民主統一党(PYD)「トルコの軍事介入は世界の平和と安全への脅威」(2015年7月1日)

西クルディスタン移行期民政局を主導するクルド民族主義政党の民主統一党はトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン政権がシリア北部への軍事介入を計画していたとする一連の報道を受けて声明を出し、トルコによる軍事介入は、「世界の平和と安全」にとって脅威となり、人民防衛隊はあらゆる敵対行為に対抗する用意があるとの意思を示した。

声明において民主統一党は「ロージュ・アーヴァー(西クルディスタンのこと)へのいかなる軍事介入も、国内、地域、そして国際社会に悪影響を及ぼし、シリア、そして中東の政治情勢を複雑化させ、世界の平和と安全を脅かすことになろう」と主張、そのうえで「人民防衛隊戦闘員は、いかなる当事者がいかなる敵対行為におよぼうと、それを撃退する用意がある」と述べた。

AFP, July 1, 2015、AP, July 1, 2015、ARA News, July 1, 2015、Champress, July 1, 2015、al-Hayat, July 2, 2015、Iraqi News, July 1, 2015、Kull-na Shuraka’, July 1, 2015、al-Mada Press, July 1, 2015、Naharnet, July 1, 2015、NNA, July 1, 2015、Reuters, July 1, 2015、SANA, July 1, 2015、UPI, July 1, 2015などをもとに作成。

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YPGがタッル・アブヤド市(ラッカ県)からダーイシュ(イスラーム国)を放逐し、同市を再制圧(2015年7月1日)

ラッカ県では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊のライドゥール・ハリール報道官が、タッル・アブヤド市東部(マシュフール・ファウカーニー地区)を1日に奇襲し、占拠していたダーイシュ(イスラーム国)を放逐し、同市を再び完全制圧したと発表した。

ハリール報道官によると、人民防衛隊はダーイシュとの戦闘で3人を殺害、また戦闘員1人は自爆ベルトを爆発させ、自殺したという。

一方、シリア人権監視団は、複数の地元筋の話として、タッル・アブヤド市内でのアサーイシュの活動に対する住民の不満が生じていたことが、ダーイシュによるマシュフール・ファウカーニー地区奇襲・占拠を容易にしたと発表した。

Kull-na Shuraka', July 1, 2015
Kull-na Shuraka’, July 1, 2015

人民防衛隊によるタッル・アブヤド市再制圧と並行して、有志連合は、ラッカ市郊外およびアレッポ県北部などを空爆し、ダーイシュ戦闘員30人以上が死傷した。

AFP, July 1, 2015、AP, July 1, 2015、ARA News, July 1, 2015、Champress, July 1, 2015、al-Hayat, July 2, 2015、Iraqi News, July 1, 2015、Kull-na Shuraka’, July 1, 2015、al-Mada Press, July 1, 2015、Naharnet, July 1, 2015、NNA, July 1, 2015、Reuters, July 1, 2015、SANA, July 1, 2015、UPI, July 1, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、ハサカ市グワイラーン地区を奪還・制圧(2015年7月1日)

ハサカ県では、SANA(7月1日付)によると、シリア軍、国防隊が、ハサカ市グワイラーン地区に侵攻していたダーイシュ(イスラーム国)のすべての拠点を殲滅し、同地区を制圧した。

ダーイシュの残党は、フムル・ヴィーラート地区、ヌシューワ地区方面に敗走したという。

一方、シリア人権監視団によると、ハサカ市南部一帯で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)掃討を続け、シリア軍戦闘機が同地を空爆した。

これに対して、ダーイシュ側は、爆弾を積んだ車2台で自爆攻撃を行った。

SANA, July 1, 2015
SANA, July 1, 2015

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊は、シャーイル・ガス採掘所一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯、ジャッハール・ガス採掘所一帯、柑橘農園一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(7月1日付)によると、マスアダ村、ウンム・トゥワイニー村、タドムル市一帯をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

このほか、ダーイシュ(イスラーム国)が支配地域で窃盗犯に対して「ハッド刑」を執行、住民らの前で両足を切断した。

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アレッポ県では、SANA(7月1日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

また、クッルナー・シュラカー(7月2日付)によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)支配下のバーブ市、ターディフ市を空爆し、9人が死亡、15人が負傷した。

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米中央軍(CENTCOM)は、7月1日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して28回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は10回におよび、ハサカ市近郊(6回)、アイン・アラブ市近郊(2回)、タッル・アブヤド市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, July 1, 2015、AP, July 1, 2015、ARA News, July 1, 2015、Champress, July 1, 2015、al-Hayat, July 2, 2015、Iraqi News, July 1, 2015、Kull-na Shuraka’, July 1, 2015、July 2, 2015、al-Mada Press, July 1, 2015、Naharnet, July 1, 2015、NNA, July 1, 2015、Reuters, July 1, 2015、SANA, July 1, 2015、UPI, July 1, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がトルコ国境のタッル・アブヤド市を奇襲、YPGはトルコからの戦闘員潜入を疑う(2015年6月30日)

ラッカ県では、『ハヤート』(7月1日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊によって制圧されたタッル・アブヤド市を奇襲した。

ARA New(6月30日付)によると、ダーイシュは市内の学校や民家を占拠、その際住民4人が負傷し、トルコ領内に通じるアクチャカレ国境通行所に搬送されたが、トルコ側は民間人負傷者の入国を拒否した。

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の戦闘員の話によると、タッル・アブヤド市を奇襲したダーイシュ戦闘員は10人ほどからなり、市内に潜伏していたスリーパー・セルか、トルコ領内から潜入したと思われるという。

AFP, June 30, 2015、AP, June 30, 2015、ARA News, June 30, 2015、Champress, June 30, 2015、al-Hayat, July 1, 2015、Iraqi News, June 30, 2015、Kull-na Shuraka’, June 30, 2015、al-Mada Press, June 30, 2015、Naharnet, June 30, 2015、NNA, June 30, 2015、Reuters, June 30, 2015、SANA, June 30, 2015、UPI, June 30, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、国防隊がハサカ市でのダーイシュ(イスラーム国)掃討を続ける、ダーイシュはヒムス県中部でシリア軍部隊に対して自爆攻撃(2015年6月30日)

ハサカ県では、SANA(6月30日付)によると、ハサカ市ヌシューワ・シャリーア地区、ヌシューワ・ヴィーラート地区に潜入していたダーイシュ(イスラーム国)をシリア軍、国防隊が追い詰め包囲、またサーリヒーヤ地区、ナフティー地区、タッル・ハジャル地区、ナースィラ地区、中心街、マサーキン・カダー地区、アスカリー地区、工業地区、マルシュー地区、サカン・アティッバー地区において安全を確保した。

SANAによると、シリア軍、国防隊はまた、東グワイラーン地区でダーイシュ戦闘員の追撃を続け、外国人戦闘員40人を殲滅、ダーイシュ戦闘員らはフムル・ヴィーラート地区方面に敗走したという。

これに関して、シリア人権監視団は、ハサカ市西ヌシューワ地区でのダーイシュとの戦闘で、シリア軍の大佐1人が死亡したと発表した。

SANA, June 30, 2015
SANA, June 30, 2015
SANA, June 30, 2015
SANA, June 30, 2015

 

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、フルクルス町で未明、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍部隊を狙って自動車による自爆攻撃を行った。

Kull-na Shuraka', June 30, 2015
Kull-na Shuraka’, June 30, 2015

これに対して、シリア軍はダーイシュの支配下にあるタドムル市一帯を空爆し、子供3人を含む住民5人が死亡した。

一方、SANA(6月30日付)によると、柑橘農園一帯、タドムル市一帯、タッル・ワアル村、カディーム村をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、アブー・バラーヤー村、フライターン村一帯で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

一方、SANA(6月30日付)によると、イスリヤー村、サリーム村、ハッダージュ村、クナイトラート村、アイドゥーン村、ジャマーラ村、ザーキヤ村をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(6月30日付)によると、ブサイナ丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、有志連合がダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるブーカマール市郊外のアシャーイル村を空爆し、シリア人戦闘員2人が死亡した。

また、シリア人権監視団によると、イスラーム国が、シリアで「魔術」を使ったとの理由で女性2人を斬首。

監視団によると、ダーイシュは27日と28日に2組の夫婦を殺害。どちらの夫婦も魔術を使ったと非難され、女性たちは夫と一緒に処刑されたという。

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米中央軍(CENTCOM)は、6月30日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して16回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は5回におよび、ハサカ市近郊(1回)、アイン・アラブ市近郊(3回)、タッル・アブヤド市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 30, 2015、AP, June 30, 2015、ARA News, June 30, 2015、Champress, June 30, 2015、al-Hayat, July 1, 2015、Iraqi News, June 30, 2015、Kull-na Shuraka’, June 30, 2015、al-Mada Press, June 30, 2015、Naharnet, June 30, 2015、NNA, June 30, 2015、Reuters, June 30, 2015、SANA, June 30, 2015、UPI, June 30, 2015などをもとに作成。

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米ロ外相がダーイシュ(イスラーム国)への対応を継続協議することで合意(2015年6月30日)

ロシアのセルゲイ・ラブロフ外務大臣と米国のジョン・ケリー国務長官がオーストリアのウィーンで会談し、イラン核開発問題やシリア紛争への対応などについて意見を交わした。

会談後、ラブロフ外務大臣は「米国とロシアは、ダーイシュ(イスラーム国)に関する状況がより実質的な行動を必要としていることをともに理解した」と述べ、ダーイシュへの対応をめぐり協議を継続することに合意したことを明らかにした。

一方、マーク・トナー米国務省副報道官は、トルコとヨルダンがシリア領内の国境地帯に「安全地帯」の設置を検討しているとの一部情報に関して、「ヨルダンとトルコが緩衝地帯の設置を検討しているという確たる証拠はない」と否定するとともに、緩衝地帯の設置が兵站面などで困難を伴うとの見方を示した。

SANA, June 30, 2015
SANA, June 30, 2015

 

AFP, June 30, 2015、AP, June 30, 2015、ARA News, June 30, 2015、Champress, June 30, 2015、al-Hayat, July 1, 2015、Iraqi News, June 30, 2015、Kull-na Shuraka’, June 30, 2015、al-Mada Press, June 30, 2015、Naharnet, June 30, 2015、NNA, June 30, 2015、Reuters, June 30, 2015、SANA, June 30, 2015、UPI, June 30, 2015などをもとに作成。

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特別講演会「イスラーム国台頭から1年:「シリア内戦」の今を読み解く」(IWJにて配信中)

【特別講演会 「イスラーム国台頭から1年:「シリア内戦」の今を読み解く」】

IWJ(http://iwj.co.jp/wj/open/archives/250560)にて配信中

 

2014年6月、イスラーム国が「カリフ制」樹立を宣言し、国際社会の脅威として台頭してから1年、シリアでの戦乱に収束の兆しはいまだ見えない。刻一刻と変化しながらも国内メディアではほぼ報道されなくなった「シリア内戦」の今をシリア研究者たちが紐解いていく。

◆日時
6月25日(木) 17時半〜19時

◆場所
東京外国語大学研究講義棟227教室
交通アクセス http://www.tufs.ac.jp/access/
キャンパスマップ http://www.tufs.ac.jp/abouttufs/campusmap.html

◆タイムテーブル
1. 青山弘之(東京外国語大学教授)と髙岡豊(中東調査会上席研究員)による対談

*イドリブがアル=カーイダによる蹂躙、塩素ガスの被害が報告、パルミラのダーイシュによる侵攻等、シリア情勢が更なる混沌を極める中、このような危機は全くマスコミで報じられていません。このような状況に警鐘を鳴らすことを目的に、シリア内戦の今を読み解く、というテーマで対談を行います。

2. シリア研究会(http://tufsyria.wix.com/jsso)からの報告

3.サダーカから(http://www.sadaqasyria.jp/)の呼びかけ
*共催団体サダーカから、戦後70年をテーマにシリア人・日本人が共に平和を願う、というコンセプトで行なう8月9日開催のイベントにつき、ご案内差し上げます。

イスラエルのヤアロン国防大臣「シリアからの負傷者に人道支援を続けたいのなら、ジハード主義者が国境に近づかないようにしなければならないし、次にドゥルーズ派が攻撃を受けないようにしなければならない」(2015年6月29日)

イスラエルのモシェ・ヤアロン国防大臣は、シリアの反体制派への支援に関して「負傷者が安全壁に近づいたら、支援すべきだ…。負傷者を回復させ、(シリア領内に)戻すべきだ…。しかし、人道支援を続けたいのなら、ジハード主義者が国境に近づかないようにしなければならないし、次にドゥルーズ派が攻撃を受けないようにしなければならない」と述べた。

AFP(6月29日付)が伝えた。

AFP, June 29, 2015、AP, June 29, 2015、ARA News, June 29, 2015、Champress, June 29, 2015、al-Hayat, June 30, 2015、Iraqi News, June 29, 2015、Kull-na Shuraka’, June 29, 2015、al-Mada Press, June 29, 2015、Naharnet, June 29, 2015、NNA, June 29, 2015、Reuters, June 29, 2015、SANA, June 29, 2015、UPI, June 29, 2015などをもとに作成。

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ロシア・シリア外相会談:プーチン大統領は、シリア、サウジアラビア、トルコ、ヨルダンを含む国際的な有志連合を通じたダーイシュ(イスラーム国)との戦いを提案(2015年6月29日)

シリアのワリード・ムアッリム外務在外居住大臣は、ロシアの首都モスクワを訪問し、セルゲイ・ラブロフ外務大臣、ヴラジミール・プーチン大統領と相次いでと会談、シリア国内での「テロとの戦い」などについて協議した。

『ハヤート』(6月30日付)がロシア外交筋の話として伝えたところによると、ロシア側はこの会談で、シリア政府、サウジアラビア、トルコ、ヨルダンといった中東諸国を含む諸外国からなる新たな有志連合の結成を提案した。

同外交筋によると、ラブロフ外務大臣は、ムアッリム外務在外居住者大臣との会談で、シリア政府からこの提案に前向きに対処することの合意を得た上で、ジュネーブで30日に会談予定のジョン・ケリー米国務長官に対してロシアの提案に前向きに対処するよう求めようとしているという。

ラブロフ外務大臣との会談後、ムアッリム外務在外居住者大臣はプーチン大統領と会談した。

SANA, June 29, 2015
SANA, June 29, 2015

会談のなかで、プーチン大統領は「テロや過激派と有効に戦うには、地域のすべての国の努力を結集しなければならない…。我々はすべての国と例外なく良好な関係にあり、彼らはみな、ダーイシュ(イスラーム国)との戦いに貢献する用意があると行っている…。こうしたことをトルコ、ヨルダン、サウジアラビアに求める。我々は、シリアを含むすべての友好国に対して、テロとの戦いに関わろうとするすべての当事者との建設的対話を行うためにできることをするよう呼びかけている」と述べた。

プーチン大統領はまた、「我々はシリア情勢が困難なかたちで推移しているのを見ている。いずれにせよ、事態は、国際テロの攻撃と関わっている。こうしたなか、成功は常に問題を伴い、軍事的な障害があることは理解している。しかし、我々は最終的にはシリア国民が勝利すると信頼している。テロリストと戦うシリア政府と国民を支援するというロシアの政策は、代わることなく続く」と強調した。

プーチン大統領との会談後、ムアッリム外務在外居住者大臣とラブロフ国防大臣は合同記者会見を行った。

SANA, June 29, 2015
SANA, June 29, 2015

記者会見でラブロフ外務大臣は、中東情勢をめぐる優先事項を見極めるため、欧米諸国や中東諸国と活発に行動していることを明らかにする一方、シリア側の現状評価を踏まえつつ、テロに対抗しているすべての当事者の努力を結集し、また政治プロセスに関するシリア側の意ジョンを踏まえて、モスクワ会議、カイロ会議といった一連の努力についての検討を行う、と述べた。

そのうえで、プーチン大統領が会談において、すべての国が意見の相違を乗り越えて、ダーイシュをはじめとするテロに対抗すべきだとの姿勢を示したことを強調した。

また、ジュネーブ会議に代表されるシリア政府と反体制派の和平交渉については、欧米諸国や一部中東諸国が「一つの反体制組織」に依存し、それ以外の反体制派を無視していると指摘、シリア革命反体制勢力国民連立の偏重姿勢を「これは間違えで、修正するのが肝要だ」と述べた。

これに対し、ムアッリム外務在外居住者大臣は、シリア政府が政治的方法で危機を解決すべきだと考えていると述べる一方、「テロとの戦いに向けた国際的・地域的な同盟」については「奇跡を必要とするイニシアチブ」としながらも、その成功を望んでいると述べ、ロシア側の提案に支持を表明した。

一方、米国に関して、ムアッリム外務在外居住者大臣は「シリアのテロ組織を支援し続けている…。米国は政治的解決を求める一方で、シリアで戦うテロ集団を支援するために数十億ドルを拠出している」と批判した。

『ハヤート』(6月30日付)、SANA(6月29日付)などが伝えた。

AFP, June 29, 2015、AP, June 29, 2015、ARA News, June 29, 2015、Champress, June 29, 2015、al-Hayat, June 30, 2015、Iraqi News, June 29, 2015、Kull-na Shuraka’, June 29, 2015、al-Mada Press, June 29, 2015、Naharnet, June 29, 2015、NNA, June 29, 2015、Reuters, June 29, 2015、SANA, June 29, 2015、UPI, June 29, 2015などをもとに作成。

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前英海軍提督「アサド大統領は嫌な男だが、ダーイシュ(イスラーム国)と戦い、打ち負かすことを優先させるべきだ」(2015年6月29日)

前英国海軍提督のアラン・ウェスト卿は、地元ラジオ局のインタビューで、ダーイシュ(イスラーム国)を壊滅するためにシリアのアサド政権と協力すべきだと述べた。

ウェスト卿は「彼(アサド大統領)は嫌な男だが、ISIL(ダーイシュ)はシリアに安全な避難場所を得てしまっている…。このテロ組織と戦い、打ち負かすことを優先させるべきだ」と述べた。

ARA News(6月29日付)などが伝えた。

AFP, June 29, 2015、AP, June 29, 2015、ARA News, June 29, 2015、Champress, June 29, 2015、al-Hayat, June 30, 2015、Iraqi News, June 29, 2015、Kull-na Shuraka’, June 29, 2015、al-Mada Press, June 29, 2015、Naharnet, June 29, 2015、NNA, June 29, 2015、Reuters, June 29, 2015、SANA, June 29, 2015、UPI, June 29, 2015などをもとに作成。

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ダルアー市でシリア軍とヌスラ戦線、自由シリア軍からなる「南部の嵐の戦い」作戦司令室の攻防続く(2015年6月29日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ダルアー市の制圧をめざすシャームの民のヌスラ戦線、自由シリア軍南部戦線など「南部の嵐の戦い」作戦司令室が、同市マンシヤ地区などで、シリア軍と交戦した。

この戦闘で、ナワー殉教者旅団の司令官が負傷し、死亡した。

「南部の嵐の戦い」作戦司令室に所属する武装集団はまた、アトマーン村郊外のシリア軍拠点を砲撃、これに対してシリア軍はタファス市、ブスル・ハリール市を「樽爆弾」などで空爆した。

一方、SANA(6月29日付)によると、ダルアー市ウマリー・モスク一帯、ヨルダン通り、トゥッラービーヤ広場一帯、ビイル・シヤーフ地区、マンシヤ地区、ヌアイマ村、西ガーリヤ村、タファス市、ヤードゥーダ村、ガラズ刑務所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、ハウラーン殉教者大隊、ムウタッズ・ビッラー旅団、シャーム自由人イスラーム運動の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(6月29日付)によると、反体制武装集団がフッス山にあるSyriatelを拠点としていたシリア軍を襲撃し、士官1人を含む兵士10人を殺害した。

またアレッポ市西部のハラブ・ジャディーダ地区一帯、旧市街(アレッポ城)一帯で、シリア軍、国防隊(バアス大隊など)、ヒズブッラー戦闘員、クドス旅団(パレスチナ人)が、ジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月29日付)によると、アレッ市ジュッブ・クッバ地区、ブアイディーン地区、フィルドゥース地区、マルジャ地区、カースィティールー地区、ハージブ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市ワアル地区をシリア軍が砲撃した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、ダマスカス郊外県との県境一帯で、シリア軍、国防隊がジハード主義武装集団と交戦した。

またシャームの民のヌスラ戦線はタルジャナ村のシリア軍拠点を砲撃、シリア軍と交戦した。

一方、SANA(6月29日付)によると、西サムダーニーヤ村、ハムル丘、タルジャナ村北部、カブア丘で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がハラスター市一帯などを空爆する一方、ジュダイダト・アルトゥーズ町郊外の住宅街を強制捜査し、住民数十人を逮捕した。

一方、SANA(6月29日付)によると、バイト・ジン村、ハーン・シャイフ・キャンプ一帯、ザブディーン村、バハーリーヤ村、ドゥーマー市で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線、イスラーム旅団の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、ジャウバル区各所をシリア軍が空爆、国防隊、ヒズブッラー戦闘員とともに、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団と交戦した。

一方、SANA(6月29日付)によると、ジャウバル区をシリア軍が空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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イドリブ県では、SANA(6月29日付)によると、ブサンクール村、カンスフラ村、ハーン・シャイフーン市、タマーニア町をシリア軍が空爆し、ファトフ軍の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, June 29, 2015、AP, June 29, 2015、ARA News, June 29, 2015、Champress, June 29, 2015、al-Durar al-Shamiya, June 29, 2015、al-Hayat, June 30, 2015、Iraqi News, June 29, 2015、Kull-na Shuraka’, June 29, 2015、al-Mada Press, June 29, 2015、Naharnet, June 29, 2015、NNA, June 29, 2015、Reuters, June 29, 2015、SANA, June 29, 2015、UPI, June 29, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)メンバーの家族20人以上がトルコ領内に避難(2015年6月28日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員の家族20人以上が、バーブ市北部のラーイー村からトルコ領内に入った。

トルコに入った約20人のうち、13人は女性で、チュニジア人女医1人も含まれており、トルコ側はそのなかの5人を逮捕したという。

なお、同監視団によると、ダーイシュのヒスバ(宗教警察)の女性隊員すべてが、2週間前にラッカ市からアレッポ県北部に「避難」したのを受け、ラッカ市内でのヒスバによる巡回は減少したという。

AFP, June 29, 2015、AP, June 29, 2015、ARA News, June 29, 2015、Champress, June 29, 2015、al-Hayat, June 30, 2015、Iraqi News, June 29, 2015、Kull-na Shuraka’, June 29, 2015、al-Mada Press, June 29, 2015、Naharnet, June 29, 2015、NNA, June 29, 2015、Reuters, June 29, 2015、SANA, June 29, 2015、UPI, June 29, 2015などをもとに作成。

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ハサカ市でシリア軍、YPGがダーイシュ(イスラーム国)への反転攻勢を続ける(2015年6月28日)

ハサカ県では、シリア人権監視団、ARA News(6月28日付)によると、シリア軍、国防隊が、ハサカ市内のヌシューワ地区(スーク・ガナム(羊市場)一帯)、ハサカ中央刑務所一帯(グワイラーン地区)に進軍し、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地を砲撃する一方、ハサカ市東部一帯では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュと交戦し、アズィーズィーヤ地区、ガズル地区を制圧した。

人民防衛隊はまた、タッル・ブラーク町郊外でダーイシュと交戦し、3カ村を制圧した。

一方、ARA News(6月28日付)によると、ラアス・アイン市内にある人民防衛隊の事務所前で爆弾を積んだオートバイが自爆し、隊員3人が負傷した。

さらに、ハサカ市ガズル地区でシリア軍がダーイシュ(イスラーム国)の追撃を行い、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

これに対して、ダーイシュはグワイラーン地区で爆弾を積んだ車で自爆攻撃を行い、2人が死亡したという。

他方、人民防衛隊のライドゥール・ハリール報道官は、人民防衛隊の戦闘参加に関して『ハヤート』(6月29日付)に対し、シリア政府との間で共闘の合意がなされたとの一部情報を否定、こうした情報が「コバニ(アイン・アラブ)市、タッル・アブヤド市、第93旅団基地での人民防衛隊の勝利に乗じようとする噂」と批判した。

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ハマー県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がハマー市・アスリヤー間の街道に位置するシャイフ・ヒラール村のシリア軍の検問所3カ所を相次いで襲撃し、シリア軍兵士、国防隊隊員74人を殺害した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ガザル村一帯で、シャームの民のヌスラ戦線などからなるジハード主義武装集団がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

また有志連合はトルコ国境に位置するジャラーブルス市に近いアマールナ村、マクラア村一帯、そしてアイン・アラブ市西部郊外のシュユーフ・ファウカーニー町一帯のダーイシュ拠点を空爆し、ダーイシュ戦闘員16人が死亡した。

またシュユーフ・ファウカーニー町一帯では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュと交戦し、ダーイシュ戦闘員8人が死亡した。

クッルナー・シュラカー(6月29日付)によると、ダーイシュはこの攻撃を受け、シュユーフ・ファウカーニー町から撤退した。

一方、SANA(6月28日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合と思われる戦闘機が、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあるラッカ市北部のハズィーマ交差点地区一帯を空爆した。

またタッル・アブヤド市南部郊外では、有志連合の航空支援を受けた西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュと交戦し、ダーイシュ戦闘員6人が死亡した。

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スワイダー県では、SANA(6月28日付)によると、シリア軍はサアド遺跡方面からブサイナ丘に潜入しようとしたダーイシュ(イスラーム国)を撃退する一方、カスル村一帯でダーイシュと交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(6月28日付)によると、ラジャム・カスル村、ラジャム・アーリー村、アブー・ジャリース村、ワーディー・マースィク、ジバーブ・ハマド村、ムシャイリファ村、ラスム・ハミーダ村、ウンム・サフリージュ村、ウンム・リーシュ村、ジャズル・ガス採掘所一帯、ウンム・ジャーミア村、マクサル・ヒサーン村、ジュッブ・ジャッラーフ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、6月28日午前8時から29日午前8時までの24時間にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して23回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は6回におよび、ラッカ市近郊(1回)、ハサカ市近郊(1回)、アイン・アラブ市近郊(4回)、タッル・アブヤド市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 28, 2015、AP, June 28, 2015、ARA News, June 28, 2015、June 29, 2015、Champress, June 28, 2015、al-Hayat, June 29, 2015、Iraqi News, June 28, 2015、Kull-na Shuraka’, June 28, 2015、al-Mada Press, June 28, 2015、Naharnet, June 28, 2015、NNA, June 28, 2015、Reuters, June 28, 2015、SANA, June 28, 2015、UPI, June 28, 2015などをもとに作成。

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トルコ軍参謀長はダウトオール首相によるシリアへの軍事侵攻計画を拒否(2015年6月27日)

『ヒュッリイェト』(6月27日付)などは、トルコ軍の複数の消息筋の話として、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ダーイシュ(イスラーム国)の主要拠点の一つでトルコ国境に位置するタッル・アブヤド市(ラッカ県)を制圧したことを受けて、18日にアンカラで開かれたトルコの安全保障会議で、アフメト・ダウトオール首相が、シリアのクルド人勢力の勢力拡大を阻止するためジャラーブルス市(アレッポ県)一帯、マーリア市一帯へのトルコ軍の介入を主張、これに対してネジュデト・オゼル参謀長が拒否していたことを明らかにした。

『ハヤート』(6月28日付)が伝えた。

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トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、シリア北部での西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と有志連合の連携に関して「いかなる代償を払おうと、クルド国家の樹立を認めることはない。こうした話をとくに西側諸国に向けて行いたい」と述べた。

AFP, June 27, 2015、AP, June 27, 2015、ARA News, June 27, 2015、Champress, June 27, 2015、al-Hayat, June 28, 2015、Iraqi News, June 27, 2015、Kull-na Shuraka’, June 27, 2015、al-Mada Press, June 27, 2015、Naharnet, June 27, 2015、NNA, June 27, 2015、Reuters, June 27, 2015、SANA, June 27, 2015、UPI, June 27, 2015などをもとに作成。

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YPGがアイン・アラブ市からダーイシュ(イスラーム国)を再び放逐(2015年6月27日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、アイン・アラブ市でトルコ領内から25日に潜入したとされるダーイシュ(イスラーム国)を西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が撃破、アイン・アラブ市全土を再び完全制圧した。

人民防衛隊のライドゥール・ハリール報道官によると、アイン・アラブ市で撃破されたダーイシュ戦闘員のうち8人ほどが、トルコ領内に敗走したという。

人民防衛隊はアイン・アラブ市南部および南西部でダーイシュ戦闘員と交戦、有志連合もアイン・アラブ市南部郊外のスィッリーン町交差点一帯のダーイシュ拠点を空爆、人民防衛隊を援護した。

このほかにも、アイン・アラブ市西部のシュユーフ・ファウカーニー町近郊のユーフラテス川東岸一帯で人民防衛隊とダーイシュが交戦、有志連合が援護空爆を行った。

有志連合の空爆などでダーイシュ戦闘員18人が死亡した。

アイン・アラブ市一帯での3日間におよぶ戦闘では、民間人約200人、人民防衛隊・アサーイシュ隊員16人、ダーイシュ戦闘員54人が死亡した。

死亡した民間人のほとんどが、ダーイシュによって「虐殺」されたという。

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米中央軍(CENTCOM)は、6月27日午前8時から28日午前8時までの24時間にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して27回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は17回におよび、アレッポ市近郊(5回)、アイン・アラブ市近郊(9回)、タッル・アブヤド市近郊(3回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 27, 2015、AP, June 27, 2015、ARA News, June 27, 2015、Champress, June 27, 2015、al-Hayat, June 28, 2015、Iraqi News, June 27, 2015、Kull-na Shuraka’, June 27, 2015、al-Mada Press, June 27, 2015、Naharnet, June 27, 2015、NNA, June 27, 2015、Reuters, June 27, 2015、SANA, June 27, 2015、UPI, June 27, 2015などをもとに作成。

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ハサカ市でのシリア軍とダーイシュ(イスラーム国)の戦闘にYPGが参戦(2015年6月27日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、25日にハサカ市内に侵攻したダーイシュ(イスラーム国)に対し、シリア軍、国防隊が反転攻勢を開始した。

クッルナー・シュラカー(6月27日付)、ARA News(6月27日付)によると、シリア軍、国防隊はこれにより、グワイラーン地区、ハムル・ヴィーラート地区の複数カ所を奪還し、ダーイシュは東ヌシューワ地区から撤退する一方、シリア軍は西ヌシューワ地区、ハムル・ヴィーラート地区、サカン・シャバービー地区、グワイラーン地区一帯を空爆・砲撃した。

また、クッルナー・シュラカー(6月27日付)によると、26日晩、東部地区(ダイル・ザウル県一帯)でダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の指揮をとっているイサーム・ザフルッディーン准将とムハンマド・ハドゥール准将が、ハサカ市でのダーイシュ掃討を支援するために同市南部戦線のシリア軍、国防隊の拠点を視察した。

しかし、ドゥラル・シャーミーヤ(6月27、28日付)によると、ダーイシュはハサカ市内で進軍を続け、シリア軍が撤退したアズィーズィーヤ地区、ガズル地区に侵攻、またグワイラーン地区、市内中心部に続く橋に面したグワイラーン丘、さらには国防隊が拠点として使用していたハサカ市内のマディーナ・リヤーディーヤを制圧した。

これを受け、シリア政府とハサカ市を分割統治する西クルディスタン移行期民政局の人民防衛隊が戦闘に参加、アズィーズィーヤ地区一帯でダーイシュと交戦した。

なお、クッルナー・シュラカー(6月27日付)は、人民防衛隊は、ハサカ市での参戦の条件として、第123連隊基地の受け渡しなどを骨子とする条件をシリア軍側に提示したと報じた。

同報道によると、人民防衛隊が提示した条件とは以下の通り:①カウカブ山の第123連隊基地を明け渡す、②シリア軍はハサカ市内の政府関連庁舎のみに駐留する、③人民防衛隊のみが同地域に展開し、指揮権を掌握する、④シリア軍、サナーディード軍、ムハンマド・ファーリス氏らが率いる国防隊のすべての重火器を人民防衛隊に引き渡す。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、有志連合がダーイシュ(イスラーム国)の軍事拠点の一つ第17師団基地一帯、フルースィーヤ検問所一帯(ラッカ市北部)を空爆、ダーイシュ戦闘員6人が死亡した。

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が県北部(アアザーズ市一帯)のジハード主義武装集団支配地域に燃料の搬入を許可した。

一方、SANA(6月27日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、サフム・ジャウラーン村一帯で、ダーイシュ(イスラーム国)に忠誠を誓うヤルムーク殉教者旅団とシャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団が交戦した。

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スワイダー県では、SANA(6月27日付)によると、ラジャム・ダウラ村一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ヒムス県では、SANA(6月27日付)によると、ワーディー・マースィク一帯、アブー・ジャリース村、ジバーブ・ハマド村、ムシャイリファ村、ラスム・ハミーダ村、ウンム・サフリージュ村、ウンム・リーシュ村、タドムル市一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(6月27日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、25万米ドル相当を横領したシリア軍離反士官でダーイシュ内の戦闘部隊(軍事評議会)の司令官を務めるムニール・マタル・ハンムード・アフマド大佐およびその部下多数を戦闘員を逮捕した。

AFP, June 27, 2015、AP, June 27, 2015、ARA News, June 27, 2015、Champress, June 27, 2015、al-Durar al-Shamiya, June 27, 2015、al-Hayat, June 28, 2015、Iraqi News, June 27, 2015、Kull-na Shuraka’, June 27, 2015、June 28, 2015、al-Mada Press, June 27, 2015、Naharnet, June 27, 2015、NNA, June 27, 2015、Reuters, June 27, 2015、SANA, June 27, 2015、UPI, June 27, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領が南ア大統領特使と会談(2015年6月27日)

アサド大統領はシリアを訪問中の南アフリカ大統領中東地域担当特使のゾラ・スクウェイヤ氏、アズィズ・パハド氏とダマスカスで会談し、タクフィール主義テロの脅威への対応などについて意見を交わした。

SANA(6月27日付)が伝えた。

SANA, June 27, 2015
SANA, June 27, 2015

AFP, June 27, 2015、AP, June 27, 2015、ARA News, June 27, 2015、Champress, June 27, 2015、al-Hayat, June 28, 2015、Iraqi News, June 27, 2015、Kull-na Shuraka’, June 27, 2015、al-Mada Press, June 27, 2015、Naharnet, June 27, 2015、NNA, June 27, 2015、Reuters, June 27, 2015、SANA, June 27, 2015、UPI, June 27, 2015などをもとに作成。

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トルコのエルドアン大統領は、アイン・アラブ市に対するダーイシュ(イスラーム国)の攻撃への関与を強く否定(2015年6月26日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は25日晩、ダーイシュ(イスラーム国)がトルコ領から行ったとされるアイン・アラブ市への奇襲に関して、「コバネ(アイン・アラブ市)の無垢の民間人を狙ってダーイシュが行った不名誉な攻撃を非難する」と述べた。

エルドアン大統領は、ダーイシュ戦闘員がトルコ領のミュルシトプナル国境通行所を経由してシリア領のアイン・アラブ市に潜入したとする情報に関して「トルコとテロ路士気を結びつける資格がある者など誰もいない」と反論した。

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しかし、国民民主主義党(HDP)のフィゲン・ユクセクダー共同党首は「こうしたことは新しいことではない。ダーイシュは以前から、トルコ領を利用してシリアに出入りしていた。証拠はたくさんある…。トルコ政府は何年もダーイシュを支援してきた。今日起きた殺戮は、こうした支援の一環だ」と述べた。

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一方、トルコ外務省は、メヴリュト・チャヴシュオール外務大臣がジョン・ケリー米国務長官と電話会談を行い、アイン・アラブ市へのダーイシュ(イスラーム国)の奇襲への対応について意見を交わしたと発表した。

AFP, June 26, 2015、AP, June 26, 2015、ARA News, June 26, 2015、Champress, June 26, 2015、al-Hayat, June 27, 2015、Iraqi News, June 26, 2015、Kull-na Shuraka’, June 26, 2015、al-Mada Press, June 26, 2015、Naharnet, June 26, 2015、NNA, June 26, 2015、Reuters, June 26, 2015、SANA, June 26, 2015、UPI, June 26, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)のカリフ軍がハサカ市完全制圧に向けて自爆戦闘員100人を増強(2015年6月26日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、25日ハサカ市南西部に侵攻したダーイシュ(イスラーム国)が、市内南部の変電所交差点一帯で、シリア軍、国防隊と交戦、シリア軍が同地を空爆・砲撃した。

この戦闘で、ダーイシュはハサカ市南部のペトロール検問所を制圧し、市内と第123連隊基地を結ぶシリア軍の兵站路を遮断、また市内南西部のヴィーラート・フムル地区、アズィーズィーヤ地区マアルーフ学校、そして東部のグワイラーン地区の西側一帯へと制圧地域を徐々に拡大しているという。

また国連シリア事務所によると、ハサカ市(人口約30万)に対するダーイシュの侵攻により、5万人が自宅から市内の別の場所に避難、1万人がトルコ国境に近いアームーダー市方面に避難し、約20万人がアームーダー市やカーミシュリー市方面に避難しようとしているという。

一方、SANA(6月26日付)によると、シリア軍がハサカ市南部郊外のサフル村、サラヤー村、サブア村、ダーウディーヤ村、ハサカ市ヴィーラート・フムル地区のダーイシュ(イスラーム国)拠点などを空爆し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またウムラーン・ズウビー情報大臣は、シリア・アラブ・テレビ(6月26日付)で「武器をとって、ハサカ市の防衛にあたることができる住民はダーイシュに対峙している」と述べた。

他方、クッルナー・シュラカー(6月27日付)によると、グワイラーン地区に侵攻したダーイシュは、同地区にあるハサカ中央刑務所の収監者を解放し、ハサカ県内のダーイシュの主要拠点であるシャッダーディー市に移送したという。

ARA News, June 26, 2015
ARA News, June 26, 2015

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クッルナー・シュラカー(6月26日付)は、チェチェン人など外国人戦闘員からなるダーイシュの精鋭部隊「カリフ軍」が、これまでハサカ市一帯で戦闘を行ってきた「ウィラーヤ軍」に代わって戦闘を指揮し、約100人の自爆戦闘員などからなる増援部隊を派遣し、ハサカ市の完全制圧に向けて準備を進めていると伝えた。

Kull-na Shuraka', June 26, 2015
Kull-na Shuraka’, June 26, 2015

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ヒムス県では、SANA(6月26日付)によると、タドムル市一帯、ワーディー・マースィク村、ジャズル・ガス採掘所一帯、ダール・カビーラ村などをシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、6月26日午前8時から27日午前8時までの24時間にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して21回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は14回におよび、ハサカ市近郊(2回)、アレッポ市近郊(1回)、ラッカ市近郊(5回)、アイン・アラブ市近郊(4回)、タッル・アブヤド市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 26, 2015、AP, June 26, 2015、ARA News, June 26, 2015、Champress, June 26, 2015、al-Hayat, June 27, 2015、Iraqi News, June 26, 2015、Kull-na Shuraka’, June 26, 2015、June 27, 2015、al-Mada Press, June 26, 2015、Naharnet, June 26, 2015、NNA, June 26, 2015、Reuters, June 26, 2015、SANA, June 26, 2015、UPI, June 26, 2015などをもとに作成。

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アイン・アラブ市でのダーイシュ(イスラーム国)とYPGの戦闘で民間人120人を含む146人が死亡(2015年6月26日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、25日にトルコ領内からアイン・アラブ市に侵入したとされるダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が同市およびその周辺で交戦し、住民120人を含む146人が死亡した。

アイン・アラブ市の地元医療筋や住民によると、住民120人のなかには、自宅でダーイシュによって処刑された者、ダーイシュの砲撃に巻き込まれた者、そして射殺された者が含まれているという。

ダーイシュは25日にもアイン・アラブ市内で住民26人を処刑している。

ダーイシュは、アイン・アラブ市南東部と南西部の入り口のビル群一帯に展開し、四方に発砲、攻撃を行っているという。

また、有志連合は、ダーイシュの奇襲を受けるかたちで、シュユーフ(・タフターニー)町など、ユーフラテス川左岸(東部)一帯でダーイシュと戦う人民防衛隊を援護するため、空爆を行った。

AFP, June 26, 2015、AP, June 26, 2015、ARA News, June 26, 2015、Champress, June 26, 2015、al-Hayat, June 27, 2015、Iraqi News, June 26, 2015、Kull-na Shuraka’, June 26, 2015、al-Mada Press, June 26, 2015、Naharnet, June 26, 2015、NNA, June 26, 2015、Reuters, June 26, 2015、SANA, June 26, 2015、UPI, June 26, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合のマクタビー事務局長は過去の訪米実績を根拠に米国によるメンバーらの「潜在的テロリスト」指定を否定(2015年6月25日)

シリア革命反体制勢力国民連立のムハンマド・ヤフヤー・マクタビー事務局長は、ARA News(6月25日付)の取材に応え、連立メンバーが米国の「潜在的テロリスト」に指定されたとするElaph(6月24日付)の報道に関して、「まったくの事実無根」と否定し、「米国側とは常に連絡を取り合っており、最近も、ハーリド・ハウジャ議長が米国を訪問し、ジョン・ケリー国務長官ら高官と会談した」との過去の実績を強調した。

AFP, June 25, 2015、AP, June 25, 2015、ARA News, June 25, 2015、Champress, June 25, 2015、al-Hayat, June 26, 2015、Iraqi News, June 25, 2015、Kull-na Shuraka’, June 25, 2015、al-Mada Press, June 25, 2015、Naharnet, June 25, 2015、NNA, June 25, 2015、Reuters, June 25, 2015、SANA, June 25, 2015、UPI, June 25, 2015などをもとに作成。

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イスラエル当局が、ゴラン高原でのシリア反体制武装集団戦闘員負傷者襲撃の容疑者3人をさらに逮捕(2015年6月25日)

イスラエル警察報道官は、占領下のゴラン高原にあるハラフィーシュ村で、ドゥルーズ派住民が、シリアの反体制武装集団戦闘員の負傷者を搬送しているイスラエル軍救急車両を襲撃した事件に関与したとされる3人を新たに逮捕した、と発表した。

AFP(6月25日付)が伝えた。

AFP, June 25, 2015、AP, June 25, 2015、ARA News, June 25, 2015、Champress, June 25, 2015、al-Hayat, June 26, 2015、Iraqi News, June 25, 2015、Kull-na Shuraka’, June 25, 2015、al-Mada Press, June 25, 2015、Naharnet, June 25, 2015、NNA, June 25, 2015、Reuters, June 25, 2015、SANA, June 25, 2015、UPI, June 25, 2015などをもとに作成。

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ダルアー県でのシリア軍と反体制派の戦闘の迫撃砲の流れ弾がヨルダン領内に着弾し、1人が死亡(2015年6月25日)

『ハヤート』(6月26日付)は、ヨルダンの治安筋の話として、シリア南部での戦闘で発射された迫撃砲弾の流れ弾がラムサー市の市場に着弾し、ヨルダン人1人が死亡、複数人が負傷した。


AFP, June 25, 2015、AP, June 25, 2015、ARA News, June 25, 2015、Champress, June 25, 2015、al-Hayat, June 26, 2015、Iraqi News, June 25, 2015、Kull-na Shuraka’, June 25, 2015、al-Mada Press, June 25, 2015、Naharnet, June 25, 2015、NNA, June 25, 2015、Reuters, June 25, 2015、SANA, June 25, 2015、UPI, June 25, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がハサカ県南西部(シリア政府支配地域)に侵攻し占拠(2015年6月25日)

ハサカ県では、ダーイシュ(イスラーム国)バラカ州が声明を出し、ハサカ市内南西部に位置するヌシューワ地区、西ヌシューワ地区、サカン・シャバービー地区など市内のシリア政府支配地域に侵攻、同地を制圧したと発表した。

クッルナー・シュラカー(6月25日付)によると、ダーイシュは早朝、西ヌシューワ地区にあるシリア軍の検問所を爆弾を積んだ自動車で攻撃し、同地区に突入、迫撃砲で攻撃し、ヌシューワ地区、西ヌシューワ地区(刑事保安局一帯など)、サカン・シャバービー地区を制圧したという。

一方、ARA News(6月25日付)は、ダーイシュが東ヌシューワ地区内のユーフラテス大学教育学部、文学部、小児病院を制圧した、と伝えた。

クッルナー・シュラカーによると、この侵攻を受け、これらの地区に住むアラブ系住民数百人が避難する一方、クルド人地区の住民数十世帯も攻撃を恐れて、避難したという。

またこれを受け、同地に駐留していたシリア軍、国防隊は同地から撤退する一方、シリア軍戦闘機がダーイシュによって支配された地域を空爆した。

しかし、SANA(6月25日付)は、イスラーム国が深夜にハサカ市西ヌシューワ地区に潜入、シリア軍と国防隊がこれと激しく交戦しているとしたうえで、ダーイシュが同地区を制圧したとの報道は「事実無根」だと伝えた。

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ダマスカス郊外県では、『ハヤート』(6月26日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)ダマスカス州が、対立するジハード主義武装集団の捕虜戦闘員12人を斬首処刑する映像をインターネット上にアップした。

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アレッポ県では、SANA(6月25日付)によると、アレッポ市東部の航空士官学校一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

またクッルナー・シュラカー(6月26日付)によると、シリア軍戦闘機がダーイシュ(イスラーム国)支配下のハサージャク村内のトラックや燃料輸送車輌を」空爆、運転手ら民間人15人が死亡した。

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ラッカ県では、SANA(6月25日付)によると、シリア軍がラッカ市内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆し、数十人を殺傷した。

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米中央軍(CENTCOM)は、6月25日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して28回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は14回におよび、ラッカ市近郊(1回)、ダイル・ザウル市近郊(1回)、アイン・アラブ市近郊(10回)、タッル・アブヤド市近郊(2回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 25, 2015、AP, June 25, 2015、ARA News, June 25, 2015、Champress, June 25, 2015、al-Hayat, June 26, 2015、Iraqi News, June 25, 2015、Kull-na Shuraka’, June 25, 2015、June 26, 2015、al-Mada Press, June 25, 2015、Naharnet, June 25, 2015、NNA, June 25, 2015、Reuters, June 25, 2015、SANA, June 25, 2015、UPI, June 25, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がトルコ領内から「自由シリア軍」を装ってアイン・アラブ市を奇襲(2015年6月25日)

アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がアイン・アラブ市内北部の国境通行所近くなどで車を自爆させ、市内を奇襲、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊と交戦の末、市内中心部のビル複数棟を制圧した。

クッルナー・シュラカー(6月25日付)によると、ダーイシュの戦闘員の乗った車複数台のうち、先頭を走る1台がトルコ側のミュルシトプナル国境通行所で自爆し、また2台目の車がアイン・アラブ国境通行所で自爆して、残りの車輌の通路を確保し、市内に侵入、その後市内での戦闘で少なくとも3台が自爆したという。

シリア人権監視団、人民防衛隊のダイドゥール・ハリール報道官によると、ダーイシュ戦闘員は「自由シリア軍」が使用する「シリア革命」の旗(フランス委任統治時代の旗)を掲げ、人民防衛隊の軍服などを着て、5台の車で市内に入り、またロイター通信(6月25日付)によると、武装集団は無差別に発砲を行ったという。

これに関して、BBC(6月25日付)やシリア・アラブ・テレビ(6月25日付)も、ダーイシュ戦闘員はトルコ領内からアイン・アラブ市に侵入したと伝えたが、トルコ外務省報道官はこれを否定、またトルコのシャンウルファ県知事事務所は、彼らがトルコ領からではなく、シリア領内のジャラーブルス市方面から侵入したと主張した。

この戦闘で、35人が死亡(ルダウ・チャンネル(6月25日付)によると、住民45人が死亡)、クッルナー・シュラカー(6月25日付)などによると、そのほとんどが民間人でダーイシュによって処刑されたという。

一方、人民防衛隊広報局によると、人民防衛隊はこの戦闘でダーイシュ戦闘員30人を殲滅したという。

また、アイン・アラブ市の医師によると、ダーイシュの侵攻により15人が死亡、70人以上が負傷、また複数の目撃者によると、住民約50人がトルコ領内に避難したという。

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クッルナー・シュラカー(6月25日付)によると、ダーイシュはまた、アイン・アラブ市南部のバルヒブターン村も襲撃した。

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シリア人権監視団によると、ダーイシュはさらに、アイン・アラブ市南部のバルフ・ブーターン村でダーイシュは子供、女性、老人を含む23人を処刑した。

シリア人権監視団によると、ダーイシュは早朝にバルフ・ブーターン村への攻撃を開始し、抵抗した住民を処刑したのだという。

ダーイシュの侵攻を受け、有志連合はバルフ・ブーターン村一帯のダーイシュ拠点を空爆した。

AFP, June 25, 2015、AP, June 25, 2015、ARA News, June 25, 2015、BBC, June 25, 2015、Champress, June 25, 2015、al-Hayat, June 26, 2015、Iraqi News, June 25, 2015、Kull-na Shuraka’, June 25, 2015、al-Mada Press, June 25, 2015、Naharnet, June 25, 2015、NNA, June 25, 2015、Reuters, June 25, 2015、Rudau, June 25, 2015、SANA, June 25, 2015、UPI, June 25, 2015などをもとに作成。

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西クルディスタン移行期民政局を主導するムスリム民主統一党党首「シリアの安定回復には中央集権的な独裁体制の廃止と分権制が不可欠」(2015年6月24日)

西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党のサーリフ・ムスリム共同党首は『ハヤート』(6月25日付)の電話取材に応え、シリアの安定回復には「中央集権的な独裁体制を廃し、民主的で分権的な体制を樹立」する必要があると述べる一方、シリアの分割(クルドの独立)について強く反対した。

ムスリム共同党首は「我々の戦略は、クルド人の民主的な権利を要求することに力点を置いている。我々は民主的で多元的なシリアを望んでおり、分権主義と民主主義を主唱している。シリアは中央集権的な独裁体制を変革することなくして、安定を回復しないだろう。シリアにはマイノリティ、すなわちイスマーイーリー派、アラウィー派、ドゥルーズ派、シーア派、スンナ派がおり、クルド人、アラブ人、トルクメン人がいる。それゆえ、国に安定をもたらす解決策は、分権主義に基づいていなければならない。クルド人に権利を与え、その権利を承認することなくして、シリアに安定はもたらされない。分権主義は、我々が依拠すべき不可欠な解決策であり、シリア全体に広めねばならない。我々の目的は分権的、民主的、多元的な体制に基づくシリア民主共和国の実現である」と述べた。

またトルコのシリア北部への直接介入可能性については「国際情勢、地域情勢にその準備ができていない」と述べる一方、トルコ政府などが主張する西クルディスタン移行期民政局支配地域での住民の強制移住についても否定した。

AFP, June 24, 2015、AP, June 24, 2015、ARA News, June 24, 2015、Champress, June 24, 2015、al-Hayat, June 25, 2015、Iraqi News, June 24, 2015、Kull-na Shuraka’, June 24, 2015、al-Mada Press, June 24, 2015、Naharnet, June 24, 2015、NNA, June 24, 2015、Reuters, June 24, 2015、SANA, June 24, 2015、UPI, June 24, 2015などをもとに作成。

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イスラエル当局が、ゴラン高原でのシリア反体制武装集団戦闘員負傷者襲撃の容疑者9人を逮捕(2015年6月24日)

ロイター通信(6月24日付)は、イスラエルの複数の治安筋の話として、占領下のゴラン高原にあるハラフィーシュ村で、ドゥルーズ派住民が、シリアの反体制武装集団戦闘員の負傷者を搬送しているイスラエル軍救急車両を襲撃した事件に関与したとされる9人を警察当局が逮捕したと伝えた。

AFP, June 24, 2015、AP, June 24, 2015、ARA News, June 24, 2015、Champress, June 24, 2015、al-Hayat, June 25, 2015、Iraqi News, June 24, 2015、Kull-na Shuraka’, June 24, 2015、al-Mada Press, June 24, 2015、Naharnet, June 24, 2015、NNA, June 24, 2015、Reuters, June 24, 2015、SANA, June 24, 2015、UPI, June 24, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がYPGの進軍に備えラッカ市から第17師団基地に増援部隊を派遣(2015年6月24日)

ラッカ県では、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊のライドゥール・ハリール報道官によるアイン・イーサー市制圧を受け、ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ市から第17師団基地に増援部隊を派遣する一方、同市近郊に塹壕を整備するなどして防衛態勢強化を開始した。

ロイター通信(6月24日付)が伝えた。

これに関して、シリア人権監視団は、軍用車両など約100台からなるダーイシュの車列がラッカ市内で目撃され、第17師団基地方面に向かった模様だ、と発表した。

またダーイシュはラッカ市内のクルド系住民に市外への移動を控えるよう通達したという。

一方、アレッポ県東部一帯で活動するという反体制武装集団がラッカ県タッル・アブヤド市で共同声明を出し、「イスラーム軍」の名で統合したと発表した。

「イスラーム軍」に参加した武装集団は、アッラーのためのジハード旅団、ウマナー・ラッカ旅団、タバカ自由人旅団、ハールーン・ラシード旅団、ジュンド・ハラマイン旅団、タッル・アブヤド革命家戦線、タフリール旅団など、いずれも「自由シリア軍」所属組織だという。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がジャズル・ガス採掘所一帯、ジュッブ・ジャッラーフ町、ワルド化、マクサル・ヒサーン村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、ダーイシュ戦闘員20人あまりが死亡した。

また、SANA(6月23日付)によると、シリア軍とレバノンのレジスタンス(ヒズブッラー戦闘員)が、ジャラージール町無人地帯のカルナ、ワーディー・マガーラで、ダーイシュ(イスラーム国)の最後の拠点を破壊、同地を制圧した。

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ヒムス県では、SANA(6月23日付)によると、シリア軍と国防隊はジャズル・ガス採掘所一帯でダーイシュ(イスラーム国)への反転攻勢を続け、同地の一部を制圧した。

シリア軍と国防隊はまた、ジュッブ・ジャッラーフ町、マクサル・ヒサーン村、ハワー丘一帯でダーイシュを撃退した。

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ハサカ県では、SANA(6月23日付)によると、フール町郊外のダーイシュ(イスラーム国)の教練キャンプなどをシリア軍が攻撃し、複数の戦闘員を殺傷、装備を破壊した。

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スワイダー県では、SANA(6月23日付)によると、カスル村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダルアー県では、SANA(6月23日付)によると、ハッラーブ・シャフム村、タッル・シハーブ町、ヤードゥーダ村、ムザイリーブ町、ヌアイマ村、アトマーン村、フルバト・ガザーラ郊外、イズラア市、ダルアー市各所で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、シャームの民のヌスラ戦線の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、SANA(6月23日付)によると、マリーイーヤ村をシリア軍が空爆し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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米中央軍(CENTCOM)は、6月24日にシリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して16回の空爆を行ったと発表した。

このうちシリア領内での空爆は3回におよび、ハサカ市近郊(1回)、アレッポ市近郊(1回)、タッル・アブヤド市近郊(1回)のダーイシュに対して攻撃が行われたという。

AFP, June 24, 2015、AP, June 24, 2015、ARA News, June 24, 2015、Champress, June 24, 2015、al-Hayat, June 25, 2015、Iraqi News, June 24, 2015、Kull-na Shuraka’, June 24, 2015、al-Mada Press, June 24, 2015、Naharnet, June 24, 2015、NNA, June 24, 2015、Reuters, June 24, 2015、SANA, June 24, 2015、UPI, June 24, 2015などをもとに作成。

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米国は「シリア国民の唯一の正統な代表」と認定してきたシリア国民連合メンバーらを「潜在的テロリスト」に指定(2015年6月24日)

Elaph(6月24日付)は、米国が、シリア革命反体制勢力国民連立(いわゆる「シリア国民連合」)のメンバーらを、「テロ活動に関与している」として「潜在的テロリスト」(potential
terrorist)に指定された、と伝えた。

シリア革命反体制勢力国民連立は、欧米諸国が「シリア国民の唯一の正統な代表」と位置づけ、トルコのイスタンブールで活動する組織。

シリア革命反体制勢力国民連立消息筋によると、シリア革命反体制勢力国民連立のすべてのメンバーとその家族、そして一部の反体制活動家が、「テロ活動に関与している」として「入国禁止リスト」に追加されたという。

連立メンバーが米国大使館で米国の査証を取得しようとしたが、米大使館から「移民法212条に基づき米国への入国を禁止されており、入国には内務省の特例措置が必要になる」と告げられたという。

Elaph, June 24, 2015
Elaph, June 24, 2015

Elaph, June 24, 2015をもとに作成。

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米ホワイトハウス報道官が、YPGと多国籍軍の連携をダーイシュ(イスラーム国)壊滅に向けた現地勢力との関係の「モデル」と高く評価(2015年6月23日)

米ホワイトハウスのジョシュ・アーネスト報道官は、ラッカ県タッル・アブヤド市一帯での西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の攻勢と有志連合との連携に関して、「米国が現地でISIL(ダーイシュ(イスラーム国)と戦うにあたって、実力と意志を持ったパートナーを持つことがきわめて重要であることを示していると思う」と述べた。

ロイター通信(6月23日付)などが伝えた。

AFP, June 24, 2015、AP, June 24, 2015、ARA News, June 24, 2015、Champress, June 24, 2015、al-Hayat, June 25, 2015、Iraqi News, June 24, 2015、Kull-na Shuraka’, June 24, 2015、al-Mada Press, June 24, 2015、Naharnet, June 24, 2015、NNA, June 24, 2015、Reuters, June 24, 2015、SANA, June 24, 2015、UPI, June 24, 2015などをもとに作成。

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