アレッポ県、ラタキア県などで、シリア軍、YPGがヌスラ戦線などからなる反体制派との交戦を続ける(2016年3月20日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団が西クルディスタン移行期民政局の支配下にあるアレッポ市シャイフ・マクスード地区を砲撃し、住民4人が死亡、女性、子供を含む複数人が負傷した。

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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍の指揮下にあるシリア軍、シリア人・アラブ系・アジア系の民兵がカルア山一致、スーダ村一帯で第1沿岸師団、シャーム自由人イスラーム運動、アンサール・シャーム、第2沿岸師団、トルキスターン・イスラーム党、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

一方、SANA(3月20日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、スーダ村に近い第287地点、第397地点、第409地点でシャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦し、同地を制圧した。

シリア軍はまた、カルア山、アイン・バイダー村一帯で反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、SANA(3月20日付)によると、シリア軍がアンカーウィー村でシャームの民のヌスラ戦線の拠点を空爆した。

AFP, March 20, 2016、AP, March 20, 2016、ARA News, March 20, 2016、Champress, March 20, 2016、al-Hayat, March 21, 2016、Iraqi News, March 20, 2016、Kull-na Shuraka’, March 20, 2016、al-Mada Press, March 20, 2016、Naharnet, March 20, 2016、NNA, March 20, 2016、Reuters, March 20, 2016、SANA, March 20, 2016、UPI, March 20, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省は19日の停戦違反件数を5件と発表(2016年3月20日)

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月19日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反の内訳はアレッポ県2件(アレッポ市アシュラフィーヤ地区、ハイダリーヤ地区)、ラタキア県2件、ハマー県1件。

AFP, March 20, 2016、AP, March 20, 2016、ARA News, March 20, 2016、Champress, March 20, 2016、al-Hayat, March 21, 2016、Iraqi News, March 20, 2016、Kull-na Shuraka’, March 20, 2016、al-Mada Press, March 20, 2016、Naharnet, March 20, 2016、NNA, March 20, 2016、Reuters, March 20, 2016、SANA, March 20, 2016、UPI, March 20, 2016などをもとに作成。

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リヤド最高交渉委員会のムスラト報道官は第2期人民議会選挙終了までのジュネーブ3会議延期を求めるシリア政府代表団の要請を拒否(2016年3月20日)

リヤド最高交渉委員会のサーリム・ムスラト報道官は、シリア政府代表団がスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表に、第2期人民議会選挙が終わるまでジュネーブ3会議の会合を延期するよう求めていることに関して、「国際社会の合意に反する」と述べ、拒否する姿勢を示した。

ARA News(3月20日付)が伝えた。

AFP, March 20, 2016、AP, March 20, 2016、ARA News, March 20, 2016、Champress, March 20, 2016、al-Hayat, March 21, 2016、Iraqi News, March 20, 2016、Kull-na Shuraka’, March 20, 2016、al-Mada Press, March 20, 2016、Naharnet, March 20, 2016、NNA, March 20, 2016、Reuters, March 20, 2016、SANA, March 20, 2016、UPI, March 20, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内で爆撃を実施せず(2016年3月19日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月19日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して16回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は実施されなかった。

CENTCOM, March 20, 2016などをもとに作成。

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アレッポ県で、シリア軍、YPGがヌスラ戦線などからなる反体制派と交戦(2016年3月19日)

アレッポ県では、ARA News(3月19日付)によると、西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍がアレッポ市アシュラフィーヤ地区、サカン・シャバービー地区で、シャーム自由人イスラーム運動、第16師団などからなる反体制武装集団と交戦、西クルディスタン移行期民政局実効支配下のシャイフ・マクスード地区を後者が砲撃した。

一方、アレッポ市カースティールー街道一帯、バニー・ザイド地区、ブアイディーン交差点一帯、インザーラート地区、ハイヤーン町、バヤーヌーン町ではシリア軍が反体制武装集団と交戦した。

また、ARA News(3月19日付)によると、シリア軍はアレッポ県北西部のアンダーン山一帯に進軍した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ハラスター・カンタラ村、ドゥーマー市に対して空爆、「樽爆弾」投下、砲撃を行った。

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ハマー県では、ARA News(3月19日付)によると、反体制武装集団(自由シリア軍)がラービヤ村のシリア軍拠点を攻撃した。

AFP, March 19, 2016、AP, March 19, 2016、ARA News, March 19, 2016、Champress, March 19, 2016、al-Hayat, March 20, 2016、Iraqi News, March 19, 2016、Kull-na Shuraka’, March 19, 2016、al-Mada Press, March 19, 2016、Naharnet, March 19, 2016、NNA, March 19, 2016、Reuters, March 19, 2016、SANA, March 19, 2016、UPI, March 19, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュの本拠地ラッカ市に対する爆撃で住民39人、ヒスバ隊員5人が死亡(2016年3月19日)

ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ラッカ市内のダーイシュ(イスラーム国)拠点複数カ所が空爆を受け、子供5人、女性7人を含む住民39人、ダーイシュの宗教警察(ヒスバ)隊員5人が死亡した。

空爆は、国立病院一帯、パノラマ地区、フィルドゥース地区、サクナ(兵舎)地区がロシア軍によるものか、シリア軍によるものかは不明だという。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とロシア軍がタドムル市一帯を70回以上になわたり空爆、また地上ではシリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、シリア軍が砲撃を行った。

SNN(3月19日付)によると、戦闘にはラタキア県、ハマー県方面から派遣されたヒズブッラー戦闘員の増援部隊も参加したという。

一方、SANA(3月21日付)によると、シリア軍(第3師団)が「支援部隊」とともにダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、カルヤタイン市近郊のスナイヤト・ヒート、スナイヤト・ラーシド、ラワースィー・ティワール山、クルディー丘、ラワービー・タヒーン、ジュバイル山一帯を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(3月21日付)によると、シリア軍がティーム油田一帯、ブガイリーヤ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(3月19日付)によると、「穏健な反体制派」と目される複数の武装集団がダーイシュ(イスラーム国)との交戦の末、ムライギル村を制圧した。

一方、ARA News(3月19日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)はシャーム戦線、スルターン・ムラード旅団との戦闘の末にジャッカ村、カマーリーヤ村を制圧した。

このほか、スルターン・ムラード旅団が声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるタッル・バッタール村、タッル・シャイール村、サンダラ村および周辺農場地帯、ジャッカ村、シュワイリーン村、ラーイル村、ドゥワイビク村、アフティームッラート村、アーディヤ村、ダーイヒリーヤ村、スーラーン村、カフラ村、タラーリーン村を軍事地域に指定したと発表した。

AFP, March 19, 2016、AP, March 19, 2016、ARA News, March 19, 2016、Champress, March 19, 2016、al-Hayat, March 20, 2016、Iraqi News, March 19, 2016、Kull-na Shuraka’, March 19, 2016、March 20, 2016、al-Mada Press, March 19, 2016、Naharnet, March 19, 2016、NNA, March 19, 2016、Reuters, March 19, 2016、SANA, March 19, 2016、SNN, March 19, 2016、UPI, March 19, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省は18日の停戦違反件数を2件と発表(2016年3月19日)

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月18日に2件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

2件はいずれもヒムス県での「真理の獅子」とシャーム自由人イスラーム運動による砲撃によるもので、これによりシリア軍兵士1人が死亡した。

AFP, March 19, 2016、AP, March 19, 2016、ARA News, March 19, 2016、Champress, March 19, 2016、al-Hayat, March 20, 2016、Iraqi News, March 19, 2016、Kull-na Shuraka’, March 19, 2016、al-Mada Press, March 19, 2016、Naharnet, March 19, 2016、NNA, March 19, 2016、Reuters, March 19, 2016、SANA, March 19, 2016、UPI, March 19, 2016などをもとに作成。

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アサド大統領はイランのハッラーズィー外交関係評議会議長と会談(2016年3月19日)

アサド大統領は、シリア訪問中のイランの外交関係評議会のカマール・ハッラーズィー議長とダマスカスで会談した。

SANA(3月19日付)によると、会談ではシリア情勢、とりわけ敵対行為停止合意発効後の情勢について意見を交わした。

SANA, March 19, 2016
SANA, March 19, 2016

 

AFP, March 19, 2016、AP, March 19, 2016、ARA News, March 19, 2016、Champress, March 19, 2016、al-Hayat, March 20, 2016、Iraqi News, March 19, 2016、Kull-na Shuraka’, March 19, 2016、al-Mada Press, March 19, 2016、Naharnet, March 19, 2016、NNA, March 19, 2016、Reuters, March 19, 2016、SANA, March 19, 2016、UPI, March 19, 2016などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はシリア政府、リヤド最高交渉委員会に29からなる質問状を提示、回答を求める一方、シリア政府代表団は第2期人民選挙終了まで会合の延期を要請(2016年3月19日)

『ハヤート』(3月20日付)などによると、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は、シリア政府、リヤド最高交渉委員会の代表団に対して、29からなる質問状を示し、回答を求めた。

クッルナー・シュラカー(3月21日付)が入手した質問状のコピーによると、29の質問内容は以下の通り:

1. 国連安保理決議第2254号の文脈において「統治」転換をどのように理解しているか?
2. この統治にかかる任務、義務とは何か? 国連安保理決議第2254号に基づく政治移行プロセスを保障するため、果たされるべき最優先・最重要な責務とは何か? この統治の起点において対処されるべきもっとも重要な問題とは何か?
3. 統治にかかる任務、義務を遂行するにもっともふさわしい機関、しくみとは何か?
4. この機関(ないしはしくみ)はどのように樹立され得るか?
5. この統治はどのようにすべての人々を包摂し得るか?
6. この統治において、女性の代表をどのように実現し得るか?
7. 市民社会、営利集団、無所属の愛国的な名士はどのように代表されるか?
8. 統治機関に参加する公式な基準とは何か?
9. 人民議会、司法、自治体といった既存の統治機関と、この統治との関係をどのようなものとするか?
10. 統治機関の代表者をどのように選出、任命し得るか?
11. 統治における非宗派主義的な性質はどのように保障され得るか?
12. 統治の枠組みのなかで、シリアの地理的区分はどのように代表されるか?
13. 統治の枠組みは、政治的な境界、つまり既存の行政区画に従うか?
14. 地方レベルにおいて、宗派、人種といった集団はどのように代表され得るか?
15. この統治が原則とする意思決定の基盤とは何か(多数決か、圧倒的多数かなど)?
16. 統治機関による決定実行をどのように効果的に保証するか?
17. 統治機関の営為は、どのようにして国連安保理決議第2254号の基本原則に従って保証し得るか?
18. この問題を保証するために設置すべき監視のしくみとはどのようなものか?
19. 統治機関による任務遂行と既存の国家機関(大統領、立法府、行政府、自治体)およびその任務の関係はどのようなものとするか?
20. その他の既存の制度の改革は必要か? 必要な場合、どのような改革が必要か?
21. 統治機関の設置、活動を促進するため、シリアの憲政システムにおいてどのような変革を行う必要があるか?
22. 移行期において、統治の枠組みと治安部門はどのように結びつけられるべきか?
23. 治安部門の改革に責任を負う独立した機関を設置するべきか? 必要な場合、どのような機関を設置すべきか?
24. 治安部門の運営を民主的に監督するのに必要な統治機関とはどのようなものか?
25. この統治機関に関する意見の相違はどのように対処、解決され得るか?
26. 政府機関の活動の継続はどのように保証され得るか?
27. 政府機関が行うべき責務とは何か?
28. 政府機関の運営やその幹部職の任免を調整する原則、仕組みとはどのようなものか?
29. 国内避難民、難民の帰国を調整するために行う優先事項とは何か?

Kull-na Shuraka', March 21, 2016
Kull-na Shuraka’, March 21, 2016
Kull-na Shuraka', March 21, 2016
Kull-na Shuraka’, March 21, 2016

 

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一方、ジュネーブ3会議に出席中のシリア政府代表団団長バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表は、報道声明を出し、そのなかでスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表に対して、4月13日が投票日の第2期人民議会選挙が終わるまで交渉を延期するよう要請したと発表した。

AFP, March 19, 2016、AP, March 19, 2016、ARA News, March 19, 2016、Champress, March 19, 2016、al-Hayat, March 20, 2016、Iraqi News, March 19, 2016、Kull-na Shuraka’, March 19, 2016、al-Mada Press, March 19, 2016、Naharnet, March 19, 2016、NNA, March 19, 2016、Reuters, March 19, 2016、SANA, March 19, 2016、UPI, March 19, 2016などをもとに作成。

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レイダーCENTCOM報道官「ロシア軍戦闘機のほとんどがシリアを去ったことを確認した」(2016年3月19日)

米国が主導する米中央軍(CENTCOM)のパトリック・レイダー報道官(大佐)は報道声明で、シリア駐留ロシア空軍の主要部隊撤退に関して「ヘリコプター複数機と多数の輸送機が残っているが、我々は、ロシア軍戦闘機のほとんどがシリアを去ったことを確認した」と述べた。

ARA News(3月19日付)が伝えた。

AFP, March 19, 2016、AP, March 19, 2016、ARA News, March 19, 2016、Champress, March 19, 2016、al-Hayat, March 20, 2016、Iraqi News, March 19, 2016、Kull-na Shuraka’, March 19, 2016、al-Mada Press, March 19, 2016、Naharnet, March 19, 2016、NNA, March 19, 2016、Reuters, March 19, 2016、SANA, March 19, 2016、UPI, March 19, 2016などをもとに作成。

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米主導の有志連合はシリア領内で1回の爆撃を実施(2016年3月18日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月18日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して26回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は1回で、アイン・イーサー市近郊に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, March 19, 2016などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はシリア政府、リヤド最高交渉委員会双方に4項目からなるジュネーブ3会議議案を提示(2016年3月18日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はスイスの首都ジュネーブでシリア政府代表団、リヤド最高交渉委員会の代表団の双方と3度目となる個別会談を行った。

デミストゥラ特別代表が1日で両代表団と会談するのはこれが初めて。

『ハヤート』(3月19日付)によると、この会談で、デミストゥラ特別代表は、シリア政府代表団、リヤド最高交渉委員会代表団のそれぞれに、ジュネーブ3会議での議題に関する2ページからなる文書を提示した。

この文書は、①非宗派的で信頼できる移行期統治機関の樹立、②新憲法起草案、③新憲法のもとでの自由且つ構成な選挙の準備、④政治移行期および移行期後の基本原則、の4点からなるという。

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シリア政府代表団の団長を務めるバッシャール・ジャアファーリー国連シリア代表はデミストゥラ特別代表との会談後の記者会見で、政治的解決策の「基本要素」に関する文書を提出したことを明らかにした。

ジャアファーリー国連シリア代表は、「会談は有益で、シリアの危機に対する政治的解決策の「基本要素」にかかる文書について集中的に審議した」ことを明らかにしたうえで、「「基本要素」と我々が名づける諸原則が承認されれば、我々の国の未来を建設するのに貢献する真摯なシリア人どうしの対話が実現することになる」と述べた。

『ハヤート』によると、この文書は8項目からなり、シリアの統一、独立、世俗性、主権の維持、テロとの戦いなどを骨子とするという。

また、『ハヤート』(3月21日付)が入手した内部文書によると、シリア政府代表団がデミストゥラ特別代表に提出した文書には、「テロとの戦い」におけるシリア軍への支援、周辺諸国による反体制武装集団への支援停止、ゴラン高原の回復、などが盛り込まれているという。

 

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一方、リヤド最高交渉委員会は、すでに4ページからなる文書をデミストゥラ特別代表に提出済で、ジュネーブ合意に基づく移行気統治機関の樹立を主要議題にするよう求めている。

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デミストゥラ特別代表は、シリア政府とリヤド最高交渉委員会の間の「隔たりは大きい」としつつ、来週以降の個別会談において議題について集中的に議論を続ける意向を示した。

AFP, March 18, 2016、AP, March 18, 2016、ARA News, March 18, 2016、Champress, March 18, 2016、al-Hayat, March 19, 2016、March 21, 2016、Iraqi News, March 18, 2016、Kull-na Shuraka’, March 18, 2016、al-Mada Press, March 18, 2016、Naharnet, March 18, 2016、NNA, March 18, 2016、Reuters, March 18, 2016、SANA, March 18, 2016、UPI, March 18, 2016などをもとに作成。

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シリア軍がダーイシュの本拠地ラッカ市を爆撃、子供7人と女性5人を含む17人が死亡(2016年3月18日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(3月18日付)などによると、シリア軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)の本拠血ラッカ市を空爆し、子供7人と女性5人を含む17人が死亡、35人が負傷した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が東カラムーン地方でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、マクサル・ニムル山一帯、ティーナト・ラーシド村を制圧した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がダイル・ザウル航空基地一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(3月18日付)によると、シリア軍がジャフラ村一帯、ダイル・ザウル市ジャウラ地区、クスール地区でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(3月18日付)によると、県北部のトルコ国境に近いトゥーカリー村一帯でシャーム軍団、スルターン・ムラード旅団、山地の鷹旅団、ムウタスィム・ビッラー旅団、ハムザ旅団、第99師団、シリア自由人旅団が、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同村を制圧した。

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ヒムス県では、SANA(3月18日付)によると、シリア軍がタドムル市西部のヒヤール山に900高地をダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末制圧、また北西部のタムスィール村近郊のアライン丘一帯に進軍し、ダーイシュと交戦した。

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ハマー県では、SANA(3月18日付)によると、シリア軍がハマー市東部のワーディー・アズィーブ一帯、サラミーヤ市東部の東マフカル村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 18, 2016、AP, March 18, 2016、ARA News, March 18, 2016、Champress, March 18, 2016、al-Hayat, March 19, 2016、Iraqi News, March 18, 2016、Kull-na Shuraka’, March 18, 2016、al-Mada Press, March 18, 2016、Naharnet, March 18, 2016、NNA, March 18, 2016、Reuters, March 18, 2016、SANA, March 18, 2016、UPI, March 18, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省:敵対行為停止合意の発効以降「穏健な反体制派」43組織が停戦を受諾、18日の停戦違反件数は5件(2016年3月18日)

ロシア国防省は、米国・ロシアによるシリア領内での敵対行為禁止合意が発効した2月27日以降、ロシア側の当事者和解調整センターが用意した合意受諾文書に、いわゆる「穏健な反体制派」43組織が署名したと発表した。

また、ロシアの仲介により、ハマー県の37町村、ヒムス県の6町村、ダマスカス郊外県の4町村、ダルアー県の4町村の合計51町村で戦闘停止が実現した。

現在もなお、ダマスカス郊外県、ハマー県、ヒムス県、ダルアー県で戦闘停止に向けた交渉仲介は続いているという。

また、シリア駐留ロシア空軍による「人道作戦」でこれまでに、144トンの人道支援物資が包囲下の都市などに投下されたという。

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ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月17日に5件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

AFP, March 18, 2016、AP, March 18, 2016、ARA News, March 18, 2016、Champress, March 18, 2016、al-Hayat, March 19, 2016、Iraqi News, March 18, 2016、Kull-na Shuraka’, March 18, 2016、al-Mada Press, March 18, 2016、Naharnet, March 18, 2016、NNA, March 18, 2016、Reuters, March 18, 2016、SANA, March 18, 2016、UPI, March 18, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で9回の爆撃を実施(2016年3月17日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月17日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して20回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は9回で、フール町近郊(3回)、アイン・イーサー市近郊(1回)、マーリア市近郊(5回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, March 18, 2016などをもとに作成。

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カーター米国防長官「連邦制を宣言したシリアのクルド人はワシントンにとって優れた軍事的パートナー」(2016年3月17日)

アシュトン・カーター米国防長官は米上院で、西クルディスタン移行期民政局支配地域での「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」樹立宣言に関して、「連邦制を宣言したシリアのクルド人は、ワシントンにとって優れた軍事的パートナーであり、我々は彼らがダーイシュ(イスラーム国)と戦っていることに感謝している」と証言した。

ARA News(3月18日付)が伝えた。

AFP, March 18, 2016、AP, March 18, 2016、ARA News, March 18, 2016、Champress, March 18, 2016、al-Hayat, March 19, 2016、Iraqi News, March 18, 2016、Kull-na Shuraka’, March 18, 2016、al-Mada Press, March 18, 2016、Naharnet, March 18, 2016、NNA, March 18, 2016、Reuters, March 18, 2016、SANA, March 18, 2016、UPI, March 18, 2016などをもとに作成。

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ヌールッディーン・ザンキー運動の司令官がイスタンブール国際空港から出国しようとして一時身柄拘束(2016年3月17日)

クッルナー・シュラカー(3月18日付)は、トルコ当局が17日晩、イスタンブールから空路で出国しようとして拘束していた「穏健な反体制派」のヌールッディーン・ザンキー運動の司令官のムハンマド・サイード・ミスリー氏を釈放したと伝えた。

ミスリー氏は15日に、イスタンブールのアタテュルク国際空港で、出国ビザが押印されていないパスポートを所持し、出国したところを拘束されていたという。

ミスリー氏はアレッポ県出身で1981年生まれ。2012年7月まで警部を務めていたが、離反し、反体制運動に身を投じていた。

AFP, March 18, 2016、AP, March 18, 2016、ARA News, March 18, 2016、Champress, March 18, 2016、al-Hayat, March 19, 2016、Iraqi News, March 18, 2016、Kull-na Shuraka’, March 18, 2016、al-Mada Press, March 18, 2016、Naharnet, March 18, 2016、NNA, March 18, 2016、Reuters, March 18, 2016、SANA, March 18, 2016、UPI, March 18, 2016などをもとに作成。

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ダマスカス郊外県、アレッポ県などで、シリア軍はヌスラ戦線などからなる反体制派と交戦(2016年3月17日)

ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がマルジュ・スルターン村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなる反体制武装集団と交戦した。

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ハマー県では、ARA News(3月17日付)によると、「自由シリア軍」所属部隊がジハード主義武装集団とともにルマイラ村一帯のシリア軍拠点を攻撃した。

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アレッポ県では、ARA News(3月17日付)によると、シリア軍がアレッポ市ラーシディーン地区でシャームの民のヌスラ戦線、シャーム自由人イスラーム運動、アレッポ・ファトフ軍作戦司令室などからなる反体制武装集団と交戦した。

AFP, March 17, 2016、AP, March 17, 2016、ARA News, March 17, 2016、Champress, March 17, 2016、al-Hayat, March 18, 2016、Iraqi News, March 17, 2016、Kull-na Shuraka’, March 17, 2016、al-Mada Press, March 17, 2016、Naharnet, March 17, 2016、NNA, March 17, 2016、Reuters, March 17, 2016、SANA, March 17, 2016、UPI, March 17, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュはヒムス県でロシアの軍事顧問1人を含むロシア軍兵士5人を殺害したと発表する一方、アレッポ県ではダーイシュ・ヒムス州ワーリーが爆撃で死亡(2016年3月17日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊が、タドムル市西部のヒヤール山一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、ヒムス県では、SANA(3月17日付)によると、シリア軍がタドムル市西部のタール山、ヒヤール山、三角地帯、ワーディー・ザカーラ一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃した。

他方、ダーイシュ(イスラーム国)通信部門のアアマーク通信は、タドムル市西部の戦闘でロシア軍顧問1人を殺害したと発表、生前に彼が持っていたとされる写真や遺体の写真を公開した。

アアマーク通信によると、ダーイシュはタドムル市近郊での戦闘で、ロシアの軍事顧問1人を含むロシア軍兵士5人とシリア軍兵士6人、ヒズブッラー戦闘員多数を殺害したという。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアブドゥルアズィーズ山一帯で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の拠点を砲撃した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)がジュナイナ村で激しく交戦した。

一方、SANA(3月17日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市南部郊外のティーム油田一帯、技術研究所一帯でダーイシュ(イスラーム国)の拠点を攻撃し、

このほか、クッルナー・シュラカー(3月17日付)によると、イラク国境のマヤーディーン市でダーイシュ(イスラーム国)が西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍隊員2人を処刑した。

この2人はいずれもクルド人だという。

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ハマー県では、SANA(3月17日付)によると、シリア軍がシャイフ・ハラール村東部でダーイシュ(イスラーム国)の車輌を爆破した。

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アレッポ県では、SANA(3月17日付)によると、ハナースィル市一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点に対する空爆で、ヒムス州ワーリーのハッサン・アッブード氏を含む幹部メンバー複数人が死亡した。

ハッサーン・アッブード氏は、イドリブ県サルミーン市出身で、ダーウード旅団、シャーム軍の司令官を務めた後、ダーイシュに忠誠を誓っていた。

、クッルナー・シュラカー(3月17日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がトルコ国境のドゥーディヤーン村を、シャーム軍団、スルターン・ムラード旅団などからなる「穏健な反体制派」との戦闘の末に奪還した。

一方、ARA News(3月17日付)によると、これに対し、シャーム軍団、スルターン・ムラード旅団、ハムザ旅団からなる「穏健な反体制派」は有志連合の航空支援を受け、ダーイシュとの交戦の末にトゥーカトリー村を制圧したという。


AFP, March 17, 2016、AP, March 17, 2016、ARA News, March 17, 2016、Champress, March 17, 2016、al-Hayat, March 18, 2016、Iraqi News, March 17, 2016、Kull-na Shuraka’, March 17, 2016、al-Mada Press, March 17, 2016、Naharnet, March 17, 2016、NNA, March 17, 2016、Reuters, March 17, 2016、SANA, March 17, 2016、UPI, March 17, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省は16日の停戦違反件数を9件と発表(2016年3月17日)

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月16日に3県(アレッポ県、ダマスカス郊外県、イドリブ県)で9件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

AFP, March 17, 2016、AP, March 17, 2016、ARA News, March 17, 2016、Champress, March 17, 2016、al-Hayat, March 18, 2016、Iraqi News, March 17, 2016、Kull-na Shuraka’, March 17, 2016、al-Mada Press, March 17, 2016、Naharnet, March 17, 2016、NNA, March 17, 2016、Reuters, March 17, 2016、SANA, March 17, 2016、UPI, March 17, 2016などをもとに作成。

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デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表は「シリアの領土の統一性維持でシリア政府とリヤド最高交渉委員会は共通の理解に達している」と述べ「ロジャヴァ・北シリア民主連邦」樹立宣言を牽制(2016年3月17日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はスイスの首都ジュネーブでリヤド最高交渉委員会の代表団と2度目となる会談を行った。

デミストゥラ特別代表は会談後の記者会見で、シリアの領土の統一性の維持とシリア国民を構成するすべての(社会)集団の権利保障という点で、シリア政府とリヤド最高交渉委員会の間に共通の理解と合意が成立していると述べた。

SANA(3月17日付)が伝えた。

SANA, March 17, 2016
SANA, March 17, 2016

AFP, March 17, 2016、AP, March 17, 2016、ARA News, March 17, 2016、Champress, March 17, 2016、al-Hayat, March 18, 2016、Iraqi News, March 17, 2016、Kull-na Shuraka’, March 17, 2016、al-Mada Press, March 17, 2016、Naharnet, March 17, 2016、NNA, March 17, 2016、Reuters, March 17, 2016、SANA, March 17, 2016、UPI, March 17, 2016などをもとに作成。

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ロシアのプーチン大統領「必要となれば、数時間でシリア領内の駐留部隊を増派できる」(2016年3月17日)

ロシアのヴラジミール・プーチン大統領は、シリア駐留ロシア空軍の主要部隊撤退命令を受け、ロシア領内に帰還した部隊の歓迎式典で、シリア政府への軍事、諜報両面での支援継続により「パワー・バランス」の維持をめざすと強調するとともに、「必要となれば、数時間でシリア領内の駐留部隊を増派できる」と付言した。

プーチン大統領は「シリア軍は戦略的なイニシアチブを回復し、進軍を続けている…。米国側のリストに記載されている武装集団が敵対行為停止合意に違反した場合、この組織は停戦リストから削除される」と述べた。

また「撤退後もシリアにおけるパワー・バランス」の維持に努めると強調、地対空ミサイル・システムS-400、近距離対空防御システムのパーンツィリ-S1のシリア領内の配備を継続すると述べた。

AFP, March 17, 2016、AP, March 17, 2016、ARA News, March 17, 2016、Champress, March 17, 2016、al-Hayat, March 18, 2016、Iraqi News, March 17, 2016、Kull-na Shuraka’, March 17, 2016、al-Mada Press, March 17, 2016、Naharnet, March 17, 2016、NNA, March 17, 2016、Reuters, March 17, 2016、SANA, March 17, 2016、UPI, March 17, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で2回の爆撃を実施(2016年3月16日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月16日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して22回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は2回で、フール町近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, March 17, 2016などをもとに作成。

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シリア軍はダイル・ザウル県などでダーイシュと、アレッポ県でシャーム自由人イスラーム運動と交戦(2016年3月16日)

ダイル・ザウル県では、SANA(3月16日付)によると、シリア軍がタドムル市南部のティーム油田一帯、サルダ山一帯、パノラマ検問所一帯、ティーム運転学校一帯、ブガイリーヤ村、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクルでダーイシュ(イスラーム国)の拠点に対して集中攻撃を行うとともに、ダイル・ザウル航空基地一帯、ダイル・ザウル県工業地区、マカービル山でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(3月16日付)によると、人民防衛諸集団がダルアー県ラジャート高原からクーア・ハドル地区一帯に潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、これを撃退した。

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ヒムス県では、SANA(3月16日付)によると、シリア軍が人民防衛諸集団とともに、タドムル市西部郊外のヒヤール山でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ダーイシュ(イスラーム国)アレッポ州広報局は、マンビジュ市郊外のアブー・キルキル町一帯の村落住民がアブー・バクル・バグダーディー氏に新たに忠誠を誓ったと発表、その写真を公開した。

ARA News, March 16, 2016
ARA News, March 16, 2016

 

一方、ARA News(3月16日付)によると、アレッポ市南部のフッス山一帯でシャーム自由人イスラーム運動がシリア軍と交戦した。

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ダマスカス県では、クッルナー・シュラカー(3月18日付)によると、シリア軍・治安当局はバルザ区にいたるすべての主要幹線道路を封鎖した。

AFP, March 16, 2016、AP, March 16, 2016、ARA News, March 16, 2016、Champress, March 16, 2016、al-Hayat, March 17, 2016、Iraqi News, March 16, 2016、Kull-na Shuraka’, March 16, 2016、May 18, 2016、al-Mada Press, March 16, 2016、Naharnet, March 16, 2016、NNA, March 16, 2016、Reuters, March 16, 2016、SANA, March 16, 2016、UPI, March 16, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省は15日の停戦違反件数を10件と発表、シリア駐留ロシア空軍航空機の撤退続く(2016年3月16日)

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月15日に10件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

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ロシア国防省は、フマイミーム航空基地に駐留していたシリア駐留ロシア空軍の航空機IL-76とSu-25複数機、航空機IL-76とSu-24M複数機が第2、3陣として同飛行場を離陸、ロシア領内に帰還したと発表した。

mil.ru, March 16, 2016
mil.ru, March 16, 2016


AFP, March 16, 2016、AP, March 16, 2016、ARA News, March 16, 2016、Champress, March 16, 2016、al-Hayat, March 17, 2016、Iraqi News, March 16, 2016、Kull-na Shuraka’, March 16, 2016、al-Mada Press, March 16, 2016、Naharnet, March 16, 2016、NNA, March 16, 2016、Reuters, March 16, 2016、SANA, March 16, 2016、UPI, March 16, 2016などをもとに作成。

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シリア政府代表団はジュネーブ3会議でのリヤド最高交渉委員会との直接会談の可能性について「テロリストと席を共にすることを快しとしない」と拒否(2016年3月16日)

スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連特別代表はスイスの首都ジュネーブで、バッシャール・ジャアファリー国連シリア代表を団長とするシリア政府代表団と、ジュネーブ3会議の交渉再開以降2度目となる会談を行った。

ジャアファリー国連シリア代表は会談後の記者会見で「会合は建設的、有益で、外国の介入も、誰からの前提条件の提示もないシリア人どうしの対話成功への門戸を開くような実質的なステップを踏んだ」と述べた。

しかし、反体制派との直接交渉はあるかとの記者の問いに対しては「反体制派の一派がすべての反体制派を代表することはできない。我々は今、一つの反体制派ではなく、複数の反体制派に対処している」とした。

そのうえでリヤド最高交渉委員会との直接交渉の可否については「国連特別代表を通じて行われるのであって、メディアを通じて行われることはない。対話は…仲介者を通じて行われる…。我々シリア・アラブ共和国の代表団は直接交渉においてテロリストと席を共にすることを快しとしない。サウジ代表団(リヤド最高交渉委員会のこと)の交渉責任者は、(シリア国内の)各国大使館に砲撃を加え…、無実の人々を殺すテロ組織に所属するテロリストだ…。このテロリストが自らの発言を事態しない限りは直接交渉はないだろう」と述べた。

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一方、民主統一党が主導する西クルディスタン移行期民政局が「連邦制」樹立に向けた動きを本格化させようとしていることに関しては「シリア人どうしの間接交渉における主要な原則は、こうしたシナリオが生じることを回避している。我々がここで話し合っているのは、シリアの統合の維持、独立と平和の尊重、そして領土とシリア国民の統合の維持だ。だからここかしこでなされる一方的な発表にはコメントしない」と述べた。

SANA, March 16, 2016
SANA, March 16, 2016

 

AFP, March 16, 2016、AP, March 16, 2016、ARA News, March 16, 2016、Champress, March 16, 2016、al-Hayat, March 17, 2016、Iraqi News, March 16, 2016、Kull-na Shuraka’, March 16, 2016、al-Mada Press, March 16, 2016、Naharnet, March 16, 2016、NNA, March 16, 2016、Reuters, March 16, 2016、SANA, March 16, 2016、UPI, March 16, 2016などをもとに作成。

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米軍主導の有志連合はシリア領内で2回の爆撃を実施(2016年3月15日)

米中央軍(CENTCOM)は、3月15日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して11回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は2回で、フール町近郊(2回)に対して攻撃が行われた。

CENTCOM, March 16, 2016などをもとに作成。

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ダーイシュの幹部司令官のシーシャーニー氏が死亡するなか、シリア軍はヒムス県のタドムル市に向けて進軍(2016年3月15日)

シリア人権監視団によると、米軍主導の有志連合の空爆によって重要を追っていたダーイシュ(イスラーム国)の幹部司令官のアブー・ウマル・シーシャーニー氏が搬送先のラッカ市内の医療施設で死亡した。

AP(3月15日付)によると、シーシャーニー氏の遺体はダイル・ザウル県内で埋葬されたという。

しかし、ダーイシュの通信部門アアマーク通信は、シーシャーニー氏が元気だと伝えた。

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ヒムス県では、ARA News(3月15日付)によると、ロシア軍の航空支援を受けたシリア軍および外国人戦闘員がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、タドムル市西部郊外一帯に支配地域を拡大した。

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アレッポ県では、ARA News(3月15日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が「穏健な反体制派」によって制圧されたヤニ・ヤバーン村、ドゥーディヤーン村を攻撃したが、シャーム軍団、スルターン・ムラード旅団がこれを撃退した。

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ハサカ県では、ARA News(3月15日付)によると、シャッダーディー市一帯で西クルディスタン移行期民政局(ロジャヴァ)人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍戦闘員5人がダーイシュ(イスラーム国)の敷設した地雷の爆発に巻き込まれ死亡した。

AFP, March 15, 2016、AP, March 15, 2016、ARA News, March 15, 2016、Champress, March 15, 2016、al-Hayat, March 16, 2016、Iraqi News, March 15, 2016、Kull-na Shuraka’, March 15, 2016、al-Mada Press, March 15, 2016、Naharnet, March 15, 2016、NNA, March 15, 2016、Reuters, March 15, 2016、SANA, March 15, 2016、UPI, March 15, 2016などをもとに作成。

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ロシア国防省は14日の停戦違反件数を15件と発表(2016年3月15日)

ロシア国防省は、ラタキア県フマイミーム航空基地のシリア駐留ロシア軍司令部に設置された当事者和解調整センターが、3月14日に15件の停戦違反が発生したことを確認したと発表した。

停戦違反のうち6件はダマスカス郊外県、2件はアレッポ県、2件はイドリブ県、2件はハマー県、2件はヒムス県、1件はラタキア県。

このうち、アレッポ県での違反は、アレッポ市シャイフ・マクスード地区の西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に対するスルターン・ムラード旅団、シャーム自由人イスラーム運動の砲撃、ダマスカス郊外県の違反は、マルジュ・スルターン村一帯でのイスラーム軍によるシリア軍拠点への砲撃だという。

なお、ロシア軍は、米・ロシアによる敵対行為禁止合意の対象地域内での空爆は実施せず、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線に対する空爆地点は、米・ロシア両国の当事者和解調整センターに通告済みだという。


AFP, March 15, 2016、AP, March 15, 2016、ARA News, March 15, 2016、Champress, March 15, 2016、al-Hayat, March 16, 2016、Iraqi News, March 15, 2016、Kull-na Shuraka’, March 15, 2016、al-Mada Press, March 15, 2016、Naharnet, March 15, 2016、NNA, March 15, 2016、Reuters, March 15, 2016、SANA, March 15, 2016、UPI, March 15, 2016などをもとに作成。

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ヌスラ戦線幹部はシリア駐留ロシア空軍の主要部隊撤退を受け、48時間以内に攻撃を行うと主張(2016年3月15日)

シャームの民のヌスラ戦線の前線司令官の一人はAFP(3月15日付)に対し、シリア駐留ロシア空軍の主要部隊撤退を受け、48時間以内に攻撃を行うとの意思を表明した。

この前線司令官は「ロシアの敗北は明白だ。48時間以内にヌスラ戦線はシリア国内で攻撃を始める」と述べた。

また「ロシア人が撤退した理由はただ一つだ。シリア政府に愛想を尽かしたからだ。シリア政府は自らが支配する地域を維持できない…。ロシア軍戦闘機なければ、我々は今、ラタキアにいたはずだ」などと豪語した。

AFP, March 15, 2016、AP, March 15, 2016、ARA News, March 15, 2016、Champress, March 15, 2016、al-Hayat, March 16, 2016、Iraqi News, March 15, 2016、Kull-na Shuraka’, March 15, 2016、al-Mada Press, March 15, 2016、Naharnet, March 15, 2016、NNA, March 15, 2016、Reuters, March 15, 2016、SANA, March 15, 2016、UPI, March 15, 2016などをもとに作成。

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