アサド大統領がベルギー議会・政党代表団と会談(2015年3月25日)

アサド大統領はシリアを訪問したベルギーの議員・政党代表団(ベルギー連邦議会のフィリプ・ドウィンター議員が団長)と会談し、シリア情勢について意見を交わした。

SANA(3月25日付)によると、アサド大統領は会談で、一部の欧州諸国が、イスラーム教のイメージを歪めるテロを支援する国々と同盟するという過ちを犯していると指摘、テロ組織、そしてそれを支援する者は真のイスラームを代表していないと強調した。

これに対して、ベルギーの代表団メンバーらは、シリアが過激主義やテロと戦う「第一防衛戦」をなし、現地でテロと戦う唯一の勢力だと考えていると評価、この防衛戦が失われれば、テロが欧州諸国に波及するとしたうえで、シリアを支持しなければならないということを西側の首脳に説得する必要があると応えたという。

SANA, March 25, 2015
SANA, March 25, 2015

AFP, March 25, 2015、AP, March 25, 2015、ARA News, March 25, 2015、Champress, March 25, 2015、al-Hayat, March 26, 2015、Iraqi News, March 25, 2015、Kull-na Shuraka’, March 25, 2015、al-Mada Press, March 25, 2015、Naharnet, March 25, 2015、NNA, March 25, 2015、Reuters, March 25, 2015、SANA, March 25, 2015、UPI, March 25, 2015などをもとに作成。

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潘国連事務総長「シリア国民は世界から見放されていると益々感じている」(2015年3月24日)

国連の潘基文事務総長は、国連安保理決議2139号に関する月例報告(13回目)において、シリア国民が「世界から見放されていると益々感じている」と懸念を示した。

報告書のなかで潘事務総長は、「世界中の関心が、ダーイシュ(イスラーム国)やシャームの民のヌスラ戦線といったテロ集団による国際社会、地域社会の平和と安定への脅威に注がれるとともに、シリア国民をどのように支援するかという点にも関心は向けられねばならない」と指摘した。

同報告書によると、2011年3月以降の紛争での死者数は22万人を越えているという。

ロイター通信、AFPなどが伝えた。

AFP, March 24, 2015、AP, March 24, 2015、ARA News, March 24, 2015、Champress, March 24, 2015、al-Hayat, March 25, 2015、Iraqi News, March 24, 2015、Kull-na Shuraka’, March 24, 2015、al-Mada Press, March 24, 2015、Naharnet, March 24, 2015、NNA, March 24, 2015、Reuters, March 24, 2015、SANA, March 24, 2015、UPI, March 24, 2015などをもとに作成。

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スーザン米大統領補佐官「アサドは統治の正統性を失っており、去らねばならない」(2015年3月24日)

シリア革命反体制勢力国民連立元議長で無所属の活動家のアフマド・ムアーッズ・ハティーブ氏が米国を訪問し、スーザン・ライス国家安全保障問題担当大統領補佐官と会談し、シリア情勢への対応について協議した。

国家安全保障会議補佐官は会議後、「アサドが統治の正統性を失っており、去らねばならないと、ライス長官は会談で強調した」ことを明らかにした。

またハティーブ氏は会談に先立って行われた講演で「体制のトップが去り、真の移行プロセスに向かうことが保障されれば、武装集団の65%は交渉する準備がある」と述べていたという。

AFP, March 24, 2015、AP, March 24, 2015、ARA News, March 24, 2015、Champress, March 24, 2015、al-Hayat, March 25, 2015、Iraqi News, March 24, 2015、Kull-na Shuraka’, March 24, 2015、al-Mada Press, March 24, 2015、Naharnet, March 24, 2015、NNA, March 24, 2015、Reuters, March 24, 2015、SANA, March 24, 2015、UPI, March 24, 2015などをもとに作成。

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カナダ首相が、シリアでの有志連合の作戦への参加を議会に要求すると発言(2015年3月24日)

カナダのステファン・ハーバー首相は、ダーイシュ(イスラーム国)に対する有志連合への参加期間の延長(2016年6月終了予定)と、シリアへの活動拡大を議会に要求するとの意思を示した。

AFP、ロイター通信などが伝えた。

AFP, March 24, 2015、AP, March 24, 2015、ARA News, March 24, 2015、Champress, March 24, 2015、al-Hayat, March 25, 2015、Iraqi News, March 24, 2015、Kull-na Shuraka’, March 24, 2015、al-Mada Press, March 24, 2015、Naharnet, March 24, 2015、NNA, March 24, 2015、Reuters, March 24, 2015、SANA, March 24, 2015、UPI, March 24, 2015などをもとに作成。

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イラク外相がシリアでアサド大統領と会談(2015年3月24日)

アサド大統領は、シリアを訪問中のイラクのイブラーヒーム・ジャアファリー外務大臣と会談した。

2011年に「アラブの春」が波及して以降、イラクの閣僚がシリアを訪問するのはこれが初めて。

SANA(3月24日付)によると、アサド大統領は会談で、「テロ組織と対決する両国の国民と軍が成し遂げた成功は、テロ拡大の抑止に貢献している。二国間の協議と調整は、この成功を強化するものであり、またテロ、さらにはその支援国を抑止するための真の国際的な意思の存在が重要だ」と述べた。

ジャアファリー外務大臣は、シリアによるイラク国民への支持の姿勢を高く評価し、イラクによるシリア国民への支持と支援への意思を示すとともに、「シリアはこれまで以上に強力になって危機を脱すると信頼している。両国の戦略的関係はさまざまな領域で発展を続けるだろう」と強調した。

会談には、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領付政治報道補佐官、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣らが同席した。

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ジャアファリー外務大臣はまた帰国前に、ダマスカス国際空港でとムアッリム外務在外居住者大臣と記者会見を開いた。

そのなかで、ジャアファリー外務大臣は「シリアは責任感を持って隣国を守ろうとしている…。周辺諸国はイラクとシリアを支持すべきだ…。シリアの国家が決めた者以外に誰もシリアを代表はしない。なぜならシリアは主権国家だからだ」と述べた。

Champress, May 24, 2015
Champress, May 24, 2015

ムアッリム外務在外居住者大臣も「シリアとイラクはテロに対して一丸となっている。イラクが良い状態であれば、シリアも良い状態になる…。私はイラク指導部を大いに信頼しており、彼らはシリアへの制裁を解除するための努力を惜しまないだろう」と述べた。

一方、ヨルダンのムハンマド・ムーマニー担当大臣が22日の記者会見で、ダーイシュ(イスラーム国)と戦うため、シリア人戦闘員、イラン人戦闘員、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員を教練する計画を準備していると述べたことに関して、ムアッリム外務在外居住者大臣は「ヨルダンにテロリストの教練キャンプがあると我々が述べてきたことを裏づける以外、何も新しいものを示してはいない」と批判した。

Champress, May 24, 2015
Champress, May 24, 2015

AFP, March 24, 2015、AP, March 24, 2015、ARA News, March 24, 2015、Champress, March 24, 2015、al-Hayat, March 25, 2015、Iraqi News, March 24, 2015、Kull-na Shuraka’, March 24, 2015、al-Mada Press, March 24, 2015、Naharnet, March 24, 2015、NNA, March 24, 2015、Reuters, March 24, 2015、SANA, March 24, 2015、UPI, March 24, 2015などをもとに作成。

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ヨルダン:ダーイシュ(イスラーム国)と戦うため、シリア人、イラク人戦闘員の教練計画を準備(2015年3月23日)

ヨルダンのムハンマド・ムーマニー・メディア担当大臣は記者会見で、ダーイシュ(イスラーム国)と戦うため、シリア人戦闘員、イラン人戦闘員、イラク・クルディスタン地域のペシュメルガ戦闘員を教練する計画を準備していると述べた。

ARA News(3月23日付)が報じた。

AFP, March 23, 2015、AP, March 23, 2015、ARA News, March 23, 2015、Champress, March 23, 2015、al-Hayat, March 24, 2015、Iraqi News, March 23, 2015、Kull-na Shuraka’, March 23, 2015、al-Mada Press, March 23, 2015、Naharnet, March 23, 2015、NNA, March 23, 2015、Reuters, March 23, 2015、SANA, March 23, 2015、UPI, March 23, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がヒムス県中部のシリア軍の要衝タドムル軍事飛行場を攻撃(2015年3月23日)

ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)がタドムル航空基地を襲撃し、シリア軍と激しく交戦、双方に多数の死傷者が出た。

『ハヤート』(3月24日付)は、この戦闘に関して、20日に本格化したダーイシュのハマー県シャイフ・ヒラール村一帯への攻勢と絡めて報じ、ダーイシュがシリア政府の支配地域であるシリア西部への勢力拡大を狙っているとの見方を示した。

これに関連して、ロイター通信(3月23日付)は、ダーイシュ戦闘員(匿名)の話として、ダーイシュがハマー県の主要都市サラミーヤ市の掌握をめざしているが、「100%の準備ができるまで、そうすることはない」と伝えた。

一方、SANA(3月23日付)によると、シャーイル・ガス採掘所一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(3月23日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がマンビジュ市および同市郊外でクルド人青年約20人を拉致した。

AFP, March 23, 2015、AP, March 23, 2015、ARA News, March 23, 2015、Champress, March 23, 2015、al-Hayat, March 24, 2015、Iraqi News, March 23, 2015、Kull-na Shuraka’, March 23, 2015、al-Mada Press, March 23, 2015、Naharnet, March 23, 2015、NNA, March 23, 2015、Reuters, March 23, 2015、SANA, March 23, 2015、UPI, March 23, 2015などをもとに作成。

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シリア人権監視団は有志連合のシリア爆撃での死者数が1,953人にのぼると発表(2015年3月23日)

シリア人権監視団は、米国が主導する有志連合がシリア領内のダーイシュ(イスラーム国)の拠点などに対する空爆による死者数がこの4ヶ月(空爆が開始された2014年9月23日から2015年1月23日まで)で1,953人に達している、と発表した。

このうち1,796人がダーイシュの戦闘員(シリア人、外国人)、90人がシャームの民のヌスラ戦線の戦闘員で、66人が女性、子供を含む民間人だという。

AFP, March 23, 2015、AP, March 23, 2015、ARA News, March 23, 2015、Champress, March 23, 2015、al-Hayat, March 24, 2015、Iraqi News, March 23, 2015、Kull-na Shuraka’, March 23, 2015、al-Mada Press, March 23, 2015、Naharnet, March 23, 2015、NNA, March 23, 2015、Reuters, March 23, 2015、SANA, March 23, 2015、UPI, March 23, 2015などをもとに作成。

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ヒューマン・ライツ・ウォッチは反体制派がシリア政府支配地域を無差別に攻撃し、数百人の民間人を殺害していると発表(2015年3月22日)

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、シリア政府の支配下にあるダマスカス県やヒムス県内の人口密集地域に対する反体制派の無差別攻撃により、2012年1月以降、数百人の民間人が殺害されているとする報告書を発表、戦争犯罪に相当すると非難した。

「彼は死ぬ必要はなかった:シリア反体制グループによる無差別攻撃」(http://hrw.org/node/133423)と題された報告書は79ページからなり、目撃者らの証言、ビデオ映像、SNSなどでの情報をもとに、中東北アフリカ副局長のナディーム・フーリー氏がまとめた。

AFP, March 23, 2015、AP, March 23, 2015、ARA News, March 23, 2015、Champress, March 23, 2015、al-Hayat, March 24, 2015、Iraqi News, March 23, 2015、Kull-na Shuraka’, March 23, 2015、al-Mada Press, March 23, 2015、Naharnet, March 23, 2015、NNA, March 23, 2015、Reuters, March 23, 2015、SANA, March 23, 2015、UPI, March 23, 2015などをもとに作成。

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英国人7人、米国人1人、カナダ人1人を含む外国人医学生11人が、ダーイシュ(イスラーム国)が運営する病院で働くためにトルコからシリアに潜入(2015年3月22日)

ロイター通信(3月22日付)は、トルコのハタイ県選出のアリ・エディプオール議員の話として、英国人7人、米国人1人、カナダ人1人を含む外国人医学生11人が、ダーイシュ(イスラーム国)が運営する病院で働くためにシリア領内に不法入国したと報じた。

不法入国した学生らは、スーダンの首都ハルツームで医学を学んでいた19~25歳のスーダン系の外国人で、3月12日にトルコのイスタンブールに到着、アクチャカレ市からラッカ県タッル・アブヤド市に潜入していったという。

AFP, March 22, 2015、AP, March 22, 2015、ARA News, March 22, 2015、Champress, March 22, 2015、al-Hayat, March 23, 2015、Iraqi News, March 22, 2015、Kull-na Shuraka’, March 22, 2015、al-Mada Press, March 22, 2015、Naharnet, March 22, 2015、NNA, March 22, 2015、Reuters, March 22, 2015、SANA, March 22, 2015、UPI, March 22, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ県で女性囚人らを殺害(2015年3月22日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(3月22日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がラッカ市で男性2人を窃盗罪でむち打ち刑に処した。

また、有志連合が1週間前に行ったラッカ市・タッル・アブヤド市間のダーイシュ拠点への空爆の直後に、収監中の女性囚人多数がダーイシュによって殺害されたと伝えた。

この空爆では、女性拘置所が標的となったが、これによって死亡した女性囚人は1人しかいなかったという。

さらに、クッルナー・シュラカー(3月22日付)は、数日前に、女性の服を着た複数の男性がラッカ市各所でダーイシュ(イスラーム国)メンバーを次々と襲撃、10人を暗殺した、と伝えた。

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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ウンム・サルジュ村、マクサル・ヒサーン村一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

またマサール・プレス(3月22日付)によると、フルクルス町東部でシリア軍がダーイシュの要撃を受け、兵士6人が死亡、またシャーイル・ガス採掘所一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯で交戦した。

一方、SANA(3月22日付)によると、ウンク・ハワー村、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・ブラーク町一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、サナーディード軍が、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、ダイル・ザウル市ジャウラ地区(シリア政府支配地域)で、ダーイシュ(イスラーム国)が撃った迫撃砲により男性1人が死亡した。

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アレッポ県では、ARA News(3月23日付)によると、アイン・アラブ市南部郊外で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊がダーイシュ(イスラーム国)と交戦、アミールを含むダーイシュ戦闘員37人を殲滅した。

AFP, March 22, 2015、AP, March 22, 2015、ARA News, March 22, 2015、March 23, 2015、Champress, March 22, 2015、al-Hayat, March 23, 2015、Iraqi News, March 22, 2015、Kull-na Shuraka’, March 22, 2015、al-Mada Press, March 22, 2015、Masar Press Agency, March 22, 2015、Naharnet, March 22, 2015、NNA, March 22, 2015、Reuters, March 22, 2015、SANA, March 22, 2015、UPI, March 22, 2015などをもとに作成。

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モスクワ2をめぐる動き:アサド大統領がロシア特使と会談(2015年3月22日)

アサド大統領は、シリアを訪問中のロシア特使アズマトゥッラー・コルモハンマドヴ氏を団長とする使節団とダマスカスで会談し、ロシア政府が開催の準備をしている反体制派との和平交渉「モスクワ2」について協議した。

SANA(3月23日付)によると、会談では、シリアとロシアの対話と調整の継続を通じて、和平交渉に向けた努力を成功させることが重要だとの点が確認された。

またアサド大統領は、シリアがロシアによる努力成功に向けた行動の継続を切望しているとの意思を示すとともに、「その実現に向けた第1歩は、行動のあり方、対話の基礎、目的実現を保証する仕組みを定めた行程表をめぐって合意にいたること」と強調した。

そのうえで「一部の地域諸国、西欧諸国が、テロ組織への支援を続けているために障害が多いもの、シリアの国民と政府は、ロシアの指導力と、シリアでの問題解決に向けた努力を信頼している」と付言した。

これに対して、コルモハンマドヴ特使は、シリア政府の開放的な姿勢が国内での流血停止をめざしていることの表れただと高く評価した。

会談には、ワリード・ムアッリム外務在外居住者大臣、ブサイナ・シャアバーン大統領府政治報道補佐官、ファイサル・ミクダード外務在外居住者副大臣、アフマド・アルヌース外務在外居住者省顧問、そしてロシアのアレクサンドル・キンシャクカ駐シリア大使、ヴィタリー・ナウムキン・ロシア科学アカデミーオリエント研究所所長が同席した。

SANA, March 22, 2015
SANA, March 22, 2015

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一方、クッルナー・シュラカー(3月22日付)は、ロシア政府が開催の準備を進めているシリア政府と反体制派の和平交渉「モスクワ2」に招待された反体制派の氏名を伝えた。

それによると、招待状が送付された活動家は以下の通り:

1. シリア革命反体制勢力国民連立:ハーリド・ハウジャ代表を含む3人

2. 民主的変革諸勢力国民調整委員会:ハサン・アブドゥルアズィームを含む3人

3. シリア国家建設潮流:ルワイユ・フサイン代表

4. 民主統一党:サーリフ・ムスリム共同党首を含む3人

5. アフマド・ムアーッズ・ハティーブ(シャイフ)

6. ムハンマド・ハバシュ(シャイフ)

7. ハーリド・マハーミード(ビジネスマン)

8. アブドゥルカーディル・サマクリー(ビジネスマン)

9. アイマン・アスファリー(ビジネスマン)

10. サミール・シャーミー

11. ハーリド・イーサー

12. ワリード・ブンニー

13. サリーム・ハイルベク

14. 東部部族連合代表1人

15. ジャミール・スライマーン(俳優)

16. アミーナ・ウースー(西クルディスタン移行期民政局代表)

17. ランダ・カスィース(駐フランス)

18. サミール・イータ(駐フランス)

19. ミシェル・キールー(駐フランス)

20. リーム・トゥルクマーン(駐英)

21. ナマルード・スライマーン(駐英)

22. アフマド・ウワイヤーン・ジャルバー

23. カドリー・ジャミール

24. 野党代表者1人

AFP, March 22, 2015、AP, March 22, 2015、ARA News, March 22, 2015、Champress, March 22, 2015、al-Hayat, March 23, 2015、Iraqi News, March 22, 2015、Kull-na Shuraka’, March 22, 2015、al-Mada Press, March 22, 2015、Naharnet, March 22, 2015、NNA, March 22, 2015、Reuters, March 22, 2015、SANA, March 22, 2015、UPI, March 22, 2015などをもとに作成。

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イスラーム軍の特殊部隊がハサカ県シャッダーディー市でダーイシュ(イスラーム国)のアミールを暗殺(2015年3月21日)

シリア人権監視団は、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア各地で、住民ら13人を「体制(シリア政府)に復帰、投降しようとした」との罪で処刑したと発表した。

13人のうち、3人は、ダマスカス郊外県ハジャル・アスワド市で、5人はヒムス県で斬首され、またアレッポ県アイン・アラブ市南部のサーリー村でも、武装した村人1人が斬首され、また西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊の戦闘員2人が処刑されした。

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ハサカ県では、ARA News(3月21日付)によると、イスラーム軍に所属する「ハイズーム中隊」を名乗る特殊部隊が、ダーイシュ(イスラーム国)支配下のシャッダーディー市内の検問所を攻撃し、ダーイシュ・バラカ州東部地区司令官(アミール)のアブー・ヌハンマド・ジャヌービー氏を暗殺、また同地区治安部隊長のアブー・マフムード・ラッカーウィー氏らを負傷させた。

また、アイン・アラブ市南部郊外および南東部の前線(サナア村一帯、アクバーシュ村一帯など)で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

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ハマー県では、ARA News(3月21日付)によると、ダーイシュ(イスラーム国)がシリア軍、国防隊との戦闘の末、シャイフ・ヒラール村、ハニータ村を制圧し、アレッポ市・サラミーヤ市間のシリア軍の兵站路の遮断に成功した。

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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、ダーイシュ(イスラーム国)と西クルディスタン移行期民政局自民防衛隊が、アイン・イーサー市北西部郊外で交戦した。

また、ARA News(3月21日付)によると、タッル・アブヤド市郊外のジャルン村一帯のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに有志連合が空爆を行った。

AFP, March 21, 2015、AP, March 21, 2015、ARA News, March 21, 2015、Champress, March 21, 2015、al-Hayat, March 22, 2015、Iraqi News, March 21, 2015、Kull-na Shuraka’, March 21, 2015、al-Mada Press, March 21, 2015、Naharnet, March 21, 2015、NNA, March 21, 2015、Reuters, March 21, 2015、SANA, March 21, 2015、UPI, March 21, 2015などをもとに作成。

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ノウルーズを祝う住民を狙った20日のハサカ市での連続爆破テロをめぐる動き:西クルディスタン移行期民政局への疑念高まる(2015年3月21日)

クッルナー・シュラカー(3月21日付)は、ノウルーズを祝う住民を狙った20日のハサカ市での連続爆破テロに関して、西クルディスタン移行期民政局の治安維持能力への疑念がハサカ市住民のなかで高まっていると伝えた。

それによると、住民らは「民政局がクルド人を防衛できるとどの程度信用すべきなのか?」、「テロリストは多くの検問所をどのようにして易々と通過し、現場に至ることができたのか?、「もし民政局が実行犯(自爆犯)の存在に気づいていたら、なぜ民主連合運動(TEV-DEM)やシリア・クルド国民評議会の本部のある現場での集会を許したのか?」、「アサーイシュはなぜ、ノウルーズの祝典の警備を担当していなかったのか?」などの問いが投げかけられているという。

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ハサカ県ハサカ市では、シリア・クルド国民評議会(シリア革命反体制勢力国民連立)と民主連合運動(TEV-DEM)が緊急会合を開き、ノウルーズを祝う住民を狙った20日のハサカ市での連続爆破テロの犠牲者への対応を協議し、犠牲者の葬儀・埋葬などを共同で支援することなどで合意した。

ARA News(3月21日付)が伝えた。

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ARA News(3月21日付)によると、ハサカ県マアバダ(カルキールキー)町などでは、ノウルーズを祝う住民を狙った20日のハサカ市での連続爆破テロの犠牲者に哀悼の意を示すため、住民らが黒旗を掲揚した。

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外務在外居住者省は国連事務総長および安保理議長に書簡を提出、ノウルーズを祝う住民を狙った20日のハサカ市での連続爆破テロに関して、「地域内外の国・組織の支援を受けたテロリスト」による犯行だと断じるとともに、同様のテロが「穏健な反体制派」を名乗る武装集団によって各地で続けられていると報告、テロ撲滅にかかる関連決議に基づいた断固たる対応をとるよう求めた。

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西クルディスタン移行期民政局を主導する民主統一党は声明を出し、ノウルーズを祝う住民を狙った20日のハサカ市での連続爆破テロに関して、「もっとも強い調子で卑劣なこのテロ行為を非難する。我々は我ら人民に対して明言する。こうした復讐じみた犯罪行為が、クルド人戦闘員によってテロが深い痛手を受けていることを明白に示しているということを…。我ら人民が自らの地域を正当に防衛し続ける決意は変わらず、テロ根絶のため一丸となって立ち向かう」と発表した。

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シリア革命反体制勢力国民連立は声明を出し、ノウルーズを祝う住民を狙った20日のハサカ市での連続爆破テロに関して、「このテロ犯罪行為を非難し、犠牲者の家族に哀悼の意を表すとともに、負傷者の回復を願う」と発表、「クルド人、アラブ人、シリア正教徒、アッシリア教徒であれ、ジャズィーラ地方のすべての住民に対して、一丸となってテロに立ち向かう」よう呼びかけた。

またシリア革命反体制勢力国民連立は別の声明で、総合委員会定例会合を開催し、イドリブ県でのシリア軍の「化学兵器」(塩素ガス)使用などシリア情勢について協議したと発表するとともに、ジョン・ケリー米国務長官が「我々は最後には(シリア政府と)交渉しなければならない」と発言したことに関して、「あらゆる政治的解決を成功させるため、アサドが退陣するべき」だとの意思を示した。

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なお、シリア人権監視団は連続爆破テロの死者数が45人に増加したと発表した。

AFP, March 21, 2015、AP, March 21, 2015、ARA News, March 21, 2015、Champress, March 21, 2015、al-Hayat, March 22, 2015、Iraqi News, March 21, 2015、Kull-na Shuraka’, March 21, 2015、al-Mada Press, March 21, 2015、Naharnet, March 21, 2015、NNA, March 21, 2015、Reuters, March 21, 2015、SANA, March 21, 2015、UPI, March 21, 2015などをもとに作成。

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トルコ大統領「シリアは、バッシャール・アサドが去らねば、繁栄も安定も得ることはできない」(2015年3月20日)

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、訪問中のウクライナでシリア情勢に言及、「シリアは、バッシャール・アサドが去らねば、繁栄も安定も得ることはできない」と脅迫した。

エルドアン大統領はまた、ジョン・ケリー米国務長官が「我々は最後には(シリア政府と)交渉しなければならない」と発言したことに関して、「こんな殺人者を支援することなどあり得ない」と述べた。

ARA News(3月20日付)が伝えた。

AFP, March 20, 2015、AP, March 20, 2015、ARA News, March 20, 2015、Champress, March 20, 2015、al-Hayat, March 21, 2015、Iraqi News, March 20, 2015、Kull-na Shuraka’, March 20, 2015、al-Mada Press, March 20, 2015、Naharnet, March 20, 2015、NNA, March 20, 2015、Reuters, March 20, 2015、SANA, March 20, 2015、UPI, March 20, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)はヒムス県、アレッポ県でジハード主義武装集団と衝突(2015年3月20日)

ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(3月20日付)によると、イスラーム軍が県東部のザルカー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、基地複数カ所を制圧した。

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アレッポ県では、クッルナー・シュラカー(3月20日付)によると、シャーム自由人イスラーム運動は、反体制武装集団司令官の爆殺を計画していたダーイシュ(イスラーム国)のメンバーを逮捕した。

逮捕されたのはイマード・イッザ(通常アブー・アイユーブ)を名乗るメンバーで、タウヒード旅団、シャーム軍団などに偽名で参加し、司令官の爆殺を計画していたという。

AFP, March 20, 2015、AP, March 20, 2015、ARA News, March 20, 2015、Champress, March 20, 2015、al-Hayat, March 21, 2015、Iraqi News, March 20, 2015、Kull-na Shuraka’, March 20, 2015、al-Mada Press, March 20, 2015、Naharnet, March 20, 2015、NNA, March 20, 2015、Reuters, March 20, 2015、SANA, March 20, 2015、UPI, March 20, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)がハマー県、ヒムス県でシリア軍の兵站路遮断をめざす(2015年3月20日)

ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍がカンバル村一帯(ウカイリバート町近郊)を空爆、シャイフ・ヒラール村近郊でダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

これに先だって、ダーイシュはサラミーヤ市・ハナースィル市(アレッポ県)街道のシリア軍検問所2カ所を襲撃し、兵士50人以上を殺害(クッルナー・シュラカー(3月20日付)によると70人死亡)、またマサール・プレス(3月20日付)によると、ダーイシュはシャイフ・ヒラール村を制圧したという。

マサール・プレスは、ダーイシュがこれによって、ハマー県からアレッポ県に通じるシリア軍の兵站路を遮断したと伝えた。

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ヒムス県では、マサール・プレス(3月20日付)によると、シャーイル・ガス採掘所一帯、ジャズル・ガス採掘所一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦し、シリア軍が同地を砲撃、増援部隊を派遣した。

ダーイシュはジャズル・ガス採掘所地帯で、シリア軍部隊を要撃し、兵士5人を殺害したほか、シリア軍兵士多数が死傷したという。

またシリア人権監視団によると、ダーイシュはヒムス県東部で、男性2人をそれぞれ「ヌサイリー体制のためにスパイ」活動を行った、「アッラーを侮辱」した、との容疑で斬首、殺害した。

一方、クッルナー・シュラカー(3月20日付)によると、ダーイシュはまた、ヒムス市・タドムル市間のシリア軍検問所とガス・パイプラインも爆破し、兵士多数を殺害、パイプラインを遮断したという。

他方、SANA(3月20日付)によると、ラッフーム村一帯で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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ダイル・ザウル県では、クッルナー・シュラカー(3月20日付)によると、シリア軍、国防隊がシューラー村一帯でダーイシュ(イスラーム国)の構成を受け、撤退した。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・タムル町一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ハーブール護衛部隊、シリア正教軍事評議会民兵がダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

AFP, March 20, 2015、AP, March 20, 2015、ARA News, March 20, 2015、Champress, March 20, 2015、al-Hayat, March 21, 2015、Iraqi News, March 20, 2015、Kull-na Shuraka’, March 20, 2015、al-Mada Press, March 20, 2015Masar Press Agency, March 20, 2015、Naharnet, March 20, 2015、NNA, March 20, 2015、Reuters, March 20, 2015、SANA, March 20, 2015、UPI, March 20, 2015などをもとに作成。

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シリア国民連合の暫定政府がトルコ国内各所の事務所を閉鎖(2015年3月20日)

シリア革命反体制勢力国民連立のアフマド・トゥウマ暫定内閣首班は声明(決定第1号)を出し、トルコ国内のイスタンブール市、ウルファ市、メルディン市、ガズィアンテップ市にある暫定政府事務所を閉鎖し、職員を解雇したと発表した。

またこれに合わせて、トゥウマ首班は、暫定政府の渉外委員会をイスタンブール市からガズィアンテップ市に移転するとの決定(決定第2号)を発表した。

なお発表された声明(決定)の日付は2015年3月11日となっている。

Kull-na Shuraka', March 20, 2015
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Kull-na Shuraka', March 20, 2015
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AFP, March 20, 2015、AP, March 20, 2015、ARA News, March 20, 2015、Champress, March 20, 2015、al-Hayat, March 21, 2015、Iraqi News, March 20, 2015、Kull-na Shuraka’, March 20, 2015、al-Mada Press, March 20, 2015、Naharnet, March 20, 2015、NNA, March 20, 2015、Reuters, March 20, 2015、SANA, March 20, 2015、UPI, March 20, 2015などをもとに作成。

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ケリー米国務長官は、イドリブ県でのシリア軍による塩素ガス使用疑惑に「激しい不快感」(2015年3月19日)

ジョン・ケリー米国務長官は、シリア軍がイドリブ県サルミーン市、クマイナース村で17日に塩素ガスを使用したとの反体制派、人権団体などの主張に関して、「この問題を精査し、今後の措置を検討する…。もし(塩素ガスの使用が)事実なら、アサド政権のシリア国民に対する反逆行為のもっとも新しい悲劇的な事例となり、国際社会は非難せねばならない」と述べた。

『ハヤート』(3月20日付)が伝えた。

AFP, March 19, 2015、AP, March 19, 2015、ARA News, March 19, 2015、Champress, March 19, 2015、al-Hayat, March 20, 2015、Iraqi News, March 19, 2015、Kull-na Shuraka’, March 19, 2015、al-Mada Press, March 19, 2015、Naharnet, March 19, 2015、NNA, March 19, 2015、Reuters, March 19, 2015、SANA, March 19, 2015、UPI, March 19, 2015などをもとに作成。

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トルコ首相「トルコ軍の発砲によってシリア国境近くで誰かを殺したとしても、彼らの責任ではない」(2015年3月19日)

トルコのアフメト・ダウトオール首相は、国境警備隊がバーブ・ハワー国境通行所(イドリブ県)・グヴェッジ国境通行所(ハタイ県)付近で数日前にシリア軍2人を射殺した事件に関して、トルコのテレビ局に対し、「今後3ヶ月の間に、トルコ軍の発砲によって国境近くで誰かを殺したとしても、彼らの責任ではない」と述べた。

ダウトオール首相はまた「トルコでの国会選挙が終わるまで通行所は閉鎖されるだろう…。そのうえで、すべてのシリアの車輌が登録され、シリアのナンバー・プレートに代えて、トルコ語で書かれたトルコのナンバー・プレートが付けられ、そのうえで通行所は開放され、シリア人のトルコ領への入国は認められることになろう。入国時には顔写真と指紋がとられることになる」と不言した。

ARA News(3月19日付)が伝えた。

AFP, March 19, 2015、AP, March 19, 2015、ARA News, March 19, 2015、Champress, March 19, 2015、al-Hayat, March 20, 2015、Iraqi News, March 19, 2015、Kull-na Shuraka’, March 19, 2015、al-Mada Press, March 19, 2015、Naharnet, March 19, 2015、NNA, March 19, 2015、Reuters, March 19, 2015、SANA, March 19, 2015、UPI, March 19, 2015などをもとに作成。

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トルコ領からラッカ県タッル・アブヤド市にダーイシュ(イスラーム国)戦闘員40人が潜入(2015年3月19日)

ラッカ県では、ARA News(3月19日付)が、ダーイシュ(イスラーム国)戦闘員約40人が、トルコの国境通行所を経由して、タッル・アブヤド市に入ったと伝えた。

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ハサカ県では、SANA(3月19日付)によると、ミールビーヤ村で、シリア軍がダーイシュ(イスラーム国)と交戦し、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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アレッポ県では、ARA News(3月19日付)によると、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊などからなる合同部隊が、ダーイシュ(イスラーム国)が支配下に置くスィッリーン町に突入し、ダーイシュと交戦した。

また、クッルナー・シュラカー(3月19日付)によると、ユーフラテスの火山合同作戦司令室は声明を出し、ダーイシュ(イスラーム国)との戦闘の末、カッラ・クーザーク橋一帯を制圧した、と発表した。

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ヒムス県では、クッルナー・シュラカー(3月19日付)によると、18日に引き続き、スフナ市一帯で、シリア軍とダーイシュ(イスラーム国)が交戦した。

2日間の戦闘で、シリア軍側に50人以上(士官4人を含む)の死者が出ているという。

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有志連合合同司令部は、シリア、イラク領内のダーイシュ(イスラーム国)拠点などに対して8回の空爆を行ったと発表した。

うちシリア領内では、アイン・アラブ市郊外のダーイシュ拠点などが空爆の対象となったという。

AFP, March 19, 2015、AP, March 19, 2015、ARA News, March 19, 2015、March 20, 2015、Champress, March 19, 2015、al-Hayat, March 20, 2015、Iraqi News, March 19, 2015、Kull-na Shuraka’, March 19, 2015、al-Mada Press, March 19, 2015、Naharnet, March 19, 2015、NNA, March 19, 2015、Reuters, March 19, 2015、SANA, March 19, 2015、UPI, March 19, 2015などをもとに作成。

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最新論考「シリア・アサド政権はどのように必要とされているのか?」(Synodos)

青山弘之「シリア・アサド政権はどのように必要とされているのか?」
Synodos、2015年3月19日

「アラブの春」がシリアに波及して、この3月15日で4年が過ぎた。「今世紀最悪の人道危機」と評される同国の惨状は、今でも「独裁」対「民主化」という勧善懲悪のもとで捉えられることが少なくない。「アサド政権が20万人以上の市民を虐殺した」、「アサド軍は「樽爆弾」を無差別に投下し、市民を殺戮している」といった批判がその典型だ。

むろん、国内では、シリア軍の作戦で多くの人命が絶たれ、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、人口(約2,200万人)の半分に相当する1,000万人が被災し、650万人が国内外での避難生活を余儀なくされている。しかし、実証や裏付けを伴わない一方的な批判は、もはや暴力停止に向けた建設的議論をモラトリアムするための口実にしか見えない。・・・

米陸軍参謀総長「穏健な反体制派支援のため有志連合加盟国の一部が地上部隊派遣の用意」(2015年3月18日)

レイモンド・T・オディエルノ米陸軍参謀長は、米上院軍事委員会で、シリアの「穏健な反体制派」の教練のために、有志連合加盟国の一部が地上部隊を派遣する用意があると証言した。

ロイター通信(3月18日付)が伝えた。

AFP, March 19, 2015、AP, March 19, 2015、ARA News, March 19, 2015、Champress, March 19, 2015、al-Hayat, March 20, 2015、Iraqi News, March 19, 2015、Kull-na Shuraka’, March 19, 2015、al-Mada Press, March 19, 2015、Naharnet, March 19, 2015、NNA, March 19, 2015、Reuters, March 19, 2015、SANA, March 19, 2015、UPI, March 19, 2015などをもとに作成。

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ドイツ外相「暴力を停止する唯一の道は、政治的解決のための交渉のみだ。たとえそれによってアサド政権との交渉が必要になってもだ」(2015年3月18日)

ドイツのフランク=ヴァルター・シュタインマイヤー外務大臣はベルリンでイラクとシリアでダーイシュ(イスラーム国)殲滅に向けた有志連合を指揮するジョン・アレン退役大将と会談した。

『ハヤート』(3月19日付)によると、シュタインマイヤー外務大臣は「暴力を停止する唯一の道は、政治的解決のための交渉のみだ。たとえそれによってアサド政権との交渉が必要になってもだ」と述べた。

AFP, March 18, 2015、AP, March 18, 2015、ARA News, March 18, 2015、Champress, March 18, 2015、al-Hayat, March 19, 2015、Iraqi News, March 18, 2015、Kull-na Shuraka’, March 18, 2015、al-Mada Press, March 18, 2015、Naharnet, March 18, 2015、NNA, March 18, 2015、Reuters, March 18, 2015、SANA, March 18, 2015、UPI, March 18, 2015などをもとに作成。

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ダーイシュ(イスラーム国)は対トルコ国境の検問所を閉鎖(2015年3月18日)

ラッカ県では、クッルナー・シュラカー(3月18日付)が、地元筋の話として、ダーイシュ(イスラーム国)が支配するトルコ国境のタッル・アブヤド市で、国境検問所が閉鎖され、トルコ系住民(トルクメン人)の家族以外のシリアへの入国が禁止されていると伝えた。

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ハサカ県では、シリア人権監視団によると、タッル・タムル町一帯で、西クルディスタン移行期民政局人民防衛隊、ハーブール護衛部隊、シリア正教軍事評議会民兵が、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、シリア軍、国防隊がダイル・ザウル航空基地に接するジャフラ村で、ダーイシュ(イスラーム国)と交戦した。

またマヤーディーン市では、子供1人を含む2人が空爆で死亡した。

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ヒムス県では、SANA(3月18日付)によると、ジバーブ・ハマド村、ラッフーム村で、シリア軍が反体制武装集団と交戦し、ダーイシュ(イスラーム国)の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。

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クッルナー・シュラカー(3月18日付)は、アサド政権支持者が運営する複数のサイトが、ダーイシュ(イスラーム国)に捕捉された国防隊隊員97人の氏名が記載されたメモを公開した。

Kull-na Shuraka', March 18, 2015
Kull-na Shuraka’, March 18, 2015
Kull-na Shuraka', March 18, 2015
Kull-na Shuraka’, March 18, 2015

AFP, March 18, 2015、AP, March 18, 2015、ARA News, March 18, 2015、Champress, March 18, 2015、al-Hayat, March 19, 2015、Iraqi News, March 18, 2015、Kull-na Shuraka’, March 18, 2015、al-Mada Press, March 18, 2015、Naharnet, March 18, 2015、NNA, March 18, 2015、Reuters, March 18, 2015、SANA, March 18, 2015、UPI, March 18, 2015などをもとに作成。

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シリア軍が米軍機と思われる偵察機をトルコ国境地帯で撃墜(2015年3月17日)

SANA(3月17日付)は、シリア空軍がラタキア県北部で17日、「敵の」偵察機1機を撃墜したと報じ、写真を公開した。

関係当局は現在、この偵察機の所属先を調査中だという。

これに関して、シリア軍筋は、AFP(3月18日付)に対して「航空機を撃墜したのは、ただシリア領空を侵犯したからだ。我々は、この航空機がシリア領内の治安・軍事情報を収集しようとしてたと考えている。ピクニックをしを侵犯したのとでも言うのか?」と述べた。

また同消息筋は、この航空機の身元が依然として判明していないとしつつ、「トルコ領内から侵犯した」と指摘、撃墜地点一帯にはダーイシュ(イスラーム国)は存在しないが「ヌスラ戦線の拠点があるのだろう」と付言した。

SANA, March 17, 2015
SANA, March 17, 2015

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一方、『ハヤート』(3月19日付)によると、国防省高官は、東部時間の17日午後1時30頃、シリア北西部で無人偵察機RQ-1プレデターが消息を絶ったことを明らかにした。

同高官はプレデターがミサイルで撃墜されたか否かについて、「現時点で航空機が撃墜されたかどうかを確認する情報を持っていない」と述べる一方、技術的トラブルによって墜落した可能性を専門家が調査していると付言した。

またロイター通信(3月18日付)は、米国の匿名高官の情報として、偵察機がトルコの基地を離陸し、ラタキア県上空で活動を行っていたと伝えた。

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また、シリア人権監視団は「シリア軍がラタキア市から約10キロの距離に位置するマカーティア村(サルマー町近郊)で、航空機をミサイルによって撃墜した…。シリア軍はこの航空機がシャームの民のヌスラ戦線か別の武装集団の偵察機だと思っていた」と発表した。

AFP, March 18, 2015、AP, March 18, 2015、ARA News, March 18, 2015、Champress, March 18, 2015、al-Hayat, March 19, 2015、Iraqi News, March 18, 2015、Kull-na Shuraka’, March 18, 2015、al-Mada Press, March 18, 2015、Naharnet, March 18, 2015、NNA, March 18, 2015、Reuters, March 18, 2015、SANA, March 17, 2015、UPI, March 18, 2015などをもとに作成。

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国連人権理事会調査委員会がシリアでの戦争犯罪者リストを国連安保理で開示(2015年3月17日)

シリアでの人権侵害を調査するための国連人権理事会調査委員会のパウロ・セルジオ・ピネイロ委員長(ブラジル)は、同委員会が作成している戦争犯罪容疑者のリストを国連安保理に「限定的な目的で」開示したことを明らかにした。

ピネイロ委員長によると、これに関して「今日は氏名リストは公表しない…。戦争犯罪容疑者の一部の氏名、情報は(裁判が準備されている国の)司法当局に渡すことになる」と述べた。

AFP(3月17日付)が伝えた。

AFP, March 18, 2015、AP, March 18, 2015、ARA News, March 18, 2015、Champress, March 18, 2015、al-Hayat, March 19, 2015、Iraqi News, March 18, 2015、Kull-na Shuraka’, March 18, 2015、al-Mada Press, March 18, 2015、Naharnet, March 18, 2015、NNA, March 18, 2015、Reuters, March 18, 2015、SANA, March 18, 2015、UPI, March 18, 2015などをもとに作成。

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有志連合を指揮するアレン米退役大使「アサドに対する米国の姿勢に変化はない」(2015年3月17日)

イラクとシリアでダーイシュ(イスラーム国)殲滅に向けた有志連合を指揮するジョン・アレン退役大将はアンカラでトルコのフェリドゥン・スィニルリオール外務次官と会談し、「我々は最後には(シリア政府と)交渉しなければならない」とのジョン・ケリー米国務長官の発言に関して、「アサドに対する米国の姿勢に変化はない…。米国は彼が正統性を完全に失っており、彼の統治下のシリア情勢がダーイシュなどテロリストの台頭をもたらしたと考えている」と述べた。

AFP(3月18日付)が伝えた。

AFP, March 18, 2015、AP, March 18, 2015、ARA News, March 18, 2015、Champress, March 18, 2015、al-Hayat, March 19, 2015、Iraqi News, March 18, 2015、Kull-na Shuraka’, March 18, 2015、al-Mada Press, March 18, 2015、Naharnet, March 18, 2015、NNA, March 18, 2015、Reuters, March 18, 2015、SANA, March 18, 2015、UPI, March 18, 2015などをもとに作成。

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トルコのダウトオール首相「アサドとの握手は、ヒトラーと握手するようなものだ 」(2015年3月17日)

トルコのアフメト・ダウトオール首相は、与党公正発展党(AKP)の定例会合で、ジョン・ケリー米国務長官が「我々は最後には(シリア政府と)交渉しなければならない」と発言したことに関して、「アサドとの握手は、ヒトラー、サッダーム、ミロシェヴィッチ、カラジッチと握手するようなものだ。なぜならアサドと彼らには何の違いもないからだ」と発言した。

ARA News(3月17日付)が伝えた。

AFP, March 18, 2015、AP, March 18, 2015、ARA News, March 18, 2015、Champress, March 18, 2015、al-Hayat, March 19, 2015、Iraqi News, March 18, 2015、Kull-na Shuraka’, March 18, 2015、al-Mada Press, March 18, 2015、Naharnet, March 18, 2015、NNA, March 18, 2015、Reuters, March 18, 2015、SANA, March 18, 2015、UPI, March 18, 2015などをもとに作成。

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シリア人男性4人が東京地裁に難民認定を求め提訴(2015年3月17日)

NHK(3月17日付)は、シリアで「民主化運動」に参加したと主張し、日本に入国していたシリア人男性4人が、難民認定を求める訴えを東京地方裁判所に起こした、と伝えた。

日本でシリア人が難民認定を求めて提訴するのはこれが初めて。

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訴えを起こしたのは、3年前に来日した22歳から35歳のシリア人の男性4人。

彼らはシリアで「民主化」運動に参加したと主張し、日本で難民認定を申し立て、人道上の配慮から一時的な在留を許可されていたが、難民とは認定されず、日本語教育や職業紹介などの支援策を受けていなかったのだという。

このため4人は、「情勢が悪化し続けるシリアから逃れた人は、難民と認められるべきだ。日本で安定した生活を送りたい」と主張して難民認定するよう求めているという。

弁護団などによると、これまでにシリア人約60人が難民の申し立てをしたが、日本は政治的な迫害から逃れた亡命者の保護を念頭に置いて制度を運用しているため、認められたのは3人だけで、難民認定を求める提訴は初めてだという。

原告の1人で、シリア人の妻と幼い2人の子どもと暮らす「ユーセフ・ジュディ」氏(31歳)は「将来が見通せず、日本語も理解できないので非常に生活に困っている。難民として認めてほしいというのがいちばんの願いです」と話しているという。

訴えについて法務省入国管理局は「訴状の内容を検討して適切に対応したい」とのコメントを出した。

なお、ジュディ氏は3年前に来日し、支援者の紹介を受け、さいたま市の住宅に身を寄せている。

同氏によると、シリアにいた当時、無防備な市民が政府軍に銃撃され命を落とす場面を目の当たりにし、「民主化」を求めるデモに積極的に参加するようになったのだという。

ところが外出していたある日、政府の治安部隊がジュディ氏を逮捕しようと自宅を捜索していると知人から連絡を受け、ジュディさんは潜伏、周囲から「家族にも危害が及ぶので逃げたほうがいい」と説得され、妻や子どもを残して国外に脱出したという。

先にシリアを離れていた弟を難民として受け入れた英国に向かうつもりだったが、頼ったブローカーの手配でたどり着いたのは日本の空港だったとのこと。

ジュディ氏には人道上の配慮から在留資格が与えられたが、1年ごとに更新が必要で、また5年間の在留資格や職業紹介などの支援が受けられる難民には認定されなかったという。

「デモに参加した程度で、シリア政府から迫害を受けるおそれは認められない」というのがその理由だったという。

今年1月、家族を呼ぶことは許可され、妻と子ども2人を日本に迎え入れたもの、妻は日本語が理解できないため家に閉じこもりがちで、「買い物に行ってもこれをくださいとも言えず、外に出るのは難しい」のだという。

またジュディ氏自身も安定した仕事が見つからず、今後の生活に不安を抱えていて、「迫害されるおそれがないと言われるのは納得できない。シリアは壊滅的な状況なので難民として日本にいられることを保証してほしい」と話しているという。

なおニュースでは、ジュディ氏がデモに参加している姿を移した写真が映し出されている。

写真はハサカ県マアバダ(カルキールキー)町で撮影されたと思われる。

マアバダ町は、2012年半ば頃までにシリア政府の支配を脱した後、2013年にはシャームの民のヌスラ戦線などが勢力を伸長したが、同年末までに民主統一党の人民保護隊が制圧、2014年以降は比較的平和な状態にある。

なお現在、マアバダ町は西クルディスタン移行期民政局(ジャズィーラ地区)の実効支配下にあり、今月13日には同民政局のもとで統一地方選挙が実施されている。

AFP, March 17, 2015、AP, March 17, 2015、ARA News, March 17, 2015、Champress, March 17, 2015、al-Hayat, March 18, 2015、Iraqi News, March 17, 2015、Kull-na Shuraka’, March 17, 2015、al-Mada Press, March 17, 2015、Naharnet, March 17, 2015、NNA, March 17, 2015、Reuters, March 17, 2015、SANA, March 17, 2015、UPI, March 17, 2015などをもとに作成。

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