シリア国民連合のスハイル・アタースィー女史が政治活動復帰のため、支援調整ユニット代表を辞職(2015年3月4日)

シリア革命反体制勢力国民連立の有力メンバーの一人スハイル・アタースィー女史はフェイスブックを通じて声明(3月2日付)を出し、トルコを拠点に人道支援にあたっているとされる支援調整ユニットの代表を辞任する、と発表した。

「過去2年にわたり、捧げることのできるすべてを捧げてきた。だから今日、辞任し、ユニットを去ることを決意しました…。再び政治活動…に戻る段階にあります。シリア革命は依然としてさらなる政治活動、そしてアラブ世界と国際社会の支援が必要です」というのが、辞任の理由だという。

アタースィー女史は、2011年3月半ば、ダマスカス県中心部で政治犯釈放を求めるデモを指導するなど、「アラブの春」のシリアへの波及を牽引した活動家で、2011年に当局に拘束・釈放後、フランスなどからアサド政権打倒を主唱、シリア革命調整連合、シリア国民評議会などを経て、シリア革命反体制勢力国民連立に参加した。

2014年12月にシリア革命反体制勢力国民連立副議長を辞職、また2015年1月の政治委員会選挙で落選している。

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一方、トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立のサーリム・ムスラト報道官は声明を出し、「シリアにおけるイラン政府の公然たる軍事介入は、シリア国民への脅迫にとどまらず…シリア国境を越え、地域全体への脅威となっている」と批判、エジプト政府やアラブ連盟事務副長が提案しているダーイシュ(イスラーム国)に対する「アラブ合同軍」を(ダーイシュではなく)、シリアへのイランの介入に充てるよう呼びかけた。

AFP, March 4, 2015、AP, March 4, 2015、ARA News, March 4, 2015、Champress, March 4, 2015、al-Hayat, March 5, 2015、Iraqi News, March 4, 2015、Kull-na Shuraka’, March 4, 2015、al-Mada Press, March 4, 2015、Naharnet, March 4, 2015、NNA, March 4, 2015、Reuters, March 4, 2015、SANA, March 4, 2015、UPI, March 4, 2015などをもとに作成。

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シリア政府と反体制派の和平会議「モスクワ2」に向け反体制派使節団がロシアを訪問(2015年3月4日)

『ハヤート』(3月4日付)は、信頼できる消息筋の話として、1月下旬のカイロでの反体制政治組織代表らによる会合で設置が決定された「シリア国民大会」準備委員会の使節団がロシアの首都モスクワを先週、訪問していた、と伝えた。

使節団はロシア外務省の招聘によりモスクワを訪問、ミハイル・ボグダノフ外務副大臣らと会談した。

使節団は、民主的変革諸勢力国民調整委員会前渉外局長で、反体制活動家・離反兵とともに結成した新組織「カフム」の代表を務めるハイサム・マンナーア氏を団長とし、2月に行われた「モスクワ1」に続くシリア政府と反体制派の和平交渉、通称「モスクワ2」に向けて意見の調整を行ったという。

なお1月のカイロでの会合は、「モスクワ1」の準備会合として位置づけられ、国内で活動する民主的変革諸勢力国民調整委員会、シリア国家建設潮流のほか、トルコや欧米諸国が支援するシリア革命反体制勢力国民連立が参加した。

AFP, March 3, 2015、AP, March 3, 2015、ARA News, March 3, 2015、Champress, March 3, 2015、al-Hayat, March 4, 2015、Iraqi News, March 3, 2015、Kull-na Shuraka’, March 3, 2015、al-Mada Press, March 3, 2015、Naharnet, March 3, 2015、NNA, March 3, 2015、Reuters, March 3, 2015、SANA, March 3, 2015、UPI, March 3, 2015などをもとに作成。

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最新論考「イスラム国掃討にアサド政権必要:「退潮」機に全シリアで結束を」(Janet e-World/A stand/e-World Premium)

青山弘之「イスラム国掃討にアサド政権必要:「退潮」機に全シリアで結束を(特集I・テロと言論の自由)」
Janet e-World、2015年2月25日
A stand Web新書、2015年3月2日
e-World Premium 2015年3月号

2月に入って、ダーイシュ(「イスラム国」のアラビア語の通称)に対する国際社会の攻勢と結束がにわかに高まりを見せている。
有志連合の一角をなすヨルダンは、モアズ・カサスベ中尉処刑への報復として、シリア、イラク領内での空爆を強化すると発表、米国もオバマ大統領がイラクでの一時的な地上部隊投入を念頭に置いた文書を議会に提出した。また国連では、ロシアの提案の下、石油取引や身代金支払いを禁止した安保理決議第2199号が全会一致で採択された。
こうした動きに逆行する形でシリアが疎外され続ければ、地域の混乱はさらに助長され、ダーイシュに延命の余地を与えるだけである。

◇有志連合と認知されないシリア軍

邦人質2人が殺害されて以降、日本ではダーイシュの脅威がことさら強調されるようになっている。だが、シリア国内に目を向けると、彼らが勢力を弱めていることは明らかだ。
昨年9月から続いていたシリア北部アインアルアラブ市での戦闘は、現地のクルド人民兵組織、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊(YPG)がイラク・クルド人治安部隊「ペシュメルガ」や有志連合の後押しを受けて勝利し、その攻勢はトルコからの兵たん線上に位置するタルアブヤド市やジャラブルス市に及ぼうとしている。ダーイシュ内部では、非アラブ人幹部の狭量な宗教解釈や蛮行に不満を募らせたアラブ人が離反し、トルコに脱走するケースが頻発している。
シリア人の離反も相次ぎ、その一部はアルカイダ系組織「ヌスラ戦線」などのイスラム過激派に身を寄せるようになっている。カリフ制樹立が宣言された昨年半ばには、ヌスラ戦線や反体制武装集団「自由シリア軍」の戦闘員多数がダーイシュに合流したが、今やその逆の動きが生じているのである。さらに東部のデリゾール県では、「東部地域人民抵抗」を名乗る組織がダーイシュ戦闘員を襲撃するようになっており、住民の反抗も強まっている。
ダーイシュの退潮は、・・・

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アレン米退役大将、「必要な時にはシリアの「穏健な反体制派」を護ることになる」(2015年3月3日)

イラクとシリアでダーイシュ(イスラーム国)殲滅に向けた有志連合を指揮するジョン・アレン退役大将は、米太平洋協議会(ワシントンDC)で、シリアの「穏健な反体制派」への教練に関して、「彼らを教練し、最新兵器を彼らに配備するための明確な計画があるが、必要な時には彼らを護ることになる」と述べた。

アレン退役大将は、「穏健な反体制派」を護るための飛行禁止空域の設置はあるかとの問いに「こうした選択肢のすべてを検討中だ…。重要なのは、彼ら戦闘員を支援しないことは考えていないということだ」と述べた。

『ハヤート』(3月4日付)が伝えた。

AFP, March 3, 2015、AP, March 3, 2015、ARA News, March 3, 2015、Champress, March 3, 2015、al-Hayat, March 4, 2015、Iraqi News, March 3, 2015、Kull-na Shuraka’, March 3, 2015、al-Mada Press, March 3, 2015、Naharnet, March 3, 2015、NNA, March 3, 2015、Reuters, March 3, 2015、SANA, March 3, 2015、UPI, March 3, 2015などをもとに作成。

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ダルアー県で戦死したアフガン人戦闘員の葬儀(2015年3月3日)

AFP(3月3日付)によると、イランの複数メディアは、ダマスカス郊外県の「サイイダ・ザイナブ廟防衛のため」シリアに派遣されていたアフガン人司令官1人を含む戦闘員7人の葬儀が行われたと伝えた。

葬儀が行われたのは、ファーティミーユーン旅団のアリー・リダー・トゥースリー司令官を含むアフガン人戦闘員7人で、ダルアー県での「武装テロ集団」との戦闘で死亡したという。

ARA News, March 3, 2015
ARA News, March 3, 2015

AFP, March 3, 2015、AP, March 3, 2015、ARA News, March 3, 2015、Champress, March 3, 2015、al-Hayat, March 4, 2015、Iraqi News, March 3, 2015、Kull-na Shuraka’, March 3, 2015、al-Mada Press, March 3, 2015、Naharnet, March 3, 2015、NNA, March 3, 2015、Reuters, March 3, 2015、SANA, March 3, 2015、UPI, March 3, 2015などをもとに作成。

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国連・アラブ連盟共同特別代表が「戦闘停止」に向けてアレッポ市を初訪問(2015年3月3日)

シリアを訪問中のスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表は、アレッポ市での「戦闘停止」イニシアチブの実現に向けて、アレッポ市を訪問、シリア情報省によると、ムハンマド・アラビー・アレッポ県知事と会談した。

国連、シリア情報省ともに、アレッポ市訪問、県知事との会談の詳細については発表していない。

AFP(2月28日付)によると、デミストゥラ共同特別代表は、アレッポ市への人道支援物資の搬入を提案しているという。

AFP, March 3, 2015、AP, March 3, 2015、ARA News, March 3, 2015、Champress, March 3, 2015、al-Hayat, March 4, 2015、Iraqi News, March 3, 2015、Kull-na Shuraka’, March 3, 2015、al-Mada Press, March 3, 2015、Naharnet, March 3, 2015、NNA, March 3, 2015、Reuters, March 3, 2015、SANA, March 3, 2015、UPI, March 3, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)、ヌスラ戦線など3,000~4,000人がレバノンのベカーア県に侵入(2015年3月3日)

『ディヤール』(3月3日付)は、ベカーア県バアルベック郡ラアス・バアルベック市、アルサール村郊外の対シリア国境地帯に、ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線などと協力関係にある武装集団約3,000~4,000人が侵入、攻撃を企図していると伝えた。

al-Diyar, March 3, 2015をもとに作成。

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シリアでの化学兵器廃棄の進捗(2015年3月3日)

化学兵器禁止機関(OPCW)のアフメト・ウズムジュ事務局長は、シリアでの化学兵器廃棄の進捗に関する報告書を作成、シリア国内の化学兵器および関連物質の98%が廃棄されたことを明らかにした。

報告書によると、廃棄されたのはサリン・ガス、マスタード・ガスなど毒性の高い化学兵器関連物質を含み、フィンランド、ドイツ、英国、米国などが廃棄作業にあたっている。

またシリア国内で残されている関連施設は12施設で、うち5施設の破壊は6月30日までに完了予定で、施設に保管されている関連物質の廃棄も海上で行われる、という。

ARA News(3月3日付)が伝えた。

AFP, March 3, 2015、AP, March 3, 2015、ARA News, March 3, 2015、Champress, March 3, 2015、al-Hayat, March 4, 2015、Iraqi News, March 3, 2015、Kull-na Shuraka’, March 3, 2015、al-Mada Press, March 3, 2015、Naharnet, March 3, 2015、NNA, March 3, 2015、Reuters, March 3, 2015、SANA, March 3, 2015、UPI, March 3, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県、ヒムス県、ハサカ県でシリア軍、YPGがダーイシュ(イスラーム国)と交戦(2015年3月3日)

ラッカ県では、ARA News(3月3日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ市住民に対して、同市のアミールからの許可を得ないかたちでの市外への移動を禁止すると発表、違反者に対しては、その親族を処罰すると脅迫した。

この決定は、ラッカ市に居住する数十世帯が市外に避難したことを受けたもので、救急事態以外の市外への移動にはアミールの許可が必要となるという。

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アレッポ県では、ARA News(3月3日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は、ユーフラテス火山作戦司令室などの支援を受け、ユーフラテス河畔のズール・マガール村、ズィヤーラ村、フルバト・アトウ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同地を制圧した。

人民防衛隊または、シャイフ・タフターニー町も完全制圧した。

一方、米国など有志連合はトルコ国境に位置するジャラーブルス市を空爆、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガも同市を砲撃した。

こうした動きを受け、ジャラーブルス市内では住民が人民防衛隊とダーイシュの戦闘を逃れるため、市外への避難を始めたという。

このほか、シリア人権監視団によると、スーラーン・アアザーズ町で、ダーイシュ(イスラーム国)が撃った迫撃砲が民家に着弾し、子供2人が死亡した。

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ヒムス県では、ヒムス県では、シリア人権監視団、SANA(3月3日付)によると、シャーイル山(ハマー県)西部の第101ガス採掘所一帯、および第111高地で、シリア軍、国防隊が、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地を制圧した。

なお両者の戦闘は第105ガス採掘所一帯でも続いているという。

またSANAによると、シリア軍はラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュの戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

一方、クッルナー・シュラカー(3月3日付)によると、ダーイシュは、下ムハッラム村近郊のシリア軍哨所4カ所を襲撃、制圧した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・タムル町郊外で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦、またハサカ市南部郊外ではシリア軍、国防隊がダーイシュと交戦した。

またARA News(3月3日付)によると、タッル・ハミース市での人民防衛隊とダーイシュの戦闘では、欧州人(英国人ないしはギリシャ人)の戦闘員が死亡したという。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がブサイラ市に居住するシリア軍退役士官らに対して、家財道具を残したまま自宅を明け渡すよう要請した。

同監視団によると、ダーイシュはマヤーディーン市でも同様の要請を行い、市内の離反士官、バアス党員、シャームの民のヌスラ戦線メンバーの自宅を没収したという。

AFP, March 3, 2015、AP, March 3, 2015、ARA News, March 3, 2015、Champress, March 3, 2015、al-Hayat, March 4, 2015、Iraqi News, March 3, 2015、Kull-na Shuraka’, March 3, 2015、al-Mada Press, March 3, 2015、Naharnet, March 3, 2015、NNA, March 3, 2015、Reuters, March 3, 2015、SANA, March 3, 2015、UPI, March 3, 2015などをもとに作成。

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ハマー県でイラン、ヒズブッラーがシーア派民兵「シーア・リダー旅団」教練を準備(2015年3月3日)

クッルナー・シュラカー(3月3日付)は、ヒムス県北部のカム村、カフルアブド村、ムフターリーヤ村、マシュラファ村、アシュファリーヤ村、ハーズィミーヤ村、下ムハッラム村一帯から、シリア軍、国防隊が撤退、地元の若者(16歳以上)からなる新たな民兵組織「シーア・リダー旅団」の結成の準備が始まった、と報じた。

これらの村はシーア派(12イマーム派)が暮らしており、「シーア・リダー旅団」メンバーには、イラン人士官、ヒズブッラー・メンバーらが教練を施し、シーア派以外の宗徒の参加は認められないのだという。

AFP, March 3, 2015、AP, March 3, 2015、ARA News, March 3, 2015、Champress, March 3, 2015、al-Hayat, March 4, 2015、Iraqi News, March 3, 2015、Kull-na Shuraka’, March 3, 2015、al-Mada Press, March 3, 2015、Naharnet, March 3, 2015、NNA, March 3, 2015、Reuters, March 3, 2015、SANA, March 3, 2015、UPI, March 3, 2015などをもとに作成。

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アサド大統領がトルコ野党使節団と会談(2015年3月3日)

アサド大統領は、シリアを訪問中のトルコ祖国党(VP)のドーウ・ペリンチェク書記長らトルコ野党指導者らの使節団と会談し、両国間関係の深化などをめぐって意見を交わした。

SANA(3月3日付)によると、アサド大統領は、使節団の訪問が「両国政府ではなく、両国民が構築する真の関係の兆し」と評す一方、レジェップ・タイイップ・エルドアン政権による「過激なタクフィール主義勢力」支援によって、両国国民の利益が損なわれてきたとの見方を示した。

アサド大統領はまた、「テロとの戦い」が単にテロリストと戦うだけでなく、各国国民が政府に圧力をかけ、テロリストを支援する政策を変更することが重要だと強調した。

SANA, March 3, 2015
SANA, March 3, 2015

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クッルナー・シュラカー(3月3日付)は、2014年12月から2015年2月の3ヶ月間でシリア軍士官91人が死亡したと報じ、全員の氏名、階級、所属を公開した。

Kull-na Shuraka', March 3, 2015
Kull-na Shuraka’, March 3, 2015

AFP, March 3, 2015、AP, March 3, 2015、ARA News, March 3, 2015、Champress, March 3, 2015、al-Hayat, March 4, 2015、Iraqi News, March 3, 2015、Kull-na Shuraka’, March 3, 2015、al-Mada Press, March 3, 2015、Naharnet, March 3, 2015、NNA, March 3, 2015、Reuters, March 3, 2015、SANA, March 3, 2015、UPI, March 3, 2015などをもとに作成。

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トルコ野党代表らからなる使節団がシリアを訪問(2015年3月2日)

ワリード・ムアッリム外務在外居住者省は、シリアを訪問中のトルコ野党指導者らからなる使節団と会談し、両国間関係の深化などをめぐって意見を交わした。

使節団はトルコ祖国党(VP)のドーウ・ペリンチェク書記長が団長を務め、SANA(3月2日付)によると、会談ではムアッリム在外居住大臣が、トルコの現政権(公正発展党(AKP))による地域情勢の読みが間違っていたと指摘、同政権の姿勢がシリア、トルコ国民の利益に反していると批判した。

これに対してペリンチェク書記長は、トルコ国民がシリア国民と団結して「テロとの戦い」に対処すべきだと述べ、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領の誤った政策によって、テロリストが中東地域を戦火に陥れ、米国、イスラエルが望むような地域諸国の破壊をもたらしている、と指摘したという。

トルコ野党使節団はまた、アフマド・バドルッディーン・ハッスーン共和国ムフティーとも個別に会談した。

SANA, March 2, 2015
SANA, March 2, 2015

AFP, March 2, 2015、AP, March 2, 2015、ARA News, March 2, 2015、Champress, March 2, 2015、al-Hayat, March 3, 2015、Iraqi News, March 2, 2015、Kull-na Shuraka’, March 2, 2015、al-Mada Press, March 2, 2015、Naharnet, March 2, 2015、NNA, March 2, 2015、Reuters, March 2, 2015、SANA, March 2, 2015、UPI, March 2, 2015などをもとに作成。

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エジプト大統領は、シリアの紛争への「中立的姿勢」を否定、シリア政府の役割を暗に認める(2015年3月2日)

エジプト大統領府は、アブドゥルファッターフ・スィースィー大統領によるサウジアラビア訪問の日程終了に合わせて声明を出し、シリア情勢に関して「スィースィー大統領は、エジプトの関心事は、シリア国家を維持し、その国家機関が衰退しないよう守ることであり、包括的且つ政治的解決にいたることが重要」と発表した。

これに先立ち、スィースィー大統領は『シャルク・アウサト』(3月1日付)に対して、以下のように述べ、シリア政府(アサド政権)がシリア国内の紛争解決において役割を果たすべきだとの見方を示した。

「我々は当初から、自らの視点について述べてきた。それは(シリアの紛争の)平和的な政治的解決、シリアの領土の一体性の維持である。これが解決策の主題であり、そのなかに民兵、武装集団の解体といったバランスのとれた対応策が含まれている…。これは中立と言えるか?… 解決策を検討することと、何年も危機を続けることを検討することは異なる。平和的な政治的解決が意味しているのは、この解決策が一当事者のための解決策になることではなく、みなのためになることだ」。
al-Sharq al-Awsat

AFP, March 2, 2015、AP, March 2, 2015、ARA News, March 2, 2015、Champress, March 2, 2015、al-Hayat, March 3, 2015、Iraqi News, March 2, 2015、Kull-na Shuraka’, March 2, 2015、al-Mada Press, March 2, 2015、Naharnet, March 2, 2015、NNA, March 2, 2015、Reuters, March 2, 2015、SANA, March 2, 2015、UPI, March 2, 2015などをもとに作成。

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ヨルダンのシリア人避難民キャンプでの火災で4人死亡(2015年3月2日)

AFP(3月2日付)は、ヨルダン北部の対シリア国境地帯にあるザアタリー避難民キャンプ内の仮設住宅3棟で火災が発生し、一家4人が死亡したと伝えた。

AFP, March 2, 2015、AP, March 2, 2015、ARA News, March 2, 2015、Champress, March 2, 2015、al-Hayat, March 3, 2015、Iraqi News, March 2, 2015、Kull-na Shuraka’, March 2, 2015、al-Mada Press, March 2, 2015、Masar Press Agency, March 2, 2015、Naharnet, March 2, 2015、NNA, March 2, 2015、Reuters, March 2, 2015、SANA, March 2, 2015、UPI, March 2, 2015などをもとに作成。

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シリア軍、YPG、アラブ系部族民兵がハサカ県、ダイル・ザウル県でダーイシュ(イスラーム国)掃討を続ける(2015年3月2日)

ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が、アラブ系部族民兵、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の支援を受け、県内各所でダーイシュ(イスラーム国)を攻撃、過去3日間でカーミシュリー市・ハサカ市間に位置する23カ村(SANAによると31カ村)を制圧した。

人民防衛隊もまた、タッル・ハミース市一帯、タッル・タムル町一帯でダーイシュの掃討を続けた。

シリア人権監視団のラーミー・アブドゥッラフマーン代表によると、ハサカ県内各所での人民防衛隊によるダーイシュ掃討作戦にはアラブ系部族民兵が支援を行っているが、シリア軍との合同軍事作戦は行われていないという。

これに関して、人民防衛隊のライドゥール・ハリール報道官は、AFP(3月2日付)に対して、人民防衛隊が地元のキリスト教徒民兵、アラブ人民兵との調整のもとに戦闘を行っているが「有志連合の空爆に乗じ、ダーイシュが去った無人の村に進軍しているだけのシリア軍との協調はない」と述べた。

一方、ARA News(3月2日付)によると、ハサカ市のナシュワ地区)シリア政府支配地域)で爆弾が仕掛けられたオートバイが爆発し、国防隊の隊員2人が死亡した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ハウィーカ地区、フワイジャト・サクル地区で、シリア軍、国防隊がダーイシュ(イスラーム国)と激しく交戦、シリア軍が同地一帯を砲撃した。

Kull-na Shuraka', March 2, 2015
Kull-na Shuraka’, March 2, 2015

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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)が、2014年に拘束した反体制武装集団メンバーの記者を「カリフ制の兵士らの情報や動きをトルコ経由で外国勢力に伝えた」罪でジャラーブルス市で銃殺した。

処刑されたのはアフマド・ムハンマド氏(1984年生まれ)で、公開された映像のなかで同氏は、外国勢力のスパイだったことを自供している。

複数の消息筋によると、この記者は処刑されるにあたり、オレンジ色の囚人服を着せられていたという。

Kull-na Shuraka', March 3, 2015
Kull-na Shuraka’, March 3, 2015

一方、ダーイシュは、アイン・アラブ市一帯での人民防衛隊との戦闘で捕捉した戦闘員4人をジャラーブルス市で処刑した。

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ヒムス県では、マサール・プレス(3月2日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍と交戦の末、ジュッブ・ジャッラーフ町とジャズル・ガス採掘所内のアーラーク・ガス採掘所を制圧した。

一方、SANA(3月2日付)によると、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, March 2, 2015、AP, March 2, 2015、ARA News, March 2, 2015、March 3, 2015、Champress, March 2, 2015、al-Hayat, March 3, 2015、Iraqi News, March 2, 2015、Kull-na Shuraka’, March 2, 2015、March 3, 2015、al-Mada Press, March 2, 2015、Naharnet, March 2, 2015、NNA, March 2, 2015、Reuters, March 2, 2015、SANA, March 2, 2015、UPI, March 2, 2015などをもとに作成。

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民主的変革諸勢力国民調整委員会は、反体制派の全体会合へのシリア国民連合の参加に向け米国に「支援」要請(2015年3月2日)

シリア国内で活動する反体制組織、民主的変革諸勢力国民調整委員会のハサン・アブドゥルアズィーム代表は、米国務省のダニエル・ロビンスタイン・シリア問題担当特使に対して書簡(2月28日付)を送り、4月にカイロで開催予定の反体制勢力の会合にシリア革命反体制勢力国民連合を参加させるための「支援」を行うよう要請した。

AFP, March 2, 2015、AP, March 2, 2015、ARA News, March 2, 2015、Champress, March 2, 2015、al-Hayat, March 3, 2015、Iraqi News, March 2, 2015、Kull-na Shuraka’, March 2, 2015、al-Mada Press, March 2, 2015、Naharnet, March 2, 2015、NNA, March 2, 2015、Reuters, March 2, 2015、SANA, March 2, 2015、UPI, March 2, 2015などをもとに作成。

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国連・アラブ連盟共同特別代表とシリア外務大臣はアレッポ市「戦闘中止」に向けて調査団派遣で合意(2015年3月1日)

シリアを訪問中のスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣と会談、SANA(3月1日付)によると、アレッポ市「戦闘中止」イニシアチブなどについて協議した。

SANAによると、会談で両者は、アレッポ市内の状況を調査するための調査団を派遣することで合意した。

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トルコのキリスで、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表によるアレッポ市「戦闘停止」イニシアチブへの対応を協議していたシリア革命反体制勢力国民連立、自由アレッポ県議会などの代表者はアレッポ革命家諸勢力委員会の名で共同声明を出し、「アサドおよび政権幹部の退任と、彼らの戦争犯罪の処罰など、シリアの悲劇の包括的解決の基礎が形作られない限り、デミストゥラ氏との会談を拒否する」と発表した。

AFP, March 1, 2015、AP, March 1, 2015、ARA News, March 1, 2015、Champress, March 1, 2015、al-Hayat, March 2, 2015、Iraqi News, March 1, 2015、Kull-na Shuraka’, March 1, 2015、al-Mada Press, March 1, 2015、Naharnet, March 1, 2015、NNA, March 1, 2015、Reuters, March 1, 2015、SANA, March 1, 2015、UPI, March 1, 2015などをもとに作成。

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アレッポ県で若者50人が「金銭と花嫁」を受け取りダーイシュ(イスラーム国)に忠誠(2015年3月1日)

アレッポ県では、ARA News(3月1日付)によると、マンビジュ市で、ダーイシュから地元の若者約50人に金銭を支給され、また彼らが欲する女性との結婚を斡旋されたことを受け、ダーイシュに忠誠を誓った。

またダーイシュ(イスラーム国)がバーブ市郊外のクッバト・シャイフ村で13人、ニウマーン村で4人、タッル・ジャルジー村で14人の合わせて31人を「自由シリア軍を支持してきた」との容疑で逮捕した。

一方、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊は、シュユーフ・タフターニー町内でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、市内の大部分を制圧した。

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ハサカ県では、ARA News(3月1日付)によると、ハサカ市への侵入を試みたダーイシュ(イスラーム国)とシリア軍が同市南部郊外と交戦した。

またSANA(3月1日付)によると、シリア軍がハサカ市北東部のタッル・ブラーク町街道沿いで、ダーイシュ(イスラーム国)を掃討、31カ村を制圧した。

シリア軍はさらに、ミールビーヤ村一帯、ダーウディーヤ村、アブヤド村でもダーイシュと交戦した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(3月1日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がクーリーヤ市住民7人(シャームの民のヌスラ戦線アミールを務めていた離反士官のウバイダ・アフマド少尉ら)を処刑したことに抗議する住民が、ダーイシュに対して蜂起し、数時間におよぶ戦闘で双方に多数の死傷者が出た。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を9回空爆した。

うち2回はハサカ県内のダーイシュ拠点に対して行われたという。

AFP, March 1, 2015、AP, March 1, 2015、ARA News, March 1, 2015、Champress, March 1, 2015、al-Hayat, March 2, 2015、Iraqi News, March 1, 2015、Kull-na Shuraka’, March 1, 2015、al-Mada Press, March 1, 2015、Naharnet, March 1, 2015、NNA, March 1, 2015、Reuters, March 1, 2015、SANA, March 1, 2015、UPI, March 1, 2015などをもとに作成。

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人権団体発表:2月の犠牲者数は4,075人(うちシリア軍兵士など1,123人)か1,547人(うち反体制武装集団が殺害した戦闘員48人)か?(2015年3月1日)

シリア人権監視団は、2015年2月の国内での死者数が4,075人に達し、うち832人が民間人だったと発表した。

同監視団が発表した死者の内訳は以下の通り:

民間人:832人

ジハード主義武装集団、反体制武装集団、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊のシリア人戦闘員:594人
離反兵:6人

ダーイシュ(イスラーム国)、シャームの民のヌスラ戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍の外国人戦闘員:1,265人

シリア軍兵士568人
国防隊、人民諸委員会、シリア政府への内通者:555人
ヒズブッラー戦闘員:30人
親政権外国人戦闘員(シーア派戦闘員):215人

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一方、シリア人権ネットワークは、同じ時期にシリア軍によって殺害された死者数が、シリア人権監視団よりも約2,500人も少ない1,547人だったとしたうえで、うち民間人1,044人(子供139人、女性123人を含む)を含む1,251人がシリア軍によって殺害されたと発表した。

同ネットワークが発表した内訳は以下の通り:

シリア軍によって殺害された民間人:1,044人(うち子供139人、女性123人)
シリア軍によって殺害された反体制武装集団戦闘員:207人

西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊によって殺害された民間人:16人(うち子供8人)

ジハード主義武装集団によって殺害された犠牲者:82人

ダーイシュ(イスラーム国)によって殺害された民間人:34人
ダーイシュによって殺害された戦闘員:10人

シャームの民のヌスラ戦線によって殺害された民間人:2人
シャームの民のヌスラ戦線によって殺害された戦闘員:33人

そのほかの反体制武装集団によって殺害された民間人:91人(うち子供23人、女性18人)
そのほかの反体制武装集団によって殺害された非民間人:5人

有志連合の空爆によって死亡した民間人:6人(うち女性3人)

AFP, March 1, 2015、AP, March 1, 2015、ARA News, March 1, 2015、Champress, March 1, 2015、al-Hayat, March 2, 2015、Iraqi News, March 1, 2015、Kull-na Shuraka’, March 1, 2015、al-Mada Press, March 1, 2015、Naharnet, March 1, 2015、NNA, March 1, 2015、Reuters, March 1, 2015、SANA, March 1, 2015、UPI, March 1, 2015などをもとに作成。

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ヨルダンがシリア人、イラク人、クルド人などの「穏健な反体制派」としての教練を検討(2015年3月1日)

『ハヤート』(3月1日付)は、複数のヨルダン公式筋からの情報として、ヨルダン国内でシリア人、イラク人、クルド人などを「穏健な反体制派」として教練することが現在議論されている、と伝えた。

同消息筋によると、これらの部隊の教練は、ダーイシュ(イスラーム国)に対する「テロとの戦い」の一環として進められ、近くヨルダン国内の教練センターで開始される予定だという。

al-Hayat, March 1, 2015をもとに作成。

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国連・アラブ連盟共同特別代表のアレッポ市「戦闘停止」イニシアチブをめぐる動き(2015年2月28日)

AFP(2月28日付)などによると、スタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表がレバノン経由で、シリアの首都ダマスカスに到着した。

これに関して、トルコのイスタンブールで活動するシリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、トルコのキリス市でハーリド・ハウジャ代表、アフマト・ドゥウマ暫定政府閣僚、自由アレッポ県議会議員、武装集団代表らと会合を開き、デミストゥラ氏によるアレッポ市「戦闘中止」イニシアチブへの対応などについて協議、同問題をフォローアップする委員会の設置を決定した。

ハウジャ代表はこのなかで「シリア政府がいかなるイニシアチブを資することがあってはならない」といった姿勢を示したという。

一方、アイン・アラブ市でのダーイシュ(イスラーム国)との攻防戦で西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊側に参加していたアレッポ革命軍事評議会前議長のアブドゥルジャッバール・アカイディー大佐は声明を出し、アレッポ市「戦闘中止」イニシアチブを拒否するようアレッポ市住民、そしてシリア国民に呼びかけた。

AFP, February 28, 2015、AP, February 28, 2015、ARA News, February 28, 2015、Champress, February 28, 2015、al-Hayat, March 1, 2015、Iraqi News, February 28, 2015、Kull-na Shuraka’, February 28, 2015、al-Mada Press, February 28, 2015、Naharnet, February 28, 2015、NNA, February 28, 2015、Reuters, February 28, 2015、SANA, February 28, 2015、UPI, February 28, 2015などをもとに作成。

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YPGがタッル・ブラーク市からダーイシュ(イスラーム国)を掃討(2015年2月28日)

ハサカ県では、ARA News(2月28日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が、ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にあったタッル・ブラーク町に進軍、同地を制圧した。

ダーイシュとの交戦はほとんどなく、彼らはスマイハーン村、ウンム・リーシュ村に撤退した。

 

なお作戦には、アラブ部族の民兵組織「サナーディード軍」が参加した。

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 ラッカ県では、ARA News(2月28日付)によると、ラッカ市でダーイシュ(イスラーム国)が男性1人をむち打ちの刑に処し、殺害した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(2月28日付)によると、シリア軍がダイル・ザウル市内のダーイシュ(イスラーム国)支配地区へのすべての水上輸送路を閉鎖した。

AFP, February 28, 2015、AP, February 28, 2015、ARA News, February 28, 2015、March 1, 2015、Champress, February 28, 2015、al-Hayat, March 1, 2015、Iraqi News, February 28, 2015、Kull-na Shuraka’, February 28, 2015、al-Mada Press, February 28, 2015、Naharnet, February 28, 2015、NNA, February 28, 2015、Reuters, February 28, 2015、SANA, February 28, 2015、UPI, February 28, 2015などをもとに作成。

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米国家情長官「トルコにとってダーイシュ(イスラーム国)との戦いは最優先事項ではない」(2015年2月27日)

ジェームズ・クラッパー米国家情報長官は、「トルコにとってダーイシュ(イスラーム国)との戦いは最優先事項ではない」と述べ、そのことがトルコ経由でのシリアへの外国人戦闘員の潜入を容易にしていると批判した。

クラッパー氏は上院軍事委員会で、トルコがダーイシュとの戦いにこれまで以上に関与するかとの質問に対して、「そうは思わない。トルコには別の優先事項、別の関心があると思う」と証言した。

AFP(2月27日付)が伝えた。

AFP, February 27, 2015、AP, February 27, 2015、ARA News, February 27, 2015、Champress, February 27, 2015、al-Hayat, February 28, 2015、Iraqi News, February 27, 2015、Kull-na Shuraka’, February 27, 2015、al-Mada Press, February 27, 2015、Naharnet, February 27, 2015、NNA, February 27, 2015、Reuters, February 27, 2015、SANA, February 27, 2015、UPI, February 27, 2015などをもとに作成。

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アレッポ市での国連の「戦闘停止」イニシアチブをめぐる動き(2015年2月27日)

『ワタン』(2月27日付)によると、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣は、7日にシリアの首都ダマスカスを訪問する予定のスタファン・デミストゥラ・シリア問題担当国連アラブ連盟共同特別代表が前回訪問時に「アレッポ市の2地区、すなわちサラーフッディーン地区とサイフ・ダウラ地区における現地情勢を「凍結」することなどに関する簡単なペーパーを新たに持参した」としたうえで、「我々は、1地区、つまりサラーフッディーンでまず戦闘停止を、と述べた」ことを明らかにした。

ミクダード副大臣はまた「我々は同地区、さらにアレッポ市全土で空爆、砲撃、重火器使用を停止し、サラーフッディーン地区に人道支援を行い、市内の他の地区のモデルとする用意がある」と付言した。

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バレリー・アモス国連人道問題担当事務次長は、インターネットを通じて声明を出し、「反体制派と接触し、両当事者(シリア政府と反体制派)の仲介において重要な役割を担っていた幹部職員2人」をシリア政府が強制退去に処したと発表、こうした措置がシリア国内の停戦を阻害すると批判した。

ARA News(2月27日付)が伝えた。

AFP, February 27, 2015、AP, February 27, 2015、ARA News, February 27, 2015、Champress, February 27, 2015、al-Hayat, February 28, 2015、Iraqi News, February 27, 2015、Kull-na Shuraka’, February 27, 2015、al-Mada Press, February 27, 2015、Naharnet, February 27, 2015、NNA, February 27, 2015、Reuters, February 27, 2015、SANA, February 27, 2015、UPI, February 27, 2015、al-Watan, February 27, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)が首都ダマスカス近郊で勢力増大か?(2015年2月27日)

ダマスカス郊外県では、クッルナー・シュラカー(2月27日付)が、イスラーム戦線東グータ作戦司令官のサフヤーン・ハマウィー司令官の話として、「東グータ地方外で自由シリア軍の哨所複数カ所」がダーイシュ(イスラーム国)の攻撃を受け、「イスラーム軍戦闘員8人を含む自由シリア軍メンバー11人が捕捉された」と伝えた。

一方、東カラムーン・シャリーア委員会は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)が潜伏しているとされるバトラー地区、ジャバル地区への民間人の通行を禁止すると発表した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、同県におけるダーイシュ(イスラーム国)の最重要拠点の一つタッル・ハミース市に西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が突入し、ダーイシュと交戦、同市東部および南東部一帯を制圧した。

一方、SANA(2月27日付)によると、カーミシュリー市南部のファルファラ村、タッル・アフマド村、ヒルバト・ヌーラー村、トゥファイヒーヤ村、ハズナ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、同地を制圧した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタッル・アブヤド市一帯で、クルド人5人を含む9人を、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊に近い武装集団、ないしはシリア政府のスリーパー・セルに所属していた理由で処刑した。

ダーイシュはまた、ラッカ市北西部のジャズラ交差点地区で、男性一人の手のひらを「バイクを盗んだ」罪で切断した。

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ヒムス県では、SANA(2月27日付)によると、アーラーク・ガス備蓄所一帯で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、イッティハード・プレス(2月27日付)によると、マヤーディーン市内の商店主らが、ダーイシュ(イスラーム国)による商店の移転要請に抗議し、ゼネストを行った。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して14回空爆を行った。

うち5回はハサカ県内、アレッポ県アイン・アラブ市一帯などに対して行われたという。

AFP, February 27, 2015、AP, February 27, 2015、ARA News, February 27, 2015、Champress, February 27, 2015、al-Hayat, February 28, 2015、Iraqi News, February 27, 2015、al-Ittihad Press, February 27, 2015、Kull-na Shuraka’, February 27, 2015、al-Mada Press, February 27, 2015、Naharnet, February 27, 2015、NNA, February 27, 2015、Reuters, February 27, 2015、SANA, February 27, 2015、UPI, February 27, 2015などをもとに作成。

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英仏外相がシリアのアサド政権との協力を改めて拒否(2015年2月27日)

フィリップ・ハモンド英外務大臣とローラン・ファビウス仏外務大臣が、シリア政府を批判する文を『ハヤート』に共同寄稿、2月27日付で掲載された。

この寄稿文で、両外務大臣は以下の通り述べ、シリア政府の復権に警戒感を露わにした。

「バッシャール・アサドは自らが立て籠もっている宮殿から自国民に対して戦争をしかけるだけでは満足せず、世界での自身のイメージの改善を試みている。西側のメディアを通じて、アサドは過激派の残虐行為に乗じ、自国の混乱に立ち向かう我々のパートナーだと主張している。こうした主張になびいている者もいるようで、彼らはアサドの不正や独裁が過激派に対峙するのであれば、混乱よりましだ、と述べるようになっている」。

「しかし、アサド自身が実際には、不正、混乱、過激主義を育んでおり、フランスと英国は、断固としてこの三つに共同で立ち向かう」。

「アサドはもはや、自国の手綱を握ってはいない。シリア北部の領土を失い、そこでは、穏健な反体制派が勇敢に戦っている。東部では、アサドはダーイシュ(イスラーム国)に抵抗しているとは思えない。北西部では、親アル=カーイダ勢力が掌握し、国境はあらゆる場所で侵害されている」。

「我々(米英)の国家安全保障を維持するには、シリアのダーイシュを敗北させねばならず、我々は過激派と戦うために、シリアでパートナーが必要だ。これは、シリアの各当事者が合意する政治的に関係を正常化し、シリアにおいて挙国一致政府を樹立することを意味する。そのなかには、現体制の一部、シリア革命反体制勢力国民連立などの穏健派が含まれるだろう…。しかし明らかなのは、アサドはこうした政府の当事者とはなり得ないことだ」。

「こうして政治移行プロセスを進めるため…、我々はダーイシュが存在する根本原因に対処する必要があり、我々は政治的な努力を結集させている。これは簡単なことではなく、我々みなが自らの役割を果たさねばならない」。

al-Hayat, February 27, 201をもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)の処刑人「ジハーディー・ジョン」の身元明らかに(2015年2月26日)

欧米の主要メディアは、欧米人質を脅迫・処刑するダーイシュ(イスラーム国)の映像に登場している、英国なまりの英語を話す左利きの戦闘員、通称「ジハード・ジョン」の身元が特定されたと相次いで報じた。

それによると、「ジハード・ジョン」は本名がジョン・エムワズィ。クウェート生まれで英国籍の27歳。

エムワズィ氏は、6歳のときにクウェートから英国に転居、中流家庭で、父親は車の運転手、兄弟姉妹は3人いるという。

ウェストミンスター大学でコンピュータ・プログラミングを学び、2009年に卒業、当時からロンドン南東部郊外のグリニッジにあるモスクを頻繁に訪れていたという。

2009年5月には友人2人(一人はウマルを名のるドイツ人、もう一人はアブー・ターリブを名のる人物)とともにタンザニアに渡航、ダルエスサラーム空港で拘束、強制送還されている。

タンザニア経由で、ソマリアに潜入し、シャバーブ運動に参加しようとしたことが拘束、送還の理由。

その後、英国治安当局はエムワーズ氏を監視下に置いていたが、2012年頃にシリアに不法入国したという。

AFP, February 26, 2015、AP, February 26, 2015、ARA News, February 26, 2015、Champress, February 26, 2015、al-Hayat, February 27, 2015、Iraqi News, February 26, 2015、Kull-na Shuraka’, February 26, 2015、al-Mada Press, February 26, 2015、Naharnet, February 26, 2015、NNA, February 26, 2015、Reuters, February 26, 2015、SANA, February 26, 2015、UPI, February 26, 2015、なThe Washington Post, February 26, 2015どをもとに作成。

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有志連合がハサカ県のダーイシュ(イスラーム国)拠点を爆撃、ダーイシュがダマスカス郊外県の反体制武装集団拠点を制圧(2015年2月26日)

ハサカ県では、ARA News(2月26日付)によると、米国など有志連合がタッル・タムル町一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

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ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(2月26日付)が、ダーイシュ(イスラーム国)が県東部のダクワ丘(ビール・カスブ区近郊)を制圧したと報じた。

同報道によると、ダーイシュはまた、ダクワ丘制圧時に撮影したとされる「シリアの覚醒評議会」(反体制武装集団のこと)の装備の写真を公開した。

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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(2月26日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシューマリーヤ山一帯でシリア軍と交戦の末、検問所3カ所を制圧した。

一方、SANA(2月26日付)によると、シャーイル・ガス採掘所周辺で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(2月27日付)によると、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員がアイン・アラブ市の東方で、ダーイシュ(イスラーム国)の車列に対して砲撃を行った。

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有志連合合同司令部によると、米国など有志連合は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点を20回空爆した。

うち13回はアイン・アラブ市一帯に対して行われたという。

AFP, February 26, 2015、AP, February 26, 2015、ARA News, February 26, 2015、February 27, 2015、Champress, February 26, 2015、al-Durar al-Shamiya, February 26, 2015、al-Hayat, February 27, 2015、February 28, 2015、Iraqi News, February 26, 2015、Kull-na Shuraka’, February 26, 2015、February 27, 2015、al-Mada Press, February 26, 2015、Naharnet, February 26, 2015、NNA, February 26, 2015、Reuters, February 26, 2015、SANA, February 26, 2015、UPI, February 26, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)はジャラーブルス市からラッカ市、ないしはトルコへ外国人戦闘員の家族と外国人人質を移送(2015年2月26日)

アレッポ県では、ARA News(2月26日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊が迫るジャラーブルス市で、ダーイシュ(イスラーム国)の外国人戦闘員が家族らをラッカ市に避難させた。

またARA Newsによると、ダーイシュが拘束中の外国人質も25日深夜にジャラーブルス市から退避、一部はラッカ市、一部はトルコ領内に移送された。

AFP, February 26, 2015、AP, February 26, 2015、ARA News, February 26, 2015、Champress, February 26, 2015、al-Hayat, February 27, 2015、Iraqi News, February 26, 2015、Kull-na Shuraka’, February 26, 2015、al-Mada Press, February 26, 2015、Naharnet, February 26, 2015、NNA, February 26, 2015、Reuters, February 26, 2015、SANA, February 26, 2015、UPI, February 26, 2015などをもとに作成。

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シリア軍がダイル・ザウル県で、YPGがアレッポ県、ハサカ県でダーイシュ(イスラーム国)に対して攻勢(2015年2月25日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)が潜伏するダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区に4回、ハウィージャト・マリーイーヤ村に2回、ジャフラ村に5回の空爆を行った。

シリア軍はまた、ダイル・ザウル市フワイジャト・サクル地区、ダイル・ザウル航空基地周辺でダーイシュと交戦、外国人3人を含むダーイシュ戦闘員5人が死亡した。

一方、SANA(2月25日付)によると、ダイル・ザウル市工業地区、ジュバイラ地区、ハウィージャト・マリーイーヤ村、ダイル・ザウル航空基地周辺、マリーイーヤ村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、ARA News(2月5日付)によると、米国など有志連合がカフターニーヤ市、ジュワーディーヤ市南部のタウィール村、フワイトリー村のダーイシュ(イスラーム国)拠点を空爆した。

また、西クルディスタン移行期民政局人民保護部部隊は、タッル・ハミース市郊外でダーイシュと交戦し、フバイス村、南アブタフ村、大アブタフ村、フサイウィーヤ村、下ハミース村、ブータトフ・ジャバリー村、上フーラムル村、下フーラムル村、フナイウィーヤ村、マドウィール村、ヒルバト・アブド村、小フライウィーヤ村を制圧した。

一方『ハヤート』(2月26日付)が、タッル・シャーミーラーン村一帯へのダーイシュ(イスラーム国)の襲撃と住民約90人の拉致を受け、約5,000人の住民(アッシリア教徒)が避難を余儀なくされれたと伝えた。

これに関して、アッシリア人権ネットワークを名のる組織はAFP(2月25日付)に、約800世帯がハサカ市に、約150世帯がカーミシュリー市に避難したことを明らかにした。

両市はいずれも、シリア政府、西クルディスタン移行期民政局が勢力下に置いている。

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アレッポ県では、ARA News(2月25日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ユーフラテスの騎士旅団が、シュユーフ・タフターニー町に隣接するクッバ村でダーイシュ(イスラーム国)と交戦、同村を制圧した。

またクッルナー・シュラカー(2月25日付)によると、「自由シリア軍」を名のる武装集団がマンビジュ市郊外のクッバ村(ユーフラテス河畔)でダーイシュと交戦、同地を制圧した。

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ヒムス県では、SANA(2月25日付)によると、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

AFP, February 25, 2015、AP, February 25, 2015、ARA News, February 25, 2015、Champress, February 25, 2015、al-Hayat, February 26, 2015、Iraqi News, February 25, 2015、Kull-na Shuraka’, February 25, 2015、al-Mada Press, February 25, 2015、Naharnet, February 25, 2015、NNA, February 25, 2015、Reuters, February 25, 2015、SANA, February 25, 2015、UPI, February 25, 2015などをもとに作成。

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