トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団がラーイー村とジャラーブルス市を結ぶベルト地帯からダーイシュを掃討し、トルコ国境地帯を掌握(2016年9月4日)

アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(9月4日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団(ハワール・キリス作戦司令室)がラーイー村東部のバーブ・ライムーン村、スィルスイル村、ハリーリーヤ村、ハーッジ・ワーリー村、タッル・アサド村をダーイシュ(イスラーム国)から奪取し、ユーフラテス川西岸に向けて東進を続けた。

またジャラーブルス市西部でも、反体制武装集団がトルコ軍の支援を受け、ガナマ村、北スワイダ村、ブーラーニーヤ村を制圧、ラーイー村に向けて西進を続けた。

これに関して、トルコ軍とともに「ユーフラテスの盾」作戦を遂行する反体制武装集団の一つシャーム戦線は、ジャラーブルス市とラーイー村を結ぶ国境沿いのベルト地帯に点在するすべての村をダーイシュ(イスラーム国)から奪取、国境一帯を制圧したと発表した。

反体制武装集団は4日、タッル・ミーザーブ村、ザルフ村、ワルディーヤ村、クッバト・トゥルクマーン村、ガンドゥーラ村、ガナマ村、北スワイダー村、タッル・アサド村、ウーラーニーヤ村、ハーッジ・ワーリー村、バーブ・ライムーン村、スィルスィラ村、ハリーリーヤ村、トゥワイラーン村を制圧し、国境地帯を完全掌握したという。

Kull-na Shuraka', September 4, 2016
Kull-na Shuraka’, September 4, 2016

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これに対して、ARA News(9月4日付)によると、ダーイシュはシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)を除く反体制武装集団の拠点都市マーリア市を有毒ガスを争点した砲弾で攻撃し、数十人が死傷したという。

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一方、ARA News(9月4日付)によると、西クルディスタン移行期民政局支配下のユーフラテス川西岸のティシュリーン・ダムに近いタッル・ウスマーン村、シャムスッディーン村をダーイシュ(イスラーム国)が襲撃したが、人民防衛隊主体のシリア民主軍が応戦、ダーイシュ戦闘員15人を殺害した。

AFP, September 4, 2016、AP, September 4, 2016、ARA News, September 4, 2016、Champress, September 4, 2016、al-Hayat, September 5, 2016、Iraqi News, September 4, 2016、Kull-na Shuraka’, September 4, 2016、al-Mada Press, September 4, 2016、Naharnet, September 4, 2016、NNA, September 4, 2016、Reuters, September 4, 2016、SANA, September 4, 2016、UPI, September 4, 2016などをもとに作成。

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ハマー県北西部でシリア軍がジュンド・アクサー機構などからなる反体制武装集団との戦闘を続けるなか、イドリブ県でジュンド・アクサー機構とシャーム自由人イスラーム運動が交戦(2016年9月4日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、ジュンド・アクサー機構、イッザ軍などからなる反体制武装集団がカムハーナ町一帯でシリア軍と交戦、シリア軍は同地一帯を激しく空爆した。

シリア軍はまたザーラ村、カフルズィーター市、ラターミナ町に対しても空爆を行った。

一方、SANA(9月4日付)によると、シリア軍が県北西部のスーラーン市・カウカブ村回廊、アトシャーン村・マアーン村回廊でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の車輌や拠点を攻撃した。

このほか、ARA News(9月4日付)によると、県内で活動するという武装集団が統合し「ハマー軍」を結成、また市民活動家などが運営するという民政組織が統合し「ハマー市行政最高委員会」を結成した。

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イドリブ県では、ARA News(9月4日付)によると、アリーハー市でシャーム自由人イスラーム運動に所属するアリーハー大隊とジュンド・アクサー機構が激しく交戦し、双方に多数の死傷者が出た。

アリーハー大隊の複数の消息筋によると、戦闘は、ジュンド・アクサー機構がシャーム自由人イスラーム運動の幹部1人を暗殺しようとしたことがきっかけだという。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月4日付)によると、イスラーム軍などからなる反体制武装集団がハラスター市に掘削した全長400メートルの地下トンネルをシリア軍が破壊した。

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ヒムス県では、SANA(9月4日付)によると、シリア軍がタルビーサ市、ラスタン市でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動の拠点を空爆した。

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ダルアー県では、SANA(9月4日付)によると、シリア軍がタファス市で反体制武装集団と交戦した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、9月3日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は1153件。

AFP, September 4, 2016、AP, September 4, 2016、ARA News, September 4, 2016、Champress, September 4, 2016、al-Hayat, September 5, 2016、Iraqi News, September 4, 2016、Kull-na Shuraka’, September 4, 2016、al-Mada Press, September 4, 2016、Naharnet, September 4, 2016、NNA, September 4, 2016、Reuters, September 4, 2016、SANA, September 4, 2016、UPI, September 4, 2016などをもとに作成。

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シリア軍は反体制派支配下のアレッポ市東部を再び包囲:アレッポ市南西部郊外の士官学校一帯でアル=カーイダ系のファトフ軍を掃討(2016年9月4日)

アレッポ県では、SANA(9月4日付)によると、シリア軍は、「同盟諸部隊」とともに、アレッポ市南西部郊外の士官学校(兵器科など)一帯でファトフ軍を掃討、8月上旬に喪失していた同地を奪還、またアレッポ市南部および北部郊外一帯に通じる反体制武装集団の兵站路に対して集中的な空爆を実施した。

士官学校一帯の制圧により、シリア軍はアレッポ市ラームーサー地区、および同市東部街区への反体制武装集団の兵站路すべてを再び遮断、アレッポ市東部街区は再び孤立状態に陥ったという。

また反体制武装集団の兵站路に対する空爆は、ハーン・トゥーマーン村、マアッラーター村、フライターン市、アルド・マッラーフ地区農場一帯、ウワイジャ地区などに対して実施された。

SANA, September 4, 2016
SANA, September 4, 2016

一方、『ハヤート』(9月5日付)によると、ロシア軍の航空支援を受けたシリア軍が、ヒズブッラーやシリア人・アラブ人民兵とともに、アレッポ市南西部郊外の士官学校一帯の奪還をかけて、ファトフ軍と激しく交戦し、兵器科を完全制圧した。

戦闘はまた、航空技術科や砲兵科内および周辺の丘陵地帯でも行われたという。

SANA, September 4, 2016
SANA, September 4, 2016

これに対して、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室は、アレッポ市北部のカースティールー街道一帯への砲撃を行うと発表、同市東部地区の封鎖解除をめざす意思を表明し、同地一帯の住民に対して72時間以内に避難するよう呼びかけた。

また、SANAによると、体制武装集団はアレッポ市北西部のヌッブル市、ザフラー町を砲撃し、女性2人が死亡した。 

AFP, September 4, 2016、AP, September 4, 2016、ARA News, September 4, 2016、Champress, September 4, 2016、al-Hayat, September 5, 2016、Iraqi News, September 4, 2016、Kull-na Shuraka’, September 4, 2016、al-Mada Press, September 4, 2016、Naharnet, September 4, 2016、NNA, September 4, 2016、Reuters, September 4, 2016、SANA, September 4, 2016、UPI, September 4, 2016などをもとに作成。

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アサド大統領は英国議員らの使節団と会談(2016年9月4日)

アサド大統領は英国の上下両院の議員、宗教関係者、学術関係者からなる使節団とダマスカスで会談した。

SANA(9月4日付)によると、会談ではシリア情勢や同国における「テロとの戦い」などについて意見が交わされたという。

SANA, September 4, 2016
SANA, September 4, 2016

 

AFP, September 4, 2016、AP, September 4, 2016、ARA News, September 4, 2016、Champress, September 4, 2016、al-Hayat, September 5, 2016、Iraqi News, September 4, 2016、Kull-na Shuraka’, September 4, 2016、al-Mada Press, September 4, 2016、Naharnet, September 4, 2016、NNA, September 4, 2016、Reuters, September 4, 2016、SANA, September 4, 2016、UPI, September 4, 2016などをもとに作成。

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ハマー県北西部、ダマスカス郊外県でシリア軍とジハード主義武装集団の戦闘が続く(2016年9月3日)

ハマー県では、『ハヤート』(9月4日付)によると、ジュンド・アクサー機構、イッザ軍などからなる反体制武装集団が県北西部のカムハーナ町近郊に進軍、ハマー航空基地を砲撃した。

クッルナー・シュラカー(9月3日付)によると、反体制武装集団はカムハーナ町近郊の第50地点を制圧、またARA News(9月3日付)によると、ジュンド・アクサー機構はシリア軍と交戦の末、イスカンダリーヤ村を制圧したという。

一方、SANA(9月3日付)によると、シリア軍がスカイク村、マアーン村、サワーン丘、キバーリーヤ村方面に進攻しようとしたファトフ軍と交戦した。

シリア軍はまたマアルダス村一帯のファトフ軍の兵站路、ムーリク市東部、カフルズィーター市西部、シャフシャブー山一帯、アトシャーン村、スーラーン市一帯、マアーン村北部および西部、バッザーム丘、フワイル丘に対して重点的に空爆を実施した。

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(9月4日付)によると、イスラーム軍が東グータ地方のフーシュ・ファーラ村一帯、タッル・サワーン町、フーシュ・ナスリー村農村地帯、リーハーン農場一帯でシリア軍、ヒズブッラー戦闘員と交戦し、複数の拠点を制圧した。

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アレッポ県では、SANA(9月3日付)によると、シリア軍がアレッポ市南西部郊外一帯でファトフ軍拠点に対して空爆を実施した。

また、アレッポ市サラーフッディーン地区、ザフラー地区、アクラミーヤ地区に反体制武装集団が撃った迫撃砲弾が着弾し、2人が死亡した。

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ヒムス県では、SANA(9月3日付)によると、シリア軍がクナイトラート村、タルビーサ市一帯、ファルハーニーヤ村で、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)の拠点、武器弾薬庫を空爆した。

一方、県東部の50カ村の名士らがタッル・アフマル村で国民和解を強化するための会合を開き、ムハンマド・シャッアール内務大臣が参列した。

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ダルアー県では、SANA(9月3日付)によると、シリア軍がダルアー市カラク地区、難民キャンプ地区、ラジャート高原でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、ウマリー旅団などと交戦した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、9月2日に8件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は1148件。

AFP, September 3, 2016、AP, September 3, 2016、ARA News, September 3, 2016、Champress, September 3, 2016、al-Hayat, September 4, 2016、Iraqi News, September 3, 2016、Kull-na Shuraka’, September 3, 2016、al-Mada Press, September 3, 2016、Naharnet, September 3, 2016、NNA, September 3, 2016、Reuters, September 3, 2016、SANA, September 3, 2016、September 4, 2016、UPI, September 3, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍の進攻に対抗するかたちでYPG主体のシリア民主軍は有志連合ではなくロシア軍の航空支援を受け、ラーイー村南西部でダーイシュと交戦(2016年9月3日)

アレッポ県では、ARA News(9月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍が、ロシア軍戦闘機の航空支援を受け、アアザーズ市南東部(ラーイー村南西部)のタッル・カッラーフ村、タッル・スースィーン村、ワフシーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, September 3, 2016、AP, September 3, 2016、ARA News, September 3, 2016、Champress, September 3, 2016、al-Hayat, September 4, 2016、Iraqi News, September 3, 2016、Kull-na Shuraka’, September 3, 2016、al-Mada Press, September 3, 2016、Naharnet, September 3, 2016、NNA, September 3, 2016、Reuters, September 3, 2016、SANA, September 3, 2016、UPI, September 3, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍戦車部隊がキリスからラーイー村(アレッポ県)方面に新たに進攻、ジャラーブルス市に向けて東進する反体制武装集団を支援(2016年9月3日)

アレッポ県では、『ハヤート』(9月4日付)によると、トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団が、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にある県北部ラーイー村以東の国境地帯の制圧を目的とする新たな作戦を開始した。

スルターン・ムラード師団のアフマド・ウスマーン大佐はロイター通信(9月3日付)に対して「作戦の目的は、ラーイー村から、すでに解放されたジャラーブルス市西部にある村々の方面に進軍することになる」と述べた。

ウスマーン大佐によると、この作戦においても「トルコ軍の支援は、ジャラーブルス市西方と同様に存在する」という。

これに関してアナトリア通信(9月3日付)は、トルコのキリス市からトルコ軍の戦車20輌、兵員輸送車5輌、四輪駆動車など多数が越境し、ラーイー村方面に進軍したと伝えた。

またDHA(9月3日付)によると、トルコ軍はT-155フルトゥナ榴弾砲でダーイシュ拠点を砲撃、進軍する戦車部隊を援護したという。

ARA News(9月3日付)によると、トルコ軍は、カルサンリー村、ムサンア村、スーラーン・アアザーズ町一帯を砲撃、ハワール・キリス作戦司令室は、マスマナ村、ワクフ村、アサリーヤ村、ナフダ村を制圧したという。

AFP(9月4日付)によると、現在、戦闘はラーイー村の南東部一帯で行われており、ラーイー村とジャラーブルス市を結ぶ国境地帯を制圧する第1段階を経て、アレッポ県におけるダーイシュの最大拠点であるバーブ市と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にあるマンビジュ市の制圧に向けた第2段階の南下作戦に入る予定だという。

なおロイター通信(9月2日付)は、トルコ軍が支援する反体制武装集団は1,500人程度の兵力しかなく、ラーイー村からジャラーブルス市に至る全長90キロのベルト地帯の支配を維持し、ダーイシュと人民防衛隊主体のシリア民主軍に対峙し続ける能力を有さないとの分析を行っている。

ARA News, September 3, 2016
ARA News, September 3, 2016

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一方、クッルナー・シュラカー(9月3日付)によると、トルコ軍はジャラーブルス市西部のカンダラ村一帯を砲撃し、スルターン・ムラード旅団などからなる反体制武装集団がダーイシュから同地を奪還、制圧した。

また、ARA News(9月3日付)によると、「ユーフラテスの盾」作戦に参加する反体制武装集団はダーイシュとの交戦の末に、ジャラーブルス市西部のマルハミーヤ村、フルサーン村、アラブ・イッザ村、カンヌー農場を制圧した。

AFP, September 3, 2016、Anadolu Ajansı, September 3, 2016、AP, September 3, 2016、ARA News, September 3, 2016、Champress, September 3, 2016、al-Hayat, September 4, 2016、Iraqi News, September 3, 2016、Kull-na Shuraka’, September 3, 2016、al-Mada Press, September 3, 2016、Naharnet, September 3, 2016、NNA, September 3, 2016、Reuters, September 3, 2016、SANA, September 3, 2016、UPI, September 3, 2016などをもとに作成。

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タフリール旅団がYPG主体のシリア民主軍を離反する一方、ハズム運動、シリア革命家戦線などがトルコ軍が支援する反体制武装集団に参加(2016年9月2日)

アレッポ県では、シリア監視ネットワーク(9月2日付)によると、トルコ軍の支援を受けるハズム運動、シリア革命家戦線、ハック戦線、アンサール旅団が、「ユーフラテスの盾」作戦に新たに参加した。

また『ハヤート』(9月3日付)は、トルコ軍がジャラーブルス市西方のアラブ・イッザ村、ガンドゥーラ村を空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)が使用していた建物3棟を破壊した、と伝えた。

なお、ARA News(9月2日付)によると、トルコ軍はジャラーブルス市方面に戦車部隊を新たに派遣した。

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『ハヤート』(9月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に参加していたタフリール旅団のメンバー50人がシリア民主軍を離反、人民防衛隊を攻撃した後、ジャラーブルス市に移動した。

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一方、トルコ治安当局はトルコ・シリア国境にコンクリート壁を設置することに反対するデモに対して催涙ガスを使用、強制排除した。

デモは、アレッポ県アイン・アラブ市に面するトルコ領内の国境近くで発生したという。

アレッポ県では、ARA News(9月2日付)によると、ダーイシュがウンム・フーシュ村、ウンム・クラー村を砲撃した。

AFP, September 2, 2016、AP, September 2, 2016、ARA News, September 2, 2016、Champress, September 2, 2016、al-Hayat, September 3, 2016、Iraqi News, September 2, 2016、Kull-na Shuraka’, September 2, 2016、al-Mada Press, September 2, 2016、Naharnet, September 2, 2016、NNA, September 2, 2016、Reuters, September 2, 2016、SANA, September 2, 2016、Shabaka Rasd Suriya al-Ikhbariya, September 2, 2016、UPI, September 2, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市南西部郊外、イドリブ県、ダルアー県でシリア軍と反体制武装集団の戦闘が続く(2016年9月2日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市南部郊外および南西部郊外一帯でシリア軍とファトフ軍との戦闘が続いた。

またARA News(9月2日付)によると、ロシア軍戦闘機がカフル・ハラブ村、シャイフ・スライマーン村、ダーラト・イッザ市、イッビーン村を空爆した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)が、リーハーン農場を空爆、また同地一帯でシリア軍がイスラーム軍と交戦した。

またARA News(9月2日付)によると、ロシア軍戦闘機がマアッラトミスリーン市、ラーム・ハムダーン村、ビンニシュ市を空爆した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、タッル・カリーン村一帯でシリア軍とジハード主義武装集団が交戦した。

一方、SANA(9月2日付)によると、シリア軍がイブタア町東部に位置する無人化した防空大隊基地から反体制武装集団を掃討し、同地を奪還した。

しかし、ARA News(9月2日付)、クッルナー・シュラカー(9月2日付)によると、反体制武装集団はほどなく、同大隊基地を奪還したという。

なお、SANAによると、シリア軍はまたヤードゥーダ村北東部、ダルアー市ダム街道一帯で反体制武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(9月2日付)によると、タッル・サワーン丘町・リーハーン農場・マイダアーニー村一帯に潜入しようとしたイスラーム軍戦闘員とシリア軍が交戦、これを殲滅した。

クッルナー・シュラカー(9月2日付)によると、タッル・サワーン町一帯での戦闘では、シリア軍とともにイスラーム軍と戦っていたパレスチナ解放軍の戦闘員7人が戦死したという。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、9月1日に6件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は1140件。

AFP, September 2, 2016、AP, September 2, 2016、ARA News, September 2, 2016、Champress, September 2, 2016、al-Hayat, September 3, 2016、Iraqi News, September 2, 2016、Kull-na Shuraka’, September 2, 2016、al-Mada Press, September 2, 2016、Naharnet, September 2, 2016、NNA, September 2, 2016、Reuters, September 2, 2016、SANA, September 2, 2016、UPI, September 2, 2016などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領「アレッポ県北部国境地帯400キロメートルの地域を「テロリスト」から浄化した」(2016年9月2日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は記者会見で、トルコ軍が反体制武装集団とともに実施している「ユーフラテスの盾」作戦に関して、アレッポ県北部の国境地帯約400平方キロメートルから、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊を掃討し、同地を「浄化」することに成功したと述べた。

エルドアン大統領はまた、「人民防衛隊は(ユーフラテス川東部)に渡ったと言う…。しかし、我々は、彼らが渡っていないと言いたい…。南部の国境がテロリストの回廊になることを我々が許すなどということを誰も期待すべきでない」と付言した。


AFP, September 2, 2016、AP, September 2, 2016、ARA News, September 2, 2016、Champress, September 2, 2016、al-Hayat, September 3, 2016、Iraqi News, September 2, 2016、Kull-na Shuraka’, September 2, 2016、al-Mada Press, September 2, 2016、Naharnet, September 2, 2016、NNA, September 2, 2016、Reuters, September 2, 2016、SANA, September 2, 2016、UPI, September 2, 2016などをもとに作成。

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トルコのユルドゥルム首相「トルコはエジプト、シリアとの関係正常化に真剣に取り組み始めた」(2016年9月2日)

トルコのビンアリ・ユルドゥルム首相は首都アンカラでの閣議で「エジプトやシリアと関係正常化がなされるだろう。トルコはエジプト、シリアとの関係正常化に真剣に取り組み始めた」と述べた。

デイリー・サバフ(9月2日付)などが伝えた。

AFP, September 2, 2016、AP, September 2, 2016、ARA News, September 2, 2016、Champress, September 2, 2016、Daily Sabah, September 2, 2016、al-Hayat, September 3, 2016、Iraqi News, September 2, 2016、Kull-na Shuraka’, September 2, 2016、al-Mada Press, September 2, 2016、Naharnet, September 2, 2016、NNA, September 2, 2016、Reuters, September 2, 2016、SANA, September 2, 2016、UPI, September 2, 2016などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領「アサド大統領を退陣させるのでなく、シリア国内の本質的変化を待った方が良い」(2016年9月2日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領はブルームバーグ(9月2日付)のインタビューで、シリア情勢に触れ、「我々は少しずつ正しい報告に前進している。我々が近く(米国と)何らかの合意に達し、国際社会に発表することを否定しない」と述べた。

プーチン大統領はまた「それが何かを話すのは時期尚早だが、望ましい方向に進んでいると考えている…。(米国との)協議は非常に困難だ。主な問題の一つは、我々は「穏健な反体制派」と呼ばれるグループと、ヌスラ戦線戦などの過激派やテロ組織と区別することを強く主張していることだ。これについては米国も反対はしていない」と付言した。

一方、トルコとシリアの関係改善の可能性については「我々がアサド大統領は去るべきとの主張を認めた場合、大きな疑問が私のなかに乗じる。それはこれによってどのような結果がもたらされるかという疑問だ。これは国際法に沿ったものとなろうか? 辛抱して、社会の構造を変革するために貢献し、シリア国内で本質的な変化が生じるのを待った方が良いのではないか…?」と述べた。

AFP, September 2, 2016、AP, September 2, 2016、ARA News, September 2, 2016、Bloomberg, September 2, 2016、Champress, September 2, 2016、al-Hayat, September 3, 2016、Iraqi News, September 2, 2016、Kull-na Shuraka’, September 2, 2016、al-Mada Press, September 2, 2016、Naharnet, September 2, 2016、NNA, September 2, 2016、Reuters, September 2, 2016、SANA, September 2, 2016、UPI, September 2, 2016などをもとに作成。

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トルコの災害緊急事態管理局(AFAD)はアレッポ県ジャラーブルス市への食糧物資搬入を開始(2016年9月1日)

トルコの災害緊急事態管理局(AFAD)は、トルコ軍と反体制武装集団による「ユーフラテスの盾」作戦でダーイシュ(イスラーム国)から奪還されたアレッポ県のジャラーブルス市に食糧などの支援物資の搬入を開始したと発表した。

ロイター通信(9月1日付)が伝えた。

AFP, September 1, 2016、AP, September 1, 2016、ARA News, September 1, 2016、Champress, September 1, 2016、al-Hayat, September 2, 2016、Iraqi News, September 1, 2016、Kull-na Shuraka’, September 1, 2016、al-Mada Press, September 1, 2016、Naharnet, September 1, 2016、NNA, September 1, 2016、Reuters, September 1, 2016、SANA, September 1, 2016、UPI, September 1, 2016などをもとに作成。

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ヨルダンの教育副大臣はシリア人生徒を受け入れ続ければ学校運営が破綻すると警鐘を鳴らす(2016年9月1日)

ヨルダンのムハンマド・ズナイバート教育副大臣は、9月1日から新学期が始まった公立学校の生徒数がシリア人生徒の入学で前年度より14%増加、このままでは学校運営が破綻すると警鐘を鳴らした。

ズナイバート副大臣によると、2015年度の公立学校におけるシリア人生徒数は14万5,000人で、それ以外に難民キャンプに開設されている学校に2万5,000人の生徒が通っているという。

ロンドンでの支援国会議ではヨルダンに3億3,000万米ドルの支援が決定されているが、うち2016年度の教育分野への支援には7,500万ドルが割り当てられているだけで、このままの状態が続けば、ヨルダンの学校教育は資金不足で破綻することになるという。

『ハヤート』(9月2日付)が伝えた。

AFP, September 1, 2016、AP, September 1, 2016、ARA News, September 1, 2016、Champress, September 1, 2016、al-Hayat, September 2, 2016、Iraqi News, September 1, 2016、Kull-na Shuraka’, September 1, 2016、al-Mada Press, September 1, 2016、Naharnet, September 1, 2016、NNA, September 1, 2016、Reuters, September 1, 2016、SANA, September 1, 2016、UPI, September 1, 2016などをもとに作成。

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アレッポ市南西部でシリア軍とファトフ軍の一進一退の攻防続く(2016年9月1日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がフライターン市、アウラム・クブラー町を空爆し、2人が死亡した。

またアレッポ市南西部郊外のジャムイーヤート丘一帯、第1070集合住宅計画地区、士官学校一帯ではシリア軍、シリア人・外国人民兵が、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、トルキスターン・イスラーム党などからなるファトフ軍と交戦した。

一方、SANA(9月1日付)によると、シリア軍が「同盟部隊」とともにアレッポ市南西部郊外の士官学校一帯でシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などからなる反体制武装集団と交戦を続け、同地南部の主要な丘陵地帯を制圧した。

シリア軍はまた、カフルハムラ村、ハーン・トゥーマーン村一帯でファトフ軍の拠点、車列を空爆した。

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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がハーン・シャイフーン市を空爆し、男性1人が死亡した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、戦闘機(所属明示せず)がラスタン市郊外農場地帯、ガルナータ村、ウンム・シャルシューフ村、ダイル・フール村を空爆し、子供1人、女性1人を含む3人が死亡した。

ARA News(9月1日付)によると、空爆を実施したのはロシア軍だという。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がリーハーン農場、タッル・クルディー町一帯で反体制武装集団と交戦、またハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ダイル・ハビーヤ村を地対地ミサイルと思われる砲弾で攻撃した。

シリア軍はさらに、マダーヤー町、バラダー渓谷一帯の無人地帯を重火器で攻撃、これに対して反体制武装集団はハラスターし郊外のダーヒヤト・アサド町を砲撃した。

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ダルアー県では、SANA(9月1日付)によると、シリア軍がヌアイマ村、ダルアー市マハッタ地区などでシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)などの反体制武装集団と交戦した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月31日に8件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は1134件。

AFP, September 1, 2016、AP, September 1, 2016、ARA News, September 1, 2016、Champress, September 1, 2016、al-Hayat, September 2, 2016、Iraqi News, September 1, 2016、Kull-na Shuraka’, September 1, 2016、al-Mada Press, September 1, 2016、Naharnet, September 1, 2016、NNA, September 1, 2016、Reuters, September 1, 2016、SANA, September 1, 2016、September 2, 2016、UPI, September 1, 2016などをもとに作成。

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シリア人権監視団は8月の死者数が4,475人を記録したと発表(2016年9月1日)

シリア人権監視団は、8月の1ヶ月間でのシリア国内での死者数が4,475人を記録したと発表した。

犠牲者の内訳は、民間人が1,289人(うち子供263人)、ジハード主義武装集団を含む反体制武装集団と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の戦闘員が658人、シリア政府側の兵士・戦闘員が1,311人(うちシリア軍兵士が561人、国防隊、人民諸委員会の戦闘員が653人、ヒズブッラー戦闘員が15人、シリア人以外の民兵が82人)、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、ムハージリーン・ワ・アンサール軍、トルキスターン・イスラーム党の非シリア人戦闘員が1,184人。

シリア人権監視団によると、民間人のほとんどはシリア軍とロシア軍の空爆による犠牲者。

なお、ダーイシュ、ヌスラ戦線に参加するシリア人戦闘員犠牲者の数は明示されていない。

AFP, September 1, 2016、AP, September 1, 2016、ARA News, September 1, 2016、Champress, September 1, 2016、al-Hayat, September 2, 2016、Iraqi News, September 1, 2016、Kull-na Shuraka’, September 1, 2016、al-Mada Press, September 1, 2016、Naharnet, September 1, 2016、NNA, September 1, 2016、Reuters, September 1, 2016、SANA, September 1, 2016、UPI, September 1, 2016などをもとに作成。

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アサド大統領はアラブ労働者組合国際連合使節団と会談(2016年9月1日)

アサド大統領は、アラブ労働者組合国際連合のガッサーン・グスン事務総長を団長とする同連合事務局メンバーと首都ダマスカスで会談した。

SANA(9月1日付)が伝えた。

AFP, September 1, 2016、AP, September 1, 2016、ARA News, September 1, 2016、Champress, September 1, 2016、al-Hayat, September 2, 2016、Iraqi News, September 1, 2016、Kull-na Shuraka’, September 1, 2016、al-Mada Press, September 1, 2016、Naharnet, September 1, 2016、NNA, September 1, 2016、Reuters, September 1, 2016、SANA, September 1, 2016、UPI, September 1, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は8月31日にシリア領内で8回の爆撃を実施(2016年9月1日)

米中央軍(CENTCOM)は、8月31日のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して16回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は8回で、ブーカマール市近郊(3回)、ラッカ市近郊(3回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、マーリア市近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, September 1, 2016、AP, September 1, 2016、ARA News, September 1, 2016、Champress, September 1, 2016、al-Hayat, September 2, 2016、Iraqi News, September 1, 2016、Kull-na Shuraka’, September 1, 2016、al-Mada Press, September 1, 2016、Naharnet, September 1, 2016、NNA, September 1, 2016、Reuters, September 1, 2016、SANA, September 1, 2016、UPI, September 1, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュがアレッポ県北部の3カ村を反体制武装集団から奪還する一方、トルコ軍は県北西部のYPG拠点を越境砲撃(2016年8月31日)

アレッポ県では、ARA News(8月31日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がラーイー村近郊で反体制武装集団(シャーム軍団、ハムザ旅団など)と交戦し、同村東部のハドバート村、シャイフ・ヤアクーブ村、カルサンリー村を奪還した。

一方、トルコ軍が県北西部のアフリーン市郊外のジャルカー村にある西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の拠点を越境砲撃した。


AFP, August 31, 2016、AP, August 31, 2016、ARA News, August 31, 2016、Champress, August 31, 2016、al-Hayat, September 1, 2016、Iraqi News, August 31, 2016、Kull-na Shuraka’, August 31, 2016、al-Mada Press, August 31, 2016、Naharnet, August 31, 2016、NNA, August 31, 2016、Reuters, August 31, 2016、SANA, August 31, 2016、UPI, August 31, 2016などをもとに作成。

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ジュンド・アクサー機構、イッザ軍などからなる反体制武装集団がハマー市近郊のスーラーン市を制圧(2016年8月31日)

ハマー県では、ドゥラル・シャーミーヤ(8月31日付)、シリア人権監視団によると、ジュンド・アクサー機構、イッザ軍などからなる反体制武装集団がハマー市から13キロの地点に位置する戦略的要衝スーラーン市でシリア軍と交戦し、同地を制圧した。

一方、SANA(8月31日付)によると、ファトフ軍がムハルダ市近郊のムハルダ火力発電所に対して迫撃砲数十発で攻撃を加え、高圧電線が被害を受けた。

これに対して、シリア軍が県北西部のブワイダ村、マアルカバ村一帯で反体制武装集団と交戦し、イッザ軍の司令官を含む50人近くを殲滅、70人以上を負傷させたという。

シリア軍はまた、人民防衛諸集団とともに、スーラーン市一帯、タイバト・イマーム市西方でも反体制武装集団と交戦した。

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アレッポ県では、ARA News(8月31日付)によると、ファトフ軍がアレッポ市南西部郊外のアーミリーヤ村および周辺の丘陵地帯をシリア軍から奪還した。

これに対して、シリア軍はジャムイーヤート丘の大部分を制圧したという。

またシリア軍はロシア軍とともに、アレッポ市東部への入り口に位置するラームーサ地区の街道一帯、同市のフィルドゥース地区、マアーディー地区、スッカリー地区を激しく空爆した。
このほか、ファルス通信(8月31日付)によると、県内での戦闘でイラン・イスラーム革命防衛隊の元士官で義勇兵として戦闘に参加していたアフマド・ガラーミー准将が戦死した。

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クナイトラ県では、SANA(8月31日付)によると、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)がバアス市を砲撃し、2人が負傷した。

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ダルアー県では、SANA(8月31日付)によると、シリア軍がダルアー市各所で反体制武装集団と交戦した。

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イドリブ県では、SANA(8月31日付)によると、シリア軍がジャーヌーディーヤ村、ビンニシュ村、アルマナーズ市でファトフ軍の拠点などに対して空爆を行った。

AFP, August 31, 2016、AP, August 31, 2016、ARA News, August 31, 2016、Champress, August 31, 2016、al-Durar al-Shamiya, August 31, 2016、al-Hayat, September 1, 2016、Iraqi News, August 31, 2016、Kull-na Shuraka’, August 31, 2016、al-Mada Press, August 31, 2016、Naharnet, August 31, 2016、NNA, August 31, 2016、Reuters, August 31, 2016、SANA, August 31, 2016、UPI, August 31, 2016などをもとに作成。

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トルコ内閣報道官は米国仲介によるYPGとの停戦を否定(2016年8月31日)

トルコのイブラヒム・カルン大統領府報道官は記者会見で、アレッポ県ジャラーブルス市一帯でトルコ軍が反体制武装集団とともに行っている「ユーフラテスの盾」作戦に関して、アレッポ県北部国境地帯の全長約90キロにわたるベルト地帯から「テロリスト」を浄化することが目的だと述べるとともに、米国の仲介による西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍(所属部隊)との停戦には応じていないと強調した。

また、オマル・チェリク欧州問題担当国務大臣は、「我々はいかなる状況でも…トルコとクルド勢力との停戦には応じない」と述べた。

AFP, August 31, 2016、AP, August 31, 2016、ARA News, August 31, 2016、Champress, August 31, 2016、al-Hayat, September 1, 2016、Iraqi News, August 31, 2016、Kull-na Shuraka’, August 31, 2016、al-Mada Press, August 31, 2016、Naharnet, August 31, 2016、NNA, August 31, 2016、Reuters, August 31, 2016、SANA, August 31, 2016、UPI, August 31, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュのアドナーニー報道官に関して、米国に続いてロシア国防省がファトフ軍支配地域に対する爆撃で殺害したと発表(2016年8月31日)

ロシア国防省は声明を出し、29日にダーイシュ(イスラーム国)が戦死したと発表したアブー・ムハンマド・アドナーニー報道官に関して、アレッポ県北部のロシア空軍の空爆によって死亡したことを確認したと発表した。

声明によると、ロシア空軍のSu-34戦闘爆撃機が29日にアレッポ県北西部のアフリーン市近郊のマアッラータ村、ウンム・フーシュ村一帯への空爆を実施し、「テロリスト」40人を殲滅、そのなかにアドナーニー氏が含まれていたという。

アフリーン市一帯は西クルディスタン移行期民政局の支配地域で、マアッラータ村、ウンム・フーシュ村はシャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、シャーム自由人イスラーム運動、トルキスターン・イスラーム党などからなるファトフ軍の支配地域。

なお、これに先立って、米国防総省のピーター・クック報道官は30日、米国がアレッポ県アレッポ市東部のダーイシュの主要拠点バーブ市一帯で、アドナーニー氏を標的に空爆を実施したと発表したが、その結果は確認中だと述べていた。

ただし、有志連合合同司令部の発表によると、29日に有志連合は、ブーカマール市近郊(1回)、ラッカ市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(6回)、タドムル市近郊(1回)に対して空爆を実施したのみで、バーブ市近郊では空爆は実施していない。

AFP, August 31, 2016、AP, August 31, 2016、ARA News, August 31, 2016、Champress, August 31, 2016、al-Hayat, September 1, 2016、Iraqi News, August 31, 2016、Kull-na Shuraka’, August 31, 2016、al-Mada Press, August 31, 2016、Naharnet, August 31, 2016、NNA, August 31, 2016、Reuters, August 31, 2016、SANA, August 31, 2016、UPI, August 31, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合は30日にシリア領内で8回の爆撃を実施(2016年8月31日)

米中央軍(CENTCOM)は、8月30日のシリア、イラク両国での有志連合の戦果をHPで発表した。

それによると、有志連合は両国領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回の空爆を実施、このうちシリア領内での空爆は8回で、ラッカ市近郊(1回)、マンビジュ市近郊(6回)、ワフスィーヤ村近郊(1回)に対して攻撃が行われた。

AFP, August 31, 2016、AP, August 31, 2016、ARA News, August 31, 2016、Champress, August 31, 2016、al-Hayat, September 1, 2016、Iraqi News, August 31, 2016、Kull-na Shuraka’, August 31, 2016、al-Mada Press, August 31, 2016、Naharnet, August 31, 2016、NNA, August 31, 2016、Reuters, August 31, 2016、SANA, August 31, 2016、UPI, August 31, 2016などをもとに作成。

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国連安保理でシリア国内での化学兵器使用への対応を協議するための非公開会合が開催(2016年8月30日)

国連安保理では、シリア国内での化学兵器(塩素ガスを含む)の使用実態に関する国連および化学兵器禁止機関(OPCW)の合同査察機構が作成した報告書に関する非公式会合が行われた。

『ハヤート』(9月1日付)によると、この会合でロシアのヴィタリー・チュルキン国連大使は、報告書の内容や合同査察機構の調査方法に関する技術的な問題点や反体制武装集団による化学兵器使用の可能性について言及するとともに、シリアだけでなくイラクでの化学兵器使用疑惑についても調査・審議の範囲を拡大すべきだと主張したという。

AFP, August 31, 2016、AP, August 31, 2016、ARA News, August 31, 2016、Champress, August 31, 2016、al-Hayat, September 1, 2016、Iraqi News, August 31, 2016、Kull-na Shuraka’, August 31, 2016、al-Mada Press, August 31, 2016、Naharnet, August 31, 2016、NNA, August 31, 2016、Reuters, August 31, 2016、SANA, August 31, 2016、UPI, August 31, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がアレッポ市南部郊外のカラースィー村一帯で制圧地域を拡大(2016年8月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がアレッポ市のマシュハド地区、アンサーリー地区、サーリヒーン地区を「樽爆弾」で空爆する一方、アレッポ市南西部郊外の第1070集合住宅計画地区、士官学校一帯、アフルーカート丘一帯、カラースィー村一帯で、シリア人・外国人民兵とともに、シャームの民のヌスラ戦線(シャーム・ファトフ戦線)、トルキスターン・イスラーム党などからなるファトフ軍と交戦した。

これに関して、SANA(8月30日付)は、シリア軍がアレッポ市南部郊外で反体制武装集団と交戦の末、カラースィー丘、カラースィー村、アマーラ村、バルナダ村を完全制圧したと伝えた。

また、ARA News(8月30日付)は、シリア軍がマフルーカ丘の大部分およびその一帯も奪還したと伝えた。

しかし、クッルナー・シュラカー(8月30日付)によると、ファトフ軍はその後再びカラースィー村を奪還したという。

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イドリブ県では、クッルナー・シュラカー(8月30日付)によると、ロシア軍がマアッラトミスリーン市をクラスター爆弾で空爆し、7人が死亡、55人以上が負傷した。

一方、SANA(8月30日付)によると、ファトフ軍がフーア市、カファルヤー町を砲撃し、5人が負傷した。

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ヒムス県では、SANA(8月30日付)によると、シリア軍がラスタン市でシャーム自由人イスラーム運動、リジャールッラー大隊連合の拠点を攻撃した。

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ダルアー県では、SANA(8月30日付)によると、シリア軍がダルアー市マハッタ地区一帯、電力会社一帯、ジーザ町、ヌアイマ村で、南部タウヒード旅団、ジャウラーン大隊などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ダマスカス郊外県では、SANA(8月30日付)によると、イスラーム軍がワーフィディーン・ゴラン高原難民キャンプを砲撃し、3人が死亡、8人が負傷した。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、8月29日に10件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反はダマスカス県、ダマスカス郊外県、ラタキア県で発生し、イスラーム軍、シャーム自由人イスラーム運動などが砲撃を行ったという。

米・ロシアによる敵対行為停止合意が発効した2月27日以降の停戦違反件総数は1108件。

AFP, August 30, 2016、AP, August 30, 2016、ARA News, August 30, 2016、Champress, August 30, 2016、al-Hayat, August 31, 2016、Iraqi News, August 30, 2016、Kull-na Shuraka’, August 30, 2016、al-Mada Press, August 30, 2016、Naharnet, August 30, 2016、NNA, August 30, 2016、Reuters, August 30, 2016、SANA, August 30, 2016、UPI, August 30, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍とトルコが米国の仲介により停戦か?(2016年8月30日)

米中央軍のジョン・トーマス報道官は、アレッポ県ジャラーブルス市南部郊外一帯でのトルコ軍および同軍の支援を受ける反体制武装集団と西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属部隊との戦闘に関して「数時間前にすべての関係当事者が戦闘を停止し、ダーイシュ(イスラーム国)の脅威に集中するとの確認を得た」と述べ、両者が米国の仲介のもとに連絡を取り合い、「非公式の合意」に達しつつあることを明らかにした。

ARA News(8月30日付)が伝えた。

これに関して、マンビジュ軍事評議会のシャルファーン・ダルウィーシュ報道官はロイター通信(8月30日付)に対して、トルコとジャラーブルス軍事評議会の間で戦闘停止の合意が成立、30日未明に発効したことを明らかにした。

またジャラーブルス軍事評議会の総司令部も声明を出し、米国主導の有志連合との集中的協議を受け、有志連合の仲介のもとにトルコ軍との暫定停戦の合意し、29日深夜に合意が発効されたと発表した。

しかし、トルコ外務省は、この停戦合意を否定、トルコに対する脅威がなくならない限り、トルコ軍は作戦を中止しないと発表、米国に対して人民防衛隊をユーフラテス川以東に撤退させるとの約束を履行するよう改めて呼びかけた。

AFP, August 30, 2016、AP, August 30, 2016、ARA News, August 30, 2016、Champress, August 30, 2016、al-Hayat, August 31, 2016、Iraqi News, August 30, 2016、Kull-na Shuraka’, August 30, 2016、al-Mada Press, August 30, 2016、Naharnet, August 30, 2016、NNA, August 30, 2016、Reuters, August 30, 2016、SANA, August 30, 2016、UPI, August 30, 2016などをもとに作成。

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トルコ軍の支援を受ける反体制武装集団(シャーム戦線)がジャラーブルス市西部の3カ村をダーイシュから奪取(2016年8月30日)

アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(8月30日付)によると、トルコ軍の支援を受けるシャーム戦線が、ジャラーブルス市西部郊外でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ハフィーラ村、ズーガラ村、クッリーヤ村の3カ村を制圧した。

一方、ARA News(8月30日付)は、トルコ軍の発表として、シリア領内に進攻中のトルコ軍の戦車がジャラーブルス市西部郊外でのダーイシュ(イスラーム国)との交戦中に熱誘導式地対地ミサイルを被弾し、兵士3人が負傷した、と伝えた。

Kull-na Shuraka', August 30, 2016
Kull-na Shuraka’, August 30, 2016

また、『ハヤート』(8月31日付)がトルコ軍の発表として伝えたところによると、米国主導の有志連合所属のA-10戦闘機がジャラーブルス市近郊のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

AFP, August 30, 2016、AP, August 30, 2016、ARA News, August 30, 2016、Champress, August 30, 2016、al-Hayat, August 31, 2016、Iraqi News, August 30, 2016、Kull-na Shuraka’, August 30, 2016、al-Mada Press, August 30, 2016、Naharnet, August 30, 2016、NNA, August 30, 2016、Reuters, August 30, 2016、SANA, August 30, 2016、UPI, August 30, 2016などをもとに作成。

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YPG主体のシリア民主軍は今度はアレッポ市北東部から米主導の有志連合の航空支援を受けてダーイシュ支配地域に進軍(2016年8月30日)

アレッポ県では、シリア人権監視団などによると、有志連合と思われる戦闘機が県北部のマーリア市南部一帯(ハルバル村、ウンム・フーシュ村、イフラス村など)のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆、地上では西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍に所属する革命家軍、北部軍が人民防衛隊とともに同地でダーイシュと交戦した。

この戦闘で、シリア民主軍所属部隊は、ハルバル村、ウンム・フーシュ村、タッル・カッラーフ村を制圧し、アレッポ県におけるダーイシュの最大拠点であるバーブ市から30キロの地点にまで接近した。

同部隊は、西クルディスタン移行期民政局が実効支配するアフリーン市方面から進軍したという。

AFP, August 30, 2016、AP, August 30, 2016、ARA News, August 30, 2016、Champress, August 30, 2016、al-Hayat, August 31, 2016、Iraqi News, August 30, 2016、Kull-na Shuraka’, August 30, 2016、al-Mada Press, August 30, 2016、Naharnet, August 30, 2016、NNA, August 30, 2016、Reuters, August 30, 2016、SANA, August 30, 2016、UPI, August 30, 2016などをもとに作成。

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フランスのオランド大統領はトルコによるジャラーブルス市一帯への進攻を「矛盾した介入」と非難(2016年8月30日)

フランスのフランソワ・オランド大統領は、各国在外公館大使との年次会合で、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」での勝利は、シリアの危機解決なくしてはあり得ないと述べる一方、トルコ軍のジャラーブルス市一帯への進攻に関しては「トルコはダーイシュに対抗するとしてシリア領内に軍を展開させることを選択した…。こうした矛盾した介入は事態を悪化させる恐れがある」と批判した。

AFP, August 30, 2016、AP, August 30, 2016、ARA News, August 30, 2016、Champress, August 30, 2016、al-Hayat, August 31, 2016、Iraqi News, August 30, 2016、Kull-na Shuraka’, August 30, 2016、al-Mada Press, August 30, 2016、Naharnet, August 30, 2016、NNA, August 30, 2016、Reuters, August 30, 2016、SANA, August 30, 2016、UPI, August 30, 2016などをもとに作成。

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国連関連機関は民間人支援を「義務」と位置づけ、シリア政府とつながりがある機関とこれまでに数千万ドルの支援契約を結ぶ(2016年8月30日)

『ガーディアン』(8月30日付)は、欧米諸国、湾岸アラブ諸国、トルコによる対シリア経済制裁を科すなか、国連関係機関がアサド政権幹部に近い組織や個人との間でこれまでに総額で数千万米ドル以上の人道食糧関連支援に関する契約を結んでいると伝えた。

契約内容は、農業開発関連の支援(1,300万ドル以上)、国防省所轄のシリア国民血液バンクへの支援(500万ドル以上を世界保健機関が拠出)、アスマー・アフラス大統領夫人が名誉会長を務めるシリア国民信託(850万ドル)、大統領のいとこのラーミー・マフルーフ氏が運営するブスターン慈善協会(26万8,000ドルをUNICEFが拠出)などに及ぶという。

こうした支援に関して、国連の報道官は同紙に対して「シリア政府とつながりがある機関を通じて物資やサービスを提供することと、緊急に必要とされる生活支援なしに民間人を放置することのいずれかを選択しなければならないのなら、選択肢は明らかで、我々は民間人を支援することが義務です」と述べたという。

AFP, August 30, 2016、AP, August 30, 2016、ARA News, August 30, 2016、Champress, August 30, 2016、The Guardian, August 30, 2016、al-Hayat, August 31, 2016、Iraqi News, August 30, 2016、Kull-na Shuraka’, August 30, 2016、al-Mada Press, August 30, 2016、Naharnet, August 30, 2016、NNA, August 30, 2016、Reuters, August 30, 2016、SANA, August 30, 2016、UPI, August 30, 2016などをもとに作成。

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