「危険な接近」をしたが、衝突は回避されたと発表した。

RIAノーヴォスチ通信(9月17日付)が伝えた。

RIA Novosti, September 17, 2023をもとに作成。

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シリア民主軍はダイル・ザウル県でダーイシュのスリーパーセルのメンバー1人を拘束したと発表(2023年9月16日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、同軍テロ撲滅部隊(YAT)が15日に、クルディスタン地域のテロ撲滅機構(CTG)、米主導の有志連合とともにダイル・ザウル県スワル町近郊のブーナイタル村で合同治安作戦を実施し、ダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルのメンバー1人を拘束し、大量の武器弾薬を押収した。

このメンバーはダーイシュへの武器弾薬の関与し、テロ活動を支援していた人物。

ANHA(9月16日付)が伝えた。

AFP, September 16, 2023、ANHA, September 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 16, 2023、‘Inab Baladi, September 16, 2023、Reuters, September 16, 2023、SANA, September 16, 2023、SOHR, September 16, 2023などをもとに作成。

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アレッポ県アアザーズ市のトルコ軍基地が砲撃を受ける(2023年9月16日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地から、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つアアザーズ市郊外の科学研究センターが砲撃を受けた。

センターはトルコ軍が基地として利用しており、砲撃を受けたトルコ軍は、シリア国民軍とともに、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市と同志近郊のシャイフ・イーサー村を砲撃した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のフーシャーン村、ディブス村、サクル休憩所、ファーティサ村、ムシャイリファ村、アイン・アラブ市の穀物サイロを砲撃した。

また、ANHA(9月16日付)によると、トルコ軍が占領下の「平和の泉」地域の西に位置するビール・クーヌー村を砲撃した。

AFP, September 16, 2023、ANHA, September 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 16, 2023、‘Inab Baladi, September 16, 2023、Reuters, September 16, 2023、SANA, September 16, 2023、SOHR, September 16, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍ドローンがアレッポ県マンビジュ市南東を爆撃し、YPJの女性兵士らが死傷(2023年9月15日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍の無人航空機(ドローン)がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるマンビジュ市南東の通行所(ハターバート通行所)近くを移動中の女性防衛隊(YPJ)の車輌を爆撃し、3人が死亡、1人が負傷した。

これに関して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属するマンビジュ軍事評議会は声明を出し、トルコ軍ドローンが同評議会の車輌を爆撃し、女性兵士2人が死亡、男性兵士1人と女性兵士1人が負傷したと発表した。

また、女性防衛隊(YPJ)は16日、死亡した女性3人の氏名などを発表した。

声明によると、3人のうち2人はYPJのメンバー、1人はマンビジュ軍事評議会のメンバー。

ANHA(9月15日、9月16日付)が伝えた。

一方、シリア人権監視団によると、シリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のスムーカ村、マドユーナ村、ハルバル村を砲撃した。

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ラッカ県では、ANHA(9月15日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアイン・イーサー市近郊のスカイルー村、ムシャイリファ村、アリーダ村、サアーン村、カフィーファ村、サールージャ村、ビール・カヌー村、カズアリー村と同村の穀物サイロ、ディブス村、フーシャーン村、ハーリディーヤ村、マアラク村、ジャディーダ村、M4高速道路沿線を砲撃した。

AFP, September 15, 2023、ANHA, September 15, 2023、September 16, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 15, 2023、‘Inab Baladi, September 15, 2023、Reuters, September 15, 2023、SANA, September 15, 2023、SOHR, September 15, 2023などをもとに作成。

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シャーム解放機構がトルコ占領地とシリア政府・北・東シリア自治局共同統治地を隔てる密輸ルートの要衝ハムラーン通行所の再掌握を狙って進軍を開始(2023年9月14日)

アレッポ県では、シリア人権監視団やイナブ・バラディー(9月15日付)によると、「シリアのアル=カーイダ」として知られる国際テロ組織のシャーム解放機構が、トルコ占領下の「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つジャラーブルス市南に位置し、「ユーフラテスの盾」地域と、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地を隔てるハムラーン通行所(ハムラーン村通行所、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地側はウンム・ジャッルード村通行所)に向けて軍用車輌からなる部隊を派遣した。

シャーム解放機構による部隊派遣はハムラーン通行所の制圧を狙ったもの。

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派遣されたのは「シャフバー連合」と名づけられた部隊。

シャーム解放機構の支配下にあるいわゆる「解放区」内のアレッポ県ダーラ・イッザ市を出発、トルコ占領下の「オリーブの枝」地域内のタルナダ村にあるシャーム自由人イスラーム運動・東部地区(アウラーン自由人)のキャンプに宿営、「オリーブの枝」地域の中心都市であるアフリーン市、「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つマーリア市を経由して、ハムラーン通行所に向かおうとしているという。

シャーム自由人イスラーム運動・東部地区は、ハサン・スーファーン前総司令官を支持するシャーム自由人イスラーム運動の一派で、シャーム解放機構に所属、シリア国民軍にも参加している。

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ハムラーン通行所は、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配地からトルコ占領地への石油トレーラーの通路とされる密輸ルートの要衝。

シャーム自由人イスラーム運動・東部地区が掌握していたが、数日前に、シャーム自由人イスラーム運動・東部地区の指導部がシャーム解放機構に忠誠を誓っていたことで知られる複数の所属部隊を組織から排除し、ハムラーン通行所の管理をシリア国民軍に移譲、このことがシャーム解放機構の怒りを買い、部隊派遣のきっかけとなった。

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シャーム解放機構の進軍を受けて、トルコ軍部隊はアフリーン市とアアザーズ市を結ぶ街道の沿線に位置するカフルジャンナ村の交差点(通称「四叉路交差点」)に検問所を設置し、14.5ミリ砲を搭載した車輌や戦車合わせて15輌を展開させた。

また、「解放区」と「オリーブの枝」地域の境界線一帯の複数ヵ所に展開、両地を結ぶ通行所を封鎖したほか、「ユーフラテスの盾」、「オリーブの枝」地域の上空に複数のヘリコプターを派遣し、偵察活動を強化した。

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イナブ・バラディー(9月15日付)がシリア国民軍の匿名軍事筋と匿名情報筋の話として伝えたところによると、シリア国民軍を所轄する暫定内閣(シリア革命反体制勢力国民連立の傘下組織)防衛省がシリア国民軍諸派にシャーム解放機構の進軍を阻止するため動員令を発出した。

この動員令に呼応して、シリア国民軍所属のシャーム戦線はアフリーン市と「ユーフラテスの盾」地域の拠点都市の一つであるアアザーズ市を結ぶ街道沿線のカトマ村の土塁を強化するなどして迎撃の構えを見せた。

イナブ・バラディー(9月15日付)によると、ハムラーン通行所は現在、シリア国民軍第2軍団に所属するアブー・ハイダル・マスカナ氏率いる部隊によって掌握されている(シリア人権監視団によると、通行所を掌握しているのはシリア国民軍所属のスルターン・ムラード師団)。

AFP, September 14, 2023、ANHA, September 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 14, 2023、‘Inab Baladi, September 15, 2023、Reuters, September 14, 2023、SANA, September 14, 2023、SOHR, September 14, 2023などをもとに作成。

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トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県とアレッポ県を砲撃(2023年9月14日)

ハサカ県では、ANNA(9月14日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村の穀物サイロを砲撃した。

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アレッポ県では、ANNA(9月14日付)によると、トルコ軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・リフアト市近郊のマドゥーナ村を砲撃した。

AFP, September 14, 2023、ANHA, September 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 14, 2023、‘Inab Baladi, September 14, 2023、Reuters, September 14, 2023、SANA, September 14, 2023、SOHR, September 14, 2023などをもとに作成。

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イスラエルのアルマー研究教育センターは前日のイスラエル軍による2度の爆撃の詳細を解析(2023年9月14日)

イスラエルのアルマー研究教育センターは公式ホームページで13日のイスラエル軍による2度の爆撃の詳細を解析した。

同センターによると、1度目の爆撃は、タルトゥース県南部にあるレーダーサイトを備えたシリア軍の防空システム、2度目の爆撃は、ハマー県南部の科学研究センター(Centre D’Etudes et de Recherches Scientifiques (CERS))の「プロジェクト99」関連施設を狙ったものと思われるとしたうえで、主要な標的が後者だったとの見方を示した。

1度目の爆撃は、タルトゥース市とヒムス県のヒムス市を結ぶM1高速道路に近いダイル・ハジャル村とカリーマ町の防空システムを狙ったもので、これにより防空部隊の兵士2人が死亡したと思われるという。

2度目の爆撃で標的となったとされる「プロジェクト99」は、ハマー県タッル・カルタル村の近くに設置されており、CERSの第4000機構(通称セクション4)が運営、イラン、北朝鮮、レバノンのヒズブッラーの技術者らが精密弾道ミサイルの製造などを行っているとされる。

 

AFP, September 14, 2023、Alma Research and Education Center, September 14, 2023、ANHA, September 14, 2023、al-Durar al-Shamiya, September 14, 2023、‘Inab Baladi, September 14, 2023、Reuters, September 14, 2023、SANA, September 14, 2023、SOHR, September 14, 2023などをもとに作成。

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